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令和6年11月定例会 12月9日(月) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年11月定例会
12月9日(月) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
早野 賢一 議員
1 歴史遺産を巡る観光旅の推進について
2 里親支援について
3 日本語教育について
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより11月定例市議会第5日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は42名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に土田議員,岡崎議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○田口裕士 議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第180号議案~甲第214号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第180号議案令和6年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下35件の議案についてであります。
これらを一括上程し,一般質問を行います。
それでは,順序に従いまして早野議員。
〔13番早野賢一議員登壇,拍手〕
◆13番(早野賢一 議員) 皆さんおはようございます。
公明党岡山市議団の早野賢一でございます。
まずは,ファジアーノ岡山のJ1昇格,本当におめでとうございます。(拍手)
この喜びをかみしめながら,早速ですが質問に入らせていただきます。(笑声)(「もうちょっと」と呼ぶ者あり)
時間がないんですみません。(「時間がない」と呼ぶ者あり)
はい。
大きい1番,歴史遺産を巡る観光旅の推進について。
(1)宇喜多家について。
岡山の礎を築いたといわれる宇喜多家が歴史上,あまり評価されてこなかった経緯から,令和5年11月に戦国宇喜多家を顕彰する会が立ち上がり早くも1年が経過しました。同会は,NHK大河ドラマの誘致を目指すことが大きなテーマとなっていますが,大森市長の熱意に打たれ,岡山県内の全市町村が同会の活動へ賛同を表明し,戦国宇喜多家の大河ドラマ誘致を応援する自治体の会が結成されています。
大河ドラマ誘致は,その実現自体,岡山へのシビックプライドの醸成につながりますが,当然ながら観光客を呼ぶための強力な武器となるものと確信します。
そこで以下お尋ねします。
ア,戦国宇喜多家を顕彰する会の現在の活動状況及び今後の活動予定をお示しください。
イ,戦国宇喜多家の大河ドラマ誘致を応援する自治体の会とは,どのような連携を取っているのでしょうか。
ウ,一日でも早い大河ドラマ誘致の実現を期待するものですが,改めて実現に向けての大森市長の思いをお聞かせください。
エ,宇喜多家ゆかりの城跡として東区に亀山城跡など3つありますが,今後ますます重要な観光スポットになっていくものと期待されます。
2023年11月議会において,亀山城跡の駐車場整備について提案しましたところ,2024年度当初予算において,駐車場整備の調査費が計上されていました。
そこでお聞きしますが,現在の調査状況はどうなっていますでしょうか。また,今後の展望についてもあわせてお示しください。
オ,城跡を公園として整備することによって,観光客が訪れやすくする手法を取っているところが全国各地にあります。一方,東区の3つの城跡は,頂上にたどり着いても特に見るべきものがなく,正直落胆に近いものがありました。城跡の整備については,今後様々議論がなされていくと思いますが,御所見をお聞かせください。
(2)日本遺産について。
文化庁の日本遺産となっている北前船が東区の西大寺に寄港したと考えるに足る証拠が出てきたことで,2024年6月,はだか祭りで知られる西大寺会陽をはじめ10件が文化財として追加認定されました。
ア,本市において,日本遺産認定がなされたことは大変喜ばしいですが,一過性のものとして終わらせるのは非常にもったいない話です。地元では,日本遺産ブランドを活用して様々な活性化策を議論し,実行に移そうとしていますが,本市としては日本遺産追加認定について,どのように評価していますでしょうか。また,地元の活動を後押しするための方策は考えていますでしょうか。御所見をお聞かせください。
イ,本年9月,東京ビッグサイトにて,世界中の国や地域,日本全国の観光地をアピールするツーリズムEXPOジャパンが開催されました。日本遺産ブースでは,全国の数々の認定地域から出展がなされたそうです。北前船について言えば,日本遺産として認定された地域は本市だけでなく,近隣の倉敷市や備前市もあります。今回の日本遺産認定を契機に,他市町と連携の上,日本遺産を巡る観光旅を企画してはいかがでしょうか。御所見をお聞かせください。
