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令和7年2月定例会 2月26日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和7年2月定例会
2月26日(水) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
松田 隆之 議員
*一問一答方式
1 人口減少対策について
2 観光振興について
3 シルバーカード支援について
4 地域計画の策定について
5 道路事業について
次は,順序に従いまして松田隆之議員。
〔19番松田隆之議員登壇,拍手〕
◆19番(松田隆之 議員) 皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。
早速ですが,通告に従い質問に入らせていただきます。
1,人口減少対策について。
先日開催されたおかやま円卓会議では,人口減少対策について意見を交わし,「若者や女性が県外に流出している」,「働きたい職場が地域に少ないと思われているのではないか」,「地域には魅力ある企業が数多くある。知らしめる努力が必要」などの意見が出されたと報道がありました。
市は,令和5年第2期岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略を改訂し,活力ある地域社会の実現を図ることを目指しておられます。
そこでお尋ねいたします。
(1)岡山市の人口分析について御教示ください。
(2)若者や女性の働きたい職場をつくり知らしめる努力をすることは重要でございます。若者や女性の転出を減らす工夫,特徴的な取組についてお示しください。
(3)移住サポート補助金事業が見直されるとともに,新たに岡山市にこられー移住応援団事業が始まります。補助金の見直し理由及び新規事業の狙いについてお示しください。
(4)死亡者数が出生者数を上回る自然減時代に入り,その差は年々拡大しております。結婚や出生数など,自然動態に関する取組に力を注ぐべきと考えます。自然減への対策の必要性と取組についてお示しください。
(5)立地適正化計画が策定され4年間が経過しようとしています。コンパクトでネットワーク化された活力あるまちづくりに向けて都市機能や居住の誘導は進んでいるのでしょうか。また,取組状況についてもお示しください。
2,観光振興について。
岡山市への観光客数は,コロナウイルス感染症の収束とともに,岡山城と後楽園の連携による効果や,全国的な訪日外国人旅行者の増加に伴い,大幅に増加しております。
また,4月13日から開催される大阪・関西万博の来場者を岡山市へ周遊を促す取組,支援策についても期待しているところでございます。
そこでお尋ねします。
(1)市内の主な観光地域別観光客数の推移についてお示しください。
(2)来年度予算に吉備路周遊バス事業が計上されております。令和3年度からの継続事業ですが,これまでの実績とアンケート調査など踏まえた課題,また令和7年度事業での新しい着眼点があればお示しをください。
(3)来年度予算計上の造山古墳VR動画制作及び観光地公衆便所の水洗化について,事業内容とスケジュールをお示しください。
(4)高松城址公園のハス池が雑草に追いやられ,ハスがなくなっており,地元では抜本的な対策を求めております。何とかならないものでしょうか,御所見をお示しください。
(5)現在の岡山市観光振興アクションプランの計画期間は,令和3年度から令和7年度までの5年間です。次期計画に向けたスケジュールと推進体制についてお示しください。
3,シルバーカード支援について。
市は,市内に住民票を有する満65歳以上の方を対象にシルバーカードを交付しております。シルバーカードは,市内の観光名所や公共施設の利用が無料または割引料金で利用できる特典があるとともに,市内在住の65歳以上であることを証明するカードとなっております。
そこでお尋ねいたします。
(1)シルバーカード協賛店を募集し,割引やポイント加算等の特典が受けられる制度,いわゆる高齢者優待制度として高齢者から喜ばれている自治体もございます。岡山市も協賛店を募集し,優待制度を取り入れていただけないでしょうか,御所見をお願いします。
(2)シルバーカードの名称をおかやまいきいきカードなどに変更するとともに,紙カードをプラスチックカードに,また将来的にはアプリへ組み込んでいただけないでしょうか。
4,地域計画の策定について。
