岡山市議会
会議録検索サイトへ
文字サイズの変更
標準
大
録画中継
トップ
/
会派名でさがす
/
公明党岡山市議団
/
令和7年2月定例会 2月27日(木) 本会議 一般質問
会議名でさがす
議員名でさがす
会派名でさがす
操作方法について
※用語の検索は会議名、議員名、会派名、発言通告(質問項目)を対象としています。
1倍速
1.2倍速
1.5倍速
2倍速
内容
会議録
令和7年2月定例会
2月27日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
林 敏宏 議員
1 デフリンピック支援と共生社会の推進について
2 文化・芸術振興について
3 防災対策について
次は,順序に従いまして林敏宏議員。
〔26番林敏宏議員登壇,拍手〕
◆26番(林敏宏 議員) 皆様こんにちは。私は,公明党岡山市議団の林敏宏と申します。
今日は,1点目,デフリンピック支援と共生社会の推進について,2点目,文化芸術の振興について,3点目,防災対策についてお尋ねします。よろしくお願いいたします。4人目というと,早う終わらんかというような期待感を何かすごく感じるんですけども,取りあえず質問は読ませていただこうと思います。
1番,デフリンピック支援と共生社会の推進について。
今年11月,日本で初めて開催されるデフリンピックは,聴覚障害者のスポーツ振興にとどまらず,共生社会の実現に向けた大きな一歩となる意義深い大会です。本市においても,障害のある方がスポーツや文化活動に参加しやすい環境整備を進めること,また情報のバリアフリー化を推進し,誰もが暮らしやすい社会を構築することが求められています。
令和5年2月に行った質問では,デフアスリートとの交流事業の可能性や情報のバリアフリー施策,デフリンピックへの応援やホストタウンとしての参画について当局のお考えをお伺いしました。その際,共生社会の実現に向けて,関係部局と協議しながら研究していくとの答弁をいただいたところです。
デフリンピック開催が近づく今こそ,本市として,より具体的な取組を示し,市民と共に共生社会の実現に向けた歩みを進めていくことが重要です。
以下伺います。
(1)改めて,岡山市在住のデフアスリートの状況についてお示しください。
(2)日本財団パラスポーツサポートセンターの2021年実施調査では,国内のパラリンピックの認知度が97.9%なのに対し,デフリンピックは16.3%にとどまります。岡山市内における認知度について当局の認識を伺います。
(3)前回の質問では,小学校等でのパラアスリートとの交流事業を参考にしながら,デフアスリートとの交流について関係部局と協議するとの答弁がありました。その後,どのような協議が行われ,具体的な進展はあったのかお聞かせください。また,今後実施予定の事業があればお示しください。
(4)岡山市では,手話言語条例の下で手話通訳派遣事業などを進めていますが,デフリンピックを契機に,さらに情報のバリアフリー化を推進すべきと考えます。例えば,公共施設や主要な交通機関,観光地などにおいて,音声情報を可視化するデジタルサイネージや手話・字幕対応の案内システムを導入することが考えられます。これらの施策の導入について御所見をお聞かせください。
(5)前回の答弁では,ホストタウンへの参加について国の動向を注視するとありましたが,その後,具体的な検討や進展はあったのかお聞かせください。また,他自治体の動向を踏まえ,岡山市としてホストタウンに参画する場合の課題や準備すべき点について,岡山市としてどのように認識しているのかお伺いします。
(6)デフリンピックの認知度が依然として低い中,市民がデフアスリートに触れる機会を増やすことが求められます。他の自治体では,学校教育の一環としてデフスポーツ体験を取り入れたり,市民向けのデフスポーツイベントを開催する動きも見られます。岡山市として,市民への啓発活動を強化するためにどのような新たな取組を検討しているのかお伺いします。
(7)デフリンピックの開催は,共生社会の実現に向けた意識を高める絶好の機会となります。この機会を生かし,岡山市が今後さらに共生社会の実現に向けた政策を展開する意向があるのか,その具体的な方向性についてお聞かせください。
2番,文化芸術振興について。
