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前島 慶太 議員
令和6年2月定例会 2月27日(火) 本会議 代表質問
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内容
会議録
令和6年2月定例会
2月27日(火) 本会議 代表質問
みらいえ
前島 慶太 議員
1 防災について
2 男女共同参画について
3 DX推進について
4 SNS広報戦略について
5 創業支援,事業承継・M&Aマッチング支援,ビジネスマッチング支援について
6 商店街活性化施策について
7 市街化調整区域と50戸連たん制度の廃止について
8 障がい者への支援と就労へのステップアップについて
9 岡山市の教育について
10 公立夜間中学について
11 プラスチック資源分別回収について
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより2月定例市議会第3日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は43名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に宿女議員,桑田議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○田口裕士 議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
代表質問
甲第3号議案~甲第24号議案,甲第26号議案~甲第83号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,代表質問並びに甲第3号議案令和6年度岡山市一般会計予算について以下80件の議案についてであります。
これらを一括上程し,代表質問を行います。
それでは,順序に従いましてみらいえの代表質問を行います。前島議員。
〔3番前島慶太議員登壇,拍手〕
◆3番(前島慶太 議員) 皆様おはようございます。傍聴へお越しくださっている皆様もおはようございます。朝早くからありがとうございます。そして,テレビやインターネット中継を御覧の皆様,ありがとうございます。最後まで御覧ください。
それでは,みらいえの代表質問やらせていただきます,前島慶太です。
通告に従いまして質問に入ります。
大きな1番,防災について。
今年の元日には能登半島が地震に見舞われ,被災された皆様にはお見舞いを申し上げます。
(1)備蓄について。
被災地となった石川県では,多くの避難所が初動段階で物資不足に悩まされました。岡山市は,岡山市備蓄計画を策定しています。
ア,目標達成状況と今後の見通しについてお示しください。
イ,特に最も大切な水についていえば,いかがでしょうか。本市の備蓄目標は,500ミリリットル入りペットボトルで90万9,000本ですが,現時点での備蓄は約27万本です。今年度末には何万本になる予定でしょうか。
ウ,避難場所によって想定される避難人数は異なりますが,想定される避難人数に合わせてバランスよく備蓄を置くことはできておりますでしょうか。
エ,この地震は,帰省シーズンと重なり,民間の調査によると地震が発生した元日の滞在人口は1か月前の休日と比較して3割多かったとのことです。岡山市の想定目標設定数の再検討が必要ではありませんか。
オ,今回,断水などでトイレが使えない問題が長期化しています。トイレは,水や食料とともに精神的にも不可欠な要素です。岡山市は,乾式の簡易トイレを備蓄していますが,大阪府では市民がストレスをためないようにと簡易水洗トイレの整備を始めました。岡山市でも検討しませんか。
カ,今回,避難生活が長引く中で,快適さを提供しようと全国の自治体から運ばれているのが移動設置型のトイレトレーラーです。あるトイレトレーラーは,個室が4つあります。くみ取りが必要ですが,便器の横のペダルを踏めば水が流せ,便器は暖かく,照明や換気扇,手を洗うシンクや鏡もついて,日常に近い形のものです。また,今回の地震を契機に導入を決めた自治体もあります。緊急防災・減災事業債の仕組みが使えます。岡山市内での災害のほか,被災地支援に活用することができます。岡山市でも導入の検討を始めませんか。
(2)木造住宅の耐震化。
能登半島地震では,2月2日の時点で住宅被害は4万9,000棟を超え,亡くなられた方で県が名前を公表した方のうち86%の死因が家屋倒壊だったことが判明しています。岡山市では,岡山市耐震改修促進計画を策定し,木造住宅の耐震診断・耐震改修補助制度を活用して,鋭意啓発等を行い,耐震化に取り組んでおられます。
