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令和6年11月定例会 12月6日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年11月定例会
12月6日(金) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
田中 のぞみ 議員
*一問一答方式
1 PFAS問題について
2 猛暑対策について
3 子どもの健やかな育ちのために
次は,順序に従いまして田中議員。
〔34番田中のぞみ議員登壇,拍手〕
◆34番(田中のぞみ 議員) おはようございます。日本共産党市議団の田中のぞみです。
通告に従いまして質問に入らせていただきます。
大きな1番,PFAS問題について。
昨年10月に吉備中央町の浄水場で極めて高いPFASが混入していることが明らかになり,先月から公費による町民の血液検査が始まりました。岡山県医師会は,国内で定められていない医学的な対応基準についてアメリカを参考に示したところです。今日は資料1から4をお手元にお配りさせていただきました。2がアメリカの医療対応ガイドラインです。
岡山市では,これまでの水質検査で国の暫定目標値を上回るPFASは検知されていなかったものの,今年10月に御津の三谷川から,11月にはその周辺河川,地下水から暫定目標値の6倍から7倍近い値が検出されたとのことです。
質問です。
(1)そもそもPFASとは何か,使用が禁止された理由,何種類が検査できるのか,欧米での対応や基準などもあわせてお示しください。
(2)吉備中央町とは別の原因と考えられることから,市独自で汚染源を特定していくとのことです。そのためには検査箇所を増やし,面的に広げる必要があります。全国的に検出されている空港や廃棄物処分場,工場周辺も調査するべきです。また,ほかの支流についても検査いただきたいが,今後の方針についてお考えをお示しください。
(3)沖縄では米軍基地周辺の海に住むハリセンボンから全国平均の82倍のPFOSが検出されています。旭川下流域の水産物の体内に蓄積されていないのか,調査しませんか。
(4)今回,地下水からも検出されており,住民の不安が広がっています。血液検査について希望者に実施することはできませんか。また,国保の健診に当面追加することはできませんか。
大きな2番,猛暑対策について。
WHOを含む国際研究チームがまとめた報告によると,2023年暑さが原因で死亡した世帯の高齢者は推計41万人と過去最多であり,1990年代の2.67倍となったそうです。世界平均気温も観測史上最も高かったとのことです。12月1日付の山陽新聞には,岡山市は2021年の年間猛暑日数が全国で5番目に多く,いずれ最高気温40度となるかもしれないとありました。今後,さらに苛酷さを増すのは確実です。
(1)熱中症対策について。
東京23区での熱中症による死亡率も過去最高でした。その96%が屋内で亡くなっており,さらにその9割がエアコン未使用だったとのことです。熱中症は予防できます。
ア,岡山市では熱中症の救急搬送人員とエアコンの使用の関連についてはデータを取っていないとのことです。効果的な対策を講じる上で要因分析は欠かせません。実態把握の方法について,病院等との連携も視野に入れて検討しませんか。
あわせて,ここ5年の熱中症救急搬送人員を屋内と屋外に分けて推移をお示しください。
イ,生活保護世帯でエアコンがない世帯数が150世帯あると9月議会で答弁がありました。保護世帯に対して自治体独自で時限的にでも支援を実施した名古屋市や生駒市の実績など,状況や財源について御説明ください。
ウ,エアコンが古いので,電気代が月2万円以上となり,払えずに今月から電気供給が止められた世帯があります。夏場であれば命に関わります,電気代が高騰する中,エアコン使用を控えるケースがあり,先述の東京23区の死亡件数のうちエアコン未設置の件数よりエアコンがあっても使用しなかった,していなかった件数が3倍となっていました。国の重点支援交付金なども活用して生活保護世帯や非課税世帯のエアコン購入,古いエアコンの買換え,高い電気代の補助について重点的な施策を検討しませんか。
(2)は割愛します。
(3)猛暑対策の見える化を。
体育館へのエアコン設置なども含めて猛暑対策は財源がかかります。急がないと命に関わると思うわけです。具体的課題を各局から聞き取り,来年度予算においても猛暑対策を柱の一つと位置づけて,数か年単位での実施計画など見える化していただきたいが,市長の御所見を伺います。
大きな3番,子どもの健やかな育ちのために。
(1)不登校支援について。
不登校児童・生徒数は全国で34万人を超え,過去最多を更新し続けており,学校離れが加速しています。学校の先生方がどこまで対応するべきなのか,何に注力するべきなのか,見直すときだと感じています。
