録画中継

令和6年2月定例会
2月26日(月) 本会議 代表質問
自由民主党岡山市議団
難波 満津留 議員
1 市長の政治姿勢について
 (1) 岡山市の課題について
 (2) 岡山県建設事業費市町村負担金について
 (3) 宇喜多家の大河ドラマ化について
 (4) 岡山駅前広場整備事業について
2 防災について
3 新庁舎整備事業について
4 岡山市の政策について(周辺・中山間地域,総合計画)
5 投票率の向上について
6 岡山市の消防について
7 区づくり推進事業の強化について
8 町内会活動について
9 国民健康保険制度について
10 透析患者支援について
11 有害鳥獣による農作物被害等への対策(イノシシ等)について
12 東大寺サミットについて
13 卸売市場の将来について
14 企業立地の推進について
15 新アリーナの整備について
16 スポーツ施設の整備について
17 みどりの食料システム戦略について
18 伝統芸能の継承・発展について
19 墓地行政の在り方について
20 街なかの賑わい創出について
21 公共交通について
22 市街化調整区域における開発許可制度の見直しについて
23 空家対策について
24 岡山市のプラスチックごみの現状と今後の対策について
25 ごみ収集ステーションについて
26 児童・生徒の不登校支援「学びの保障」と総合支援事業について
27 放課後児童クラブについて
28 小中学校の外国人教育について
      午前10時0分開議
○田口裕士 議長  皆さんおはようございます。
 これより2月定例市議会第2日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は44名であります。
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○田口裕士 議長  会議録署名議員に中島議員,江田議員のお二人を指名いたします。
      ─────────────
○田口裕士 議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
      ──────〇──────
△日程第1
 代表質問
 甲第3号議案~甲第24号議案,甲第26号議案~甲第83号議案
      ─────────────
○田口裕士 議長  日程に入ります。
 日程第1は,代表質問並びに甲第3号議案令和6年度岡山市一般会計予算について以下80件の議案についてであります。
 これらを一括上程いたします。
 なお,これらの議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は代表質問を行います。
 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。
 御通知申し上げておりますとおり,各会派における代表質問の時間は会派所属議員数に8分を乗じて得た時間とし,上限は60分でお願いいたしたいと思います。また,再質問の際には簡潔,明瞭に発言し,質問の趣旨が明確に伝わりますよう御協力をお願いいたします。
 また,当局におかれましては質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。
 それでは,順序に従いまして自由民主党岡山市議団の代表質問を行います。難波議員。
     〔30番難波満津留議員登壇,拍手〕
◆30番(難波満津留 議員)  皆さんおはようございます。いよいよ本日から代表質問,また予算質疑,一般質問が始まりました。自由民主党岡山市議団難波でございます。
 まず,あんまり要らんことを言うなと言われておるんですけど,少しだけお話しさせていただきたいと思います。
 この3月をもって御退職される市の当局の皆さん,本当に長い間岡山市発展のために御尽力いただきました。本当にありがとうございました。
 六十の手習いという言葉もあります。また,渋沢栄一翁がおっしゃった「四十,五十は洟垂れ小僧,六十,七十は働き盛り,九十になって迎えが来たら百まで待てと追い返せ」というような格言がございますので,どうぞこれからも健康に御留意されて岡山市発展のために今後も御尽力いただきたいと,そういう思いで言葉を伝えたいと思います。
 そして,代表質問に先立ちまして,1月1日に起きました能登半島地震においてお亡くなりになられた方々へ哀悼の意を表するとともに,被災された方々へお見舞い申し上げ,一日も早い復興をお祈り申し上げたいと思います。
 生活再建には大変長い時間と多くの労力を要することと思いますが,我々自由民主党岡山市議団はできる限りの力を尽くして能登の皆様の復興を全力で支援することを改めてお誓い申し上げたいと思います。
 さて,長年苦しんでまいりました新型コロナウイルス感染症が5類へと移行し,日常の市民生活も事業者の経済活動もコロナ以前に戻りつつあります。しかしながら,燃料や物価の高騰が続いている中,日本は2024年,2025年問題も抱えており,大変厳しい社会情勢であります。
 2024年問題とは,働き方改革法案により労働時間に上限が課されることから生じる問題で,物流・運送業界,建設業界の停滞,遅滞,また医療現場でも体制維持が困難になるなど,市民生活と経済への影響が懸念されております。
 2025年問題とは,団塊の世代が後期高齢者となり,超高齢化社会を迎え,雇用や医療,福祉などへ多大な影響を及ぼし,経済の縮小と社会保障費が大きくなり,財政負担が増大すると懸念されております。
 また,2025年の崖と叫ばれ,DXの活用,推進での改革がなされなければ国際競争力を失い,最大12兆円の経済損失が生じると懸念されています。
 その厳しい情勢下ではありますが,持続・継続可能な住み続けられるまちや地域を創出していかなければなりません。そのためにはより一層の改革,変革と確かな政策立案からその実行力を高め,幼児から若者,高齢者の方々全ての岡山市民が生まれてよかった,住んでよかった,住み続けてよかったと感じられ,希望を持ち,夢が実現できる岡山市をつくらなければならないし,我々はその責務を担っております。