そこで質問です。
ア,岡山市の住宅の耐震化率と耐震性が不十分とされる戸数で最も新しいデータについてお答えください。
イ,岡山市は,国の計画に合わせて解消をおおむね令和12年にしておられますが,前倒して令和7年としている自治体があります。また,今回の震災を受けて,耐震診断費用の補助率を原則全額にしたり,改修の補助率を上げたりと補助拡充を決めた自治体もあります。今回の地震を目の当たりにして市民の意識が高まっているときに,岡山市もこの2点について検討しませんか。
続いて,(3)防災啓発拠点の充実。
我々みらいえでは,1月の半ばに東日本大震災で被災した仙台市を訪れ,震災の記録と復興を後世に継承し,防災・減災意識を高めるために整備されたメモリアル施設を2つ視察しました。津波被害に遭った荒浜小学校は,そのまま震災遺構として保存・整備されており,市内全ての小学校の何らかの学年の子どもたちが毎年見学を行うそうです。百聞は一見にしかずで,本当に学びになる拠点施設で,防災に確実につながると実感しました。
そこで質問です。
ア,岡山市も子どもたちも含めて市民が学ぶことができる拠点を整備しませんか。私たちとしては,防災機能を持つ北長瀬未来ふれあい総合公園が候補の一つになると考えます。
イ,北長瀬未来ふれあい総合公園には,防災シェルターやマンホールトイレ,耐震性受水槽などがあり,災害ボランティアセンター設置などの役割があります。これらの施設の管理,災害のときのマニュアル,日頃の訓練などはどこに位置づけられているでしょうか。避難訓練にも役立てるべきではありませんか。
ウ,北長瀬未来ふれあい総合公園が防災公園であることを市民に広く発信しませんか。
エ,地域の皆様が北長瀬未来ふれあい総合公園で避難訓練を行うに当たっての支援はありますか。
大きな2番,男女共同参画について。
(1)岡山市職員のワーク・ライフ・バランスと女性管理職割合。
岡山市では,ワーク・ライフ・バランスが取れた働き方を進めるため,岡山市特定事業主行動計画をつくり,取り組んでいます。
男性の育児休業率について,令和7年度目標50%,これを令和4年度に既に達成したため,令和6年1月からは市長部局等の目標を令和7年度85%とし,これまで目標として1日以上でもよかった育児休業期間を1週間以上としました。
そこで質問です。
ア,令和4年度,令和5年度現時点での男性の育児休業1週間以上の取得率をお示しください。今年度から開始した男性育休者の代替正規職員の要員2名は,これまで幾つの所属に配置しましたか。その評価と来年度に向けてはどのように展開していくのかお示しください。
イ,大森市長は,女性管理職割合を増やすため,まず隗より始めよと平成25年の就任当初1人だった局長級の女性を令和5年には5人に,課長級以上を27人から21人(後刻,「71人」と訂正)に増やし,現在女性管理職割合は17.6%です。目標は令和8年4月1日までに20%,将来的には30%を目指すとのことでした。退職する方もおられる中,割合を意識して増やしていかなければなりません。この目標に対して,市長はどのように臨まれるのか,市長の意気込みをお示しください。
ウ,一方,課長級である小・中・義務教育学校の校長の女性割合は24.8%です。既に令和7年度目標の20%に達していますが,将来的に30%に向け,どのように取り組まれますでしょうか。
(2)困難な問題を抱える女性支援計画について。
令和6年4月から,困難な問題を抱える女性への支援に関する法律が施行され,岡山市もさんかく条例が一部改正されます。
11月議会において,この法律の意義について,女性の福祉・人権の尊重や擁護・男女平等といった視点を明確に規定したこと,女性を支援する民間団体との協議といった視点も明確にしたことを挙げられ,この法律に基づく支援調整会議の設置や支援基本計画の策定については,協議を進めつつ,民間団体等の意見を聞きながら検討してまいるということでした。
岡山県は,困難な問題を抱える女性支援計画をこの3月に策定しますが,岡山市はいつまでに,何をポイントに,どのようなスケジュールで策定するのか,女性相談員の役割も含めてお聞かせください。
続いて,大きな3番,DX推進について。
(1)岡山市DX推進計画について。
令和4年度から令和7年度までの4年間を計画期間としている岡山市DX推進計画について質問です。