高齢化や人口減少の本格化により,地域の農地が適切に利用されなくなることが懸念されております。市は,今年度末までに市内を13の地域に分け,地域での話合いにより目指すべき将来の農地利用の姿を明確化する地域計画を策定しようとしており,先月,策定に先立ち,地域計画(案)により説明会(協議の場)を開催されました。
そこでお尋ねいたします。
(1)北区西部地域(旧足守,高松,吉備支所管内)の説明会では,地域農業の課題,水稲の多収・高温耐性品種の開発,農地の集約化における窓口や支援策,イノシシ対策等について意見や要望がございました。他の地区ではどのような意見や要望が出たのでしょうか,お示しください。
(2)現在,市のホームページでは,協議の場の取りまとめが公表されておりますが,農用地の効率的かつ総合的な利用に関し,具体的な措置の記載はございません。令和7年度当初予算に計上してある具体的な措置につながる事業について御教示ください。
(3)年度末に策定される地域計画はスタート地点を随時更新し,実行力,完成度を高めていくことが重要です。目標地図の作成を含め,更新スケジュールと手法についてお示しください。
(4)市は,13地区にプラスし,東区東部第2地区の一部,幸西地区をモデル地区としております。モデル地区とはどのようなものなのでしょうか,お示しください。
(5)地域計画策定のメリット,支援措置について御教示ください。
(6)遊休農地──いわゆる耕作放棄地の解消について,各地区では農業委員や農地利用最適化推進委員の皆様が遊休農地の調査や意向調査を行うなど努力しておられますが,相続人登記が行われていない所有者不明の農地や相続人が多数の場合もあり,遊休農地の解消につながっておりません。そこで課税の強化や農地中間管理機構の活用が考えられますが,どのように取り組まれているのか,御教示ください。
5,道路事業について。
岡山市内は,自動車交通量が多く,国道180号線の高松,一宮,万成など,渋滞箇所も数多く点在し,人流や物流において大きな支障が生じております。また,市民は幹線道路以外の生活に身近な道路についても,安全,快適に通行できるよう求めております。
そこでお尋ねいたします。
(1)中環状線,米倉・津島線万成工区の整備スケジュールについては,幾度となく地元関係者に説明しておられますが,ルート変更等によって遅れております。今後の事業工程,用地買収時期についてお示しください。
(2)生活道路の整備費及び生活道路の修繕費について,ここ数年の実績及び令和7年度当初予算計上額をお示しください。
これで1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,松田議員の質問にお答えします。
観光振興の造山古墳VR動画制作,観光地の公衆便所の水洗化についての点でございます。
造山古墳のVRでありますけれども,何を我々がやろうとしているのか,新たな倭国論というのはお聞きになっていると思うんですけれども,時々何をそういう新しい説を出しているんだと,何で出しているんだと,多くの学者が今まで研究してきたんではないかというような話を伺うところがあります。実は従来,我々が承知していたものというのは,造山古墳って古墳の大きさでは4番目で,歩いていける唯一の大きな古墳と言われているということだったんですけど,この近年,大分研究が進んできて,中の埴輪とか,年代の測定が非常に正確にできるということになってきている。考えてみると,仁徳,応神,両天皇の古墳というのは少し後で,5世紀の最初というと,履中天皇の上石津ミサンザイ古墳と造山古墳しかない。それも360メートルと350メートルと,ほぼ同じ大きさの古墳しかない。古墳時代というのは,200年ぐらい続いている。そういう中で,大きさが権力,権威の象徴となっているものが同じ大きさのものが同じ時期に存在する。となると,それは吉備国というのは,大和国とほぼ同等の力を持っていたんではないかと。それは,じゃあなぜそうなったのかというのは,ここで説明すると時間がかかりますんでやめますけれども,そういう流れを説明してきているところであります。これは勝手に我々当局がやっているわけではなくて,考古学を専門としている学芸員の皆さん方と一緒に議論させてもらっていると。それについては,自負を持ってやらせてもらっているわけであります。
