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令和6年9月定例会 9月12日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月12日(木) 本会議 一般質問
おかやま創政会
高橋 雄大 議員
1 点字ブロックの補修等について
2 わかるかわる岡山市の財政運営
3 フレイル対策について
4 物流の2024年問題について
次は,順序に従いまして高橋議員。
〔35番高橋雄大議員登壇,拍手〕
◆35番(高橋雄大 議員) おかやま創政会の高橋雄大です。
早速通告に従いまして質問に入ります。
1番,点字ブロックの補修等について伺います。
(1)視覚障害者の通行を補助するバリアフリー設備として今や世界中に普及する点字ブロックは,本市にある安全交通試験研究センターの初代理事長である三宅精一氏によって1965年に考案され,間もなく60年を迎えようとしています。御承知のとおり,1967年(昭和42年)3月18日に岡山県立岡山盲学校に近い旧国道2号の中区原尾島交差点の横断歩道周辺に計230枚の点字ブロックが世界で初めて敷設されたことから,この日は点字ブロックの日となり,また平成22年には同所に点字ブロック発祥の地と刻まれたモニュメントが建立されております。
この場所に程近い操山中学校のボランティア委員会の生徒さんは,14年ほど前からモニュメントやその周辺の清掃活動を続けているほか,点字ブロックを守る活動にも取り組んでいます。そして,今年度は,同中学校全校生徒601人が約1か月間,登下校中に点字ブロックの破損箇所を調査し,また6月には実際に視覚障害のある方と該当する場所などを歩きながら点字ブロックの破損状況等の点検を行い,ボランティア委員会の生徒さんによって修繕等が必要と思われる該当箇所62か所の取りまとめを行ったということです。7月には,ボランティア委員会の生徒さんや関係者の方々が市役所を訪れ,大森市長,田口議長とも懇談され,調査結果について報告し,あわせて要望書を提出されておられます。
点字ブロック発祥の地であることを誇りに思い,利用される方の目線で実際にまちを歩き,調査した意義や価値はとても大きいと考えますが,このような取組についてどのような御感想をお持ちでしょうか。また,本市では,同調査結果についてどのように活用され,必要な修繕を行っていくのか,あわせて御所見をお聞かせください。
(2)1キロメートルスクエア内は,歩車共存道路や自転車走行空間,都心内を循環する公共交通の整備などにより,誰もが安全で快適に歩けるまちづくりを進めている本市の顔とも言えるエリアであり,利用頻度も非常に高いエリアでもありますが,市役所前の大供交差点,大雲寺交差点などは,御承知のとおり横断歩道のエスコートゾーンが未設置となっています。
引き続き県に対してより積極的な働きかけをしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。また,どのような機会を通して県に要請されるのでしょうか。要請されるに当たっては,県の設置基準や設置方法などもある程度把握した上で,実効性のある要請をする必要があると考えますが,いかがでしょうか。それぞれお示しをいただきたいと思います。
(3)ブロックの色について,視覚障害者の方からよく御指摘を受けることがあります。考案された当初,点字ブロックの色はコンクリートと同様灰色だったということですが,その後,弱視の方にも道路と見分けやすいよう,昭和44年頃から黄色の着色がなされたブロックが敷設されるようになり,当時の建設省が1985年に定めた指針や法令において,原則として黄色とされました。色や明暗の違いを頼りに歩く弱視者の利用も多いにもかかわらず,景観を理由に周囲の路面と同系色にする自治体も多く,これに対する国からの罰則規定はないということです。
視覚障害者の歩行に必要な情報を提供し,安全に誘導することが設置の目的であれば,コンクリートと比較し容易に識別できる色に限定する必要があると考えますが,本市の運用はどのようになっていますか。
(4)冒頭申し上げましたように,本市における点字ブロックの歴史的な背景を踏まえ,点字ブロック先進自治体として,視覚障害者にとって快適で安全なまちづくりに率先して取り組むとともに,点字ブロック発祥の地として,点字ブロックの歴史や先人の偉業などを改めて積極的に情報発信していただきたいと考えますが,御所見を伺います。
2番,わかるかわる岡山市の財政運営。
大森市長就任10年の節目の編成となった今年度の当初予算は,経常的経費の見直しや国からの措置のある有利な財源の活用など様々な財政面の工夫によって,市の持ち出し分となる実質的な負担額の大幅な削減を図るなどにより,多くの必要に迫られた大型事業や施策がある中で一般会計予算の額は過去最高となる中でも,その裏づけとなる財政の健全性がしっかりと確保されています。各財政指標も政令市の最上位もしくは上位に位置しており,現時点において将来世代に負担を先送りしない,中・長期的な展望に立った健全な財政運営が行われていると評価できます。