(1)文化庁が実施する劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業は,18歳以下の子どもたちが劇場や音楽堂で本格的な実演芸術を鑑賞,体験する機会を提供することを目的とした事業です。本事業を通じて,子どもたちの豊かな人間性の涵養を図るとともに,将来の文化芸術の担い手や観客の育成にも寄与することが期待されています。
補助の対象となるのは,劇場・音楽堂等の設置者または管理者,あるいは国内の実演芸術団体であり,法人格を有し,専門的な芸術活動を行う団体です。本事業では,18歳以下の子どもが無料で鑑賞できる公演の開催に必要な経費が支援されます。
このような趣旨を踏まえ,本市としても積極的に本事業を活用し,全ての子どもたちが文化芸術に触れる機会を確保すべきと考えますが,当局の御所見をお聞かせください。
(2)岡山市は,岡山市文化芸術基本条例において,文化芸術の振興を重要な施策として位置づけており,岡山市文化芸術推進計画でも次世代を担う子どもたちへの文化芸術の普及が重要な課題とされています。特に,2023年に開館した岡山芸術創造劇場ハレノワは,市民や地域と共に新たな創造やにぎわいを生み出す文化拠点として大きな期待が寄せられています。一方で,子どもたちが本物の文化芸術に触れる機会は地域によって差があり,特に経済的な理由から劇場や音楽堂での鑑賞を経験できない子どもたちもいるのが現状です。
そのような中,本事業は子どもたちに質の高い文化芸術を無料で鑑賞,体験できる貴重な機会を提供するものであり,本市の文化政策とも合致するものと考えます。このような観点から,本市としての具体的な取組についてお聞かせください。
(3)全国では,本事業を活用し,子どもたちに質の高い芸術鑑賞機会を提供する自治体が増えています。例えば,大阪府泉大津市では,市内の18歳以下の子どもたちが無料で舞台芸術を鑑賞できる環境を整え,地域の文化施設の利用促進と子どもたちの芸術体験の拡充を実現しています。
本市においても岡山芸術創造劇場ハレノワを活用し,同様の取組を行うことで,子どもたちにより多くの文化芸術体験を提供できるものと考えますが,本事業の活用についてどのようにお考えでしょうか。
(4)岡山市の取組状況について具体的に以下伺います。
ア,本市では,この文化庁の事業を活用した取組が行われていますか。もし行われている場合,その具体的な内容と成果についてお聞かせください。
イ,岡山芸術創造劇場ハレノワを活用し,本事業を推進する計画はありますか。例えば,ハレノワを拠点に市内の学校や教育機関と連携し,芸術鑑賞プログラムを実施する考えはあるのでしょうか。
ウ,本事業の存在を市内の劇場・音楽堂,実演芸術団体に対してどのように周知していますか。これまでにどの程度の施設や団体が本事業を活用しているのか,また今後の見通しについてお伺いします。
(5)2025年には,第4回目となる岡山芸術交流2025が開催されます。岡山芸術交流は,国内外の現代アートを紹介し,岡山市の文化芸術の発展に寄与する国際的な芸術祭であり,本市の文化振興の重要な柱の一つです。
ア,これまでの岡山芸術交流では,子ども向けのプログラムやワークショップなどが実施されてきましたが,今後さらに子どもたちが芸術作品に触れ,学ぶ機会を拡充する予定はあるのでしょうか。また,本事業と組み合わせることで,より多くの子どもたちが無料で芸術に親しむことができる可能性がありますが,その点についてどのようにお考えでしょうか,伺います。
イ,岡山芸術交流2025と岡山芸術創造劇場ハレノワを連携させ,舞台芸術やパフォーマンスアートの公演を通じて子どもたちが多様な芸術体験をできるような仕組みをつくることは可能でしょうか。
(6)さらなる推進策について伺います。
ア,岡山市の文化政策に基づき,本事業の活用を促進し,文化芸術を子どもたちに届けるための支援策を強化する考えはありますか。例えば,事業の申請手続に関するサポートや対象施設,団体への財政支援などが考えられます。
イ,学校教育と連携し,ハレノワを活用した年間を通じた芸術鑑賞プログラムを構築することは可能でしょうか。これにより,子どもたちが継続的に文化芸術に触れる環境を整備することができます。
ウ,本事業の補助対象外となる小規模な劇場や団体に対して,岡山市独自の支援策を講じることについてどのようにお考えでしょうか。地域の多様な文化資源を活用するためにも幅広い支援が求められます。
以上について,それぞれの市の御所見をお伺いします。
3番,防災対策について。
(1)避難所環境の改善について。