 その将来のまちづくりに向けた岡山市の令和6年度予算案が示されました。本市としては過去最高額の当初予算となっており,大森市長が掲げる住みやすさ,力強さ,安全・安心の3本柱を反映した予算と考えますが,問題,課題は山積しており,市長の目指す岡山市のまちづくりが一朝一夕にできるものではありません。
 そこで,我々自由民主党岡山市議団は,昨年11月に92項目にも及ぶ政策提言を提出し,多くの問題・課題解決に向けた政策,施策を立案し,岡山市の総合力を高めるべく提言を行ってまいりました。我々は,この提言を基に誰もが安心して暮らしていける岡山市をつくるために,自由民主党岡山市議団22名,政策立案力と実行力を高め,岡山市政の車の両輪として粉骨砕身活動していくことをお約束申し上げ,通告に従い質問に入らせていただきます。
 大きな1,市長の政治姿勢について。
 (1)岡山市の課題について。
 ア,地方創生と叫ばれて久しくなりますが,言葉のとおりに地方が創生しているとは到底思われない状況があり,逆に疲弊しているように思われます。その大きな要因が,少子化の進展による多方面への影響と首都圏への一極集中の是正がなされないことであります。ここから今後市長は地方都市岡山の地方創生をどのように進めていくのか,御所見をお示しください。
 イ,過去最高額の当初予算となっていますが,予算編成に当たり重要視した点をお示しください。
 また,一般会計当初予算では令和5年度より230億円余の増額となっており,歳入予算は確保できるのか,将来への負担が増すのでは,経常収支比率が悪化しないかなどと危惧いたします。今後の税収予測と国からの交付金,経常収支比率など,今後の本市の財政状況の見解をお示しください。
 ウ,特別自治市移行は本市にとって大きな起爆剤になると思われます。市長の思いと移行に向けた政令指定都市市長会での議論の内容をお示しください。
 エ,働き方改革が物流業界に与えた影響で生じる2024年問題,団塊の世代が後期高齢者となることで生じる2025年問題をどのように捉え,どのように分析し,本市としてどういった対応を取るのか,お示しください。
 オ,中心市街地の再開発が進み,多くのマンションが建設されています。それにより,中心市街地の路線価額は県庁所在地の中でトップの上昇率でありますが,マンションの供給過多との声もあり,周辺地域との格差がますます広がっているとの声もあります。この現状を捉え,市長の見解をお示しください。
 (2)岡山県建設事業費市町村負担金について。
 令和4年12月に本市と岡山県との間で令和5年度中に結論を得られるように引き続き協議を行うこと,また令和5年度以降の支払いは当該結論に基づき行うこと等が合意されました。市議会としても本件について検証する必要があると判断し,令和5年5月臨時市議会で自治体間調整問題調査特別委員会を設置し,令和5年11月定例市議会では調査状況の中間報告を行ったところです。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,今回の補正予算に岡山県建設事業費市町村負担金を上げていない理由についてお示しください。
 イ,令和5年度に実施した本市と岡山県との協議内容をお示しください。
 ウ,岡山県建設事業費市町村負担金の請求書が送付されてきた際の対応についてお示しください。
 エ,令和7年度から岡山シンフォニーホールの改修工事が始まります。建設時には本市,岡山県,岡山商工会議所で費用負担を行っていましたが,今回の改修工事における費用負担は岡山県と協議されているのか,お示しください。
 (3)宇喜多家の大河ドラマ化について。
 昨年11月に戦国宇喜多家を顕彰する会が発足いたしました。岡山の礎を築いた宇喜多家の全容,歴史,時代背景を岡山から全国へ発信し,NHKの大河ドラマ化に向けて動き始めました。岡山市民も大いに期待しているところであります。その後の展開と手応えをお示しください。
 (4)岡山駅前広場整備事業について。
 路面電車の岡山駅前広場への乗り入れに伴った整備事業は,当初の計画から施設の一部を取りやめて工事が進行しており,昨年末に新しいタクシーゾーンが完成したところです。
 また,本市では岡山城のリニューアルオープン,ハレノワのグランドオープンなどで全国,世界から本市へ訪れる方が増加していると大変明るいニュースが続いています。歩いて楽しいまち,ももちゃりでの回遊など中心市街地の活性化が図られ,交流人口も増加しております。
 そこで,さらなる中心市街地の活性化と交流人口の増加を図るべく,他都市に劣らぬよう岡山市の玄関口として岡山駅東口の整備を当初設計のように本市の顔として完全,完璧に完成すべきと考えます。御所見をお示しください。
 大きな2,防災について。
 能登半島地震の惨状を目の当たりにして,改めて自然災害の恐ろしさを覚えたところであります。本市も平成30年の西日本豪雨災害から防災・減災について取り組んでまいりましたが,このたびの地震災害によって多くの課題点,改善点が見えてまいりました。このことを教訓とし,さらなる防災・減災に努めなくてはならないと考えます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)現在,本市が取り組んでいる防災・減災,有事の対応等について,この能登半島地震から何が不足しているのか,何を改善すべきなのか,見えてきたことをお示しください。
 (2)能登半島各自治体の復興に向けて技術系,事務系を含めた多くの本市職員が生活再建の支援に向かわれたと思います。改めてその御労苦に対して敬意を表したいと思います。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,本市からの派遣状況をお示しください。
 イ,支援に行かれた職員が五感で感じた被災現場の状況や生活の再建に向けた課題などの思いを意見聴取,集約して今後の防災・減災に努めるべきと考えます。御所見をお示しください。
