録画中継

令和6年2月定例会
3月1日(金) 予算特別委員会
自由民主党岡山市議団
岡崎 隆 議員
■甲第3号議案 令和6年度岡山市一般会計予算について
1 農業振興について
2 農業用施設整備について
3 企業立地の推進について
4 鳥獣害対策について
5 観光資源をいかした観光振興事業について
 次は、順序に従いまして岡崎委員。

◆岡崎隆 委員  それでは、お昼前ということで、お昼からかなと思いましたけれど座長が行けということで行かせていただきますので。途中で時間が来たら止めてください。

○則武宣弘 委員長  はい。

◆岡崎隆 委員  まず、農業振興について。
 第6款農林水産業費第1項農業費について一問一答でお尋ねいたします。
 活力ある農業の振興においては、新規就農サポートは大変重要だと考えていますが、令和6年度、どのような取組を行うのか、内容の御説明をお願いいたします。
 また、遊休農地についての対策等についてお示しください。
 これで1回目の質問を終わります。
○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 産業政策担当局長  大きい1番目、農業振興について、第6款農林水産業費第1項農業費、令和6年度にどのような新規就農サポートに取り組むのかについてお答えいたします。
 就農サポートにつきましては、先進農家等での農業体験研修や就農準備資金の助成などを実施し、就農を希望する方や農業に関心のある方の就農準備の後押しをしております。また、認定新規就農者に対しては、国の経営開始資金の助成や経営発展支援事業による機械、施設等の導入支援のほか、今年度から市独自に新規就農者サポート事業を創設し、老朽化ハウスの撤去費用や農地の賃料などを補助することで、就農直後の経営確立に資する支援も行っているところです。
 以上でございます。

◎ 第一農業委員会会長  同じ項、遊休農地の対策等についてお答えいたします。
 農業委員会では、農地法に基づき毎年8月頃に、農地利用最適化推進委員を中心に農業委員と事務局職員で市内全域の農地の利用状況について現地調査を行っております。その結果を基に、利用や管理ができていない遊休農地については、所有者等を調査した後、利用意向調査を行い、農地利用が図られるよう農地中間管理機構への情報提供や機構との協議の勧告などを行うこととしております。
 以上でございます。

○則武宣弘 委員長  答弁の途中でありますが、午後1時まで休憩いたします。

    午前11時55分休憩
    午後1時0分再開

○森田卓司 副委員長  午前中に引き続き委員会を再開いたします。

◆岡崎隆 委員  それでは、質問させていただきます。
 まず、近年の遊休農地の状況と今まで行ってきた対策について教えていただきたい。
 よろしくお願いします、会長。

◎ 第一農業委員会会長  農地利用状況調査における遊休農地の面積は、令和3年4月時点で約81ヘクタール、令和4年4月が約70ヘクタール、令和5年4月が約85ヘクタールと、近年はほぼ横ばいとなっております。
 これまでの対策につきましては、利用や管理ができていない農地の所有者等に対して、農地利用が図られるよう草刈りなどの農地の適正な管理の依頼や機構への貸付けを誘導するなど農地利用の最適化を進めてきており、今後もこうした遊休農地の発生防止、解消に向けた取組を進めてまいります。
 以上でございます。

◆岡崎隆 委員  御答弁ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
 それから、新規就農サポートと遊休農地対策のマッチングを今やってもらっておるんですが、より強化できないか、その辺を少しお尋ねします。

◎ 産業政策担当局長  委員おっしゃられる新規就農者の農地の確保と遊休農地の減少をマッチングすれば両方の対策に資すると考えてございます。農地につきましては、農地中間管理機構であるとかそういったところで管理してございますし、先ほど農業委員会会長のほうからもお話がありましたように、そういった働きもございますので、あとはJAの部会とか生産者側のほうと話をしながら、できるだけ前向きに進めていけるように協議してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  それでは、大きい2番のほう、農業用施設整備についてでございます。
 これは、第6款農林水産業費第1項農業費についての一問一答でお尋ねします。
 農家の高齢化や担い手不足が進む中、水路、樋門、ため池、農道などの農業用施設の維持管理の効率化が必要となってきています。また、農業用のため池は既に受益地がないところも増え、地域では池の廃止を希望されているという話もお聞きします。
 そこでお尋ねします。
 農業用ため池など農業用施設に関して老朽化等を調査する予算をどのように計上されていますか。また、令和6年度予算の中で改修等を行う予定の農業用施設の主な内容をお示しください。
 以上です。