ア,文科省が令和6年3月に発表した不登校の要因分析に関する調査研究によると,不登校のきっかけとしていじめ被害,先生との問題,心身不調などの主な3点について,教師の認識割合が子ども本人や保護者に比べて大変低いことが分かります。
今日,お手元の資料5,そして資料6になりますので,御覧ください。
令和3年に発表した別の調査が資料6になります。これも同じような似た結果となっていました。いじめや嫌がらせ被害,先生そのものが不登校の原因となっている事実の認識があるかないかで対応が全く変わりませんか。御所見を伺います。
イ,学校現場で担任の先生は長期欠席者がクラスに2人から4人もいることで,朝から晩まで電話や面談の対応に追われていると聞きます。今10日休めば支援計画をつくることになりました。一方で,先述の調査によると子どもや保護者は専門家と相談したかった,先生の対応が苦しかった,メールやSNSで相談したかったという声も多く見受けられました。担任の先生には休み時間や放課後には教室や運動場で思いっ切り子どもたちと触れ合ってほしいとも思います。チームとしての学校として,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの重点校配置事業の活用などで不登校対応は専門的に行いませんか。御所見を伺います。
ウ,メールやSNSの相談窓口について検討しませんか。
エ,2年間モデル試行した校内支援教室について,好評と伺っています。閉鎖されると行き場を失う子たちも出てきます。評価と今後の方針についてお示しください。
オ,楽しい学校づくり,分かる授業づくりに向け具体的にどのように取り組みますか。
以上です。
よろしくお願いします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 1番,PFAS問題についての項,血液検査について希望者への実施,国保の健診に当面追加できないかについてでございます。
国の食品安全委員会が行ったPFASの食品健康影響評価によれば,健康影響に関する知見,人のPFAS暴露量,摂取量に関する知見ともに不足しており,それらの確からしさに課題とし,人の健康への影響についてPFOS,PFOAとの関連については確かなものとは言えないとされており,現状血液検査や健診項目へ追加することが健康被害があるという誤解を招くことにもなりかねないことから,現時点で実施する予定はございません。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,PFASとは何か,使用禁止の理由等についてです。
PFASとは,環境省によると有機フッ素化合物の総称であり,1万種類以上の物質があるとされています。その中には水や油をはじく性質や耐熱性の高いものがあり,用途としては衣類への撥水加工や駐車場などで使用されている泡消火剤等があります。
PFASの中でもPFOS,PFOA等の物質は分解が遅いため,環境への排出が継続した場合には広い範囲で環境中に蓄積されていきます。また,人の健康に影響を及ぼす可能性があることから,国際条約により廃絶等が決められ,日本でも製造,輸入が禁止されています。
なお,河川水等や地下水では現時点で暫定指針値が設定されているPFOS及びPFOAの2種類を検査しています。
次に,三谷川周辺と他の支流の調査の方針についてです。
三谷川周辺の今後の調査については,大月議員に御答弁したとおりです。
また,他の支流の調査については,現在市域のPFOS及びPFOAの存在状況を把握するため,水質汚濁防止法に基づいて行う河川2地点と海域3地点に加え,岡山市独自に主要な河川10地点で調査を実施しています。
現時点でいずれの地点でも暫定指針値の超過はありませんが,引き続き調査を継続するとともに,濃度上昇など影響が見られればその支流についても周辺の地域を含め上流部に向かって範囲を広げて調査してまいります。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 同じ項,旭川下流域農水産物の調査についてお答えいたします。
現在,水産物について評価する基準が定められておらず,人の健康への影響に関する情報も不足しており,国においてさらなる科学的知見の集積に向け調整や研究が進められているところです。市といたしましても,その動向を注視してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎栗原諭 水道事業管理者 同じ項,何種類検査しているのか,欧米での対応や基準などはについてお答えします。
水道局では,国が定める水質管理目標設定項目に追加されたPFOS,PFOAについて検査しています。