そのとき,5世紀の最初という造山古墳ができたときの姿ってどうなんだろうか。なかなか証明するものはないわけなんですけれども,その時代の様々な証拠に反しない形で往時の姿というのを再現してみようじゃないかというのが,このVRなんですね。ビジターセンターで公開いたします。時期は来年2月以降となる見込みであります。ぜひ御期待していただければと思います。
観光地のトイレも,様々なところから要請がありますが,この2月に行われた西大寺の会陽,それはその前に古風なトイレが観音院に完成いたしました。室町時代から観音院は会陽で栄えていたということが分かっているわけであります。当時のトイレの姿というのはよく分からないですけど,担当は一生懸命考えてできるだけやったものであります。来年度は吉備津神社,また吉備津彦神社に設置しているトイレについて,現地に最も適した水洗化の手法を調査することとしており,調査結果を踏まえて整備を進めてまいりたいと思います。
以上です。
◎北川由佳 政策局長 1,人口減少対策について順次お答えいたします。
まず,(1)岡山市の人口分析についてです。
令和2年10月の国勢調査によると,岡山市の人口は72万4,691人となっております。また,岡山県毎月流動人口調査によると,令和7年1月1日現在の岡山市の推計人口は71万2,271人となっております。
また,人口動態を見ますと,令和5年10月1日から令和6年9月末までの自然動態では,出生数が4,708人,死亡数が8,219人となっており,全体で3,511人の減となっております。
社会動態では,国外からの移動も含め403人の転入超過となっております。これを詳しく見ますと,県内他市町村から776人の転入超過,県外に3,070人の転出超過,国外から3,274人の転入超過となっております。
次に,(2)若者や女性の転出を減らす工夫,特徴的な取組,(4)自然減への対策の必要性と取組について一括してお答えいたします。
人口減少問題に対しては,岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき,様々な方面から総合的に取り組んでいるところです。若者の地元就職を促進するには,市内企業を知ってもらうことが重要だと考えており,大学生が重視する給与,ワーク・ライフ・バランス,福利厚生制度など,働きやすさへの取組に焦点を当てた市内企業200社の魅力を発信するOKAYAMA COMPANY GUIDEという冊子を作成,配布しております。
ほかに若年女性を対象にした大学生のためのキャリア形成応援事業,女性が働きやすい市内企業を認証するきらりと認証,大学生が地域課題の解決等に取り組む学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクトなど,様々な取組を行っているところです。
あわせて,子育てしやすい環境づくりとともに,若者に対する結婚支援や不妊治療への支援も重要と考えております。
結婚支援については,出会いのきっかけづくりの場を提供する事業を実施しており,来年度からイベントの実施回数を年3回から4回に増やすなど,充実を図ってまいります。
また,子どもを持ちたいと望む方が経済的な理由で不妊治療を断念することのないよう,来年度から不妊治療に係る医療費の自己負担分への支援を行いたいと考えております。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 同じ項,移住サポート補助金の見直し理由についてです。
現在,移住支援に係る補助としては,5制度を運用しており,年度途中で予算が終了し,申請をお断りする状況となっておりますが,移住希望者の方々は移住後に希望している暮らしの実現を最優先に考え,仕事や住まいの確保の支援を重視される傾向にあります。
また,市内企業からは,不足する若年就労者の採用に苦労しているとの声をお聞きしているところです。
こうした状況などから,補助予算総額は据え置きながら,より多くの方の申請にお応えできるよう,補助要件や補助額を見直し,また特に若年層向けにインターンシップ活動参加のための交通費を新たに補助対象に追加することとしております。
次に,岡山市にこられー移住応援団事業の狙いについてです。
岡山市では,これまで民間の移住者支援団体,就職支援団体,不動産団体などで構成する岡山市移住・定住支援協議会において,官民協働による移住支援を行ってまいりました。発足から10年がたち,メンバーからも,協議会の在り方や事業内容の見直しの意見が出され,協議の結果,今年度末をもって解散する運びとなりました。新たに発足する岡山市にこられー移住応援団は,従来の協議会よりも,企業や各種団体が参画しやすいものにしたいと考えており,これまで以上にそれぞれの団体がその強みを生かして,様々な分野で移住者を支援していく体制を構築していきたいと考えております。
