録画中継

令和6年6月定例会
6月17日(月) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
宿女 和子 議員
1 新アリーナ整備について
2 放課後等デイサービスと児童発達支援について
3 東区保健センターについて
      午後3時5分開議
○森田卓司 副議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 次は,順序に従いまして宿女議員。
     〔9番宿女和子議員登壇,拍手〕
◆9番(宿女和子 議員)  日本共産党,宿女和子,本日3つの大きなテーマで質問させていただきます。
 通告に従いまして質問に入ります。
 大きな1番,新アリーナ整備について。
 6月5日に市長は新アリーナの整備を市単独で進めていく方針を明らかにしました。市議会のメンバーとは打合せをしながら,今ゴーサインを出すのがいい時期ではないかという感触を得たという発言も会見の中であり,議会全体の審議をする前に一部の議員と調整して合意を得ているかのようなせりふでした。翌日の山陽新聞1面には,「アリーナ整備決定」の見出しが出て大変驚きました。
 政治に対して不信感を持ち,期待していない人が増える中,議会という場が形だけのものになり,結論ありきになってしまってはいけません。
 日本共産党も,この間,直接市民の声を聞いています。様々な物が値上がりし,暮らしを支えてほしいという切実な市民要求がある中で,多額の税金を新しいアリーナ整備に充てていこうということに対して批判の声が後を絶ちませんでした。
 また,私と同世代の子育て中の方に新アリーナについて聞いてみると,話題にもならないし,よく知らない,全く知らないという方もいます。仕事や育児で忙しい中,関心を持っている方は少ないと肌で感じています。歴史的な円安の中で実質賃金が減り続け,食費を削り,節約を強いられている市民の暮らしは本当に大変です。
 新アリーナありきではなく,今の岡山市内の体育施設の状況や市民意識調査などの結果を踏まえて,税金の使い方を検討し,他都市との競争ではなく,市民の暮らしに寄り添う施策を優先してください。
 質問です。
 今回2,000万円の追加調査が上げられていますが,その具体的な内容を教えてください。
 2つ目,令和5年度,最新の市民調査,今日お手元に資料を配付させてもらっています。この資料に市民意識調査,1,2で出しています。スポーツ環境の充実に関する部分を見てみると,行政施策の重要度としては38の項目中31番目で5.8%,高齢者福祉の充実や子育て支援,児童福祉の充実,公共交通の充実はいずれも25%以上の上位です。そして,満足度と重要度をクロス集計したものは,全体を見ても若者だけを見ても満足度が高く,重要度は低い位置にあります。この結果を踏まえて,新アリーナが市民に必要とされているのかどうかについてお考えを聞かせてください。
 3つ目,前回の建設単価を参考にしたOTAアリーナでは,総事業費は82億5,000万円で,その半分以上は企業版ふるさと納税で集めています。資料7,一番後ろになります。仙台市のゼビオアリーナは,民設民営でプロスポーツのホームアリーナに必要な基準を満たした施設を30億円で建てています。これから開業を予定しているアリーナを並べてみました。その事業主体に多く民間事業者が入ってきています。市が土地を長期間無償で貸すことのみでも大きな支援となります。新アリーナへの市税投入をやめ,民間にできることは民間に任せていきませんか。
 4つ目,次は資料6のものになります。市内,県内の体育施設を出しています。岡山市総合文化体育館のある場所は,新アリーナ予定地より敷地面積も広く,駐車場を広げることも可能です。築45年になる総合文化体育館の機能を強化することや,六番川公園や瀬戸町総合運動公園の体育館にも空調を整備するなど,そしてジップアリーナに大型モニターを設置することなどを県と協議する,そういったことを市内全体の体育施設の活用も視野に入れて予算比較もするべきだと思いますが,いかがでしょうか。
 5つ目,2018年の国土交通白書には,「楽しみ方に対する国民の意識」という調査があります。これは,資料の3と4になります。余暇の過ごし方のグラフでは,「スポーツ観戦やライブ鑑賞などに出かける」は,どの世代も低い位置にあり,そして余暇を楽しむために足りないものはの質問で断トツで時間とお金が上がっています。コロナ禍を経て,多くの方にゆとりがない中で,6年たった今も恐らくこの状況は変わっていないと思います。
