録画中継

令和7年2月定例会
2月26日(水) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
柳井 弘 議員
1 eスポーツについて
2 岡山城・後楽園周辺について
3 廃校の有効利用について
 次は,順序に従いまして柳井議員。
     〔17番柳井弘議員登壇,拍手〕
◆17番(柳井弘 議員)  隣の方が「早う行ってけえ」と言われますから,さっさと始めますけれども,始まる前に,「早う行ってけえ」とかというようなええ日本語というか,岡山の言葉ですよね。この間,連島へちょっと行ってきたんですけど,そのときに久しぶりに得意先の呉服屋の社長と食事をしまして,ちょっとしょうたら「はあみてた。ちいでえ」と言うんですよ。「はあみてた。ちいでえ」。分かります,高橋さん。もう完全に岡山弁なんですよ。「はあみてた。ちいでえ」。
 それでは,通告に従いまして(笑声)質問に入ります。
 大きな1番,eスポーツについて。
 前回,2024年9月議会で質問した後も,岡山市におけるeスポーツはさらに進化を遂げています。中でも,eスポーツを活用した人材育成,雇用促進,高齢者福祉における取組に実績が出ています。
 人材育成においては,探究学習の一環として,市内の中学生が公民館のイベントにおいて,ボランティアでeスポーツのイベントを企画,運営を行い,机上では学べない実践的な学びにつなげています。
 備前市では,教育委員会が旗振り役となり,高校生とeスポーツでSDGsの課題解決に取り組むプロジェクトも進んでいます。
 新産業の普及促進においては,創業支援・雇用推進課が岡山市のeスポーツにおける市場成長と周辺関連産業の市場拡大を目指すためのイベント開催における経費の一部を補助しており,今年度は2件のイベントが開催されました。
 昨年の12月15日に岡山コンベンションセンターで実施されました岡山eスポーツ企業対抗戦では,大森市長にも御参加いただきましてありがとうございます。23チーム,27社が参加し,白熱した戦いを繰り広げながら異業種交流を深めました。この企業対抗戦をきっかけに,岡山市内の企業では,リクルートや社内での交流のために,eスポーツ部をつくる動きが広がっています。
 また,イベントには,市内の高校生,大学生を中心とする70名弱のボランティアに運営に携わってもらい,参加者と交流することで,学生には企業の雰囲気を,企業には学生の動きを見てもらいました。ここでマッチングが成立した実績もでき,企業側は新たな雇用獲得のために,eスポーツに興味を示しています。
 東京,大阪,広島からソフトコンテンツ企業が3社参加されており,岡山でのeスポーツの盛り上がりや多くの学生の参加に驚かれていました。こうした岡山市の取組は,今年1月7日,11日の日経新聞全国版でも取り上げられ,多方面から主催者側への問合せが来ている状況です。
 若者世代は,SNS,インターネットでの情報取得が圧倒的であり,発信,拡散する能力も持っています。eスポーツを好む学生はITやソフトコンテンツに興味があるため,県外のIT系の企業誘致を進めることや,市内の関連企業の新技術参入を,市としてさらに注力してはいかがでしょうか。
 次に,高齢者福祉ですが,今年度,鳥取県で実施された,ねんりんピックで,eスポーツが正式種目となり,岡山から1チームが参加しました。惜しくも決勝前の最終予選で敗退しましたが,その後参加した選手は県外の高齢者eスポーツとの交流を続け,オンラインでの対戦などを行っています。
 これは,生きがいや新たな仲間づくり,フレイル予防につながっていると思われます。
 昨年度から地域包括ケア推進課,介護予防センター,eスポーツ連合,市内の専門学校,大学と連携して,高齢者のためのeスポーツ×健康講座を4つの区内で実施しています。参加者からの満足度はとても高いのですが,定期的に気軽に開催ができず,課題を感じています。
 そこで質問です。
 (1)岡山市として,地元企業への就職活動を促進していく一つの手段として,eスポーツを活用する必要が迫られているように思います。御所見をお聞かせください。
 (2)福岡市では,生成AIやメタバースといった新技術を活用した企業に対し補助制度を行っています。岡山市でも導入してみてはいかがでしょう。御所見をお聞かせください。