 (3)津波対策について,能登半島地震から津波警報が発令されている中,高齢者の方が町なかを歩いており,避難に向かっている車の方が救助する映像が映し出されていました。自主防災組織や町内会等で高台への避難誘導,在留の安否確認が必要ですが,混乱の中では高齢者や聴覚障害者の方には避難サイレンが聞こえづらい点があります。
 そこで,海水浴場で実施されている津波フラッグを掲げるなどして高齢者や聴覚障害者の方へ啓発することが必要と考えます。御所見をお示しください。
 (4)ドローン使用について,能登半島地震から道路が寸断され,多くの孤立集落が発生いたしました。生命維持のため早急な物資,薬剤等の運搬が必要です。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,ドローンの活用が有効と考えますが,ドローン協会との協定状況をお示しください。
 イ,薬を服用しなければ体調不良や生命の危険にさらされる方もいらっしゃると思います。孤立集落へドローンを活用した薬剤の運搬が有効と考えますが,薬の調剤は薬剤師が医師の発行する処方箋で確認して薬剤を交付します。孤立集落では処方箋を行うすべがございません。そこで,薬剤交付の可否についてどのように対応するのか,お示しください。
 また,個人情報保護法がありますが,避難所利用者登録票のような情報を町内会単位で各人の事前登録をしていくのも有効と考えますが,御所見をお示しください。
 (5)災害支援の際の工期延長について,土木,建築,上下水道,測量設計業界などは災害の際,緊急措置や復興に向けての支援要請があります。支援に向かうには人員,機材を投入しなければなりませんが,公共工事を請け負っている事業者は工期内の完工が困難となる場合が出てまいります。
 そこで,その際は工期延長すべきと考えますが,御所見をお示しください。
 (6)能登半島地震から生活道路が土砂災害,陥没,崩落により寸断され,多くの孤立集落が発生いたしました。本市においても同様の状況が発生するおそれのある地域があると思われます。その地域を事前に想定して,その地域の対応策と自主避難所の対応策を取るべきと考えます。御所見をお示しください。
 (7)避難場所や仮設住宅で過ごす中,体調を崩すなどして亡くなる災害関連死をいかに防ぐかが大きな課題となっています。災害応援で珠洲市に派遣した保健師の活動内容なども踏まえ,本市としてどのような対応を取るのか,お示しください。
 (8)能登半島地震からライフラインの被害は甚大で,復旧に相当な時間と労力がかかり,避難生活の環境悪化と生活再建への遅れが市民生活をより一層苦しめる状況となっています。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,上下水道について耐震化を早急に,早急に施す必要があると考えます。また,無電柱化の範囲も広げる必要があると考えます。御所見をお示しください。
 あわせて,可搬型浄水装置が必要と考えます。御所見をお示しください。
 イ,南海トラフ巨大地震の被害想定はどのようになっていますか。病院や避難所の給水確保はどのように行いますか。御所見をお示しください。
 ウ,岡山市下水道河川局で進めている災害時の学校のマンホールトイレも重要であり,本市としてより進めていくべきと考えますが,御所見をお示しください。
 エ,被災した下水道施設の早期の復旧には多くのマンパワーの確保が課題になると思います。どのような備えをされているのか,お示しください。
 (9)災害地域における盗難被害の発生が問題となっています。これに対しても対策を講ずるべきと考えます。また,被災建築物の応急措置に詐欺まがいの人や事業者が横行し,不当な工事代金を支払う例が発生しています。このことも対策を講ずるべきと考えます。あわせて御所見をお示しください。
 (10)能登半島地震からライフライン,インフラの復旧の遅れから避難所における光熱機器の燃料不足が危惧されております。そこで,避難所へのLPガスボンベの常設が有効と考えます。御所見をお示しください。
 (11)避難生活が長期化することにより,避難所となっている小・中学校の学習再開が遅れ,児童・生徒の学びの遅れにつながり,子どもたちの苦悩がうかがえます。また,余震により精神的に不安定となっている子どもたちも多いと伺います。ここから子どもたちの心のケアが必要と考えます。御所見をお示しください。
 (12)能登半島地震から耐震化がなされていないために損壊戸数が増えたと言われております。耐震化には多くの工事費用が必要となり,高齢者の方のみが住まう家屋は工事をためらう現状があります。本市はこの現状を顧みて耐震化の推進と高齢者の方のみが住まう家屋へどのように対応するのか,お示しください。
 (13)被災した地域へ岡山市独自で応援旅行割キャンペーンを施すことも一つの支援になるのではと考えます。御所見をお示しください。
 (14)大規模災害発生時には災害拠点病院,透析医療機関,周産期医療機関などの医療機関及び医師会,薬剤師会,看護協会,歯科医師会などの関連組織間において迅速かつ正確な情報共有が必要と考えます。本市を含めた情報共有体制についてお示しください。
 また,医療機関の被災状況,医療関係者の安否や参集の可否などを確認する必要があります。本市の考え方をお示しください。
 大きな3,新庁舎整備事業について。
 (1)新庁舎の工事は順調に進捗しているとお聞きしておりますが,現在建築業界の中で電気の線が注文しても納入されない事態が起きております。工事工程に影響があるのではと危惧いたします。御所見をお示しください。
 (2)新庁舎の食堂は,昼間は市民が景観を見ながら食せるスカイラウンジ的な営業形態と,夜間は社交的にお酒もたしなめる営業形態と造りが望ましいと考えます。現状での計画,考え方をお示しください。
 大きな4,岡山市の政策について(周辺・中山間地域と総合計画)
 (1)地域アンケートの実施から周辺・中山間地域の現状が見えてきたと思います。どのように把握され,どのように分析を進めていくのか,お示しください。
