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令和6年2月定例会 2月28日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年2月定例会
2月28日(水) 本会議 一般質問
懐かしい未来
川上 智美 議員
1 避難所運営について
2 新アリーナ整備計画について
3 支え合い活動の推進について
4 がん患者アピアランスサポート事業について
午後3時25分開議
○田口裕士 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次は,順序に従いまして川上議員。
〔12番川上智美議員登壇,拍手〕
◆12番(川上智美 議員) 皆さんこんにちは。懐かしい未来の川上智美です。
このたびの能登半島地震でお亡くなりになられた皆様に謹んで哀悼の誠をささげますとともに,被災された皆様が一日も早く笑顔になられますようお祈り申し上げます。私も,心を込めて質問いたします。
1,避難所運営について。
能登半島地震では避難所における女性支援が課題となり,テレビなどでも取り上げられました。生理用品や女性用下着が足りない,物資があっても男性スタッフから受け取ることに抵抗がある,授乳用スペースや着替えスペースなどが少なくストレスになっているなど様々な課題が取り上げられました。
(1)本市では避難情報が発令された際は,職員が市内の小学校,中学校,公民館などに派遣され,避難所の開設,運営などに従事します。小学校区単位でリーダーを1人配置,リーダー及びサブリーダーの指示に従い避難場所での職務に従事すると伺っています。避難所1か所につき1班2名が2班から3班体制となっているそうですが,男性と女性の割合はどのような状況でしょうか。男女1名ずつで配置されるのが理想ですが,現状をお示しください。
(2)2月5日付の山陽新聞朝刊に妊婦・乳児用品備蓄進まずとの記事が掲載されていました。女性用下着や妊産婦用の衣類や下着,離乳食やお尻拭きなどは備蓄されていますでしょうか。特にお尻拭きは乳幼児だけでなく,高齢者などの紙おしめ交換などにも使えるなど便利です。備蓄物資に加えていただけないでしょうか。御所見をお願いいたします。
(3)令和5年9月に改定された岡山市避難所運営マニュアル(避難者用)は,高齢者や障害をお持ちの方,乳幼児,妊産婦,外国人や性的マイノリティーの方への配慮など細やかな配慮がされていました。発災当初は命を守ることに注力しますが,避難所生活が長くなるとともに精神的なストレスが増していくことが考えられます。DVや性犯罪の防止のためにも,夜間でも安心してお風呂やトイレに行けるよう十分な明かりを用意することや生活スペースの配慮など,ぜひマニュアルに沿った運営をお願いいたします。
令和5年9月改定の岡山市避難所運営マニュアル(避難者用)は,主に避難所開設に当たる職員が持っていると伺っています。職員で勉強会を開くなど,今回の改定が生かされた取組となっていますでしょうか。マニュアルの活用方法について御所見をお示しください。
(4)岡山市避難所運営マニュアルは,令和5年9月に改定されたものとは別に,コロナ感染症対策用マニュアルもあると伺っています。各避難所のボックスに入っているマニュアルは,どのタイプのものでしょうか。御教示ください。
2,新アリーナ整備について。
(1)防災拠点としてのアリーナの役割について。
令和5年11月に発表された多目的屋内施設(アリーナ)整備基本計画素案において利用方針として,①トップチームのホームゲーム利用,②各種イベントや展示会,コンベンション,コンサート利用,③地域を支える防災機能と3つの利用方針が掲げられていました。新アリーナは,災害時において収容人数2,000人程度と大規模な人数が収容できる一時避難施設として利用する予定と伺います。近隣には,大元小学校や大元公民館などの避難所もあり,近隣の方はそちらを利用されると考えます。具体的にどのような規模の災害時にアリーナを一時避難所として活用しますか,御所見をお示しください。
2,000人が避難する想定ですと,規模に応じた備蓄倉庫も必要になると考えます。アリーナ内または近隣に備蓄倉庫を設ける予定はありますでしょうか。アリーナを避難場所として利用する場合,北長瀬未来ふれあい総合公園との連携も必要ではないでしょうか。どのような活用をされるのか,具体的なイメージがあればお示しください。
