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令和5年9月定例会 9月11日(月) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月11日(月) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
岡崎 隆 議員
*一問一答方式
1 放課後児童クラブについて
2 岡山市児童生徒支援教室について
次は,順序に従いまして岡崎議員。
〔16番岡崎隆議員登壇,拍手〕
◆16番(岡崎隆 議員) 皆さんこんにちは。自民党市議団の岡崎隆です。
今日は私7番目ということで,それまで6人,みんな15分,私の場合は10分ということで,これはoniビジョンを見ている皆さん,決して私にペナルティーがあるとかそういうんではありません。(笑声)こういう質問方式で,一問一答方式というやり方をさせていただいております。うだうだ言ようたらすぐ時間がなくなりますので,質問に入らせていただきます。
それでは,1,放課後児童クラブについて。
近年,共働き世帯の増加や核家族化を背景に,放課後児童クラブの利用者は急増しています。岡山市には,現在市立クラブ67か所をはじめ,民間や地域運営を入れ,全86小学校区に95か所の放課後児童クラブがあります。そのような中で,今年度5月1日現在193人が放課後児童クラブを利用できない待機児童となっております。一日でも早く希望者全員が放課後児童クラブを利用できるようにしていくことは,子ども・子育て支援の上でも大変重要であると思います。今定例議会においても,多くの議員の皆さんが待機児童問題を取り上げていますが,重複する質問を省きながらお尋ねしていきたいと思います。
(1)現在,待機児童解消に向けて,施設の増設や特別教室を活用することで受皿の拡充を図っています。今後の増設予定並びに学校教室のタイムシェアを行う予定のあるクラブを教えてください。
(2)一から整備するよりも,短時間,低予算で補えるタイムシェアですが,行ってみて何か問題点はありましたか,お尋ねいたします。
(3)教室のタイムシェアで定員超過を乗り切ったクラブは,あくまで緊急的なものと考えるべきだと思いますが,御所見をお聞かせください。
(4)クラブの活動中の事故や急な体調不良など,発生状況はどのようになっていますか。また,病院等とクラブとの連携はどのようになっていますか。現状を教えてください。相談できる医療機関が必要ではないでしょうか,お尋ねいたします。
2,岡山市児童生徒支援教室について。
岡山市では,令和4年4月より適応指導教室の名称を児童生徒支援教室に変更されました。私も適応指導教室の名称には違和感がありましたので,名称を変えたことはよかったことだと思います。一方で,運営の中身のほうが少々気になります。
近年,小学生,中学生の不登校が増え続けています。不登校となる原因は多岐にわたり,本当に複雑であると思います。そういった中,今こそ一人一人の児童・生徒と向き合い寄り添えること,学校と家庭のパイプ役になること,自立する子どもを育てることを目的として設置された公立の児童生徒支援教室の真価が問われるときだと思います。
そこでお尋ねします。
(1)政令市20市の中で,岡山市における小学生,中学生の不登校人数はどのくらいの位置にあるのか,近年の推移を教えてください。
(2)市内4区に5つの教室がありますが,5つの教室の通室者数の定数と現在の通室人数を教えてください。
(3)通室者の人数の傾向を教えてください。
(4)児童生徒支援教室の支援プログラムを見ますと,1,個別支援(教育相談員・指導員との1対1による面談や活動),2,小集団活動(数人の児童生徒によるゲームや軽スポーツ等の活動),3,集団活動(10人から20人程度の児童生徒による集団活動)とありますが,現在どのような活動状況が教室の中で行われているか,お示しください。
(5)指導員,相談員,指導補助員の役割はどのようになっているか,お尋ねします。
(6)民間のフリースクールと連携することでどのような効果があったのか,お示しください。また,来年度以降,連携する民間のフリースクールを増やしていく予定があるのか,教えてください。
(7)地域協働学校との連携は必要ないでしょうか,お尋ねします。
以上で1回目の質問を終わります。
御清聴ありがとうございます。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 大きな1番,放課後児童クラブについての項を順次お答えしてまいります。
まず,施設の増設やタイムシェアを行う予定のクラブについてです。
