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令和7年2月定例会 2月26日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和7年2月定例会
2月26日(水) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
則武 宣弘 議員
1 下水道管の破損による道路陥没事故について
2 有機フッ素化合物(PFAS)対策について
午前10時0分開議
○森田卓司 副議長 皆さんおはようございます。
これより2月定例市議会第4日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は38名であります。
─────────────
○森田卓司 副議長 会議録署名議員に太田議員,福吉議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○森田卓司 副議長 本日の議事日程は,お配りしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第3号議案~甲第87号議案
─────────────
○森田卓司 副議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について以下85件の議案についてであります。
これらを一括上程いたします。
これより一般質問に入ります。
質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。
御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は一問一答方式を選択された議員はお一人15分,20分のうち選択された時間内で,その他の議員はお一人20分,25分のうち選択された時間内でお願いいたします。
なお,再質問の際には,簡潔,明瞭に発言し,質問の趣旨が明確に伝わりますよう御協力をお願いいたします。
また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。
それでは,順序に従いまして則武議員。
〔38番則武宣弘議員登壇,拍手〕
◆38番(則武宣弘 議員) おはようございます。本日は11人登壇するので,早速質問に入りたいと思います。
1月28日,埼玉県八潮市の県道交差点で発生した道路陥没事故は,突然道路が陥没し,走行中のトラックが落下するという衝撃的な事故が起きました。運転手の救助に当たっていますが,いまだに救助できず,陥没箇所は拡大し,近隣住民も一時避難する災害にまでなっています。
県によると,事故の原因は腐食した下水道管が破損して管の中に土砂が流れ込み,地中に空洞ができたためと見られています。人命救助が最優先のため,下水道管の早期復旧は見込めず,県は周辺自治体の約120万人に対し,洗濯や風呂などの排水に制限をかけて,下水道の使用を控えるよう呼びかけもいたしました。現在,バイパス路の工事によって下水道管の水位が下がって使用制限が解除されましたが,下水道管内の硫化水素や堆積物を除去しながらの工事で,3か月はかかるとの見通しであります。
下水道管の破損による道路の陥没は,全国各地で多発しており,国土交通省によると,令和4年度には全国で約2,600件も起きており,原因の多くは老朽化による破損であります。標準的な耐用年数を超える下水道管は,今後急増することが見込まれており,老朽化対策は喫緊の課題であります。
この事故を受けて国から緊急点検要請が出ているようですが,国の対象はどのような基準のものでしょうか,お示しください。
本市では,この事故を受けて国の緊急点検要請の対象によるものではなく,独自の下水道管破損による道路陥没を調査するため,直径2メートル以上で,築造から40年以上を経過した下水道管が埋設された9.3キロメートルについて道路下の空洞探査を2月中旬から3月中旬にかけて実施する方針が出されています。なぜこの9.3キロメートルを緊急に調査するのでしょうか,その理由についてお伺いいたします。
下水道河川局では,令和3年度より道路下の空洞調査を毎年4キロメートル行っていますが,この9.3キロメートル区間は調査されていたのでしょうか。過去3年はどのような区間を調査したのか,その理由と探査結果を御説明ください。
八潮市の管渠は,広域下水道で直径4.75メートルの管渠でありました。市内には汚水が流れる直径2メートル以上の管渠はほかにはないのでしょうか。
