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令和5年9月定例会 9月12日(火) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月12日(火) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
松田 隆之 議員
1 障害者の就労支援について
2 観光地等の公衆トイレについて
3 道路・公園損傷等の通報について
次は,順序に従いまして松田隆之議員。
〔19番松田隆之議員登壇,拍手〕
◆19番(松田隆之 議員) どうも皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。
傍聴席並びにoniビジョン放送を御覧の皆様,ありがとうございます。
9月定例岡山市議会の一般質問も最終日となりました。残り4人でございます。いましばらくよろしくお願い申し上げます。
さて,6月4日にオープンした備中高松城址資料館,ここ3か月の来園者は月平均で2,120人と倍増しております。
なお,吉備ロマン無料循環バスやスタンプラリーの効果もあり,県外の観光客が6割から7割となっております。
一方,千足古墳の復元整備工事が完了した造山古墳ビジターセンターには,小学生が校外学習で訪れた5月の4,551人が最多で,今年度5か月間の来館者は月平均で2,830人でございます。吉備津彦神社,吉備津神社,最上稲荷,足守陣屋,武家屋敷,備中国分寺など桃太郎伝説の地を訪れる無料循環バスも今月18日までとなっております。どうか吉備路周遊をお楽しみください。
それでは,通告に従い質問してまいります。
1,障害者の就労支援について。
私はこれまで様々な障害者の働く現場を見せていただいたり,お仕事をお願いしてまいりました。障害者の方が自分に合った仕事を得て一生懸命働いておられる姿に,いつも感動しております。働きたいと願う障害者の方が一人でも多く働くことができる,そんな岡山市になってほしいと思っております。
令和5年1月,国は共生社会の実現に向け障害者法定雇用率の段階的な引上げを決定しております。経過措置として現時点での民間事業における法定雇用率は2.3%,国及び地方公共団体は2.6%,都道府県などの教育委員会は2.5%となっております。市は平成29年3月21日,岡山労働局と岡山市雇用対策協定を締結し,雇用の促進,労働環境の改善と就労支援の強化を図っております。
そこでお尋ねいたします。
(1)岡山市の障害者雇用状況について,法定雇用率2.6%に対し,市長部局,水道局,教育委員会それぞれの雇用率と雇用人数をお知らせください。
(2)市内には,障害者の雇用義務のある43.5人以上雇用している企業が約700社あるとお聞きしております。法定雇用率が確保できていない事業者数と考えられる理由についてお示しをください。
(3)市は岡山市雇用対策協定に基づき,運営協議会を設置しておられます。開催状況と障害者雇用に係る協議内容をお示しください。また,市,労働局,ハローワークが令和5年4月に策定した事業計画において障害者の就労支援に係る市の役割についてお示しをください。
(4)市内の就労継続支援A型事業所及びB型事業所における令和4年度平均賃金についてお示しをください。障害者に高い賃金,工賃を支払うには,何よりも売上げを伸ばさなくてはなりません。市が福祉の現場を支援していくことは,非常に重要だと思っております。市長のお考えをお伺いいたします。
(5)市は8月22日,岡山コンベンションセンターにおいて障害のある人の就職面接会を実施しております。開催状況と成果をお聞かせください。また,市内の障害者のうち,働きたいと思いながらも働くことができていない障害者数をお知らせください。
(6)自治体の中には,障害者雇用人数に目標数値を掲げている自治体もございます。岡山市はどのように考えておられるのでしょうか,お示しをください。
2,観光地等の公衆トイレについて。
吉備路など観光地の公衆トイレの水洗化については,これまで幾度となく要望してまいりました。備中高松城址資料館に併設されたトイレは水洗化され,暗い,臭い,汚いトイレから安全で快適なトイレに生まれ変わり,利用者から大変喜ばれています。
先日開催された国際観光・文化交流促進調査特別委員会のインバウンド対応資源の現状と課題においても,各委員から観光地のトイレについて何とかすべきとの意見が多く出されました。
これまでの議会質問では,浄化槽の設置は高額なため簡易水洗化を進めており,必要に応じて改善していくとの御答弁でございました。しかし,吉備津神社や吉備津彦神社の公衆トイレ,大便器は簡易水洗化できたものの,小便器はくみ取り式のままで臭い,汚いトイレから改善されていません。
そこでお尋ねいたします。
(1)吉備津神社のように吉備路の中心であり観光客が多い公衆トイレについて,水洗化していただけないでしょうか。
