録画中継

令和8年2月定例会
3月4日(水) 予算特別委員会
日本維新の会岡山市議団
前島 慶太 議員
■甲第4号議案 令和8年度岡山市一般会計予算について
1 路面電車の延伸環状化について
2 性と健康について
3 自転車先進都市の推進について
4 児童虐待防止の推進について
5 おかやま未来探究プロジェクトをはじめとした,自分と岡山を愛し,視野を広げ,将来の可能性を広げるための事業について
 次は、順序に従いまして前島委員。

◆前島慶太 委員  皆さんこんにちは。日本維新の会の前島慶太です。
 早速質疑に入ります。
 大項目1、第8款土木費第20項都市計画費のうち、路面電車の延伸環状化についてお尋ねいたします。
 路面電車の環状線ハレノワ線の整備のための費用として新年度当初予算案に地質調査、道路詳細設計、軌道基本設計、詳細設計のための費用9,090万円が計上されています。
 (1)国県支出金2,846万5,000円は、事業費のどの部分にどのような支援メニューで補助が出るのでしょうか。
 (2)岡山電気軌道との話合い内容について伺います。
 岡山電気軌道が事業費を負担しない一番大きな要因は何でしょうか。
 (3)ハレノワを千日前商店街の南端に造った理由として、ハレノワを訪れる方に千日前を歩いてもらうことで千日前商店街ににぎわいを取り戻すためという説明を何回も聞いてきました。路面電車の延伸環状化は、この千日前を歩いてもらうという当初の狙いに反するものだと考えますが、ハレノワ開館から路面電車の延伸環状化の決意までのこの間、市民からどのような声が寄せられ内部でどのような議論がなされたのでしょうか。
 (4)事業の始まりの予算の賛否を決めるには、今後の全体像を把握しておかねばなりませんので、以下質疑いたします。
 ア、ハレノワ線整備に関する今後の全体像を知りたいのですが、今後いつ頃どのような内容の予算が議会に諮られるのでしょうか。
 イ、延伸環状化の費用対効果が運行開始30年間では1を下回る一方、同50年間では1を上回る、1.05になるというのはどういう理由でしょうか。長い年月がたつほど修繕等で費用がかかると思うのですが、修繕費以上に利益が伸びてくるというイメージでよいのでしょうか。
 (5)将来の路面電車の在り方も含めて。
 ア、今回の予算は岡山市役所や岡山大学病院などへ路面電車を延伸化する計画が記載された2020年作成の岡山市路面電車ネットワーク計画の第一歩だと思いますので、このネットワーク計画について触れさせていただきます。私は、そもそもこのネットワーク計画を見直すべきだと考えています。というのも、岡山電気軌道の路面電車の営業収支は何年も赤字であり、新路線を幾つも造ったところで採算の取れる路線はないと考えるからです。今後他の路線を整備するにしても、今回と同様、岡電としては採算が見込めないから岡電の負担はゼロ、また市からお願いする形でとなるのは容易に想像ができます。そのような中で、これからもこの計画を使い続けると。果たしてそれでよいのでしょうか。御所見をお聞かせください。
 イ、今回の予算の裏には、路面電車を延伸環状化することで自動車移動から路面電車移動への変更を促し自動車の渋滞解消につなげたいという意図があると思いますので、そこについて触れさせていただきます。私は自動車の渋滞解消という視点では、軌道の新設にお金のかかる路面電車を延伸するよりもバス会社に対し自動運転車コネクテッドカーの導入を促す施策を打つほうが効果的だと考えます。
 アメリカミシガン大学の研究によれば、自動運転のコネクテッドカーが8台のうち1台走行するだけで渋滞が緩和されるとのことです。市内を走るバスの自動運転車コネクテッドカーの割合を増やすなどの路面電車の延伸環状化以外の方法で、渋滞解消と公共交通の充実を図るというのは考えられましたでしょうか。
 (6)岡山電気軌道の収益面に目を向けて質疑いたします。
 ア、岡山電気軌道の路面電車部門の営業収支は、ここ10年で何回赤字でしょうか。
 イ、岡山電気軌道株式会社の2025年3月期までの8年間の本決算を見てみますと、2020年3月期、2021年3月期以外の6年間は純利益を確保されていますが、純利益があるのに支援は必要なのでしょうか。路面電車の営業収支が赤字と言えど、全体で見れば黒字の岡山電気軌道には相応の負担をお願いすべきではないのでしょうか。

