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令和5年2月定例会 2月24日(金) 本会議 個人質問
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内容
会議録
令和5年2月定例会
2月24日(金) 本会議 個人質問
自由民主党岡山政隆会
東原 透 議員
1 令和5年度当初予算の主な施策とねらいについて
2 地域住民が期待する周辺部の振興施策について
3 中山間地域はどうなるパート16(有害鳥獣,ため池,
農業政策)について
4 足守の歴史資源を活用した地域の賑わい創出について
5 地域公共交通のあり方について
次は,順序に従いまして東原議員。
〔24番東原透議員登壇,拍手〕
◆24番(東原透 議員) 皆様こんにちは。
oniビジョンを見ていただいている皆さんこんばんは。
インターネットで市議会の様子を見ていただいている皆様いつもありがとうございます。
また,傍聴席の皆様ありがとうございます。
自由民主党岡山政隆会,東原透でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
市議会の議場での登壇もこれが最後になります。御支援をいただきました市民の皆様,議員各位,そして市長はじめ当局の皆様には,長い間大変お世話になり,心から感謝を申し上げます。16年前に市議会議員として初登庁し,以来,周辺地域の議員の一人として地域の振興,活性化を中心に懸命に訴えて努力してまいりました。おかげさまで形になったものもありますが,道半ばも多く残されており,よい形となっていくことを願っております。
私ごとですいませんが,行政マンとして42年間,議員として16年間,合計しますと半世紀以上岡山市にお世話になりました。その間,岡崎市長,松本市長,安宅市長,萩原市長,高谷市長,そして大森市長と6人の市長さんに人との生き方などいろいろと学ばせていただきました。私がこの場にいられるのも,6市長様や諸先輩のおかげであると思います。心から感謝を申し上げます。これからの岡山市のますますの発展と皆様方の御健勝をお祈り申し上げます。
市民に寄り添う市政であってほしいと願い,市民の皆様から届いた声を中心に質問させていただきます。
大きな1番目,令和5年度当初予算の主な施策と狙いについて。
「かわる,はぐくむ,躍動するおかやま」をキャッチフレーズとした令和5年度当初予算案が表明されたところですが,コロナ禍や物価高騰などで沈みがちな世論を明るい雰囲気に変えてくれるのではないか,そのような期待が膨らむ予算となっているように思われます。岡山市の発展,市民生活の向上が確実なものとなるよう,我々議会もしっかり議論しなければならないと思うところであります。
そこでお尋ねさせていただきます。
1,民生費,教育費,土木費などは今後も一定割合で増加することが見込まれますが,5年後,10年後の財政規模や財政健全化指標をどのように予測されているのか,お示しください。
2,私の周りからも箱物の建設が多いのではないかと心配する声も聞こえ始めていますが,公共施設,道路,橋,上下水道などの社会インフラの老朽化や耐震対策に要する費用の増加は避けられないと思われます。今後の見通しをお示しください。
3,一方,来年度当初予算では,本市の強みでもある農林水産業費などが減少していますが,何か理由があってのことなのか,お示しください。
4,中心部と周辺部では大きな格差が生じているのではないかと危ぶむ声もあります。また,周辺部を対象とした施策は項目別では幾つかあると思いますが,なかなか分かりにくい感じがいたします。周辺部の住民が恩恵を実感し,市域全体として発展していく一体感が感じられないという意見も聞こえますが,市長の御所見をお示しください。
大きな2番目,地域住民が期待する周辺部の振興施策について。
周辺部の議員として地域の振興,活性化を最優先で取り組んできましたが,一朝一夕に成果が上がるものではありませんでした。とりわけ周辺部は少子・高齢化が進み,若者の流出も皆さんが思っている以上に深刻に感じております。
