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令和6年6月定例会 6月14日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年6月定例会
6月14日(金) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
江田 厚志 議員
1 南区における用水路の転落防止について
2 終活支援について
3 岡山市新アリーナ整備について
午前10時0分開議
○森田卓司 副議長 皆さんおはようございます。
これより6月定例市議会第2日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は45名であります。
─────────────
○森田卓司 副議長 会議録署名議員に東議員,林敏宏議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○森田卓司 副議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
─────────────
○森田卓司 副議長 この際御報告申し上げます。
岡山市議会委員会条例第6条第1項ただし書の規定により,予算特別委員会及び決算特別委員会の委員長に則武議員,副委員長に吉本議員を選任いたしましたので,御報告申し上げます。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第101号議案~甲第137号議案,承第3号
─────────────
○森田卓司 副議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第101号議案令和6年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下38件の議案についてであります。
これらを一括上程いたします。
なお,これらの議案につきましては既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は一般質問を行います。
質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。
御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は一問一答方式を選択された議員はお一人10分,15分のうち選択された時間内で,その他の議員はお一人15分,20分のうち選択された時間内でお願いいたします。
なお,再質問の際には,簡潔,明瞭に発言し,質問の趣旨が明確に伝わりますよう御協力をお願いいたします。
また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。
それでは,順序に従いまして江田議員。
〔7番江田厚志議員登壇,拍手〕
◆7番(江田厚志 議員) 皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の江田厚志です。
6月定例市議会のトップバッターを務めさせていただきます。私自身ちょっと初めてのトップバッターなので,何か今回の議会が皆さんに実りあるようにいい挨拶ができたらなと思ったんですけど,特段思いつかなかったので,このまま質問に入りたいと思います。
それでは,質問に移ります。
大きい1番,南区における用水路の転落防止について。
先月,南区で5歳の男児が用水路に転落し亡くなるという事故が起きました。市内に約4,000キロメートル以上の用水路が流れる岡山市全域では,転落防止対策として2016年からこれまで約2,500か所以上で柵の設置などの対策を行っていると伺っております。
そこでお伺いします。
(1)通学路における転落防止対策は,現在どのようになっているのかをお示しください。また,学校において登下校中などの用水路転落防止についての啓発や指導は行われているのか,御所見をお示しください。
(2)用水路の近くは電灯がないところが多いです。そういった照明がなく,夜間においては境目が分からない場所への対策はどうなっているのでしょうか。御所見をお示しください。
(3)柵がないなどの危険箇所はまだまだ多いと思いますが,今後の転落防止対策について御所見をお示しください。
大きい2番,終活支援について。