以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,(5)立地適正化計画に基づく都市機能や居住の誘導の進捗及び取組状況についてお答えします。
立地適正化計画は,令和3年3月に策定,公表しております。同計画は,誘導区域や誘導施設を定め,届出制度などの手法を通じ,長期的な時間軸の中で緩やかに都市機能や居住の誘導を図るものであります。これまで届出件数は164件あり,計画の意義の説明や誘導を図ってまいりました。これらによる動態は,計画策定後5年の評価,検証に向け,令和7年度以降に統計データを含めて把握することとしております。
策定以降,バス路線の再編やデマンド型乗合タクシーの導入等,便利で快適な交通ネットワークの構築や市街地再開発事業による民間活力を生かした都市機能の誘導等に取り組んでおり,引き続きコンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めてまいります。
以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 観光振興についての項,市内の主な観光地域別観光客数の推移についてです。
本市の代表的な観光地である後楽園・岡山城周辺の年間観光客数は,令和元年の約240万人から令和3年は約63万人に落ち込み,令和5年は173万人にまで回復しています。
また,吉備津神社や造山古墳ビジターセンターなどがある吉備路エリアでは,令和元年が約96万人,令和3年に約19万人,令和5年に約81万人と推移しております。いずれもコロナ禍前の水準には届いておりませんが,回復傾向にあると考えており,令和6年は集計中ではありますが,さらに改善する見込みです。
続いて,吉備路周遊バス事業のこれまでの実績,課題,令和7年度事業での新しい着眼点についてです。
本事業の1日当たりの延べ利用者数は,令和3年度が94人,令和4年度605人,令和5年度752人,令和6年度748人で,令和6年度の1便当たりの平均乗車人数は53.4人です。
利用者へのアンケートでは,98%の方が満足と回答しており,事業を無料のまま継続してほしい,夏以外の時期に実施してほしいといった御意見がある一方で,続けていくためにも有料にしたほうがよいといった御意見もありました。
来年度は,無料での実施を予定しておりますが,今後の事業継続に当たっては,事業費の確保や受益者負担の観点の議論も必要であると考えております。
なお,来年度は大阪・関西万博,瀬戸内国際芸術祭,岡山芸術交流などの大型イベントが開催されることから,それらの開催時期を見据えながら,効果的なバスの運行時期を検討してまいりたいと考えております。
最後になります。岡山市観光振興アクションプランの次期計画スケジュールと推進体制についてです。
岡山市観光振興アクションプランは,岡山市第六次総合計画における観光分野の個別行動計画として策定しているものであり,次期計画については,新たな総合計画の策定状況を踏まえながら検討することになります。
検討に当たっては,現行プランの振り返り,各種観光データの収集分析などを行うとともに,関係部局や,おかやま観光コンベンション協会,各地区観光協会といった関係機関と連携してまいりたいと考えております。
以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,(4)高松城址公園のハス池に生える雑草への抜本的な対策に係る所見についてお答えします。
御指摘の雑草対策については,これまでハスが芽吹く前に草刈り機等で撤去してきましたが,残った雑草が再び繁茂するなど,抜本的な対策には至っておりません。
このことから,ハスへの影響を考慮し,試験的に雑草ごと土壌を掘り上げ,雑草の根を除去した後に,土壌とハスを戻す取組を今年度中に行う予定としております。今後はこの取組による効果やハスへの影響等を検証し,効果的な雑草対策や,ハス池の再生に取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,シルバーカード支援についての項,順次お答えいたします。
まず,高齢者優遇制度を取り入れることについてです。