ア,本市保有情報のオープンデータ化を進め,市民や民間事業者等の利活用を促進しますとの記載が岡山市DX推進計画にあります。これまでの取組と今後の取組予定をお示しください。
特に令和6年度当初予算には,都市計画,道路関連分野でオープンデータの推進のため4億2,400万円が計上されております。具体的にどのようなことをされ,これにより市民がどのような利益を得ることができるのでしょうか。
先日,会派の視察で全国自治体DX推進度ランキング2023で1位を取ったさいたま市へデジタル施策の取組状況を見に視察に行きました。そのさいたま市ではこんなことをやっていました。
ちょっと見にくくて申し訳ないんですけど,これは,市民の皆さんが自分のタブレットやパソコンから「さいたま市,財政見える化,ダッシュボード」で検索したらこういうのが見れて,これは何かというと,令和5年度の当初予算なんですけど,一般財源であったり国庫支出金だったり,どこからお金が出ているのかというのが分かります。また,これは決算も見れまして,例えば令和3年の子育て支援にどれぐらいお金がかかっているか気になるなと思ったら,この子育て支援を押してどういうお金の使われ方がされているか過年度比較もすることができるというのをやっていました。
岡山市も市民が自分のスマートフォンやタブレットでお金の使い方を見れるようにしませんか。
イ,行政手続のオンライン化を推進し,窓口での手続も「書かない」「待たない」市役所を目指すとの記載が岡山市DX推進計画にございます。手続オンライン化のこれまでの取組と今後の取組予定をお示しください。
また,令和6年度新年度予算案には,新庁舎に向けたスマート窓口の推進で1億300万円,行政手続のオンライン化で3,700万円が計上されております。具体的にどのようなことをされ,これにより市民の負担はどのくらい減るのでしょうか。
(2)さらにデジタル化を進めるために。
先ほども出ました会派の視察で伺ったさいたま市では,令和6年度から課ごとのプリント枚数,コピー枚数の現状を把握し,各課にプリント枚数,コピー枚数の削減を促していく予定があるそうです。各課のプリンター機,コピー機の使用枚数を把握するのはそこまで手間がかからないと思います。本市でも,各課においてプリント,コピーに使った紙の枚数を毎月見える化することで,デジタル化の意識向上につなげませんか。
大きな4番,SNS広報戦略について。
(1)岡山市への移住希望者に向けたSNS活用状況をお示しください。
岡山市移住定住支援室では,岡山に移住してきた方々の生活の様子を取材したインタビュー動画を作成するなどの取組が行われていますが,動画再生回数,またチャンネル登録者数が少ないように思います。移住・定住のためのウェブサイト「おかやま生活」をはじめ,コンテンツは充実しているように思いますので,このような岡山市の取組をSNSを活用して移住希望者の目に触れる機会を増やす取組をしませんか。
(2)インバウンド対策としてのSNS活用状況をお示しください。
まず,本市のインバウンド推進に当たり,どのような国をターゲットとしているのでしょうか。また,それらの国々へ対応した多言語でのSNS発信も行われているのでしょうか。外国人の観光先として選ばれることを目指し,岡山市の国際的な知名度向上に向けてどのようにSNSを活用していますか。
(3)市職員のリクルート活動におけるSNS活用状況をお示しください。
岡山市職員募集PR動画を作成していることは拝見しましたが,これに加えて職種別の紹介動画を作成するなど,岡山市への就職を希望する方々へのSNSを使ったアプローチを強化していきませんか。
(4)岡山市公式ユーチューブチャンネルについて。
ア,市長や局長が市の主要な施策を解説する動画を岡山市公式ユーチューブに上げていきませんか。
「わかるかわる岡山市」や「教育長がきょうもいく」といった分かりやすく,親しみやすい動画メインなのは分かりますが,局内で力を入れて取り組んでいる内容を局長がインタビュー形式で答えるといった政策重視の動画を上げることもまた,市政への関心を高めることにつながると思います。さらに,この主要施策インタビューをショート動画でも流すことで,市政への理解が深まると考えますが,いかがでしょうか。
イ,岡山市と人口が同規模の政令指定都市の公式ユーチューブチャンネルの登録者数は,静岡市が約7,400人,相模原市が約8,000人,熊本市が約8,500人,浜松市が約1.4万人です。それに対して,岡山市の公式ユーチューブチャンネルの登録者数は約3,900人です。もちろん登録者数が全てではないことは理解していますが,岡山を愛する一人の人間として,他都市に負けているのが気になります。
