録画中継

令和6年2月定例会
3月1日(金) 予算特別委員会
自由民主党岡山市議団
松本 好厚 議員
■甲第3号議案 令和6年度岡山市一般会計予算について
1 岡山駅前広場整備について
2 路面電車の延伸環状化について
3 市街地再開発について
4 JR高島駅・上道駅の駅前広場等の整備について
5 道路の整備について
6 地球温暖化対策について
7 プラスチック資源について
8 ごみ処理広域化処理施設について
■甲第19号議案 令和6年度岡山市下水道事業会計予算について
9 下水道・河川等による浸水対策について
10 下水道施設の耐震化等について
■甲第16号議案 令和6年度岡山市水道事業会計予算について
11 水道施設の耐震化等について
 ここで委員長を交代します。

○則武宣弘 委員長  次は順序に従いまして、松本委員。

◆松本好厚 委員  自由民主党岡山市議団、松本好厚でございます。
 それでは、質問のほうさせていただきます。
 大きな1番、岡山駅前広場整備について。
 第8款土木費第20項都市計画費のうち、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業について一問一答でお尋ねいたします。
 現在、整備事業はタクシー乗り場の移設が終了して、順次工事が進んでいる状況です。
 (1)昨年度予算と比較して16億円の増額となっていますが、主たる理由をお示しください。
 (2)地下街の店舗に対する補償について、状況をお示しください。
 (3)路面電車乗り入れに対して、市民からの反対意見もまだまだある中で市民への説明も必要だと考えます。御所見をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市長  それでは、私は岡山駅前広場整備で反対意見もある中で市民への説明も必要だということであります。
 答弁といたしましては、岡山駅は、岡山市の公共交通ネットワークの要であるとともに岡山の玄関口でもあります。乗り入れは、乗換え時間の短縮や電停の分かりやすさ、安全性の向上など多くの効果があり、岡山駅を訪れるあらゆる方々の利便性を向上させるため非常に重要な事業であると考えております。
 この目的や効果などについて、ホームページや新たにデジタルサイネージなどを活用することによって市民の皆様に御理解いただけるよう説明していきたいと思います。
 以上です。

◎ 都市整備局長  同じ項、第8款土木費第20項都市計画費のうち、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業についてのうち、昨年度と比べて16億円の増額となっている理由と地下街のテナントへの補償の状況についてです。
 令和6年度予算が増額となった理由は、令和8年度末の完成に向けて路面電車の駅前広場乗り入れ部の工事が本格化することによるもので、令和5年度予算と比較し、主な増額は、地下街運営事業者やテナントへの補償費が約4.2億円、地下街補強工事に係る費用が約10.2億円、駅前広場工事費が約1.3億円となっております。
 地下街の補償費については、乗り入れに伴う補強工事により影響を受けるテナント20店舗から了解をいただいており、8月末までに退去していただくよう順次契約を行っているところです。
 以上です。

◆松本好厚 委員  一問一答で質問させていただきます。
 先般の代表質問、また一般質問でもありましたけども、自由民主党としても岡山駅前広場の整備は当初の予定どおりということで進めていただきたいと考えておりますが、改めて広場の整備、当初の予定どおりという形で進めていただきたいんですけども、そのあたりの御見解をお示しください。

