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令和5年9月定例会 9月8日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月8日(金) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
和氣 健 議員
1 歴史に基づくまちづくりの推進について
2 国際都市友好交流のあり方について
次は,順序に従いまして和氣議員。
〔42番和氣健議員登壇,拍手〕
◆42番(和氣健 議員) 自由民主党市議団の和氣健でございます。久しぶりにこの場に立たせていただくことになり,この機会を与えていただきまして誠にありがとうございます。
今日はネクタイを締めてまいっておりますが,この理由についてまた後ほどお話しさせていただきます。
何せ久しぶりの登壇でありますので,まごまごとしておりまして,スムーズになかなかここまで至ることができませんでしたけれども,何とか最後まで頑張っていい答弁がいただけるようになればなと思っております。
さて初めに,改選前後半の2年間,議長として大変皆さん方にお世話になりました。そして,貴重な経験を積ませていただきました。このことについて大変心から感謝申し上げたいと思います。議会運営,本当に大変なところがありましたけれども,皆さん方の御協力でこの場をつくれましたことを大変うれしく思っております。
さて,このたびというか,先般の選挙を振り返ってみますと,一言で言えば若い方あるいは女性候補に強い流れが,大きな期待が集まったのではないかなと思っております。新たに当選されました皆さん方の6月定例議会での活躍ぶりが大変見事であったと思います。岡山市議会も随分変わってきたなという感があります。今後とも初心を忘れることなく,皆さん方には市民の期待に応えるよう頑張っていただきたいと思っているところであります。
そんな厳しい風が吹いておりましたけれども,高齢者で男性である私が当選させていただいたということも大変ありがたいことであります。過去のいきさつを知るようなベテランもおってもいいのではないかなということで,頑張れよという期待も含んでいるのではないかと思っております。若い人に刺激を受けながら,これからも市民福祉の向上のために頑張ってまいりたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて,議長就任と同時に真剣に取り組んでまいったのが議会改革でありました。令和3年度より市議会議会運営委員会において精力的に御議論をいただき,練り上げてまいったものでありました。質の高い効果的な議論や効率的な議論や審議がなされるよう質問時間を大幅に見直すとともに,予算特別委員会,決算特別委員会などを設け,審査の充実を図ろうとするものであります。改選後のさきの6月定例議会で新たな制度がスタートしましたが,感慨深いものがあります。
議会運営委員会の構成メンバーは,微妙なバランスで成り立っておりました。その取りまとめは簡単なことではありませんでした。議会運営委員各位が時間をかけ,丁寧な議論を積み重ね,作成したものでありました。一部の市民,市議会に関心をお持ちの方から中身の濃い議論がされるようになったのではないか,分かりやすくなったのではないかという声をお聞きするとともに,胸をなで下ろしているところでございます。いずれにしても改めて議会運営委員会の皆さん方に心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
議長が今おられませんけれども,田口議長におかれましても議会運営委員会の委員として大変な御活躍をいただいたことも重ねて感謝申し上げるところであります。
さて,質問に移ります。
1つ目,歴史に基づくまちづくりの推進ということで少し感想を述べさせていただきたいと思います。
岡山城のリニューアルオープンに関連して,議長在任中に様々な行事に出席させていただきました。それぞれ思い出がありますが,令和4年11月3日に令和の大改修工事を経て岡山城リニューアルオープンがありました。監修された磯田先生のお力もありましたが,大成功を収めたと言えるものでした。
特に印象深かったのはリニューアルオープンに関して瀬戸内市長,備前市長に加えて八丈島から八丈町長,また島流しされた秀家を優しくお世話していただいた地元の有志の方,今でも秀家の顕彰に当たっておられる久福会等の御参加をいただく中での開催となったことでありました。
言うまでもなく,八丈島は宇喜多秀家が流され,半世紀を過ごした島であります。歴史をたどり,人々の信頼の輪がつながっていくことの心地よさ,またイベントとしての重みを大いに高めたのではないかと感じたのでありました。
