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川本 浩一郎 議員
令和6年9月定例会 9月12日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月12日(木) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
川本 浩一郎 議員
1 岡山市公共施設等総合管理計画について
2 みどりの食料システム戦略について
3 水道・下水道事業におけるAI等の活用について
4 浸水対策について
次は,順序に従いまして川本議員。
〔28番川本浩一郎議員登壇,拍手〕
◆28番(川本浩一郎 議員) 皆さんこんにちは。自民党市議団の川本でございます。
まず,傍聴にお越しの皆さん,ありがとうございます。項目2番目でいたします。
先ほど岡崎議員がランドセルを持ち込んで質問がありました。先ほど教育長が少し触れてくださったけど去年9月議会で私も触れさせていただいて,暑さ対策だとか重さ対策だとかさせていただきました。今うちの息子が小学校1年生になりました。ランドセルを背負って,水筒を背負って,いろんな荷物を持って行っています。息子の体重が大体20キロちょっとなんです。先ほど岡崎議員が言われた仮に7キロだとして,教育長の体重は何キロか存じ上げませんが,仮に60キロだとすれば21キロ,80キロだとすれば30キロ弱ですよね。それを持って2キロ,3キロを歩いていく。これは本当に大変ですし,安全面からもこれは本当に重要なことであります。質問して1年間で大して進んでないからもしかして質問されたんかもしれませんけども,ぜひ引き続き子どもたちのためによろしくお願いを申し上げて,それでは通告に従いまして質問へと入らせていただきます。
1,岡山市公共施設等総合管理計画について。
平成24年の議会質問において,老朽化するインフラと題し,本市の公共施設の現状や今後の対策などについてお尋ねいたしました。その後,本市では平成26年に岡山市公共施設等マネジメントに関する基本的方針を策定。平成29年3月にはその方針を推進していく岡山市公共施設等総合管理計画を策定されました。計画では,公共施設等マネジメントに関する基本的方針を定め,期間は平成28年度から令和7年度までの10年間です。来年度が計画最終年度となる中,現状などについてお尋ねいたします。
(1)公共施設等の中・長期的経費の長寿命化効果額の試算では,既存施設を全て保持し続けると仮定した単純更新パターンと長寿命化を図った場合のパターンを比較すると,当初10年間は一時的にマイナスになるものの,試算期間全体の34年間で見ると効果額は約1,220億円となり,長寿命化することで経費が抑えられるとされています。現在,効果額は試算どおりに推移しているのでしょうか。
次に,基本的方針についてお尋ねいたします。
(2)大きな方針の一つに将来世代へ引き継ぐ施設機能の検討と安心安全の確保を掲げており,市有施設の利用状況などにより改善,在り方の見直し,また未利用地の売却による財源確保に努めるとされています。具体的な事例や件数に加え,現状に対する評価と課題についてお聞かせください。
(3)施設の建て替えや更新の際は,民間も含め,施設の複合化・多機能化を検討とあります。導入の際の考え方及び主な事例についてお示しください。
(4)総量適正化の目標値が設定されています。試算期間の今後34年間で10%から15%程度の延べ床面積削減を目標としており,計画の10年間では2%から4%程度を目指すとされています。現在の削減状況及び目標に達していない施設があれば種別でお答えください。
次に,市民利用の多い公民館の個別施設計画についてお尋ねいたします。
(5)建て替えされた公民館がある一方,半数以上の館が築年数30年を超え,50年を経過する館も複数あります。現在建て替えや大規模改修を予定している公民館はありますか。また,大規模改修を行う際の基準についてもお答えください。次に,順次長寿命化に向けた改修が行われていますが,関係者からはどのような声が届いていますか。
(6)公民館の施設更新時には,他の市有施設等との複合化,多機能化などについても検討とされていますが,具体的にはどのような施設を想定されているのでしょうか。また,地域の拠点である公民館の今後の在り方についても所見をお聞かせください。