◎ 都市整備局長  駅前広場の整備につきましては、事業費が増大したことによって一部見送ることとしておりましたけれども、議会の皆さんからの御要望もあって再度検討した結果、路面電車の乗り入れそのものが完了する予定である令和8年度末に整備されていたほうがいいものを整理させていただきました。例えば乗換えするに当たって雨に少なくともぬれないようにするとかというような視点を持って整理いたしました。その結果、待合所兼案内所、それから駅舎の長ひさしについて令和8年度末に合わせて整備ができるよう、必要な経費を令和6年度予算に計上させていただきました。残るバス乗り場の上屋とか、それから修景ゾーンにつきましては、令和7年度予算の中でまた議論させていただきたいと考えております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、大きな2番、路面電車の延伸環状化について、第8款土木費第20項都市計画費のうち、都市交通戦略推進事業費について一問一答でお尋ねいたします。
 新規で路面電車のネットワーク化予算が2,000万円計上されています。
 (1)予算の内容をお示しください。
 (2)今後の予定をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 都市整備局長  2の路面電車の延伸環状化についての項、第8款土木費第20項都市計画費のうち、路面電車のネットワーク化について、予算の内容と今後の予定についてです。
 大雲寺前電停からハレノワを経由して西大寺町電停までの短期整備区間の整備は、ハレノワのアクセス性向上とともに中心市街地の回遊性向上を図るために有効な手段であり、新型コロナの5類移行やハレノワ周辺の人流の増加等、取り巻く状況が大きく変化していること、また市議会や地域の皆様からの要望等を踏まえ、改めて事業化に向けた検討を行うこととし、必要な経費を令和6年度予算に計上したものです。
 具体には、早期事業化を目指し、路面電車利用者の需要の推計や延伸区間の採算性の検討などを行う予定であり、これらの結果を踏まえ、事業者と役割分担や費用負担について協議し、合意形成を図ってまいりたいと考えております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  それでは、質問させていただきます。
 大雲寺前から東向きの単線でハレノワ方面へ行くわけでございますが、車線については変わらないということですけども、市民の中には渋滞を心配している方もおられます。その辺のところを教えていただきたいと思います。

◎ 都市整備局長  路面電車を整備することによる渋滞の心配についてです。
 路面電車を整備するに当たっては、左回りで整備することを想定しています。レールそのものはサイドリザベーション方式というんですけれども、ハレノワ側の歩道にくっついた形で整備していきますので、乗り降りについても車道を渡ることなくスムーズにまちの中へ入っていける、行き来ができる、出入りができるようにしたいと思っております。その中で、道路の車線については、今御質問の中にもありましたけれども、現状の車線を維持したままで、ほかの部分を少し狭めたりするようなことでその空間を生み出すこととしておりますので、路面電車を整備することによって交通に大きな影響を与えることはないと考えております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  続きまして、大きな3、市街地再開発について、第8款土木費第20項都市計画費のうち、市街地再開発事業費について一問一答でお尋ねいたします。
 本市では、6地区での再開発事業が計画されております。
 (1)令和6年度の予算の内容をお示しください。
 (2)今後のスケジュールをお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 都市・公園担当局長  3番、市街地再開発についての項、第8款土木費第20項都市計画費のうち、市街地再開発事業費について、まず令和6年度の予算要求の内容についてお答えします。
 令和6年度予算要求に係る市街地再開発事業費の補助対象経費ごとの内訳は、まず実施設計や権利変換計画作成など調査設計計画費として2億7,000万円余、除却や補償の土地整備費として7億1,000万円余、空地や共用通行部分の整備など共同施設整備費として27億2,000万円余、建設物価高騰に伴う工事費として9億6,000万円余となっております。
 次に、今後のスケジュールについてです。
 市街地再開発事業6地区の今後のスケジュールは、現在のところ令和8年度に完成を目指している地区が駅前町一丁目2番、3番、4番地区と表町一丁目1番地区の2地区、令和9年度に完成を目指している地区が蕃山町1番地区と天神町10番地区の2地区、令和10年度に完成を目指している地区が野田屋町一丁目2番、3番地区と表町三丁目15番地区の2地区であり、それぞれ各組合において事業を推進しているところでございます。
 以上です。

◆松本好厚 委員  予定等については分かりました。最近町なかでマンションが非常に多く、民間のマンションが多く建っておりますが、この計画をされている6地区での戸数、いわゆる世帯数ですね、細かいところは分からないかもしれませんけども、およそどのくらいの世帯数ができるのですか。

◎ 都市・公園担当局長  現在実施中の6地区での住宅の総戸数ということの再質問をいただきました。
 現在実施中のこの6地区の再開発事業により整備される住宅の総戸数の予定としては、6地区合計で約1,280戸が予定されております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  この件につきましては、先般の一般質問でもありましたけれども、多くのマンションがこれから建っていくことで、例えば学校の問題とか出てくるかもしれませんけども、そういった心配は局長、持たれていませんか。

◎ 都市・公園担当局長  確かにこれまでもそういったマンションがかなりできていて、住宅がかなり増えているというような御心配の声も一部聞かせていただいているところですけれども、学校のキャパシティーとかの問題ですとか、そのほかの基盤施設のような問題も、関係部局と、この再開発事業の計画の認可ですとか、そういった話を受ける中で、関係部局とも調整をして、事業の進捗を認可に当たってもきちんと考えて対処しているところでございます。
 以上です。

