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長岡 将克 議員
令和6年2月定例会 2月29日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年2月定例会
2月29日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
長岡 将克 議員
1 地域防災について
2 部活動地域移行について
3 支え合い活動の推進について
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより2月定例市議会第5日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は42名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に土田議員,柳井議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○田口裕士 議長 本日の議事日程は,お配りしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第3号議案~甲第24号議案,甲第26号議案~甲第83号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第3号議案令和6年度岡山市一般会計予算について以下80件の議案についてであります。
これらを一括上程し,一般質問を行います。
それでは,順序に従いまして長岡議員。
〔14番長岡将克議員登壇,拍手〕
◆14番(長岡将克 議員) 皆様おはようございます。公明党岡山市議団の長岡将克です。
テレビ,インターネット中継を御覧の皆様,傍聴席にお越しの皆様ありがとうございます。
昨日は,なでしこジャパンのパリオリンピック出場が決まり少しテンションが上がっております。本日は,ファジアーノ岡山のバッジをつけて,ネクタイもファジ色に近いものをしております。
先日,ファジアーノ岡山の開幕戦を観戦いたしました。開始前には,テノール歌手,ソプラノ歌手の美しい歌声とともに,カラーガード,チアダンススクール生によるすばらしいセレモニーも行われ,観客を魅了しました。開幕戦のほうは1万1,000人を超えるサポーターの応援もあり,3対0で大勝利し,スタジアムは老若男女大歓喜で大盛り上がりでありました。しかし,これは当たり前の光景ではありません。長年,ファジアーノ岡山を応援している一市民としては,今まで多くの市民の方や県民の方の応援があったからこそ今があると思います。岡山のプロスポーツをもっともっと応援していけば,もっと魅力のある岡山になるのではないかと思う今日この頃でございます。
あまりしゃべっていると熱いスイッチが入ってしまうので,通告に従いまして質問に入ります。
大きい1,地域防災について。
先日,地元の公民館で地域応援人づくり講座として,避難所,運営,ゲームの頭文字を取ってHUGという防災講座が行われ,参加いたしました。避難所ってどんなところ,誰がどんなふうに運営するの,避難所に避難した経験,避難所を運営した経験はありますか。HUGを通じて災害時をイメージした避難所運営や避難生活にどんなことが起こるのか,ゲーム感覚で疑似体験をし,自分と自分の大切な家族を守ったり,地域で支え合ったりする際の課題を発見し,今からどんな備えができるか,みんなで考えましょうといった講座でした。
避難者の年齢,性別,国籍やそれぞれが抱える事情が書かれた200枚のカードを避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか,また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくか疑似体験するゲームです。参加者はゲームを通じて,要援護者へ配慮しながら部屋割りを考えたり,炊き出しや仮設トイレの設置場所を考えたり,次々と起こる出来事にグループで自由に意見を出し,話し合いながら避難所運営を学んでいきます。講師は岡山県登録の災害ボランティアコーディネーターさんで,過去の災害での避難所運営の経験や能登半島地震の現地の状況もスライドで説明くださいました。
今回は,地元の岡北中学校にも協力いただき,実際の中学校の敷地の平面図で中学生も参加しゲームを行い,1グループ5人から6人で行いました。次々に中学校に避難者等が避難してこられ,季節は夏で電気,ガス,水道は止まっている設定です。グループ内で1人が200枚のカード内容を次々と読んでいきます。ほかのメンバーは聞いた内容で話し合い,適切に平面図にカードを配置していきます。
ゲームを開始するといきなりパニックになりました。ほかのグループも同じような状況でした。避難者は様々な事情を抱えて避難所に避難されてきます。単身あるいは家族や近所の方と来られる方,徒歩や車,外国の方,年齢も様々で,障害をお持ちの方や持病がある方などです。そして様々な出来事に対応していきますが,ほとんどの参加者が初めての体験で,予定時間が来ても200枚のカードは配置できなかったグループも多くありました。
その後は,それぞれグループ内で感想や今後どのような準備が必要なのかなどを話し合い,それぞれのグループの代表が感想を発表いたしました。もちろん避難所運営ゲームの中と現実の避難所運営は全く異なると思います。ゲームを終えた後も,参加者から様々な意見や感想が出ました。現実に災害が起こった場合は災害の種類によっても避難の仕方が異なってくると思われます。もっと日々の生活の場で地域の方々と防災について考えていきたい,今こそ地域のコミュニケーションが必要だと皆さん言われておりました。