 (3)地域包括ケア推進課を中心とした高齢者eスポーツが取り組まれてきていますが,継続的に活用していくための拠点整備を考えてはいただけないでしょうか,お考えをお示しください。
 大きな2番,岡山城や後楽園周辺について。
 国と岡山市が連携して,旭川かわまちづくり計画を策定し,これを基に,観光客や地域住民をはじめとするあらゆる人にとって,歩いて楽しいまちづくりを進めるため,岡山城・後楽園周辺の堤防整備や親水護岸整備等を行ってきたところです。
 この整備事業の一つである市道石関町3号線の道路の拡幅工事が完了すれば,出石地区で国と市が連携して進めてきた一連の整備が全て完了することになります。
 (1)一連の整備が完了することで,通行の安全性や中心市街地の洪水に対する安全度が高まるだけではなく,岡山城や岡山後楽園周辺の回遊性が向上し,にぎわい空間が創出されると思いますが,改めて一連の整備に対する市長の思いをお聞かせください。
 (2)石山公園から岡山城に至る旭川右側の堤防道路では,夜間に照明がなく,観光客や市民が安全に通行できるとは言い難い状況ではないでしょうか。今後,石山公園の再整備の計画がありますが,その中に照明設置についても盛り込めないでしょうか,御所見をお聞かせください。
 大きな3番,廃校の有効利用について。
 現在,岡山市内の廃校は7校ですが,もうすぐ福谷小学校が買い戻されるので,合計8校です。
 岡山市として有効活用をどのようにイメージなさっているでしょう。
 農林水産,福祉,医療,教育の分野ならば,活用が結構可能だと思いますが,今のところの進展はないように感じます。
 私,何年か前から断続的ではありますが,県外の廃校活用を見学に行っています。
 医療福祉分野では高齢者施設,教育分野では企業の合宿型研修施設に使われていました。
 農林水産の分野で見学させていただいた施設は,葉物の水耕栽培やキノコの栽培が行われていました。その現場では,近隣の高齢者や障害者の雇用も率先して行われており,地域と行政が関わりながら元廃校と共存していました。
 そのほかを調べてみると,魚類の養殖やエミューの飼育にも廃校が活用されていました。
 そこで質問です。
 (1)今現在,廃校の有効活用を御提案いただいている企業や団体はあるのでしょうか。また,岡山市主導で有効な使い方を検討しているのでしょうか。
 (2)岡山理科大学が好適環境水の研究を進めています。廃校にはそれぞれ体育館とプールが備わっていて,今後の研究に最適な環境がそろっています。岡山市から提案を行い,有効活用につなげてはと思いますが,御所見をお示しください。
 (3)福谷小学校の買戻しはとても残念でしたが,市の財産を売却し,その後,買戻しになりました。岡山市にとっても購入企業にとってもダメージだと思うのですが,活用団体の審査の過程で不足があったのではないでしょうか。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,柳井議員の質問にお答えします。
 私は,市道石関町3号線の拡幅工事が完了すれば,一連の整備が全て完了することへの私の思いということであります。
 これは就任当初からこの問題,関わってまいりました。まずは,岡山城と後楽園,月見橋を通っていくのが通例でありますけれども,やはり後楽園の正面に行く,鶴見橋ですね,そちらのほうから石山公園,今,解体していますが,市民会館,岡山城に行く道,これが観光客とか,市民が楽しんでそこを歩いていただくにはなかなか行きにくい,そういう雰囲気であったわけであります。ここは何とかできないかというのを地方整備局と特によく話をした覚えがあります。
 長い時間がかかりましたけれども,ようやく完成ということになり,あわせて堤防の整備もなされ,平成30年7月豪雨,実はここはなかなか危なかったところであったわけですが,それも解消,安全性を大きく向上させたところであります。
 整備局が整備してくれたランニングのコースも,ジョギングコースもよく利用されているということで,御指摘のように回遊性──回遊性というか,そこで憩う市民も多くなり,随分,当該地域のよさというのが出てきたんじゃないかなと感慨深く思っております。