大規模災害時の避難所環境の改善について,特にTKB(トイレ,キッチン,ベッド)の迅速配備やスフィア基準の導入が求められています。
政府は,昨年12月に避難所運営指針を改定し,被災者が尊厳ある生活を営める最低基準を示すスフィア基準を取り入れており,トイレの個数については,災害発生当初は避難者50人に対し1基,避難が長期化する場合には20人に1基と明記されています。さらに,トイレの比率を男性用と女性用を1対3とするようにするよう推奨し,入浴施設も50人に1つとの基準を示しました。また,避難所内の1人当たりの居住スペースを最低3.5平方メートル(畳2畳分)とし,段ボールベッドなどが置ける広さの確保を目指しています。指針ではこのほか,温かい食事を提供できるよう地域内でキッチンカーを手配するなどの取組事例が紹介されています。
また,昨年11月に中央防災会議等から令和6年能登半島地震を踏まえた災害対応の在り方についての報告書が出されました。その中で,国の応援組織の充実強化や被災地のニーズに応じてキッチンカーやトイレトレーラー,ランドリーカー等を迅速に提供するための事前登録制度,災害ボランティアとして活動する支援団体の事前登録制度の創設,全国の自治体における受援計画の作成,訓練などを総合的に進めるとしています。
ア,昨年12月に改定された避難所の運営指針で明記されたスフィア基準について,本市での避難所におけるトイレ基準の在り方についてお伺いします。
イ,現在の避難所でのトイレの基準は幾つになっているのかお伺いします。
ウ,スフィア基準に基づく,トイレを20人に1基とする取組について御所見をお伺いします。
エ,スフィア基準に基づく入浴施設の基準の取組について御所見を伺います。
オ,スフィア基準に基づく避難所内の1人当たりのスペース,最低3.5平方メートルの確保を目指す取組についてお伺いします。
カ,政府では,被災地のニーズに応じてキッチンカーやトイレトレーラー,ランドリーカー等を迅速に提供するための事前登録制度を検討していますが,本市でも積極的に取り組むべきと考えます。御所見をお伺いします。
キ,政府では,災害ボランティアとして活動する支援団体の事前登録制度の創設を検討しており,積極的に本市も取り組むべきだと思いますが,御所見をお伺いします。
ク,令和6年能登半島地震を踏まえた災害対応の在り方についての報告書では,国や地方自治体等における災害応急対応について,孤立が想定される地区での関係機関が連携した訓練や受援計画に基づく訓練の必要性を指摘しています。本市の対策はどうなっているのかお伺いします。
ケ,職員への周知や訓練の実施等による受援計画の実効性の確保が重要となります。今回の能登半島地震では,国や関係機関などから多くの応援が入りましたが,受援計画に沿った迅速な対応が若干遅れた面が報告されています。本市の取組について,どのようになっているのかお伺いします。
(2)新総合防災情報システム(SOBO-WEB)について。
令和4年6月に閣議決定されたデジタル社会の実現に向けた重点計画において,防災,健康・医療・介護,教育などをプラットフォーム整備に重点的に取り組む分野と位置付け,令和7年度までに実装することを目標としました。
これに基づき内閣府防災では,防災関係機関が横断的に共有すべき防災情報を共通のシステムに集約し,共有することを可能とした共通基盤である防災デジタルプラットフォームを令和7年12月までに構築完了することを目指しています。
令和5年度事業において,災害対応機関が共有すべき特に重要な災害情報をEEI(災害対応基本共有情報)として定めるとともに,防災デジタルプラットフォームの中核を担う新総合防災情報システム(SOBO-WEB)を構築しました。
令和6年4月より運用開始したこのシステムは,各省庁,地方自治体等の約1,900の機関が利用し,EEI(災害対応基本共有情報)に基づき情報を集約するもので,内閣府の災害時情報集約支援チーム──ISUTというんですけども,それに限らず,広域応援を行う機関も含めた災害対応機関間における情報の利活用拡大を目指しています。
この新総合防災情報システムは,災害情報を地理空間情報として共有でき,災害発生時には災害対応機関が被災状況等を早期に把握,推計し,災害情報を俯瞰的に捉え,被害の全体像の把握を支援することを目的としており,これまで国の機関しか利用できなかった旧システムの操作性や扱うデータ量を大幅に強化し,地方自治体や指定公共機関も利用できるようになりました。