一方,岡山の特産品を生産しているのも周辺部であり,名所旧跡などの文化財の宝庫でもあります。みすみすこのまま衰退していくようであれば,大変忍び難いことでございます。地域振興施策が地域の実情にとって沿ったものなのか,地域の実情をよく知ることが大事だと思います。例えば,中学校区単位程度で地域が抱える課題や隠れた名所旧跡,伝統文化,産業や就労形態などを地域カルテのようなもので調査する方法も考えられます。
また,このような調査,分析を基に,職員と地域が一緒に知恵を出し合い,切実なもの,活性化につながるものは予算づけする仕組みがあってもよいと考えます。
そこでお尋ねいたします。
1,地域でよい企画を持ってくれば補助金をつけてやるというような上から目線を感じるという意見も聞かれます。説明会の開催や人材育成などにも取り組んでおられますが,周辺地域の住民にとっては大変ハードルが高いものです。御所見をお示しください。
2,私が議員になりたての頃は,足守支所にも地域振興主任が配置され,地域をよく回っておられましたが,残念ながら現在は出先にも地域のことが分かる職員がいなくなったとの声を多く聞きます。地域の声が本庁に届きにくく,地域の実情が施策に反映されていないように思います。市長の御所見をお聞かせください。
大きな3番目,中山間地域はどうなるパート16,有害鳥獣,ため池,農業政策についてお尋ねします。
中山間地域はどうなるシリーズで過去15回の質問をしてまいりましたが,今回が最後となります。今まで何回となく言っておりましたとおり,中山間地域をこのままにしていると農地は山林化してまいります。後継者がいない,農地面積が狭い,大型機械が入らない条件等で放置されております。
中山間地域の問題の質問を始めたのが,たしか岡山市の農業振興ビジョンの計画書が出たときからではないかと思います。計画では,中山間地域の問題を解消できるようなことが書かれておりました。今思えば,絵に描いた餅にしか思えません。
今回は特に鳥獣対策,イノシシのことについてお聞きします。狩猟される人数がだんだんと減っているとお聞きしていますが,何点かお尋ねいたします。
1,岡山市の駆除班は何人ですか。
2,年齢は若年から高齢者までだと思いますが,割合をお示しください。
3,捕獲の補助金は個人に出ているのか,駆除班に出ているのかをお示しください。
次に,イノシシ対策の一つに捕獲おりの設置に補助金が出ていますが,何点かお尋ねいたします。
4,学校敷地,公園等に入り被害を与えていますが,誰がおりを設置すればよいのですか。また,毎日の管理は誰がするのですか,お示しください。
続いて,ため池についてお尋ねいたします。
岡山市にはため池が多くあります。農業用ため池,防災重点農業用ため池,堤体を切っているため池もあると思います。
そこでお尋ねいたします。
5,西日本豪雨で被害に遭ったため池は,全部改修できておりますか。
6,農業用ため池と防災重点農業用ため池の数をお示しください。
7,農業用の利用がされていないため池の堤体を切り崩したため池の数をお示しください。
8,今後,農業用の利用がされていないため池の把握はどのようにされますか。
次に,農業政策についてお尋ねします。
国,県が進める農業農村整備事業ですが,今回土地改良事業団体連合会の集会に出席いたしました。そこで2点の事業が紹介されました。一つは土地改良事業推進のための無料職業紹介事業,一つは農家負担金軽減支援対策事業であります。
そこでお尋ねします。
9,岡山市としてこの2件の事業についてどうお考えですか。
10,農家にとっては大変よい事業だと思われますが,今後岡山市でも活用を考えてはどうでしょうか。お考えをお示しください。
大きな4番目,足守の歴史資源を活用した地域のにぎわい創出について。
皆様も御存じのとおり,足守地域は吉備路エリアに位置しており,近水園や旧足守藩侍屋敷など,歴史的,文化的な資源が多く残っている地域であります。
さきの11月議会で大森市長から,足守藩の歴史がストーリー化されているとは言い難いかもしれない,足守藩木下家の歴史を追っていき,関ヶ原の戦い,小早川秀秋公と徳川家康,そしてねねなどのストーリーを地元で活躍されている団体に発信していただき,我々も一緒になってやっていきたいとのお話をいただきました。大変ありがとうございました。
また,今年度の7月から9月にかけて展開された岡山デスティネーションキャンペーン期間中には,陣屋町足守スタンプラリーや吉備路の無料循環バス事業の実施により,多くの方々に足守においでいただき,足守の町並みや歴史に触れて楽しんでいただけたと思います。関係者一同大変喜んでおります。