 以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長  1番,eスポーツについての項,高齢者eスポーツに取り組んでいるが,継続的に活用していくための拠点整備はについてでございます。
 岡山市では,フレイル予防,認知症予防の取組の一環として,eスポーツを取り入れた講座を開催しております。
 フレイル予防につながる活動は,参加のしやすさの面からも,身近な地域においてそれぞれ行われることを想定していることから,高齢者向けeスポーツの拠点整備ということは考えてございませんけれども,eスポーツによる他者との交流は,フレイル予防に有効であると認識しております。引き続き議員御紹介のeスポーツ×健康講座を開催することで,eスポーツが地域における介護予防活動に生かされるよう,周知啓発に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。
◎小山直人 産業観光局長  同じ項,(1)地元就職の手段としての所見についてお答えいたします。
 岡山市では,これまで産業部局においてeスポーツの普及を推進し,市内におけるeスポーツ産業の市場成長と周辺関連産業の市場拡大を目指し,eスポーツ産業振興事業補助金などの支援を行ってまいりました。
 eスポーツを活用した地元企業の雇用促進の面においては,福利厚生の充実による働きやすい職場づくりの取組として,eスポーツを部活動として行っている地元企業があり,離職率低下などにつながっていると聞いています。
 これらの取組は,市内企業の人手不足の解消の一助になっていると考えています。その効果について引き続き研究してまいります。
 続きまして,(2)生成AIやメタバース等の新技術を活用した企業に対する補助制度の導入についてお答えいたします。
 岡山市では,製造業やソフトウエア業等を営む市内中小企業に対し,IoT,AI等の先端技術を活用するための機械装置,システム購入費等の導入に対する補助を行っているところです。
 また,今年度から実施している新規事業創出強化パッケージでは,既存企業が自社の技術を生かし,新規事業創出や新分野進出へ取り組む際に,専門家による伴走支援や実証に係る費用の支援を行っているところです。これらにより,市内企業のIoT,AI等の先端技術の活用や新規事業創出を促進してまいります。
 以上でございます。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  2の項,岡山城や後楽園周辺について,市長答弁以外をお答えいたします。
 (2)石山公園から岡山城へ至る堤防道路への照明設置についてお答えします。
 石山公園の再整備に合わせて,周辺の堤防上の舗装や転落防止柵等についても,一体的に再整備したいと考えております。その際,当該堤防道路は暗いというお声をいただいておりますので,照明の設置もあわせて検討いたしますが,河川区域内に位置するということから施設設置の可否や施工条件等について,河川管理者である国と協議を進めてまいります。
 以上です。
◎岩田康裕 財政局長  3,廃校の有効利用についての項,まず岡山理科大学に提案してはとのお尋ねです。
 本議会にお諮りしている条例改正を経て,来年度スタートを目指す未利用地の新たな利活用スキームでは,幅広い事業者から活用案の提案を求めたいと考えており,現時点では特定の企業や団体に限った働きかけを行うことは想定しておりません。
 なお,御指摘の大学からの活用案の提案は歓迎するところであり,議員が御紹介いただけるならば,関係部局と連携しながら必要な情報提供を行ってまいりたいと考えております。
 次に,福谷小,利活用に当たって審査が不足していたのではないかとのお尋ねです。
 旧福谷小学校等跡地活用事業の審査の過程では,提出された事業計画書を基に,庁内で分析するのみならず,公認会計士に財務分析及び意見を求めるなど,慎重な検討を経て,市議会において不動産の売払い議案を御議決いただいたところです。