また,本市は約2,760キロメートルの下水道管が存在しており,このうち,標準耐用年数の50年を経過した管渠は,令和元年度末で113キロメートル(5%)でありますが,令和10年には311キロメートル(12%)に増加が見込まれています。下水道管の老朽化等に起因する道路陥没は,令和元年度に年間136件が発生していますが,令和5年度には47件に減少しています。これは古い旭西排水区における老朽化点検調査によるものなのでしょうか。減少している要因は何か御説明ください。
令和5年度末には管渠の老朽化点検の調査区間は,累計で141.3キロメートル調査されていますが,調査の対象としている地区はどのようなところで,いつ頃終わるのでしょうか,お答えください。
これらの老朽化の点検調査をされた管渠は,順次,管更生工事をされていますが,令和5年度末には33.7キロメートルです。目標値は毎年2キロメートルとのことですが,進捗状況が低いように思います。下水道管の更新計画を前倒しする必要はないのでしょうか,当局の御所見を伺いします。
本市では,公共下水道ストックマネジメント計画を立てて,持続可能な下水道事業の実現をするために,明確な目標を定め,膨大な施設の状況を把握,評価して,長期的な施設の状況を予測しながら,下水道施設を計画的かつ効率的に管理していますが,今回の事故を踏まえ,5年に1回以上の検査頻度を高めたり,改築を早めるよう計画の変更をしてはどうかと考えますが,御所見をお伺いいたします。
これまで下水道河川局関係の道路下の空洞化調査や管渠の調査について伺ってまいりましたが,都市整備局でも平成28年度から道路下の空洞調査を実施しています。私は平成27年11月定例議会で,道路下の空洞化調査を岡山市でも実施すべきと提案いたしました。といいますのも,政令市20都市の中で,当時,道路下の空洞調査をしていなかったのは,浜松市と岡山市の2市だけでした。前年の平成26年7月豪雨で北区津島笹ケ瀬の道路陥没があり,こうした陥没事故を未然に防ぐ取組をすべきと考えたからであります。平成28年から市内の緊急輸送道路──この道路は災害直後から避難・救助をはじめ物資供給等の応急活動のため,緊急車両の通行を確保すべき重要な路線であります──を中心に,道路下の空洞調査が実施されています。市内には約290キロメートルありますが,令和5年度まで8年間で緊急輸送道路以外も含め61.6キロメートルしか調査ができていません。先進都市では,5年に1回の頻度で緊急輸送道路の調査を行っている都市もあり,お隣の広島市でも既に3巡目の調査を行っています。本市ではどのような計画の下,進めているのでしょうか,お伺いいたします。
道路下の空洞探査をする場合,最近では高解像度センサーを搭載した専用探査車両があります。この技術を利用すれば,路面下のインフラ,上下水道,電気,都市ガス,通信などがどのように埋設されているのかが分かります。インフラ事業者が埋設物情報を個別に管理しているものを集めてマップ化していると思いますが,図面上と現実に埋設している位置が違っている場合もあります。本市では,路面下の埋設物情報のマップ化や管理をどのようにしていますか,御説明ください。これは災害時にインフラの復旧に大いに役立つと思います。
本市では,岡山市橋梁長寿命化修繕計画があります。老朽化した橋梁に対して適切な点検と評価に基づく補修や補強を実施していますが,レーザー探査車両を利用して,橋梁の床版劣化診断を行ってはどうかと思います。御所見をお伺いいたします。
最後に,本市の国土強靱化計画にインフラの老朽化対策として,上下水道のインフラ点検頻度を増やすなど明記すべきと考えますが,計画の改定を検討してはどうでしょうか,御所見をお伺いいたします。
続きまして,有機フッ素化合物(PFAS)対策についてお伺いいたします。
令和5年10月,吉備中央町の円城浄水場の水から発がん性などの有害性が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)が国の暫定目標値を超えていたことが公表されました。国の暫定目標値は飲料水1リットル当たり50ナノグラム,吉備中央町ではその28倍の高濃度のPFASが検出され,令和6年には水源近くに置かれていた使用済み活性炭が原因と結論づけました。
本市においては,この事案が発覚する前から水道局においてPFAS等の検査を行っています。市民に安心していただくため,調査結果を分かりやすく御説明ください。