 (2)第六次総合計画も2年余りとなりました。策定された平成28年度当時からは予測されなかった西日本豪雨災害,新型コロナウイルス感染症の発生,物価高騰,少子化の急速な進展などが起こり,岡山市のまちづくり指針も大きく見直さなければならないと考えます。そこで,第七次総合計画の策定に当たっては政策局が主導して指針の幹を掲げ,計画の策定に当たるべきと考えます。御所見をお示しください。
 大きな5,投票率の向上について。
 議会では,こども未来創造調査特別委員会をつくり,子ども議会や子どもの権利に関する条例について議論を深めているところですが,当局においても子どもたちが政治への関心を深め,投票することの大切さなどを学ぶ機会を設け,将来の投票率向上を図るべきと考えます。御所見をお示しください。
 大きな6,岡山市の消防について。
 (1)本市の救急要請は増加傾向にあり,消防職員への負担が増しています。負担軽減に努めるためには働き方改革を進めることが必要と考えます。
 そこで,まず消防職員の子育て世帯の働き方改革を進め,働きやすい職場への転換を図るために育児や介護で24時間の交代勤務ができない職員をデイタイム勤務とするデイタイム救急隊を創設すべきと考えます。御所見をお示しください。
 (2)消防職員は災害救援活動に派遣され,災害現場において身近な人を想起させる人の死や子どもの死など感情移入しやすい事案や,損傷の激しい遺体,重傷者の救出事案などに遭遇し,現場の凄惨さや身の危険を感じながらの現場活動で未知の不安や恐怖などにより惨事ストレスに陥る事案が増えてきております。
 また,大惨事だけでなく,小規模な惨事による場合の心的外傷も増えてきております。消防職員の惨事ストレスを放置すれば職務遂行が困難となる事例も報告されており,組織的に専門家も入れて惨事ストレスへの対策を取る必要があると考えます。御所見をお示しください。
 (3)けがや体調不良で救急車を呼ぶかどうか迷った際に電話で相談できる番号#7119があります。本市への導入に向けた御所見をお示しください。
 また,岡山市消防局としては導入した場合の効果をどのように考えるか,お示しください。
 大きな7,区づくり推進事業の強化について。
 物価高騰や近年の賃上げに伴う警備員などの人件費の増加により開催経費が増大し,地域負担も増えております。地域のまちづくりを推進していくためには補助率を2分の1から3分の2へ引き上げること,及び補助限度額をアップすべきだと考えますが,御所見をお示しください。
 大きな8,町内会活動について。
 岡山市には1,710の町内会があり,その町内会が集まって構成される学区・地区連合町内会が96あります。そして,災害や認知症高齢者の見守りをはじめ集会施設管理,環境美化・清掃活動,防災・防火,お祭り行事など,様々な取組を担っています。しかし,人口減少や高齢化が進み,町内会役員の選出をはじめ円滑な運営に支障が出始めています。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)町内会の担い手不足の現状と解消に向けた取組についてお示しください。
 (2)町内会への謝礼金,自治振興報償金が数十年,数十年据え置かれたままです。見直していただけないでしょうか。御所見をお願いいたします。
 (3)現在,市内5町内会で行われている自治会等における地域活動のデジタル化実証事業の目的と事業効果,今後の方向性についてお示しください。
 大きな9,国民健康保険制度について。
 我が国では少子・高齢化が急速に進んでおり,社会保障を支える生産年齢人口が減少する一方で,高齢者の増加や医療の高度化などにより国民医療費は増加傾向にあります。岡山市でも65歳以上の高齢者人口はこの12年で1.26倍になり,高齢化率は21.6%から26.8%まで上昇しています。こうした構造的な課題に対処するには国レベルでの抜本的な医療改革が必須であり,我々市議会としても全国市議会議長会などを通じ医療制度の一本化や国民健康保険へのさらなる公費拡充などの提言,要望を行っているところであります。
 しかしながら,国保財政の健全運営は一層厳しさを増しているのが実情であり,こうした中で岡山市は令和6年度の国民健康保険料の増額改定の方針を発表されました。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)岡山市における国民健康保険の被保険者数や所得構成,保険料水準の政令市比較など,本市の国民健康保険の現状認識についてお示しください。
 (2)今回の保険料改定についてどのような議論がなされ引上げの判断となったのか,お示しください。
 (3)市民からは保険料負担が重いといった声もお聞きしており,我が自民党市議団としても医療保険制度を一本化するなど抜本的な改革や,国庫等の公費負担のさらなる引上げ等についてさらに強く国に要望していくべきだと思います。
 そこで,今後の岡山市国民健康保険の見通しについて,御所見をお示しください。
 大きな10,透析患者支援について。
 透析患者の中には週3回の通院治療が必要で,生涯透析治療を続ける必要のある方がいます。本市では,人工透析患者タクシー券助成制度として人工透析で通院している患者にタクシー券を交付しており,自立通院が困難な患者には経済的支援を行っています。また,透析治療に係る高額な医療費負担を岡山市心身障害者医療費助成制度で助成しております。患者にとって必要な経済的支援であるため,あわせて今後も引き続き行うべきと考えますが,御所見をお示しください。
 また,災害時,孤立集落や避難所にも透析患者の方がいらっしゃると思いますので,避難行動要支援者のように町内会,自主防災会で把握し,生命維持に向けた対応が必要と考えます。御所見をお示しください。
 大きな11,有害鳥獣による農作物被害等への対策(イノシシ等)について。