 その後のコロナ禍など,想定を超えた社会情勢の変化などによって,事業実施に至らなかったことは誠に残念ですけれども,買戻しの後に,施設の状況にも鑑みながら,改めて活用案を募ることができればと考えております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  同じ項,御提案いただいている企業や団体はあるのか,また使い方を検討しているのかとのお尋ねです。
 廃校の活用については数件の相談がありましたが,具体的な活用には至っておりません。
 教育委員会としては,教育目的での活用について検討を行いましたが,現在のところ有効な活用方法は見いだしておりません。
 以上でございます。
     〔17番柳井弘議員登壇〕
◆17番(柳井弘 議員)  ありがとうございました。市長ありがとうございました。
 蓬莱橋を渡って,鶴見橋を渡って左へ行く,そういう散歩コースかなと思うんですけど,なぜか市民会館の周り,物すごう明るいんですよ,すごい照明があって。土手側に行くと,本当に一気に暗くなって,そこから岡山城まで真っ暗,月見橋を渡るところは少し電気があります。後楽園側の足元はちょっと明るいんですけど,そのあたりはまあまあええ感じといえばええ感じ,まだ。そっから先ってまた真っ暗ですけどね。そういう感じで,本当にちょっと歩きやすくなったかなというのが実際の感想でございます。よろしくお願いします。
 照明のほうは,いろいろ問題があるんかもしれんですけど,最近なんかLEDなんで,重量が結構軽くなっているということもあるんで,僕は堤防にそんなにダメージを与えるんかなと思うんですけど,そのあたりも,昔の感覚でいくと,それは難しい。だけど,今は何かちょっと違うんじゃないんかなと,そんなふうに思いますんで,御答弁は結構ですけれども,ぜひ前向きに考えていただければなと思います。しょっちゅうあの辺歩いていますんで,どういう状況か分かっておるので,そのあたりは,知らん思うて言うたらいけんよ。そういうことございます。よろしくお願いいたします。
 eスポーツなんですけれども,やっぱり企業としては即戦力が欲しいということなので,即戦力に近い学生の人材が,要はデジタル人材の確保が必要らしいです。就職支援活動の一環として,eスポーツの活動をしている企業と──要はどうやってこのeスポーツをしょうる企業と学生をマッチングしていくかということに対して,できりゃ岡山市主導でやってくれたら,多分敷居が下がって参加するのかな,そんなふうに思うし,もし一般企業,一般団体がそういうことするんであれば,岡山市がそういうこと率先してやれよというようにして,補助を渡してみる,そういうようなお考えがあるといいなということなんです。ぜひ御検討してみていただければなと思います。
 それから,メタバースの百貨店とかあるんですね,今。大丸松坂屋百貨店が出店しているそうです。EC,要はEコマースに次いで,第3の主要チャンネルになるんだって。なので,メタバースもやっぱり岡山市としては,ちょっと率先して頑張れと言う必要もあるんかな。今度はベネッセが生成AIで対話型学習の家庭教師を月々7,980円でやるそうですわ。これも意外と画期的なんではないかなと,要はコミュニケーション能力もちゃんと養う,学問ではなく,そういうことにも,やっぱり普通の通信教育ではなく,一歩前に進んだ生成AIを使った教育ということで,頑張るそうです。来月からもう始まるそうです。
 そういう意味では,やっぱり僕はメタバース,生成AIというところも,行政として少し考えていく必要があるんではないかなと思います。何かあれば,一言いただければなと思います。
 それから,フレイル対策なんですけど,近い場所で開催することって言ようたら,1年に1回ぐらいじゃないかなと思うんですよ。なので,いつでも行けるというんじゃないですけれども,そういう拠点があると,ああ行ってみようかな,今回こういうすごいことするんじゃから,ぜひおいでよということが言えるんですけど,今のところないわけじゃないですか。これを行政にしろと言うたら,やっぱりちょっとハードルがあるかもしれません。なので,一般団体,一般の企業がするんであれば,それに対してどうぞやってくれと,補助を出して継続して定期的にする。定期的に補助も打つというようにしていただけるとやりやすいんではないかなと思うんですけれども,検討の余地はないかどうかというのを,一言お願いします。
