録画中継

令和5年9月定例会
9月12日(火) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
柳井 弘 議員
1 スマートエネルギーと再生可能エネルギーについて
2 マイナンバーカードの受け取りについて
3 長期欠席児童について
 次は,順序に従いまして柳井議員。
     〔17番柳井弘議員登壇,拍手〕
◆17番(柳井弘 議員)  皆様こんにちは。自民党市議団,柳井弘でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 白いスーツを着てこようと思ったんですけれども,ちょっと遠慮して普通のスーツを着てまいりました。
 今日9月12日は,何とマラソンの日でございます。どうもマラトンからアテネまで走った「走れメロス」とはちょっとあんまり関係ないとおっしゃっていましたけれども,今日はそういう日でございます。
 ただ,そこで一つ皆様方にちょっと申し上げたい。この間のミニマラソン,4キロメートルよ。マラソンと言うな。思いませんか,皆さん。42.195キロメートルならではのマラソンなのに,4キロメートルでミニマラソン……。ミニランニングですよ,あれ。そちらの方々が出られたみたいですけれども,30分でマラソンと言うな。一応陸上部でございまして,42キロメートルを何度か経験させていただいていますけれども,公式では走っておりません。しかし,あの4キロメートルをマラソンと言うのは──おかやまマラソンではファンランですよね,5キロメートルは。正しいですよね。ミニマラソン,4キロメートルよ,4キロメートル──すみません。
 1908年のロンドンオリンピックから,どうも42.195キロメートルになったみたいでございます。これからもどうなのかなと思いますけれども。
 今回改選後初めての登壇でございますけれども,随分景色が爽やかになった印象があります。どうもありがとうございます,本当に。
 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
 大きな1番,スマートエネルギー化と再生可能エネルギーについて。
 まずは,スマートエネルギー化について。
 スマートエネルギー化とは,エネルギーをつくってためて賢く使うことによるエネルギー利用の最適化,効率化と定義し,一般家庭や事業所のスマートエネルギー化に向けた経費の補助を行っております。
 (1)岡山市は住宅用・事業所用スマートエネルギー導入促進事業として導入経費に対し補助を行っていますが,補助開始からこれまでの実施件数の総数と過去3年間の件数,金額とそれに対する考察があればお示しください。
 (2)スマートエネルギー導入でエネルギーの節約や脱炭素の効果はあると思いますが,太陽光発電設備と蓄電池の金額の割賦に対する費用対効果はどのように考えておられますか。
 (3)岡山市を中心とした8市5町で構成する岡山連携中枢都市圏では,家庭の太陽光発電設備から生み出されるCO2排出削減量を圏内の地球温暖化対策等に活用するプロジェクトを立ち上げ,その実施団体としてあっ晴れおかやまエコクラブという会がつくられました。
 (ア)現在までに入会されている会員数と,その推移についてお示しください。
 (イ)J-クレジット制度の恩恵は会員に対しどのように還元されているのか,分かりやすく御説明ください。よろしくお願いします。
 次に,再生可能エネルギーについて。
 (4)再生可能エネルギーとは大きく分けて2種類,太陽光を利用した発電と発電機を回すという2種類があります。発電機を回す手段には種類があります。地熱,風力,水力,バイオマス燃料による火力発電となります。岡山市の特徴は,晴れの国ですので太陽光発電の効率がよいと言われていますが,太陽光以外の発電に興味はないのでしょうか。岡山市の最も特徴的なことは,市内中心部を含め水が豊富に流れている点,すなわち河川や用水が多いということ,風は吹かないので風力は期待できない,火山もないので地熱の利用もできません。ならば,水力発電が有効な再生可能エネルギーだと思うのですが,御所見をお示しください。
 大きな2番,マイナンバーカードの受け取りについて。
 平成28年1月から発行が始まったマイナンバーカード。順調に申請は進み,普及率は8月末時点で全国では71.7%,8,988万7,405人が保有,岡山市では72.2%,50万6,697人が保有しているということになっています。しかし,様々な事情により交付通知書を受け取っていても実際に窓口まで行けない方もいらっしゃると思いますが,岡山市の現状はどのようになっているのでしょうか。特に気になるのが高齢者の皆様です。施設に入っておられたり,相続などの諸事情により転居届を行わず住まいが移動している高齢者は多く,その代理人が受け取りに行っても書類の不備の指摘や住民票変更の案内など様々な指導をいただき,受け取りを諦める御家族も実際にいるという話を聞きました。国からの指示もあるかもしれませんが,市民のマイナンバーカードを預かったまま期限を待ち破棄してしまうのはどうかと思います。