この足守地域の歴史資源,魅力を来年度以降も県内外にしっかりと発信して,多くの観光客に訪れていただき,地域のにぎわい創出につなげていただきたいと考えておりますが,来年度の取組についてはどのような事業展開を考えておられるのか,御所見をお示しください。
大きな5番目,地域公共交通の在り方について。
高齢者や障害をお持ちの方の運賃を半額にするハレカハーフが大変好評と伺っております。地域の公共交通は,市民の足として,また交通渋滞や環境面でもなくてはならないものですが,JRや路線バスなどの事業者は,不採算路線等を中心に見直しの動きを加速しています。この議論のポイントになっているのが,地域公共交通が公共財であり,この問題に国や地方自治体がどのように向き合い,制度として支援していくのかが問われていると伺っております。
不勉強なところもありますが,地域公共交通の問題は周辺部はより深刻であることから,そのような観点からお尋ねさせていただきます。
1,鉄道存廃を国主導で協議するための法案がこの国会に提出されるとの報道がされております。このような動きをどのように受け止めておられるのか,市長の御所見をお聞かせください。
2,私の地元である足守を含め,桃太郎線沿線の住民は,岡山市と総社市を結ぶ桃太郎線のLRT化に大きな期待を寄せておりますが,現状の認識と取組に対する思いをお聞かせください。
3,また,新聞情報だけでしか分かりませんが,路線バスについても新しい動きがあるように聞いております。詳しくは分かりませんが,運行とインフラを分ける上下分離方式などを採用し,「競争から協調へ」との記事を見ました。他都市ではどのような取組が行われているのか,お示しください。
4,新年度予算案に持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けた在り方検討として1,000万円が計上されていますが,どのような内容の予算なのか,お示しください。
以上で1回目の質問を終わらせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○和氣健 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,東原議員の質問にお答えいたします。
長年お疲れさまでした。私は,東原議員,もう少し長くやっていただけるのかなあと思っておりましたが,急遽引退という話を聞き,寂しく思ったところであります。本当に16年間の様々な動きに感謝するとともに,これからの岡山市を牽引していただくべく御尽力に期待させていただきたいと思います。
私のほうは,令和5年度当初予算の主な施策と狙いということで,周辺部の施策がなかなか分かりにくいとかという声の項目をお話ししたいと思います。
まず,第1に実質的な対策として様々な道路の整備,農業の問題ほか,そういった問題を非常に動かしていっているとともに,地域の未来づくり推進事業もようやく軌道に乗り,地図で見ていただければ分かりますように,各人口減少地域満遍にいろんなプロジェクトができるようになりました。そういう面では,少し時間がかかったなという気はいたしますけれども,動き出したと思います。ただ,地域の方々に本当にきちっと分かっていただきにくい。それぞれの地域が独自性を持っていますから,周辺地域という言葉で一体的に呼ぶこと自体に私はちょっと……。違いもあるのかなとも思ったりもしますけれども,そういうことで,今年度から広報のほうで「わかるかわる岡山市」という広報動画を作成しているところであります。そういうのを御活用いただきながら,周辺住民の方にもよく御理解をいただきたいなというところであります。これからもいろいろな努力をしていきたいと思います。
次に,足守の歴史資源を活用した地域のにぎわい創出でありますが,どのような事業展開を考えているのかということであります。