◆松本好厚 委員  続きまして、大きな4番、JR高島駅・上道駅の駅前広場等の整備について、第8款土木費第20項都市計画費のうち、交通結節機能強化(高島駅・上道駅)について一問一答でお尋ねいたします。
 計画されていた2駅の駅前広場等の整備が令和6年度から本格的にスタートいたします。令和6年度の工事内容をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 都市整備局長  4のJR高島駅・上道駅の駅前広場等の整備についての項、第8款土木費第20項都市計画費のうち、交通結節機能強化(高島駅・上道駅)についてで、令和6年度の工事内容についてです。
 本市では、交通結節機能の強化を図るため、乗降客数の多い駅において駅前広場の整備やバリアフリー化を進めているところです。
 高島駅南口では、駅前広場やアクセス道路などの整備を行うこととしており、現在東側からのアクセス道路の工事に着手しているところです。
 令和6年度は、引き続きアクセス道路の工事を進めるとともに、駅前広場の造成、スロープなどの工事を行う予定です。
 上道駅では、南口の駅前広場の拡張やエレベーターなどの整備を行うこととしており、現在駅前広場やエレベーターなどの設計を行っているところであり、令和6年度は用地買収や自由通路の南側にエレベーターを設置する工事を行う予定です。
 以上です。

◆松本好厚 委員  特にJR高島駅、私が住んでいる最寄りの駅になるわけですけども、10年前ぐらいに一度計画があったんですけども、特に送迎車が大変渋滞するということで、延び延びになって今回改めてという形で、大変利便性のいい駅になるんじゃないかなと思っております。
 この2駅の完成時期については、どのあたりを予定されておりますでしょうか。

◎ 都市整備局長  高島駅・上道駅の駅前広場の整備について完成予定時期ですが、高島駅南口については令和7年度末の完成を目指して事業を進めており、上道駅については関係者との協議を行っているため現時点で完成時期についてお答えできる段階にはありません。
 以上です。

◆松本好厚 委員  ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、大きな5番、道路の整備について、第8款土木費第5項道路橋りょう費のうち、単独道路改修事業費等について一問一答でお尋ねいたします。
 道路舗装につきましては、計画的な補修や修繕を実施されております。
 そこで質問です。
 (1)令和6年度の道路舗装の補修・修繕の予算をお示しください。
 (2)LINEによる道路の損傷通報件数をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 都市整備局長  5の道路整備についての項、第8款土木費第5項道路橋りょう費のうち、単独道路改修事業費等についてで、令和6年度の道路舗装の補修・修繕の予算についてです。
 令和6年度の道路舗装の補修・修繕の予算については、単独道路改修事業費18億390万円、道路維持修繕事業費5億160万円、合計23億550万円を計上しております。
 次に、LINEによる道路の損傷通報件数についてです。
 公式LINEを活用した道路の損傷等の通報については、令和5年8月から運用開始しており、通報件数は1月末時点において272件となっております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  道路の補修等につきましては、予算もしっかりつけてここ数年でやられていると聞いておりますが、幹線道路につきましては比較的きれいにしてあるんですけども、生活道路につきましてはまだまだ十分な補修・改修ができていないように感じております。この予算につきまして、増えているんでしょうか。そのあたりが一般市民の方から、あまり予算がついてないんじゃないかという問合せがあるんですけども、そのあたりのことを教えてください。

◎ 都市整備局長  道路舗装の補修・修繕の予算の推移についてです。
 令和6年度の道路舗装の補修・修繕の予算については、長寿命化事業を始めた令和2年度の14億260万円に比べ、約1.6倍に増加しております。年々補修・修繕の予算は増えていっている状況にあります。