 それから,eスポーツ対抗戦,例えば就職活動のイベント,フレイルのイベント,こういうことを考えると,eスポーツこそ国境を越えた会議であり,展示会であり,視察先にもなるコンテンツでしょう。これはまさにMICEなんじゃないですか。
 MICEポーツか何か,何か名前変えたらええんじゃないかなと思うたりして。これ真剣に取り組むところは,MICEさんじゃないかなと僕は思っています。ミーティングであり,インセンティブトラベルであり,コンベンションであり,イベントである。これまでeスポーツ,担当局長,御所見をお願いします。
 それから,廃校です。廃校はちょっと見に行きました,いろいろ。私,昔青森県まで行ってきました。葉物の野菜,これ天候に左右されないんで,ファミリーレストラン系が安定供給がありがたいということで専属契約をしていました。それから,滋賀県も行ってきました。これは,キクラゲがメインでした。この当時のキクラゲの生産量って,日本国内で少なかったみたいです。今,結構増えてきましたけれども,ほかにもエノキとかシメジとかもやっていました。これも今のところ順調です。多分十数年続いていると聞いています。
 それから,福島県のガイナックスも行ったんですけど,ガイナックスと言うても分からん人も多いかもしれんですけど,要はエヴァンゲリオンの会社です。これはちょっと駄目になりました。
 高知県にも似たようなところがあったんですけど,これも結構頑張ったんですけど,駄目でしたね。
 ということはやっぱり農業ということではないかなと。農業といえば,やっぱり産業観光局になるんかなと。なので,こういうこともやっぱり財政局だけではなく,産業観光のほうも主導を持ってまあまあ募集するとか,考えを前へ出していくとか,こういう考えの人おらんかなというようなインフォメーションがあってもええんじゃないかなと思います。
 教育委員会が提案なしで手は挙げんですよ,それは。こういうことにも使えるよみたいなんがないと,岡山市内の学校,廃校は,まあまあ内山下以外はちょっと真ん中じゃないじゃないですか。なので,使用に意外と制限がかかるんではないかなと思われるので,こういうことでどうですかという事例が4,000校ぐらいあるんでしょう,今は。なので,そこの成功事例も踏まえて,これならそこの学校でもできるんかな,そういうような視点で,ちょっと御案内をいただければなと思います。
 いろんなところ聞いてきたけど,やっぱり一番の障害って,地元の方とどうお付き合いができるか,ここが大きいんかなと思いました。
 本文でも申し上げましたけど,そのときは地域の75歳,80歳という方を雇用していました。さらに,障害の方は少なくとも3名はお会いしました。
 そういうように地域と,そういったことと共存するというのが,やっぱり一つの成功事例かなと思いました。そのあたりを踏まえて,教育長もう一回ちょっと,今んところの教育長のお考えをお示しいただければなと思います。
 以上でございます。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長  再度の御質問でございます。行政ではなかなか拠点整備が難しいという中で,民間企業がというお話だったと思うんですけれども,一応フレイル予防,介護予防という枠組みはございますけれども,補助金云々というお話もありましたけれども,例えばそういう拠点というのがあって,我々が今実施しているそのeスポーツの講座と何か広報的な部分で連携したりとかという可能性はないことないと思いますので,どういう企画があるのかということはお伺いした上で,今の我々の事業とどういうふうにつなぐことができるかということは検討の余地はあるかなと思っております。
 以上です。
◎小山直人 産業観光局長  すいません,2点御質問をいただいたかと理解してございます。