 新アリーナ整備は,公設民営を前提に経済界の求めに応じ,民間の収益性を高めるために公費を投入して規模の拡大を図る計画です。確かに民間企業がもうけることは大切なことです。しかし,そのもうけのための支援が一部の企業に偏るものでは,社会の好循環が生まれません。農業,漁業や製造業,保育や医療,介護などの福祉の現場,飲食店や中小企業などへも支援が必要です。
 現時点での総事業費は145億円です。これだけのお金があれば,例えば高齢者への移動支援を充実させたり,値上がりした学校給食費の軽減をしたり,中小企業の物価対策など様々な施策をさらに充実させて,暮らしやすい岡山市にしていくことができると思います。優先順位の決め方をどのように考えますか。
 大きな2番,放課後等デイサービスと児童発達支援について。
 放課後等デイサービスなどの障害児通所支援事業所は市内でもよく見かけるようになりましたが,事業者を選ぶときに多過ぎて迷う,あちこち見に行く時間がない,違いが分からないという声を聞いています。制度では,事業所の自己評価等の公表が義務づけられていますが,それぞれのホームページから該当のページを探すことは大変で,掲載していない事業所もあります。
 倉敷市のホームページでは,事業所の自己評価アンケートや保護者アンケートが一覧で掲載されていて,利用者が選ぶ際に参考になっています。対象者が安心してサービス利用ができるよう,市としてもできることを行っていただきたいです。
 質問です。
 岡山市のホームページには,市内全ての障害児通所支援施設の一覧が見られるページがありません。おかやま子育て応援サイト「こそだてぽけっと」の内容を充実させるなどして,各区ごとの一覧を作ってください。
 (2)倉敷市の取組を参考に,各事業所のアンケート結果をまとめて市のホームページに掲載しませんか。
 (3)厚生労働省のガイドラインでは,設置者,管理者に対して可能な限り第三者による外部評価を導入することを勧めています。岡山県が認証している評価機関はWAMNETというサイトで公表されており,こういった評価も事業所を選ぶ際に参考になります。市内の事業所で第三者評価制度を導入しているところは何件あるでしょうか。また,こちらの評価のリンクも市の一覧ページに掲載してはどうでしょうか。
 (4)学校との連携について,2月議会で,学校現場では研修や全職員へ障害児通所支援施設等との連携についての資料を配布して周知を図り,連携強化に努めているとのことでした。就学前の施設との連携はどのようになっているでしょうか。
 (5)岡山市には,相談支援ファイルりんくるがあります。この活用の趣旨と,支援事業所と学校や園との連携での活用の可能性について教えてください。
 大きな3番,東区保健センターについて。
 東区の保健センターは,築41年の建物の中にあり,市の計画では耐用年数を超える19年後の2043年までに近隣施設への移転を検討していくとなっています。利用する方から,授乳室や1階トイレにおむつ台を設置してほしいといった要望を聞いています。東区以外の保健センターは,ふれあいセンターの中に設置されていて,トイレのおむつ交換台や授乳室も整っています。乳幼児を連れて利用する施設なので,最低限のこととして東区でも整えてほしいところです。
 質問です。
 東区保健センターに授乳室やトイレ内のおむつ交換台を設置していただけないでしょうか。
 (2)現在の建物で無理なら,全て,または一部移転によって施設の充実を考えていただけないでしょうか。
 (3)商業施設などでも最近は授乳室やトイレ内のおむつ交換台はあります。公共サービスとしてこういった整備を進めることは必要だと思いますが,お考えを聞かせてください。
 以上,御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,宿女議員の質問にお答えします。
 私は,新アリーナ整備で,最初に新アリーナが市民に必要とされているのかどうかという点についてお答えしたいと思います。
 スポーツ環境の充実というのがランキングとして低いのではないかという御指摘ですよね。このアリーナのそもそもの出発点というのは何だったかというと,プロスポーツがこのまま岡山で活躍できないんではないかというところから来ているところであります。それから,全国大会,中四国の大会ができないというアマチュアの意見もあり,またコンサートなどのエンターテインメントなものもやるべきだというような意見もありました。もちろん市民のスポーツ環境を充実させるという点がゼロではないと思います。それはあると思いますけれども,大きな面から見ると,この中で言えば,町なかの魅力とにぎわいづくり,観光コンベンションの振興,そういったところに該当してくるんじゃないかと思いますが,ぴたっとするものはないかもしれません。ただ少なくとも,スポーツ環境の整備とは違うんじゃないでしょうかね。