大きな2番,里親支援について。
令和6年3月29日にこども家庭庁より里親支援センター及びその業務に関するガイドラインについてという通知が発出されました。
里親支援センターとは,里親支援事業を行うほか,里親及び里親に養育される児童並びに里親になろうとする者について,相談その他の援助を行うことを目的とする児童福祉施設です。
この背景として,令和4年2月に社会保障審議会社会的養育専門委員会でまとめられた報告書において,里親,ファミリーホーム養育者や里親委託がされた子どもが相談しやすい環境を整えるため,一貫した体制で継続的に里親等支援を提供するようにすべきである。このため,里親支援機関を児童福祉施設として位置づけるとされたことを踏まえ,国から都道府県や指定都市に対して,新たに里親支援センターの創設が提起されることになりました。
一方で,世の中における里親制度についての認知度はまだまだ低いというのが現状であると思います。私自身,ある市民の方から相談があったことで,初めて里親制度に関心を持ったというのが実際のところでございました。
その意味で,里親制度をより多くの方に知ってもらう普及啓発は欠かせません。同時に,里親制度を知るだけにとどまらず,現実として里親になってみようと思う方を増やし,育てていくことが何より重要で,そのような取組をフォスタリングと呼んでいます。
今回出されたガイドラインによりますと,フォスタリング業務には里親制度等普及促進・リクルート業務,里親等研修・トレーニング業務,里親等委託推進等業務,里親等養育支援業務,里親等委託児童自立支援業務といった5つの業務がありますが,これらのフォスタリング業務を実施する機関として,新たに里親支援センターを設置することが可能かどうか議論すべきであると考えます。
そこで以下お尋ねします。
(1)本市における里親等委託率の最新データを全国平均と比較する形でお示しください。また,本市の委託率に対する見解をお聞かせください。
(2)ガイドラインによると,フォスタリング業務は児童相談所の本来業務と記載されています。本市においては,こども総合相談所が担っていますが,フォスタリング業務に対して,どれだけ注力できているのか,人員体制を含め,現状と課題をお示しください。
(3)里親制度の普及促進がフォスタリング業務の出発点であると言えます。ガイドラインの中に,パンフレット等のツールのデザインにおいても福祉関係者だけでなく,広く一般市民の興味関心を得ることを重視した工夫を行うとの記載がありますが,本市における里親制度の普及促進に関する現在の取組状況,また今後のビジョンをお示しください。
(4)里親になったものの,地域において孤立するようなことがあってはなりません。そこで,ガイドラインでは,「地域住民やこどもにかかわる関係者の理解や協力が必要不可欠である。そのため,市民も含め広く広報及び啓発を行うとともに,関係者に対するコンサルテーションを行うこと」とされていますが,本市では里親の孤立防止に対してどのような取組をしていますでしょうか。現状と課題をお示しください。
(5)2023年9月議会において,里親等委託率向上のため,民間機関へフォスタリング業務を包括的に委託してはどうかという提案をしたところ,当局からは検討する旨の答弁がありました。現在の検討状況をお示しください。
(6)ガイドラインでは,里親支援センターの設置に努めることとし,フォスタリング業務の委託の可否を検討するに当たっては,地域における民間機関の現状のみをもって判断するのではなく,包括的にフォスタリング業務を担うことの可能な民間機関を育成するという視点をもって,また,将来的な里親支援センター等への移行の可能性も含め検討することとされています。
さらに,ガイドラインによると,里親支援センターの設置に当たっては,多機能化,機能転換に向けた取組を行う乳児院,児童養護施設のほか,NPO法人等の民間機関,里親支援に取り組む児童家庭支援センター,里親会の活用なども考えられるとあります。これらの指針を踏まえ,本市として里親支援センターを設置することを検討してはいかがでしょうか。当局の見解をお示しください。
大きい3番,日本語教育について。
本市における外国人住民は年々増加しいていますが,地元地域からは,外国人住民のマナーについて苦情が寄せられることがあります。これは,言うまでもなく外国人住民の母国における文化や習慣が大きな要因であり,彼らに悪意があるわけではないと思います。とはいえ,そのような問題を放置しておくと,地元地域の方々と外国人住民の間に溝が生まれてしまい,結果的にお互いが不利益を被ることになります。そこで,やはり双方の交流の場が必要となりますので,外国人住民に日本語を学んでいただくことが一番の早道であると考えます。
そこで以下お尋ねします。