 1つ目が,デジタル人材といわゆるeスポーツの各企業様とのマッチングのお話,これにつきましては,今,労働力人口が減少していく中で,企業の人材確保が難しくなっていくことが想定されていて,企業はあらゆる分野においてDXとかデジタル推進とか,そういったこと進めていっているんで,いわゆるデジタル人材ってどこも今欲しいというのは,まさにおっしゃられているとおりの状況になっています。我々,市が主催する合同企業説明会におきましても,いわゆるIT企業のブースって,比較的人気が高くなっている状況です。そういった状況の中で,どこかの産業とかどこかの業種に特化して御紹介するというのはなかなか我々としてやりいにくいんですけれども,ただ先ほどの御質問の中でもおっしゃられた,例えばeスポーツ産業と学生等のマッチングなどに対して,こういったイベントをやるんだということであれば,そういった情報の提供であるとか,そういったところは市としてできることもあろうかと思いますので,そこらあたりは研究させていただきたいと思います。
 それから,メタバースと生成AIについて,産業の観点からいいますと,メタバースがなぜ日本でなかなかうまくいってないのかということに関しましては,いわゆるVR機器が日本でまだまだ発展していないであるとか,あとメタバース空間の中で決済する場合に,いわゆるデジタル通貨というか,そこらあたりの仕組みがなかなか日本は整ってないというような現状の中で,メタバースを利用して何かをやるというのは,まだ日本の中でうまくいってないのかなというのが現状の認識でございます。生成AIにつきましては,我々も市役所の職員,事務の中で生成AIを使ったような事務もやっているところもあります。今後,産業として,メタバースなり生成AIというのは,伸びていくというか,必要となるところというのは認識してございます。産業観光局としてどういった支援ができるか,これもまた研究してまいりたいと思います。
 以上でございます。(「廃校活用の問題」と呼ぶ者あり)
 廃校活用の件についてお答えさせていただきます。
 農業というか,植物工場のことを恐らく言われているのかなと思います。農業の面でいうと,植物工場なんかは,いわゆる廃校跡地を利用してやられているようなケースというのが多いというのは,私どもとしても認識してございます。ただ,植物工場で何を作るかというところで,付加価値の高いものがなかなかできなかった。例えば通常のレタスであるとか,そういったものを作っても,高値で売れないというのがあって,今まで何度となく植物工場というのは,今第3次ブームが終わったところぐらいなんですが,最近天候不良で,野菜がすごく高くなっているような状況もありますので,そういう意味でいうと,植物工場のように天候に左右されず,野菜ができるような仕組みというのは,ひょっとすると単価が合ってくるのかなと私としては思っているところです。もし仮に植物工場でそういった廃校を利用してやりたいという事業者がいらっしゃるんであれば,我々としても情報収集して,こういった活用方法もあるよということを伝えていくということはできると思います。
 以上でございます。
◎岩田康裕 財政局長  先ほどの廃校活用の件,議員おっしゃるように,今我々が当面優先的に考えなきゃいけないと思っているのは,市街化調整区域など,条件の不利なところにある,特に大きな学校跡地というのをまずやっていこうと考えています。そういう意味でいうと,やはり市街化調整区域に位置するものが多いということになりますと,やはり用途変更に制限がある,あるいは建物の貸借についても制限があるということで,議員おっしゃるような農業とか,地域住民の交流とか,そういったところでいえば,非常に親和性が高いと思っておりまして,そういったところを中心に,例示ということも,今日御指摘もいただきましたので,そういったことも踏まえまして,必要な情報提供していく。
 それから,検討委員会の中には,産業,政策局,それから施設所管部局である教育委員会,こういったところにも入っていただいて,中の検討チームとして一緒に動いていただこうと思っておりますので,今日の御指摘を踏まえて,しっかり対応していきたいと思います。
 以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長  eスポーツについて,MICEとしても盛り上げていく,関与していくべきものではないかという御質問だったかと思います。eスポーツにつきまして,大会の目的や規模,主催者等いろいろあると思うんですが,オンライン体制とかではなくて,宿泊を伴う,例えば全国から,あるいは世界からeスポーツで岡山に来て,宿泊していただけるようなものであれば,MICE誘致を進める本市としても歓迎するべきものかなと思います。