終活とは,人生の終わりに向けた準備のことであります。具体的には,最期の迎え方や葬儀の希望などをエンディングノートに残しておく,断捨離,財産の整理などの活動を指します。しかし,家族がいる人ならともかく,独り暮らしの方になると亡くなった後の手続や葬儀,埋葬についてどうすればいいのか悩んでいるケースも多いと伺っております。誰もが安心して老後を過ごし満足できる形で最期を迎えられるよう終活をサポートすること,そして独り暮らしの住民が亡くなった後の手続をスムーズに進められるように,各自治体の取組が進んでおります。
そこでお伺いします。
(1)本市における高齢者の単身世帯数について,直近の推移をお示しください。また,あわせて今後の予測についてお示しください。
(2)本市における終活支援事業,取組実績をお示しください。
(3)本市における身寄りがない高齢者らが亡くなられた場合,どうなるのでしょうか。また,その後に遺留金が残った場合の取扱いの現状についてお示しください。あわせて遺留金額の現在の状況をお示しください。
(4)身寄りがない高齢者が亡くなられた後に残る不動産の取扱いはどのようになるのでしょうか,お示しください。
(5)神戸市では,エンディングプラン・サポート事業をしています。葬儀,納骨の生前契約を市が提携した葬祭事業者に仲介します。延命治療などについても事前に市に伝えたら,万が一の際には病院などへ本人の意思を伝えるなどの対応をするものです。本市でも,このような終活支援事業を行えたらと思いますが,御所見をお示しください。
(6)本市で活動,営業されている終活支援事業者の数や実態把握などはされているのでしょうか。現状をお示しください。
(7)いつ来るか分からないし面倒そう,そもそも何からすればいいか分からないという声も多い終活ですが,本市として専門相談窓口を設け生前に身元保証や不動産をはじめとする資産の整理などを推進するべきだと思いますが,御所見をお示しください。
大きい3番,岡山市新アリーナ整備について。
市長は,今議会の提案理由説明(所信表明)において,岡山の未来をつくり出すアリーナの整備を進めていくと宣言されました。新アリーナの整備は,多くの人々の交流を促し高い経済効果が期待できるだけでなく,市の様々な魅力を対外的に発信できる貴重な機会にもなり岡山の未来をつくるまちづくりにおいて非常に重要なポイントになっていくと考えます。
一方で,市民からは市単独で事業を行うことでの財政負担への不安の声を伺っており,新アリーナ整備への機運は必ずしも十分ではないと感じております。
そこで質問です。
(1)今月6月5日の市長記者会見にて,岡山市独自でのアリーナ整備を進めていくと宣言した市長の思いを改めてお聞かせください。また,アリーナを整備することによって岡山市はどう変わるのか,また未来を担う若者にとってどのようなものになると考えるのでしょうか。御所見をお示しください。
(2)当初の計画では5,000人規模のアリーナを想定しておりましたが,5,000人規模,8,000人規模,1万人以上の規模と施設規模によって開催できるイベントの種類が異なると伺っております。その点についての詳細をお示しください。また,それらを踏まえて施設規模はどのあたりが最適規模と考えているのか,御所見をお示しください。
(3)独立採算にはスポーツの興行だけでは困難だと思われるが,ほかにどのような利用を想定しているのか,御所見をお示しください。
(4)アリーナ整備をするに当たって基本計画を見直す中で,規模は異なるかもしれませんが多額の事業費がかかることが想定されております。本事業の財源についてはどのように考えているのか,現時点での御所見をお示しください。
(5)商工会やスポーツ関係団体への聞き取りだけでなく,市民への意識調査や聞き取り,意見交換などが必要だと思いますが,御所見をお示しください。
(6)長崎スタジアムシティのように公設民営だけでなく民設民営の考えも,と思いますが,民設民営(公募)について御所見をお示しください。
(7)アリーナの建設や構想が全国で相次いでおり,近隣の香川県においても1万人規模のアリーナの完成が近づいております。都市間競争に打ち勝つためにも,ほかとは違う,またはほかより優れたアリーナを目指すべきだと思いますが,御所見をお示しください。また,ほかと比べて岡山の優位性はどこにあると考えているのか,あわせてお示しください。
(8)岡山ドーム,みはらしプラザ,ブランチ岡山北長瀬,北長瀬未来ふれあい総合公園など地域交流の活性化やスポーツ振興,健康増進などエリアごとにゾーン展開していますが,北長瀬のエリアのまちづくりを今後どのようにデザインしていくのでしょうか。御所見をお示しください。
以上で1回目の質問を終えたいと思います。
御答弁のほど,よろしくお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,江田議員の質問に対する答弁を申し上げたいと思います。