○和氣健 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 理事  まず、国庫支出金2,846万5,000円についてです。
 地質調査と道路及び軌道の詳細設計に社会資本整備総合交付金の都市・地域交通戦略推進事業を活用して補助率2分の1の国費を充当する予定であり、その充当額が2,846万5,000円になります。
 次に、岡山電気軌道が事業費を負担しない要因についてです。
 事業者の費用負担については路線の必要性や国の制度改正、事業者の経営状況等を総合的に勘案して判断したものです。
 次に、市民の声と内部の議論についてです。
 路面電車の延伸環状化についてはハレノワ開館前の令和3年に都市計画決定を行い、市としては岡山駅に集中するにぎわいを千日前エリアなど都心全体に広げるため必要な事業であると考えており、移動の選択肢が増えることで商店街のにぎわい創出にも寄与するものと考えております。
 なお、商店街や沿線の地域からは、ハレノワ開館前より電停新設の御要望をいただいているところです。
 次に、今後の全体像についてのうち、今後の予算についてです。
 延伸環状化の整備については令和8年度から令和9年度上半期にかけて設計作業を進め、令和9年度下半期から道路工事を行い、令和10年度から軌道工事に着手、令和11年度末の供用開始を目指す予定です。
 次に、費用対効果が30年よりも50年のほうが上がる理由についてです。
 費用対効果の費用については整備費と毎年の維持修繕費を足し合わせたものになりますが、これに対して毎年の便益の合計が30年ではその費用を上回りませんが、50年では上回るという結果になっています。
 次に、将来の路面電車の在り方についてです。
 路面電車は定時性、速達性、経路の分かりやすさに優れ、輸送力の高い交通手段であり回遊性の向上による都心の活性化やにぎわい創出など多くの効果があり、中心部における重要な移動手段の一つです。このことは岡山市路面電車ネットワーク計画策定時から変わっておらず、計画を見直す予定はありません。また、渋滞の解消に向けては、路面電車の充実だけでなくバス路線の再編とともに環状道路の整備や公共交通への転換を図るスマート通勤など様々な施策にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
 最後に、岡山電気軌道の収益面についてで、岡山電気軌道の路面電車部門の営業収支は10年で何回赤字かと、会社として純利益が確保されているが支援は必要なのかについてです。
 岡山電気軌道の路面電車事業は、10年連続の赤字で厳しい経営状況にあると伺っております。また、持続可能な公共交通ネットワークを構築するためには、路面電車事業を黒字化し車両の更新など利便性や安全性の向上にしっかりと取り組んでいただく必要があると考えております。
 以上です。

