録画中継

令和5年11月定例会
12月11日(月) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
江田 厚志 議員
1 これからの就学前施設の適正配置について
2 分煙施設の整備推進について
      午前10時0分開議
○森田卓司 副議長  皆さんおはようございます。
 これより11月定例市議会第5日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は44名であります。
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○森田卓司 副議長  会議録署名議員に則武議員,三木議員のお二人を指名いたします。
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○森田卓司 副議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
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△日程第1
 一般質問
 甲第168号議案~甲第216号議案
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○森田卓司 副議長  日程に入ります。
 日程第1は,一般質問並びに甲第168号議案令和5年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下49件の議案についてであります。
 これらを一括上程し,一般質問を行います。
 それでは,順序に従いまして江田議員。
     〔7番江田厚志議員登壇,拍手〕
◆7番(江田厚志 議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の江田でございます。
 最終日のトップバッターということで,今日一日が元気になるような質問をしていけたらなと思っております。
 それでは,通告に従いまして早速質問のほうに移りたいと思います。
 1,これからの就学前施設の適正配置について。
 公立幼稚園・保育所の施設整備の適正配置が市内各地で進んでおります。特に,法人移管では来年度,令和6年度には新たに公立幼稚園が4園,公立保育所が5園の合計9園が法人移管され,市立認定こども園が4園開園します。また,令和7年度以降に法人移管する園も6園決定しており,将来にわたって安定的に良質な就学前教育・保育を提供するために必要な施策として推進されているところです。
 このような中,最近の法人移管の事業所募集では,市外の法人が移管先法人となるケースが増えてきております。市外からの参入は選択肢が増え,よいことであるという意見もありますが,今まで市内で実績のない法人が岡山市内で確実に保育士等の人材を確保し,安定的に運営できるかは確実性に欠けるとの意見もあります。少子化が進行する中,安定的な運営という観点はより一層重視されるべきではないでしょうか。
 そういった意味では市内法人,特に法人移管対象園の近隣で運営している法人は既存園からの人事異動等も容易であり,また地域のニーズや地域との関係も構築できていることから,安定してこども園を運営できるのではないでしょうか。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)移管先法人はどのような手順で審査し,決定するのでしょうか。その際の審査基準はどのような内容でいつ定められたのでしょうか。
 (2)今後,安定的な運営という観点から,市内法人に応募を促すような見直しは考えられないでしょうか。
 2,分煙施設の整備推進について。
 令和5年10月27日に総務省から分煙施設のより一層の整備推進の通達がございました。健康増進法(平成14年法律第103号)第25条において,国及び地方公共団体は望まない受動喫煙が生じないよう,受動喫煙の防止に必要な環境の整備,その他の受動喫煙を防止するための措置を総合的かつ効果的に推進するよう努めなければならないこととされており,各市区町村が積極的に分煙施設の整備に取り組むことが求められております。
 また,同法において第一種施設が原則敷地内禁煙,第二種施設が原則屋内禁煙とされていることに伴い,規制対象外とされた第二種施設の屋外や路上等での受動喫煙の増加や吸い殻の廃棄による環境悪化が懸念される状況も見受けられ,これらの問題に対して分煙施設の整備は有効な取組であると考えられます。
 さらに,受動喫煙を防止するためには駅前,商店街,公園などの場所において,市区町村だけでなく民間事業者によるものも含めて分煙施設の整備を検討することが有効であると考えられます。最近では,札幌市においても札幌市民の憩いの場,大通公園に12月4日から新たな喫煙所が設置されました。分煙を進め,路上での喫煙やポイ捨てに対応する実証実験を行っております。