 それで,本市で開催されるMICEのうちのコンベンションにつきましては,現在も公益社団法人おかやま観光コンベンション協会がコンベンション開催事業補助金交付要綱に基づいて補助して,誘致を進めているところです。ただ,交付要綱でスポーツ大会,競技会もコンベンションの一つの補助対象とはしているんですけれども,eスポーツについては,該当するかどうか,まだ判断しておりませんので,今後協会等と協議して検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  廃校活用についてのお尋ねがありました。現状ですね,我々としたら,廃校の暫定利用とか,維持管理について,管理の面で今させていただいております。御提案ということであったんですが,我々としたらちょっと言葉が正しいかどうか分かりませんが,PPP交流広場とか,文科省にも廃校活用のホームページ担当課がありまして,お尋ねさせてもらいましたが,やはり議員御提案のように,なかなか教育目的での活用はしていない状況です。我々のほうから,農業活用についての御提案というのもなかなか難しいところがございまして,現状では,努力はしているが,なかなかうまくいってないという状況でございます。
     〔17番柳井弘議員登壇〕
◆17番(柳井弘 議員)  ありがとうございました。
 いろいろと提案というか,各3つ,eスポーツに対しても,活用に関してもですけれども,研究研修センターというのがあったじゃないですか。あれこそどこかの廃校を活用するべきなんじゃないかなと,ずっと思ようたんですね。やっぱりさらじゃないといけんかったんでしょうかね,やっぱりその辺は。ああいうものこそ,そういうところに造ると,有効に活用できるんではないかなと,そんなふうに思いました。なので,研究研修センターはあるとします。だけど,やっぱり先生方の研修というか,そういうのに活用してみたらどんなんかなというような,そんな考えはやっぱりないんかな。せっかく学校があるのに,そこでないと言わんようにしてえ,質問にならんから。それちょっと一言またお願いします。
 産業観光のほうですけれども,言われたらするよと言うたら,多分言うてこんと思うんです,廃校の話でしょう,例えばそれも。こっちからやっぱり提案していくとか,こういうようなことで誰かおらんといって,指立てるというのも一つじゃないかなと思うんです。そういう考えは,今のところないんかどうか,その辺だけ一言お願いします。フレイル,フレイルよろしゅうお願いします。
 以上です。
 すいません,ありがとうございました。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎小山直人 産業観光局長  植物工場に関しまして,私は産業も農業も両方持っていますんで,産業サイドのほうで,よく異業種から植物工場に参入したいんだという話を担当者の時代にもいろいろ聞いていたことございます。どちらかというと植物工場というお話は農業サイドのほうからはあまり聞いたことがないんですが,岡山市で廃校があって,こういった利用ができるよということに関して,JAさんとか,そういった関係の方々と協議するということは,議員おっしゃられるとおり,やってみたいと思います。
 以上でございます。
◎三宅泰司 教育長  教育センターの御提案があったんですが,過去に深柢幼稚園の跡とか,石井小学校を教育センターとして使っておりまして,最終的に今西大寺公民館を間借りしているという状況なんです。やはりどういうことかというと,交通の便がいいところに間借りしていたという状況がありまして,政令市で自前の教育センターを持っていないのは岡山市だけでございまして,このたび本当に令和9年開設を目指しておりますんで,これはこれでやらせていただきます。
 あと,やはり議員御指摘のとおり,周辺部であるということがございますが,教育目的で何ができるかということは,様々活用あると思いますので,汗をかいていくというか,検討はしていきたいと思います。
 以上です。
○森田卓司 副議長  以上で柳井議員の質問は終わりました。(拍手)
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