こうしたことはもっと広く認識されるべきだと率直に思います。そのためには,こうした取組を十分整理した上で,市民の皆さんに伝わる発信をすることが必要ではないでしょうか。
ハレノワの事業費は264億円のうち,本市の一般財源は28億円で,残りは元利償還に対して50%が交付税措置される合併推進債を活用しています。新庁舎整備は301億円の事業費でありますが,同様に一般財源は庁舎整備基金を入れて34億円ということであります。路面電車の乗り入れ事業も,97億円の事業費に対して一般財源は約8億円です。これらの事業に対する市の負担する償還分を考慮しても,実質公債費比率への影響は現時点では極めて限定的と理解しています。御承知のとおり,大森市長就任当時の実質公債費比率は12.4%であり,ここまで積極的な事業を展開されながらも令和4年は5.3%と,財政の健全性は向上しています。ちなみに政令市平均は7%を超えます。
一方で,アリーナ整備の検討を始めるに当たっていただく様々な声の中でも,殊さらに同時進行する大型事業を引き合いに,財政面を懸念する声が多くあることは事実です。145億円という現時点で想定される全体の事業費だけが一人歩きしがちですが,防災・安全交付金や有利な起債の活用も見込んだ財源構成に対する一定程度の理解を促すための分かりやすい発信に努めていく必要があると考えています。今後様々な市民の皆さんと一緒にこのアリーナ整備のプロセスにおけるわくわく感を共有していく上でも,このことは必要ではないかと考えています。
岡山市公式ユーチューブチャンネルなどで公開されているわかるかわる岡山市は,環境施策や観光地,芸術,子育て,地域におけるまちづくりの取組など様々なテーマを取り上げ,岡山市について知ってもらうということを目的として発信されています。本市の市内総生産や事業所数の高い伸び率に象徴されるような力強く動き始めている経済などとあわせて,本市の財政運営における取組や今後市民的な関心や議論を集める大型事業における財源構成などをテーマとして分かりやすく発信しませんか,御所見をお聞かせください。
3番,フレイル対策について伺います。
元気に自立して日常生活を送るために,健康寿命を延ばすことが大切です。本市ではこの健康寿命の延伸を重要課題の一つに位置づけ,この間様々な手法を活用した各種健康ポイント事業などを実施してきており,運動習慣や健康への意識も含めて,一定の定量的な改善結果も示されています。
また,本市では,フレイル対策事業として,現在薬局や医療機関など164の機関でフレイルチェックを無料で実施しています。
そこで以下お尋ねいたします。
(1)フレイルチェックは,ここまで順調に実施機関も増えているかと思います。令和元年度からの制度の利用実績と成果をお示しください。
(2)スーパーマーケットなどでの出前フレイルチェックも実施中です。ここまで数回開催済みと認識していますが,その内容について御説明いただき,あわせて今後の展開についてもお聞かせください。
(3)フレイルの認知度はまだまだ高いとは言えません。本市では9月21日からフレイル予防強化月間に入りますが,フレイル予防に役立つ情報を一体的かつ集中的に発信することで,フレイル予防について関心を深めていただく重要な機会になるとも思います。気づく,知る,取り組むの視点から,強化月間ではどのような事業を展開していくのか,お聞かせください。
また,大塚製薬株式会社と地方創生に係る包括連携協定を締結し,その具体的な連携事項としてフレイル予防の普及啓発への協力が掲げられていますが,強化月間期間中における民間企業などとの連携についてはどのようなものがあるのか,お示しをいただきたいと思います。
4番,物流関係の2024年問題への対応について伺います。
トラックドライバーの方などの長時間労働の是正などを目的とした法施行により様々な影響が生じる可能性がある2024年問題が大きな社会課題として取り上げられてきました。労働時間規制が適用されると賃金が下がり,生活が維持できなくなるのではないか,ドライバー不足に拍車がかかり,運輸,流通が滞ってしまうのではないかなどの懸念が言われていました。
2024年4月以降も,流通業界が抱える構造的な課題は何ら解決していません。適正な価格転嫁を阻害しかねない送料無料に象徴される問題や,ドライバー不足の解消のための賃上げや負担軽減策も道半ばであり,担い手の確保は依然として厳しい状況にあると思われます。
(1)2024年問題について,現時点で本市においては影響は何か確認されているでしょうか。また,事業者や関係団体,関係者などからこの問題に関わる御相談などはありますか。
(2)この問題に関して,本市としても重要な課題であるとの認識は共有しているところですが,運輸・流通関係における構造的な課題の解決は道半ばです。慢性的なドライバー不足への対応,適正な価格転嫁への誘導,荷物の受渡しのための待機場所の確保などなど整理すべき課題は山積しているのではないかと思います。持続可能な運輸,流通の確保のために,地方自治体である本市としてはどのような視点で今後どのように取り組むべきとお考えでしょうか。