 また,大阪市では2025年大阪・関西万博の開催に合わせ,2025年1月に市内全域で路上喫煙を禁止する方針を出しております。これに伴い,市は新たに120か所の喫煙所をつくる計画を立てております。大都市の全面的な路上禁煙は世界的に先行事例がないですが,たばこを吸う人も吸わない人も快適に過ごせるまちづくりを目指し大きく動いております。
 そこでお伺いします。
 (1)本市におけるたばこ税の税収額の直近3年間の金額をお示しください。
 (2)本市の本庁舎及び観光施設に配置されている喫煙施設,用具の設置,維持管理はどのようにされているのでしょうか,お示しください。
 (3)国外,国内問わず観光,出張等で岡山を訪れた方が喫煙所の位置を把握できるよう,案内板への記載や誘導看板などをもっと多く設置するべきと思いますが,御所見をお示しください。
 (4)岡山駅前に設置されている喫煙所の現状は,喫煙所から外れて喫煙している,近辺にポイ捨てされているなど,見た目的にも,漏れてくる臭い的にも問題があると思います。本市としてどのような対策をされているのでしょうか。
 以上で1回目の質問を終わりたいと思います。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長  大きな1番,これからの就学前施設の適正配置について,2点お尋ねをいただきました。
 まず,移管先法人はどのような手順で審査し決定するのか,審査基準はどのような内容でいつ定められたのかとのお尋ねでございます。
 市立幼稚園・保育所の民営化を行う際の移管先法人は,学識経験者や弁護士,公認会計士等で構成される岡山市児童福祉審議会での書類審査及びヒアリング審査を経て点数の報告を受け,市が最高得点者を事業予定者として決定しております。
 現在の審査基準は平成30年に定めたものであり,書類審査は運営費の確保状況や職員体制等の12項目で40点,ヒアリング審査は教育・保育理念や運営方針,職員の確保方策,離職防止や管理運営体制等の6項目で60点,合計100点で審査を行います。
 次に,市内法人に応募を促すような見直しは考えられないかについてです。
 市内法人には市内に施設があることから系列園からの異動により職員の確保が容易であることや,本市の保育行政について理解が深いことが見込まれることから,現在の書類審査では1点加点しております。
 また,この審査基準では安心して運営を任せることができるかという観点で職員の確保や資金面等からの項目を設定しておりますが,運営の確実性,継続性を審査するための項目において,例えば自己資本比率等の財務指標の変更や福祉サービス第三者評価の受審の有無等を盛り込む必要性も出てきていると考えております。今後,全体の見直しの中で市内法人の加点についても検討したいと考えているところです。
 以上です。
◎福井貴弘 総務局長  2番目の分煙施設の整備推進についての項,本庁舎の喫煙施設,用具の設置,維持管理についてです。
 本庁舎では,屋上の一画に灰皿を3台設置し,喫煙場所としており,委託業者が清掃を行っております。
 以上です。
◎岩田康裕 財政局長  同じ項,たばこ税の税収額についてでございます。
 岡山市の市たばこ税の税収額は,令和2年度46億円余,令和3年度48億円余,令和4年度51億円余となっており,令和5年度については当初予算で48億円余を見込んでいるところでございます。
 この期間中,たばこ1本当たりの税率が5.692円から6.552円に段階的に引き上げられているため,増収傾向となっております。
 以上です。
◎小川祥子 産業観光局長  同じ項,観光施設に配置されている喫煙施設,用具の設置,維持管理についてです。
 岡山市が所管している観光施設のうち,5つの施設の屋外に喫煙所を設置しております。また,用具設置や維持管理については,それら施設の指定管理者や管理受託者が管理業務の中で行っているところです。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  同じ項,岡山駅の喫煙所の案内看板についてです。
 現在,岡山駅の在来線中央改札口を出た東西連絡通路の総合案内板のほか,西口2階のエスカレーター付近などに喫煙所の案内掲示板があります。この看板等をさらに増やすことについては,その必要性を含め今後検討してまいります。
 次に,岡山駅前喫煙所についてです。
 岡山駅周辺ではポイ捨てや路上喫煙の禁止を広く市民等に周知するため,巡回啓発を週4日行っています。また,岡山駅東口喫煙所については,朝晩の通勤時間帯に喫煙所内が混み合い,喫煙所の外でたばこを吸う方もいることから,今年度は巡回啓発に加えて喫煙所付近に巡視員1名を配置し,喫煙マナーの向上を促しています。
 以上です。
     〔7番江田厚志議員登壇〕
◆7番(江田厚志 議員)  御答弁ありがとうございました。