 本市は年間約1億円の予算を投入し,有害鳥獣対策に全力で取り組んでいるところであります。一部地域では水稲被害の減少も見られますが,今まで被害報告の少なかった地域で果樹など農作物が食い荒らされているとの声をお聞きすることも増えてきております。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)野生鳥獣被害実態調査で行われたアンケートやヒアリング調査からどのような地域でどのような被害が出ているのか,近年の傾向をお示しください。また,その対策もあわせてお示しください。
 (2)捕獲活動の中心を担う猟友会駆除班への支援は十分行われているのか,お示しください。
 (3)年間の捕獲目標は未達が続いておりますが,原因をどのように分析しておりますか。また,現状のままでよいのか,お示しください。
 (4)鳥獣害対策は田畑だけでなく,ミミズや葛の根を掘り起こすイノシシによってため池の堤体が崩される被害が増えてきております。堤体の漏水箇所が広がれば,ため池が決壊する危険性もあります。全国各地でこの問題は取り上げられており,効果が上がっている取組としては,堤体にワイヤーメッシュをじかに置くという方法等があるようです。現状の対策と今後のお考えをお示しください。
 (5)カワウは天然アユやウナギなどの有用魚種を捕食し,内水面漁業へ甚大な被害を与えています。カワウ被害の広域化が進んでいる現状をどのように受け止めているのか,お示しください。
 また,カワウ被害を減少させる実態調査や被害対策が必要と考えますが,御所見をお示しください。
 大きな12,東大寺サミットについて。
 東大寺サミットは平成3年,東大寺建立の詔が天平15年,743年に出されてから約1,250年になるのを記念して東大寺の造営や再建などで歴史的に関係の深い市町村が集い,友好と連帯を深めるとともに郷土の歴史と文化遺産を保護または活用した魅力ある個性的な地域づくりを進めることを目的として開催されました。本市もサミットの構成自治体として昨年12月に,令和8年度に岡山市で東大寺サミットを開催されることが大森市長よりプレス発表されました。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)開催まであと3年でありますが,本市として令和6年度にどの程度まで準備しておく必要があるとお考えなのか,お示しください。
 また,郷土の歴史を大切にしている岡山らしいサミットにしていくべきと考えますが,どのようなサミットをイメージしているのか,お示しください。
 (2)サミット開催を契機に多くの市民の皆様にも万富東大寺瓦窯跡について知ってもらいたいと思いますが,市の広報戦略等をお示しください。
 大きな13,卸売市場の将来について。
 本市の卸売市場は昭和58年に現地へ移転開場し,40年以上が経過しており,近年は老朽化に加え施設の補修,修繕も増加しています。令和4年3月に策定された岡山市卸売市場経営戦略では,将来の施設整備や機能強化について具体的に示されていないだけに,今後は市場関係者等との協議も行いながら再整備に向けた議論を進めるべきと考えます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)他市場と比較し,本市卸売市場の施設の状況をどのように分析されていますか。
 (2)現在の市場は干拓された沿岸部に立地しており,豪雨や高潮などによる被害に加え,大規模な地震が発生した際,周辺道路や市場内においても液状化の影響による被害が懸念されています。また,物流の2024年問題など流通の在り方が変化する中,安全性,利便性を考えると現地の建て替えだけではなく,インターチェンジ周辺等への移転についても検討する必要があると考えます。いずれにしても再整備を行うには時間がかかると思われます。早急に議論を始める必要があるのではないでしょうか。御所見をお示しください。
 大きな14,企業立地の推進について。
 本市における企業誘致は過去5年間で60社を誘致し,投資総額693.4億円,新規雇用1,560人です。IT・デジタルコンテンツ産業やオフィスビル開設に注力し,賃料補助導入や地域未来投資促進法の活用で製造業や物流施設にも影響を与えています。
 そこで,企業誘致の今後の展望などお尋ねいたします。
 (1)過去5年間の企業誘致実績で特に注力した分野と施策があればお示しください。
 (2)IT・デジタルコンテンツ産業の誘致に取り組んでいるとのことですが,これに対してどのような具体的な戦略や取組が行われていますか。また,人材が首都圏に集中している状況への対応策としてどのような取組が行われていますか,あわせてお示しください。
 (3)新たなオフィスビルの開設と賃料補助の導入が企業誘致の好機とされていますが,これを企業にどのようにアピールされ,具体的な成果を上げているか,お示しください。
 (4)地域未来投資促進法を使い,今まで以上に企業誘致に力を入れていくべきです。そうしなければ市街化調整区域に未来はないと考えます。御所見をお示しください。
 大きな15,新アリーナの整備について。
 経済界及びプロスポーツ界の提言をきっかけに検討が始まったアリーナ整備については市内外から多くの署名も集まっており,岡山市にとって,岡山県にとっても必要な事業であります。今のところ岡山県からはこの事業への参画について明確な回答がないと聞いております。大変残念であります。
 ただ,今あるプロスポーツチームの盛り上がりを絶やすわけにはいきません。これからも岡山県とも協調しながら実施すべき事業であります。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)新アリーナ関連予算を当初予算で見送った理由を御説明ください。
 (2)これまでの県との協議の経緯を御説明ください。
 (3)先日の知事の会見で,現状で県が参画する理由はないとの発言がありました。次のステップへ進むためには何が必要,条件と考えるか,今後の進め方を御説明ください。
 (4)1月末で約8万5,000人の署名が集まりました。この数字の感想をお願いいたします。