○森田卓司 副委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 産業政策担当局長  第6款農林水産業費第1項農業費のうち、農業用施設整備について、農業用施設に関して老朽化等の調査予算の計上をしているのか、また令和6年度改修予定の農業用施設の主な内容についてお答えいたします。
 農業用施設の老朽化状況調査につきましては、合同用水機能診断業務委託など2件、1,400万円を測量委託料で計上しております。
 農業用施設の改修予定につきましては、水路では柵渠をL型水路に改修する東区沼地内の水路改修工事など108件、6億3,300万円を予定しております。樋門では、樋門の省力化を行う中区江崎地内の樋門電動化工事など32件、1億1,550万円を予定しております。ため池では、北区中牧地内のため池改良工事など21件、1億8,750万円を予定しております。農道では、路肩の拡幅を行う南区浦安西町地内の路肩拡幅工事など26件、9,400万円を予定しております。
 以上でございます。

◆岡崎隆 委員  まず、一問一答で行かせていただきます。
 農業用ため池なんですが、農業用ため池と防災重点ため池がありますが、これの定義について教えてください。

◎ 産業政策担当局長  まず、農業用ため池の定義についてお答えいたします。
 農業用ため池の管理及び保全に関する法律で、農業用ため池の定義は、農業用水の供給の用に供される貯水施設をいい、現に利用されている施設のほか、現に利用されていない施設であっても利用し得る状態にある施設が該当すると定義されてございます。
 もう一点、防災重点農業用ため池の定義についてお答えいたします。
 ため池が決壊した場合の浸水想定区域内に家屋や公共施設等が存在し、人的被害を与えるおそれのあるため池が防災重点農業用ため池となります。
 農業用ため池は、先ほど御説明したときに、現に利用されていない施設であっても利用し得る状態にある施設と申しましたが、つまり農業用の受益がなくなっても池の形というか、堤体であったり、そういったものが残っているものに関しては農業用ため池という定義になってございます。
 以上でございます。

◆岡崎隆 委員  なぜにこのことをあえて聞いたかといいますと、岡山市はもう既に461の農業用のため池であって受益のない池があります。それから、これから調査を進めていくことで、これ500は超えるんじゃないかなと私は思っています。市全体にある農業用ため池は1,500弱です。約3つに1個は農業用のため池としての受益がないということが確実に分かっているわけでございます。それで、このようなことが分かってきた中で、いつまでも農業用ため池、防災重点農業用ため池とかそういうことの農業用というのが既にもう地域の方にも、地域ため池とか集落ため池だとか、予算のこととかいろいろあって何か別の呼び方が必要な区分けがそろそろ必要なんじゃないかなと、これは多分国のほうの定義でされておるんだと思います。でも、実際、生活を送る上では地域の方に分かりやすく整理していく、そして農業の受益がもう本当にかなり前からもうない池は確実に分かっていますので、その辺についてこの令和6年、何か働きかけ、そういったようなこと、この現状について見解をお示しください。

◎ 産業政策担当局長  岡崎委員おっしゃられるとおり、岡山市、正確にいうと1,445のため池、1,500弱のため池があると我々としては認識してございます。そのうちの防災重点農業用ため池が898、それ以外のいわゆる農業用のため池が547で、先ほど委員おっしゃられたとおり、農業用ため池のうちの75は、今年度の調査で農業用の利用があるかないかが分かりまして、恐らくこの75のうち半分でもいけば、まさにおっしゃられるとおり500ぐらい、3つに1つ、農業用ため池と言いながら農業の利用がない、農業用に使われていないため池です。
 先ほど定義についてお答えしましたが、農業用ため池の管理及び保全に関する法律、これは法律の用語でございますので、この法律の用語を変えるということが、岡山市単独ではできないんだと認識してございます。ただ、委員おっしゃられるように、いや、もう農業用に使っていないのに農業用ため池というのは分かりにくいよねという、そういう問題、意識だと思います。そういった課題については、我々も言われれば確かにそうで、農業用ため池だから農家の方だけでやったらいいんだみたいな、誤解というんじゃないんですけど、地域の防災であるとかいろんなことに役に立っているんで、そういう意味でいうと、おっしゃられるように地域ため池という呼び名が妥当なのかというのはよく分からないんですけど、岡山市独自でそういう言葉をつくるというのが、できるのかどうか即答ができなくて申し訳ないんですけど、関係機関に話をしたりして、分かりやすい表示ができるのかについては、できる、できないは別にして、協議というのは必要かと思います。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  この後、これはまた分科会でお話ししたら……。
 それから、平成27年から現在まで廃止工事をしたため池をどのような工法を用いて廃止したのか、分かったら教えてください。