(3)物流業界の生産性向上のためには,道路の渋滞解消,危険箇所の対応,トラックベイの確保などの取組が必要です。これらに対しては,しっかり現場で働く人たちの声を基に改善を進めていただきたいと考えますが,改めてお考えをお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,高橋議員の御質問にお答えします。
私は,健全な財政運営をわかるかわる岡山市のテーマとして発信してはどうかということに対してお話し申し上げたいと思います。
11年前に私が選挙に出たときの私としての主張の一つに,入るを量りていずるを制すという言葉を述べました。この意味は,収入が一定のものがある,それをきちっとイメージしながら歳出をやらなければならないということだと思うんですけれども,財政の健全性だけを求めるというのもまたおかしいだろうと思います。市民の生活がどうやってよくなっていくのか,それを考えながら施策として反映していく。それを忘れて単にためるだけではならないわけであります。
しかしながら,その健全性をどうやって我々が理解しておくかというのは,やはり一つには政令市20市を比較しながら,自分たちの位置はどこにあるのかということを見ながら財政の健全性を考えていくというのが一つのやり方だろうと思っております。そして,高橋議員がおっしゃったように,私が市長を引き継いだ当初から比べて財政の健全性はより増していると自負することができます。
それをより宣伝したらどうかということでありますが,ここは私も特にアリーナの件で岡山市の財政は大丈夫なのかということを言われる機会があり,ハレノワと新庁舎が続いているということもあるんでしょう。そういったことで今の財政の健全性を説明すると,特に経済界の方はよく分かったと言っていただきました。好評だったと思っています。
高橋議員からもこういう御指摘があり,昨日も関係者の間で,じゃあどうやってこれを発信していくかということで,まずは御指摘のわかるかわる岡山市のテーマとして,財政の関連にも触れる動画を作成していこうということを打合せで決めさせていただきました。御指摘ありがとうございます。我々としてもより市民の皆さん方に今の状況を示していきたいと思いますが,逆によくお分かりいただいている市議会の皆様方にもそういった発信をよろしくお願いしたいと思います。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 1番,点字ブロックの補修等についての項,視覚障害者にとって快適で安全なまちづくり,それから点字ブロックの歴史などの情報発信についてでございます。
岡山市では,岡山市くらしやすい福祉のまちづくり条例に基づきまして,不特定多数の人が利用する施設の整備に当たっては,利用者の立場から意見を聞く設計支援委員の意見を聴く会を開催しておりまして,視覚障害者を含め誰もが使いやすいものになるよう努めているところでございます。
また,点字ブロック発祥の地として,点字ブロックやその歴史などについてより多くの方に知っていただけるよう,SNSの活用など効果的な情報発信について検討を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎今井洋孫 都市整備局長 同じ項を順次お答えします。
まず,操山中学校の生徒による点字ブロックの破損状況等の点検結果についてです。
点字ブロックの破損状況については,道路パトロール等による把握が困難な状況の中,操山中学校の全校生徒が視覚障害のある方とともに学区内にある点字ブロックの破損状況等を調査してくださったことに対しては大変感謝しているところです。
御報告いただいた調査結果については,全ての箇所の現地確認を終え,本市が管理する点字ブロックは緊急性の高い箇所から順次補修を行っているところです。また,本市以外が管理する点字ブロックは,その管理者へ情報提供を行い,補修に取り組んでいただくようお願いしているところです。
続きまして,エスコートゾーンについてです。
エスコートゾーンについては,岡山市バリアフリー基本計画を策定する際に県警と協議し,重点整備地区における生活関連経路のバリアフリー化のために県警が主体となって実施する事業の一つとして位置づけており,今後順次整備を進めていくと聞いております。県警には,引き続き重点整備地区における生活関連経路を中心に整備を進めていただくとともに,既存道路の改良時や新設道路の整備時にはあわせてエスコートゾーンを設置していただくよう働きかけてまいりたいと考えております。
そして,点字ブロックの色についてです。
道路の点字ブロックについては,国土交通省作成の道路の移動等円滑化に関するガイドラインに基づき設置を進めており,ガイドラインの中で黄色が基本とされております。しかしながら,景観に配慮した色彩で路面を施工すると,黄色の点字ブロックでは路面との対比が十分でなくなる,あるいは景観になじまないということもあり,こうした場合,弱視の方でも識別できるよう,路面との輝度比や明度差を確保するとともに,沿道住民や利用者の意見も参考に点字ブロックの色を決定しております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,フレイル対策についての項を順次お答えいたします。
