録画中継

令和7年2月定例会
2月25日(火) 本会議 代表質問
日本共産党岡山市議団
宿女 和子 議員
再質問・再答弁
     〔9番宿女和子議員登壇〕
◆9番(宿女和子 議員)  再質問よろしくお願いします。
 アリーナについて,まず再質問させてください。
 先ほどの御答弁で市民が使える体育館整備で,トップチームが新しくできたアリーナを使うことで市民団体がジップアリーナを使えるようになるという御説明もあったんですが,当初からそういう説明もありましたが,1万人規模のアリーナになったときに本当にそれが思っているほどジップアリーナの利用が減るのかなというのも疑問です。
 今回幾つか資料をまた用意したんですが,3の1はジップアリーナの土日の今の利用状況です。今年度プロの試合は26日でした。3の2の資料は,2022年に市が行った調査で県内のスポーツ団体へアンケートした結果の一部です。3の3のほう,裏面になりますか,沖縄アリーナと3の4はジップアリーナの料金表を比較しているものです。
 一番心配なのが料金面です。規模拡大で運営費用が上がりました。民間が独立採算を考えるならば,当然施設利用料は上がります。沖縄アリーナは1階席とフロアを使用するだけで1日180万円,そして空調や大型ビジョンなど別途費用が必要なものもたくさんあります。市が1月9日の委員会で示した資料には,バスケットとバレーの試合で年間36日となっていましたが,現在の26日から10日ほど増える,その根拠が分かりませんでした。そして,プロスポーツからの収入が約4,000万円と見込んでいるんですが,これは1日当たり幾らの使用料で想定しているんでしょうか。そのお答えをまずいただきたいです。
 やっぱりそのプロスポーツ団体も自分たちが収益を上げなければならないので,ジップアリーナを使おうか,新しいアリーナを使おうかとなったときに,自分たちの収益率を考えたら,じゃ,どっちを使うかという判断もあると思うんです。そのあたりの御所見はどうでしょうか。
 そして,建設面積は先ほど答えていただいたんですが,この資料の3の2のところでは利用施設の選択基準で競技の面積数及び広さというところに基準を置いているという団体も75%の方が重要視していて,ジップアリーナのフロアは3,680平米あるんですが,沖縄や佐賀のアリーナはそれよりも狭いです。岡山市が今想定しているのがジップアリーナと同等のフロア面積を想定しているのか,またはそれより広くなるのか,どの程度を想定しているのか,お答えください。
 そして5,000席以上だと併設困難と言っていたサブアリーナが,どうなっていくのかというのもお聞きしたいです。どれぐらいの広さで,どこに造られるのかということもお示しください。
 そして,2022年に調査したプロスポーツ団体のその調査は,新しいアリーナができたら使用したいかという質問には恐らくジップアリーナの規模や広さ,使用料を想定して答えていたんじゃないのかなと思うんですが,この数年で経済界に言われるがままに独立採算で民間がもうかる施設にするということで最新のDXの導入や席数の拡大を図ったことで結果的に地元のプロスポーツ団体も使用できなくなるのじゃないかなと心配するんですが,そのあたりの御所見もお聞かせください。
 そして,市が概算で出しているそのアリーナの費用なんですが,今6階建てです。佐賀は4階建てです。高層にしていくことで建設費も上がると思いますし,使用する際には広い空間に空調を効かせないといけないので,その分運営コストも上がります。沖縄は6階建てですが,サブアリーナを併設されています。立地条件も違いますし,岡山のように近隣の民家や民間会社が周りにないところへ沖縄は建設されています。6階建ての大型施設を造る重機が岡山市の今のところに入るスペースがあるのか,長期間の工事となると思いますが,近隣への影響や補償などがもしかしたら必要ではないのか,そういった単純な比較だけではなくて,いろんな要因を考えて実際の金額にできるだけ近い事業費の算出していただかなくては困ります。
 先ほど給食費,給食センターのことでも,概算と積み上げは全然違うんだという話を堂々と言われるんですが,本当に民間ではそんな概算でやって決定してから正確な事業予算を立てるということは考えられないので,そこはきちんと示していただきたいです。いかがでしょうか。
 そして,子どもの遊び場についてもお願いします。
 プレーパーク,1の資料でも示したとおり,とってもいい施設になっています。本当に岡山市でもこれから広げて推進していくということだったので広げていただきたいなと思っているんですが,こどもの森の運営費用が補助金だけではなかなか人件費が賄えないので寄附金なんかで募る,そういった努力をしながら今続けてこられていますが,学校に行きづらい子どもたちの居場所にもなっているようで,こどもの森を子どもの支援拠点として岡山市が位置づけていくということはできないのかなというお考えを聞かせてください。