◎ 産業政策担当局長  ため池の廃止につきましては、3つのやり方がございます。まず、掘り割りというやり方で、それは堤体をV字カットし、水を流す、貯留機能を喪失させるやり方です。もう一つが埋立て。埋立ては、堤体上が道路になっていて、堤体をV字にカットできないような場合は埋立てという手法を使っている。そして、もう一つ山林化というのがございまして、それはため池の堤体機能を喪失し、貯水機能がなくなっているものについては山林化という手法を使って廃止にしてございます。
 平成27年から令和5年までに廃止したため池につきましては、掘り割りというのが8か所、埋立てが3か所、山林化が4か所となってございます。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  なぜこの池のことにこだわるかといったら、管理に限界が来ておって、地域で、昨日お話しした町内会長のところも四十数軒の世帯数、世帯数がですよ、それで管理しないといけない池が11、それはもう限界なんです。それで、実際もう山の上の池などもう何年も町内会長も行ったことがない。誰も行けない。そういう山を今岡山市は令和6年も計画的に廃止なり修繕、当然補強なりしてくださっているんですが、より効率よくやっていく中で、この池の問題はもっともっと考えていかないと、防災上集落の上の山の奥で誰も入っていけないところに池がある。それで、僕らも山へよく入る人間ですら、3年、5年手が入らなかったら本当山って入れないようになりますよ。そこにもう池の状態が分からないのがあって、市のほうもどこをやりますかといってもすぐに分からない、実態はそうだと思う。だから、これだけ池の問題に、防災上からも非常に、しかし今まで農業的な役割があったんだけど、それがもうないということが確実な池がたくさんありますので、池の廃止を希望している地域をこちらから聞いていってあげないといけないと思います。今回の調査と同時に、廃止を希望している池というのを把握されてはどうでしょうか。

◎ 産業政策担当局長  ため池の廃止は、まず地元から廃止の御要望があるようなケースであるとか、我々の調査で劣化度調査をしてございます。そんな中で、廃止に向けて動くようなケースがあると認識してございます。
 あともう一つ、5年で一巡するように定期点検しておりますので、その際、受益がなく、もう廃止……当然廃止となれば地元の方々の御意見を聞かないといけないんですけど、廃止に向けて動けるということであれば、そういったところの着手というのは考えていくようになるかと考えます。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  廃止に向けて、それは当然地域が挙げてくれれば一番いいんだけれど、もう池の存在すらどこにあるか地域の方も分からないような状態のところもあるんです。だから、こちらは台帳があって池の位置は一応分かります。そうしたら、この池はこういう状態でもう地域の方も管理できていない、そういうところに関しては、こちらからどうしますかというようなことをお聞きしてほしいということです。

◎ 産業政策担当局長  5年に一巡するその調査のときに、どう見てもこれは廃止しても問題がなさそうだということであれば、地元の方々に利用があるのかどうかとか、そういったところをお伺いして、もし廃止という声が大きければそういったところに着手していくことになろうかと思います。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  池のほうよろしくお願いします。
 それから、もう一個気になっている、農業用施設整備で、水路の老朽化が結構進んでおるというのをよくお聞きするようになってきました。どのような計画の下で更新しているのか、この辺を教えてください。