(2)都市公園に設置されているトイレ約300か所のうち,約100か所がくみ取り式で,うち簡易水洗式が半数とお聞きしております。子どもたちの安全確保のためにも,簡易水洗化していただけないでしょうか。
3,道路,公園損傷等の通報について。
市では道路や公園の損傷などについて市民の皆様から電話などで情報提供していただいているところですが,先月8月1日から本市公式LINEアカウントに道路・公園損傷等通報機能を追加し,お手持ちのスマートフォンのLINEからも情報提供していただけるようになりました。先日,私も路肩の崩れを通報いたしました。返信はありませんが,受付完了のお知らせとともに,その日のうちに危険箇所を知らせるポールも設置していただきました。本当にとても便利で,今後に期待しています。
そこでお尋ねいたします。
(1)提供いただく通報情報は,道路及び公園の損傷とのことですが,これまでどのような情報が何件寄せられているのでしょうか。対応状況とともにお知らせください。
(2)本市の公式LINEには,30代から40代の女性を中心に6万5,000人弱の方が登録されております。今後,職員の方々や高齢者の皆様の情報提供に期待しておりますが,広報及び職員への働きかけ,公民館等での高齢者講習について御所見をお示しください。
(3)道路,公園損傷等の通報が始まって1か月程度ですが,課題や市民の皆様へのお願いがあればお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。
どうか御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎福井貴弘 総務局長 1つ目の障害者の就労支援についての項,法定雇用率に対する市長部局,水道局,教育委員会それぞれの雇用率と雇用人数についてです。
本市の令和4年の障害者雇用率と雇用人数は,市長部局で2.67%,93人,水道局で3.33%,7人,教育委員会で2.55%,77人となっており,岡山市全体としては2.80%で法定雇用率を満たしております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 同じ項,法定雇用率未達成の事業所数とその理由についてでございます。
岡山労働局の資料によりますと,障害者雇用率の達成義務のある岡山市内の事業所は令和4年6月1日現在705社ございまして,そのうち満たせていない企業は353社となってございます。
障害者雇用率が達成できていない理由としては,障害特性に応じた仕事の切り出しの難しさ,職場での障害者支援体制や安全に作業できる環境が十分でないことなどが考えられるところです。
次に,岡山市雇用対策協定運営協議会の開催状況と障害者雇用に関する協議内容,また事業計画における市の役割についてでございます。
岡山市雇用対策協定運営協議会は毎年1回開催しておりまして,雇用対策の取組実績や事業計画の策定などについて協議を行っております。令和5年度の事業計画では,岡山市は障害福祉の視点に立った障害者雇用の促進と職場定着支援のため雇用企業の開拓,就労支援研修会や就職面接会などを開催することとしております。
次に,市内の就労継続支援事業所の平均賃金,それから売上げを伸ばすための支援についての所見でございます。
令和4年度の市内就労継続支援事業所における利用者への平均賃金は,月額でA型が8万5,304円,B型が1万4,821円となっており,増加傾向にございます。これをさらに向上させる支援が必要と考えており,好事例セミナー,個別相談会や専門家派遣などを実施しているところです。引き続き市内事業者のニーズに応じた売上拡大につながる取組を実施してまいります。
次に,障害のある人の就職面接会の開催状況と成果,それから働きたいが働けていない障害者数はとのお尋ねです。
面接会は,より多くの求職者が企業と面接できるよう従来の2部構成から4部構成に変更して開催し,前回を上回る企業37社,求職者140名が参加されております。働きたいと思いながら働けていない障害者の正確な人数の把握は困難でございますが,令和5年4月末時点の岡山公共職業安定所に登録のある障害者の有効求職者数は1,613人と伺っております。
次に,障害者雇用人数の目標数値についての所見ということでございます。
障害者雇用人数の目標数値は掲げておりませんけれども,第6期岡山市障害福祉計画の中で福祉施設から一般就労への移行者数の目標値を設定しておりまして取組を行っているところです。令和4年度では,移行者が213人となりまして,目標値の175人を達成しております。適性や能力に合った仕事とのマッチング,多様な働き方の視点から移行者を増やしていくことが重要であると考えております。引き続き障害者が自分らしく働き続けられるよう,取組を進めてまいります。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 2,観光地等の公衆トイレについての項,吉備路の中心で観光客が多い公衆トイレの水洗化をについてです。