 (1)岡山市において,現在受渡しができていないマイナンバーカードの件数をお示しください。
 (2)受渡しができていない市民の理由を把握しているのなら,お示しくださいませ。
 (3)マイナンバーカードは基本区役所単位での受渡しになっているとのことですが,諦めさせるような対応をしていないことを願っています。受け取りに対する指導を促した後のケアはできているのでしょうか。
 大きな3番,長期欠席児童・生徒について。
 コロナ禍の影響で長期欠席児童・生徒は年々増加の傾向にありましたが,今年5月から新型コロナウイルス感染症も2類から5類に変更になり,通常のカリキュラムへと戻りました。今現在の傾向としては,どのような変化が確認できているのでしょうか。岡山市も児童生徒支援教室など,長期欠席児童・生徒にはできる限りの配慮が行われているとは思うのですが,目に見えた効果が出ていると言えるのか疑問です。行政以外の団体も,長期欠席児童・生徒に対して様々な活動が行われています。その特徴の一つには,親と子の関わりをいかに構築させてあげられるかという点で,今までにない活動が行われているように思います。子どもはもちろんですが,保護者への配慮と指導が大きな問題なのではないかと思われます。
 (1)令和3年度では3,000人近い長期欠席児童・生徒が報告されていましたが,令和5年度になってからの長期欠席児童・生徒の変化は何か確認できているのでしょうか。
 (2)児童生徒支援教室の利用状況とその効果は確認できているのでしょうか。
 (3)長期欠席児童・生徒の保護者への配慮や指導がとても重要だと思いますが,そのようなことは行われているのでしょうか。
 (4)外部の活動団体への支援などは行われているのでしょうか。また,今後教育委員会として外部の団体と協働し活動するお考えはあるのでしょうか。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎栗原諭 水道事業管理者  大きな1番,スマートエネルギー化と再生可能エネルギーについての項,4点目の水力発電の所見についてお答えいたします。
 水道局では,平成27年に岡山県広域水道企業団の岡山調整池から水道局の西大寺配水池への送水圧力を利用した小水力発電設備を企業団との共同により設置しています。これまで順調に発電しており,二酸化炭素排出削減量は年間約350トンと温室効果ガスの削減に寄与していることから,水力発電は有効な再生可能エネルギーの一つであると思います。新たな設置につきましては,発電に必要となる高低差と流量を確保できる適地がないため,現在具体的な計画はありません。今後も,水力発電に関する調査研究を進めてまいります。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  同じ項について順次お答えします。
 まず,補助件数と過去3年間の件数,金額,それに対する考察についてです。
 太陽光発電設備等への補助については平成21年度から実施しており,令和4年度末現在での延べ件数は2万7,642件となっております。また,直近3年間の件数と金額は延べ6,135件,約7億5,000万円となっております。補助事業の効果を住宅用の太陽光発電設備で試算しますと,発電容量は約6万5,000キロワットに上り,一般家庭約1万7,000世帯分の使用電力が再エネ化されたこととなり,一定の成果があったものと考えております。
 次に,太陽光発電設備と蓄電池の費用対効果についてです。
 太陽光発電設備等を導入することによって得られる効果については,エネルギーコストの削減効果だけではなく環境への貢献や災害時の自立電源の確保といった金額では表せない効果も含まれるものと考えております。
 次に,あっ晴れおかやまエコクラブの会員数の推移についてです。
 あっ晴れおかやまエコクラブは,令和4年度から岡山市,津山市,備前市,真庭市の4市で設立し,今年度から和気町と早島町の2町が新たに参加して,現在4市2町で運営しております。会員数は,令和4年度末時点で793世帯,今年度7月末時点では1,121世帯となっております。
 この項最後に,J-クレジット制度の恩恵は会員に対しどう還元されるのかについてです。