また,要検討項目として目標値が定められていないPFHxSについても検査しており,現在3種類について監視しております。
現在,欧米の一部の国では水道水の基準値の見直しが行われており,我が国より目標値の高いものもありますが,従来よりも厳しい値を設定している国もございます。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 2番,猛暑対策についての項,まず熱中症対策について,保護世帯に対して自治体独自で支援を実施した名古屋市,生駒市の状況についてです。
お問合せした情報によりますと,名古屋市では令和3年度新型コロナ感染症対策としてエアコンを一台も有していないことで外出自粛による自宅での熱中症リスクが高まる65歳以上の非課税世帯や生活保護世帯等を対象に,7万1,000円を上限としてエアコン購入費等を助成されており,決算額は1億円余で,財源は一般財源と伺っております。
また,生駒市では令和6年度からの取組として市内のエアコン未設置等の生活保護受給世帯を対象に,エアコン購入費等10万円を上限に助成する事業を一般財源で実施しているとお伺いしております。
次に,重点支援交付金などを活用し,生活保護世帯,非課税世帯のエアコン購入,買換え,電気代の補助を検討しないかについてでございます。
生活保護世帯に対しましては,熱中症対策のチラシを全世帯へ送付しておりまして,生活保護開始時にエアコンがない場合などはエアコン購入費を支給しており,また要件に該当しない方であっても社会福祉協議会の貸付事業等を御案内するなど丁寧な対応を心がけております。
さらに,生活保護世帯の冷暖房器具の支給に係る要件の緩和等についても全国市長会及び大都市生活保護主管課長会議を通じて国へ要望しているところです。
こうしたことから,生活保護世帯等へのエアコン購入費等に特化した補助は考えておりませんけれども,先月22日には国においてエネルギーなどの物価高の影響に対する低所得世帯向けの新たな給付が閣議決定されておりまして,関係する国の補正予算が成立すれば本市としても速やかな給付に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,猛暑対策の見える化について。
岡山市では令和3年6月に現在の地球温暖化対策実行計画を策定していますが,この計画は気候変動適応法に基づく地域気候変動適応計画にも位置づけており,暑熱による影響への対応策を盛り込んだものとなっています。計画期間が令和7年度までとなっていることから,各局から聞き取った課題や市民の御意見等を踏まえ,次期計画を作成してまいりたいと考えております。
以上です。
◎上田匡 消防局長 同じ項,熱中症対策についてのうち,エアコンの使用実態把握,過去5年の救急搬送人員の推移についてです。
救急活動は,傷病者の観察,応急処置等を行い速やかに医療機関へ搬送することが目的であり,熱中症におけるエアコンの使用状況など特定の実態把握はできないものと考えております。
次に,過去5年における熱中症の救急搬送人員の推移ですが,令和2年が432人,それ以降はコロナ禍を除き増加傾向にあり,令和6年は696人です。屋内・屋外別の統計を開始した令和3年以降の発生状況についてはいずれの年も屋内が4割,屋外が6割程度で推移しております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 3,子どもの健やかな育ちのためにの項,順次お答えします。
不登校支援についてのうち,不登校の要因の認識の違いについての所見のお尋ねです。
国の不登校の要因分析に関する調査研究では,子どもが主観で回答しているのに対して,教員は主観による見立てではなく把握した事実に基づいて回答しているため,いじめなどの事実が把握できなかった場合や児童・生徒の思いを酌み取り切れなかった場合などが原因の一つとして考えられます。
学校では不登校のきっかけ,要因だけではなく,その背景にある様々な要因を児童・生徒や保護者との面談や質問紙調査等を活用して多面的な視点から把握に努めております。
次に,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを活用し,不登校対応を専門的に行えないかとのお尋ねです。
不登校児童・生徒への支援については,各学校において個別の支援計画を基に担任や学年の教職員を中心にして学校全体で組織的に対応を行っています。現在もスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの役割を担う子ども相談主事はチーム学校の一員として不登校についての相談を多く受け,心理や福祉の専門家の立場から教職員への助言を行うなど,連携しながら対応を進めているところです。
