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令和5年9月定例会 9月8日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月8日(金) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
大月 晴一 議員
1 過疎地域対策のための観光振興と地域活性化について
2 防災対策ハザードマップの活用と地域防災計画について
3 周辺地域の生活維持について
次は,順序に従いまして大月議員。
〔6番大月晴一議員登壇,拍手〕
◆6番(大月晴一 議員) 皆さんおはようございます。自民党市議団,大月晴一です。
oniビジョンで議会中継を御覧の皆様,いつもありがとうございます。また,早朝より大月晴一の質問を聞きに来ていただいた傍聴席の皆様,大勢お越しいただきありがとうございます。
当局の皆さんに今回で2回目の質問でございます。よろしくお願いいたします。
1,過疎地域対策のための観光振興と地域活性化について。
前回の質問で,来年度に豊臣秀吉の正室北政所ねねの没後400年に合わせて吉備路観光を進める件を議論しながら進めていただけることとなりました。岡山城のリニューアル,岡山芸術創造劇場ハレノワのグランドオープン,備中高松城址資料館開館と岡山市が注目されるものがどんどん増え,それに伴って多くの人々が岡山に来られているようになっています。その人たちを次は吉備路につないでいきたいものだと思います。
陣屋町足守は豊臣家と縁が深く,1582年の織田信長の本能寺の変と清水宗治公の切腹で有名な高松城水攻め,そして1600年の関ヶ原の戦い,それにつながる歴史が陣屋町足守にはたくさんあります。
特に,豊臣秀吉と秀次が関白に任ぜられる前後の天正10年から天正20年,1582年から1592年の頃の国重要文化財級資料である官位昇進の叙任書が全部で27点足守にありました。この叙任書は,北政所ねねが大阪城から持ち出したか,保管方の足守木下家へ依頼されたか,いずれにしてもねねが木下家を大切にし,そのことが木下家を末代まで存続させたのだと思われます。
足守にはねね,また木下家関連の文化財がたくさんあります。これを使い,1年間の足守観光の企画立案をよろしくお願いいたします。
それと同時に,緒方洪庵です。適塾を大阪に開き,そこから慶應義塾を設立した福沢諭吉,大村益次郎,橋本左内など,明治維新で大いに活躍した偉人を生み出した緒方洪庵にもスポットを当ててにぎやかさの創出により一層の幅を広げていただきたく思います。
そこで質問です。
(1)北区が認定しているまちづくりアンバサダーを活用した発信がSNSで始まっていますが,ねね没後400年をテーマに歴史トリップする,自然を楽しむ,食を楽しむなど,足守エリアの観光資源をより一層効果的に発信し,ファミリー層や若者が足守を訪れたくなるような仕掛けを考えていただけないでしょうか。
(2)地域のイベント実施についても区づくり推進事業で補助金があります。金額は,身近な交流部門で40万円,広域交流部門で200万円です。地域の人たちの交流が目的で,その人たちが準備を含めて多く集い,顔なじみになれる機会が増える点,これは防災対策においても大変有効と考えます。
私の出身地区では地域イベントの予算を町内の全戸寄附の協力で100万円以上を集めて実施しています。しかし,物価高騰や町内住民の減少もあり,現状維持がだんだん厳しくなっております。そこで,地域活性化の後押しのため,40万円の上限を100万円に増額してほしいとの大きな声が出ております。
補助金額は対象金額のうち2分の1を限度としているので,限度額の増額による支給額が増えるとはなりにくいと思われます。周辺地域の活性化のため,イベント継続のため,ぜひ増額の御検討をお願いしたく,御所見をお願いします。
2,防災対策ハザードマップの活用と地域防災計画について。
(1)岡山市街地の防災対策と周辺地域の防災対策には大きな差があると思います。地震災害に対して現在岡山市の耐震化率が88%となっています。昭和56年以降の新耐震基準で建築したものを耐震化ができていると判断されており,築後年数42年以下の住宅が基準クリアとなります。
しかし,周辺部の住宅は昭和56年以前の住宅が相当多いと思います。周辺部の地震時の揺れによる全壊率は3%未満となっており,計算すると足守での全壊棟数は多く見て70棟となります。被害状況を予想して対策を考えたいと思います。
そこで質問です。
ア,足守,高松エリアの地震時の揺れによる半壊率はどのくらいでしょうか。
イ,周辺地域は大規模災害が起こると道路状況によっては物資が届きにくいことが想定されることから,小・中学校や支所,地域センター以外に周辺地域で備蓄できる備蓄ステーションが必要だと思いますが,どのようにお考えでしょうか。
(2)洪水についてはハザードマップによってある程度周知されたと思います。先月の岡山市防災訓練に参加してみて訓練の流れが避難所運営のほうにも向かっているように思いました。地域住民に対してはまず自分たちがどのくらい被害を受けるのか,それをまず認識してもらい,それを行動につなげていただきたいと思います。自分の住まう場所は浸水しても僅かだと考えてはいないでしょうか。よく見るハザードマップの黄色いエリア,浸水0.5メートル未満,ここは床下浸水です。その上の薄ピンクは浸水0.5メートルから1メートル未満,こうなると避難は大変です。車は当然動けません。そのエリアの人はどこへ逃げるかを考えていただきたいものです。