ア,この新総合防災情報システムへの当局の認識と現在の状況についてお伺いします。
イ,市として,この新総合防災情報システムの利用により災害対応へどのような効果があるとお考えでしょうか。また,今後の対応についてもお伺いします。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 林敏宏議員の質問にお答えいたします。
まずは,デフリンピックの開催の機会を生かした共生社会の実現に向けた政策の展開というところであります。
先週,シーガルズの市民デーで応援に行ってまいりましたら,大勢の耳の不自由な方がおられました。そこでOHKが手話を通じた放送もやっていて,OHKの方と一緒に耳の不自由な方とお話しさせていただきました。皆さん非常に明るく,試合を見たところで,会話というかコミュニケーションも取れてよかったなと思いました。残念ながら試合は負けたんですけれども。そういう面で,共生社会の実現というのは本当にすばらしいことだと思っております。
デフリンピック,何回か林議員が質問されておりますけれども,この2025のデフリンピックというのは,世界の70か国から80か国が参加すると。21競技に約3,000人の選手が参加を予定しているということであります。岡山市にも,この大会に出られる候補になっている方がおられるそうであります。
東京オリンピック・パラリンピックのときも,ホストタウンに手を挙げ,我々は対応させていただきました。多くの国際交流ができたと思っております。ただ,今回のホストタウンの参加には,国際手話通訳者の確保とか,そういった課題もあるようであります。そういった課題がクリアできれば,我々としても──今度のホストタウンの参加というのは正式にはあるのかないのかもよく分からないところがあるようでありますけれども,積極的に対応するように担当のほうには指示しているところであります。
次に,岡山芸術交流で子どもたちがその作品に触れるような機会はあるのかということであります。
子どもたちの感性といいますか,まだまだいろんなものに,経験していない斬新な感性というか,だからああいった我々がよく分からない現代アートに触れても,すばらしい感想を述べたり,大人が顔負けするようなことを言ったりするということはよく聞くところであります。特に前回はコロナ禍でありましたんで,子どもたちに焦点を当ててやらせていただきました。
前回は104校から約7,300人の児童・生徒が来場しております。現時点では,もう既に85校の申込みがあります。前回と同時点では79校でした。これは,岡山市の教育委員会をはじめとする県の教育委員会にも随分お世話になっているところであります。
この芸術交流2025の特徴は,現代アート作家だけではない,サッカーの中田選手とか,ああいった人たちも入ってくるとか,それからあとは会場を屋外にして無料でやると,この2つが大きな変わり方なんですけれども,ただ実際何を作るかがまだ決まっていないというところであります。
最初の芸術交流では,岡山城の中に透明な卓球台,ディプロマシーという名をつけてやっていました。子どもたちが大いに遊んでいたわけであります。前回は旧内山下小学校の体育館を使って,子どもたちが滑り台などで遊んだと。今回がどういう形になるか分かりませんけれども,ただ無料であるということもあるし,何らかの形で子どもたちの感性に触れるような,そういったことはやってみたいということでありますが,まだまだ不確定要素が多いんで,逐次またお話ししながらということになろうかと思います。
以上です。
○田口裕士 議長 答弁の途中ではありますが,午後1時まで休憩いたします。
午後0時0分休憩
~~~~~~~~~~~~~
午後1時0分開議
○森田卓司 副議長 午前中に引き続き会議を開きます。
当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 1番,デフリンピック支援と共生社会の推進についての項,市長答弁以外で,まず岡山市在住のデフアスリートの状況,それから岡山市におけるデフリンピックの認知度,2点についてあわせて御答弁いたします。
岡山県聴覚障害者福祉協会によりますと,岡山市在住のデフアスリート(競技者)数は,卓球2名,バレーボール6名,陸上競技1名の合計9名であります。
岡山市におけるデフリンピックの認知度がどのような状況かは把握しておりませんが,議員御案内の国内調査と同様の傾向にあるものと推量するところでございます。