そこで提案です。
行政による広報活動の優良事例として,農林水産省によるBUZZ MAFF(ばずまふ)が一つ挙げられます。同省のホームページによると,農林水産省職員自らが省公式ユーチューブチャンネルでユーチューバーとなるなど,担当業務にとらわれず,その人ならではのスキルや個性を生かして日本国の農林水産物のよさや農林水産業,農山漁村の魅力を発信するユーチューブチャンネルとのことです。農水省のばずまふを参考に,職員が持つ特技や人柄を生かして我が市のアピールポイントを市内外に発信していきませんか。
続いて,大きな5番,創業支援,事業承継・M&Aマッチング支援,ビジネスマッチング支援について。
(1)市内の起業家を増やす取組,起業家を市内に呼び込むための取組について。
令和6年度当初予算案では,スタートアップ支援事業に前年度比2,000万円アップの1億2,000万円が計上されています。スタートアップ支援拠点ももたろう・スタートアップカフェ,通称ももスタの運営を拡充されるとのことです。
ももスタでは,令和元年8月の設立以降,延べ約340回のイベントが開催され,イベントの延べ参加者数は約8,300人となっております。ももスタ設立以前の市内スタートアップ企業数は8社でしたが,ももスタ設立後の市内スタートアップ企業数は41社となっており,大幅に増えております。
そこで質問です。
ももスタの運営における最終的な目標は,市内経済の活性化と雇用の創出のために大きく成長して市内経済を牽引するようなスタートアップ企業を輩出することだと思います。そのようなスタートアップ企業を輩出するために,どのような取組をされているのでしょうか。
(2)市内企業の新規事業創出について。
令和6年度当初予算案には,新規の事業である企業の新規事業創出強化パッケージ事業に900万円の予算が計上されています。パッケージとして新規事業創出基礎支援やオープンイノベーション活用支援を行うとのことですが,事業の狙い,そして事業概要についてお示しください。
(3)後継者不足に直面する中小企業の事業承継,M&Aマッチング支援について。
ア,岡山市事業承継支援補助金の令和4年度,令和5年度,ここまでの支給件数をお示しください。
イ,事業規模が数億円を超えるような支援することでお金になる会社の事業承継やM&Aは民間が手を貸すと思いますが,事業規模が数千万円もしくはそれ以下の支援をしてもお金にならない会社の事業承継,M&A,これは行政が支援する必要があると思います。事業承継,M&A支援の民間や国や県とのすみ分けで工夫されている点はありますでしょうか。
ウ,2022年,岡山県のデータですが,岡山県の社長の平均年齢は59.9歳と過去最高を更新しました。さらに,年商規模が1億円未満の小規模・零細企業においては,社長の年齢が70歳を超える企業が3割を超えます。一般には,後継者の育成期間も含めれば事業承継の準備には5年から10年かかると言われており,社長の高齢化が進む中で事業承継を意識していない経営者への意識づけ,働きかけ,そして早め早めの事業承継支援が欠かせません。
さて,岡山市は,岡山連携中枢都市圏事業として令和5年7月に岡山,総社,真庭の3市とその関連商工団体で「事業承継・M&A成功の秘訣セミナー」を開催されました。このセミナーの効果や参加者からの反応はいかがでしたでしょうか。事業承継を意識できていない高齢経営者への意識づけ,働きかけはされておりますでしょうか。また,事業承継やM&A支援の今後の取組予定もあわせてお示しください。
大きな6番,商店街活性化施策について。
(1)本市には,幾つもの商店街があります。地域コミュニティーの核としても,また地元の方が日用品を買物する場所としても,岡山市民の生活を支えてきた存在です。
そこで質問です。
市街中心部の再開発が進み,まちの様子も変化する中で,ポストコロナを見据えたまちづくりが求められています。国内外から来られる観光客にも楽しんでいただける商店街を目指していただきたいです。商店街の皆さんが活用できる支援,商店街振興補助メニューにはどのようなものがあるのでしょうか。
(2)近隣型商店街にも新たな活性化の兆しが感じ取れます。奉還町商店街では,あちらこちらでこだわりを持った個性的なお店が開業しており,商店街の空き店舗でも少しずつ新しいお店がオープンしている様子を拝見しました。表町商店街では,岡山芸術創造劇場ハレノワができたことで人流が増えたというデータがあります。こうした機運を捉えて空き店舗を上手に活用した商店街が行う取組を支援していただきたいと考えます。商店街の空き店舗を活用するための支援で工夫されている点をお示しください。