 岡山市では,太陽光発電設備等の導入経費に対する補助金の交付要件として,その設備で生み出されるCO2削減量を寄附していただくこととしており,J-クレジット制度の恩恵は市の地球温暖化対策に役立てていく中で広く市民に還元されていくものと考えております。
 以上です。
◎福井貴弘 総務局長  2番目のマイナンバーカードの受け取りについての項,本市の受渡しができていないカードの件数,受渡しができていない理由を把握しているか,受け取り案内後のケアについて一括して御答弁いたします。
 本市では,令和5年8月末現在で約1万4,000枚のカードが未交付となっております。カードを受け取りに来られない理由については把握しておりませんが,交付通知書を送付後,一定期間経過しても受け取りがない場合は国が示す取扱いに従って再度交付通知書を送付しております。
 なお,受け取り期間を経過したカードについては,国の通知に従い現在は破棄せず保管しております。
 また,カードの受け取り方法について相談があった場合には,手続に必要な書類等を御案内しておりますが,その後の受け取り確認までは行っておりません。引き続き適切な対応と丁寧な説明に努めていきたいと考えております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  3,長期欠席児童・生徒についての項,順次お答えします。
 まず,令和5年度長期欠席児童・生徒の変化についてです。
 長期欠席児童・生徒は欠席日数及び出席停止,忌引等の日数の年間合計が30日以上の児童・生徒のことですが,令和5年度について現時点ではお答えすることはできません。
 次に,児童生徒支援教室の利用状況とその効果についてです。
 令和4年度は,教育相談室や児童生徒支援教室において児童・生徒や保護者等から1万件を超える相談を受けております。そのうち,電話相談が約4,400件,来室相談が約5,600件となっており,相談機関として広く周知されていると考えております。
 次に,長期欠席児童・生徒の保護者への配慮や指導についてです。
 教育委員会は長期欠席児童・生徒のうち,不登校児童・生徒の保護者を支える会としてふれあい親の会を開催し,臨床心理士等の資格を有する相談員と保護者の方々が気軽に話し合える場を設けています。学校は児童・生徒や保護者と相談しながら支援計画を作成し,必要に応じてスクールカウンセラーや関係機関を紹介するなど,児童・生徒の社会的自立に向けた取組を行っています。
 この項最後に,外部の活動団体への支援や協働についてです。
 外部の活動団体である民間のフリースクールへの支援と協働につきましては,森山議員と岡崎議員に御答弁したとおりでございます。
 以上です。
○田口裕士 議長  質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。
      午前11時43分休憩
      ~~~~~~~~~~~~~
      午後1時0分開議
○森田卓司 副議長  午前中に引き続き会議を開きます。
     〔17番柳井弘議員登壇〕
◆17番(柳井弘 議員)  御答弁ありがとうございました。
 少しだけ再質問させていただきます。
 まず,スマートエネルギー化あるいは再生可能エネルギーについてでございますけれども,本当にたくさんの利用者が促進事業として補助金を導入していらっしゃるという御報告がございました。今,電気代が上がっていますので,ますます需要があるのではないかなと思いますので,さらに補助事業のほうは行っていただければなと切に願います。
 それから,費用対効果の話をさせていただきましたけれども,金額では表せられない効果があると。もうおっしゃるとおりだと思います。岡山ではやっぱり水の恩恵が豊富ということがありますので,金額では表せられないだけの効果があるというのならば,わざわざ費用を使って設備を造って,そういう水力発電に取り組んでいただく必要があるんではないかなと。2050年までにCO2削減というか,実質ゼロを目指すのであれば,わざわざ費用を使って発電していく必要があると思います。
 そんな中,水力といえば河川ですよね。河川の中で,水力発電というようなイメージを下水道河川局はお持ちなのかどうかということと,それから用水ということになるとやっぱり農業用水ということになるんではないかなと思います。そのあたりの御所見があれば,ぜひお答えいただければなと思います。
 他都市でもいろいろな自然を利用して発電なさっていると思いますけれども,各都市をいろいろ回っていらっしゃる竹中副市長,何かそのあたりの御所見があれば少しお話しいただけるとありがたいなと,そんなふうに思います。
 それから,マイナンバーカードの受け取りについてでございます。