そこで質問です。
ア,足守・高松地域の避難所の収容人数はどのくらいで検討されていますか。
イ,同じく足守・高松地域の指定避難所の数は足りるでしょうか。
ウ,自主防災組織が地域で活躍していく上で市としてはどんな役割を担っていただきたいとお考えでしょうか。
(3)備蓄品についてです。
前回質問でお聞きした岡山市自主防災組織活動運営費を使っての申請状況ですが,236件から283件,自主防災組織を結成している連合町内会・単位町内会数1,175団体のうち令和4年度の活用率は20%となっています。助成金は満額で1件5万円です。購入品は拡声器から誘導棒,リアカー,発電機となっていますが,連合町内会として申込みもあるのかと思います。
そこで質問です。
ア,助成金の交付先について,単位町内会と連合町内会のそれぞれの数を過去4年分お教えください。
イ,自助・共助・公助の3つがうまく補完し合うことで災害に対応していくことができると考えていますが,助成金の活用が20%と低いのが気になります。市としての助成金を活用していただくためにどのような取組をされていますか。
3,周辺地域の生活維持についてです。
生活道路への倒木の処理については今年8月1日よりLINEでの受付が始まりましたが,山間部で生活していますと倒木をよく見かけます。私も倒木の処理の依頼を受けて土木事務所に依頼しています。いつも迅速に対応していただき,ありがとうございます。
依頼対応についていろいろ話をお聞きしますと,個人で依頼する場合,町内会から依頼する,また土木水利員の依頼の場合があります。時間がかかったり,該当地の管理者によっては不可があると聞きます。
倒木対策ですが,周辺地域の集落維持のためには事前対策が大切と考えます。
そこで質問です。
(1)倒木の危険性がある樹木について,町内会から申請すれば対応は可能でしょうか。住人で維持できる範囲がどんどん減ってきているので,御所見をお願いします。
(2)急な倒木もあり,スピード感を出すために地元の町内会が処理,対応した場合なども結構多いと思います。対応したことに対してメリットとして該当町内会に何らかの形で報いられたらとも思います。そのようなシステムはつくれないでしょうか。御所見をお願いします。
最後に,専決処分された足守地区の事故案件2件のうち1件は私が気づいたので,枝を道路上から路肩に動かすお手伝いをしていたのですが,接触事故になっていたことは残念に思いました。
以上です。
よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎田中哲也 市民協働局長 1番,過疎地域対策のための観光振興と地域活性化についての項,区づくり推進事業の補助限度額を増額できないかについてお答えいたします。
区づくり推進事業は,地域の方々が自分たちの地域を活性化するためにイベント等を開催したり,地域が抱える社会的課題を解決するための活動をしたりすることで地域づくりを推進することを目的としており,予算面も含めて地域で自ら企画し,実施していただいているところです。その上で,市としてはできる限りの支援を行っており,限度額の増額については考えておりません。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 同じ項,足守エリアを訪れたくなる仕掛けについてです。
足守地域は陣屋町としての歴史や,ねね,緒方洪庵,木下利玄といった先人たちのストーリーなど,地域資源が豊富なエリアです。
こうした地域資源を生かし,これまでも吉備ロマン無料循環バスの運行やスタンプラリーなどの誘客事業を実施するとともに,ウェブサイトやSNSの活用,ドローンで撮影した動画の配信など,情報発信にも努めてまいりました。今後も,足守地域の魅力を継続して伝える効果的な手法を検討するとともに,来訪時の満足度を高める工夫を行い,幅広い層の誘客を促進してまいりたいと考えます。
以上です。
◎荒木昭彦 危機管理監 2,防災対策ハザードマップの活用と地域防災計画についての項に順次お答えいたします。
まず,足守,高松エリアの地震時の揺れによる半壊率についてです。
平成25年度の岡山市地震・津波等被害想定において,南海トラフ巨大地震発生時の揺れによる半壊率は足守中学校区が0.74%,高松中学校区が3.82%となっております。
次に,新たな備蓄ステーションが必要ではについてです。
避難所となる小・中学校,公民館には現在避難所開設・運営に必要な物品や食料を一定量備蓄しておりますが,今回改定した地域防災計画では町丁目別で想定避難者数を算定しており,これから小学校区または中学校区で想定避難者数に応じた量を備蓄してまいりたいと考えております。
次に,足守・高松地域の指定避難場所の収容人数と避難所数についてです。
地域防災計画の最大想定避難者数は足守中学校区が1,609人,高松中学校区889人で,指定避難所の収容可能人数はそれぞれ1,780人と8,389人となっており,両中学校区では指定避難所は足りていると考えております。
次に,自主防災組織に担っていただきたい役割についてです。
自主防災組織には平常時には高齢者など災害弱者の把握や見守り,避難訓練,防災学習会の開催など,地域防災力の維持,強化に取り組んでいただきたいと考えております。
また,災害時には災害弱者への声かけや,避難が必要になった場合には避難所への同行避難,また避難所においては運営支援などに御協力いただきたいと考えております。