 まず,一番最初の就学前施設の適正配置についてですが,平成30年に定められたということで,市内法人の安心度,その後の安定性の部分で今後項目もしっかり検討しなければいけないんじゃないかなという御答弁も出ましたので,ぜひとも市内業者の必要性というか,重要性というのを一度加味していただいて,加点配分の部分に関してもしっかり検討していただいて,結果を反映させていただければなと思っておりますので,これは要望でお願いします。
 では,次の分煙施設の整備推進についてです。
 直近3年間のたばこ税の税収ですが,数字的にも非常に上がってきているのではないかなと思っております。途中で税率が変わったからというようなお話もありましたが,実際にたばこの販売本数自体が増加傾向にあるとこちらではデータを見ております。コロナ禍の前と後で皆さんの意識の変化もあったのかなとは思うんですが,喫煙者が少しずつ増加してきております。
 健康増進の観点からやめましょうという話もなかなか通じにくいところもあるのかなと。今回前段部分でお話しした総務省から出てきた分煙施設の整備推進の通達のお話に関わってくるところではあるんですが,しっかりと分煙を推進していくということで分煙施設の整備に関してもしっかり市の自治体も含めて推進していかなければいけないというふうな通達が出ております。ある程度大きな税収だと思います,たばこ税。一般財源として50億円前後が入ってくるわけですから,その一部,ただの1%でも喫煙所整備ということで還元していく必要があるんじゃないかなと思いますが,そこに関してはどうでしょうか。財政局長に御答弁していただけたらありがたいなと思います。お考えだけでもいいので。
 用具の設置,維持管理も今委託に出されていて,今設置されている場所もあるということなんですが,また新庁舎ができたタイミングで分煙室に関してどうされるのか,今後の方向性についてもお話ししていただければなと思います。
 あと,他都市の事例で大変恐縮なんですけど,台東区さんが移動式の喫煙車両を実は持っておりまして,本来であれば喫煙室を設置するということだと思うんですけど,車両の上にコンテナを乗っけてトレーラーハウスみたいな形で運営しているような自治体もございます。そこに関しては,車検だけで済むんじゃないかとか,建蔽率の問題が全然関わってこないとか,自治体にとっても非常に優位性があったり,イベントにすぐ派遣することができたりとかというような点もあるので,そういった移動式の喫煙所の有用性についても御所見いただけたらなと思いますので,よろしくお願いします。
 喫煙所の案内板に関してなんですけども,喫煙される方々が出張,観光とかに行かれても,一定の方々はマナーとモラルを持って動かれています。その観点からも駅に降りたらすぐどこに喫煙所があるか探そうとする傾向があります。なので,案内板でしっかり示して,ここに喫煙所があると分かればちゃんとそこに行く方々が大半だと思います。
 ポイ捨てが増えるのは,どこにあるか分からないから路地裏のところで吸っていいかというような安易な発想から路上喫煙に走る人たちが多いのかなという意識をこちら側も持っております。
 一番路上喫煙の中で──今外国人観光客が少しずつ岡山のほうに増えてきているという傾向もあるんですけども──言わばよくないパターンとしては,たばこを吸っている方を見て,外国人観光客が同じように人が集まっている路上喫煙の場所へ集まってくる。そういう悪循環が発生してしまうので,案内とかに関しては駅にかかわらず市有施設のいろんな箇所に設置されている場所ではしっかり誘導していただければなと思っております。これは要望になります。
 岡山駅前のところで巡回を週4日に増やしているというお話だったんですが,多分岡山駅の東口に訪れたことがある方は皆さん必ず一度は見たことがあると思うんですけども,非常に外観的によくない状況が続いているんじゃないかなと思っております。東口を降りてすぐのところにある喫煙所で,ピーク時には人が必ずあふれ出てしまう,もちろん順番には並ばない,そして外にはみ出て周りの一番街との連絡階段,あの付近まで喫煙者が足を延ばしてしまっている。自分の手に持っている缶かんとかペットボトルを灰皿代わりにしてごみも増えてしまっている。
 もう一つ問題なのは臭いで,パーティションは確かに総務省の通達からも出ている,これ推奨されているものではあるんですけど,高さの問題があるんじゃないかなというのは感じております。今のパーティションの高さだと臭いの漏れはかなり激しいのかなと思っております。だから,結局駅前の一番メイン通りを通るときに臭いが非常にきついということもあるので,パーティションの高さをどうするのか。また,喫煙所の人数制限,コロナ禍は人数制限がしっかりかかっていたとは思うんですけども,コロナがあるかないかにかかわらず一つの施設のキャパシティーというものがあると思いますので,床にステップマーク,喫煙所の灰皿の前に1人1つという形で足のマークをつけていたりするんですけども,そういった形である程度の制限を行っていく必要はあるんじゃないかなと思います。