まず,フレイルチェックの利用実績と成果でございます。
利用実績は,令和元年度の事業開始から5年間で延べ約2万4,000人となってございまして,チェックを受けた方に対して専門職が適切なアドバイスや個別指導を行うことによりまして健康への意識が高まり,早い段階から予防の取組につながっているものと考えております。
次に,スーパーマーケットでの出前フレイルチェックの実施内容でございます。それから,今後の展開もあわせてです。
身近な場所でチェックを受けられるよう,介護予防センターの専門職がスーパーマーケットに出向き,出前フレイル健康チェック測定会を昨年度から開催しております。今年度は,天満屋ハピーズさん,おかやまコープさん,マルナカさんの一部店舗において計9回開催いたしまして,145人に御参加いただきました。来月以降も引き続き実施する予定としております。今後も,協力していただける企業を増やし,チェックの機会の拡充を図ってまいりたいと考えております。
次に,フレイル予防強化月間の事業展開,民間企業等との連携についてです。
強化月間では,フレイル予防の大切さに気づく取組として,岡山駅等での健康イベントやハレノワでの介護予防フェスティバルを開催いたします。また,自分や家族の健康状態を知る取組といたしまして,薬局や医療機関など市内165か所でフレイル健康チェックを実施し,専門職がチェック結果に基づいたアドバイスや指導を行います。チェックを受けられた方にはノベルティーを配付するほか,抽せんで防災グッズ等をプレゼントいたします。その他,フレイル予防に継続的に取り組んでいただく企画といたしまして,フレイル対策チャレンジを実施し,3週間運動,栄養,社会参加の3つのフレイル予防に取り組み,応募いただいた方には,記念品を贈ることとしております。
これらの取組に関する民間企業等との連携といたしましては,健康イベントの共同開催や景品の御提供,チラシの配布といった御協力をいただいているところです。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 大きい4番,物流の2024問題についてお答えいたします。
(1)岡山市における影響と事業者などからの相談はについて,まずお答えいたします。
岡山労働局公表の雇用情勢における自動車運転従事者の有効求人倍率は,トラックドライバーなどの労働時間等の基準が改正された令和6年4月以降も,全体と比較した場合,国,県ともに高い倍率で推移しており,現在も運輸業界はドライバー不足が続いている状況にあると認識しております。
次に,事業者などからは,2024年問題への対応を以前から準備していたということで特に大きな混乱はなかったとの声がある一方,運輸業関係の労働団体との意見交換会では,人材確保の支援として,例えば元気に活躍する女性トラックドライバーを広く社会に発信することでトラックドライバーを目指す女性を応援する,いわゆる国土交通省が行うトラガール促進プロジェクトのような,運輸業界が働きやすい職場環境であるというイメージアップ戦略への協力として市の広報媒体などを利用し,女性ドライバーの活躍紹介が行えないかなどの御意見をいただいているところです。
続いて,(2)岡山市として今後どのように取り組むのかについてお答えいたします。
物流の2024年問題に関し,令和5年10月に国が示した物流革新緊急パッケージにおいて,物流の停滞を防ぐため,物流の効率化,荷主・消費者の行動変容,商慣行の見直しについて抜本的,総合的な対策が必要であるとされたところです。これを受け,市では,ドライバー不足の解消と適切な価格転嫁,生産性向上の支援などが重要であるとの認識の下,ハローワーク岡山との共催で運輸業をターゲットにした会社説明会,面接会の実施。価格転嫁に関しては,中小企業診断士による相談支援やセミナーの開催。また生産性向上や省人化,省力化に向けたデジタル化推進事業においては,令和5年度から一部支援対象を拡大し,運輸業などを加えて取り組んでいるところです。
今後も,国の関係省庁の動きを注視するとともに,岡山市として事業者などの声を伺いながら,どのようなことができるかを検討してまいります。
以上でございます。
◎今井洋孫 都市整備局長 同じ項,物流業界の生産性向上のために現場の声を聞いた改善をについてお答えします。
道路整備に当たっては,物流の円滑化を図ることも重要な役割の一つであり,環状道路の整備,吉備スマートインターチェンジの24時間化,大型車対応,ボトルネック交差点の解消を進めるとともに,市役所筋やハレまち通りの整備にあわせ,トラックベイの設置にも取り組んでまいりました。
また,岡山県総合流通センター周辺の渋滞解消に向けた道路整備の要望があり,これを受け,現在,県道箕島・高松線の拡幅を進めているところです。
さらに,2024年問題に対応するため,昨年度,物流業界と一緒に国に対して,国道2号への積荷の中継輸送拠点,コネクトパーキングの整備に関する要望を行い,今年度,新規事業化されたところです。