後日,11月20日に八丈島で秀家の生誕450年の慰霊祭を行うとのことで,久福会から議長にもぜひ来ていただきたいとの御案内があり,行かせていただいたのでありました。行って驚いたのが,岡山からの参加者は私を含めて僅か,ところが瀬戸内市からは市長をはじめ約20人の参加があり,交流会では完全に圧倒されたのでありました。
また,秀家の母お福の出身地の真庭市からは市議会議員が3名,秀家の愛妻豪姫の里元であります前田家,金沢からの参加者もあり,歴史を語りながら交流を深めることになったのでありました。貴重な経験をさせていただいたのでありました。
考えてみれば,岡山城の初代城主を大切にお世話していただきありがとうという立場にあるのは瀬戸内市ではなく,本来は岡山市ではないかと思って何となく居心地の悪さを感じたのでありました。ということもあり,また来させていただきたいということを言ってしまいました。
ということで,このネクタイはそのとき八丈島で買った,黄八丈という織物ではございますけれども,今年もぜひ行こうということでただいま仲間を募っているところであります。二,三人集まっておりますけれども,ぜひ皆さん方にも御案内させていただければと思います。
さて,水攻めの備中高松城とか,あるいは造山古墳,千足古墳等々のオープンセレモニー時にも感じましたけれども,城好き,古墳のファンが多いことに大変驚かされます。歴史に興味があり,特に郷土史を熱心に語ることを生きがいにしているような方がたくさんおられますが,それよりもましてそのことで地域が大変元気になるということを感じさせていただいたのであります。
(1)観光においても,風光明媚な場所とか,おいしい食べ物があるとかといったことも大変魅力的ではありますし,我が岡山市はその分でも恵まれた土地柄でありますが,歴史物語でもこれほど恵まれたところはそうそうないのではないかと思います。歴史物語に浸り,想像力を働かせることを求める人が増えているように感じられます。このことを生かした観光客誘致が重要ではないでしょうか。
(2)また,地域づくりの基本を歴史に学び,歴史に基づいて推進することが重要ではないかと思われます。例えばまちの中心も時代とともに移ってまいります。人や物を運ぶのが船だった時代は京橋であり,千日前でありました。ところが,数年前までの千日前商店街の衰退はひどいものでありました。岡山芸術創造劇場ハレノワの開場に伴い見事に活気を取り戻しつつありますが,加えて船着場の京橋の風情を取り戻すため,次の戦略を考えるべきだと思いますが,市長の御所見をお伺いしたいと思います。
2つ目,国際友好都市交流についてお尋ねいたします。
歴史をひもとくと我々の先人たちは今のような経済大国ではないものの,世界の平和や人権のために独自の立場で堂々と国際貢献されてきました。そして,今なお現地の人々に尊敬され,感謝され続けられている例がたくさんございます。
例えば,オスマントルコ帝国のエルトゥールル号の話は有名でございます。1890年,オスマン帝国軍艦エルトゥールル号は明治天皇への表敬を終え帰路に就く途中,和歌山県串本町沖で折からの台風に遭遇し,600名が海上に投げ出されるという惨事に見舞われたのでありました。このとき,串本町の町民が村を挙げ海に投げ出された乗組員の救助に当たり,食料の乏しい中,住民の献身的な介抱もあって69名の乗組員の命が助かったのであります。また,命をなくした乗組員を丁重に弔ったとも言います。
さて,時は流れてイラン・イラク戦争が起こります。イラン在住の外国人が一斉にテヘラン空港に詰めかけました。というのも,1985年,隣国イラクの当時の大統領サダム・フセインが48時間後にイラン上空を飛ぶ飛行機を全て打ち落とすとの声明を発表したからであります。
日本政府は飛行機を出しませんでした。テヘラン空港に残されたのは日本人だけでありましたけれども,そこでトルコ航空が飛行機を出して日本人の救出をしたのであります。こういう美しい話がたくさんあるわけであります。
岡山市は,ブルガリア第2の都市プロヴディフと友好都市縁組を締結しておりますけれども,ブルガリアにおいても本当に日本人の活躍が見事な話があります。
140年前,ブルガリアの独立に貢献した日本陸軍の軍人山沢静吾の存在であります。露土戦争の観戦武官として現地に派遣された山沢静吾は,当時オスマン帝国領であったブルガリアの悲惨な状況を目にしていても立ってもおられず,自ら進んでロシア軍の兵士達を率いて戦ったのであります。
こうした美しい話を我々は忘れてはいけません。この美しい歴史を大切にし,現代につなげる真の友好を深めていくことが重要ではないかと思います。お答えをお聞かせください。
御答弁をよろしくお願いします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,和氣議員の質問にお答えします。