専用施設を建設する予定のクラブは,令和5年度は芳明小学校,中山小学校の2クラブ,令和6年度は西大寺小学校,高島小学校,横井小学校の3クラブです。また,平津小学校,芳田小学校のクラブなど,令和5年度に待機児童が発生している11クラブ及び令和6年度に待機児童が発生すると見込まれるクラブについて,特別教室のタイムシェアの活用を進めたいと思っているところです。
次に,タイムシェアを行ってみての問題点です。
特別教室のタイムシェアは,使用する際のルールや児童の動線を決めるなど学校活動に配慮を要することや,その都度必要なものを運ばなければならない場合がございます。今後運用していく中で,現場の声を聞きながら,必要な場合には学校との調整や物品の購入等による対応も検討してみたいと思っております。
次に,タイムシェアは緊急なものと考えるべきだが所見はとのお尋ねです。
国の新・放課後子ども総合プランでは,学校教育に支障が生じない限り学校施設を積極的に活用することとしています。また,今年8月には,国から放課後児童クラブの待機児童の解消等に向けた学校施設の活用等について通知があり,学校施設の活用を一層促進する方向性が示されております。
岡山市におきましても,教育委員会や学校の協力を得ながら,待機児童の解消に向けて,必要な期間については特別教室のタイムシェアを積極的に活用していきたいと考えています。
なお,児童数の増減により学校活動に必要な教室数に変化が生じる場合には学校との協議,既存施設が老朽化した場合には建て替えの検討など,個別の状況に応じて適切な対応を検討してまいります。
この項最後に,活動中の事故や急な体調不良などの発生状況,また病院等との連携の現状,相談できる医療機関が必要ではとのお尋ねです。
児童クラブ活動中のけがや事故,体調不良等で受診が必要な場合については市内全てのクラブから報告を受けており,その件数は,令和3年度は120件,令和4年度は83件,今年度は7月までの間ですが37件の報告があったところです。
また,全てのクラブで安全管理マニュアルを策定しており,児童にけがや急病が生じた場合には,保護者への連絡,児童のかかりつけの医療機関への受診,緊急を要する場合には119番通報等の対応を行っております。これに加えて,地域の医療機関を緊急時の連絡先として把握し,クラブ内で共有しております。今後,急な体調不良への対応や感染症の流行等に備えるため,現場の支援員等を対象に医療機関や医療関係者と連携した研修の実施を検討したいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 2,岡山市児童生徒支援教室についての項,岡山市における小・中学生の不登校人数についてです。
岡山市立小・中学校の1,000人当たりの不登校児童・生徒数は,政令市20市の中では令和元年度は少ないほうから6番目,令和2年度は4番目,令和3年度は5番目になります。不登校児童・生徒数は,全国と同様増加傾向にあるため,今後も社会的自立に向けて個に応じた支援を継続してまいります。
次に,通室者数の定数と現在の通室人数です。
各児童生徒支援教室には,定数は設けておりません。
なお,7月末での通室人数は,トラングル一宮22名,あおぞら操山21名,そよかぜ平福10名,ラポート牧山3名,すまいる瀬戸2名の合計58名です。
次に,通室者人数の傾向についてです。
5つの支援教室の年間の通室者人数は,令和2年度は78名,令和3年度は85名,令和4年度は87名であり,ここ数年は少しずつ増加しています。また,今年度7月末時点の通室者人数は,昨年度の同時期と比較すると約14%増加しています。
次に,各支援プログラムの活動状況についてです。
通室している子どもの状況や人数によって支援の形態が異なりますが,学習支援をはじめ,カードゲームや軽スポーツを通したコミュニケーションを図る活動,また調理実習などのほか,施設環境を生かした体験活動を実施しています。
次に,指導員,相談員,指導補助員の役割についてです。
指導員は,教員免許を持っており,授業は行いませんが,通室する児童・生徒への個に応じた支援を行い,指導員の全般的な補助を指導補助員が担っています。
相談員は,臨床心理士等の資格を持っており,児童・生徒及び保護者からの相談に対応し,通室する児童・生徒の状況把握や職員への助言を行います。
様々な立場の職員が連携して体験活動や学習支援を行い,児童・生徒の社会的自立に向けた支援の充実に努めてまいります。
次に,民間フリースクールとの連携の効果と今後の連携についてです。
教育委員会と民間フリースクールが意見交換や情報共有を行い連携することで,児童生徒支援教室での個に応じた適切な支援体制の構築につながっています。今後も民間フリースクールとの連携の在り方について研究してまいります。
この項最後に,地域協働学校との連携の必要性についてです。