(1)2024年4月に策定された岡山市日本語教育基本方針の中に,外国人住民へのアンケートについての記載があります。1年の間で日本語が分からなくて困ったことがありますかとの問いに対して,市役所で困った,仕事のときに困った,病気になったときに困ったという回答が上位3つに入っています。また,当然ですが,アンケート回答者のうち9割近くの方が日本語が上手になりたいと回答しています。
一方で,今日本語を勉強していますかとの問いに対して,いいえ,前は学校や教室で勉強していました,いいえ,勉強したことはありませんという回答者が合わせて2割以上います。そして,日本語を勉強していない理由として,時間がないとの回答が最も多いことから,日本語を勉強したくても時間が取れずにいる方が一定数いることが見てとれます。
そこで提案したいのですが,日本語学校や教室に通うことが難しい方々のため,オンラインでの参加ができるよう環境整備をすべきではないでしょうか。まずは,参加者の間口を広げた上で,オンラインで相互交流を図りながら学習を進め,定期的にオフ会のような集まる場を設けるという形がよいのではないかと考えます。御所見をお聞かせください。
(2)本市の取組として,本年6月に福浜公民館,また9月に万富公民館において,日本語教室が開校されました。参加された外国人の方からは好評と聞いています。一方で,今後も一定の割合の人口を保つであろうと予測される外国人に対して,公共施設を使っての取組だけでどこまで日本語教育の推進ができるのか,いささか不透明な印象を持ちます。当然,行政サービスについては,今後も充実させていけばよいのですが,やはり民間の事業所や日本語教育機関をもっと巻き込んでいくべきではないでしょうか。
本市の日本語教育基本方針の中に,本市における日本語教育の課題について記載がありますが,その中に企業からの声で,自社では日本語教育を行う余裕はないとの文言があります。これが多くの企業の実態ではないかと思います。その点,企業と連携して実施する日本語教育の事例として,企業の会議室等を活用し,地域にも開かれた受講しやすい日本語教室を開催することを文化庁が提唱しています。将来的には自社企業に加えて,近隣企業の従業員やその家族,また近隣在住の生活者としての外国人を対象として広げていけば,より一層推進が早まるものと考えますが,本市として企業等を会場として実施する地域日本語教室において,日本語教師もしくは日本語学習支援者の派遣旅費と謝金等の費用の一部を補助する施策を展開してはいかがでしょうか。御所見をお聞かせください。
(3)本年5月より,日本語教育に取り組む事業所に対して支援する事業を浜松市が展開しています。この浜松市外国人材等日本語学習支援事業費補助金は,浜松市内の事業所が外国人従業員に対して,日本語学校に通わせるなど,日本語教育を推進し,その従業員が日本語能力試験で一定の成果を修め,正規雇用された場合に,3年間分の諸経費への補助を行うものですが,本市でも同様に,民間企業の日本語教育推進を支援する施策を展開すべきと考えます。御所見をお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。
御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さんおはようございます。
それでは,早野議員の質問にお答えいたします。
早野議員がファジアーノの話をされたんで,私も一言お話したいと思います。
ちょうどベガルタ仙台との戦いだったんですが,実は仙台市長と仙台市議会の議長さんもベガルタ仙台の応援に岡山に来ておられました。それで,田口議長と一緒に挨拶に行こうとしていたときだったんですけれども,ちょうど3階の最も高い位置から,何か雰囲気が変わりそうだというか,そういうのでたまたまピッチを見ましたら,ちょうどループシュートが入るときでありまして,その入ったときの地響きのような感覚,これは多分一生忘れることがないだろうなということでありました。全てが終わってファジアーノ色一色になって,すばらしいエンディングだったと思います。これが来年からヴィッセル神戸,また浦和レッズ,サンフレッチェ広島,日本を代表するチームたちとこのスタジアムでやるんだなと思うと,本当にわくわくするところであります。
私は時間のほうはいいんですが,答弁のほうに。
大河ドラマ実現に向けての考え,思いということでありますが,宇喜多家といえば,直家公がゼロからスタートして50万石となったと。また,織田や毛利と渡り合ったわけであります。また,秀吉を支え,五大老の一人として忠義を貫き,徳川とも戦った秀家公。そして,この2人を支えてきたおふくと豪姫,彼らのドラマは勉強すればするほど,とても魅力的なものに映ります。しかしながら,関ヶ原の敗者ということで歴史から葬られているところであります。現在は,専門家による研究も進み,梟雄という認識は勝者による虚像の可能性が高いということが分かってきているところであります。この葬られた歴史から彼らを救い,しっかりと発信していくことが必要だと考えております。