(3)令和6年度から新設される商店街応援協力隊は何名の予定でしょうか。また,どのようなスキルを持った方を求める予定でしょうか。商店街応援協力隊に期待する役割もあわせてお示しください。
(4)令和6年度から開催される商業者育成塾の対象者,狙いをお示しください。
大きな7番,市街化調整区域と50戸連檐制度の廃止について。
本議会には,岡山市開発行為の許可基準等に関する条例を廃止する条例の制定について提案されております。これは,現在市街化調整区域であっても50戸程度の住宅が集う場所では開発を認める50戸連檐という制度がありますが,この50戸連檐制度を廃止するものであります。この議案に関しての質問です。
(1)市内中心部の地価高騰を懸念する声が市民から届いております。市内中心部の地価高騰の原因に関して,市の分析結果をお示しください。また,50戸連檐制度の廃止は,これにどう影響しますでしょうか。お考えをお示しください。
(2)地価の高騰があり,今後も続くのならば家が買えない,税金の負担が大きくなる,どこに住めばよいのかといった市民の声を伺いますが,今後の見通しについてのお考えをお聞かせください。
(3)岡山市は昨年の12月に市街化調整区域における開発許可制度の見直しに対するパブリックコメントを行い,25名の市民の方から意見が寄せられました。市民からの意見の中に以下のものがありました。引用します。
市街化区域の地価が,購入を検討する年代の平均的な年収に対して高いことが問題である。市街化区域内での土地取得の際の補助や,価格ではない何か別の魅力などを提供してもらえると,市民は市街化区域への居住を進めると思うという旨の意見です。市の回答は,今後の参考にさせていただきますといったものでした。具体的にはどのようにお考えでしょうか。
(4)50戸連檐制度の廃止は,都市近郊の優良な農地の保全のためと言われております。一方で,農業を継いでもらう人がいないという声も伺います。都市近郊の市街化調整区域の農業振興をどのように進めていかれるお考えでしょうか。詳しくお聞かせください。
(5)50戸連檐制度の廃止で,空き家活用が重要になると思います。空き家活用のために既に取り組まれている施策と令和6年度に実施予定の施策があればお示しください。
大きな8番,障害者への支援と就労へのステップアップについて。
(1)障害者の就労支援に関して,本市では障害者と一般企業とのマッチングを行っておられると思います。しかしながら,コロナ禍でこの障害者と一般企業のマッチングの機会が減っていたと思いますが,コロナが5類移行になった今年度は増えておりますでしょうか。また,今後増やす御予定はございますでしょうか。現状と今後の進め方に関するお考えをお示しください。
また,このマッチング会は,岡山市コンベンションセンターのみで開かれております。移動が容易でない障害者にとって,特に南区や東区に在住の方は,コンベンションセンターまで来づらい方もいらっしゃるでしょう。ぜひ各区役所など北区以外でもマッチング会を行いませんか。
(2)令和6年度当初予算案の障害者就労支援事業として,「障害者の就労先拡充をねらいとした,中小企業に対する雇用開拓の強化」が載っております。これはどのようなことをされるのでしょうか,具体的にお示しください。
大きな9番,岡山市の教育について。
(1)岡山市教育委員会におかれましては,教育の充実に向け,日々様々な課題に取り組んでおられます。今年度もそろそろ終わりが近づく中,見えてきた教育的課題,また次年度に向けての方針,重点施策について御所見をお示しください。
(2)部活動地域移行について。
ア,令和5年度は,部活動モデル事業が始まり,約8か月が経過しました。本市は,令和11年度の休日の完全地域移行を目指すとしております。来年度4月以降の地域移行のスケジュールを具体的にお示しください。
イ,部活動モデル事業において,学生指導者は部活動顧問と一緒に指導することになっており,また勤怠管理のトラブルを防ぐため,学生指導者の出退勤を部活動顧問が確認し,中学校を通して市に報告することになっていますが,これらは果たして教員の負担軽減につながっているのでしょうか。現状の学生指導者の運用では,教員の負担は減らないと思います。今年度のモデル事業の経過を踏まえて,学生指導者についてどう考えるか,改めて御所見をお示しください。
(3)GIGAスクール構想について。
ア,令和6年度,GIGAスクール構想推進のための予算として4億5,400万円が計上されております。児童・生徒側,教職員側それぞれにどのようなメリットをもたらすのでしょうか。お示しください。
