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令和5年6月定例会 6月23日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年6月定例会
6月23日(金) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
安東 真理 議員
1 旧市民病院跡地活用について
2 市街地再開発事業について
3 地域の活力向上に向けて博物館・美術館事業の重要性について
次は,順序に従いまして安東議員。
〔5番安東真理議員登壇,拍手〕
◆5番(安東真理 議員) こんにちは。自由民主党岡山市議団の紅一点,新人の安東真理でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
昨日の一般質問は爽やかな若い新人さんばかりだったので,私は今日のこの落ち着いた感じでよかったと心からほっとしております。
それでは,通告に従いまして質問に移りたいと思います。
最初に,旧市民病院跡地活用についてです。
北区天瀬地区の旧市民病院の跡地活用については,今年2月に地元である清輝学区からふれあいセンター的な機能を持ち災害時の避難場所となるような設備が備わった地元の人が利用できる施設の整備,そして休日夜間急患診療所の継続についての要望書を改めて提出させていただいておりますが,平成27年3月の最初の要望書の提出から今日に至るまで市の活用方針は示されておりません。その間,別館施設では地元の要望でもあった休日夜間急患診療所としての継続活用のほか,岡山市医師会の入居や立体駐車場の活用,またPCR検査場としての活用など様々な暫定的な利用がなされております。
要望の一つである休日夜間急患診療所は現地で広く認識されており,今後も現地で継続されるものと思いますが,そのほかの地元要望の実現性を考えると旧市民病院跡地の活用は,旧本館跡地だけでなく別館や立体駐車場等を含めた一体的な考え方の整理が求められているようにも感じております。
清輝学区は,戦後よりインフラ整備等にほとんど手がつけられていないのが現状です。国道250号線の北側には岡山芸術創造劇場が完成し,これからにぎわいが期待されますが,南側の清輝学区はいまだ開発の計画がございません。当該地は市街地にある貴重な市有の財産であり,地域住民にとっても重要な意味を持っている土地ですが,活用されないままでは岡山市にとっても損失と言えるのではないでしょうか。
そこで質問いたします。
1つ目,現状の当該地・施設の利活用における市の課題認識をお示しください。
2つ目,地元要望の実現可能性についての現状認識をお示しください。
3つ目,利活用方針を明らかにする過程について,今後の進め方をお示しください。
次に,市街地再開発事業についてです。
現在,市内では複数の地区で市街地再開発事業が進んでおりますが,事業者である再開発組合からは昨今の資材価格高騰や労務費上昇に伴う建設事業費の増加によって事業収支が非常に厳しい状況にあると聞いております。再開発組合の収入は,主に補助金と保留床処分金であるために,既に保留床価格が決まっている場合,建設工事費が短期間に高騰すると事業が成り立たなくなるおそれもあると思います。
そこで質問させていただきます。
1つ目,建設工事費高騰に伴い,市街地再開発事業が成り立たなくなる,または大きく遅延すると中心市街地活性化の停滞につながりかねないと考えますが,御所見をお願いいたします。
2つ目,再開発組合に対し市として何か追加の支援はできないものか,御所見をお願いいたします。
最後に,地域の活力向上に向けて,博物館・美術館事業の重要性についてです。
令和4年4月に博物館法の一部を改正する法律が成立し,約70年ぶりとなる博物館法の単独改正が実現し,今年の4月から新たな制度に移行しております。博物館の事業の見直しがされ,博物館同士の連携,地域との連携や協力による文化観光など地域の活力の向上に貢献することが努力義務化されました。これからの博物館,美術館の役割としては,資料の収集,保存や展示,教育,研究活動を通じて資料を未来に残していくことだけにとどまらず,教育や文化の域を超えてまちづくり,観光,福祉,国際交流といった様々な分野との連携による地域社会への貢献が期待されております。