吉備路エリアは,日本遺産に認定された桃太郎伝説の構成文化財や歴史ロマンあふれる観光スポットが集積している本市の主要な観光地の一つです。吉備路エリアにおいて,多くの観光客が訪れる吉備津神社などにある市が所管する観光トイレの整備につきましては,利用者のニーズやプライオリティー,また現場の状況等を勘案し関係部局と協議しながら検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎林良太郎 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,都市公園におけるくみ取り式トイレの簡易水洗化についてお答えします。
くみ取り式トイレにおいては,洋式化を行うことで簡易水洗化が図られ害虫や臭いの発生を抑えるといった環境面の改善や,人や物が落下することを防止し安全性を高める効果が期待できます。
公園のトイレについて,本市では地元の意見や利用状況などを踏まえて順次洋式化を進めており,下水道の整備状況や施設の状況などにより水洗化あるいは簡易水洗化を図っております。公園のトイレは市全体で数が多いことから,これらの改修などにおいては国の補助や起債といった財源も活用しながら,引き続き順次改修を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 3の道路,公園損傷等の通報の項,まずこれまでどのような情報が何件寄せられているか,対応状況はどうかというお尋ねです。
公式LINEを活用した道路,公園の損傷等の通報については,運用開始した令和5年8月からの1か月間で道路に関する通報が72件,公園に関する通報が10件寄せられております。主な通報内容は,道路では路面の損傷が48件,側溝等の損傷が7件となっており,公園では遊具の損傷が3件となっております。
対応状況については,全ての通報に対して現地を確認し,約6割に当たる51件の対応を完了させております。
次に,通報に向けた広報及び職員への働きかけ,高齢者講習についてです。
公式LINEによる道路,公園の損傷等の通報に関する広報については,公式LINEの運用が始まった8月に市民のひろばへ利用方法を掲載し周知を図っております。また,職員への周知については,これまでも職員共通システムの掲示板に損傷等の報告依頼を定期的に掲載し情報提供を促してきましたが,8月には公式LINEを活用した通報を促したところです。公民館での高齢者講習につきましては,例えばスマホのLINE講座に公式LINEの説明を加えていただければ高齢者の利用促進や通報件数の増加にもつながると考えているため,今後関係部局と協議してまいりたいと考えております。
次に,課題や市民の皆様へお願いすることがあるかについてです。
運用を開始してからまだ1か月程度と短期間であり具体の課題は認識しておりませんが,今後運用していく中で課題が確認された場合には早急に改善できるよう努めてまいりたいと考えております。市民の皆様には,道路や公園の損傷を発見された際に公式LINEの道路・公園損傷等通報機能を活用して積極的に通報していただきたいと考えております。
以上です。
〔19番松田隆之議員登壇〕
◆19番(松田隆之 議員) どうも御答弁ありがとうございました。
それでは,何点か再質問させていただきます。
まず,障害者の就労支援の項なんですけれども,先ほど市内の雇用義務のある会社が705社あって,半数の353社が確保できていないというような御答弁がございました。本当に半分半分だなと思ってお聞きしたんですけれども,その353社のうち何社がハローワークに求人を出しておられるのか,御存じであれば教えてください。
それから,市の役割分担として障害者を雇用する企業の開拓を実施するというのがあると思うんです。なもんで,求人を出しておられない業者さんにどういった対応をされていくのかということも御答弁いただきたいと思います。
それから,岡山労働局が今年5月31日に公表した資料によると,県内のハローワークでの有効の求職者というのは4,922人なんです。就職件数が1,928人,約4割の方が就職には結びついているんです。でも,まだ県内でも障害者雇用というのは十分ではないと考えます。それはやっぱり障害者の雇用どころではないというような企業側に対して,こんな制度があるよとか障害者を支える仕組みはこうなんだよということが知っていただけていないんじゃないかと思うんです。一度そういうことを調査してほしいなというのが1点と,倉敷市では障害者雇用のためのガイドブックというのを作成しているんです。企業さんに配ったり,障害者団体に配ったり,そういうガイドブックというのを作成しておられます。労働局さんとかハローワークさんなんかもいろんなことをやっているんですけれども,岡山市もそういうガイドブックを作成してはどうかなと思っております。御答弁お願いします。