また,ICT支援員の次年度拡充の予定はございますでしょうか。
イ,学校現場では,授業中のトラブル,主にネットワーク障害が頻発しているそうです。ネットワークの向上やネットワークトラブルの際の対処に向けた今後の具体的な取組を教えてください。また,ネットワークトラブルに対応する専門員について,次年度拡充の予定はございますでしょうか。
ウ,クロームブックの持ち帰りは,今年度2学期から小学校3年生以上は週1回の持ち帰りという規定はあるものの,それ以上は学校裁量とのことです。使い方の共通理解を深めるためには,市として統一された持ち帰りガイドが必要不可欠です。今後の作成のスケジュール感をお示しください。
エ,他市では,クロームブック使用に際し,使用制限,例えば朝6時から夜22時のみ使用できる設定を導入している自治体があります。会津若松市や練馬区,品川区などが挙げられます。または,自分で選択して持ち帰る日を決めることもICT機器と付き合う一つの手段かと思います。岡山市の子どもたちが安全に適切に使用できる方法を検討してほしいと思います。御所見をお示しください。
オ,授業支援ソフトは,教職員,児童・生徒共々,とても反応がよいと聞いております。学校独自で取り入れ,使用している先生によると,このようなソフトはシンキングツールが充実しており,児童・生徒同士が思考を共有できたり,授業時に即時に教師と生徒間のやり取りをすることが可能で,とても使いやすいとのことです。本市一律で早期導入に動きませんか。
(4)教職員の不祥事根絶に向けて。
今年度は,教職員による不祥事が相次ぎ報告されました。職員研修や教員向け啓発物の作成など,様々な形で再発防止に向け対応されております。
質問です。
ア,教職員の不祥事根絶に向け,行われた主な対策をお示しください。
イ,教職員向けのソーシャルメディア利用ガイドラインやSNS利用基本方針について,岡山市はどのようなものを持っておられますか。どのように研修しておられますか。
ウ,教員の人材不足,倍率低減の苦しい中ですが,だからこそ多岐にわたって活躍でき,高い人権意識を持つ人材の確保が必要です。まずは,教員採用選考試験において質の高い教員を確保すべきと考えますが,改善,工夫されている点をお示しください。
大きな10番,公立夜間中学について。
(1)今後のスケジュールについて。
令和7年4月の公立夜間中学の開設に向け,残り1年となります。授業体験会,教育課程検討,夜間中学検討会議,施設改修工事,岡山連携中枢都市圏との連携,入学説明会・生徒募集はどうなりますでしょうか。今後のスケジュールをお示しください。現時点で具体的な日時や場所,内容まで決まっておりましたら,主なものをお示しください。また,教育長の意気込みもお聞かせください。
(2)入学希望者の掘り起こしについて。
ア,2020年度国勢調査によると,岡山市内の未就学者及び最終卒業学校が小学校の者は2,851人です。また,岡山市教育委員会の調べでは,令和4年度の不登校児童・生徒は,小学校で651人,中学校で822人となっています。そして,出入国在留管理庁によると,令和5年6月末時点の岡山市の在留外国人は1万4,818人となっており,市内には多くの潜在的入学希望者が存在します。
昨年6月議会,ニーズの掘り起こしのためにどのような方策を考えているかという議員からの質問に対し,教育長は,今後,効果的な方法について検討しますという旨の回答をされています。岡山市教育委員会は,さらなる入学希望者の掘り起こしについて,具体的にいつまでにどのように実施されますでしょうか。お示しください。
イ,岡山市の公立夜間中学は,県内で唯一の公立夜間中学になります。県内他市にも公立夜間中学に通いたい方がいらっしゃることでしょう。県内他市在住の公立夜間中学入学希望者の掘り起こしはどのように行っていらっしゃいますでしょうか。
ウ,市内の在留外国人団体によると,公立夜間中学の体験会の案内はメールでしか来ないとおっしゃる方もおられました。メールだけでなく,公立夜間中学を必要とする関係の方へ直接出向き,夜間中学の説明を行い,協力を仰いでもらえるよう,在留外国人,在留外国人団体との連携を強化しませんか。
(3)教職員の配置について。
昨年6月議会,教職員の配置について質問した議員に対し,教育長は,今後教育課程を編成する中で適切に検討してまいりますと答弁されました。生徒さんの中には,これまで学びから遠ざかっていたがゆえにハンディキャップを持っていらっしゃる方,日本語指導を必要とする生徒さんがいらっしゃるでしょう。そのような生徒さんに対しては,きめ細かな個別指導が必要だと考えますが,日本語教師,養護教諭,スクールカウンセラー等の配置の計画をお示しください。