江田議員が特段の挨拶を最初されなかったんで,私も淡々と入りたいと思っております。
まず用水路の転落防止についてお話ししたいと思います。
3期以上の議員の皆さん方は覚えておられると思うんですが,平成27年に用水路への転落で7名の方が亡くなられました。我々としては,以前は年平均3.4キロメートルの転落防止柵の設置を行い,転落防止を図ってきたところでありますけれども,これじゃいかんのではないかということで転落の危険性のある箇所をチェックしました。地域の方と一緒になって全体約2,500か所の危険箇所をチェックしたところであります。そして,転落防止柵では従来申し上げた年平均約3.4キロメートルでやっていたものを平成28年度から令和4年度までの7年間,年平均約12.7キロメートルを設置し,対策前の約4倍にスピードアップしております。この結果として,転落事故の件数はその前に比べて減ってはいます。
ただ,江田議員御指摘のように,まだまだなくなるということではありません。
転落事故の状況を分析すると,やはり見えにくい夜間の事故が約半数であります。それから,どういう方が事故に遭っているかというと,65歳以上の高齢者が約6割になっております。したがって,昨年度は夜間において道路と用水路の境が認識できる対策の一つとして,日中に太陽の光を蓄え夜間に青色に発光するとともに自転車などのライトに反射する新型の道路びょうを試験的に設置したところであり,また啓発ビラなども作成しているところであります。
この問題というのは,江田議員の御出身であります南区は特に干拓でできている,そうなると用水路が東西南北に大きく張り巡らされている,もう政令市の中でも断トツに橋みたいなものも多いんです。だから,まだまだ看過できる問題ではないということで,特に高齢者が多かったり事故が比較的多く発生している地域に改めて転落の危険がある箇所を地域の方々と協力して抽出していこうと思っております。そして,その結果として,ハード,ソフト両面から対策を進めてまいりたいと思っております。
次に,アリーナ整備の話を申し上げたいと思います。
アリーナ整備に関しては,市民の意識調査,意見交換,そして岡山の優位性の議論を除いて,それは岩田局長から話してもらいますが,その他全般的に私のほうからお話ししたいと思います。
新アリーナ整備は,いろいろと2年以上にわたって議論してきたところでありますけれども,岡山市民,そして岡山県民にとって,とりわけ若い世代が感動を分かち合う,そして岡山への誇り,愛着を育む場所として必要なものだという考えに至ったところであります。そもそもの出発点は,岡山にあるプロスポーツ,シーガルズ,トライフープにそれぞれ協会が求める施設基準を満たす施設がない,それ以外にもリベッツもあるわけで,このままではプロスポーツの火が消えてしまいかねない,他の地に移ってしまう,こういうところがあったわけでありますが,それらがジップアリーナを使うということもあってアマチュアのスポーツが大きな大会を日程的にジップアリーナでできない,ということを我々のほうにも要請してこられました。実際上,予定表を見てみると,ジップアリーナはもう完全に埋まっちゃってどうしようもないというような話を聞いたところであります。
また,この議論を続けている中で,プロスポーツだけでなくコンサートとか,そういった面でもある一定の数が収容されないとなかなか開催できないという声もあり,そういったことも岡山市民にとって必要なんだという声も新たに出てまいりました。今の新アリーナ整備,全国各地で議論されておりますが,一つには見るスポーツ,魅せるスポーツといいますか,スポーツを見る考え方が変わってきている,そういった新しいビジネスモデルを具体化していくということにもなるわけであります。広く経済効果をもたらすことにもつながっているわけであり,岡山の拠点性,交通の利便性などを考えてみると,この流れに対応していき,その他の都市との差別化を図っていく,これは不可避なんではないかなと思います。
今,幾つか申し上げましたけれども,最後は何といいますか,我々岡山市民,県民にとって幸福感といいますか,これがあることによって様々なものが提供されていきます。我々もプロスポーツが勝ったり,例えばシーガルズが黒鷲旗を取りました,全国で優勝しました,それを聞いたときには非常に何というか,誇らしい気持ちになってまいります。こういう気持ちというものは,何物にも変え難い,すばらしいものがあるんではないでしょうか。わくわく感,そして幸福感を醸成するためにも,私は必要だろうなと思っているところであります。