 また,アリーナの必要性や機運をさらに盛り上げるためにも市民,県民向けのシンポジウムなどを開催するべきです。御所見をお示しください。
 (5)世間一般の箱物ではなく,収益・経済効果を生み,市民,県民の心を豊かにするようなアリーナにするべきです。スポーツ興行だけでなくエンターテインメント事業の開催,子どもたちや各種団体のスポーツ全国大会など,多くの市民,県民が利用できるようにしなくてはなりません。全国大会や国際大会などの1万人規模の大会誘致やコンサート等の開催も必要であります。御所見をお示しください。
 (6)この施設は防災拠点,避難所としての役割も待たせる計画であります。この点が岡山県や市民に伝わっていないと思います。御所見をお示しください。
 (7)完成後,毎年の岡山市の持ち出しをゼロにするべきであり,その方策を考えるべきです。御所見をお示しください。
 (8)建設に当たり,今考えている利用できる財源はどのようなものがありますか。もし約145億円で建設したならば,岡山市の財政状況のシミュレーションをお答えください。
 大きな16,スポーツ施設の整備について。
 現在は,岡山市総合文化体育館にしか整備されていないエアコンについてお尋ねいたします。
 六番川水の公園体育館や瀬戸町総合運動公園の体育館,御津スポーツパークアリーナ,建部町B&G海洋センター体育館等にぜひエアコンの設置を検討してもらいたいと思いますが,お考えをお示しください。
 また,市内にあるテニスコートの人工芝生化にも積極的に取り組んでいただきたいと思いますが,御所見をお示しください。
 大きな17,みどりの食料システム戦略について。
 深刻化する担い手の減少や高齢化などの影響を受けて生産基盤の脆弱化や地域コミュニティーの衰退が顕在化しつつあります。また,近年では温暖化による気候変動や自然災害の頻発による生産現場への影響も深刻化し,さらに世界ではSDGsや環境保全を重視して経済と環境をイノベーションで両立させる動きが始まっており,国際環境交渉や諸外国の農薬規制の広がりに的確に対応していく必要があります。
 上記の問題を解決し,国外の動きにも対応するためには持続可能な食料システムを構築することが急務となっています。
 そこで,国は食料,農林水産業の生産力向上と持続性の両立を革新的な方法(イノベーション)で実現するため,みどりの食料システム戦略を策定いたしました。そのうち農業に関するものとして,2050年までに化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減,化学肥料の使用量を30%低減,有機農業の取組面積を25%まで拡大させる目標(KPI)を掲げております。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)本市はどう取り組まれますか。推進するための座組み,オーガニックビレッジや今後の計画づくり等についてのお考え,御所見をお示しください。
 (2)若手就農希望者への支援についてのお考えと担い手の減少にどう向き合うのか,あわせてお示しください。
 (3)農林水産省は学校給食に有機農産物を活用するという考えを示していますが,本市の導入に対する考え方をお示しください。
 大きな18,伝統芸能の継承・発展について。
 古くから存在してきた芸能や郷土民踊を継承していくことは日本を引き継いでいくという意味があり,文化財としてだけでなく,地域の特性をそのまま残していくことにもつながります。
 文化庁の調べでは,伝統文化の保存を担う団体に文化財の保護について今後より一層直面すると想定される課題を聞いた調査では,「担い手が減少する」61.5%,「予算規模が縮小する」59.8%,「専門的知識・ノウハウが十分に伝承されない」34.5%という回答が上位を占めています。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)本市の見解,支援状況,課題解決へ向けた取組についてお示しください。
 (2)本市においても各団体等へのヒアリング調査が必要ではないでしょうか。
 (3)本市における重要無形民俗文化財の指定基準,指定までの流れ,指定されている団体数,支援状況をお示しください。
 大きな19,墓地行政の在り方について。
 多死社会の到来が間近に迫っている中,無縁仏の増加や合葬墓のニーズの高まりなど,葬祭に対する人々の意識の変化を受けて墓地行政は大きな転換期を迎えています。市民の声やニーズを把握し,墓地行政の在り方について今後の方針を打ち立てることは急務だと思いますが,御所見をお示しください。
 また,市内には地域住民等が管理する共同墓地があります。維持管理が地域住民だけでは限界が来ているところもあり,財政支援を行うべきではないでしょうか。御所見をお示しください。
 大きな20,町なかのにぎわい創出について。
 現在,天然芝生化に向けてリニューアル工事中の下石井公園は,町なかの潤いの空間として各種イベントも多く開催されており,今後ますます多くの方に親しまれる魅力的な公園になると大いに期待しているところです。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)下石井公園のリニューアル工事を行うに当たり,どのような点を工夫したのか,お示しください。
 また,全面完成した芝生広場はいつから利用することができますか。現在の工事の進捗状況をお示しください。
 あわせて,今後の天然芝生化の方針もお示しください。
 (2)下石井公園をより多くの方に親しまれる魅力的な公園にしていくために,例えばホコテンや西川イルミといった西川緑道公園で催されるイベントと一体化したイベントを行うなど,今後の取組についてお示しください。
 (3)天然芝生化に伴い,イベントの際にテントを設営することなどが規制されると聞いておりますが,規制に関する御所見をお示しください。
 大きな21,公共交通について。