歴史に基づくまちづくりの推進ということで歴史を生かした誘致という話であります。
私は,この場で何回か申し上げたことがあると思うんですが,観光というものの本質は何か,観光という言葉はどっから来ているかということでありますが,これ四書五経の中の易経という書物の中に書いてある言葉なんです。光を観る。光とは何か。これはその地の風土,歴史を指す言葉であります。したがいまして,和氣議員の考え方と基本的には方向性を一にするものであります。
今御指摘がありました岡山城,昨年の11月リニューアルオープンいたしました。この8月末で入場者数39万6,000人を超えております。このままいくと史上最高の1年間になるだろうと言われているところであります。
なぜ岡山城のリニューアルがこれだけ人気を博しているかということでありますけれども,幾つかある中の一つを言えば,岡山の父とも言える宇喜多直家公について,今まで必ずしもいい評価ではなかったものを再評価を我々させていただいていると。ゼロからのスタート,砥石城からのスタートで岡山に来て50万石,紆余曲折はありましたけれども,基本的に最後の大きな明善寺合戦を除いて無駄な血は流さないという考え方の下,50万石まで勝ち得てきた,この生きざまだろうと思います。
そして,その生きざまは直家公1人ではできなかった。奥さんの福がいて初めてできた。家臣団を全く分裂させることなく一緒になって活躍していった。異母兄弟とも仲よく活動させていったこの福の足跡も大きいものである。こういったものをふんだんに入れて岡山の父とも言える宇喜多直家公,これらがうまく表現ができている,発信ができている,こういったことがこの観光,特に光という点から市民の皆さん方に理解していただいたんではないかと,観光客の皆さん方に理解していただいたんではないかなと思います。
秀家公,そして池田光政公,岡山にとってはすばらしい先人でもあるわけであります。これらを生かしながら,今日は大月さんの足守の話もありましたが,清水宗治もいます。それこそ造山古墳もあるし,東大寺の瓦窯もあります。そんなことを言ったら全部になっちゃうんですけど,そういったことを一つ一つ掘り下げていきながらやっていきたいと思っているところであります。
なお,余談ですが,和氣議員が行かれた八丈島,昨年は岡山市の人間が少なかったかもしれませんが,私が行ったときは岡山市の人間が圧倒的に多くいました。八丈島のことをおろそかにしているなんていうことは一切ございません。多分昨年はいろんな行事が重なったりして行けなかったんだと思いますけれども,八丈島とも仲よくこれからもやらせていただきたいなあと思います。
次に,京橋の風情を取り戻すため次の戦略を考えるべきと。
皆さん御承知のように劇場ができました。ちなみに驚愕の事実を私昨日伺ったんで,ここで紹介させていただきます。千日前のハレノワ通り,今年の8月の日曜平均の人数が546名でありました。訪れた方ですね。それがハレノワ開館後,9月3日は9,362名ということで,何と1,715%,17倍を超える人が来られたということであります。もちろん様々な行事を行っていただいたり,いろいろなことがあるにせよ,一つの大きな起爆剤になったことは間違いない。これらをどうやって進めていくのか,これからも継続していくのか,ないしはより発展していくのかということを地域の皆さん方と一緒に考えていく必要があるだろうと思います。
次の戦略とおっしゃられているんですが,旭川を使ったクルーズであるとか屋形船は民間の方々の発想で動いているところもあります。この土日も商店街の方々の仕掛けがあったと思っています。我々も必要に応じて考えていく,財団が中心となって考えていくということはやらせていただきたいと思いますが,商店街の人を中心とした様々な民間の動き,これを期待しながら一緒になって考え,行動していきたいと思っております。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 2番,国際友好都市交流の在り方についての項,歴史を踏まえた都市間交流についてお答えいたします。
都市間交流を進める上で相手側の歴史や文化を知り尊重することは,市民が異なる文化を身近に感じながら国際理解を深めるために重要なことと認識しています。また,双方に関係がある歴史を知ることが会話の糸口となり,さらに交流が促進されるきっかけともなり得ます。今後もお互いの歴史や文化を踏まえ,経済,文化,教育,スポーツなど幅広い分野で継続的な国際交流につながる取組を推進してまいります。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で和氣議員の質問は終わりました。(拍手)
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