◆前島慶太 委員  続きまして、大項目2、性と健康についてです。
 まず、第4款衛生費第1項保健衛生費のうち、梅毒等郵送検査・予防啓発事業461万円についてお尋ねいたします。
 本事業はX、インスタグラム等といったSNSでの啓発広告の配信、無料の梅毒・HIV郵送検査などを行うものです。岡山市の梅毒発生届出数は、2017年から2022年までは年間100件前後でしたが、2023年は193件、2024年は214件、2025年は前年比で若干減ったものの157件と依然として多い状態が続いています。
 さて、私は梅毒の感染者数が増え続ける理由の一つに、マッチングアプリで出会った不特定多数の異性との性交渉があると思います。特に女性が性交渉の対価として男性からお金をもらう、俗に言うパパ活が最近の梅毒感染者数増加の一因だと考えます。パパ活専用アプリまで登場しており、パパ活は相手が未成年でなければ犯罪ではない、同意のない行為をしなければ犯罪ではないと言われているものの、何だかな、男女ともにそこまでするかなとモラルを疑うというか、寂しくなるというか、複雑な気持ちになってしまいます。本事業により多くの市民が梅毒について正しい知識を身につけ、感染の早期発見、早期治療ができる環境が整うことを期待しています。
 (1)啓発の面で力を入れる点、前年度からの変更点は何がありますでしょうか。
 (2)都道府県レベルの話にはなりますが、岡山県の梅毒感染者数の順位、人口当たりの梅毒感染者数順位は全国でどのくらいに位置しているのでしょうか。
 (3)感染経路はどう分析されていますか。どうすれば感染の連鎖を止め根本解決することができるでしょうか。御所見をお聞かせください。
 (4)梅毒・HIV郵送検査の対象者を18歳以上とされていますが、18歳未満で梅毒・HIVにかかったかもと思った人はどうしたらよいでしょうか。
 (5)本事業により梅毒感染者数を幾ら減らしたいかと、本事業における目標をお示しください。
 次に、同じく第4款衛生費第1項保健衛生費のうち、昨年6月から始まったおかやま妊娠ホットラインに関する予算についてお尋ねいたします。
 (6)おかやま妊娠ホットラインのこれまでの相談件数は何件でしょうか。相談される方は、どのような方が多いでしょうか。また、相談内容はどのようなものが多いでしょうか。効果はどのように分析されていますか。新年度からの変更点があればお示しください。
 (7)若い世代が性や妊娠に関する正しい知識を身につけ妊娠及び出産の希望を含む自分たちの将来設計を考えて日々の生活や健康に向き合うことをプレコンセプションケア、略してプレコンといいます。おかやま妊娠ホットライン、梅毒等郵送検査・予防啓発事業といった性と健康に力を入れる本市には、新年度予算の範囲内でぜひ若者に向けてプレコンセプションケアを積極的に発信していただきたいと思います。御所見をお示しください。

○和氣健 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 健康衛生担当局長  啓発の面で力を入れる点、前年度からの変更点、岡山県の梅毒感染者数の順位、人口当たりの順位についてお答えします。
 来年度はXやインスタグラムなどのSNSを活用することで、今までに届いていなかった層への啓発事業を行ってまいります。また、岡山県の梅毒報告数の順位は、令和7年の速報値で全国13位、人口100万人当たりの順位は4位となっております。
 次に、感染経路の分析、感染連鎖の根本解決への所見についてです。
 感染経路につきましては、主に性的接触によるものです。感染の拡大は個人の行動様式や社会環境とも密接に関係しており、単一の施策で根本的に解決できる性質のものではないと認識しております。梅毒は感染の初期症状に気づきにくく知らない間に感染を広げる場合もあるため、今回のSNSによる新たな啓発も含め正しい知識の普及啓発や相談、検査体制の充実を図っていくことが重要であると考えております。