その中で,ペット避難と電気についての話題になりました。ペットの避難は体育館ではなく別の部屋を準備して,ペットと家族は一緒に避難できると思われておりました。岡山市の防災マニュアルでは,ペットの同行避難とは,災害発生時に飼い主がペットを同行し避難所まで安全に避難することです。指定避難所(小学校,中学校)にペットの同行避難のためのスペースを確保しています。ただし,避難所の居住スペースにペットを連れて入ることはできませんと記載されております。
昨年,ペット防災に取り組まれている安東真理議員と参加した防災セミナーで,同行避難と同伴避難について学びました。同行避難は飼い主が動物を連れて避難する行動。同伴避難は飼い主と動物が共に避難所で生活する。他都市では,同行避難だけではなく同伴避難の取組も行われておりました。岡山市では今後どのように取り組まれますか,御所見をお聞かせください。
あと電気は比較的復旧が早いと言われておりますが,能登半島地震では能登半島の山間部を結ぶ道路が各地で寸断されたため,水道や電気などインフラが止まったまま支援も思うように進まず,多くの方が避難所をはじめ大変な生活を余儀なくされております。避難所ではライフラインの復旧が徐々に進んではいるものの,2月20日の石川県のまとめでは停電は輪島市や珠洲市ではおよそ1,000戸で今も停電が続いているそうです。
防災講座やセミナーでは電源や電気についてあまり聞くことがありませんが,日頃からしっかりと考えていかないといけないことであります。
よく停電時に有効だと言われている太陽光発電システムですが,令和5年10月にゼロカーボン推進課がまとめた市有施設の太陽光発電システムの設置状況では,施設数累計は123で,合計出力は4,395キロワットとありました。発電した電気を全て電力会社に売っている場合や,施設で余った電気を売っている場合,全く売らずに施設で使用している場合などありますが,避難所になる施設にも太陽光発電システムが設置されている場合があります。停電時ではどのように運用するのでしょうか。避難所運営者に周知できているのでしょうか。
あと発電システムの機器は精密機器で故障する場合があると思われます。年数がたっている施設で機器が故障などにより発電できていない施設はあるのでしょうか,御所見をお聞かせください。
大きい2,部活動地域移行について。
令和6年度モデル事業の岡山市立中学校部活動地域移行については,生徒のスポーツ,文化芸術活動を地域全体で継続的に支える仕組みの構築に向けて,本市における地域移行のスタイルを確立するための試行を行うとあります。令和5年度のモデル事業で出てきたよかった点や改善点などを検討し,3つのパターンで取り組まれる予定ですが,パターン1の指導者派遣型,パターン2の合同活動型,パターン3の多様な体験・活動型拡充はどのような取組になるのか期待しております。
部活動地域移行は教員の働き方改革のみならず,地域の方が世代を超え学校や中学生たちを身近に感じ,地域活性の可能性を秘めている大事な事業であると思っております。
先日,他都市の中学校で実証実験されていたデジタル技術を活用した未来型トレーニングシステムを体験いたしました。タブレットで選手のフォームを撮影し標準動作モデルと比較して改善点を抽出するなど,簡単な操作で自分のフォームなどを確認して生徒同士でも十分に活用でき,経験のない教員でも生徒たちとコミュニケーションを取って指導できるものではないかと思いました。
以下,本市の取組についてお伺いします。
(1)令和6年度モデル事業として実施されますパターン3の多様な体験・活動型の地域クラブ活動とはどのような取組になるのでしょうか。
(2)同じくパターン3のニュースポーツ等の体験とはどのような取組でしょうか。
(3)外部指導員が休日に指導していたときにAEDが必要になった場合,AEDは鍵がかかった場所に設置されていると思われますが使用は可能なのでしょうか。
大きい3,支え合い活動の推進について。
現在,地域の皆さんを取り巻く環境は,少子・高齢化,人口減少を背景に大きく変化しております。単身や夫婦のみの高齢者世帯も増え,地域のつながりも弱まっている中で,自分らしく住み慣れた地域で暮らせるように身近な地域で高齢者を支えることが非常に大切になっております。岡山市では,地域に支え合いの花を咲かせようを合い言葉に,地域づくり活動をコーディネートする支え合い推進員が地域の困り事や課題を解決するために,地域の皆さんや関係機関と一緒になって支え合いの地域づくりについて考える話合いの場,通いの場,困り事支援,見守り活動などの支え合い活動を推進しています。しかし,そういった取組を知らない方も多くいるのが現状です。
そこでお聞かせください。
(1)支え合い推進員の活動の概要と,支え合い推進員のサポートにより新たに生まれた地域活動の状況をお示しください。
(2)地域に支え合いの花を咲かせていくための今後の新たな取組についてお聞かせください。
以上,1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎荒木昭彦 危機管理監 1,地域防災についての項,まずペット避難についてです。
小・中学校の避難所では,ペットの同行避難を可能としておりますが,鳴き声の問題やアレルギーの懸念があるなどのことから,居室から離れた場所にペット専用スペースを設けているところです。
一方,同伴避難のニーズもあることから,まずは他都市の動向を注視するなど情報収集に努めてまいりたいと考えております。
次に,太陽光発電の運用についてです。
市有施設に設置している太陽光発電システムは,停電時に施設に必要な電力を補うことを想定して整備されたものではないと聞いております。また,夜間や悪天候のときには発電ができないことから,既存の太陽光発電を災害時における電力確保策の一つとすることは現状では難しいと考えております。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,機器の故障等により発電できていない施設についてです。