2,みどりの食料システム戦略について。
令和3年5月に策定したみどりの食料システム戦略は,我が国の食料,農林水産業を取り巻く様々な課題に的確に対応し,持続可能な食料システムの構築に向け,生産力向上と持続性のイノベーションで実現を目指す戦略です。
このみどりの食料システム戦略を踏まえ,国では有機農業の生産から消費まで一貫して地域ぐるみで取り組む市町村の支援に取り組んでおり,令和6年度には124市町村がオーガニックビレッジの宣言を行いました。このような取組が広がる一方,国の調査では,オーガニックという言葉を知っている割合は約9割と高いものの,有機やオーガニックを正確に知っていた割合は3%台と,理解が進んでいないのが現状です。
また,今年5月に農政の憲法とも言われる食料・農業・農村基本法が改正されました。世界の食料需給の変動,地球温暖化の進行,我が国の人口減少,農業及び農村をめぐる諸情勢の変化に対応するため改正は行われ,食料安全保障の確保や環境と調和の取れた食料システムの確立などの基本理念及びその実現を図るのに基本となる事項が定められています。
特に食料安全保障の確保では,食料の合理的な価格の形成については,需給事情及び品質評価が適切に反映されつつ,食料の持続的な供給が行われるよう,農業者,食品産業の事業者,消費者その他の食料システムの関係者によりその持続的な供給に要する合理的な費用が考慮されるようにしなければならない旨が定められています。
そこでお尋ねいたします。
(1)みどりの食料システム戦略を推進するには,消費者等へ有機農産物に対する理解を深めていく必要があると考えます。本市では,市民の理解促進に向け,どのような方策をお考えでしょうか。
(2)食料安全保障の確保で規定されている食料の合理的な価格形成には,食料システム関係者が相互に理解することが重要と考えます。本市ではどのように取り組まれますか。
(3)農業生産活動により発生したもみ殻や剪定枝などの活用手段が確立されれば,環境負荷軽減にもつながります。把握されている取組事例があればお示しください。また,活用を推進すべきと考えます。御所見をお願いいたします。
3,水道・下水道事業におけるAIなどの活用について。
重要なライフラインである水道,下水道が抱える様々なリスク軽減に向け,新たな取組が全国の自治体では始まっています。
そこでお尋ねいたします。
(1)本市では4月から水道料金が値上げされました。給水収益は今後の施設や管路更新にも影響を与えますが,料金改定後の使用量の推移は想定どおりだったのでしょうか。
(2)水道事業において人工知能AIを活用して予測する事業に取り組む自治体が増えています。仙台市では,管路の想定年数を管種区分ごとに設定し,更新需要見通しを算出していましたが,さらなる高度化に向けて,管路の劣化予測や中・長期的更新需要見通しの精度向上が課題となっていました。課題に対応するため,AI技術を活用して保有する全ての管路の破損確率を算出し,これを基に更新シミュレーションを行い,長期的な事業効果の分析を行っています。また,福岡市では,AI・IoTセンサ等を活用した水道管漏水調査に取り組んでいます。
こうしたAI等を活用した事業に対する所見をお聞かせください。
(3)下水道事業においてもAIを活用した事例が増えつつあります。横浜市では管路管理やマンホール蓋の異常判定の効率化と劣化予測,福井市では管路調査,また日本下水道事業団では下水処理場の効率運営に向けた共同研究が始まっています。
本市の下水道事業におけるAIなどの活用について所見をお聞かせください。
4,浸水対策について。
岡南地域の浸水対策について順次お尋ねいたします。
(1)浦安11号幹線(1工区)雨水管築造工事の進捗状況,事業費の総額,事業の効果についてお示しください。また,市民周知については繰り返しお尋ねしており,昨年公開されたわかるかわる岡山市の動画配信をはじめ,下水道河川局独自の広報にも努めてくださっています。来年度の完成時,市民へどのように周知するお考えでしょうか。あわせて,2工区の事業スケジュールについてもお示しください。
(2)は割愛させていただきます。
(3)今後,芳田排水区では,整備済み施設の効果を検証しながら未整備雨水幹線の整備時期を検討とあります。これまでの整備効果と今後の計画についてお示しください。