それから,先ほどA型事業所及びB型事業所で働く方々の平均賃金を教えていただきました。A型が8万5,304円ですか,B型が1万4,800円幾らというような御回答だったと思います。市内にはA型事業所が63事業所,B型事業所が88事業所程度かなと思っております。A型事業所で働く人というのは,雇用契約もありますし最低賃金の保障もありますし,いろんな助成制度もあるんです。しかしながら,B型事業所で働く方は,雇用契約もなければ最低賃金制度もございません。支援制度もないんです。先ほども御答弁で言われましたけれども,B型事業所からA型事業所,A型事業所から一般就労事業所にだんだんと移っていければ,それが本当にベストなんですね,局長も言われましたけれども。しかし,なかなか障害の程度でそこがままならないところがあると思うんです。助成金を賃金に充てること,これはもう禁止されております。そうじゃなくて,B型事業所に対して持続可能な運営ができるように,健全な運営ができるための助成制度などの創設はできないのでしょうか。お答えをください。
それから,観光地等の公衆トイレについては,本当に財政も関わりますんで,これはもうよろしくお願いしたいと思います。
それから,道路,公園等の損傷の通報なんですけれども,僕本当にこれええ制度だなと思います。先ほどの局長の御答弁で51ぐらいですか,もう即対応できているんだというような御答弁をいただいたんですけれども,本当に要望書を書くよりも早く,すごい対応をしていただいて,すごく僕も期待しているんですけれども,このLINE通報というのは道路,公園の損傷に限られていますよね。それで,対応部署は区の地域整備課とか土木農林分室なんですけれども,担当部署でない河川や水路,国道2号なども管理者が特定できる場合は管理者に情報提供もしますよと書いてあるんです。
質問なんですけれども,よく市道の白線引きと議員言われるんですけど,それは市の仕事ですからやってくださるんですけれども,横断歩道とか停止線とか止まれ標示というのは警察がやっていますよね。担当が違うんで遅れちゃうんですね。そのLINEでの損傷通報を警察のほうとタイアップして警察にも情報提供していただけると,お互いにその仕事が早いんじゃないんかなと思うんです。警察と連携していただけないでしょうか。御答弁をお願いします。
以上で再質問を終わります。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 再度御質問いただきました。答弁させていただきます。
まず,353社のうち,その求人していないところがということなんですけども,そういう数字につきましては,すみません,ちょっと把握ができてございません。
それから,企業の掘り起こし,共通になると思うんですけれども,ガイドブック等を作って情報発信していくということ,それから十分ではない原因の調査というお話もございましたし,助成金とかという形で制度というお話でございます。
最初の御答弁で申し上げたところなんですけれども,企業の方々にどう御理解いただくかということは非常に重要な視点だと考えてございます。倉敷市のガイドブックにつきましても御案内がございまして確認させていただいたんですけれども,我々が公開している情報量として,それほど見劣りするものではないとは思うんですけれども,やはりその企業さんの中にはどういう媒体が一番いいのかということもあると思いますので,時代に合った形で媒体を選んで情報発信していく工夫というのは必要だろうと考えております。
それから,実際にその調査ということになりますと,いろいろ考えていかなければならないかと。どういったことをどういう視点で調査するかということにもなりますし,その上で現行の制度にプラスして何か支援ということができないかということなんですけれども,これまでもちょっと議会でも御答弁させていただいているところなんですけど,やはりその障害の特性等に応じた形で就労につなげていくということの難しさというのはあって,実際すぐ学校からそのB型事業所へつないでしまうというようなことも,保護者のお話もあります。そうではなくて本人のというところもございましたので,そのあたりはきめ細かいニーズの把握ということは重要だと考えておりますので,しっかりと現状把握をまず行った上で調査とか制度の問題についてはさらに精査してまいりたいと考えております。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 公式LINEのことで,警察が所管している横断歩道等の規制に関する区画線について情報を受けた場合には警察のほうへ情報提供してはどうかというお話だったと思います。
このLINEという手法を採用する前から,そういったお話をいただいた場合には警察さんのほうに情報提供している,これまでもしているところなので,これにつきましても情報提供があれば県警のほうへしっかり情報提供してまいりたいと考えます。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手)
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