次に,自主防災組織への助成金の交付件数についてです。
活動運営費助成金を活用した自主防災組織の数は令和元年度から昨年度までの各年度で連合町内会では17件,20件,16件,22件です。また,単位町内会では219件,263件,218件,213件です。
この項最後です。自主防災組織に助成金を活用していただくための取組についてです。
毎年,年度末に連合町内会長と単位町内会長宛てに新年度の助成制度の説明や積極的な活用を依頼する文書をお送りしています。また,各区で開催している防災説明会などの場でも同様の働きかけを行っているところです。引き続き,様々な場面を捉えて地域における防災活動の積極的な実施と助成金の活用を働きかけてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎平澤重之 都市整備局長 3の周辺地域の生活維持についての項,まず倒木の危険性がある樹木について,各町内会から申請すれば対応は可能かというお尋ねです。
市が管理する道路において,沿道の樹木の幹や枝が道路区域に入った場合には原則として所有者に剪定等を依頼しますが,道路の通行に著しく支障があり,安全確保のため緊急性を要する場合には,所有者の同意なしに道路管理者が直接伐採や剪定等の対応を行う場合もあります。
倒木の危険性のある樹木について御相談いただいた場合には,現地を確認した上で必要に応じて所有者に対し伐採や剪定等の適切な対応をお願いしていきたいと考えております。
次に,各町内会が対応したことに対して何かの形で報われるようなシステムをつくれないかというお尋ねです。
道路の維持管理において,簡易な補修や草刈りなどの軽作業を対象に町内会等の地域住民組織と請負契約できる制度がありますが,事前に契約する必要があることから,緊急時の作業は対象となっておりません。
地域の方が道路への倒木などを発見した場合に早急に対応していただいていることは事故の減少につながっているものと考えており,引き続き可能な範囲で対応をお願いしていきたいと考えております。このため,緊急時も含めた地域の方の対応に対して市として何ができるのか,今後研究してまいりたいと考えております。
以上です。
〔6番大月晴一議員登壇〕
◆6番(大月晴一 議員) 御答弁ありがとうございました。
まず,エリアを訪れた方々が満足するとか,スタンプラリー等していただいているということがありまして,私もこの半年間いろいろホームページとか見ておりましたら,ワンパターンじゃなくていろいろたくさん内容が増えてきたんで,とてもありがたく思っております。
他地区を見ますと,最近は結構動画系が出てきていまして,高松城址についてもそういうもので発信していて,ぱっと見るだけじゃなくてもう少しそのエリアが理解できるようなものが見えるようになってきましたので,そのあたりも混ぜていただけたらありがたいかなと思っております。
それから,周辺地域の備蓄ステーションの関係ですけど,これは増やしていただいていると思いますが,実際数として足りているのか,どんな様子か,お聞きできたらと思います。2つでございます。
お願いします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎荒木昭彦 危機管理監 備蓄物資は足りているのかというお尋ねをいただきました。
現在の備蓄量につきましては備蓄品によって異なるんですが,各施設に一律に配備しています発電機,投光器等々,これについては各施設に全て配置ができております。
あと,個々の避難者に配付する品目で見ますと,これを想定避難者数と比較してみますと足守中学校区では食料でいうと約4割弱,あと毛布が5割弱となっております。
高松中学校では食料,毛布ともに避難者への必要量を超える量が備蓄できておる状況でございます。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 エリアが理解できるような動画についてです。
足守エリアの情報発信につきましては,歴史も含めましてこれからも効果的な手法について検討してまいりたいと思います。
以上です。
〔6番大月晴一議員登壇〕
◆6番(大月晴一 議員) ありがとうございました。
再々質問ですけど,僕も1年前ぐらいにホームページを見ていろいろ備蓄品とかはこのくらいかというふうな気持ちもあったんですけど,今の答弁でぐっと安心しました。
あと,足守地区のほうがもうちょっとのようなんで,大体いつ頃ぐらいにどのような方法でできるようになるのか,お聞きできたらと思います。
よろしくお願いします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎荒木昭彦 危機管理監 備蓄量,所要量をいつまでに確保するかというお尋ねかと思います。
備蓄品の品目によりまして使用期限が異なっております。また,既存の備蓄品の更新と,これから新たな備蓄計画に基づく増備,これに足るような増備を実施するとなりますと予算の平準化も図りながら,一度に購入するというのはどうかなと思っておるところでございます。なので,現状でいいますとできるだけ早い時期に確保することを念頭に置いて購入計画を今検討しているという状況でございます。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で大月議員の質問は終わりました。(拍手)
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