(4)豪雨により笹ケ瀬川の河川水位が上昇し,堤防が危険な状態になった際,ポンプの運転を抑制または停止について,河川管理者である県との協議により決めると伺っています。まず,危険な状態とはどのような状況を指すのでしょうか。また,仮にそのような状況になった場合,具体的にどのような手順で決定し,実行されるのでしょうか。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,川本議員の質問にお答えいたします。
私は,公共施設等総合管理計画で,利用状況等による改善や在り方の見直し,そして未利用地売却についての具体的事例等々であります。
公共施設は,時の経過によって市民ニーズが変化してまいります。したがって,利用者が減少したそういった施設を含めまして,広域的な利用など,また一定のサービスを変えていかなければならないなど,新たなニーズへの対応を図っていかなければならないし,廃止,集約化といった見直しを行っていくことが求められています。
いろいろな観点からの変化を行ってきているところでありますが,例えば保育ニーズの高まりを受けて公立の幼稚園等々を認定こども園に移行する,また生徒数の推移を踏まえた学校の統廃合も行っているところであります。ちなみに幼稚園,保育園に関していきますと,平成28年,市立の幼稚園が64園,保育園が48園,こども園が5園だったものが,令和6年では,市立の幼稚園が35園,保育園が32園,こども園が22園となっているところであります。
あわせて,老朽化したごみ焼却施設なども広域に処理しようということで,岡山市,玉野市,久米南町と一緒に今建設しているところで,令和9年に供用予定であります。斎場も,瀬戸内市と一緒に広域整備をし,西大寺斎場を廃止することとしております。
また,平成28年度から令和5年度までの8年間で新産業ゾーンの企業用地17件,46億円余を含め,未利用地などの普通財産売払収入は387件,93億円余に上っているところであります。
公共施設については,総量の適正化の視点を持ちながら,今の時代のニーズにかない,より利用されるものとなるよう取り組んでまいりたいと思います。
◎岩田康裕 財政局長 1,岡山市公共施設等総合管理計画についての項,市長答弁以外について順次お答えいたします。
まず,長寿命化の効果額についてです。
令和4年度に改訂した公共施設等総合管理計画では,先ほど御紹介いただきましたように,新たに既存施設について単純更新するケースと長寿命化を図るケースの総経費を比較して,後者が34年間で1,220億円有利との試算結果をお示ししたところです。
長寿命化による効果額につきましては,来年度に策定する次期計画の中でお示ししてまいりたいと考えております。
なお,令和5年度の経費は604億円となっておりまして,改訂時の令和4年度の試算の664億円に対し約60億円減少すると見込んでおりまして,単年度での効果ということにはなりますが,順調な進捗と受け止めております。
次に,施設更新の際の複合化,多機能化の考え方と事例についてでございます。
施設の更新に当たりましては,より利便性が高く質の高い市民サービスの提供や人口構造の変化への対応,財政負担の抑制,平準化といった様々な要請にお応えするため,複合化,多機能化をはじめ総量の適正化,民間活力の導入を検討することとしております。
複合化の主な事例といたしましては,市民会館と市民文化ホールを統合して整備したハレノワ,また上道地域センターと上道公民館,現在整備中の岡山中央中学校区公民館(仮称)と同中学校武道館の複合化などが挙げられます。このほか,新庁舎の整備に当たりましては,現庁舎と分庁舎の統合を行うこととしております。
次に,延べ床面積の削減状況と目標に達していない施設についてでございます。
箱物の総延べ床面積は,計画策定時の約193万5,000平方メートルに対しまして,旧市民病院の廃止や旧後楽館中高の売却などに撤去予定のものも加味して約16万5,000平方メートルが減少となりました。一方で,ハレノワや岡山北斎場の整備などで約18万6,000平方メートルが増加となりまして,その結果,令和5年度末で約195万6,000平方メートルと,約2万1,000平方メートルの増加となっております。
施設類型ごとの主な増減を申し上げますと,学校が約3万2,000平方メートルの増,市民文化系施設が約1万8,000平方メートルの増,子育て支援施設が約6,000平方メートルの増となった一方で,環境施設が約5,000平方メートルの減となっております。