次に,デフアスリートとの交流についての協議状況,デフリンピックを契機とした情報のバリアフリー化,ホストタウン参加についての検討状況,課題,デフスポーツの啓発活動の取組状況についてあわせて御答弁いたします。
まず,デフアスリートとの交流につきましては,現在お示しできる具体的な進展はございませんが,まずは当事者であるデフアスリートの御意向等を踏まえた上で,関係部局とも協議を進めてまいります。
また,情報のバリアフリー化の推進につきましても,当事者の御意向を踏まえつつ,デフリンピックを契機として,デジタル技術の活用等できることから着手してまいります。
ホストタウンにつきましては,パラリンピックとは異なり,国の補助や認証制度はなく,公募等もございません。また,市長が先ほど御答弁したとおり,当事者とのコミュニケーションを行うための国際手話通訳者確保といった課題もございますが,先行例を参考にしながら,どういった対応が可能か,引き続き検討を進めてまいります。
一方,PR活動の一例としましては,トップチームのホームゲームにおける市民デー開催時にデフリンピックのチラシを配布しております。今後もデフリンピックの機運の盛り上げを通じてデフスポーツの認知度を一層高めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎岩田修 市民生活局長 2番,文化芸術振興について,市長答弁以外を順次お答えします。
まず,(1)劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業を活用し,子どもたちが文化芸術に触れる機会を確保すべきでは,それから(4)市で本事業を活用した取組が行われているか,ハレノワを活用し,本事業を進める計画はあるか,本事業の存在をどのように周知しているか,どの程度の施設や団体が活用しているか,今後の見通しはどうかについて一括してお答えします。
岡山市では,第六次総合計画の基本方針の方向の一つに,歴史と文化が薫り,誇りと一体感の持てるまちづくりを掲げ,岡山市文化芸術推進計画においても,文化芸術による情操豊かな青少年の育成を目指すこととしております。
議員御提案の事業は,子ども無料座席の設定を事業要件としており,子どもたちの実物,実演に触れる機会を充実させる意味で有効なものと考えられます。これまで市が当該事業を活用した事例等はなく,個別事業の周知はできておりませんが,実演芸術団体が市民会館やシンフォニーホール,ハレノワを会場として実施した例は複数あり,市内においても一定の活用はされてもいるものと考えております。今後,当該事業を含め,子どもたちの文化芸術に触れる機会を充実させるためにどのような取組が有効か検討してまいりたいと考えております。
続いて,子どもたちに質の高い文化芸術を無料で鑑賞,体験できる貴重な機会を提供する観点から市の具体的な取組は,またハレノワでの本事業の活用について一括してお答えします。
子どもたちの文化芸術に触れる機会を増やすことを目的に,アーティストが小学校で舞台芸術の楽しさを伝えるアーティストとであうや,全国規模の大型催事,子どもと舞台芸術大博覧会,劇団四季による無料公演こころの劇場,日生劇場による無料公演リトル・ゾンビガール,指定管理者の自主事業として親子で楽しむコンサートやシンフォニーは友達!,岡山フィルハーモニック管弦楽団による学校公演など,数多くの企画を実施しているところです。
議員御提案の事業も参考に,ハレノワやシンフォニーホール等を活用してどのような魅力的な事業が展開できるか,指定管理者と連携しながら検討してまいります。
続いて,岡山芸術交流2025とハレノワを連携させ,子どもたちが多様な芸術体験ができるような仕組みは可能かについてです。
昨年,岡山芸術交流2025のパブリックプログラムとして,ハレノワのアート作品をナビゲーターや参加者同士で対話しながら鑑賞するワークショップを開催したところ,子どもから大人まで幅広い世代の方に御参加いただきました。子どもたちの実物,実演に触れる機会を充実させる視点は重要と考えており,ハレノワやシンフォニーホール等を活用した多様な芸術体験機会の提供について引き続き検討してまいります。
それから,本事業の活用を促進し,文化芸術を子どもたちに届けるための支援策を強化する考えは,学校教育と連携し,ハレノワを活用した芸術鑑賞プログラムを構築することは可能か,また補助対象外となる小規模な劇場や団体に対して市独自の支援策を講じることについて一括してお答えします。