どういったものを最終的に造っていくのか,まだ検討しなければなりませんけれども,ぜひ岡山の市民,県民にとって必要な施設だと御認識いただければと思います。
最適規模でありますけれども,実は5,000席というのはバレーボールで言えばオリンピックの予選ラウンドができます。バスケットボールであればオールスターゲーム,卓球であればTリーグのプレーオフが可能となります。8,000席ということになれば,バレーボールではSVリーグチャンピオンシップの決勝,バスケットボールであれば女子の世界選手権決勝ラウンドなどが開催可能となります。
興行イベント開催に関する団体に行ったヒアリングによると,そういったイベントをやる場合は6,000席から8,000席ぐらいあったほうがいいんではないかというような意見もいただいているところであります。最適規模に関しては,今のような申し上げたことを踏まえながらも,何といっても敷地の条件ということを頭に置きながら採算性がどこまで取れていくのか,最もいいコストパフォーマンスを考えながらやっていかなければならないなと思っております。
独立採算のためにどのような利用を想定しているのかということですが,経済界からは収益性や採算性を高めることについてネーミングライツ等の活用,先ほど申しましたようにスポーツ興行以外のエンターテインメント性の高い音楽イベントの開催,またスポーツの科学的分析やエンターテインメントの同時配信など時代を見据えたサービスの提供などの要望がありました。これらについて,経済界とも検討していきたいと思います。
次は,財源でありますが,我々新アリーナ整備について,いざ災害があったときに,そこが防災拠点ともなり得ると思っております。したがって,防災拠点として位置づけるつもりであります。そうなると,国の補助金のメニューの中にある防災・安全交付金が使えるということになります。交付金は,補助対象経費の2分の1が補助されます。他都市の例を見ると,全体事業費の約3分の1が国費として支出されているところであります。補助対象経費以外にも有利な起債がありますんで,それらも活用していきたいと思っております。
また,民間からの寄附金の増額に向けて積極的に経済界も取り組むということも言っておりまして,そこは企業版ふるさと納税の活用なども考えていくと,私も先日東京のほうで関係省庁の方と話をし,ふるさと納税の延伸について意見交換したところであります。
次に,民設民営についての所見をということであります。
民間資本によって,市民の負担なくアリーナ整備が実現するのであれば,それは確かにいい手法であり,長崎ではジャパネットたかたがそういう施設を造ったという話はあります。それを一切否定するものではありませんが,ただ大都市圏除く地方圏というのは,今の長崎や仙台の例もあるわけですけれども,基本的に例は少ないわけであります。地元企業による建設とか,再開発事業を絡めての建設という例外であり,近くの中四国の動きも官が関与しているところであります。経済界と何度も話はさせていただきました。
ただ,経済界も民設は難しいと,したがって公設民営ということで対応させてほしいということであります。ただ,公設ですが,100%我々が整備費を出すということではなく,経済界もできるだけの資金集めをするということも言っていただいております。これから官民が適切な役割分担の下,実現に向けて一緒になってやっていく,これが望ましいんではないかと思います。
それから,あと北長瀬エリアのまちづくりの話であります。
北長瀬が大きく変わりつつあるんではないかなと思っております。まずは,北長瀬駅がございますんで,交通の便は非常にいいと,岡山駅から1駅であります。それから,何といっても大規模な区画整理を行っているんで,皆さんもう何度も行かれていると思いますが,区画が非常に整っております。そして,問屋町の周辺というのは,若い世代であふれているところであります。公園が誕生いたしましたけれども,ここは親子連れなどの憩いの場になっております。アリーナを整備することで,さらに多くの人が集まってくるわけでありまして,これらを一体的にこのアリーナ整備で様々な相乗効果を生むことになるんではないかと思っております。そういう面から,今日こういうコンセプトでやると申し上げられればいいんですけれども,まだアリーナ整備が基本計画の追加調査の段階でありますので,今後この北長瀬というものをどう位置づけて岡山の宝として整理していくのか,そのコンセプトづくりもこれからやってまいりたいと思っております。
私からは以上です。
◎三宅泰司 教育長 1,南区における用水路の転落防止についての項,通学路における転落防止対策についてお答えします。