 宿女議員,どこまで御存じかよく分かりませんけれども,今サッカーのJリーグがありますよね。今,政令市20市あるわけですが,堺市を除いて全ての市にJリーグが存在しております。岡山市もずっとプロスポーツ不毛の地と言われておりました。私の小さい頃は全くなかったわけであります。そして,ファジアーノが来て,今現在J2リーグ5位だったと思います。新聞を見たり,直接見に行って皆さん喜んでおられる,我々の誇りとしているわけであります。
 そういう中で,シーガルズができ,全国優勝し,トライフープも活躍しています。リベッツも全国で準優勝しました。こういったプロスポーツを残して,そしてさらに盛り上げるということは,私は大勢の市民の皆さんが賛同されていることだと思います。
 アリーナの話ができてから様々な人に呼びかけられます。それは確かにいろんな意見はありますが,コンサートを見に行きたいと。今まで関西とか広島に行っていたものを岡山で見れるようにしたいというような声も多く聞くところであります。
 そういう面で,この行政施策別重要度としてスポーツ環境の充実からいって必要性が低いんではないかというのは,私は少し当たらないんではないかなと思っております。
 それから,前段階で市議会のメンバーとは打合せしながらというところが,議会という場が形だけのものになっていくんではないかという御指摘をされておりますが,議会は──私10年間ここでずっと仕事させていただいてですね──もちろん予算の承認,我々が提案しているものを審議していただく非常に大きな機能だと思います。それぞれの議員の皆さん方が感じているもの,またその当該地区の意見,支援者の意見,そういったものをお聞かせいただくというのは,私は非常に重要なことだと思っております。これは,共産党の皆さんも毎年子育ての関係でも来られたりしていると思いますよ。宿女議員御自身も,先週でしたっけ,子ども議会の話で来られてお話をされていた。そういう声を聞かせていただき,我々が判断のときに重要な要素として考えていく,これが議会との一つの在り方だろうと私は思っております。
 そういう面で,新アリーナに関しては,もう2年間この議論をさせていただいているわけで,多くの議員の皆さん方にいろんな意見をお話しいただきました。人によっては電話で私の意見はこうだというようなこともおっしゃっておられました。それらの意見,市民の代表者としての議員の皆さんの意見を私は参考にするのは,これは当たり前だろうと思っております。そういう面で御理解をいただければと思います。
 以上です。
◎岩田修 市民生活局長  1番,新アリーナ整備について,市長答弁以外,順次お答えさせていただきます。
 まず,追加調査の内容についてですが,江田議員,則武議員にお答えしたとおりです。
 続きまして,市税投入をやめ民間に任せませんかについてです。
 江田議員,高成議員,前島議員に御答弁したとおりです。
 続いて,市内全体の体育施設の活用も視野に入れて予算比較等するべきではについてです。
 市内の体育館は非常に稼働率が高い状態であり,これらの機能の強化や設備の充実を図ったとしても,アリーナとしての活用は困難と考えております。
 この項最後,施設の優先順位の決め方についてです。
 江田議員,則武議員に市長が御答弁したとおりです。
 以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長  2番,放課後等デイサービスと児童発達支援についての項,まず障害児通所支援施設の一覧についてでございます。
 障害福祉サービスの事業所の一覧につきましては,市で作成している冊子,障害者のしおりに掲載し,市のホームページにも公開しております。また,各事業所は,議員御案内の障害福祉サービス等情報公表システム,WAMNETのほうで事業所の情報を公開しており,それらのリンク先をまとめて岡山市のホームページに掲載し,情報提供しているところでございます。
 今後,利用者がより情報を得やすくなるように,リンク先の掲載箇所を増やすなど,関係課とも連携してまいりたいと考えております。
 次に,アンケート結果の市のホームページの掲載についてでございます。
 各事業所の自己評価と保護者の評価結果につきましては,障害福祉サービス事業者がホームページ等で公表することになってございますが,利用者がより情報を得やすいよう,先ほどのWAMNETのほうで事業者のほうに公表を働きかけてまいりたいと考えております。
 次に,第三者評価の導入の事業所数と,それから評価の一覧,これを市のホームページへということでございます。