◎ 産業政策担当局長  まず、水路につきましては、俗に言う幹線水路の部分は国なりの点検というのがございます。あと国とか県とかそういった事業でない、通常の水路、支線の部分につきましては、住民の方からここが壊れた、あそこが壊れたという要望があった場合に直している、そういうような状況でございます。
 以上です。
◆岡崎隆 委員  しっかりその辺も今年度含めて頑張ってやってください。
 続きまして、3番の企業立地の推進についてでございます。
 これは第7款商工費第1項商工費について一問一答でお尋ねします。
 地域未来投資促進法を活用すれば、農用地区域からの除外、市街化調整区域での開発が可能になります。岡山市としても、民間企業と協力して企業誘致を今以上に積極的に行うことが必要だと思います。
 そこでお尋ねします。
 令和5年に地域未来投資促進法で立地した企業がありましたが、このことに関係する予算はどのように計上されているかお示しください。

○森田卓司 副委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 産業政策担当局長  第7款商工費第1項商工費のうち、大きい3番、企業立地の推進について、令和5年度に地域未来投資促進法で立地した企業があったが、このことに関する予算の計上についてお答えいたします。
 本年度、地域未来投資促進法の農地転用許可等の配慮に関する支援措置を活用し、吉備スマートインターチェンジ周辺に大型流通センターの誘致が決定したところです。
 本市では、製造工場や物流施設の新設等に対する補助制度を設けて誘致を進めているところですが、補助金の交付手続は操業開始後1年半以内に行うことから、令和6年度の予算としての計上はございません。
 なお、誘致活動に関する予算としては、企業の投資計画に関するアンケート調査や首都圏で開催される展示会への出展、企業訪問などに係る費用として約1,300万円を計上しているところです。
 以上でございます。

◆岡崎隆 委員  答弁ありがとうございます。
 地域未来投資促進法でございますが、この制度、国や地方はどのような思いでこの制度を制定されたと考えていますか、お尋ねいたします。

◎ 産業政策担当局長  地域未来投資促進法ができた経緯については、まず企業が設備投資計画を検討する際、用地が農用地区域等の場合、企業の立地が進まないという課題がございまして、本市として平成28年に指定都市市長会を通じ、国に対し土地利用の緩和を要望したところ、平成29年に地域未来投資促進法が施行されました。
 地域未来投資促進法は、地域の特性を生かし、高い付加価値を創出し、地域へ経済的効果を及ぼす地域経済牽引事業を実施する事業者を支援する制度であり、一定の要件を満たすことにより農地転用許可等の配慮など支援措置を受けることができるので、我々として企業誘致が進むものだと期待してございます。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  ぜひその趣旨を踏まえてこの制度がいかにこの岡山市のこれからの発展に寄与するか、力を合わせて民間とも打合せしてやっていってほしいと思うんですが、新たにこういう議論を行っていきたい、未来投資促進法を使って地域を活性化したいんだという地区があれば、現地に積極的に出向いていって住民にこの制度についてしっかり説明してほしいと思いますが、いかがでしょうか。

◎ 産業政策担当局長  委員おっしゃられた、地域未来投資促進法を使ってこういったことができないのかというような御要望があった場合、地域未来投資促進法の制度に関しての御説明は地元の方からの求めに応じ、しっかり説明にお伺いさせていただきたいと思います。
 以上でございます。

◆岡崎隆 委員  次、鳥獣害対策、第6款農林水産業費第1項農業費について一問一答でお尋ねします。
 本市は、以前からイノシシの捕獲おりにICTを取り入れた実験をしているとお聞きします。
 そこでお尋ねします。
 (1)ICTを活用した捕獲おりの仕組みと効果についてお示しください。
 (2)今後ICTを活用した捕獲おりを増やすべきと考えますが、令和6年度予算にどのように計上されているかお尋ねします。
 (3)鳥獣害対策は、駆除と同時に作物や地域を守ることも大切です。現在、農地を守るための侵入防止柵の設置補助はありますが、集落を守るための補助はありませんでした。令和6年度予算では、侵入防止柵設置の助成も拡充されました。ありがとうございます。その内容や予想される効果をお示しください。