PFASとは,優れた撥水性や耐熱性を持つ化学物質で,以前は調理器具のコーティング剤などに使用されていました。PFASの中でも特にPFOA,PFOSなどと呼ばれる物質は有害性が指摘されています。PFASは分解しにくい性質があるため,永遠の化学物質と呼ばれ,自然環境の中に長く残留いたします。そして,残留したPFASが土壌に入っていくと,地下水に浸透し,水道水にまで汚染を広げていくと言われています。本市では,令和6年9月から11月まで3度にわたり,三谷川等の河川でPFASの調査を実施して,PFOA及びPFOSが要監視項目の暫定指針値の1リットル当たり50ナノグラムを超えた地点が19か所,地下水調査でも10か所が判明いたしました。市では,周辺事業所のPFASの使用状況等について聞き取り調査をいたしましたが,原因の特定に至っていません。引き続き調査されるとのことですが,現在までの調査状況と今後どのように原因を特定していくのか,御所見をお伺いいたします。
原因の特定がなければ,河川や地下水に流出し続け,今後もPFASは検出されるのでしょうか。また,河川流域での農作物への影響はないのでしょうか。原因が特定された場合,どのように除去・除却するのでしょうか,御所見をお伺いいたします。
これらの物質による人への健康リスクについては,血液中のコレステロールが上昇する。甲状腺に関わる病気,妊娠高血圧症候群,腎臓がんなどの確率が上がるなど,複数の研究で示されています。
吉備中央町では,長年,飲料水として使用してきた住民らに,健康リスクへの懸念から,2024年11月から12月にかけて,全国で初めての公費による血液検査の実施に踏み切り,この2月16日にはPFASの血液検査結果の説明会をされました。検査は血中のPFAS濃度を調べるもので,検査を受けた円城浄水場の水を飲んだとされる2歳から102歳の住民709人,PFASのうち有害性が指摘されるPFOA,PFOSなど7種類について調べた結果,血液1ミリリットル中の平均値は151.5ナノグラムでした。これはアメリカでのガイドラインで健康リスクが高まるとされている指針値の20ナノグラムを大きく上回っていて,検査を受けた9割に当たることも分かりました。PFASが発覚して1年以上たっての血液検査で血液中にPFASが残留しているということは,体内に長い期間残っているということですから,体内からPFASは排出されるのでしょうか,御説明をください。
また,どの程度の量が体に入ると健康に影響が出るのかについて,知見がないと言いつつ,体重50キログラムの人が一生涯にわたって毎日1リットル当たり50ナノグラムの水を2リットル飲料しても健康に影響がないとされています。このことから考えると,今回調査して暫定指針数を超えた河川や地下水の水は健康に悪影響を及ぼすものではないと言えるのではないでしょうか,御所見をお伺いいたします。
私が今回PFASの質問をしたのは,この物質がよく分からないからさせていただきました。市での調査の広報資料でも,PFOS及びPFOAは令和2年5月に国により「人の健康の保護に関連する物質ではあるが,公共用水域等における検出状況等から見て,直ちに環境基準とせず,引き続き知見の集積に努めるべきもの」として要監視項目に追加されました。このことにより国がどのような知見の集積に努めるべきものと考えているのでしょうか,御所見をお伺いします。
アメリカの環境保護局では,2024年4月からPFASについては飲料水における含有基準を4ナノグラムに決めました。日本の暫定目標値の1割未満です。このようにいろいろな知見があり,実態が分かりづらいと思います。市としては,市民にこのPFASの問題をどのように知らせていくべきなのでしょうか,御所見をお伺いします。
最後に,岡山市全域でPFASを調査する必要はないのでしょうか,御所見をお伺いして,1回目の質問を終わりたいと思います。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さんおはようございます。
それでは,則武議員の質問にお答えいたします。
下水道管の破損による道路陥没事故について,国土強靱化計画の改定を検討してはどうかという点であります。
私自身,下水道協会の会長を長い間,6年間やらせていただきました。その間に,このような話というのはあり得るということは分かっていたわけでありますけれども,八潮の事故の大きさというのは,とてつもないものだと理解しました。
岡山市も毎年小さな陥没事故はあったものの,大きな事故には至っていないということで,本格的な議論には至っていなかったというのは実情だろうと思います。