 それから,プレーパークのような場所が今後広がるためにも補助金の拡充を,ぜひお考えを聞かせてください。
 そして,学校の給食の質について,これも資料を用意しました。4になります。
 これは現在の数値的な状況を示したもので,やっぱり数値だけではないという話を今したところではあるんですが,実際今この文科省が下に出している中学生の給食の基準というのは830キロカロリーが望ましいという指標になっているんですが,上の表はそれを少し下回った800キロカロリーの日を月ごとに出したものです。10年前と比較しているんですが,10年前は週に1回自由献立というものもあって,学校ごとに地域の特色を生かしたメニューや生徒が選んだメニューが給食に出されたりと現在よりも充実していたんですが,今はそれもありません。そして,800キロカロリーを超える日が格段に少なくなっているんです。やっぱりこれが物価高騰の影響が今既に出ているという状況です。この実態を率直にどうお考えでしょうか。
 学校栄養士さんの非正規率が上がったことや給食の発注方法を変えてきたことの影響がどのように出ているのかというのも,きちんと検証していただきたいです。よろしくお願いします。
 そして,岡山市の質のよさは,本当に大いにアピールしていただきたいんです。岡山市外の流出が多いという話も以前の議会の話でありましたが,瀬戸内市も今度学校給食の無償化,来年度はやるということが決まりました。やっぱりでも岡山市の学校給食の質というのは本当に他都市に劣らない,すごく誇っていい,それだけ歴史を積んできてよさを追求してきた,子どもたちのためにやってきたところなので,岡山市に移住する方は災害が少ない,気候がいいということで移住される方も多いんですが,子育て世代に向けては岡山市の学校給食は手間暇かけて子どもたちにしっかりと充実した学校給食をやっているということを見える化して知っていただきたいと,そういったことをぜひ市として取り組んでいただきたいです。
 再生可能エネルギーについても資料を用意したので少し言わせてください。
 5の1は,私が先日参加した100人カイギに出された資料で,しっかりと地産地消のエネルギーにしていくことで地域にお金も回っていくことになります。そして,5の2はこども園をつくったときの5キロワットの出力数というのがすごく少ないなと,来年度次期計画に向けて改めて全庁的に意識統一して本気で脱炭素に取り組んでいただきたいと思いますが,決意のほどをお聞かせください。
 以上です。お願いします。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎岩田修 市民生活局長  アリーナについて幾つか質問いただきました。
 まず,料金に関してですが,他都市の事例を参考に今料金設定して,試算させていただいております。実際プロチームやイベント会社にも料金を確認して,使っていただけるような料金で今算出しておりますので,基本的にジップアリーナで今プロのスポーツの試合をしていますが,それが新たなアリーナのほうへ移ってジップが空くというような想定をしております。
 それから,メインアリーナの床面の広さについてですが,ジップアリーナよりは多少狭くなります。ジップアリーナが,バレーコートでいうと4面取れる広さになっていますが,今回今計画している新しいアリーナに関してはバレーコート3面分の広さということになります。
 それから,サブアリーナについて計画当初,今の既存の敷地内でサブアリーナを併設するというのはかなり厳しい条件ではあったんですが,先ほどの答弁の中で周辺道路の付け替え等々多少行い,敷地面積の整理をした上でいけばサブアリーナ併設が可能になるという,今そういう想定をしております。
 それから,アマチュアのスポーツ団体が利用ができるかということになりますと,料金的にも新たなアリーナはそれなりの高額な料金になりますし,今土間床を考えていまして,バレーボール3面分の広さはあるんですけど,実際は1面分しか多分コートを造らないという形になりますので,アマチュア団体が使うというのはなかなか想定しづらいかなと思います。
 ただし,サブアリーナに関してはバレーコート2面分,それから観客席も幾らか設置したいと考えておりますので,そちらのほうは利用できるような形を考えております。料金に関しては,ちょっとこれから他都市,それから既存の施設の料金等々比較しながら検討することになろうかと思います。
 それから最後に,建設費用面に関してですが,今想定される金額は入れさせていただいております。