岡山県立博物館は,岡山後楽園など周辺の文化施設など13施設が加入している岡山カルチャーゾーン連絡協議会の連携によって魅力向上と様々な媒体を利用した情報発信に努め,国内外に届けようと取り組んでいるそうです。また,長船刀剣博物館では,フランス人の団体観光客が毎週のように訪れ,台湾からは刀剣乱舞のファンの方々が日帰り旅行で訪れています。そして,何とタイには東南アジア初の日本の刀剣と日本の甲冑専門の博物館ができており,世界最大級のコレクションを誇っております。関東や関西の美術館,博物館には,富裕層がツアーで一団となってやってきているそうで,平日は9割以上,土日も半分以上が外国人観光客のような美術館もあり,ミュージアムで集客し海外富裕層を呼び込む施策も考えられています。
私は一昨年,官民連携の長船プロジェクトチームに加えていただき,観光庁の実証事業として実施する長船オンラインツアーのイベントを運営させていただきました。甲冑師と能楽師,殺陣師,学芸員によるトークショーや映像や音と光のエンタメ要素の入った殺陣師と能楽師のショーなど,初心者に分かりやすく興味を持ってもらえるよう工夫を凝らしたイベントでした。視聴してくださった方々は,刀剣ファンが多かったのですが,今まで見たりする機会のなかった能や甲冑の鑑賞の仕方が分かり興味を持てたと好評で,2度の再配信をさせていただきました。
美術館,博物館は観光振興に大きな役割を担うだけではなくて,学校では学ばないことも学べる場所,芸術的な感性だけではなくて心が豊かになれる場所であると私は思っております。これから大切なデジタル人材も育成し,岡山の文化芸術,歴史も楽しく学べるために,例えばですがチャットGPTと作画AIなどを使って自分の岡山のミュージアムを設計して企画展まで子どもたちが考えるような企画はいかがでしょうか。
ちょっとこれを見てください。
これは私が刀剣をシンボルとして近代的な博物館のデザインとお題を出して作らせたものなんですが,刀の刃のように輝いて鏡面の外壁が周囲の景色を映し出すような博物館が絵心のない私なんかでもあっという間にできてしまいます。そして,これエントランス,これも作画AIによって作らせました。この真ん中に私は刀をちょっとモチーフにしたものを作っているんですが,もしかして大森市長だったら造山古墳のレプリカを置かれるかもしれませんし,大月議員ならねねの道中風呂を展示するかもしれません。そして,こういった展示室なんかでも簡単に作れてしまいます。
楽しみながら自然に学べる環境づくりというものは,岡山への愛着ですとか誇りにつながっていくと私は思います。
それでは,質問させていただきます。
1つ目,美術館,博物館ではインバウンド需要や観光振興に向けての施策,また地域の人たちが楽しく学べる企画をお考えでしょうか。
2つ目,アーティスト・イン・レジデンス活動を支援する国際文化交流促進事業が文化庁でも実施されております。岡山市も,例えば表町商店街に国内外の芸術家などが一定期間滞在できれば,ミュージアムストリートとなって岡山城周辺のカルチャーゾーンからハレノワまで,まさに文化芸術を歩いて楽しめるまちになると思うのですが,今後そのような施策を展開される予定はございませんでしょうか。
以上をもちまして質問を終わらせていただきます。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,安東議員の質問にお答えいたします。
私は最初の旧市民病院跡地活用ということで,一括してお話し申し上げたいと思いますが,まず清輝学区は変わりつつあるんではないでしょうか。林原の工場の跡地も非常にきれいになっていまして,全体として大分景観も変わってきていると思います。それから,劇場の話ですけど,特に1㎞スクエアということで表町の変化などに議論が行きやすいと思いますけれども,別に旧2号を隔てて南側は何も影響がないというわけじゃないと思うんですよね。当然ながら,9月からオープンします。大きな効果が北にも南にもあるんではないかなと思っている次第であります。
確かに旧市民病院跡地の活用というのは,今日まで活用の方針を示すに至っていません。それは一つは劇場の工事関係での駐車場の扱いとか,いろいろなことがありましたのでなかなか発表といいますか,整理する段階に至っていなかったんですけれども,このままでいいとはもちろん思っておりません。安東議員の御指摘にあったように休日夜間急患診療所,この現在の立地で広く市民に認知されております。この機能は,我々としては当該立地での存続を前提に検討したいと思っているところであります。今後,地元や休日夜間急患診療所の指定管理者でもあります市の医師会などとも協議しながら,段階的な活用になるかもしれませんが,全体としての方向性を見据えて議論し,示していければと思っております。