実演芸術団体がハレノワやシンフォニーホール等を会場に議員御提案の事業を活用する際には,事前に指定管理者や市にお問合せがあれば,申請手続のサポートなど御相談に応じてまいりたいと考えております。
ハレノワを活用した芸術鑑賞プログラムの御提案につきましては,現在も子どもを対象とした数多くの企画を実施しているところであり,引き続き教育委員会と調整しながら子どもたちの文化芸術に触れる機会の確保に努めてまいります。
また,小規模な団体等への支援につきましては,おかやまアーツフェスティバルの企画提案事業による助成や文化芸術団体の認定による市有施設使用料の減免などを活用いただけるよう丁寧に御案内してまいりたいと考えております。
以上です。
◎嶋村真二 危機管理監 3番,防災対策についての項,(1)避難所環境の改善について順次お答えします。
初めに,トイレ基準の在り方,避難所でのトイレの基準,トイレを20人に1基とする取組についてあわせてお答えします。
本市における災害時の避難所のトイレ数については,内閣府のガイドラインを参考に,備蓄計画上,避難者数50人に1基を基準に簡易トイレを備蓄しています。
災害時におけるトイレ対策は,避難所の衛生対策や避難者の健康管理を行う上で重要と考えており,現在スフィア基準を踏まえた災害時におけるトイレの運用指針の作成を進めているところです。この中で,避難が中・長期化する場合には,協定業者から仮設トイレをレンタルするなどして,各避難所の状況に応じて避難者数20人に1基とするなど,災害用トイレの必要数の確保に努めてまいります。
次に,入浴施設の基準への取組についてです。
現在本市では,スフィア基準に基づく入浴施設の基準は定めていませんが,当該基準を参考に,今後避難所運営マニュアルの修正を検討してまいります。また,入浴設備がある施設などとの災害協定の締結に努めてまいります。
次に,避難所内の1人当たりのスペースについてです。
南海トラフ地震などの大規模災害時に想定される最大の立ち退き避難者数に対して小・中学校などの限られた避難スペースで対応するため,避難所内の1人当たりのスペースは1.65平方メートルで算出しています。
災害が発生した場合には,災害の状況や避難施設の規模,避難者数などに応じて,可能な限りスフィア基準に合わせたスペースが確保できるよう対応してまいりたいと考えております。
次に,キッチンカー等の事前登録制度,災害ボランティア支援団体の事前登録制度についてまとめてお答えします。
これらの制度については,本市が被災した際の活用も想定されることから,今後情報収集を行い,制度の活用について検討してまいりたいと考えております。
次に,能登半島地震を受けての対策,受援計画についての取組についてあわせてお答えします。
能登半島地震では,孤立集落の被害状況の把握や物資輸送などの課題が浮き彫りになりました。また,多くの自治体や関係団体が支援に入りましたが,共通認識を持った対応が行えなかったことなどにより,被災自治体への支援が円滑に行われなかったということは承知しております。
災害が頻発する中で,孤立集落対策や被災自治体への支援の在り方など国の対策も見直しがなされてきており,能登半島地震の教訓や3月末の公表が予定されている南海トラフ地震の被害想定の見直し結果も踏まえて,速やかな受援体制が取れるよう対応してまいりたいと考えております。
続きまして,(2)新総合防災情報システムについて,システムの認識と現在の対応,それから災害対応としての効果と今後の対応についてあわせてお答えします。
当システムでは,災害時における道路の通行止め情報やインフラ施設の被害などの様々な情報が集約されることから,情報収集業務の効率化が図られ,また国や県,他市町村,指定公共機関などとの情報共有が可能となるシステムと認識しております。今後も災害対応時に有効に活用できるよう,平時からシステムを活用した情報収集手順の確認を行うなど,システム運用の習熟に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔26番林敏宏議員登壇〕
◆26番(林敏宏 議員) 御答弁ありがとうございました。市長もデフリンピックのところを御答弁いただきましてありがとうございます。