学校や教育委員会は,定期的に保護者や地域の方々に御協力いただき交通安全や防犯,用水路への転落防止などの観点から通学路の安全点検を実施し,危険箇所等があれば道路管理者や警察等と協力し合って対応しているところでございます。また,学校では,実態に応じ交通安全教室や登下校時の安全指導等を実施しております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 2番,終活支援についての項,順次御答弁いたします。
高齢者の単独世帯数の推移と今後の予測についてでございます。
国勢調査に基づく岡山市の単独高齢者の世帯数としまして,平成22年は2万5,740世帯,平成27年は3万1,743世帯,令和2年は3万5,368世帯となっており,平成22年からの10年間で約1.4倍に増加しております。今後の予測につきまして,国立社会保障・人口問題研究所がこの4月に発表した将来推計によりますと,全国的傾向として引き続き単独高齢者世帯数の増加が見込まれているところです。
次に,終活支援事業取組実績についてでございます。
いわゆる終活に関連する事業として,岡山市では自らが望む人生の最終段階の医療ケアを家族等とあらかじめ話し合うアドバンス・ケア・プランニングについて普及啓発する講座を実施しております。この講座への参加者数として,令和3年度は447人,令和4年度は2,078人,令和5年度は1,628人となっております。
次に,身寄りがない高齢者が亡くなった場合の対応,遺留金の取扱い,遺留金額の現在状況,それから残った不動産の取扱いについての2点について,あわせて御答弁いたします。
身寄りがない高齢者が亡くなった際,その方に葬祭執行者があれば各福祉事務所が,ない場合は福祉援護課が葬祭を執行しており,遺留金があれば全部または一部を葬祭費用に充当しております。葬祭費用を超えて遺留金が残りその方の相続人が不明等の場合は,最終的に法務局に供託を行いますが,それまでの間は市で歳入歳出外現金として管理しておりまして,その残額は令和5年度末において合計1,020万円余となっております。
また,遺骨に引取り手がない場合は,市の無縁精霊供養堂に納め,一定期間経過後に合葬させていただいております。
なお,不動産が遺留財産として残された場合,その財産を葬祭費等に換価充当するといった制度はなく,具体的な対応は図っておりません。
次に,終活支援事業への岡山市の所見,それから終活支援の事業者数と実態把握,専門相談窓口の設置の3点について,あわせて御答弁いたします。
現状岡山市では,いわゆる終活支援に関する事業といたしまして先ほど申し上げた医療の視点からアドバンス・ケア・プランニングの普及啓発の取組を進めているところでございまして,いわゆる終活の支援に特化したような相談窓口は設けてはございません。
一方で,単身高齢者世帯の増加が見込まれており,各関係課で所管している関連実務についても現状の体制のまま対応することが難しくなることも懸念されるところでございます。また,こうした世情を背景に身元保証や葬儀,家財処分など死後対応を行う民間事業者の増加が見られる中,今月になりまして厚労省から,これ6月11日付の事務連絡なんですが,高齢者等終身サポート事業者ガイドラインが策定されまして,これを民間事業者へ周知するよう依頼があったところでございます。
今後こうした国の取組のほか,議員御案内の他都市の事例とかの現状把握はしておりませんけれども,民間事業者の実態把握等情報収集にも努めながら関係部署と協議してまいりたいと考えております。
以上です。
◎岩田修 市民生活局長 大きい3番,岡山市新アリーナ整備について,市長答弁以外についてお答えいたします。
まず,市民への意識調査や意見交換についてです。
市民意識の調査や意見交換は必要と感じております。このたびの追加調査と並行し,市民アンケートや地元説明会の実施等について検討してまいりたいと考えております。
次に,都市間競争に打ち勝つためのアリーナについて,岡山の優位性はについてです。
本市は中四国の拠点都市で広域交通の拠点でもあるため,広域からの集客が望めるものと考えております。また,経済界からの要望にあるスポーツの科学的分析の機器の導入等やDXの最新機器を維持管理する仕組みなどの導入により,他のアリーナとの差別化を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
〔7番江田厚志議員登壇〕
◆7番(江田厚志 議員) 御答弁ありがとうございました。
一括なので,順々にさせていただけたらと思います。