今後も,物流業界の意見などを踏まえながら,産業部局とも連携して生産性向上にも寄与する道路整備を進めてまいります。
以上です。
〔35番高橋雄大議員登壇〕
◆35番(高橋雄大 議員) ありがとうございます。
まず,1番から点字ブロックの補修のところで伺ってきました。操山中学校の生徒さんの取組ですね。非常に尊いことだと思いますので,ぜひいい歩行空間をつくることにつなげていただきたいと思います。
1点伺いたいのは,いわゆる通常の地域から区役所に提案されるインフラの破損とかの要望ですね。これは町内会を通して要請されることが多いと思うんですけれども,こういう点字ブロックのようなインフラというのはどうしても見落とされがちになると思います。ですので,ぜひ平時から破損箇所があればできるだけ早く行政が認識できるように,LINEの通報システムも今ありますけれども,こういう点字ブロックの破損についてもこういうLINEの仕組みでお知らせしてもらえるようなそういう周知をさらに徹底していただきたいと思いますし,あわせて視覚障害者団体の皆さんともこの連携を強化していただくということによって,この破損箇所を早期に,あるいは平時から把握することにもつながると思います。ぜひこういう取組をお願いしたいと思うんですが,まずこの点,御所見を再質問として伺いたいと思います。
財政の見える化についても,市長,御答弁ありがとうございました。大型事業のこの全体の事業費だけがクローズアップされると,やっぱり財政の影響についてある面で誤解が生じるのは仕方がないと思います。だからこそ今現在進行形で進んでいるそれぞれのこういう大型事業について,その財源構成の説明と財政に与える影響というのはやっぱりセットで発信していくことが必要なんじゃないかなということは常々思っていました。これまでも発信はされていたと思うんですけれども,あらゆる世代に届ける必要があるという意味では,やっぱり動画での発信というのはとても分かりやすいし有効だと思いますので,ぜひ前向きに進めていただければと思います。
加えて,今回の議会でもいろんな経済の議論の中でも,保育園とか,こども園とか,それを整備することによって待機児童を大幅に解消したということが,希望すれば働くことができる人が増える,それが市民所得とか市税収入の増につながっていると。それがこの市内総生産の伸び率にも表れているというような議論もあったと思うんですけれども,このアリーナも含めたこういう大型事業というのも,当然それを建てるということが目的なんじゃなくて,経済の循環のその一つの新しい起点にすると,このことが大きな目的の一つだと思いますんで,ぜひ今のこの岡山市の経済成長率をはじめ,こういう岡山市の今指標として表れているようないい経済の動き,いいこの経済の循環を,それをこのアリーナによってより加速させていく姿というか,そういう展望というか,そういうことも含めた発信も必要なんじゃないかと思っています。そういう趣旨でも今回はお尋ねさせていただきました。ぜひこの点も含めて御検討いただければと思います。これは要望です。
そして,最後に,物流の2024年問題についても伺いまして,御丁寧に答弁いただいてありがとうございます。
両局から答えていただきましたけれども,生産性の向上のための部分ですね。これについては,やっぱり産業部局と道路管理部局の連携が必要不可欠だと思います。ですので,必要なエリアによってはこの産業効率を考慮して,産業政策の観点から道路整備を進めていただくということも必要だと思っていますので,ぜひ都度必要に応じて現場の声を聞きながら御対応いただければと思いますので,要望させていただきます。
以上で再質問を終わります。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎今井洋孫 都市整備局長 点字ブロックの件で2点御質問いただいたと思っています。早期に発見するようにLINE通報システムをもっと活用してはどうかというのと,あと視覚障害者の団体の方にもお話をということだったと思います。
議員も御存じのとおり,昨年8月からLINE通報システムで道路の損傷状況等というのは通報していただくようにしております。その利用を呼びかけるホームページや啓発ビラというのも作成しておりますが,このたびの操山中学校の取組を受けまして,損傷事例というものを載せているんですけれども,そこに点字ブロックの損傷事例等も加えさせていただいて,こういったホームページやビラを見られた方に点字ブロックにもちょっと注視していただけないかというような形で今情報発信を行っております。
また,視覚障害者の団体の方にもちょっとお話をお伺いして,今現状どのように思われているのかというのは少し意見を聞いてみたいと思っております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で高橋議員の質問は終わりました。(拍手)
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