文化財と観光の融合の一つとして,広報紙「市民のひろば おかやま」を4月号から一部リニューアルして「歴史遊歩~岡山市のワンス・アポン・ア・タイム~」というものをスタートさせていただきます。各地域,いにしえから積み重ねられた歴史があります。先日の答弁でも申し上げましたけど,毎月私がFMラジオで一定の時間をいただいて広報させていただいているところでありますけれども,それも使いながら,そういう歴史を語っていきたいと思います。案外知られていない,木下家定の話はここでも申し上げましたけど,それ以外でもいろんな関連性が,本当に面白い歴史が岡山にあるなあと。私も10年間いろいろと見聞きしてきましたけれども,例えば蘇我馬子が岡山にやってきているというようなことが風土記に書かれております。石舞台古墳というのは蘇我馬子のお墓と言われておりますが,見る限り牟佐にある大塚古墳によく似ている古墳なんですね。そういう影響があるんではないかなあというような類いの話って本当にごまんとある。これから整理して,また地域の歴史家の方とも語り合いながら,そういったことの広報に努めていきたいと思います。
また,今年の7月から9月に実施される岡山デスティネーションキャンペーンのアフターキャンペーンにおいて,今年度に引き続き,吉備ロマン無料循環バスを運行し,岡山駅から足守地域などの吉備路エリアへの送客を予定しているところであります。また,バスの運行に合わせて,観光客に楽しんでもらえる仕掛けを地元の団体や公益社団法人おかやま観光コンベンション協会などと実施予定であります。
このように,来年度も足守地域では歴史ストーリーをしっかりと発信するとともに,陣屋町足守の魅力を伝えることができる企画を実施し,にぎわいを創出してまいりたいと思っておりますが,市議会議員を卒業されても,その面でもまた力を貸していただきたいと思います。
以上です。
◎岸学 財政局長 1番,令和5年度当初予算の主な施策と狙いについての項,まず今後の財政規模や財政健全化指標の予測についてでございます。
岡山市の財政規模は,少子・高齢化に伴う社会保障関係費,小・中学校や道路,橋梁のような公共施設の長寿命化などにより,年々増加傾向にあります。その歳出増に伴い,国庫支出金や市債などの特定財源は一定程度伸びますが,市税収入等の一般財源総額の大幅な増加は見込めない状況であり,歳入,歳出の両面において先行きは不透明であります。
そのような中,将来にわたる財政規模や経常収支比率,実質公債費比率などの財政指標の予測をするのは非常に難しいものと考えております。
一方,各分野の重点施策を着実に推進していくため,デジタル化を含む業務改革の推進,未利用地の売却など歳入の確保,さらには交付税算入が高い有利な起債の活用などにより,健全な財政運営に努めているところでございます。
このような取組によって,令和3年度の決算に基づく財政指標は指定都市との比較においてもおおむね上位を維持しているところでございます。
次に,公共施設等に要する費用の見通しについてです。
現在改訂中の公共施設等総合管理計画における推計では,既存施設を全て保持し続けることを条件とし,一律の単価で積算するなど機械的な試算を行ったところ,インフラや公営企業会計も含めた施設の更新等に係る経費は1年当たり約640億円となります。このうち箱物施設では,長寿命化を図ることで施設を単純に建て替える場合と比較して年間約26億円が縮減されると推計しております。加えて,建て替えを検討する際には複合化,多機能化などにより施設の効率化や総面積の削減も図ることで財政負担の抑制に努めてまいります。さらには,基金の活用も含め,中・長期的な視点での適切な維持管理や更新により,継続的で安全な市民サービスの提供を行ってまいります。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 同じ項,農林水産業費の減少の理由についてです。
令和4年度当初予算には,新型コロナウイルス感染症対策として実施した次期作継続応援金が含まれていたため,令和5年度当初予算が前年度と比べて減となっております。
以上です。
◎吉田元紀 政策局長 2番,地域住民が期待する周辺部の振興施策についての項にお答えいたします。
まず,補助金の事業採択のハードルが高いとの点についてでございます。
御指摘の地域の未来づくり推進事業補助金は,地域の課題解決に資するコミュニティービジネスを支援するものでございます。補助期間が終了した後,ビジネスとして継続できることが重要ですので,これを確認するため一定の知識が必要となる事業計画書等の提出をお願いしております。