子どもたちの抱える課題等を共有し,必要な支援に関する協議を行っている地域協働学校が地域の施設や団体と連携していくことは必要であると考えます。例えば,児童生徒支援教室の職員など児童・生徒の支援に関わる方が課題解決に向けた具体的な取組に向けて,学校運営協議会の委員やオブザーバーとして協議会に参加することなどが考えられます。
以上です。
〔16番岡崎隆議員登壇〕
◆16番(岡崎隆 議員) 答弁ありがとうございました。
それでは,再質問のほうへ行かせていただきます。
タイムシェアによる問題点なんだけれど,教室を使うことで,今年度4つのクラブで工作室を主に──3つの学校が工作室ですかね,使っている教室が。その工作室等を使って,空間とかの確保なんかは全く問題ないんですかね。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 特別教室のタイムシェアについて,学校活動に支障が出ないように学校と調整して使わせていただいておりますので,広さについても問題ないと考えております。
以上です。
◆16番(岡崎隆 議員) 例えば,江西だったら30人,特別教室へ入られておると聞いとんですが,その人数的にはどんなんですか,大丈夫なんですか。特別教室へ入る学童の子どもの数。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 放課後児童クラブの面積と人数の関係というのは1.65平米だったと思いますが,規定がございます。基準ではございますけれども,これを満たすように専用施設と,そして特別教室のタイムシェアの部分,これを割り振って活用していると認識しております。
以上です。
◆16番(岡崎隆 議員) 今回,議会の冒頭で市長も令和7年までに待機児童をなくしていくというようなことを言われていましたが,その数のところ,いわゆる待機児童ゼロを目指すために特別教室を利用する,これは私もやっていくべきだと思うんですが,その次の段階を見ていく中で,あくまで暫定的な対応であって,やっぱり子ども専用の,学童専用の施設の必要性というのは絶対あると思うんです。教室それぞれに特色があります。学校の授業に影響を与えたらいけんわけですが,学童としての使いやすさといえば,そういう専用の施設をつくっていくことも,一度タイムシェアしたからそれで固定じゃなくて,そこから考えていくべきじゃないかなと思いますが,いかがでしょうか。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 おっしゃるようにタイムシェアだけではなく,例えば空き教室などを活用させていただいている場合もございます。タイムシェアというのは,やはりそのときに入れない子どもさんの受入れの拡大がすぐに行えるということが大事だと考えておりますが,そのほかの専用施設を建てるとかという対応については,その後の児童の増え方であるとかそういったものを推計しながら考えさせていただきたいと思っております。
◆16番(岡崎隆 議員) ありがとうございます。
地元の江西なんかも特別教室を今年度から借りたけど,もう既にかなりの人数が入って,じゃあまた増えたらどうするんだということになってくる。ケース・バイ・ケースだと思うんで,よろしくお願いします。
次に,夏休みに僕も何か所か学童へ行ったんですが,先ほどの國友さんの質問にもあったけど,この猛暑,尋常じゃないですね。そんな中で,1日学童頑張って,先生もそれから子どもさんもしっかりやっているわけですが,医療機関との連携という部分でもう少し──クラブの規模によったら数百人の学童もあります。100人を超えるところもたくさんあります。そういうようなところで,指定医みたいな何か相談できるところがあれば,夏の間,保健師さんなんかに来ていただいたり,医師の方にやっておるところを見ていただきながらアドバイスをもらっていったりすることもこれからは必要なんじゃないかなと思いますが,いかがでしょう。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 子どもさんの急病につきましては,まずはその子どもさんのかかりつけ医を聞いておりますので,保護者の方に連絡して対応しております。
もう一つ,全体的な衛生管理であるとか熱中症対策については,その場所だけではございませんので,支援員さんへの研修などを行いたいと思っているところです。
以上です。
◆16番(岡崎隆 議員) ありがとうございます。よろしくお願いします。
そしたら,児童生徒支援教室のほうですが,小・中合わせて令和元年が約920人の不登校で,それが令和3年1,270人と300人ぐらい増えとるわけですが,これまだまだ増え続ける傾向にありますか。
◎三宅泰司 教育長 過去10年ぐらい見ても減ったところがないので,新規の不登校を減らす努力はしているんですが,残念ながら増えている現状だと認識しています。