民間事業者と行政による高齢者優遇制度が幾つかの自治体で行われていることは承知しております。議員御提案の民間事業者の割引やポイントの加算などのサービスは,社会参加の促進や生きがいの高揚を図るという目的に沿うものと考えますけれども,その仕組みは各社,各自治体でそれぞれ独自に運用しているものでございまして,まずは先行事例を収集した上で,本市においてどのような対応が図れるのか研究してまいりたいと考えております。
次に,カードの名称変更,プラスチックカードへの変更,アプリへの組み込みについてでございます。
プラスチックカード化やアプリへの対応につきましては,システム改修等も必要となり,直ちに変更することは困難でございますが,他都市の類例等を収集し,費用対効果などを含めて研究したいと考えております。
また,シルバーカードのシルバーという語彙でございますが,市民の間に高齢者施策に係る表現として,一定程度定着しているものと認識しております。しかしながら,昭和60年の使用開始から40年を経過しておりまして,高齢者を取り巻く環境や捉え方も当時とは変化してきております。議員の御提案も踏まえまして,今後,施策目的に合った名称の在り方についても,関係団体などに御意見を伺ってみたいと考えております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 大きい4番,地域計画の策定について順次お答えいたします。
(1)北区西部地域以外でどのような意見や要望が出たのかについてお答えいたします。
他の地域の説明会においても,北区西部地域と同じような意見や要望が出されましたが,6次産業化の取組を検討すべき,もっともうかる農業を考えていかなければならないなどの意見や,中山間地域においては,農業用水路やため池の維持管理方法,農地の引受手の確保などが課題として挙げられております。
また,スマート農業の推進や圃場整備を含む農地の集約化,鳥獣害対策に対する支援などの要望も出されております。
(2)農用地の効率的かつ総合的な利用に関する具体的な措置についてお答えいたします。
農地の集積を促進するため,農地中間管理機構を経由して,地域でまとまった農地を地域の担い手に貸し付けた場合の協力金や,条件の不利な農地を借り受けた場合や,新規就農者に農地を貸し付けた場合の奨励金などを計上しております。このほか,鳥獣害対策として,防護柵や捕獲おりの設置に要する経費の補助なども計上しております。
(3)地域計画の更新スケジュール,手法についてお答えいたします。
地域計画の更新につきましては,原則,7月と1月の年2回を想定しております。引き続き農地の出し手,受け手の意向に関する情報収集を行いながら,地域計画の策定区域内の各集落などで話合いを行い,地域農業の課題に対する取組や将来の農地利用の方法等について合意形成が整ったものから地域計画に反映してまいります。
(4)モデル地区について。
令和5年4月の農業経営基盤強化促進法の改正により,地域計画の策定が法定化され,本市でも地域計画の策定を進めてまいりました。幸西地区は,多面的機能支払交付金に取り組んでいた経緯もあり,地域の話合いにより,将来の農地利用方針や営農活動の内容が,計画策定に着手した時点で既に明確であったため,他の地域計画策定の参考となることからモデル地区に設定いたしました。
(5)地域計画のメリット,支援措置についてお答えいたします。
地域計画を策定した地域では,農地の今後の利用状況や地域農業の中心となる人が明確になることで,地域農業の維持に資することが期待されます。また,一定の条件を満たす担い手や団体等が各種補助事業に取り組み,国の補助や支援を受けることができるメリットもあります。
以上です。
◎小橋久宣 第一農業委員会会長職務代理者 同じ項,遊休農地の解消について課税強化や農地中間管理機構の活用など,どのように取り組んでいるのかとの御質問にお答えいたします。
まず,課税強化については,遊休農地の利用意向調査で機構への貸付けの意思が示されず,翌年の現地調査でも遊休農地のままであった場合は,機構と協議すべきことを勧告します。勧告した遊休農地については,固定資産税の課税が強化され,約1.8倍になります。
次に,機構の活用についてですが,相続人登記が行われておらず,所有者不明となっている遊休農地は,農業委員会が相続人の探索を行い,相続人の過半の同意が得られれば,利用権を設定することができます。
探索によっても不明の場合は,農業委員会が所有者不明である旨の公示を行い,もし農地の借手がいる場合には,県の裁定により機構は農地に利用権を設定することができます。