実は,このデフリンピックで新しい応援スタイルというか,そういうのができているのを御存じですかね。手話でこうすると拍手です。これは御存じですね。これを今度は前に出すらしいです。これが何かというと新しい応援スタイルでサインエールというんですけど,これはデフアスリートから声援はうれしいけど,なかなか聞き取るのが難しいという意見から,新しく今回拍手の手話をベースに開発されたらしいです。皆さんもぜひ覚えていただければと思うんですけども。
こういった感じで,本当に今回のデフリンピックでいろんな契機にそういった共生社会の構築もしていこうという機運がこれから高まっていくんじゃないかなと思いますんで,ぜひとも岡山市としても,市長のほうから前向きな御答弁もいただきましたんで,ぜひ取り組んでいただければと思います。
1点,その話の中で,岡山市に在住で,1人そういった選手がいらっしゃるというお話がありました。こういった選手が活躍されたときとか,今後またデフリンピックの出場が決まったというときにはぜひいろんな形で支援していただきたいと思うんですけど,どういった形で支援していただけるのかというのをまた御所見いただければなと思いますんでよろしくお願いいたします。
それとあと,文化芸術のところも今回,国のそういった事業も紹介させていただきました。うちの代表質問でも今回トップチームの話もさせていただきました。昨日はファジアーノが勝ってすごく盛り上がっていますし,文化芸術の話も今回ちょっと取り上げさせていただいて,岡山市として,来年度スポーツ文化局が新しく機構改革でできるという話ももう既に出ています。今後,岡山市のまちづくりにおいて,そこに今後焦点を当てていこうという思いがあるのかなとこちらとしては受け取っているんですけども,来年度そういった新しい局ができることによってスポーツ,文化の面で岡山市民がどういったものがこれから市の取組として享受されるようになってくのか,ぜひ市長のほうからお言葉でいただければなと思いますけど,いかがでしょうか。
以上で再質問を終わります。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。(「ちょっと今の意味を教えて」「今回新しくスポーツ文化局ができるということで,市民の皆さんにとって岡山市のまちづくりが進んでいく中で,岡山市の市民がスポーツ振興と文化芸術振興でこれからどういったことが受けられるのかという話」と呼ぶ者あり)
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 スポーツ文化局をつくる意味は2つあります。
1つは,今回も岩田市民生活局長の答弁回数がめちゃくちゃ多い。これはなぜかということでありますが,アリーナ,スタジアムの関係,それから防犯の関係,集中して出てきているというのがあります。ということで,何とかしなきゃいかんのじゃないかと。田中市民協働局長も案件が多いんですけれども,全体からしてみるとそこの特に──今後スポーツ系,文化もハレノワができて相当動き出しています。そういったところをこれから市民の皆さんにいろいろな問題提起をしていくという必要もあって,その業務を市民協働局のほうに移すという,そういう業務分担の整理というのが1つあるんですが,もう一つは,もう今林議員がおっしゃったように,昨日のファジアーノでもこれだけ盛り上がっていくわけであります。スポーツ面でも彼らにとって,ないしはまたプロスポーツだけじゃなくてアマの様々なスポーツにも対応していかないといけないし,対応するというだけじゃなくて,もっと引っ張っていくということもあってもいいんだろうと思っています。文化も同じであります。
そういう面で,スポーツ,文化をまとめてやらせていただきました。そうなった以上は,担当局長,より頑張って様々なものを提起すると思いますんで,よろしくお願いいたします。
◎後河正浩 保健福祉局長 デフアスリートの方の出場決定時ということでございますけども,実際今,高跳びの選手で候補が1名いらっしゃいます。当然その出場が決まりましたら,オリンピック・パラリンピックの例もございますので,懸垂幕でありますとか激励会でありますとか,市のメディアを使った情報発信,そういったものをしっかり駆使して機運の盛り上げに一役買っていければと思っております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で林敏宏議員の質問は終わりました。(拍手)
ご利用について
この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。
戻る