これらにつきましては,保育ニーズの高まりといった現下の市民ニーズや人口構造の変化への対応,また用途廃止された施設を市が保有したままとなっているものがあることなどが背景にあるものと考えております。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,公民館の建て替えや大規模改修の予定,基準,関係者の声,そして市有施設との複合化,多機能化の想定と今後の在り方についてのお尋ねです。
公民館の建て替えは,耐震補強を行っても十分な強度が得られないと診断された館を対象としており,当面,整備中の岡山中央中学校区公民館(仮称)以降の予定はありません。
建て替えの必要が生じた場合は,教育施設や地域センターなど各施設の利点を生かした複合化,多機能化による建て替えも想定されます。
大規模改修は,躯体の健全性や劣化の状態を確認し,目標耐用年数60年を15年程度長寿命化するため,屋上,外壁改修等の工事を順次実施しており,今年度は万富公民館の改修工事を予定しています。
市民からは,経年劣化によるコンクリートの剥離,空調設備の故障に関する声などが寄せられ,必要に応じて修繕を行っています。
今後も,個別施設計画に基づき,外壁改修やバリアフリー化など,地域づくり,防災の拠点として,長期的な視点に立ち,計画的な施設の修繕,設備の更新を行ってまいります。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 大きい2番,みどりの食料システム戦略について,(1)有機農産物に対する理解促進に向けた方策,(2)食料の合理的な価格形成に向けた方策について一括してお答えいたします。
有機農産物は,高価格帯で取引されるなど一定の付加価値がある反面,出荷先の6割以上が直接販売であることから,一般消費者が手に取る機会が少ない状況にあります。また,肥料など生産資材の価格が高騰する中,有機農産物に限らず,一般農作物についても生産コストが販売価格に十分に転嫁されず,農業経営を圧迫している状況にございます。
このような状況下で,今年度,持続可能な農業推進をテーマに,もうかる農業を目指し,先進的な取組や栽培技術指導をされている方などを講師に招いた講演会や親子で地元食材や食文化に興味を持ってもらう料理教室,有機農産物等への理解を深めるイベントを行うワークショップを開催することとしており,生産者,消費者,流通業者など幅広い方に農業に関する関心,理解が深まるような取組を行ってまいります。
この項3番,もみ殻や剪定枝などの活用手段についての御所見はについてお答えいたします。
もみ殻や剪定枝などは産業廃棄物として処理することとなりますが,炭化することで土壌改良や二酸化炭素の吸収などに効果があるバイオ炭になります。バイオ炭の農地への施用は,生産者が営農の中で取り組むことができる地球温暖化対策であり,取組により農作物の付加価値を高めたり,クレジット化して販売価格を得るだけでなく,農地の土壌改良効果など営農上のメリットも見込まれます。国においてもバイオ炭の活用について支援策を示していることから,市としても,農業者等の意見交換の場などでこれらの施策を紹介するなどし,周知に努めているところです。
以上でございます。
◎栗原諭 水道事業管理者 3,水道・下水道事業におけるAI等の活用についての項,1点目の料金改定後の使用水量の推移は想定どおりかについてお答えします。
料金改定後の使用水量の状況は,本年4月から7月分までの4か月間,約2,544万立方メートルの予定に対して実績は約2,550万立方メートルで,想定どおりに推移しています。使用水量は給水収益に直結するものであり,今後も動向を注視してまいります。
次に,水道事業におけるAI等の活用についてです。
AIの活用については,令和5年度に給水エリアの一部において人工衛星を利用したAI分析による管路の漏水検知を行いました。本年度は,人工衛星により検知を行った同一の地区で従来の人による漏水調査を行い,現在,比較検証を行っております。今後も,さらなる投資の効率化の観点から,浄水場の運転管理や管路の劣化予測などに対するAI技術の動向に注視していきたいと考えております。
以上です。
◎内海誠一郎 下水道河川局長 同じ項,3番,下水道事業におけるAIの活用についてです。