 公共交通は市民生活を支える重要な移動手段であり,行政の関与を一層深め,主体的に取り組んでいかなければならないと考えているところです。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)路線バスについて。
 ア,協議会が再開され,路線バスの議論が進んでいますが,全国各地で路線が減便,廃止が続いており,一刻の猶予もなく,対策は待ったなしと言われており,2月2日に開催された協議会において,地域公共交通計画と地域公共交通利便増進実施計画の案が示されたと聞いておりますが,それぞれの内容についてお示しください。
 イ,公共交通ネットワークの維持にはこれまで以上に市の支援が必要と考えますが,御所見をお示しください。
 (2)路面電車の延伸・環状化について。
 岡山芸術創造劇場ハレノワが整備され,多くの人が利用されています。しかしながら,タクシーの乗降で不便を感じている市民も多くいるため,早急に公共交通の整備が必要だと考えます。
 令和6年度予算では,路面電車の延伸・環状化に係る予算が計上されています。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,路面電車の延伸・環状化についてのお考えを再度お示しください。
 イ,今後のスケジュールをお示しください。
 ウ,関係者との協議の進捗状況をお示しください。
 (3)JR桃太郎線のLRT化の早期実現について。
 桃太郎線LRT化は,基本計画策定が中断しております。昨年,新型コロナも5類に移行され,コロナ禍前の人流になりつつあります。JR西日本に対して早期着手を目指して交渉を再開すべきと考えます。御所見をお示しください。
 (4)タクシー事業者への支援について。
 2006年に施行されたバリアフリー新法により,タクシーは明確に公共交通機関と位置づけられました。本市においても交通不便地域の新たな生活交通として8地区でデマンド型乗合タクシーを導入しており,今後も高齢化社会の進展が予測される中,公共交通機関としてタクシーが果たす役割はさらに重要となります。これまで以上に地域やタクシー事業者と連携を図り,交通不便地域や高齢者の移動手段の確保に向けた施策を展開するべきと考えます。
 一方,新型コロナの影響による利用者の減少など,タクシー業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。これまで本市ではプレミアム付きタクシー券の販売や運転手確保等の支援策を講じてきましたが,継続した支援が必要ではないかと考えます。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,現在,タクシー業界の経営環境をどのように分析されていますか。来年度の支援策とあわせてお示しください。
 イ,交通不便地域に対し積極的にデマンド型乗合タクシーを展開していくべきと考えます。今後の方針についてお示しください。
 ウ,本年4月から日本型ライドシェアを導入すると東京ハイヤー・タクシー協会が発表されました。東京,大阪のような都市部では時間帯,期間などでタクシー不足が顕在化していますが,岡山ではそのような体感はないように思います。また,一般ライドシェア導入により既存のタクシー事業者の経営を不安定にして,市民の交通手段の確保が計画的にできるか疑問であります。本市ではデマンド型乗合タクシーの拡充や,路線バス,路面電車など公共交通機関の充実に力を入れるべきであり,ライドシェア導入の議論は現段階では時期尚早と考えます。御所見をお示しください。
 エ,運転免許証を自主的に返納された高齢者が申請するとおかやま愛カードが県警より発行されます。各種サービスの中にはタクシーの運賃1割引きもあり,割引額はタクシー事業者が負担しております。厳しい経営環境が続く業界において持続可能とは言い難い制度であり,関係者の一部からは見直しが必要との声も伺っております。制度を継続していくには本市としても何らかの支援を講じるべきではないでしょうか。御所見をお示しください。
 オ,乗務員不足対策として,女性ドライバーの採用に向けた積極的な取組や子育て中の女性が働き続けることのできる環境整備が重要であると考えます。国土交通省では女性ドライバー応援企業認定制度を設けていますが,本市としても何らかの支援策を講じるべきではないでしょうか。御所見をお示しください。
 大きな22,市街化調整区域における開発許可制度の見直しについて。
 今年度から,岡山市ではコンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めるとして,市街化調整区域における開発許可制度の見直しを進められてまいりました。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)新たに創設される20戸連檐制度と空き家の用途変更緩和については,対象は人口減少の著しい市内6小学校区に限定されるとのことです。しかし,今回20戸連檐制度の対象となっていない小学校区においても今後の人口減少により20戸連檐制度や空き家の用途変更緩和による集落の維持や地域の活性化が必要となることが想定されます。これらの対象区域の見直しはどのように行うのか,お考えをお示しください。
 また,規制の緩和により今後人口が増加に転じた場合,対象区域の基準としている人口減少率の基準を満たさなくなることも考えられますが,その際には緩和区域から除外されるのでしょうか。お考えをお示しください。
 (2)20戸連檐制度と空き家の用途変更緩和については,50戸連檐制度が2年間の経過措置の後に廃止されると同時に令和8年から実施されることになっています。しかし,周辺地域での人口減少対策や空き家の利用促進はまさに喫緊の課題であり,一刻も早い対策が求められています。
 先般の都市計画審議会においても同様の意見が出されたと聞いておりますが,我々自民党市議団としても周辺地域の活性化は非常に重要な課題であると認識しており,20戸連檐制度と空き家の用途変更緩和については経過措置後ではなく,先行してできる限り早急に実施することが必要と考えますが,御所見をお示しください。