まず,市長,用水路の件もありがとうございます。実は人食い用水路というようなあだ名がついていまして,本当に全国の中でも屈指の危険な用水路がたくさんあると言われているのが岡山でございます。高齢者の方も小さい子どもたちも平等に本当に亡くなったらつらいことであります。ここに対するやっぱり対策というのは徹底していかなければいけないのかなというのはもちろんあります。
ただ,用水路自体がどうしても農業の中での食の部分であったりとかを担う大事なものでもありますので,用水路自体を潰す,埋めるという話ではなくて,いかに守りながら残しながらやっていくのかというのが必要かなと思いますので,今後も引き続き対策よろしくお願いいたします。
教育長も,学校の関連でいろいろ警察と地域と協力しながら指導もしていただいて危険箇所の探索もしていただいているようで,ありがとうございます。
とはいえ,なかなか通学路に用水路があった場合に子どもたちって基本的に通学路にある用水路で川遊びしているのを見られたら怒られますよね。だから,大体その内側にどんどん入って見えないところでやっぱり遊ぶという習性があるのかなと思いますので,通学路外の細かい部分に関してもしっかり地域と連携しながら調べてもらえたらなと思いますんで,よろしくお願いいたします。
大きい2番の終活支援についてでございます。
今答弁であったように,単身世帯数が顕著に増加してきております。5年ごとの推計だと思うので,平成22年から令和2年まででも1万人近くが増えているということで,今現状そういった単身世帯の問題,身寄りがないとかという話もまだまだ顕著に出ていないのかもしれないんですけども,ここから爆発的にやっぱり増加するというのが予測されます。団塊の世代の方々がちょうど後期高齢者に入っていくのが2025年ぐらいが境目になるのかなというところで,ここから先,本当10年以内に多分ぶつかる問題なのかなと思います。この部分に関しては本当に柔軟に対応していかなければ,そして早くに対応していかなければ取り残される方々が増えていくのかなというところがあります。
その中で,このACPです。岡山でやっている在宅医療のコンテンツの一つだったと思います。その中での延長として,こういうものがありますよといって支援している取組だと思うんですが,参加者数も顕著に増えているのかなというところがあって需要はかなり生まれていると思います。なので,やっぱりこの終活支援というもののコンテンツ,国の動向ももちろん注視しながら──6月11日なんで,ちょうど3日前にまさか通知が来るとは思っていなかったのですが──他市さんは多分その国の動向とは別で各市でもうこれが問題になってきているから対応していこうという動きをしている中で,個別的なプランがまだ岡山市にはないという状態なので,そこを何ができるのかというのは具体的に探していく必要があるのかなとは思っております。
ここでさっき不動産のことをちょっとお話ししてもらったと思うんですけど,不動産についても取扱いが今多分ない,正直法律でも多分整備されていないというところで,結局今何も手出しができませんよ,国の動向を待つしかないですよというところでは,なかなか動きにくいのかなと,遺留金の取扱いにしても多分同様だと思います。ずっと空中に浮いてしまって供託で預かっているだけのお金という状態になっていて,それを活用することも人の財産ですからもちろんできない,そういうところで難しさはあるのかもしれないですけど,個別事案も含めて国にそこはしっかり協議していただきたいなと思っております。
その中で,終活支援事業者の実態把握とかというのは,しっかり調べていただきたいかなと思います。静岡市で,多分全国で初めての取組として認証を取り入れたと伺っております。要は高齢者を狙った終活支援という名の詐欺行為であったりとか,そういったトラブルが全国で相次いでいたと,静岡市で初めてそれに取り組んだというところで,今回多分それも受けて国のほうで新しいガイドラインを作成してこうしていきましょうという動きができたと思うんです。今岡山市内の実態がまだ把握できていないということだったので,それはやっぱり知っておいて損はないのかなと思いますので,そこは押さえていただければなと。
1つ質問なんですが,こういった終活支援の事業を進めていくに当たって,やっぱり皆さん不安だとは思うんです。何していいか分からないとか,面倒くさいというところもあると思うんですけど,ほかの市でもやっぱりインセンティブをつけて,こういうことしたらこういう補助をしてあげるよとか,こういう助成をつけるよとか,こういう相談に乗るよという形でやっていく。高齢者の中の六,七割ぐらいは興味があるとアンケートでは答えていますが,実際に行っている人は全体のうちの1割から2割ぐらいなんです。これがちゃんとできるようになっていけば,空き家問題もそうかもしれないですし,その他もろもろのいろんな社会問題とか地域の課題とかというのが未然に片づけることができるんじゃないのかと,高齢者自身も安心できるんじゃないかなと思いますので,こういったものを条例化するとかというような考え方について御所見を伺えたらなと思っております。