以上です。
◎林良太郎 都市整備局都市・公園担当局長 市街地再開発事業についての項,まず建設工事費高騰に伴い事業が停滞した場合の影響に関する所見についてお答えします。
本市は,第六次総合計画の中で中心市街地には様々な人が住み交流するにぎわいの空間として商業,文化などの高次都市機能を集積するとともに,土地の集約化や高度利用を図るなど岡山の顔にふさわしいまちづくりを重点的に進めることとしており,その施策の一つとして市街地再開発事業を促進しているところです。安東議員から御指摘いただいたとおり,現在各再開発組合の事業収支は昨今の建設工事費高騰に伴い厳しい状況になりつつあると認識しており,本市としては各再開発事業が停滞することなく目標とするまちづくりが着実に実現できるよう,再開発組合に対して随時事業計画や採算性などについて指導,助言を行っているところです。
次に,再開発組合に追加の支援ということについてお答えします。
本市では,昨今の資材価格高騰の影響を受け地権者の生活再建などに支障を及ぼすおそれのある市街地再開発事業を対象として,昨年度から国の補助金制度を活用した追加の支援を行っているところです。今後も再開発事業に係る新たな支援制度など,国の動向を注視するとともに,長期優良住宅の整備による補助金の割増しの活用を検討するなど,本市としても事業の円滑な推進を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
◎中原貴美 市民生活局長 地域の活力向上に向けて博物館・美術館事業の重要性についての項,シティミュージアムの企画についてお答えします。
岡山シティミュージアムの展示のコンセプトの一つは,郷土岡山の魅力発信です。4月8日から6月25日まで開催の収蔵品展では,先日公開された千足古墳を独自取材した映像を上映していますが,来場者からは現地へ行ってみたくなったといううれしい声も寄せられております。今後も,市民が自分たちの住む岡山の魅力を再発見し誇りとすることができるような展示を継続的に企画してまいります。また,国内外からの観光客にも地元の空気感が伝わるよう,また現地へ足を運んでもらえるよう,展示や情報発信の工夫に努めてまいります。
次に,表町商店街における文化芸術活動についてです。
表町の北に位置する岡山シンフォニーホールと南に位置する岡山芸術創造劇場ハレノワをつなぐ表町商店街は,岡山の文化芸術にとってポテンシャルの高い場所になると考えております。ハレノワの開館を記念し,プロの振付,演出により市民と共につくり上げるパレード100人ダンスを表町で披露するほか,表町商店街連盟でもハレノワの開館を祝した独自の企画を検討されていると聞いております。地元商店街など様々な分野の関係者と連携し,一緒にアイデアを出しながら表町がにぎわいが継続的に生まれ文化芸術を楽しんでいただける空間となるよう取り組んでまいりたいと考えており,またその際には議員の御提案も参考にさせていただきたいと思います。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,インバウンドや観光振興,学べる機会の提供についてのお尋ねです。
オリエント美術館についてお答えします。
オリエント美術館は東アジア唯一の公立オリエント専門館で,アッシリア・レリーフをはじめ世界的に貴重な文化遺産などを所蔵,展示しており,パンフレットの多言語化などによりインバウンドも含めてこれまで多くの方々にオリエント文化を楽しんでいただきました。昨年4月には施設のリニューアルを行い,より興味や親しみを持っていただけるよう工夫しています。今後は,国内外からさらに多くの方々に訪れていただけるよう作品解説の多言語化,SNSなどによる魅力の発信を強化してまいります。また,学校との連携強化を図るためのワークショップや授業研究の実施,タブレットを活用した鑑賞支援ツールの導入などや公民館の出前講座などにより,地域の方々に愛され親しまれる美術館を目指してまいります。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で安東議員の質問は終わりました。(拍手)
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