AI等の活用については,国による実証事業や企業と自治体による共同研究が行われていると認識しています。国が実施する下水道事業における新技術の研究開発及び実証事業では,処理場の運転支援や雨天時浸入水の調査,マンホールポンプの維持管理,管渠の損傷度判定など,様々な技術の適用性に関する検討などが行われています。今後,AI等を活用した効率的な下水道事業の実施に向け,研究の動向や他都市の実績などに注視していきます。
次に,4番,浸水対策についての項,順次お答えします。
まず,(1)浦安11号幹線1工区の進捗状況,事業費等及び2工区のスケジュールについてでございます。
浦安11号幹線1工区の進捗状況については,柳迫議員に御答弁したとおりです。
1工区事業費は約75億円で,整備後は1時間に53ミリの降雨に対し,築港栄町地区,築港ひかり町地区,築港新町地区,あけぼの町地区では浸水被害がほぼ解消され,福富東地区,福富中地区,浜野地区,富浜地区などの周辺においては浸水被害が軽減されます。
なお,供用開始時にはお知らせと下水道のイメージアップを兼ねたイベントの開催を検討しています。
また,2工区については,今年度中の工事着手,令和12年度の工事完成を目指しています。
次に,(3)芳田排水区でのこれまでの整備効果と今後の計画についてです。
平成23年の台風12号による甚大な浸水被害の発生後,当新田ポンプ場のポンプ増設や芳田14号雨水幹線の延伸,取水ゲート増設などを行いました。また,上流では北長瀬ポンプ場の新設,下流では浦安ポンプ場のポンプ増設などを行った結果,平成30年7月豪雨では大きな被害は報告されなかったなど,一定の効果があったと認識しています。さらに,令和3年3月には取水ゲートの遠隔操作も完了し,迅速な対応も可能となりました。引き続き適切な運転管理を行うとともに,今後は浸水被害の状況を把握しながら,雨水幹線の整備時期について検討することとしています。
次に,(4)笹ケ瀬川の水位上昇による危険な状態の基準及び雨水ポンプの運転抑制・停止についてです。
河川水位の判断基準には避難判断水位や氾濫危険水位などの4段階があり,笹ケ瀬川では北区白石にある笹ケ瀬川水位観測所の水位により判断しています。
河川の水位が上昇し,避難判断水位となり,洪水警報が発表され,最も危険な状況と判断される氾濫危険水位に達すると予想されたときには,河川管理者と協議の上,ポンプの運転停止または河川の状況や内水氾濫のおそれに配慮し,抑制しながらポンプを運転することとしています。さらに水位が上昇し,越水や破堤のおそれがある場合には,河川管理者と協議の上,ポンプの運転を停止することとしています。
以上です。
〔28番川本浩一郎議員登壇〕
◆28番(川本浩一郎 議員) 御答弁ありがとうございました。
1番の公共施設についてですけれども,代表質問の中でも廃校や廃園だとか,大月議員のほうから御地元の小学校の跡地のお話もありました。全体でいえば34年間の計画ということですので,金額,総量的にこれからもちろん,先ほど市長からも状況に応じて,社会情勢によって変化していくということだと思いますので,適時その計画に向けては進めていただきたいと思います。
この議会の中で,なかなか取組が難しいねというところは財政局長が手を挙げられたのか,引き受けざるを得なかったのか,どういった事情かはさておき,これから中心的なんだと思います。ただ,進まないところというのは,一定もうその傾向が出ているんだと思います。ただ,そのときにはやっぱり地元の住民であったり関係者の方,そこの声というのも丁寧に聞いていただきたいですし,もう一つ言えば,もうこれは廃校になる,例えば廃園になるそのものに関してはもう何年も前から分かるわけですから,次に向けてはどうするのか。新たなものをつくる,これは難しい。そのために尽力していくのもそうなんですけど,その後もどうしようというのも,そこは財政局を中心にぜひいい形にしていただきたいと思います。所見はあえて求めませんので,今後に御期待いたしております。
教育長,公民館なんですけど,いろいろな整備をしていく上でお声は届いておるんだと思いますが,例えば私の地元の公民館であれ,そのお隣の公民館であれ,その在り方がどうなのか。そもそもこれからの耐用年数が50年以上を超えてきて,いろんなところの公民館が新しくなってきているよね。ただ,長寿命化の工事はしていっているものの,利便性に特にどう関わるかというのはさほど,こうしていくんだというのは聞かされてない。自分たちの公民館が今後どうなるのかなと心配のお声も聞いております。ぜひ次期,これは来年度が終わってその先の次期計画のときには,特に一定の年数がたっている公民館の関係者の皆様にしっかり声を聞いていただきたい。そのことは御答弁をいただきたいと思います。