 ただ,まだ設計しているわけではございませんので,詳細な積み上げができておりません。今のところ想定できる費用ということで,算出させていただいているのが現状でございます。
 以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長  まず,こどもの森を支援拠点にできないかというような再度の御質問いただきました。
 こちらのほうでは,常設的にNPO団体が子どもの遊び場づくりをされていまして,一定の補助を現在でもこの団体にさせていただいております。支援につきましては,この補助の中でいろんな工夫をしていきたいと思っております。
 もう一点,プレーパークの補助の拡充をという再度の御質問です。
 まずは,執行状況を確認しながら今後考えていきたいと思っております。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  再エネのところで再質問いただきました。
 今現在いろんな施設で太陽光を乗せていますけども,そこは施設の中で使う,その需要に合わせてパネルを設置等しているんですけれども,今後は再エネ100%,要は地産地消を目指して再エネ率を高めていけるように頑張っていきたいと思います。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  学校給食の質についてのお尋ねです。
 まず,2014年度と2024年度の比較については,ちょっと今すぐには分析ができません。
 それから,学校給食実施基準の中の学校給食摂取基準ですが,これについては文科省も様々考え方を出されていて子どもの1日の必要摂取量を単純に3分の1で割るというわけにはいかないので,そのあたりは苦労されているようでした。
 ただ,そのためもあってこの数字については目安ということで,議員も御指摘のとおりこの数字だけが全てではないと思っているんですが,ただ目安がある以上,献立に反映していくということは今後も必要だと思いますが,昨今の物価高騰の折で,最初答弁しましたが,両方のバランスを考えていくことも必要かなと思っています。
 最後に,現場で過去にあったように,ずっと残って給食を全部食べるというような指導は当然しておりません。そして,子どもたちが食べられる量を,現場では減らしたりお代わりしたりというのが行われています。そのため,やはり個々の子どもたちが自分に必要な栄養価とか体づくりに大事だという知識のほうも一緒に指導していかないといけないと思っておりまして,献立の工夫,そして子どもたちへ元気な体をつくるという指導もあわせてしていきたいと考えております。
 以上です。
     〔9番宿女和子議員登壇〕
◆9番(宿女和子 議員)  最後,再々質問よろしくお願いします。
 市長,今年は市長選挙があります。4年前の過去を思い出してみると,路面電車の駅前の工事が43億円から86億円に費用が膨らんだというのが市のミスによるものであったんですが,2021年にあった市長選挙のときはそのことを認識していたんだけども市民に明らかになったのは選挙から半年たってからでした。そのとき市民の理解を得られないとして1回やめたものをやっぱりやるということでやっていますが,このアリーナは市長選挙で大きな争点として市民に問うべきことだと思っています。経済界の負担,今はっきりしていないので事業費が控え目ですが,しっかりとどれぐらいの可能性があるのか,そこはきちんと示すべきと考えますが,いかがでしょうか。お願いします。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎岩田修 市民生活局長  なかなか難しい質問だったと思いますが,我々としてはこれまで経済界からの要望を受けて基礎調査でまずアリーナが必要かどうかというのを調査させてもらいました。その結果,やっぱり岡山市にはアリーナが必要だという結果を踏まえて,次の基本計画の予算を議会にも提出させていただいてお認めいただいて基本計画をつくらせていただきました。その後,規模的なところで追加調査ということで本年度行ったわけですけれども,そういう意味で段階を踏んで議会等々にお諮りして計画を進めていますので,我々としては前に進めていくという気持ちで今調整させていただいております。
 選挙については,特にそういう意識はなく,必要な施設ということで我々は事業を計画しております。
 以上です。
○田口裕士 議長  以上で日本共産党岡山市議団の代表質問は終了いたしました。(拍手)
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