次に,メールやSNSの相談窓口について検討しないかとのお尋ねです。
岡山市では学校以外の不登校の相談先として教育相談室や児童生徒支援教室等の相談窓口をチラシやポスター等で広く周知しており,来室相談や電話相談,訪問相談など様々な形態で相談を受け付けております。メールやSNS等を用いた相談窓口については他都市の取組状況を参考に研究してまいります。
次に,校内支援教室の評価と今後の方針についてです。
校内支援教室調査研究事業では,担当の教員が学校に登校しづらい児童等の居場所づくりや個々のペースに合わせた学習指導,相談支援を行っています。不登校傾向にあった児童が継続的に利用することで学校生活への不安が軽減し,所属学級で生活できるようになった例もあり,一定の効果があると考えています。来年度以降も子どもたちの多様な学びの受皿の一つとして校内支援教室での指導,支援を充実させてまいります。
この項最後に,楽しい学校づくり,分かる授業づくりに向けた取組についてです。
岡山市立学校では,就学前と小学校,小学校と中学校の連携を重視した岡山型一貫教育に取り組んでおり,友達との学びのよさや自己の成長が実感できるような授業づくりや学級集団づくりに取り組んでいるところでございます。
以上です。
〔34番田中のぞみ議員登壇〕
◆34番(田中のぞみ 議員) PFAS,国際的に健康に影響があるから使用,製造を禁止されているのに健康に影響がないから血液検査をしないという答弁は矛盾していますから,一応指摘だけしておきます。
今日は不登校支援について聞きます。市長は最後に感想聞きますからね。
資料5,資料6です。
別の調査ですが,非常に重い結果を示していると私は思いました。最初に学校に行きたくないというきっかけの要因が,友達に嫌なことをされたとか,先生が嫌だとか,部活がつらいとか,学校の規則がつらい,同じことをすることがつらいとか,起立性障害や睡眠障害で本当に起きられない,こういったことについてはもう先生が気づいていない,先生には見えにくいという事実を示していると感じました。
子どもたちは傷ついているし,苦しいと思っているけれども,認知してもらえていない。だとしたら,学校の対応が逆効果になる場合があると思うんです。これを放置したままでは私は不登校は減らないと感じました。増え続けると感じています。
3点思いました。
まず1点目,まずこの事実を真摯に受け止めていただきたい。教育委員会どうでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 文科省の委託調査の件と文科省調査の件は我々にも通知が来て,周知をし,学校もこの数値については認識しているという実態です。
ただ,これ委託事業でして,議員ここに記入してありますが,不登校児童239名,保護者200名という母体,母数ですので,真摯に受け止めないといけないとは思うんですが,もう少し全体像が分かればいいかなという気もします。
ただ,教職員がこのことを知って対応するか,知らないで対応するかというのは違うと思うので,私もこれは我々も,そして学校も真摯に受け止めて,分かった上で対応するべきというところは考えます。
以上です。
◆34番(田中のぞみ 議員) 3年かかって別の調査で同じ結果ですから,右側1,300人対応しております。
2点目,感じたこと,子どもの意見をちゃんと聞くツールがいる,保護者の意見をちゃんと聞くツールがいる,学校が18時には留守電になるわけだから,担任の先生には言いにくいが理由なわけだから,SNSをもう一回御検討をいただきたいが,どうでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 他の政令市とか他の都市で24時間メールとかSNSの受付をしているところがあるんですが,どうしても子どもや親の申出について確認しないといけないですよね。どうしても学校に確認が必要になりますので,思いを聞いてそれだけでいいのであればいいんですけど,聞いた以上は対応が要るというところになると,なかなか夜聞いて対応するというのは難しいというのが,今始まっているところで課題となっているようです。その点を考えると難しい面はあるのかなというのが今の感想です。
以上です。
◆34番(田中のぞみ 議員) 岡山っ子育成局が9時までSNS相談を始めましたから参考にしていただいて,もちろん学校と連携を密にしていただく仕組みをつくっていただきたいと思います。
3点目,感じたこと,学校の先生には限界があると思いました。今10日間休んだら個別支援計画をつくって夜7時,8時までかかって一生懸命戸別訪問や電話対応してくれているんですね。でも,これでは本当先生が潰れるなと思いました。10日も休んだんならもう専門職に任せたほうが双方にとっていいと,そう感じたわけです。