○森田卓司 副委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 産業政策担当局長  第6款農林水産業費第1項農業費、大きな4番、鳥獣害対策についてお答えいたします。
 (1)ICTを活用した捕獲おりの仕組みと効果を示せ、(2)ICTを活用した捕獲おりを増やすべきと考えるが、令和6年度予算にどのように計上されているかについて、一括して御答弁させていただきます。
 令和2年度より猟友会に御協力いただき国庫補助を活用した実証実験を実施しております。令和2年度及び令和3年度は、おりの扉が閉まったことをメールで通知するシステムとその状況を監視するカメラ、令和4年度及び令和5年度では、遠隔操作で扉を落とすことが可能なシステムの実施を行いました。電源や通信などの課題はあるものの、猟友会の方々からは、日々の見回りの負担が軽減されたなどおおむね肯定的な意見をいただいていることから、今後も継続して検証してまいりたいと考えており、来年度予算においても必要額を計上しているところでございます。
 (3)番、防護柵設置助成の拡充内容や予想される効果についてお答えいたします。
 現在、山際等への柵の設置については、受益面積が3ヘクタール以上あれば岡山県の補助制度の対象となりますが、要件を満たさない場合には当てはまる制度がありませんでした。今回の岡山市の制度拡充は、岡山県の補助要件を満たさないものの、農作物被害に効果的、効率的な場合を補助対象とするものです。このたびの拡充により広範囲の農地を守ることに加え、集落へのイノシシなどの侵入を防ぐことにつながるのではないかと期待しております。
 以上でございます。

◆岡崎隆 委員  侵入防止柵の集落を守る補助、これは本当にありがたい。今まで大型のものは県で大きなエリアを……というのは、実際町内会単位で使えるぐらいの制度が本当に長年欲しくて、昨年産業政策担当局長にもその集落のほうへ出向いていただいて、ちょうど設置作業を見ていただいております。そのような中で、地域が農作物を守ると同時に集落を守るという、それでぎりぎりの攻防戦を繰り広げておるということは、私もこの議場で何度も言っています。年々どうなっているかといえば、集落が押されぎみなんです。なぜなら、鳥獣のほうはどんどん次の世代に変わってきて、それで次の世代のやつはハイブリッド化してすごく進化してきているんです。柵でも1メーターを超える鹿が、1メーター20センチを超え、40センチを超え、50センチを超えとどんどん、どんどん柵が高くなるのと一緒で、次の世代が。こっちの人側はどんどん高齢化が進んできて、人が減少しているということで、本当つばぜり合いを、獣がすむところ、鳥獣がすむところ、人が住むところ、もうぎりぎりの攻防戦をやっています。そこのところで侵入防止柵をしていただいたということで、その辺行ってもらってどのようなことを感じたか、まずそこからお願いします。

◎ 産業政策担当局長  昨年東区瀬戸町坂根、そして東区瀬戸町笹岡及び観音寺の現地を岡崎委員さんにいろいろ御調整をいただきまして、地元の方々の御意見を聞きながら一緒に回らさせていただきました。とりわけ観音寺で住民の方々が、山際にあれだけずっと長い距離で防護柵を張っていっているというのは大変な御苦労だと思います。ああいったことに対して今補助が何もないんだというお話をその場でお聞きして、いや県の制度があるだろうというふうな話もあったんですけど、面積的に合わないんだというようなお話がありましたので、早速帰りまして我々職員も一緒に見てございましたので、担当の職員が一生懸命課題を整理して考えてくれて、何とか今回拡充にこぎ着けたわけでございます。ああいった自助努力をちゃんとやられているところに対して、何らかの補助とか手当てというのは我々としてもできるだけやれたらということで頑張らさせていただいたというのが正直なところでございます。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  岡山市で大体捕れるイノシシは年間4,000頭。そのうちの1割は私たちの瀬戸エリアで、そして鹿の3分の1は瀬戸エリアで、そのくらい鳥獣害対策の最前線だと私はいつも思っています。そこの中で、今回のこの侵入防止柵の補助拡充、一緒に行ってくれた観音寺地区はもう設置が全部終わりまして今回の補助制度は使えませんでしたが、町内会長さんが、こういうことを岡山市が議論してくれているという中で、うちは使えなかったけど、非常にありがたい、この後もっとうちより小さくて人口が少ないけれどエリアの広い地域があり、そういうところが使えればいいですねということでした。地域が一生懸命頑張ってこの鳥獣とのやり取りをやっておる中で、市がそうやってばっと動いて補助制度をつけてくれたこと、私大変心強くも思っていますし、引き続き頑張ってやってほしいと思う。
 その中で、今回ICTを活用した、これは年間1億円を投入してやっている鳥獣害対策ですが、先ほど言ったように鳥獣のほうがすごく進歩が速い、進化が速い。こちらは、いつも旧態依然のやり方で、またこれがそれを乗り越えてくるイノシシや鹿が必ず増えてくるものなんで、こちらの手を緩めることなくやっていく上では、このICTを活用した捕獲おりというのは非常に期待しております。ただ、このICTを活用した捕獲おりのデメリットって何かありますか。