 次に、18歳未満の場合はどうしたらよいかについてです。
 未成年者の場合は、医療機関への受診をお勧めいたします。また、保健所においてはエイズ・性感染症ホットラインを開設し、年齢にかかわらず相談に応じているところです。
 次に、本事業における目標についてです。
 数値による目標の設定は困難ですが、今回の事業を感染症対策の新しい取組として今後も感染拡大防止に努めてまいります。
 次に、おかやま妊娠ホットラインの相談件数、相談内容、効果の分析、新年度からの変更点についてです。
 6月の開設から本年1月までの相談件数は延べ509件でした。相談内容は、妊娠、避妊に関する相談が最も多く、次いで心身に関する相談やメンタルケアなどとなっております。年代は10代から20代が6割となっており、新たな相談先として一定の効果があるものと考えております。新年度からの変更点はございませんが、引き続き利用しやすい相談窓口となるよう取り組んでまいります。
 次に、プレコンセプションケアの発信についての所見です。
 プレコンセプションケアについては重要なものであると認識しており、市ではこれまでもおかやま妊娠ホットラインの設置や中学生を対象とした、いのちを育む授業、性教育等の出前講座などを実施しているところであり、こうした事業を通じて引き続き発信してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆前島慶太 委員  続いて、大項目3、第8款土木費第20項都市計画費、第2款総務費第1項総務管理費のうち、自転車先進都市の推進についてお尋ねいたします。
 本年4月1日に改正道路交通法が施行され、自転車の交通違反への反則金制度、青切符が導入されます。例えば携帯電話を使用しながらのながら運転には1万2,000円、イヤホン、傘差し運転などには5,000円の反則金が課されます。私の経験から申しますと、スマホをいじりながら走行する若者、雨の日に当たり前のように傘差し運転をする若者の横を自動車で擦れ違うのが大変怖いです。また、歩道と車道の区別があるところでは、今後自転車は車道通行が原則となり、違反した場合は6,000円の反則金を取られる可能性があるという変更もあり、今回の法改正は大きな変更と言えます。
 (1)これを機に、改めて自転車ルール、マナーの啓発に力を入れることが大切だと考えます。本市の自転車運転ルール、マナーに関する課題と、その課題を解決するために新年度行う啓発をお示しください。また、今回の法改正は、どのように市民に浸透させますか。
 (2)路上駐輪、放置自転車についてお尋ねいたします。
 ア、新年度放置自転車防止啓発はどのようなことをされますか。昨年度からの変更点等ございましたら、あわせてお示しください。
 イ、岡山駅前の繁華街の路上駐輪について、桃太郎大通りなどに駐輪場の整備を進めていただき、一昔前と比べると路上駐輪は減った印象ですが、現在の岡山駅前繁華街の路上駐輪についてどのような認識をお持ちでしょうか。
 ウ、本市において、年間どのくらいの数の放置自転車を処分されていますか。放置自転車の数は増加傾向でしょうか。減少傾向でしょうか。放置自転車の処分に、年間どれほどの金額がかかっていますか。また、放置自転車を取りに来る人数は年間何人ほどでしょうか。
 (3)冒頭申し上げましたとおり、今回の法改正で自転車が車道を走る機会が増えます。すると側道を走ることになりますが、側道にあるグレーチングが自転車のタイヤの幅より大きいことがあります。また、そもそも側道は若干斜めになっていて自転車で走りづらいとも言えます。自転車が走りやすい側道の整備について御所見をお願いいたします。
 (4)市内のサイクリングルート、吉備路、吉備高原マップの更新に関して、どのように更新されるかお示しください。