次に,2番目,みどりの食料システム戦略ですが,いろんなこれからイベントということで,今回の今年度の予算の中でも,食と農業のこれからを考えるワークショップなどの開催ということがイベントということなんだと思うんです。これからされるんだと思います。もう少し何をどうしていつぐらいにどうなのか,そのあたり聞く予定じゃなかったんですけども,イベントとさらっと言われたので,ぜひそのあたり,どういう計画かということと,もう一点は,それを来年度以降も,この有機農業にしてもそうですし,このみどりの食料システム戦略,オーガニックをどう進めていく,今後どうしていこうかというそのあたりについて御所見をいただきたいと思います。
続いて,水道局です。給水量,私ぐっと金額が上がって減っているんなら今後の計画にもと思っていましたがそこまででもない。これからもう一段料金が値上げになります。ぜひそのあたり注視して,今後の整備の更新などの計画も考えていただきたいと思います。
AI関係について,私は今すぐ入れろとは言ってないように,まずは答弁のようにまた注視していただきたいのと,やはり先行的に取り組んでいる自治体とはしっかり情報共有をしていただいて,岡山市にとって例えばどういったものが活用できるのか,ぜひそのことはお考えをいただきたいと思います。それも含めて,恐らく水道局としても能動的にいろんな事例というのを確認されたり調査されたりすることもあるんだと思います。そのあたりについて,もし事例があれば対応いただきたいと思います。
最後,4番目,浸水対策です。ここも質問で11号雨水幹線が来年度出水期前にできる。そのときに「市民のひろば」とかホームページに載せますだけだったら,おいおい,そんなんじゃ駄目だよと思いましたが,イベントもされるということで。その詳細はまだこれからなんだと思いますが,来年,浦安の11号とかそういうのができたときには,ぜひ市長,その場に来ていただいて,私が先ほど聞いた金額でも何十億円もかかっている,効果もこれだけあるんだ,2工区はこうなっていく,岡南地域全体の浸水対策はこれまでも取り組んできたというのを市長自らそのイベントの場では語っていただきたいと思いますし,いろんな映像もあるんだと思います。そういうのもあわせて,わかるかわる岡山市でも見せていただいておりますけれども,ぜひそういったことも市長から発信していただきたい。ここはお願いさせていただいておきます。
下水道河川局長,今いろんな効果もお話しいただきましたけれども,平成30年7月豪雨のときには,岡南地域であれば福田地区,豊成地区,平福地区というのが浸水しましたと。そういったことも引き続きこの整備の中で取り組んでいらっしゃるんだと思います。ぜひそのあたりは具体的に効果が出ると見込まれているのか,これはもしかして質問全てをしたわけじゃないのでその中から外れるエリアもあるかもしれませんけども,そうした地区がどうなっていくのか,そのことについてお示しいただきたいと思います。
最後,質問じゃありませんけども,笹ケ瀬川の水位のことをお尋ねいたしました。これから津島地区をはじめ津高地区,その辺り浸水したエリアのことが新たな計画によって,またこれ笹ケ瀬川の流域,とりわけ南の皆さんはいろんな計画があって,被害のあった地域の浸水被害が軽減される。これは大いに喜ばしい。けれども,そのことによってという意味でも何年も前からその質問でそこは問題ないということはしっかりはかっておりますけれども,ぜひそのあたりのことも計画にあわせて下の流域の皆さんにもお伝えいただきたいと思いますので,お願いいたします。
以上です。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 浦安幹線の話が出ましたけども,今日は岡崎議員の質問に対して,東区の浸水対策の大要をちょっと詳しく申し上げました。
平成30年の豪雨のときは,南区が思ったよりも被災状況が軽かった。これは,やっぱりその前の平成23年のとき南区が非常にひどかったもんで,その対策が出てきているというようなことで,いろいろな対策をやった効果というものが出ている。そこがなかなかうまく発信できてないというところがあることは事実であります。