今後とも,課税部門とも連携し,所有者の情報把握に努め,遊休農地の解消に取り組んでまいります。
以上でございます。
◎今井洋孫 都市整備局長 5番,道路事業について順次お答えします。
まず,中環状線,米倉・津島線万成工区の今後についてです。
米倉・津島線万成工区は,岡山市北区西崎本町から北区津島京町までの延長約1.0キロメートルの都市計画道路であり,中環状線のうち,唯一の未着工区間であることから,早期事業着手が必要であると考えております。現在,令和7年度中の都市計画の変更,その後の事業化に向けて関係機関と協議を進めているところであり,事業化後,設計,用地測量等を経て用地買収を行うこととなります。
続きまして,生活道路の整備費及び修繕費の実績及び令和7年度の当初予算額についてお答えします。
生活道路の整備費の決算額については,令和3年度が約31.9億円,令和4年度が約36.4億円,令和5年度が約40.7億円となっています。また,令和7年度の予算額は約39.0億円を計上しています。
生活道路の修繕費の決算額については,令和3年度が約23.7億円,令和4年度が約26.7億円,令和5年度が約28.3億円となっています。また,令和7年度の予算額は,約28.8億円を計上しています。
以上です。
〔19番松田隆之議員登壇〕
◆19番(松田隆之 議員) 御答弁ありがとうございました。市長ありがとうございました。
それでは,一問一答形式で再質問させていただきます。
造山古墳のVR,本当に楽しみにしております。どうかよろしくお願いいたします。
1,人口減少対策について。
人口分析でも御答弁いただきました。自然動態,社会動態,少しでも人口減少を抑制する方向に持っていかなければいけないと思っております。
政策局長にお尋ねします。
若者とか女性の目線から,若者や女性が住みたくなる魅力あるまちづくり,昨日ちょっと市長からもそういう話があったと思うんですが,そういう若者や女性が住みたくなる魅力あるまちづくりとはどのようなまちづくりなんでしょうか,御答弁お願いします。
◎北川由佳 政策局長 住みたくなる魅力あるまちづくりということでお尋ねいただきました。
まずは,学校を卒業した後ということで考えますと,やはり仕事がある。その仕事で給与をしっかりといただけて,また仕事にやりがいを感じられるということが必要になってくるかと思います。また,仕事以外の面でも,生活の環境が整っている,また生活の中で楽しいことがある,そういったことが住みたくなる魅力あるまちづくりには必要と考えます。
以上です。
◆19番(松田隆之 議員) そうですね。仕事とか,そういう生活の中の魅力というのは,大切なことなんで,またそういう施策をよろしくお願いしたいと思っております。
それから,立地適正化計画の御答弁いただきました。立地適正化計画は,都市づくりの進捗状況を確認するために,評価指標というのをつくっておりますね。基準値と目標値,これは令和20年を目標値にしているんですけれども,住居誘導区域内の人口密度というのは,基準値1ヘクタール当たり58.4人,目標値が60人,それから自宅から公共交通で30分以内に行ける人口,基準値が総人口の42%,目標値が総人口の51%となっているんですね。ここで数値をまた今後検証するということなんで,数値をお聞きすることはないんですけれども,私の感覚では,逆方向に行っておるんではないんかと,基準値と目標値があるんですけれども,果たしてええようにそれがその方向に行きょんじゃろうかなと,私としては,本当に逆に行きょんじゃないんかなという感じがあるんです。現時点で思われる,どういう感覚をお持ちなんか,感覚で結構ですから,御答弁ください。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長 数値については,これから検証する中で詳細把握に努めてまいります。もちろん,立地適正化計画自体が長期的な計画でございますので,短期的にどうかというところはありますが,今の進捗の感覚としては,悪化しているということではないんではないかなと考えております。
◆19番(松田隆之 議員) 局長,何で私がこう言うたかというと,50戸連檐が来年度で終わりですよね。周辺地域でもすごい今造成が行われよんですね。ああいうのを見ると,やっぱり薄くて広い,広くて薄い,そういうことになっていきょんじゃないんかなという心配からお聞きしました。
それから,高松城址公園のハス池についても,今年度中にそういう雑草対策,予定しているというような御答弁だったと思います。