(2)交通について。
岡山ドームの利用状況を見ると,週末はほぼ何らかの利用があるようです。イベント開催時には第1駐車場,第2駐車場はほぼ満車で,第3駐車場へやっと駐車できています。
ア,週末にプロスポーツが開催された場合,駐車場が不足するのではないでしょうか。御所見をお示しください。
イ,プロスポーツ開催時には,北長瀬駅から徒歩で来場されることを想定されているかと思います。5,000人規模のコンサートやイベント開催時には,混雑することが考えられます。車で訪れる人や北長瀬駅まで歩く人が混在すると,交通事故の可能性も高くなるのではないでしょうか。御所見をお願いいたします。
(3)市民に開かれたアリーナを。
新アリーナの必要性について,プロスポーツの支援のためが大きく発信されています。スポーツ観戦になじみのない方,特に高齢の方からは,大事な税金を一部の人の利益のために使うのは反対と厳しい御指摘いただいています。反面,私もトライフープやシーガルズの観戦に伺いましたが,20代,30代の方や小さな子どもさんと御家族で観戦されている方など日常のレジャーの中にプロスポーツ観戦が組み込まれていることを感じます。
ア,プロスポーツチームのためだけでなく,試合のない日でも市民が気軽に利用できるよう,例えばおしゃれなカフェなどを併設してはいかがでしょうか。
イ,北長瀬未来ふれあい総合公園の中にはランニングステーションがあり,公園内でランニングを楽しまれています。例えば試合のない日は,更衣室やシャワー室などを有料で利用できるようにしてはいかがでしょうか。御所見をお願いいたします。
3,支え合い活動の推進について。
令和6年度予算において,外出に課題を抱える高齢者が社会とのつながりを保てるよう住民相互による移動支援活動を推進するための予算が計上されました。私も議員になって初めての質問で,年齢を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らしていくために,行政と地域が連携し支えていくことが重要と支え合い活動の推進について質問させていただきました。現在本市においては,バス路線の見直しやデマンドタクシーの導入など地域公共交通網の再整備が検討されていますが,バス停に行くことさえ困難な方もいらっしゃいます。そういう仕組みからこぼれそうになる方を支えていくのが,支え合い活動における移動支援だと考えています。
(1)今回移動支援に対して予算計上された経緯及びどのような事業内容を想定されていますか,お示し願います。
(2)既に移動支援に取り組まれている団体の中には,これから活動を立ち上げる団体に情報提供して,一緒に取り組んでいきたいと前向きな団体もあります。ぜひこのような団体と連携し,交流ができる機会を設けていただきたいと考えます。御所見をお示しください。
4,がん患者アピアランスサポート事業について。
日本人の2人に1人ががんになり,3人に1人ががんで亡くなる時代と言われています。生涯でがんに罹患する確率は男性で65%,女性で50%です。がんは早期発見,早期治療を行うことで乗り越えられる病気ですが,治療により脱毛,肌色の変化,手術跡など外見(アピアランス)に変化が起こることがあり,他人との関わりを避けたくなったり外出しなくなったりと,今までどおりの生活を送りにくくなる方がいらっしゃいます。本市では,令和5年よりがん患者アピアランスサポート事業として全頭用ウイッグ購入費用を補助する事業が始まりました。
(1)令和5年度の補助実績について,1月末の件数をお示しください。
(2)申請者の男女別の件数をお示しください。
(3)令和6年度より乳がん治療に伴う人工乳房等の乳房補整具が補助対象に追加されました。私も乳がん患者の一人として,心より感謝を申し上げます。その追加された経緯と補助の想定件数についてお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎荒木昭彦 危機管理監 1,避難所の運営についての項に順次お答えいたします。
まず,避難所指定職員の男女割合についてです。
避難所の指定職員は今年度男性が559名,女性が270名で,割合は男性67%,女性33%となっております。