◎ 産業政策担当局長  ICTを活用した捕獲おりのデメリットにつきましては、山の中にどうしても設置するものですので、電源であるとか通信面の課題がございます。また、遠隔操作で扉を落とすタイミングを図るため、映像を確認し続ける必要があること、それから導入経費、維持管理などのコストの面の課題などが上げられます。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  デメリットを今聞かせていただいて、そこらを改良しながら、より効率的な、そして使いやすい、そういったようなものを増やしていってほしいなと思うんですが、この現在ある捕獲おりの正確な個数は把握できていないと思いますが、大体どのくらい、半分ぐらいは、3分の1は、10分の1ぐらいはという、ICT捕獲おりの将来的なこのくらいは普及してほしいなというのがありますか。

◎ 産業政策担当局長  将来的にどれぐらいという、正確にどれぐらいという割合については、即答できないんですけれども、活用を希望されている駆除班員の方々には今積極的に導入できるように、こんな仕組みがあるんだということについてはいろいろお知らせもしているところでございます。御要望があれば、当然実証実験に加わっていただいて取り付けるとか設置していきたいと思っていますので、それもできるだけ頑張って御希望があるところにはつけていきたいと考えてございます。
 以上です。
◆岡崎隆 委員  それで、ICTの捕獲おりを活用してもらっておるところ何個かあるんですが、そこの中のデータをしっかり令和6年度は集積していただいて、どのような効果が上がったかというのをまた委員会等でも詳細をお聞きできたらと思うんで、しっかりデータのほうの分かりやすい情報をストックしていただけますか。よろしくお願いします。

◎ 産業政策担当局長  ICTを活用した有害鳥獣捕獲システムの効果であるとか、どういった結果が出ているなどなど、これはまた委員会等で御報告のほうさせていただきますので、ぜひよろしく御審議のほうお願いいたします。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  最後の質問です。
 5番、観光資源を生かした観光振興事業についてでございます。
 これは、第7款商工費第1項商工費についてお尋ねします。
 市民や観光客に本市の歴史遺産等の価値や魅力を伝えていくことは大変重要なことだと考えます。また、多くの方に歴史遺産に実際に足を運んでもらうためには、分かりやすい案内看板や駐車場、きれいに整備されたトイレなどが必要となってきます。
 令和6年度に観光施設整備を行う予定のある場所と整備内容をお示しください。また、今後整備を考えていくことを検討している場所があれば、あわせてお示しください。
 以上です。

○森田卓司 副委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市長  それでは、令和6年度に予定している主な観光施設整備でありますが、吉備と大和の関係でいろいろと話題になっております。浦間茶臼山古墳に興味の湧く看板の設置、また駐車所整備に向けた調査を行います。また、直家公飛躍の地である亀山城跡の駐車場整備に向けた調査を行っています。それから、秀吉の正室、北の政所おねや緒方洪庵、また木下利玄といった足守ゆかりの人物や地域の魅力を分かりやすく伝えられるよう、備中足守まちなみ館の展示リニューアル、それから西大寺観音院での宇喜多直家公時代の雰囲気をほうふつさせるトイレの再整備、それから瀬戸内海国立公園で登山客や観光客が訪れる八丈岩山のトイレ整備、また副委員長の地元である建部エリアの観光トイレ改修などであります。
 今後は各地域にある歴史文化遺産のさらなる磨き上げを行っていきたいと思います。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  市長ありがとうございます。市長答弁以外にお尋ねします。
 まず、今回この質問、もう令和6年はしっかりやってくれると感じています。ありがとうございます。その中で、今後この令和6年に考えてほしいなと思うことを、予算審議なんで、ぜひお伝えしておきたいということがあります。
 1つは、東大寺サミットが決まりました。東大寺瓦窯跡史跡にトイレと駐車場の整備が必要と考えているんですよ。ぜひ必要性の調査をしていただけないでしょうかということを、産業観光局長、どうでしょうか。よろしくお願いします。