今日は東区の話をそういう面でもここでも発信させてもらおうと思ってやらせていただいたわけでありますが,浦安幹線が出来上がっていくと,そこだけじゃなくて一体何がどう変わっているのかというのは,ぜひ私のほうも皆さん方に披瀝していかなきゃならないなと。それが100%ではないでしょうけれども,そこからまた今後の方向についてもきちっとやらせていただければと思っております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 2点御質問をいただいたと思います。イベントの中身と,それから今後どうするのかということだと思います。
このワークショップに関しましては,現在,事業者と契約締結前ではございますが,来年の1月にワークショップを開催するということで今調整してございます。イベントで申しますと,毎年開催してございますが,来月27日の日曜日に,地産地消マルシェを今年も開催する予定でございます。その中で当然有機野菜に関しても,一昨年ぐらいから有機野菜の普及啓発のためのコーナーも設けてございますので,またよろしかったらぜひ御参加をいただけると私としても助かります。
そして,今後どうしていくかということに関しましては,有機野菜だけじゃなくて農業とか農産物に対するその理解を深めていってもらうというのは,生産者,消費者,あともう一つやっぱり物流事業者の3者がちゃんと理解して,こういったことで困ってんだとか,価格がうまく反映されてないねとか,そういったところの理解というのもこれからどんどんやっていくというのは当然のことだと思っていますので,来年以降も引き続きやってまいりたいと考えてございます。
以上です。
◎栗原諭 水道事業管理者 AI技術に注視していくべきで,先進都市等への調査実績はどうかという御質問であったと思います。
令和4年度に国内で初めてそのAI技術等,人工衛星を利用した漏水検知を愛知県の豊田市が行っておりまして,それに職員のほうを派遣しまして,聞き取り等調査を行っております。また,民間企業による様々なAIの技術が水道分野の応用についての発表もされておりますので,日本水道協会など各種の報告会などに参加して情報収集を行っております。議員御紹介のとおり,他都市においてAIの技術が水道分野にも入ってきておりますので,今後も注目して,事例を参考にしていきたいと思っております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 公民館の計画を答弁しましたが,今長寿命化計画で動いている部分はあるんですが,それだけではなくて,随時公民館利用者の御意見を聞きながら,修繕が必要な部分は丁寧に対応していこうと考えております。
以上です。
◎内海誠一郎 下水道河川局長 平福地区や福田地区での効果というお尋ねでございます。
平福地区は隣接する排水区ではございますが,農業用水としては浦安排水区とつながっているわけでございます。浦安排水区ではこの浦安11号雨水幹線が整備されまして,この管渠のほうへ農業用水の水を取り込んでいくということから,その結果,周囲の農業用水の水位は取り込まれた分だけ低下していくことになりますので,この平福地区におきましても一定の効果はあるんじゃないかと思っております。今後運用する中で,状況については注視して把握してまいりたいと思っています。
それから,福田地区とかのお話でございます。こちらは,これから整備を進めていこうとする2工区のほうでございます。こちら,現在,1工区のほうは浦安ポンプ場から北に向かって幹線管渠を整備していっているところでございますが,2工区については,そこから今度は国道2号バイパスの南側の辺りに東西で幹線の雨水渠を入れていくということになります。ここで農業用水を取り込んで,水を取り込んで,バイパス管を使ってやっていくということになりますので,上流からの水がそこでカットされますので,そこから下流の浸水被害,こういったものがかなり軽減されるんじゃないかと考えているところでございます。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で川本議員の質問は終わりました。(拍手)
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