◆16番(岡崎隆 議員) 一方で,受皿となるはずの児童生徒支援教室の通室者人数を今さっきお聞きしましたが,ほぼ横ばいみたいな形からちょっと減ってきょうるようにも思うんですが,いかがでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 確かに全体の不登校の数からいくと,使われている割合はかなり少ないかなという認識はあります。
◆16番(岡崎隆 議員) 一方で,民間のフリースクールに有料で子どもを通わせる保護者が増加しているのは,教育長なりにどう分析しますか。
◎三宅泰司 教育長 フリースクールのほうは民間の御厚意で行っていて,実際所轄官庁もないところで,一人でもフリースクールをつくれるという状況にあります。様々なフリースクールが今あると思うんですが,その中で居場所として保護者の方,子どもさんが選ばれているというところでありますので,先日も答弁しましたが,私としたら岡山市の子どもたちが通っているフリースクールには感謝しかないという状況です。
◆16番(岡崎隆 議員) ぜひ,そのフリースクールとさらに連携を強めていただきたいなとも思います。
教室には,指導員と相談員と指導補助員さん,有能な方がたくさんいらっしゃるんですが,その中を運営されておる先生方で通室人数を増やす何か活動とか取組があったら教えてください。
◎三宅泰司 教育長 私も昨年度,半年ほど支援教室で勤務しまして,感じたことも含めてですが,今は社会的自立を目指すということで文科省も方針を変えています。以前は学校復帰を目的にしていました。実は,適応指導教室と言われた頃は,やはり学校復帰を目指していたので,先ほど岡崎議員が3つパターンを言われましたけど,個別支援,少人数,集団活動,集団活動からがメインだったんです。ですから,ある程度学校のような短時間の集団活動を適応指導教室でも行う時代があったと認識しています。
そのために,なかなか児童・生徒がついていけない状況も生まれていたんだと思うんです。ただ,文科省がかじを切ったことも含めて,今個別指導から入って,徐々に集団に行くような形を取りつつあります。そのために相談者が増えているんです。その中で,やっぱり相談活動から徐々に小集団,集団へ移れるように,丁寧に支援教室の運営も行っていくべきと思います。
具体的には,私も中にいたんですが,相談室から出られないんです,なかなか。支援教室施設を見るだけでも出られない,その部屋から離れられない子もいます。我々が中で相談しながら,私が例えばたまたまそこの廊下にいた形を取って,子どもたちと偶然会ったような形で人との関係を増やすようなこともしておりますんで,そういった努力を──5つ教室がありますので,いろいろ実態は違う部分もあるんですが,できるだけ均一的なマニュアル的なものは必要かと今考えております。
以上です。
◆16番(岡崎隆 議員) ありがとうございます。
私の住んどる東区は,4区の中で一番小さな区でありますが,それでも県内で3番目に人口の多い津山市の9万8,000人とほぼ同じの9万5,000人がいます。この東区にある適応指導教室は1か所だけなんです。そこが現在2名ということで,これは教室に入りにくい仕組みになっとんか,プログラムの見直しとか,何か原因が絶対あると思うんです。民間のフリースクールを活用してもらうんもええんですけど,何せ民間のフリースクールは有料が基本でございます。そこのところの連携をしっかり取っていただきたいと思いますが,現状の点検をもう一回お願いしますが,教育長,してもらえるでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 先日も答弁いたしましたが,ラポート牧山の3名,それからすまいる瀬戸の2名。そこに通いたいという子もいるのは事実ですが,この間申し上げましたが,相談者はかなりいらっしゃいます。相談活動から通室活動へ移すことの丁寧さも要るんですが,できるだけそこを迅速に行って通室生を増やしたいというのが一つ。それから,それぞれ5つの支援教室には特徴がございます。それぞれの特徴を生かしたアピールをもう少しやっていくべきかなと思っています。例えば,すまいる瀬戸には運動ができる小さな体育施設もありますし,全然そういうものがないところもあります。それから,すまいる瀬戸は桃の収穫体験とか,いろんな体験活動もやっておりますんで,そういった活動を改めて様々なところにアピールすることが必要と先日も申しましたが,そこは努力していきたいと思います。
よろしくお願いします。
○田口裕士 議長 以上で岡崎議員の質問は終わりました。(拍手)
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