 岡山市では,全国に比べると0.5ポイントよい72.2%という保有者がいらっしゃると御報告いただきました。これは,よその都市あるいは政令市の中でもどうなんですか。これはいいほうなんですか。そのあたりの御所見があればお伺いいただきたいということと,それでも3割弱の方は受け取っていないという事実があります。もっとマイナンバーカードを取りに来ていただけるような,そういうお考えというか施策というか,そういうものがもしあればお伝えいただければと思いますし,もしなければそれはやっぱりつくらにゃいけんと思うんです。そういうことを少し気にしていただいて,局長のお考えを少し確認できればなと思います。
 それから,代理の方が受け取りに来ていただくときに用意する書類がすっげえ多いんですよね。5種類か何かあるみたいで,わざわざ取りに行くということもそうですけれども,この5種類の複雑な書類を用意する手段を理解していない方が多くて,区役所に連絡します,そうするならば身分証明書と書類とというように5種類全部持ってこんと渡してあげられんよということが伝え切れていないという現状があります。そのあたりの御認識があるのかどうかということと,これからのお考えを少しお答えいただければなと思います。
 それから,長期欠席児童・生徒についてでございますけれども,令和5年度になってからの長期児童・生徒の変化は答えられんということは何もよくなってないということと解釈していいんですか。今まで令和3年度までの人数は大体3,000人弱ということが報告されておりますけれども,数値でお答えしにくいのであれば,今のところこういう傾向であるよということを御報告いただけると大変ありがたい。令和4年度もそうなんだけど,令和5年度になってちょっとたっておるじゃないですか。令和5年度から2類から5類になっとんじゃから,そのあたりの手応えとか,そんなことをもし感じていれば──令和4年度はようなるわけねえがと思うんですよ,状況が変わってないから。令和5年度になってからのこの数か月の推移というか,変わったなとか手応えがええなとか,そういうようなことがもしあればお答えいただければなと思います。
 それから,児童生徒支援教室のことでございますけれども,相談件数は確かに多いということかもしれませんけれども,実際に5か所で58人でしたか,これで児童生徒支援教室の機能が発揮できているとはなかなか言いづらいんではないかなと,そんなふうに感じます。今のところ,岡山市として抜群な手応えを感じていらっしゃるのかどうか。目的の中に個別指導,小集団活動とか,あるいは集団活動とかという目的はあると思うんですけれども,2人や3人じゃ集団活動というわけにいかないですよね。それから,個別指導という中で,昨日岡崎議員にお答えになったと思いますけれども,部屋から出ることができない,ままならないという生徒もいらっしゃいます。そのようなことをおっしゃっていましたけれども,出る目的がないと出ませんよね。出たいと思わせる,そういう配慮というか,そういうことを実際に行っていれば出てきてくれたんじゃねえかなと,そんなふうに思うので,そのあたりの創意工夫がどのようにされているのか,少しお答えいただければなと思います。
 それから,個別指導というのがありますけれども,この個別指導のマニュアルというのは誰がつくるんですかということが聞きたいんです。不登校の経験もねえ,ちゃんと学校に行った人に,そんなマニュアルをつくっていただいてもいっこも響かんのですよ。なので,そのような方がちゃんと教育委員会でも準備ができているのかどうか,そういう方たちの意見をお聞きになっているのかどうか,そのあたり少しお答えいただければなと思います。
 それから,保護者への配慮というところで,親の会とかスクールカウンセラーというお言葉をいただきましたけれども,そこらあたりは保護者の方が期待しているような御回答ができているのか,あるいはそのような効果があったという手応えを感じていらっしゃるのかどうか,そのあたりを少しお答えいただければなと思います。
 以上で再質問を終わります。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎竹中正博 副市長  ただいまの柳井議員からの御質問,水力発電,小水力発電についての見解をということでお答え申し上げます。
 すみません,なかなか他団体での経験と言われると,全ての分野について急に問われるとなかなか難しいところでございますが,水力発電について直接の知見を持っているわけではございません。担当したわけではないんですが,その上で所見を申し上げさせていただきますと,これは他の団体も同じかと思いますが地球温暖化対策,これが急務であることはまず言をまたないところでございます。その上で,費用対効果を超えるものがあるというのもおっしゃるとおりかと思いますが,一方で地球温暖化対策を行う際にどのような手段が費用対効果がいいのかというところも考えるべきと思います。その上で,水力発電について適地があるか,関係者の意見,またその効果のほど,そして持続可能なものかどうか,そういった要素を含めて個別に検討されるものと考えております。