これに伴う申請者の負担について軽減を図るため,中小企業診断士や各種分野の専門家をアドバイザーとして派遣する計画作成支援や職員によるサポートを行っているところでございまして,今後も丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。
次に,地域の声が本庁に届きにくく,地域の実情が施策に反映されていないのではないかとの点についてでございます。
地域振興は,地域の実情を踏まえて実施していくことが重要と考えております。
まず,区役所では,これまでも地域に出て行き,地域住民が行う地域でのまちづくり,防災や防犯,安全・安心などの活動をサポートしてきたところですが,さらに新年度の機構改正において住民との近さを強みとした地域の絆づくりの推進部門として,区役所の機能強化に向け,各区の総務・地域振興課に区まちづくり推進室が設置されることになっております。この推進室の設置により,これまで以上に積極的に地域住民の声をお聞きしていきたいと考えております。
また,地域の自主的な課題解決の取組を支援するため,各公民館に地域担当職員を配置しておりまして,地域担当職員は自ら地域に出向いて地域の方々と一緒に課題やニーズを把握し,市の担当につなげるなどの支援を行っております。
今後も地域の声をしっかりと伺いながら,魅力ある地域づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 3,中山間地域はどうなるパート16,有害鳥獣,ため池,農業政策についての項,岡山市の駆除班は何人か,駆除班の年齢の割合についてです。
岡山地区猟友会駆除班は,令和5年2月21日現在,198人が活動しております。駆除班の年齢構成としましては,20代が1人,30代が1人,40代が19人,50代が18人,60代が44人,70代が94人,80代が21人です。
次に,捕獲の補助金は個人か,駆除班に出ているのかについてです。
有害鳥獣捕獲に対する有害鳥獣捕獲奨励金と有害鳥獣捕獲活動に対する有害鳥獣駆除班活動奨励金につきましては,各駆除班に交付しております。また,狩猟捕獲に対する捕獲促進奨励金につきましては,個人に交付しております。
次に,学校敷地,公園等へは誰がおりを設置すればよいのか,毎日の管理は誰がするのかについてです。
狩猟捕獲については,鳥獣保護法等において鳥獣保護区や公園区域,社寺境内などへの設置は禁止されておりますが,有害捕獲については,許可権者が認めた場合は設置が認められる場合があります。
捕獲おりを設置する場合,設置者は狩猟免許所持者である必要がありますが,毎日の管理については地域住民に御協力をいただいております。
次に,西日本豪雨で被害があったため池は全部改修できたかについてです。
ため池の改修については,令和2年度に完了しております。
次に,農業用ため池と防災重点農業用ため池の数についてです。
現在,岡山市の農業用ため池は1,452か所です。そのうち,防災重点農業用ため池は902か所です。
次に,農業用の利用がされていないため池の堤体を切り崩したため池の数についてです。
平成30年7月豪雨以降,農業用として利用のないものと判断された場合で堤体を掘り割った廃止工事が5か所完了しております。
次に,今後農業用の利用がされていないため池の把握についてです。
農業用ため池1,452か所を5年周期で定期点検を行っており,農業用の利用がされていないため池は,その点検の中で把握しております。
この項最後に,土地改良事業推進のための無料職業紹介事業及び農家負担金軽減支援対策事業についての考え,本市も活用を考えてはどうかについて一括してお答えいたします。
無料職業紹介事業は,岡山県土地改良事業団体連合会が技術職員の求人意向のある市町村等と国,県,市などを退職した技術職員のマッチングを行う事業ですが,現在まで県下で成立した事例はないとお聞きしております。
次に,農家負担金軽減支援対策事業は,全国土地改良事業団体連合会が行っている事業で,担い手への農地集積を条件として圃場整備事業などの実施において地元負担分の資金を借り入れた場合に農家負担軽減を目的に利子償還の軽減を図る事業です。