◆松本好厚 委員  ぜひとも修繕のほう進めていただきたいと思っております。
 続きまして、大きな6番、地球温暖化対策について。
 パッケージ予算の地球温暖化対策事業について一問一答でお尋ねいたします。
 脱炭素社会の実現に向けて様々な取組を行っております。
 (1)地球温暖化対策事業は、令和6年度6億円の増額となっております。増額の主たる理由をお示しください。
 (2)合併処理浄化槽設置の今年度の申請状況と今後の見通しをお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 環境局長  6番、地球温暖化対策についての項、地球温暖化対策事業について、まず地球温暖化対策事業が6億円の増額となっている主たる理由についてです。
 主な増額の理由は、公共施設のLED化に関するものが約2億円、プラスチック分別回収・リサイクル事業に関するものが約4億円となっております。
 次に、合併処理浄化槽設置の今年度の申請状況と今後の見通しについてです。
 今年度の合併処理浄化槽設置整備事業補助金の交付決定件数は、令和6年2月末現在で666件です。今後の見通しとしては、人口減少や資材高騰の高止まりによる新築着工件数の伸び悩みがある一方で、既存物件のリフォームに伴ってくみ取りや単独処理浄化槽からの転換が進むことにより、今年度と同程度の件数を見込んでいます。
 以上です。

◆松本好厚 委員  合併処理浄化槽のことでお聞きします。
 今、くみ取りとか単独浄化槽のことを言われましたけども、まだまだ切替えができていないところが多く見受けられます。そのあたりの助成金というか補助金を増やすとかというお考えはあるのでしょうか。

◎ 環境局長  確かにまだ単独処理浄化槽の設置基数というのは2万3,000基程度あります。ただ、合併処理浄化槽への転換に係る補助金につきましては、これは一昨年でしたか、浄化槽の設置に係る費用に加えまして宅内配管工事に要する費用を対象としており、今すぐにまたメニューを増やすということは考えておりません。
 以上です。

◆松本好厚 委員  それと、太陽光発電設備等共同購入事業の令和5年の実績と、それから令和6年はやるのかやらないのかを教えていただきたいと思います。
◎ 環境局長  今年度は岡山市と岡山連携中枢都市圏の3市3町で4月から9月に募集を行い、852件の登録がありました。その後見積りを得て108件が契約しております。
 本事業は、太陽光発電設備等の導入促進に有効であると考えており、来年度も引き続き実施することとして準備を進めているところです。
 以上です。

◆松本好厚 委員  続きまして、大きな7番、プラスチック資源について、パッケージ予算のうちプラスチック資源分別回収・リサイクル事業について一問一答でお尋ねいたします。
 本日からプラスチック資源分別回収がスタートいたしました。
 (1)4億1,900万円の増額になっていますが、主たる理由をお示しください。
 (2)今年度より周知活動を行っていますが、市民の反応をお示しください。
 (3)回収したプラスチック資源は事業者に引渡し再商品化されますが、商品化された後の流れをお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 環境局長  7番、プラスチック資源についての項、プラスチック資源分別回収・リサイクル事業について、まず4億1,900万円増額の主たる理由についてです。
 主な増額理由は、中間処理経費が約2億8,700万円、分別収集経費が約2億600万円となっております。
 次に、周知活動に対する市民の反応についてです。
 周知啓発キャンペーンプラスイッチでは、テレビCMやユーチューブを活用しており、ユーチューブの動画再生総数は既に50万回を超え、市民の皆様の関心は高まりつつあると感じているところです。
 また、連合町内会や町内会などの皆様には、ごみ分別パンフレットの戸別配布や町内会独自の回覧など様々な御協力をいただいており、大変感謝しているところです。
 引き続き市民の皆様の御理解と御協力が得られるよう周知に努めてまいります。
 次に、プラスチック資源の再商品化後の流れについてです。
 回収したプラスチック資源は、原料として再生され、フォークリフトで荷物を運ぶ際のパレットや植木鉢などの園芸用品、公園のベンチ、ごみ箱などのプラスチック製品として商品化されているとお聞きしております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  今日から始まったわけでございますが、周知活動も昨年からずっとやっていただいております。しかしながら、まだまだ、これは出してもいいものかどうかとか言われている方も多くいらっしゃいます。そういったことを踏まえて、今後の周知活動、このあたりはどのようにお考えでしょうか。