 以上でございます。
◎福井貴弘 総務局長  マイナンバーカードの関係で再質問をいただいたと思います。
 まず,政令市中何位かということで,8月末現在で72.2%と議員もおっしゃられたんですが,政令市の中で9位と伺っています。
 それから,あと受け取っていない方への対応ということと,それから書類がたくさんあってなかなかそのこと自体が御理解いただけていないんじゃないか,そういった認識もあるのかという御質問だったと思います。
 そういった相談があったことは聞いております。実際区のほうでも,連絡いただいて個別にといいますか,いろいろ事情はお聞きして柔軟な対応をしているそうです。いろんなケースがあり,どこまでできているかというのはあるかと思いますけども,それぞれの区で対応してくださっていると聞いています。
 ただ,そういった説明自体をやはり引き続き丁寧にしていかないといけないんだということを改めて認識しましたし,そこは徹底していきたいと思います。
 以上です。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長  用水路における水力発電についての所見をということで御質問いただいたかと思います。
 水力発電には一定の高低差と流量の両方が求められるとお聞きしています。用水路に流れる農業用水は,流れる時期や流量ともに営農に左右され,年間を通じて発電に必要な流量の確保が難しいなど,様々な課題があるということをお聞きしております。しかしながら,脱炭素社会実現に向けた動きの中で,引き続き関係部局と農業施設の有効活用について協議してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
◎三宅泰司 教育長  4点御質問いただきました。
 令和5年度の現状の感覚というか,感想です。
 コロナ禍が明けて,学校行事も大体通常モードに戻ってきております。学校にはかなり活気があふれてきていると思いますが,昨年度と同時期の数字は今のところ比べているものを持ち合わせておりませんので,はっきりとは分かりませんが,楽しい学校をみんなでつくり上げていこうとしておりますので改善されることを願っています。
 2つ目は,支援教室の相談が多いけど,なかなか通室につながっていないという点です。
 昨日も御質問いただきましたが,相談室からなかなか支援教室の廊下あるいは他の教室へ出ることもできないという子どもへの興味関心の持たせ方なんですが,いろんなものがあって,卓球,それからいろんなカードゲーム,すぐに勉強というのは難しいので,そういったものを置いています。それを指導員2名ほどでやっているのを見せるとか,そういう工夫をしながら,その子どもが何かやろうかなというところを工夫しているのが今の現状です。できることは様々各教室で考えてやっていると思っています。
 3つ目は,個別指導のマニュアルの点ですが,部屋によってそれぞれ違うと思うのと,子どもによってもそれぞれ違うと思うんですが,大体1時間外出するとしたら3クールぐらいに分けて,子どもにその3クールを何するかと決めさせていくのを大体やっております。こちらから与えるんではなくて,自分がしたいものをまずはやらせていって自信をつけるということでやっていますが,詳細なマニュアルは難しいと思うので,大きな流れだけは決めておいて,あとは個々に応じてということになろうかと思います。
 4つ目は,保護者への配慮の点ですが,これについてはなかなか学校におっても不登校あるいは長期欠席の子どもの保護者への配慮というのは難しい面が実際あると思います。
 ただ,実際に行き渋りのときの保護者の判断,休ませたほうがいいのか,無理して行かせていいのか,周りの目があると不登校ってある意味悪に取られるようなところもあるんですが,そのあたりで保護者の方に寄り添っていくことが大事だと思います。担任がいいのか,カウンセラーがいいのか,あるいは相談員がいいのかというのは様々あると思いますので,ケース・バイ・ケースで親に寄り添っていきたいと思っております。
 以上です。
◎嶋村真二 下水道河川局長  河川を利用した水力発電についての考えをということで,御質問にお答えします。
 河川における水力発電という政策は今のところ持ち合わせておりませんが,民間などを含む関係各所から具体的な相談等があった場合は,治水,利水の影響に配慮しながら対応してまいりたいと考えております。
 以上です。