◎ 産業観光局長  東大寺瓦窯跡に駐車場とトイレの必要性に関しての調査について御答弁します。
 東大寺瓦窯跡は貴重な史跡であると認識しておりますが、駐車場やトイレの整備につきましては、観光客の来訪状況、史跡を地域の誇りとして盛り上げていくような地域の機運や活動状況、また文化財課の発掘状況等の進捗も確認しながら必要性を考えてまいりたいと思います。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  また地元からも保存会等が結成されるとも聞いております。そういったところからの要望も出てくると思いますので、そのときはまた対応のほうよろしくお願いしたいなと思います。
 それと、今回この質問を党の仲間と一緒につくっておる部分もあります。そういった中で、吉備津神社と吉備津彦神社に岡山市設置のトイレがあります。吉備津神社とか吉備津彦神社というのは、当然インバウンドの観光客も多い場所であります。県外からの観光客の方も大勢いらっしゃる。早急に水洗化の必要性を感じています。現状がどうなっているか、分かる範囲でお答えください。

◎ 産業観光局長  吉備津神社、吉備津彦神社にある市所管のトイレの現状についてですが、平成元年建築で、平成27年度にくみ取り方式の簡易水洗に改修しております。その際に便器は洋式化、小便器は現在のところまだ水洗化されていないのが現状でございます。
 以上です。

◆岡崎隆 委員  先ほども言いました、この吉備津彦神社とか吉備津神社、さっきの東大寺瓦の窯跡もそうなんだけれど、国宝であったり国指定の史跡であったり、それから日本遺産の構成遺跡であったり、岡山市でもトップクラスの観光資源だと私は思っております。吉備津彦神社、吉備津神社のほうの水洗化の必要性については調査していただけないかどうかお聞きします。

◎ 産業観光局長  吉備津神社、吉備津彦神社の水洗化についての調査をということでございます。
 吉備津神社に関しましても、夏場になると臭いがきついとか、そういったお話もいただいております。ですので、やはり先ほど委員もおっしゃられていますように、吉備津神社、吉備津彦神社は多くの観光客の方が訪れられておりますので、気持ちよく観光地を楽しんでいただくためにもどういったことができるのか、水洗化に向けて立地条件なども踏まえて考えてまいりたいと思います。

◆岡崎隆 委員  ありがとうございます。私もう何か最近、この一、二年かな、3年ぐらいになるか、もうトイレのことばかり、小学校のトイレだ、公民館のトイレだとか、トイレのところに非常にこだわりがあって、でもトイレは1回やったらもう当分いいです。毎年、毎年造らないといけないものでもないので。史跡の数も突然国指定みたいなのがどっと増えることもないと思うんですね。だから、やっぱり国指定だとか国宝だとか岡山市が誇る日本遺産だとかというようなところには、予算等の限りもあると思うんだけれど、まず現地の状況を把握して、それから観光客の間でいい話ってあまり伝わらないじゃないですか。よくないことって結構伝わるの早いんですね。行ったけどトイレこんなんだったわみたいになったら、これは岡山のイメージダウンにもなる。だから、人が大勢来るところのトイレというのは、私はもう最優先なんじゃないかなと。今年度、いきなり調査費積んでないのに調査じゃと言ったら、それはなかなかお答えもできないと思うんだけれど、再度考えていってもらえるということなんですが、そこらの思いを酌んでいただいて、再度答弁いただけたらなと思うんですが、いかがでしょう。
 積極的によろしくお願いいたします。

◎ 産業観光局長  先ほども申し上げました観光客が多く訪れる史跡等もある場所といいますのは、そこのトイレを気持ちよく使っていただけるところが好ましいとは思っております。そのため、令和6年度は市内5か所のトイレの改修や整備も行う予定としております。今後も利用者のニーズやプライオリティー、また現場の状況等を勘案しながら、関係部局とも協議して検討してまいりたいと思います。
 以上です。

○森田卓司 副委員長  以上で岡崎委員の質疑は終了しました。
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