昨年11月の顕彰する会設立以降,今年4月には応援する自治体の会を設置し,県を除く県内全ての自治体の応援をいただくことができました。市議会においても,議連を設置いただき,応援をいただいているところであります。私自身も先日の経済同友会での講演など,多くの機会をいただき,発信に努めているところであります。
これらの取組は,徐々に浸透してきており,10月12日,まだ2か月たっていないわけでありますが,署名者は1万人を超えました。また,同じ日の10月12日に開催した宇喜多氏研究者による鼎談会は会場からあふれるほどの大盛況であったわけであります。
さらに,企業による署名活動などの自発的な取組も増えてきており,地域の盛り上がりを実感しているところであります。
宇喜多家の顕彰は,大河ドラマの誘致も目的の一つでありますが,顕彰活動を通じ,織田や毛利,徳川などの有名武将と渡り合った英傑が岡山にいたということを発信することで,子どもたちが郷土の歴史を見直すきっかけにし,市民の誇りの醸成につなげていくことが重要だと考えております。活動は始まったばかりでありますが,多くの関係者で宇喜多家の認知度の向上と大河ドラマ実現に取り組み,皆さんに宇喜多家を誇りと思っていただけるようにするとともに,また多くの宇喜多家ゆかりの場所などに多くの人が来ていただけるよう取り組んでいきたいと思っております。
以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 同じ項,市長答弁以外について順次お答えいたします。
戦国宇喜多家を顕彰する会の現在の活動状況及び今後の活動予定についてです。
昨年11月の会設立以降,記念トークイベントや講演会,NHKへの要望活動を行ったほか,本市広報紙や新聞広告などを通じて宇喜多家を発信してまいりました。そして,今年10月に開催したイベント,集え!岡山城では,宇喜多家研究者による鼎談会や武者行列を行うとともに,大河ドラマ誘致の署名活動を開始し,ウェブサイトやイベント会場のほか,八丈島など県外でも署名活動を実施しております。
このほか,新聞紙面でのリレー記事や岡山城での企画展の開催,大阪市や関ケ原町でのイベントでもPRを行い,今月下旬には横浜市でのお城EXPOにもブースを出展いたします。
今後,署名活動を拡大していくとともに,県内の宇喜多家関連史跡を紹介するパンフレットの作成や県内外のイベントでの宇喜多家のPRなど,積極的な発信に努めてまいります。
次に,応援する自治体の会との連携についてです。
各自治体に呼びかけ,宇喜多家関連史跡や同時代の戦国史跡の洗い出しなどを行い,その一部を10月の新聞紙面に掲載いたしました。
また,集え!岡山城では,瀬戸内市をはじめ7市町がブースを出展し,関連史跡のPR等を実施いたしました。署名活動では,窓口等への用紙の設置,ポスターの掲示などに御協力いただいております。
亀山城跡駐車場整備の調査状況と今後の展望についてです。
現在,市が民間に貸し出している亀山城跡近くの土地を候補地とし,関係者と協議を進めております。次年度以降になりますが,整備してまいりたいと考えております。
次に,城跡の整備についてです。
東区には,宇喜多直家公が最初に居城した乙子城,次に与えられた新庄山城,飛躍の場所となった亀山城という宇喜多家関連の城跡がありますが,いずれの城跡も民有地であるため,観光需要も踏まえながら,どういった整備が適切か研究してまいりたいと考えております。
続いて,北前船の日本遺産追加認定の評価と地元の活動を後押しする方策についてです。
日本遺産追加認定は,地域の皆様による熱心な調査活動の成果であり,喜ばしいことと考えております。
本市といたしましては,全国16道府県52自治体で構成される日本遺産北前船寄港地・船主集落のネットワークや北前船のブランドを活用し,より広域に西大寺地域の魅力をPRすることができるようになるものと考えております。
認定時には,本庁舎と東区役所で懸垂幕掲示式を行い,今月14日には西大寺の百花プラザで認定記念式典を開催することとしており,構成文化財の紹介や地域の取組の参考になる講演も予定しております。
今後,パンフレットを作成し,周知していくとともに,観光ガイド養成など,地域の自主的な取組を支援していきたいと考えております。
この項最後です。
日本遺産を巡る観光旅を企画してはとのお尋ねについてです。
観光旅の企画につきましては,北前船日本遺産推進協議会中国四国ブロック担当者会議において,各地の北前船寄港地を巡るツアーやデジタルスタンプラリーなどが案として検討されているところです。
今後も日本遺産を巡る旅行者が増えるよう,広域で連携し,様々な取組を検討してまいります。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 2番,里親支援についての項に順次お答えします。
まず,里親等委託率の最新データと委託率に対する見解についてです。