◎ 環境局長  今後も分別時の疑問を解消するための動画を追加配信するなどのフォローアップを図ってまいります。
 以上です。

◆松本好厚 委員  よろしくお願いいたします。
 続きまして、大きな8番、ごみ処理広域化処理施設について、第4款衛生費第5項清掃費のうち、ごみ処理広域化処理施設整備・運営事業費について一問一答でお尋ねいたします。
 (1)令和6年度は、昨年比8億円の減額となっています。主たる理由をお示しください。
 (2)ごみ処理広域化処理施設整備の進捗状況をお示しください。
 (3)建設中は市外での処理を行いますが、その費用の内訳をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 環境局長  8番、ごみ処理広域化処理施設についての項、第4款衛生費第5項清掃費のうち、ごみ処理広域化処理施設整備・運営事業費について、まず昨年比8億円の減額となった主たる理由についてです。
 整備事業のうち建設工事の予算は、契約時に定めた年度ごとの工事の出来高に応じて決定しております。令和6年度は、予定出来高が少ないことから約5億4,000万円の減となっております。
 また、施設整備中に市内で処理仕切れない可燃ごみは市外で処理しておりますが、令和6年度はプラスチック資源の分別回収などによるごみの減量を見込んでおり、その費用が約2億5,000万円の減となっております。
 次に、施設整備の進捗状況についてです。
 令和4年8月から旧岡南環境センターの解体工事に着手しており、現在上屋の解体を完了し、地下構造物の撤去、コンクリート殻等の地中障害物の除去及び遮水壁の構築を行っているところです。
 次に、市外での処理に係る経費の内訳についてです。
 令和6年度は、倉敷市で9,000トン、県外の民間施設で8,200トンを処理する予定としており、その費用は、倉敷市分が約2億8,000万円、県外分が約3億9,000万円、山上中継施設の運営費が約6,000万円となっております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  それでは、再質問させていただきます。
 今、解体が終わって埋立ての整備をされているということですけれども、建屋、上物の工事というのはいつ頃から始まりますでしょうか。

◎ 環境局長  上物の建設工事、この開始時期は、令和7年2月頃を予定しております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  続きまして、大きな9番、下水道・河川等による浸水対策について、第3条第1款下水道事業費用第1項営業費用及び第4条第1款資本的支出第1項建設改良費のうち、下水道・河川等による浸水対策事業について一問一答でお尋ねいたします。
 平成31年に見直した岡山市浸水対策基本計画及び行動計画により、総合的な浸水対策を実施しております。
 (1)下水道のハード整備について、計画どおりに進んでいるか、進捗状況をお示しください。
 (2)浦安11号幹線雨水管築造工事の進捗状況をお示しください。
 (3)ポンプ場の整備を行ってもポンプ場までの水路が細く、いわゆるボトルネック等です、流れが悪いところも多く見受けられます。対策をお示しください。
 (4)ポンプ場のポンプの停電対策をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 下水道河川局長  9番、下水道・河川等による浸水対策についての項、第3条第1款下水道事業費用第1項営業費用及び第4条第1款資本的支出第1項建設改良費のうち、下水道・河川等による浸水対策事業について順次お答えします。
 まず、(1)下水道のハード整備の進捗状況についてです。
 令和5年6月に供用開始した今保・白石両ポンプ場は、令和5年度末にポンプ棟が完成し、引き続き令和6年度の予算にて自家発電機棟を整備する予定です。雨水ポンプの更新を伴う岡南ポンプ場の長寿命化工事は、令和6年9月の完成予定です。津島排水区では、令和6年度の予算で万成ポンプ場増設などの基本設計を実施する予定です。取水ゲートの遠隔操作化については、令和5年度現在25基が完成しており、令和6年度の予算では5基を整備する予定です。おのおのの事業は、おおむね順調に進んでいると考えております。
 次に、(2)浦安11号幹線雨水管築造工事の進捗状況についてです。
 当該工事は、雨水管内の仕上げを行う2次覆工の施工中であり、令和6年3月末の完成見込みです。並行して、既存の水路から雨水を取水するためのゲート施設や導水路等の附帯工事を令和5年度から施工しており、進捗率は事業費ベースで約83%となっています。令和6年度の予算にて、引き続き早期の供用を目指してまいります。続く、2工区につきましても、令和6年度の事業着手に向けて準備を進めているところです。
 続きまして、(3)水路の流れが悪いところへの対策についてです。
 下水道事業における雨水ポンプ場の整備に当たっては、雨水管渠を築造または既存の水路を利用してポンプ場に集水し、河川、海域へ排水することが基本的な考え方となっています。
 水路の流れが悪いところの対策としましては、下水道の計画を考えた場合、例えば令和6年度の予算でも整備を進める浦安11号幹線は、ポンプ場から離れた地域の雨水を円滑に集水することを目的として雨水管渠を築造しています。
 この項最後に、(4)ポンプ場の停電対策についてです。
 下水道の雨水ポンプ場は、自家発電機設備を装備するなどの停電対策を行っているところです。令和6年度の予算では、今保・白石両ポンプ場での整備を予定しています。
 以上です。