 ただ,今ちょうど岡山駅の改装の話も出てきておりますので,今すぐ対応するのがよきなのかというのは何とも言えないんですけども,それに関しての御所見をいただけたらなと思っております。
 以上で1回目の再質を終えたいと思います。
 よろしくお願いします。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎福井貴弘 総務局長  2点の質問をいただいたと思います。新庁舎での喫煙場所の整備の関係,そして台東区の移動式喫煙車両の事例で,その有用性についての所見ということだったと思います。
 台東区の例をまだ我々も研究はできていませんが,いろんな活用もあるということで,メリットのある一つのやり方かなというふうな認識です。今現在喫煙所は屋上にあります。新庁舎での喫煙場所については位置的なこと,どういった形にするのかも含めて今後検討していきたいと思います。
 以上です。
◎岩田康裕 財政局長  税収の1%でも還元してはというような御質問をいただいたと思います。
 御紹介がありましたように,たばこ税は一般財源でございます。目的税ではございませんので,特定の使途に充当していくということは考えておりませんけれども,お尋ねの受動喫煙防止という点については健康増進法の趣旨に沿って各部局の意見も十分聞きながら適切に対応していく必要があると考えておりますので,財政局としてもそういった対応を取ってまいりたいと思います。
◎見平孝行 環境局長  岡山駅前喫煙所のマナー対策というか,臭いの対策についてですけど,まずパーティションの高さについては今議員御紹介のように今のものは撤去が近いので,すぐに高いものに替えるというのは難しいとは思いますけれども,喫煙所の利用のルールとか,マナーの向上への対策については議員御提案の内容も含めてどんなことができるのか,今後検討してまいります。
 以上です。
     〔7番江田厚志議員登壇〕
◆7番(江田厚志 議員)  御答弁ありがとうございました。
 要望になりますが,新庁舎にもしっかりと分煙施設の整備をぜひともよろしくお願いいたします。
 今は工事が始まっておりますが,以前あそこの公園のところでかなり路上喫煙が目立っていました。場所をなくせば,吸える場所を求めてどこかに行ってしまいます。ここで吸ってくださいよということで場所を確保することはとても大切なことなのかなと思いますので,ぜひ新庁舎のほうにもしっかりとした分煙施設をつくっていただければと思います。これは要望になります。
 目的税ではないというお話もあったので,なかなかそれを明言することも難しいだろうなと思いますけども,ある程度大きな金額でありますので,そこから少しずつ分煙施設を整備するためのお金として流用するように──その金額が幾らとか,じゃあもう10%とかという話ではなくて,本市はそういう整備推進の面では少し後れているんではないかなと。特に,今実例として出した札幌の件とか大阪の件もそうですけど,大きい都市では分煙施設の整備に関してかなり進めてきているところもありますので,ぜひとも一緒に並べるようにしっかりと整備していただければなと思います。こちらも要望でございます。
 いつも保健福祉局の皆さんには健康増進法の観点から喫煙所の整備をということを言っていただけるんですが,今回総務省の通達がありました。こういう形で分煙を推進しましょう,望まぬ受動喫煙を防止していきましょうという観点から,この通達を受けて喫煙所の整備を含めて今後どう考えていくのか,その御所見だけいただけたらなと思います。
 分煙施設の整備に関してはかなり今後推進していかなければいけない流れができておりますので,環境局長にもあわせて御答弁いただけたらなと思います。
 以上で再々質を終わりたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎宮地千登世 保健福祉局感染症対策担当局長  分煙施設の整備についての再度のお尋ねだったと思います。
 先ほど議員もおっしゃられたように,分煙施設等の設置につきましてはまずは設置管理者がその場の状況を含めて設置の必要性を検討するものと考えております。ただ,保健福祉局といたしましても,それに対して例えば建物を建てるとか,どういうふうな対応をしたらいいのかという細かい指導的なアドバイス等についてはぜひ今後もやっていきたいと思いますし,望まない受動喫煙を防止するために一般市民の方に向けても周知啓発を進めていきたいと考えております。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  分煙施設の整備ということですが,環境局としましてはポイ捨てを少なくするためにということで,どこに必要なのか,どこにポイ捨てが多いのか,しっかり調査しながらどのあたりに,必要なのかというのは今後調査しながら研究していきたいと思います。
○森田卓司 副議長  以上で江田議員の質問は終わりました。(拍手)
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