岡山市の国土強靱化地域計画というのが,そろそろ改定時期に入ります。我々としては,令和7年度には見直し作業を行いたいと思っていますので,御指摘のインフラの老朽化対策については,真剣に議論して,内容を充実させていかなきゃならないと思っております。
老朽化そのものは,非常に各般にわたっているところがあるんですけれども,その中でもプライオリティーを決めながら対応をきちっとしていき,市民にマイナスの影響がないようにやっていきたいと思います。
以上です。
◎今井洋孫 都市整備局長 下水道管の破損による道路陥没事故について,順次お答えします。
まず,路面下空洞調査をどのような計画のものとして進めているかについてです。
岡山市では,平成28年度に上下水道管などの地下埋設物が多い中心市街地の緊急輸送道路などから路面下空洞調査を開始し,その後は第1次緊急輸送道路を主な対象として中心市街地周辺に調査範囲を広げているところです。
令和5年度末時点において,中心市街地では,第1次緊急輸送道路の調査を終え,第2次,第3次緊急輸送道路についても,おおむね調査を終えております。
第1次緊急輸送道路については,中心市街地周辺での調査も進み,市域全体で見ると,全延長81.2キロメートルのうち,約52%に当たる41.9キロメートルの調査を終えております。
今後も引き続き第1次緊急輸送道路の調査を進めるとともに,定期的なパトロールともあわせて適正な道路の維持管理に努めてまいりたいと考えております。
続きまして,路面下の埋設物情報のマップ化や管理についてです。
岡山市では,路面下の埋設物が非常に多く,一元管理はできておりませんが,道路工事の際など,必要に応じて各埋設物管理者に問い合わせ,埋設物情報を把握しております。
路面下の埋設物情報について一元管理することは,道路工事に着手する前の地下埋設物調査や道路陥没時の原因究明,埋設物管理者への連絡などにおいて,非常に有効であると考えます。
一元管理するためのマップシステムの導入に当たっては,コストや複数の埋設物管理者が管理するデータの統合,更新などの面で課題があると考えております。
今後,国や他都市の動向を注視し,費用対効果や埋設物管理者の意見なども参考に,埋設物情報のマップ上での一元管理の導入について研究してまいりたいと考えております。
続いて,レーザー探査車両を利用した橋梁の床版劣化診断についてお答えします。
岡山市が管理する橋梁については,5年に1度の定期点検結果から,橋梁長寿命化修繕計画を作成し,これに基づき順次修繕,補修を実施しております。
橋梁点検については,近接目視により損傷や劣化状況を確認し,補修が必要となるような損傷等が確認された場合は,必要に応じて構造物のはつり調査やコア抜き調査などの詳細な調査を実施しております。
議員御提案のレーザー探査車両を利用した橋梁の床版劣化診断については,構造物を非破壊で調査できるものであることから,詳細な調査を実施する上で有効な手段の一つであると考えており,今後,橋梁の床版部で詳細な調査が必要となった場合には,導入を検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎内海誠一郎 下水道河川局長 同じ項,国の緊急点検要請の対象はどのような基準かについてです。
国の緊急点検要請の対象は,流域下水道管理者が管理する晴天時1日最大処理量30万立方メートル以上の大規模な下水処理場に接続する口径2,000ミリメートル以上の下水道管路とされており,本市には対象管渠はありません。
次に,市が独自で緊急調査を行う9.3キロメートルの選定理由についてです。
国が緊急点検の基準としている内径2メートル以上の管渠のうち,事故が発生した管渠と同程度の約40年が経過した管渠を調査の対象といたしました。
次に,今回調査を行う9.3キロメートルは,これまで調査を行っているか,過去3年間の調査区間についての選定理由と探査結果についてです。
今回の緊急調査区間は,これまでの調査区間と一部重複しており,その延長は約2.5キロメートルになります。過去3年間の調査区間は,老朽化が懸念される幹線管渠が埋設された路線を対象とし,毎年二,三か所の小規模な空洞は発見されていますが,修繕により対応しています。
次に,汚水が流れる直径2メートルを超える管渠はほかにないかについてです。
内径2メートルを超える汚水管渠は,市内に約20.9キロメートルあります。
次に,道路陥没が半減している理由は何かについてです。
道路陥没が半減している理由としては,主に最も老朽化が進む中心市街地での点検や調査を行い,修繕や改築更新を行っている効果が出ているものと考えています。