○和氣健 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市民協働局長  (1)自転車運転のルール、マナーに関する課題と新年度行う啓発、また法改正をどのように市民へ浸透させるかについてです。
 自転車は手軽に乗ることができる乗り物であるものの、道路交通法では軽車両に位置づけられており、車の仲間です。そのため交通ルールを遵守するとともに、交通マナーを実践することが必要です。しかしながら、ルールやマナーの認識が低い、または知らない利用者も多いと感じており、全世代に向けて地道な啓発活動を続けることが重要であると考えております。
 具体的には、春秋の交通安全市民運動期間を中心に交通反則通告制度、いわゆる青切符の周知も含め自転車のルール遵守、マナー向上に向けた街頭啓発やSNSでの発信など各種啓発活動を県警など関係機関と連携しながら実施する予定です。また、運動期間以外にも、小学生に対し自転車の安全な乗り方、交通ルールの授業や実技指導、高齢者向けに公民館講座の実施などを予定しています。
 以上です。

◎ 理事  路上駐車、放置自転車についてのうち、まず新年度放置自転車防止啓発はどのようなことをするのか、昨年度からの変更点等についてです。
 放置自転車防止啓発については、放置禁止区域における啓発指導員による指導のほか、転入者への放置禁止区域マップや駐輪場マップの配布、広報紙での周知啓発、県警察、町内会等の関係機関と連携して行っているチラシの配布などに取り組む予定です。新年度の放置自転車防止啓発の内容については、昨年度からの変更点はありません。
 次に、岡山駅前繁華街の路上駐輪の認識についてです。
 岡山市では、放置自転車対策として町なかにおいては桃太郎大通りにおける路上駐輪場の整備など、駐輪需要に応じた駐輪施設の整備拡充を進めるとともに、放置禁止区域においては啓発指導員による指導や警告後3時間放置された自転車の撤去などに取り組み、岡山駅周辺のエリアでは放置自転車は着実に減少していると認識しております。しかしながら、駐輪施設を持たない小規模な飲食店が多いエリアにおいては、時間帯によって一時的ではありますが多くの違法駐輪が見受けられることから、岡山駅周辺エリアが放置禁止区域であること、桃太郎大通りの駐輪場などの近隣の駐輪場が2時間無料であることなどについて、しっかりと周知広報や啓発指導を行ってまいりたいと考えております。
 次に、年間に放置自転車の処分台数、放置自転車数の傾向、放置自転車の処分に係る年間の費用、撤去した放置自転車の返還台数についてです。
 岡山市ではこれまで様々な放置自転車対策に取り組んできており、放置自転車の撤去台数は最も多かった平成14年度の約2万1,000台から令和6年度には約3,700台となっており、ピークに比べて約1万7,000台減少しております。放置自転車の処分について令和6年度は撤去した約3,700台のうち、返還したのは約1,800台で、その他売却やレンタサイクル等への活用など約1,100台は再利用を行い、再利用できない約800台はスクラップ処分を行っております。放置自転車の警告、撤去や返還等の処分に係る委託料として、令和8年度は約5,200万円を計上しております。
 次に、自転車が走りやすい路側帯の整備についてです。
 本市では、令和4年3月に策定した岡山市自転車活用推進計画に基づき、自転車通行空間の整備を進めているところです。整備に当たっては、平たん性の確保や通行の妨げとなる段差や溝の解消に努めるとともに、必要に応じてタイヤのはまり込みを抑制するためのグレーチング蓋の交換なども行っています。引き続き自転車が安全で快適に通行できる環境の創出に向け、着実に整備を進めてまいりたいと考えております。
 最後に、サイクリングルートマップはについてです。
 サイクリングマップの更新については、毎年関係部署や関係市町等に修正内容や追加事項の有無について照会を行い、必要に応じて更新を行っております。
 以上です。

◆前島慶太 委員  続きまして、大項目4、第3款民生費第10項児童福祉費のうち、児童虐待防止の推進についてお尋ねいたします。
 本事業は子どもの権利擁護のため虐待から子どもを守る体制を整備し児童虐待防止、早期発見に向けた取組を推進するもので、新年度当初予算には4,860万円が計上されています。
 (1)本年度いつでも弁護士から助言を得られるよう、弁護士と顧問契約を締結されたと思いますが、効果はいかほどでしょうか。新年度も続けられますか。
 (2)こども総合相談所、こども家庭センターの職員はどのような研修を受けますでしょうか。
 (3)虐待を受けていてもなかなか打ち明けられない、そのような子どもに早く気づいてあげるための新年度の新たな取組がございましたらお示しください。
 (4)子どもの立場に立った保護や質の高い支援を行うため、一時保護施設も含め児童相談所の第三者評価が実施されると伺っております。来年度のこども総合相談所が実施予定の第三者評価について、評価の方法、評価基準や公表方法についてお示しください。
 (5)里親事業の予算ともまたがった質疑になりますが、虐待を受けた子どもが健やかに育てるよう里親制度に期待をしています。2029年度に乳幼児75%以上、学童期以降で50%以上という目標を定められている里親等委託率向上のために新年度取り組むことをお示しください。

○和氣健 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 岡山っ子育成局長  児童虐待防止の推進について順次お答えします。
 まず、弁護士との顧問契約の効果、新年度の継続についてです。
 今年度から2名の弁護士と顧問契約を締結しており、緊急度の高いケースや困難ケースで活用しているところです。効果としましては、顧問弁護士への相談を通じてこども総合相談所の職員が法的問題を整理した上で、自信を持って迅速に事案に対応できるようになったと認識しております。こうしたことから、新年度も弁護士との顧問契約を継続してまいりたいと考えております。
 次に、こども総合相談所、こども家庭センターの職員研修の内容についてです。
 専門職員としての資質の向上を図るため、経験年数や役職に応じた研修や事例検討を交えた所内研修等を行っています。また、令和6年度から専門職員がより高度な知識や技術を身につけることを目的に、こども家庭ソーシャルワーカーの資格取得に向けた研修へ順次派遣しております。こうした様々な研修を通じ、専門職員の資質向上に努めてまいります。
 次に、虐待の早期把握のための新たな取組についてです。
 予算事業としての新たな取組はありませんが、こども家庭センターが地域に出向き民生委員、主任児童委員などの地域の方や子ども食堂などの地域団体と顔の見える関係を築き、地域による見守りを強化することで虐待の早期把握につなげてまいりたいと考えております。
 次に、第三者評価の評価方法、評価基準、公表方法についてです。
 第三者評価は、児童福祉法に基づき児童相談所及び一時保護施設の業務の質向上を図るために実施するものです。評価方法としましては、外部の専門機関が現地調査や子どもへのヒアリング、関係機関へのアンケート等を行い客観的に評価を行うものです。評価基準については、児童相談所では適切な相談対応が可能な体制となっているか、子どもの養育について施設や里親と適切に連携が取れているかなどであり、一時保護施設では子どもの権利が守られた養育が行われているかなどとなっています。また、評価結果は、市のホームページで公表する予定です。本市といたしましては、来年度の第三者評価を通じて子どもの権利擁護を推進するとともに、子どもと家庭への支援の質向上に向けさらに取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、里親等委託率向上のための新年度に取り組むことについては、公明党の早野委員にお答えしたとおりです。
 以上です。