 (3)マスカット型都市構造を推進するに当たり,地域(実)が充実した拠点をつくらなければなりません。その拠点となる部分でも市街化調整区域があります。充実を促すためには市街化区域への変更も必要と考えます。御所見をお示しください。
 大きな23,空き家対策について。
 空家等対策の推進に関する特別措置法の一部が改正され,令和5年12月13日に施行されました。このたびの改正は,特定空家に加え空き家の活用を拡大するために管理不全空き家が設定されました。この管理不全空き家も市からの指導,勧告の対象となっています。本市の対応,管理不全空き家の認定基準,関係者への周知はどのようになっていますか。御所見をお示しください。
 大きな24,岡山市のプラスチックごみの現状と今後について。
 本年3月からプラスチック資源を一括回収し,リサイクルを開始するとのことです。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)本市の家庭ごみに占めるプラスチックの割合についてお示しください。
 (2)回収したプラスチック資源の流れをお示しください。
 (3)プラスチック資源の分別回収開始に当たり,懸念される点とその対応策についてお示しください。
 大きな25,ごみ収集ステーションについて。
 現在,ごみ収集ステーションを新設する場合,30万円を限度として補助金が出ます。町内会でごみ収集ステーションを設置することは必要不可欠であり,状況に応じてオーダーメードで作成されている現状があります。しかし,昨今の物価高騰により設置する費用が増額しており,現在の補助金額では対応が困難だと考えます。補助金額を増額すべきと考えますが,御所見をお示しください。
 大きな26,児童・生徒の不登校支援「学びの保障」と総合支援事業について。
 不登校の状況は,文部科学省の令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果によると,小・中学校における不登校児童・生徒数は10年連続で増え続けております。令和4年度において,岡山市内の小・中学生合わせて3,163人の生徒が長期欠席,そのうち1,473人が不登校であります。そして,不登校の原因の半数以上が小・中学生ともに無気力,不安と答えており,次いで生活リズムの乱れといじめを除く人間関係と答えております。不登校児童・生徒への学びの保障について,次年度から抜本的な課題の解消へ向け教育委員会は取組を加速しています。
 第3期岡山市教育振興基本計画(案)には令和7年には不登校を減少させる目標値を出されています。別室登校もできない,岡山市児童生徒支援教室にも通えない児童・生徒のためにさいたま市,熊本市が取り入れているようなオンライン学習支援や授業を配信してみるなど,民間,地域を巻き込んでの戦略的な取組等が必要だと考えます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)不登校児童・生徒が年々増加している現状を踏まえて今回の予算に対してどのような思いで組まれたのか,御説明ください。
 (2)学びの多様化学校の進捗,児童生徒支援教室の課題解決策,フリースクールとの連携,通級指導教室の質量の取組,校内支援教室の社会実現の成果,学校運営協議会の支援,利用者の費用負担への支援等についてお示しください。
 (3)教員への指導能力の育成に向けた施策をお示しください。
 (4)障害のある児童・生徒のための学習や移動支援など,学校生活をサポートする特別支援教育支援員の状況について御説明ください。
 大きな27,放課後児童クラブについて。
 岡山市の大きな課題の一つが放課後児童クラブの待機児童の問題であります。以前より2階建ての施設を造ったり,学校敷地に余裕があれば1校に複数クラブをつくってまいりました。今の目標では2025年に待機児童ゼロとなっていますが,2月1日時点の待機児童数と合わせ,この2年間でゼロにする方針を御説明ください。
 また,令和5年度及び令和6年度に新設を予定している放課後児童クラブ並びに今後新設を計画している放課後児童クラブについてお示しください。
 最後,大きな28,小・中学校の外国人教育について。
 これは外国人児童・生徒等教育についてですが,現在多くの外国人が技能実習生として,留学生として,またその家族として岡山市へ来ていただいております。このような方々が岡山市の企業を支えていることは間違いなく,今後多くの企業が外国人を頼る,また戦力として採用することは間違いありません。御両親が落ち着いて仕事ができる,また学問を学ぶためにも子どもたちの学ぶ環境を整えることは必須条件であります。なかなか日本語が話せない状況で岡山市へ来るお子様も増えており,生活に戸惑うことも予想されます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)現在,何人の外国人の小・中学生がおられ,どのような教育を受けているのか,お示しください。
 あわせて,子どもたちの推計をどのように予想しているのか,お示しください。
 (2)岡山市教育大綱ではどのように表現されているのか,お示しください。
 (3)英語に限らずいろいろな言語を話す子どもたちがいます。教える側(先生)はどのように対応しているのか,お示しください。
 (4)公立の日本語学校,インターナショナルスクールをつくるべきであります。御所見をお願いいたします。
 以上,代表質問でございました。
 御答弁をお願いいたします。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長  質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
      午前10時54分休憩
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