(4)広報,相談活動について。
過去,夜間中学に関する広報,相談活動について質問した議員に対し,教育長は,生徒の皆さんが安心して通っていただけるように,ホームページやチラシなどに相談窓口を明記するなど努力してまいりますという内容の答弁をされています。確かにその後,岡山市教育委員会就学課ホームページに,「夜間中学に関して,ご相談があればお電話ください。(相談窓口)086-803-1588」ですとアップされました。この窓口に相談してきた方はいらっしゃいますでしょうか。また,相談内容はどのようなものが多いでしょうか。電話相談窓口を置くだけでなく,市内各地に出向くなど,より積極的な取組をされてはいかがでしょうか。
(5)夜間中学開設準備室の設置と専任担当教職員について。
夜間中学設置のための人員配置に関する過去の議会答弁において,教育長は,令和7年4月の夜間中学開設に向けて円滑に準備が進められるよう,必要な人員体制を整えてまいります,教職員課のほうで現在文科省とやり取りして,事前の準備に教員の配置ができるかどうか検討しているところですと答弁されています。来年度は,夜間中学開設に向けて生徒募集・教育課程検討をはじめ,具体的な準備を行う重要な1年になります。開設やその後の学校運営に関わる人物を中心とした人事配置を行わないと対応ができないと考えますが,いかがお考えでしょうか。また,上記の専任教職員を配置した少なくとも実質的な夜間中学開設準備室を設置すべきだと考えますが,いかがお考えでしょうか。これまでの検討結果とともにお示しください。
最後です。
大きな11番,プラスチック資源分別回収について。
本市では,いよいよ来月より脱炭素化,天然資源の保全を目的としたプラスチック資源の分別回収が始まります。
他の政令市に先駆けて令和5年4月よりプラスチックの一括回収に取り組まれている仙台市に会派で視察に伺いました。仙台市では,プラスチック製容器包装の分別回収は,平成14年からずっと取り組まれていたため,回収できるプラスチックの拡大ということで,市民への認知は比較的容易だったとのことでした。とはいえ,広報にはとても力を入れておられ,チラシの全戸配布,駅や市営地下鉄の広告,デジタルサイネージ,新聞広告,テレビCM,インターネット広告,ボランティア用ごみ袋への印刷など,ありとあらゆるところで啓発物が見られるよう工夫し,市民の意識向上を図ったとのことです。確かに仙台駅周辺を歩くと,ごみ分別を呼びかけるキャラクターのワケルくんを至るところで発見しました。岡山市は,今回一から一括回収が始まるのでそこが大変で,市民への周知が大切とのことでした。
以下,御質問いたします。
(1)令和6年度,プラスチック資源分別回収に係る予算は6億400万円です。この内訳をお示しください。
(2)市内の可燃ごみは,過去10年間増加傾向でしょうか,減少傾向でしょうか。そのうちプラスチックごみが占める割合にはどのような傾向が見られますか。
(3)プラスチック資源分別回収事業における家庭ごみの削減目標量は8,000トン,温室効果ガスの排出削減目標量は1万7,500トンです。ごみの分別に関して,子どもたちの環境への興味・関心を高めるため,各学校での出前授業やプラスチック資源分別回収開始の案内のほか,東部クリーンセンター,当新田環境センターにおいて,プラスチックを再利用して作ったペレットなどの展示が有効であると考えますが,いかがでしょうか。出前授業開催の予定や展示スペース設置の予定などがありましたらお示しください。
(4)チューブ系容器に付着している油分や非常に硬いプラスチックなどの混入により,プラスチックの選別,圧縮の施設トラブルも考えられます。対応策などの検討はされましたでしょうか。
(5)現在,本市は,岡山市プラスチック資源回収啓発アンバサダーとして古坂大魔王さんをお迎えし,啓発に取り組んでおられますが,ここまでの,そして今後の周知広報に向けた取組や内容をお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
午前10時36分休憩
ご利用について
この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。
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