最後,大きい3番のところで連日市長がもうこのアリーナの関連ではよく会見でもお話しされていたり,我々のところでもいろいろお話もしていただいて,熱量は重々把握しております。僕自身も来月35歳になるんですけども,若い世代ということにしてもらいたいんですが,その若い世代としても実際このアリーナというものができたらいいなというのは素朴に思っていました。僕が一番思ってしまったのはエンターテインメントの分野です。というのが,昔からよくあるのが岡山にはアーティストが来なくて倉敷には来るとか,何かそういった話もよくあったりで,岡山市内では全国のテレビで見るようなすごい有名なアーティストとかになかなかお会いする機会がなかったが,そういう機会がもしかしたら創出できるかもしれないという意味ではすごく期待や可能性に沸くのですが,さっき言った市民の聞き取り調査の部分でいうと,今回未来を担う若者たちという言葉が出てきたので,その若者たちが主題になるのであれば若者たちの意識に対しての聞き取りとかという場は絶対必要なのかなと,主になる部分はそこなのかなというところがあるので,その場所についてどう取り組んでいこうと思っているのかとか,どういうお話をしていこうと思っているのかというのはお聞かせしてもらえたらなと思っております。まだまだやっぱり数字だけが,どうしても新聞の中でも取り沙汰されます。百何十億円とか,何人でとか,そういう部分が大きくなってくると市民の中でも不安感情を通り越してちょっと不満感情もかなり出てきているのかなというところがあるので,丁寧な説明と必要性を訴えていくことが必要なのかなと思っておりますので,その部分についてもあわせてお答えしていただけたらなと思っております。
独立採算のところでネーミングライツであったりとか,そういうことでお金を集めていこう,新しい財源を見つけていこう,こういったところでどうにかカバーしていこうという部分はすごく分かります。
ただ,やっぱりこれってさっき言った魅せるスポーツとビジネスモデルというところの言葉が出てくると,採算性のところはかなり重要になってくるのかなと思います。交通の結節点である,有益性は重々分かってはいるんですが,地方での規模を含めて果たして本当に民間が管理してたくさんの人たちを呼んでくれたりイベント運営するのかというところもしっかり詰めていかなければならないのかなというところもあるので,細かいそこの収支の部分で税金を投与するのであればちゃんと返ってくるような計算式をしっかり今回の調査も含めてやっていただければなと思っております。
もう一つが民設民営です。いないんです……なかなか。実例が少ないということもあったので,やっぱり市民の中からもそういった声,民設民営の部分で財源負担を市の部分が少なくなってくれたらいいなという声は大きく出ています。いろんな声が出ております。なので,民設民営が今市内の経済界の方々に聞いた部分もあるんですけども,これって県外とか,そういった部分はちょっと考えることはできないのかなというところを教えていただきたいなと思っています。
もう一点,聞き取りの中で,プロスポーツの方々がここがないと困るんだ,もうジップアリーナの問題もあって困るんだという,ここも重々分かっておりますが,少なくとも今の段階で固有名詞を出すのも失礼かもしれないですけど,プロスポーツの方々の形がちょっと見えてこない,動きが見えてこないというところは正直言って感じております。本当にこれがないと困るんだ,こうしたいんだという,その熱意の部分で動きが,アンケートだったりとかはあったと思うんですけども,街頭活動も含めそういった何か動きとかというのができないのかなと……やっぱり市民の方からすると,プロスポーツが説明の中でも前出しに来ているので,じゃそのプロスポーツの方々は今どういう動きをしていてどんな形になっているのかというのが見えてこないと,なかなかそこら辺は一致してこないのかなと思っておりますので,その点について御所見があれば教えてください。