本市では,現在対象となっている事業はございませんが,今後農家負担軽減につながる補助事業がありましたら活用についてお知らせしてまいります。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 5の地域公共交通の在り方についての項,まず鉄道存廃に関する法案提出についてです。
国においては,地域公共交通ネットワークの再構築を進めるための法改正に取り組んでおり,ローカル鉄道存廃の問題に対しては,地方公共団体または交通事業者からの要請に基づき,国は協議会を設置し,再構築の方針決定や事業の実施に向けた技術面,財政面での支援を行う方針が示されております。
現時点で岡山市内にはこの改正法を念頭にJRが鉄道サービスの確保に関する議論や検討を行いたいとしている輸送密度1日当たり2,000人未満の路線はありませんが,鉄道は都心と拠点をつなぐ重要な交通軸であることから,1日当たり2,000人以上の路線であっても,路線の維持に向けて駅前広場の整備や駅のバリアフリー化など鉄道の利用促進に取り組んでまいりたいと考えております。
次に,桃太郎線LRT化の現状認識と取組に対する思いについてです。
桃太郎線LRT化の現状の認識については,自民党新政会を代表されての花岡議員,自民党市議団を代表されての山田議員にお答えしたとおりです。
桃太郎線LRT化については,沿線地域の方々にとって非常に関心度が高く,期待も大きいことは理解しており,また岡山市と総社市を結ぶ公共交通軸の強化については,効果も高く重要であることから,協議が再開した際にはしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
次に,他都市における路線バスの新しい動きについてです。
熊本市では,主要3社の経営再建問題をきっかけに持続可能なバス路線網の構築を目指すため,事業者間の垣根を越えて連携し,全バス事業者5社と県,市で構成する共同経営推進室を設置しております。そこでは,各社所有の利用及び運行に関する実績データを統合して分析し,重複するバス路線の集約や共通定期券の導入などに取り組んでおります。
また,広島市では,コロナ禍による路線バスの経営悪化をきっかけに,バス事業者8社と市による組織を設置し,EVバス等の新規車両や共通使用するバス停等の施設をこの組織が国や市の支援を受けて調達,整備した上でバス事業者にリースする上下分離方式の導入を検討しております。
この組織においても,熊本市と同様に各社の実績データを共有し,路線再編や運行改善等の立案を行うことを検討しております。
次に,在り方検討の1,000万円についてです。
令和5年度当初予算案において,今後の公共交通の在り方を検討するための予算として調査委託料を計上しており,国内外の先進事例や国の制度に関する調査研究,また岡山市への適用可能性の検討などを行うこととしております。
この検討を踏まえ,岡山市の公共交通を持続可能なものにするために必要な方策について,事業者と幅広く議論してまいりたいと考えております。
以上です。
〔24番東原透議員登壇〕
◆24番(東原透 議員) 市長,御答弁ありがとうございました。ぜひとも足守をストーリー化していただき,皆さんに足守へ来ていただくようなことをしていただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
1点だけ再質問させていただきます。
ため池についてでございますが,農業用の利用がされていないため池を定期点検で把握しているとのことでございますが,今後そういったため池をどうしていくのか,お示ししていただきたいと思います。
これが再質問でございます。
お願いします。
○和氣健 議長 当局の答弁を求めます。
◎小川祥子 産業観光局長 農業用の利用がされていないため池を今後どうしていくのかという御質問についてお答えいたします。
農業用の利用がされていないため池については,防災面も考慮いたしまして,優先順位をつけながら地域との協議も行いながら,廃止や低水管理での対応を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
○和氣健 議長 以上で東原議員の質問は終わりました。(拍手)
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