◆松本好厚 委員  それでは、浦安の11号幹線のことにお聞きします。
 現在順調に進んでいるということで、今度2工区の工事が始まると伺っておりますが、工事概要をお示しください。

◎ 下水道河川局長  2工区は、主に国道2号の南側の側道に全長2.4キロメートルの雨水管を築造する工事です。また、既存の水路から雨水を流入させる取水ゲートも5か所あわせて設置する予定です。
 以上です。

◆松本好厚 委員  それと、下水道河川局は、いわゆるポンプ場という形なんですけども、よく排水機場とごっちゃになって、なかなか市民の方、地域の方は分かりづらい方がいらっしゃるんですけども、説明したら農林との絡みは分かっていただけるんですけども、市民の方々にそのあたりのところをもっと何らかの形で知らせることはできないですか。

◎ 下水道河川局長  ポンプ場は下水道河川局でよく使う名称の総称的なものなんですけれども、下水の浸水対策で内水の排除としてやっていますのがポンプ場の整備でございまして、排水機場というと、下水道河川局の場合は河川についている排水機場を表現することがございます。委員さんが言われている農林の排水機場もあるんですけれども、外にはき出すという機能では一緒なんですけれども、農林の場合、田んぼの湛水を下げる、水位を下げるための目的で造られているというところでございます。
 以上です。

◆松本好厚 委員  私も数年前にその辺理解できたんですけども、なかなか市民の方が御理解いただけないところがありまして、また何らかの形で広報のほうよろしくお願いいたします。
 続きまして、大きな10番、下水道施設の耐震化等について、第4条第1款資本的支出第1項建設改良費のうち、下水道施設の耐震化・再構築(リノベーション)事業について一問一答でお尋ねいたします。
 能登半島地震においては、ライフラインが寸断され、公共下水道も多大な被害を受けています。本市においても、南海トラフ地震の発生に備え、下水道施設の耐震化及び老朽化対策の推進を実施しております。
 (1)令和6年度予算では4億2,600万円の減額となっています。主たる理由をお示しください。
 (2)下水道の耐震化を今以上に推進すべきと考えますが、お考えをお示しください。
 (3)農業集落排水施設を公共下水道など近隣の処理区への統廃合についてお考えをお示しください。
 (4)災害時における道路面へのマンホールの浮上が、迅速な応急活動を行う上で大きな問題となっています。現在のマンホール浮上に対する対策状況をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 下水道河川局長  10番下水道施設の耐震化等についての項、第4条第1款資本的支出第1項建設改良費のうち、下水道施設の耐震化等について順次お答えします。
 まず、(1)令和6年度予算の減額理由についてです。
 旭西排水センターの長寿命化工事が令和5年度に完成したこと、また岡南ポンプ場の長寿命化工事が令和6年度に最終年度を迎えることなど、大型事業の終了時期が一時的に重なったため生じたものでございます。
 次に、(2)下水道の耐震化の推進についてです。
 処理場、ポンプ場については、昭和56年以前の建築基準法により建設された9か所の施設を対象として、これまで4施設の耐震化を完了し、令和6年度の予算では岡南ポンプ場、金岡ポンプ場、平井排水センターの耐震化工事を予定しています。
 次に、管路施設については、令和4年度から中心市街地の重要な管渠を対象とした耐震化工事に着手しており、令和6年度の予算では約400メートルの耐震化を予定しています。
 今後とも優先度を考慮しながら、早急な耐震対策を推進してまいりたいと考えています。
 続きまして、(3)農業集落排水施設の統廃合についてです。
 管理すべき施設を減らすことは、今後必要となる改築・更新費用や維持管理費用の削減といった点で、持続的な事業運営を行っていく上でも有効と考えています。令和6年度の予算では、国ケ原、宇甘東、吉田地区で実施する予定としています。
 この項の最後です。(4)マンホール浮上に対する対策状況についてです。
 本対策は、市内の緊急輸送道路及び重要物流道路に埋設されている約6,700基のマンホールのうち、液状化が発生する可能性が高い367基について進めています。令和3年度から対策工事に着手し、令和5年度現在で131基が対策済みであり、進捗率は約36%となっています。令和6年度の予算では、詳細設計を50基、対策工事を25基予定しています。
 以上です。