改めて商工会議所さんも要望を出していただいて,なかなか民設民営では難しい,公設民営でお願いしますという要望書を再度出していただいたと思うんですけど,その部分についてももう少し協力部分,頑張りますよという思いは分かるんですが,そこら辺しっかり連携して市民の方も取り入れた状態でみんなで機運醸成を高めないと,なかなかここって前に進まないことだと思うので,必要性と機運の醸成,そこの点について今後どう高めていこうという動きがあるのか,もし今の段階で分かれば教えていただければなと思っております。
以上です。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 今予算で,145億円というのが独り歩きしている。私も,そういう感じがします。
ただ,現実にまだ国からの交付金,一般的には3分の1程度賄えるということを申し上げましたけども,そこは実績としてずっとあるわけなんで,我々も当然ながらそれはできるとは思うんですけれども,そういう話はするもののメディアは全体としての額しかなかなか報道はできにくいと思います,それ,なっているわけじゃありませんから。それから,あとは起債も同じで,こういう起債を使えばというところもありますが,じゃ全体の中でどれだけその有利な起債が使えるのかというのがまだ明確になっていませんから,もうおっしゃるとおりであります。私もいろんな場では申し上げて,今も申し上げているつもりなんですけど,ぜひ市民の皆さんに先ほど言ったように国が大体3分の1は出すと,それから有利な交付金というのもこれ計算するとある程度のものは出てきます。そこは,また個々にお話をしたいと思うんですけれども,全体を我々の財源でやっていくというわけではないということをよく説明していただければなと思います。
それから,若者のアンケートはもちろんやっていかなきゃいかんと思うんですけど,あと民設民営というところ,これはこのアリーナの問題というのはもう3年ぐらいやっているんですね。だから,実は経済界のほうも,いろいろな企業と接触していただいています。そういう中で,一定の寄附を募っていこうという動きはしていただいているところでありますけど,ここでアリーナを自分で造って運営していこうという企業は,現実には水面下でも出てきていない。したがって,公設でやらざるを得ない。これは中四国でいくと全て,本当にジャパネットさんみたいな特殊なケースであろうかと思います。私もあのWEリーグのチェアマン──ジャパネットたかたの創業者の娘さんですか──とよく話をしますけど,やっぱり独特なそういう経営観みたいなものがあるのかなという感じはするところであります。我々としては,そこは難しい。
ただ,ここは議会でも議論になったように,ランニングというか,これからの管理運営というのをどうしていくのか,毎年一定の額が市から,相当の額といいますか,出ていくとそこはまたなかなか市財政に影響を大きく与えていくだろうということで,民間のほうで運営できないかという話を持ちかけて,それやらせてもらいますということになっております。全体として最も我々としては効率性のいい,そして市民の夢をかなえていく,幸福感を満たしていく,こういった施設整備をしていきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
◎岩田修 市民生活局長 プロの動きが見えない,あと機運の醸成をどうするのかというところについてです。
確かにプロの動きがまだ見えないところもありますが,今後調査する中でも,経済界,プロチームともしっかり連携を図って機運醸成に向けての動きもしっかりやっていきたいなと思っております。それにあわせて,市民の方にも丁寧に説明しながら,事業を進めていきたいと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 終活支援について,条例化についてどうかという再度の御質問でございます。
御質問いただきまして,実際いろいろと調べたところでございますけれども,先行事例もございますので手段としてそれもありなのかなと思うんですが,ただ現状ただいま御答弁したとおりでございまして,立法事実といいますか,何を目的にどういうルールが必要になっているのかというところの整理がまだできていないというのが正直なところでございます。理念条例というような形で定めているところもあれば,個別具体的に遺留金の関係に限定してつくられた条例というのもあったりしますので,そういったところも含めて先行事例をしっかり研究させていただいて,また庁内関係する部署とも連携を取って協議研究を進めていきたいと考えております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で江田議員の質問は終わりました。(拍手)
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