     〔17番柳井弘議員登壇〕
◆17番(柳井弘 議員)  ありがとうございます。
 再生可能エネルギーのことなんですけれども,やっぱり一般企業ではなかなか水を利用するというのは不可能なんですね。柳迫議員のところとか,あと一応工業用の水を使っていらっしゃるところはもしかしたら可能かもしれません。しかし,その水を利用するというのは,やっぱり行政が前向きになって考えていかなければ実現することはないので,下水道河川局も一応そのあたりは前向きに考えていただいて──費用対効果の話じゃないですよ,もうこうなったら。CO2削減2050年まで,今からもう27年ぐらいしかないんですから,そのあたりは岡山市としては真剣に前向きに費用を使いながら考えていかにゃいけんと思います。
 農業用水も,なかなか岡山市だけで主導してできるということにはなっていないと思うんで,農業用水を利用なさっている方たちとも相談が必要なんではないかなと思います。これからもちょっと考えていただければなと思いますが,その中で主導してまとめて企画提案していくのは環境局長のお仕事だと思います。局をまたいでのお話になろうかと思うんですけれども,そのあたりの覚悟と御所見を少しお伝えいただければなと。局長が言うたんよ,金額では表せられない効果があると。この言葉に責任を持っていただかにゃいけんですよ。そのあたりをきちっと認識した上で御答弁いただければなと思います。
 それから,マイナンバーカード,本当に私のところに来られた方たちはマイナンバーカードを受け取るのを諦めた方が何人もいらっしゃるんですね。なので,そのあたりは国とも少し協議する必要があるのかもしれませんけれども,やっぱり渡しやすい環境というか,その辺の配慮というか,取りに来て持って帰らずに帰っていただいた方のケアというのは少し意識を持ったほうがいいのではないかな,そんなふうに思います。これは要望でございます。
 それから,教育長,このままじゃったら絶対不登校児童・生徒は減らんですよね。多分そういう御認識は十分にあると思います。20代から50代までのひきこもりの人は200万人おると言われています。その予備群が今現在岡山市の児童・生徒で3,000人おる,あるいはもうちょっとおるんかな,令和4年度になったら。そのあたりを少し考えてこれからの対策を──今のところずっと増えよんよ。コロナじゃから増えるのは当たり前じゃと言うてしもうたら,それは簡単な話ですよね。そのあたりの対策を教育長としてのお考えを最後,少しお伝えいただけると大変助かります。
 以上でございます。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長  今議会も不登校,長欠を課題として取り上げていただいております。途中でも答弁申し上げましたが,もともと日数が違い,本当に学校を一日も出席していないひきこもり状態の子どももいます。あるいは三十何日頑張ったら行けるという子もいます。そういった状態に応じて,対応というのを今考えているところですが,もう一つは居場所としての場所,校内の支援教室,児童生徒支援教室あるいは学びの多様化学校,不登校特例校ですが,あるいはそれから今議会話題になりましたフリースクールの中にも私が話をさせていただいたところでは,ひきこもり専門のフリースクールというのがございました。そこの方とも話ができていて,そういったいろんな力を使って課題解決に取り組んでいかないといけないと今は思っております。まずはそういったいろんな居場所の全体図というか,そういったものの絵が描けてから手順を踏んだほうがいいのかなというのもあるんですが,待ったなしですので,できるだけ早急に並行しながらいろいろ考えていきたいと思います。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  2050年カーボンゼロに向けて環境局としてどう取り組んでいくのかという問いです。
 特に再生可能エネルギーの活用ということで,例えば水力の活用なんていうのは今非常に難しい面があります。岡山市においても,その再生可能エネルギーのポテンシャル調査を行いましたけれども,やはり太陽光以外のポテンシャルというのは非常に低いということが言われております。
 ただ,一方で脱炭素社会実現に向けて様々な技術が開発されて,民間からの提案も今増えてきております。引き続きそういったところの情報収集に努めながら,岡山市の特徴が生かせる技術等があれば,環境局がしっかり旗を振って関係部局と連携して積極的に検討してまいります。
 以上です。
○森田卓司 副議長  以上で柳井議員の質問は終わりました。(拍手)
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