次に,調査の対象としている地区はどのようなところで,いつ頃終わるのかについてです。
現在,最も老朽化が進む中心市街地の旧旭西処理区を対象としており,カメラ調査を令和11年度末に完了する予定です。
次に,下水道管の更新計画を前倒しする必要はないか,点検頻度を高めたり改築を早めてはにつきましては,みらいえを代表されての國友議員に御答弁したとおりでございます。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 有機フッ素化合物(PFAS)対策についての項,体内への残留,排出はされるのかについてですが,環境省のPFOS,PFOAに関するQ&A集によりますと,代謝されにくいものではあるが,吸収された後,ゆっくりではあるが,体内から排出されていくとされております。新たな摂取がない場合に,人の体内の濃度が半分になるまでの時間は,PFOSで平均5.7年,PFOAで平均3.2年で,体内に残り続けるものではなく,摂取量が減れば,体内濃度も下がるものとされております。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,まず現在までの調査状況と今後どのように原因特定していくのかについては,自民党を代表されての岡崎議員に御答弁したとおりです。
次に,原因の特定がない場合は,今後も検出されるのかについてです。
一般的には,原因を特定し,対策を行うことにより,濃度の低減が見込まれるものと考えられます。しかしながら,原因が特定されていない現時点では,引き続きPFASが検出されるものと推察されます。
次に,原因が特定された場合は,どのように除去・除却するのかについてです。
水に含まれているPFASの除去方法は,粒状または粉末の活性炭を用いて吸着させる方法が一般的です。また,固体物質に含まれているPFASの処分方法は,環境省が令和4年9月に発出したPFOS及びPFOA含有廃棄物の処理に関する技術的留意事項によると,確実に分解される方法として,約1,100度以上の高熱による焼却処理が示されています。
次に,集積に努めるべき知見とはについてです。
国の言う知見とは,環境中への流出やその範囲を把握するための水質調査の結果,基準値等の設定に必要な人への影響に関する情報,また取り除くための技術等が挙げられます。国においては,その集積結果を見ながら環境基準項目への選定や基準値等を検討していくと聞いております。
この項最後に,市内全域での調査の必要性については,自民党を代表されての岡崎議員に御答弁したとおりですが,今後,PFOS及びPFOAが環境基準項目に選定された際には,測定地点を改めて検討する必要があると考えております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 同じ項,河川流域での農作物への影響についてお答えいたします。
現在,農林水産省においてPFASの食品中の含有実態の把握や,農業環境から農産物への移行等に関する情報収集を始めたところです。河川や地下水の流域は,複数の市域にまたがることから,広域で考えなければならない問題であると考えており,国の対応状況等について,県やJAなどと情報共有し,対応について協議してまいりたいと考えております。
以上です。
◎栗原諭 水道事業管理者 同じ項,水道の検査結果の説明をについてです。
水道局では,令和2年度から市内20か所の給水栓及び11か所の水道原水について検査を開始しました。検査回数は,原則年2回行うこととしていましたが,令和6年度から給水栓での検査を年4回とし,監視を強化しています。
なお,令和2年度から現在まで暫定目標値を超過した地点はありませんので,引き続き安心して水道水を御利用いただけます。
次に,PFAS問題の周知についてです。
現在,水質検査の結果や対応状況について,水道局ホームページにおいて周知しています。今後,ホームページの内容を充実させるために,利用者の方から問合せがあった内容をQ&A方式でホームページに掲載する予定です。
また,国のQ&Aなどにもリンクを設け,利用者の方がより多くの情報を入手できるようにしたいと考えております。
以上です。
〔38番則武宣弘議員登壇〕
◆38番(則武宣弘 議員) 御答弁ありがとうございました。
私,今回2つの質問をさせていただいたんですが,目に見えないリスクといいますか,要するに道路の下,それからPFASも残留して地下の中にいてなかなか分からない物質というもので,その原因がなかなか特定できないものを,我々市民としてやっぱりそういった危険に対して,しっかり行政としては調査し,それに対する対策をぜひともしていただきたいなという意味で,この2つの質問をさせていただきました。