◆前島慶太 委員  この虐待というのは、僕は議員やらせてもらってる任期の4年間で絶対1回は質疑質問したいなと思ってまして、というのも実は自分が昔虐待を受けていた経験がありまして、通学前にコーヒーをぶっかけられたり家の前に正座して水をかけられたりと、もう過去のことなんであんまり自分の中でも思い出したくないんですけど、そのとき受けた傷というのは今もそうですし、死ぬまで一生心の中にあるもんなんです。いじめだったらまだ家に逃げ場があるかもしれないですけど、虐待って本当子どもはホームレスになるわけにもいかないし、最後のとりでが崩れる、これが僕、虐待だと思ってて本当虐待、何とかしたいなと思ってます。また、虐待に限らず、困難を抱えてつらい思いをしているが声を上げられずにいる子どもはたくさんいると思います。そんな子どもに早く気づいてあげるための取組と取り組む上での局長の思いをお聞かせください。

◎ 岡山っ子育成局長  困難を抱える子どもの中には、委員おっしゃるとおり自ら声を、SOSの声を上げることが難しいお子さんもいらっしゃると思います。こうしたSOSに、大人が早く気づいて拾い上げてあげることが必要と思っております。市のほうでは電話相談、直接電話していただくとか、窓口とか、それからLINEの相談の窓口を用意させていただきまして直接声が届くように、こども総合相談所のほうに届くようにさせてはいただいております。また、困難の中でもヤングケアラーにつきましては、早期把握をするために今年度小4から中3までのお子さんにアンケート調査を行わせていただいております。これお一人お一人にさせていただいておりまして、SOSを聞き取る取組をしてるとこでございます。こうしたの市の取組ございますけれども、子どもたちの声をより幅広く聞いていくことが必要と考えておりまして、先ほども御答弁させていただきましたけれども、例えば日頃から子どもたちに接している学校や保育園、そして民生委員、主任児童委員、子ども食堂などの地域の方々としっかり連携を取りながら子どもたちの声をしっかり受け止めていくことが必要だと考えております。社会全体で子どもたちを守っていけるよう、今後もしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
 以上です。

◆前島慶太 委員  大項目5、第10款教育費第1項教育総務費、おかやま未来探究プロジェクトをはじめとした、自分と岡山を愛し、視野を広げ、将来の可能性を広げるための事業についてお尋ねいたします。
 おかやま未来探究プロジェクトは、子どもたちに身近な地域や社会について自ら課題を設定してもらいよりよく課題を解決する探究的な学びの過程を通して郷土岡山への愛着と誇りを醸成するとともに、自分の生き方を考えるのを後押しする事業です。
 (1)本事業の事業費1,030万円の内訳をお示しください。あわせて学びの成果発表の場として計画されている各イベントの目標とする参加児童・生徒数をお示しください。
 (2)成果の発信について、おかやま魅力発信コンテスト、おかやま未来探究プレゼン交流会で発表された作品等は我々一般市民もインターネットなどで見ることができるのでしょうか。
 (3)事業効果をどのように狙っていますか。
 (4)成果指標はどのように設定されていますでしょうか。また、事業評価の手法、評価基準や公表方法についてもお示しください。