◆松本好厚 委員  能登半島地震から2か月たったわけでございますけど、まだまだ岡山南部におきましては液状化という心配がありますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
 再質問いたします。
 能登半島地震では、津波による大きな被害も発生しております。下水道施設で津波による被害が想定される施設はどのくらいありますか。また、下水道施設の津波対策の状況をお示しください。

◎ 下水道河川局長  津波による浸水被害が想定されている下水道施設は10か所ございます。津波対策は、岡山市下水道事業経営計画に基づき進めているところでございます。これまで3施設が完了し、1施設の工事を進めているところでございます。
 以上です。

◆松本好厚 委員  続きまして、大きな11番、水道施設の耐震化等について、第1款資本的支出第1項建設改良費のうち、水道施設・管路耐震化等更新事業について一問一答でお尋ねいたします。
 能登半島地震では、水道施設の復旧工事に多大な時間を要することが推測されます。本市においては、水道施設・管路の強靱化を推進しているところでございます。
 (1)令和6年度の予算要求で大きな内容変更があればお示しください。
 (2)能登半島地震の状況を見て、本市の水道施設・管路の更新について改めてのお考えをお示しください。
 (3)南海トラフ地震が予想される中で、今後の対応をお示しください。
 (4)液状化現象が発生されると予想される地域の対応をお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 水道事業管理者  11、水道施設の耐震化等について、第1款資本的支出第1項建設改良費のうち、水道施設・管路耐震化等更新事業について順次お答えします。
 まず、(1)令和6年度予算要求で大きな内容変更があるかについてです。
 施設及び管路の耐震化については、これまでどおり計画的に取り組んでおり、能登半島地震を受けての内容変更は行っておりません。
 次に、能登半島地震の状況を見て、施設や管路更新について改めての考えはどうかについてです。
 浄水場への被害や管路の破損は、断水が長期間になるなど市民への影響が甚大になることを改めて感じたところであります。
 令和6年度予算に計上している三野浄水場の浄水池更新により、耐震化を着実かつ速やかに行っていくこと、また管路についても優先順位を考慮して、順次耐震化していく必要があると考えております。
 なお、今後厚生労働省等から被害状況に関する報告書が出された場合には、本市の災害対策の参考とするなど更新計画を検証していくことも考えております。
 次に、南海トラフ巨大地震への今後の対応はどうなっているかについてです。
 今後30年間における発生確率の高い南海トラフ巨大地震において、現在行っている耐震化対策だけでは間に合わないおそれがあります。このことから、病院等災害時に拠点となる施設への配水ルートを優先して耐震化することや、減災効果のある管網のブロック化に取り組むことなどを着実に行っていくこととしております。
 さらに、岡山市水道橋業務継続計画(BCP)に基づき、被災時には他都市や日本水道協会などと連携し、応急給水、応急復旧の体制を確立できるよう、様々な訓練を行っていきます。
 この項最後に、液状化の想定地域への対応はどうかについてです。
 平成23年に起きた東日本大震災における水道施設の被害状況報告書によりますと、千葉県浦安市において液状化による被害が顕著となりましたが、その地域での耐震管の被害はありませんでした。
 現在管路を更新する場合は耐震管を全面採用していることから、液状化の発生が予測される地域に対しても、耐震管への更新により対応できているものと考えております。
 以上です。

◆松本好厚 委員  計画どおりぜひとも進めていただきたいと思っております。
 先ほどちょっとありました、災害時の拠点施設の整備でございますが、令和5年から令和6年にかけてどのような状況か、改めてお示しいただきたいんですけど。

◎ 水道事業管理者  令和6年度の災害時拠点施設へ至るルートの耐震化が完了する施設は、岡山ろうさい病院や南区役所など9施設を予定しております。令和5年度末には37か所の耐化管の完了見込みとなっており、合わせて来年度末には46施設が完了する予定であります。
 以上です。

○則武宣弘 委員長  以上で松本委員の質疑は終了いたしました。
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