令和5年5月時点で機器の故障等により発電が確認できていない太陽光パネルが16基あり,機器の修繕等について適宜働きかけを行っているところです。
以上です。
◎中原貴美 市民生活局長 大きな2番,部活動地域移行についての項,まず地域クラブ活動についてです。
令和6年度から新たに実施する地域クラブ活動は,地域で活動している地域スポーツクラブなどに中学生を受け入れてもらう形で行うことを想定しております。取組に当たっては,地域の指導者と部活動顧問などが活動方針を話し合い,生徒が安心して活動できる場所にしていくことが必要と考えております。
まずは,モデル事業を実施することで,地域クラブとして活動する上で必要となる様々な要件を検証していきたいと考えております。
次に,ニュースポーツ等の体験についてです。
令和6年度から新たに実施するニュースポーツ等の体験は,現在の部活動にない様々な種目に中学生が気軽にチャレンジ,体験できる場を設けるもので,年数回の実施を予定しております。
具体的な競技種目についてはこれからですが,子どもたちにこうした体験をきっかけにスポーツや文化芸術活動に関心を持ってもらいたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,休日の指導時,施錠された施設のAED使用は可能かとのお尋ねです。
休日や時間外など教職員の不在時に一刻を争うような緊急の対応が必要となった場合は,現状では窓を割るなどして施設内のAEDを使用していただくしかないと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,支え合い活動の推進についての項,まず支え合い推進員の活動概要と新たに生まれた支え合い活動の状況について御答弁いたします。
支え合い推進員は,日頃から既存の活動団体の集まりや地域の会議等に参加いたしまして地域ニーズや課題を把握し,解決策を探るための勉強会の企画や先進地域における具体的な実践例等の情報提供,高齢者の日常生活を支えるサポーターを養成し,地域とマッチングするなどの支援を行っております。
支え合い推進員のサポートによる通いの場や困り事支援等新たな活動は,令和4年度は24件,令和5年度は1月末現在で19件となってございます。
次に,支え合い活動促進のための新たな今後の取組についてです。
今議会でも取り上げていただいておりますが,外出に課題を抱える高齢者の移動支援へのニーズの高まりを受けまして,地域住民の支え合いによる移動支援活動を後押しする事業を始める予定でございます。
この事業では,活動の立ち上げや実施をサポートするアドバイザーを派遣したり活動に必要な経費の助成を行います。こうした取組を通じ,住民同士の支え合いによる活動をさらに推進してまいりたいと考えております。
以上です。
〔14番長岡将克議員登壇〕
◆14番(長岡将克 議員) 御答弁ありがとうございました。
まず,要望ですが,1番目,ペットを飼っている方にとってペットは大切な家族です。その家族と一緒に避難できるよう,今後また検討いただけたらと思います。
続いて,太陽光発電の電源としての活用ですが,これまで地球温暖化対策として導入してきたもので,災害時の活用の視点がなかったことという部分では理解しております。しかし,停電時に多くの電力は望めないものの,自立電源として使用できる太陽光発電設備がある場合については,避難される方々のためにも運用をぜひとも検討いただけたらと思います。
今後も公共施設の建設に当たっては,太陽光導入を検討されると思いますが,脱炭素からだけではなく,緊急時の自立電源の確保という視点も含め検討いただけると設置の意義も増すと思いますので,どうかよろしくお願いします。
2点目の地域部活動移行のほうですが,教員の負担をなくす指導のためのデジタル技術を活用した未来型のトレーニングシステムなどは非常に有意義と思われます。モデル事業のパターン3でもある事業で活用もできるんではないかなとも思いますので,これからも様々な視点から取組を検討いただけたらと思います。
あとAEDですが,岡山県内で行われているとある屋外スポーツ競技の方にお聞きしました。その競技は数か月間にわたりリーグ戦を行うそうですが,その日の担当がAEDを会場に持参できるような運営管理をしているそうです。AEDを使用しないことにこしたことはないんですが,数年前には実際に使用して命が助かったという事例が岡山県の中であったそうです。今後のためにも管理,運用など御検討いただけたらと思います。
3番目のほうですが,地域で支え合い推進員が本当に頑張ってくださっている状況というのはよく分かっておりますし,サポートの力は非常に大きいと思っております。今後,特に増えるであろう移動の支え合いについて望んでいる地域もたくさんあると思いますので,サポートのほうどうかよろしくお願いします。
それでは質問です。
部活動の地域移行のことで質問いたします。
令和6年度モデル事業として実施されますパターン3の多様な体験・活動型の地域クラブ活動やニュースポーツ等の体験は,同じ学校でモデル事業としてされるのでしょうか。それとも別々の学校で行われるのでしょうか。そして,各地域クラブとはどのような形で協議をしていくのでしょうか,教えてください。
以上です。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 新しい取組としてするニュースポーツ等の体験です。
場所をどこにするかというのも実はこれからの検討にはなりますが,学校または市の市有施設などを考えております。そして,どういった団体に協力を求めるかということですが,そこら辺も生徒さんの関心等も関わってくると思いますので,これから十分検討したいと思います。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で長岡議員の質問は終わりました。(拍手)
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