また,今後の女性職員の配置については,自民党の二嶋議員にお答えしたとおりでございます。
次に,下着やお尻拭きなどの備蓄についてです。
現在,女性用や妊産婦用の衣類や下着,離乳食やお尻拭きなどの備蓄は行っておりませんが,今回の能登半島地震の課題を検証する中で備蓄品目についても検討してまいりたいと考えております。
次に,避難所運営マニュアルの活用方法についてです。
毎年出水期前に,指定職員を対象としてマニュアルを使用した研修会を行っております。昨年9月に改定した最新の避難所運営マニュアルにつきましては,令和6年の出水期前に実施する研修会の場で指定職員に対し周知し適切な避難所運営につなげてまいりたいと考えております。
次に,各避難所の運営ボックスに入っているマニュアルについてです。
現在各避難所の運営ボックスには改定前の避難所運営マニュアルと新型コロナウイルス等の感染症対策マニュアルが入っておりますが,次の出水期までに最新のマニュアルに入替えしたいと考えております。
以上です。
◎中原貴美 市民生活局長 大きな2番,新アリーナ整備計画についての項,防災拠点としてのアリーナの役割について,まず一時避難施設としての活用についてです。
新アリーナは,大震災などにより広域に交通障害が発生し外出中の市民等が帰宅困難となった場合に,一時的に滞在する施設として活用することを想定しております。
次に,備蓄倉庫についてです。
新アリーナ候補地近隣の備蓄倉庫としましては,既に北側の立体駐車場に整備がなされております。
次に,防災拠点としての活用についてです。
新アリーナの防災拠点としての活用については,自民党市議団を代表されての難波議員に御答弁したとおりです。
次に,交通についてお答えします。
まず,駐車場についてのお尋ねです。
新アリーナ周辺には,北長瀬未来ふれあい総合公園内の立体駐車場を含め約1,000台の市営駐車場があります。
なお,アリーナへの来場については,駅から近いことからJRやバスなど公共交通機関の利用を促したいと考えております。
次に,交通事故の防止対策についてです。
新アリーナへの来場者の安全を確保するため,北長瀬駅や立体駐車場からの動線については特に配慮が必要と考えペデストリアンデッキの整備を計画しております。これにより,歩行者と車の動線を分離することができるため,交通事故の可能性も少なくなるものと考えております。
この項最後,市民に開かれたアリーナをについて一括してお答えします。
議員御提案のカフェや有料のシャワーなどは,アリーナ活用のアイデア,工夫の一つだと思います。アリーナ内には飲食や物品販売が可能なフリースペースや更衣室,シャワー等の設置を計画しており,その活用方法については運営を行う事業者からの提案に期待したいと思います。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,支え合い活動の推進についての項,まず予算化の経緯及び事業内容について御答弁いたします。
令和4年12月に実施いたしました高齢者実態把握調査によりますと,在宅生活の継続に必要と感じる支援としては通院,買物などの外出同行や移送サービスが上位を占めております。また,地域の支え合い活動団体にヒアリングを実施したところ,移動支援をしたくてもやり方が分からない,万一事故が起こったときの対応が不安であるといった声が寄せられました。こうした課題に対応するため,地域の住民の支え合いによる移動支援活動を後押しする事業を新たに始めようとするものでございます。
なお,事業内容につきましては,大月議員に御答弁したとおりです。
次に,これから活動を立ち上げようとする団体との連携,交流の機会についてでございます。
議員御提案のような団体同士の情報共有は活動の推進に当たって大変有意義であると考えておりまして,積極的に交流連携できる機会を設けてまいりたいと考えております。
以上です。
◎宮地千登世 保健福祉局感染症対策担当局長 4番,がん患者アピアランスサポート事業について1月末時点の令和5年度の補助実績,男女別申請件数について一括してお答えします。
事業開始後申請いただいた方全員に補助しており,男性5人,女性211人,合計216人,また助成額の合計は556万円となっております。
次に,乳房補整具を追加する経緯と想定件数です。