○和氣健 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 教育長  おかやま未来探究プロジェクトをはじめとした、自分と岡山を愛し、視野を広げ、将来の可能性を広げるための事業について、まず本事業の事業費内訳及びイベントの目標参加数についてです。
 この事業では、大きく3つのことに取り組みます。1つ目は、探究的な学びの推進に向けて学校への出前授業の講師派遣や学びの成果発表の場づくりを行います。事業費は約240万円を計上しています。2つ目は、学校と地域をつなぐネットワークの構築で地域人材等の開拓と登録、学校とのマッチングの仕組みづくりの委託料です。500万円を計上しています。3つ目は、地域学習の支援のために岡山市の歴史資料を作成して学校に提供します。約290万円を計上しています。地域の魅力を発信する動画コンテストでは、各学校から2作品の応募を、地域をテーマに学んだことを発表するプレゼン交流会には児童・生徒150名程度の参加を想定しています。
 次に、成果の発信についてです。
 おかやま未来究プレゼン交流会は、子どもたちの探究活動の成果をお互いに発表し合い交流を深めることに重点を置いて取り組むため一般公開を前提とするものとは考えておりませんが、活動の内容や様子を広く知っていただくための方策について検討してまいります。おかやま魅力発信コンテストについては、優秀作品を子どもたちだけでなく広く市民の方にも見ていただきたいと考えており、その方法について現在検討しているところです。
 次に、事業効果の狙いについてと成果指標についてです。
 事業効果は子どもたちが自ら課題を見つけ粘り強く解決に向けて取り組むことができるようになるとともに、自己実現や社会的自立、社会参画につながっていくことを狙いとしております。その成果指標として、将来の夢や目標を持っている子どもの割合、地域や社会をよりよくするために何かしてみたいと思う子どもの割合などの向上を考えております。全国学力・学習状況調査の質問調査を活用して、肯定回答率を前年度と比較し年間1ポイントの向上を目指します。毎年、岡山市教育委員会の事務に関する点検・評価報告書で結果をお示しする予定です。
 以上です。

◆前島慶太 委員  大学や企業といった地域資源と連携されると伺っております。連携する大学、企業等の選定基準などがございましたらお示しください。

◎ 教育長  本プロジェクトの趣旨を御理解いただき学校や教育委員会と協力し新たな取組を行うことができる地域の大学や企業等とできるだけ幅広く連携してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆前島慶太 委員  今3月上旬で、春という季節です。春は旅立ちの季節でして私も地元の岡北中で陸上クラブを見させてもらってるんですけど、中3が高校に旅立っていったり、一緒に中学生を見てくれた大学生が社会人になったりと、本当みんな夢に向かって旅立つ季節だと思ってます。このおかやま未来探究プロジェクトは、そういう夢に向かっての第一歩になると思いますし、岡山で目標とする人を見つけて岡山でその人みたいになりたい、そういう思いを育むためのプロジェクトでもあると思います。この事業にかける教育長の熱い思いを聞かせてください。

◎ 教育長  このもともとの考えに至ったのは、この間の冬季オリンピックの木村葵来さんもありますが、岡慎之助君あたり、やっぱりオリンピックであそこまでの成績を持った方が地元の応援が力になったというところが木村社長もファジアーノもそうですけど、地元で育ったことへの恩返しとか感謝とか、そういった気持ちが何とか醸成できないかなというところがありまして、結果どこで活躍してもいいと思うんです。ただ、やっぱり岡山のことを思い出してつらかったら頑張れるとか、応援が力になったとか、そういう気持ちになってほしいなというのが根本のとこにあります。
 ただ、制度設計上いろいろ取組がありますので、トータルでそういうことができたらと思っています。
 以上です。

○和氣健 委員長  以上で前島委員の質疑は終了いたしました。
 以上で本委員会に付託されました議案に対する質疑を終わります。
 次に、本委員会に付託されました令和8年度予算関係議案の審査につきましては、お配りしております分科会一覧のとおり、常任委員会の所管ごとに5つの分科会を設置し分担いたします。
 また、お配りしております分科会委員名簿のとおり、各分科会の委員及び座長、副座長を選任いたしておりますので、御報告申し上げます。
 つきましては、お配りしております分科会招集通知のとおり、各分科会を開催いたします。
 次の予算特別委員会は、3月12日午前10時に開きます。
 以上で本日の予算特別委員会を閉会いたします。

    午後2時45分閉会
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