先生が何に注力しなければいけないか仕分してほしい。それは目の前の子どもだと思うんですね。その子どもに丸ごと向き合っている時間を増やしてほしい。そのためにも家庭支援や個別支援は切り分けて学校現場に専門の人を増やしてほしい。学校現場にこそ福祉の専門職の常駐が必要だとずっと訴えてもきました。文科省は予算化もしておりますので,このあたりもう一回御所見をお願いしたいです。
◎三宅泰司 教育長 学校現場としては自分の担任のクラスの子どもですから,例えば年間一日も登校しない子も実はありますが,週1回家庭訪問へ行ったり,会えなくってもポストにプリントとか手紙を入れたりしています。この努力は私はやめてはいけないかなというのは思っているところで,完全に他のところに任すというのは保護者,子どもたちの実態に応じてあるのかもしれませんけど,初めからそういうことはできないかなと思います。
そして,不登校支援員とか,スクールカウンセラーとか,子ども相談主事,様々な方々がいますので,チーム学校としてその方々も含めて組織として対応することがより求められているのかなというのを思っています。
以上です。
◆34番(田中のぞみ 議員) 校内支援学級も一つのチーム学校ですけど,全校に広げることは難しいですか。課題があれば教えてください。
◎三宅泰司 教育長 今,校内支援教室というのを,人をこちらからあてがってというか,別室登校のために今3教室やっています。効果はあります。じゃあ,残りの学校は何をしているかというと,人をもらえない中でやりくりしながら別室登校をたくさんの学校がしていると思います。
我々としましては,人が足りていない事態ではあるんですが,できるだけ人をあてがっての別室登校,効果がありますんで,充実させていきたいという気持ちを持っております。
以上です。
◆34番(田中のぞみ 議員) 人が足りない中でやりくりして不登校が増えていますから,人が要ると言っております。
市長,不登校支援に力を入れているかと思いますけれども,御所見をお伺いしたいです。人が要る,財源よりも。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 予想と違う質問が来たんですけど。
不登校支援の話って,これは前回も総合教育会議で議論いたしました。もう本当にいろいろな問題がこれ含まれている問題であります。
例えば先ほど公園の話があって,そこでキャッチボールができるかできないかという話もあったと思います。そういうキャッチボールをやることによって人間関係をつくっていき,そしてそれが人として様々な人と付き合っていける,少々嫌なことがあってもやっていける,そういった子どもたちを生むということにもなるんだろうと思います。そういう面で,私は先ほどの質問,キャッチボールもできるような,そういう公園をつくっていく,これが一つの不登校対策にもなるんだろうと思っております。
もっと直接的に話をしますと。学校に行きたくないというのは学校で楽しいことがあるのかどうかということにもつながっていくんだろうと思っています。前回の教育会議では,自分は給食があってその給食が楽しみで学校に行ったと。学校は多分楽しいことばかりじゃない。46人の皆さんも同じなんじゃないでしょうかね。だけど,もっと楽しいことがある。だから,そういったことを増やしていく,そういうことが必要なんじゃないかなと思います。また,学校の先生だけではできないかもしれない。保護者の皆さんと共に,また地域の人と共にやっていかなきゃならないかもしれない。
今回もフリースクールの話もあったと思います。フリースクールに我々が助成すること自体,それが教育との関係でどうなのかという問題もあり,フリースクールに行くという垣根をより低くしていく,これがいいかどうかという話もあるかもしれない。様々な点を私は考えていく,そして実行していくということなんだろうなと思います。
私,教育委員会だけの問題ではなく,市全体として子育て,また子どもから大人になる過程をどうセットしていくのか,我々の行政としてできることはどこまでなのか,そういったことを考えながらやっていく必要があると思っている次第であります。
市議の皆さん方も各地域で様々な活動をされております。その活動というのが子どもたちを成長させていくということにもなっていくんだろうと思います,そういった議論をこういう市議会の場,またこういう本会議の場になると若干堅苦しくなりますんで,違う場ででも議論ができればと思っております。一つ一つやらせていただきたいと思います。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で田中議員の質問は終わりました。(拍手)
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