アピアランスケアについては,本年度の事業開始に当たって実態をヒアリングしており,相談,要望の多いウイッグから事業開始したところです。乳房補整具につきましては,相談,要望があることは把握しておりましたが,乳房再建術が医療保険の適用となっていることから本年度の補助対象とはしておりませんでした。本年度ウイッグが想定を上回る申請状況となっており,アピアランスケアに対する市民の期待度の高さが表れていることや他の政令指定都市や県内市町の実施状況,県における乳房補整具を含めた補助制度開始の動きも踏まえ,今回補助対象とすることといたしました。
なお,令和6年度の想定件数は60件としております。
以上です。
〔12番川上智美議員登壇〕
◆12番(川上智美 議員) 御答弁ありがとうございました。
1番の避難所運営なんですけれども,この令和5年9月に改定されたマニュアルを拝見しましたら,本当に女性に対してだけではなくて性的マイノリティーの方であったりとか障害をお持ちの方であったりとか様々な方に対する配慮が細かく書かれていました。ぜひこれを活用していただきたいんですけれども,このマニュアルを見つけるまでが非常に苦労しまして,危機管理室のホームページに記載されているものは令和2年の感染症対策のマニュアルがあり,なかなかこの9月のものにたどり着くことが難しかったんです。やっぱり災害のときはみんなある程度気持ちがパニックになっていると思うので,マニュアルを見る余裕はないかと思います。だからこそ,平常時にどれだけ読み込んで自分の中に落としていけるのかが重要になると思いますので,ぜひ皆さんで共有していただいて,特に市の職員の方は本当に皆さんが頼りにしていると思うので,そこで適切な運営ができるようお願いいたします。これは要望としてお伝えいたします。
それでは,数点再質問させてください。
アリーナについてなんですが,災害時に北長瀬未来ふれあい総合公園との連携を取るということなんですが,岡山ドームもあってドームも物資拠点になると伺っております。ドームとアリーナ,それから北長瀬未来ふれあい総合公園との役割をある程度分担していくことが重要ではないかと思いますが,その辺の御所見をお聞かせいただければと思います。
それから,がん患者アピアランスサポート事業についてなんですが,令和6年度に新設される人工乳房等の乳房補整具とあるんですが,具体的にはどのようなものになるのでしょうか。例えば人工乳房だけでなく,補整下着のようなものも含まれるのか,教えてください。
それから,乳がん治療の場合,最初に乳房の切除術後に抗がん剤の治療するというケースも非常に多くあります。その場合は,ウイッグの購入費用と乳房補整具両方の補助が受けられるのか,そのあたりも教えてください。
以上で再質問を終わります。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 新アリーナの防災機能についての再度のお尋ねです。
先ほど御紹介した一時避難施設としての利用のほかに,物資搬出入の拠点機能も持たせたいと考えております。今後より具体的になる中で,危機管理室等とも一緒に検討させていただきたいと思います。
以上です。
◎宮地千登世 保健福祉局感染症対策担当局長 2つ御質問いただいております。
まずは,新設される乳房補整具の具体のものはどういったものかということだったと思います。
今予定しているのが肌に貼りつけるような人工乳房のほか,補整下着,それから補整下着と一緒に活用していただきます補正パットの3つを補助対象とする予定としております。
それから,4月に向けて今後具体にしていくんですけれども,ウイッグと補整下着を両方でできるかどうかというところでございます。詳細についてはこれから決めていくような形になると思いますが,補整具としては違うもの,同じ疾病ではあっても違うものと考えられますので,現段階では2つの申請も可能かと考えておりますが,詳細についてはまた決まり次第,皆様方にホームページ等でお知らせしたいと思っております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で川上議員の質問は終わりました。(拍手)
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