それで,1つ目の道路陥没の問題でございますが,ちょっと私,聞き逃したんで,よく分かっていなかったんですが,要するに2メートル以上の管渠で20.9キロメートルあるというところは,これはもう調査されておるんですか。それをお答えいただきたいと思います。
それから,下水道の計画を,頻度を高めてまた範囲を広げていっていただきたいというような質問をさせていただいて,昨日の國友議員の答弁のとおりということなんですが,その答弁の中で,私のほうから少し申し上げたいのは,道路陥没事故を踏まえて重点的な点検を行う対象や頻度,また下水道の点検や改築更新で新技術の導入などについて検討する方針を出されていますが,最近では,先ほどちょっと答弁もありましたが,超音波を使って検査対象物を壊さずに,内部の欠陥や劣化状態を点検する非破壊検査という新しい技術も導入されているようです。こういった取組も下水のほうも取り組まれてはどうかと思うんですが,そこについての御所見をください。
また,人材不足といいますか,技術系の職員もしっかりと育成していただいて,いろんな対象が増えて頻度も増えていくと,そういった職員も必要なので,そこら辺の育成についても,どうお考えかお聞かせいただきたいと思います。
あと,国土強靱化はぜひとも市長,計画の中に入れていただきたいと思います。
それから,PFASの問題でございますが,私も質問していてよく分かっていなくて,この物質というのはどういう物質なのかということがなかなか分かりづらい状況でありました。知見の集積だとか,先ほど御答弁もいただきましたけど,こういうものを集めていかないと,この物質がどういうものなのかというのは分からない。健康についてもどうなのかということも含めて,やっぱり最終的には,今PFASが三谷川周辺で出ているんならば,やはりこの原因の特定をぜひとも,難しいのかもしれませんけれども,やっていただきたいなと,物が分からないと,やっぱり不気味な感じがいたします。そこについての今後のこの原因究明といいますか,原因を見つけていただくことについては,どのようにお考えなのかをお聞きして,質問を終わりたいと思います。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎見平孝行 環境局長 三谷川周辺の原因の特定についてなんですけれども,今後も有識者の意見等をしっかりと聞きながら,継続的な調査を実施して,原因の特定につなげていきたいと考えております。
以上です。
◎内海誠一郎 下水道河川局長 再質問につきまして3ついただきました。1つ目の内径2メートル以上の管渠20.9キロメートルについて,調査を全てしているのかということでございますが,これにつきましては,全てを調査しているわけではございません。先ほど申し上げましたとおり,40年以上経過した管渠を今回緊急調査することとしましたが,重複しているところもあるということでございます。これは腐食であるとか,そういった管渠の破損のおそれがあるところを,ポイントを絞って調査しているというところでございまして,経過年数の短いところにつきましては,現在のところまだ調査が完了していないというところでございます。
続いて,超音波非破壊検査についてでございます。
下水道の管渠をはじめましてコンクリート構造物の破損は振動によるもの,それから破損によるものなど,原因に応じて適切な対応が必要と考えているところでございます。
議員御提案の非破壊検査など,様々な技術を積極的に活用しながら取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
次に,人材育成についてでございます。
下水道を担う職員につきましては,一般的な土木あるいは機械,電気といった知識だけでなく,下水道に関する知識と経験が必要と考えているところでございます。そのため,下水道河川局では,人材育成プランを作成しまして,新規採用職員,あるいは若手の職員に対するOJTの取組,それから局内の職員に期間を限定して,局内の他課を経験していただくと,こういった取組もやっているところでございます。引き続き将来にわたって技術の継承がなされますよう,人材育成に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で則武議員の質問は終わりました。(拍手)
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