 第三者評価の結果につきましては,先ほど来御紹介しておりますWAMNET上で公表できるようになってございます。実施した場合は,そこで公表するように周知を図ってまいりたいと考えております。
 なお,このWAMNETによりますと,現在2事業所が第三者評価を実施しているところです。
 以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長  同じ項,まず,就学前施設との連携についてお答えします。
 保育園等の就学前施設については,関係機関と連携及び協力して取り組むこととされており,事業所から個別の相談があった場合,適切に対応するなど,連携を図っているところでございます。
 次に,りんくるについてです。
 りんくるは,成長の記録や医療,教育,相談機関等での支援情報を集約することにより,ライフステージに応じて発達障害の方の支援者や関係機関が変化しても,共通認識に基づく一貫した支援を受けることができることを目的とした記録ファイルです。
 現在,発達障害の方とその家族が支援事業所や相談機関,学校・園などで相談する際にりんくるを活用し,支援につなげています。
 御本人や御家族の了解の下に支援者同士の情報共有に活用することで,継続した支援に役立てることもできます。
 今後もより多くの方にりんくるを活用していただけるよう幅広く周知に努めてまいります。
 以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長  3番,東区保健センターについての項,3点御質問いただいております。
 授乳室,トイレ内のおむつ交換台の設置,それから移転による施設の充実,整備の必要性,一括して御答弁申し上げます。
 保護者の皆さんに安心して利用していただくために授乳室やおむつ交換台は必要と考えてございますけれども,東区保健センターに専用の授乳室やトイレ内おむつ交換台を直ちに設置することは困難であるのが現状でございます。
 現在,対応といたしまして,授乳室,それからおむつ交換台の利用を希望される方には,お声がけをいただくように御案内を掲示しているところでございますが,今後建物内の活用状況を検証し,授乳室等の設置についても検討してまいりたいと考えております。
 また,不特定多数の方が利用する施設につきましては,乳幼児と共に利用される方に限らず,誰もが使いやすいものにする必要があると考えておりまして,公共施設の整備に当たりましては,利用者の立場から意見を聞く,設計支援委員の意見を聞く会を設け,誰もが使いやすい施設となるよう努めているところです。
 以上です。
     〔9番宿女和子議員登壇〕
◆9番(宿女和子 議員)  幾つかまとめて再質問よろしくお願いします。
 今回いろんな会派からアリーナについての質問が上がって同じような質問内容になっていたので,それだけ市民がアリーナの今の整備に対して不安や不満も持っているということの表れではないかなと思っています。もちろん共産党市議団としてプロスポーツを応援していないわけではありません。プロスポーツは,ファンの応援やスポンサーの応援というのも重要になってくると思います。そのプロスポーツの裾野を広げる市民の使う体育施設にもしっかりと岡山市が目を向けていただきたいなと思っているところです。そして,議会以外の場でも,議員の声を聞いていくのはとても大切だと言っていただいていたので,新アリーナに関しても日本共産党市議団としてしっかり意見を伝える努力をこれからもしていきたいなと思ったところです。
 そして,もともとプロスポーツ応援で始まったものです。今回の予算2,000万円は,民間の独立採算という点で考えたときに,規模を拡大しないと採算が合わない,だから再調査しようということなんですが,そうしたらだんだん趣旨が変わってきているように思うんです。高成議員からもありましたが,時限的な税制優遇など条件付の民設の話は,団体のほうから,経済界のほうから声はなかったということなんですが,こちらからいろんな支援体制を様々提示して,経済界の方にそれを検討していただくということもお願いしたいです。これが質問の1つ目です。
 そして,民間の企業が事業を立ち上げようというときには,一般的な話だと初期投資を自分たちでやって,様々な角度からマーケティングをやります。どんな商品やサービスを提供するのか,競合企業,差別化をどのように図っていくのか,そしてどんなプロモーションをかけていくのか,どれぐらいの価格帯だといいのか,徹底的にリサーチして計画を立て,そして次は資金集めです。全額自己資金で始める事業というのは,あまりないと思います。銀行から借りてきたり,株式会社だったら株を売って,そして投資してもらう。また,クラウドファンディングというやり方もあります。そういった形で努力する,だからこそ絶対この事業を失敗させたくないという思いも生まれて,知恵を絞りながら経営戦略を立てていくということができるんではないかなと思います。