里親等委託率について,全国平均の最新データは令和3年度の23.5%であり,岡山市は19.0%でした。その後の本市の直近の委託率につきましては,令和5年度は22.8%となっております。しかしながら,本市の委託率は全国平均を下回っている状況であり,その背景としましては,市内の代替養育の受皿として児童養護施設等が充実していることが考えられます。
今後,国の方針である家庭養育優先原則に従い,里親等委託率の向上に向け,里親委託のさらなる推進に努めてまいりたいと考えております。
次に,フォスタリング業務の現状と課題についてです。
里親に関する事務は,こども総合相談所相談・措置課が行っており,兼務の職員を含め7名が担当しております。
フォスタリング業務については,里親に関する普及啓発の一部業務を民間機関に委託していますが,里親のリクルートや子どもと里親家庭のマッチングなど,その他の業務は担当職員が行っております。
子どもの健やかな育ちのための子どもと里親のマッチングは極めて重要であり,子どもにとって最も望ましい里親を選定することに力を入れているところです。今後は,里親を増やすことでマッチングの選択肢を増やすとともに,里親の養育技術の向上に努めることが課題と考えております。
次に,里親制度普及促進の取組状況と今後のビジョンについてです。
里親制度の普及促進につきましては,制度説明会,パネル展の開催,パンフレットの作成,市政ラジオでの広報,プロスポーツ試合会場での広報ブースの設置などにより実施しているところです。
今後は,説明会や広報手法を工夫することなどにより,広く制度の周知を図り,里親の増加につなげてまいりたいと考えております。
次に,里親の孤立防止の取組の現状と課題についてです。
里親の孤立防止につきましては,こども総合相談所の職員の里親家庭への定期的な訪問による助言や先輩里親による里親訪問支援事業のほか,子どもを一時的に預かる里親レスパイト事業,里親が相互に交流する里親サロンの開催に取り組んでおります。
また,養育に必要となる行政サービスの紹介や手続の支援を行うとともに,里親が地域の関係者と共に養育を行えるよう支援しているところでございます。
課題につきましては,里親がいつでもより気軽に相談できる体制づくりを進めることと考えております。
次に,民間機関へのフォスタリング業務の包括的な委託の検討状況についてです。
委託の検討状況については,里親等委託率が伸びている自治体のフォスタリング業務委託の取組を分析,研究するとともに,本市の実情に合わせた里親支援業務の委託も含めた適切な在り方を検討しているところでございます。
次に,里親支援センターを設置することを検討してはについてです。
まずは,専門知識を持ち,里親への助言ができる支援者の育成を進め,将来的にフォスタリング業務を包括的に行うことができる里親支援センターの設置を検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 3番,日本語教育についての項,順次お答えいたします。
まず,オンラインでの参加ができる環境整備についてです。
岡山市日本語教育基本方針においては,ICTを活用して日本語教育の機会を増やすことを具体的な施策に位置づけております。オンライン教室は,時間的・距離的問題の解消につながることから,実施について今後検討してまいります。
次に,企業等を会場として実施する日本語教室に補助する施策と,民間企業の日本語教育推進を支援する施策についてあわせてお答えいたします。
岡山市日本語教育基本方針では,総括コーディネーターを中心として日本語教育に関係する各機関や団体,外国人が働く民間企業などと横のつながりを築き,相互に連携しつつ,一体となって総合的な体制を整えることを目指しております。
横のつながりの一つとして,11月27日には市内で日本語教室を開設しているボランティア団体と,第1回岡山市日本語教育ネットワーク会議を開催したところです。今後も順次,外国人が働く企業など,関係機関とのネットワーク構築を進め,関係部署と連携しながら,まずはニーズ等をお伺いするなど,必要な施策を研究してまいります。
以上です。
〔13番早野賢一議員登壇〕
◆13番(早野賢一 議員) 御答弁ありがとうございました。
宇喜多家に関する市長の思い,しっかり聞かせていただきました。本当にありがとうございます。
早速質問させていただきます。
里親支援について,里親支援センターを設置される意向があるとのことでしたが,大体いつ頃を目指しておられるのか教えてください。
以上です。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 里親支援センターの設置がいつ頃かという再度の御質問でございます。
里親支援センターにつきましては,4年後をめどに設置できないか考えているところでございます。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で早野議員の質問は終わりました。(拍手)
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