ハス池というのは,昭和57年に市の歴史公園造成計画によって,沼の復元をしていただいたんですね。400年ぐらい地下に潜っていたハスが,再びきれいな花を咲かせるということで,地域でも大変楽しみにしとんですけれども,城址を訪れる観光客というのは,令和5年6月に備中高松城址の資料館を整備していただきまして,あの資料館整備のおかげで,大体2.5倍,それまでの2.5倍ぐらいのお客さんが来るんですね。そうした中で,今,沼面積のやっぱり半分以上,感覚ですけど,私は6割ぐらいはもう雑草に覆われてしもうとんじゃないんかと思っとんです。
それで,そうした中で地元の皆さんというのは,沼の再整備というか,復元を願っておられます。また今後調査されるということなんで,その調査結果と今後の対応というのは,高松城址公園には,高松城址公園の城址歩行会という会があります。そういうところにも御説明していただきたいと,これはもう要望ですので,よろしくお願いします。
観光アクションプランも,地域の観光協会を入れてくださるというような御答弁だったと思います。どうかよろしくお願いします。
それから,地域計画についてもお聞きしました。年に2回ぐらい手直しはやるよというような御答弁だったと思うんですね。協議の場の設置というのは,どういうふうにやっていかれるんですかね。
◎小山直人 産業観光局長 年2回ほど反映すると答弁させていただきました。地域の方々の話合いの場,地域計画の見直しにつきましては,地元の方々の御負担もありますが,それぞれ地域の状況に応じて,中心になる担い手の方とか,地域のリーダーの方々が集まって,主体的に話合いを行って,地域農業の将来像を描いていくというのがこの地域計画の趣旨でございますので,地域の方々からこういった協議の場をやりたいんだけどというお話があれば,当然我々としても支援を行っていくと今考えてございます。
以上です。
◆19番(松田隆之 議員) 今,局長は協議の場というのは,地域の声があればというような御答弁でしたね。先月,農林水産省から地域計画の変更マニュアルというのが出されまして,それには地域計画というのは毎年PDCAサイクルを通じてブラッシュアップしていくことが重要であり,計画の実現に向け,ぜひ毎年協議を実施していきましょうと,いきましょうなんですね。いかなければならないとは書いていないんですけど,毎年協議していきましょうと記載されているんですね。私はマニュアルどおりにしていただきたいなと思っております。御答弁お願いします。
◎小山直人 産業観光局長 国が示している地域計画変更マニュアルの協議の場につきましては,議員読まれたと思うんですけど,基本的な開催方法と簡易な開催方法の二通りございます。そのいずれを選ぶかは,それぞれの地域によって選択してもいいということは,これは国のほうに確認してございます。あくまで,主体的に話合いを持っていただきたい。やっぱり地域の農業を誰がこれから耕すんだという話を,行政主導でやっていくというよりは,やはり地域の方々が集まってお話をしていただくというのが,我々としては一番理想だと思っています。もちろん,なかなかそうはいかないというのも承知はしてございます。できるだけ,そういった声が出てくるように,我々としても努力してまいりたいと考えてございます。
以上です。
◆19番(松田隆之 議員) 協議の場ね,集まったらいろんな話が聞けます。私はそれを聞くために行きょんですけれども,よろしくお願いします。
それから最後に,道路事業なんですけれども,米倉・津島線,今後,米倉・津島線万成工区については,地元ではやっぱり整備スケジュールというのをすごい気にしているんですね。地元の皆さんに丁寧な説明が必要と思います。年度初めで結構ですので,また地元に説明会を実施していただきたいと思うんですが,どうでしょうか。
◎今井洋孫 都市整備局長 津島線の万成工区の説明会については,以前にも年に一度ぐらい説明会を実施してきたというのは私も聞いております。ただ,今年度についてはあまり大きな動きがなかったので,説明会のほうは実施していなかったんですけども,地域の方と御相談させていただきながら,現在の状況等について,必要であれば説明会のほうは実施していきたいと考えております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手)
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