 今回の調査,2,000万円というところが,これまで市が3,000万円以上かけてやってきた基本調査に追加する形で民間が独立採算を実現できる手法を考えていくためということなんですが,本当に独立採算でやっていこうという方々がおられるのであれば,この調査は民間がしっかり知恵やお金も出してやるべき調査ではないかなと思うのですが,いかがでしょうか。
 そして,市民の暮らしを支える施策を充実させるということは,結果的に社会にそれが還元されて,消費を増やして経済界の利益を増やすということにつながります。それが経済界の応援にもなるのではないでしょうか。
 人口構造,どんどん変わっています。少子化が進んでいます。そして,雇用の在り方も変わっています。経済界が求めれば,市が青天井にお金を出す,こういったことを改めていかないと,失われた30年間と今言われていますが,これからも失い続けてしまうのではないかなと危惧しています。国の交付金といっても税金は税金ですから,これでは官民の適切な役割分担とは言えないのではないかと思います。
 経済界が席数の拡大を求めるのであれば,そのことで増えた費用は経済界が負担するという考え方もあると思います。
 質問です。
 現時点で運営は市のお金を使わないよう独立採算でと言われていましたが,実際に話が進んでいく中でも,指定管理料などを払うつもりがないのか聞かせてください。
 そして,市民意識調査,先ほど前島議員の質問の中でも,地元説明会をやっていくという話がありました。則武議員の質問の答弁の中で,市民への意識調査は大切だというような答弁があったかと思うんですが,もう既に今日提示したように,お金をかけて市民意識調査もやっています。スポーツの充実というところにアリーナは当たらないということではあるんですが,今後はこのアリーナに関して市民,特に若者ですよね,アンケートをやっていくのか,市民との広い意見交換の場を設けていくのか教えてください。
 次に,放課後デイと児童発達支援のところについてなんですが,私が検索したときに放課後デイサービス,岡山市と検索したときに,WAMNETに全然たどり着かなかったんです。事業所は,福祉現場の事業所の方はこのWAMNETの存在を知っていると思うんですけど,一般的な利用者の保護者の立場からすると,大体「こそだてぽけっと」にたどり着きます。この「こそだてぽけっと」の充実が一番いいんだろうなと思うんです。でも,これは事業者が申請して載せていくということの仕組みだと思うので,まずこの「こそだてぽけっと」に申請して,掲載しますよということを事業所に周知していただきたいですが,いかがでしょうか。
 先ほど御答弁いただいた中でも,リンクをほかのところにもWAMNETのリンクを張っていくということなので,それはぜひお願いします。
 以上です。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  宿女議員の質問のポイントがよく分かりづらかったんですけれども,一言で言うと,様々な意見はきちっと聞いていかなきゃならないと思っております。今日宿女議員が出されたこの行政施策別重要度とありますよね。例えば,これは子育て支援というのが2番目に来ていますね。子育て支援というのは,様々な施策が該当してきますけれども,例えば保育環境の整備というのはこれに該当しますよね。保育環境の整備ができると,じゃあどういうことがプラスになってくるか,子どもが健やかに育っていく,これは一つあると。もう一つは,女性が活躍できるということにもつながってくる。だから,これの何番目かに書いている,女性や若者が活躍できる社会づくりと。当然ながら,雇用にも出てきます。雇用の促進というところにも。だから,我々は一つの施策をしながら,様々な効果を考えながら政策を打っていかなけりゃならないと思っています。
 全体,経済であったり暮らしやすいまちであったりにぎわいであったり,様々なものを相互に関連しながら施策を打って,それが岡山全体を発展させていく,また岡山に住んでいる人たちの生活ぶりを充実させていく,これが我々の使命だろうと思っております。だから,様々な意見を聞きながら,もちろん市議会の皆さんを中心としてになりますけど,意見を聞きながら施策は打っていきたいと思いますんで,また来年度予算に向けて作業していきますから,よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
◎岩田修 市民生活局長  再度のお尋ねで,何点かいただきました。
 まず,経済界に条件等を提示してお話をしてはという話ですが,我々経済界と何回も話をする中で,例えば北海道の土地を無償で貸して固定資産税も免除するという話等々も当然出てくるんですけれども,そういう条件をもってしても民設民営という提案はまず話として出てこなかったというのが一つあります。
 それから,例えば民がするとしても,イニシャルコストを数年間で回収するというのが民間の企業の成り立ちになると思いますので,そういうところで民設という選択肢がなくなって公設でという経済界からの提言が来たものと考えております。
 あと,調査費,調査自体も民間がすればというところなんですけど,まず基本計画でプロスポーツのレギュレーションを前提に5,000席という形で一旦計画はつくらせていただきました。その後様々な御意見の中で,やはり席数がもう少し大きいほうがコンサートが来やすいとか,5,000席でも独立採算という前提はつけてはいたんですけど,収支を考えたときに,さらに席数を増やしたほうがコンサートの誘致とかもやりやすくて,利益がもう少し上がるんではないかというような御意見を踏まえて,本市としてどの規模が適正なのかというのを調査しようということで,今回2,000万円の調査費を上げさせてもらっています。
 その中には,近隣への渋滞とか交通量の調査とかも入っていますので,そういうところもしっかり勉強して次のステップに進もうと考えております。
 あと運営の話で,指定管理料は今後払うつもりはないのかというところなんですけど,基本的に独立採算ということで提言をいただいて,運営のほうは民が頑張るということでやっていますので,指定管理料を払う前提ではありません。
 それから,若者の意見についてですが,今後地元説明会等はさせていただきます。
 それと,どういう形になるかまだ決まってはいませんが,アンケート調査もさせていただこうと思っています。若者にどうアプローチしていくのかというのは今後の検討だと思っています。
 以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長  再度の御質問をいただきました。分かりやすくということになるかと思うんですけれども,今日,前島議員のほうからも御質問がありましたけれども,我々の行政情報はたくさんあります。作り手とすれば一生懸命作っているつもりなんですけれども,なかなか市民目線で見たときに分かりづらい,発見しづらいという御指摘だと思いますので,そのあたりの工夫については,先ほど御答弁したとおり関係課とも協議して進めていきたいと思います。
 それから,事業所のほうの働きかけについては,事業所の負担にならないようにというところもあると思いますので,個別でどういう形で働きかけができるかということも含めて検討してまいりたいと思います。
 以上です。
     〔9番宿女和子議員登壇〕
◆9番(宿女和子 議員)  最後,再々質問を1つだけお願いします。
 アンケート,若者アンケートもやっていくというような方向で考えられているというところで,アンケートの中身ですね,あったらいいか,利用するかというような質問ではいけないと思っています。公費を投入するからには,しっかりとした指標になるようなアンケートにしていただきたいです。例えば新アリーナがあることが地域への愛着を増すことにつながるのか,定住する条件にその新アリーナの有無が関係あるか,スポーツ観戦やコンサートなどの価格帯がどの程度だったら行きたいと思うか,余暇にかけられる時間やお金がどの程度あるか,アマチュア団体が使うのはどの程度がよいか,お願いします。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎岩田修 市民生活局長  アンケートの中身については,まだ具体な検討ができておりませんので,様々な御意見をいただきながらどういう聞き方をしていくのか,これから検討させていただきます。
 以上です。
○森田卓司 副議長  以上で宿女議員の質問は終わりました。(拍手)
 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き一般質問を行います。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。
      午後3時40分散会
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