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長岡 将克 議員
令和5年11月定例会 12月7日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年11月定例会
12月7日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
長岡 将克 議員
1 部活動地域移行について
2 停電時の電源について
3 視覚障がい者の情報取得サポートについて
次は,順序に従いまして長岡議員。
〔14番長岡将克議員登壇,拍手〕
◆14番(長岡将克 議員) こんにちは。公明党岡山市議団の長岡将克です。
テレビ,インターネット中継を御覧の皆様,傍聴にお越しの皆様,ありがとうございます。
それでは,通告に従いまして質問に入ります。
1,部活動地域移行について。
中学校の部活動ですが,休日の地域移行に向け,今年度からモデル事業が実施されました。本市における地域移行の目的は,子どもがスポーツ,文化芸術活動に親しみ様々な体験をする機会を確保するため,地域全体で継続的に支える仕組みを創出するとあります。
我が地元の中学では,幾つかの部活動で外部の指導者や保護者が顧問の先生を中心に部活動を盛り上げております。この夏は,剣道部が愛媛県で開催された全国中学校体育大会に出場し,団体でベスト16の成績を収めて帰ってきました。私も,とんぼ返りでしたが応援に行かせてもらいました。剣道のルールは全く分かっておりませんでしたが,中学生の頑張る姿を見て感動と元気をもらいました。大会前には,子どもたちは大森市長に激励をいただき,大きな決意の下,大会に挑めたようでした。地元の町内会も我がまちの子どもたちが頑張っていると喜んでくれております。思春期の子どもたちには,地域の大人が声をかけてくるのは照れくさいこともあるかもしれませんが,地域の大人が自分たちを応援してくれていると感じてくれることは非常に大切だと思います。
部活動地域移行は,教員の働き方改革のみならず,地域の方々を巻き込んだ今までにない地域活性化の大きな可能性を秘めている大事な事業であります。まだテスト段階ですが,スポーツDX事業として未来型のトレーニングシステムが登場しています。顧問の先生の負担軽減,効率的な指導やトレーニングなどもできるのではと思います。
以下,本市の取組についてお伺いします。
(1)令和5年度モデル事業として実施されております岡北・京山・瀬戸中学校への大学生指導者の派遣,灘崎中学校への部活動指導員の集中配置,操山・光南台中学校の合同部活動への指導者派遣の3パターンにおける中学校や指導者の現在の状況についてお聞かせください。
(2)岡山市立中学校部活動地域移行推進方針の基本的な考え方として,「これまでの学校単位の取組から,学校を含めた社会全体の取組となるよう,新たな環境の構築を推進することとし,社会情勢の変化を踏まえ「生徒の活動・体験の場や機会の確保」「専門性や資質・能力を有する指導者や受け皿団体の確保」「これら体制の整備」などを推進する。」とありますが,現在のモデル事業とどのようにつながっていくのでしょうか。
(3)文化部の地域移行はどのようになっていくのでしょうか。
続いて,大きい2,停電時の電源について。
電気は我々の生活の中で欠かすことのできないライフラインの一つでありますが,災害はいつ起こるか分かりません。災害の内容にもよりますが,地震や台風などの被害によって停電する場合があります。電気はライフラインの中で比較的早く復旧すると言われておりますが,日頃から災害に備え,電源をそろえていくことは大事であります。
現代において,多くの人が使用している身近な電子機器として,携帯電話,スマホがあります。私自身,スマホのバッテリーが切れたときのため,充電したモバイルバッテリーを常にバッグの中に入れております。岡山市が作成している防災マニュアルの非常持出品のチェックリスト(例)にもモバイルバッテリーが記載されております。今や欠かすことのできない電源の一つであります。家電量販店やホームセンターに行くと,多くの種類の電源が販売されております。携帯電話,スマホを充電するのに特化したモバイルバッテリー,キャンプやイベントなどで使用できるポータブル蓄電池,非常用発電機も多く見かけるようになり,価格も数千円から10万円を超える電源も出てきております。
先日,人工呼吸器を装着している子どもさんがいる御家族とお会いしました。災害時を含め,長期停電に対して大きな不安を抱えているとのお話でした。福祉避難所に向かうことはできるだろうか,避難できるだろうか,避難先に電源はあるのだろうか,そこの電源を借りることはできるのだろうかなど,心配事はつきません。災害等における長期停電時に,居宅において人工呼吸器や在宅酸素を使用している患者が安心して療養を続けられる環境を整備する必要があるのではないでしょうか。在宅人工呼吸器に関しては,使用機器による差異はあるものの,内部,外部バッテリーの稼働時間は限られていて,安心して使用できる状況ではなく,患者の状態によっては長期停電が生命に関わる事態となる可能性もあります。
ここで松戸市の取組を紹介いたします。
在宅で人工呼吸器を使用されている方と御家族のために「非常用電源活用の手引き」を作成しております。この手引は,御本人や家族が松戸市で起こり得る被害を知り,非常用電源の必要性や活用方法などを理解し,停電時の備えや非常用電源の選定のアドバイスも記載されています。
手引のステップ1では,被害を知るとして,同市の被害想定が記載されています。ステップ2では,己を知るとして,今の備えや対応方法を確認するようになっています。ステップ3では,非常用電源を活用するとして,ガソリン式発電機,ガスボンベ式発電機,ポータブル蓄電池,車のDC/ACインバーターなど,メリット,デメリットや接続方法まで分かりやすく記載されております。最後のページには,非常用電源の購入費用の補助が記載されております。補助額は購入額の10分の9で,生活保護受給世帯,非課税世帯は10分の10です。補助の上限は10万円となっております。そして,同市の医師会災害医療救護対策委員会が作成している人工呼吸器装着者向け災害対策マニュアルがQRコードでダウンロードできるようになっております。
松戸市以外の全国の自治体でも,非常用電源の貸出登録制度や購入補助,非常用電源拠点の人工呼吸器等対象の電源供給確保などの取組が進んでおります。岡山市も人工呼吸器装着の関係者の要望を聞きながら,人工呼吸器装着者向け災害対策マニュアルや非常用電源の活用手引作成や非常用電源の購入補助金を御検討いただけないでしょうか。御所見をお聞かせください。
大きい3番,視覚障害者の情報取得サポートについて。
12月3日,岡山ドームで第25回人権フェスティバル岡山が開催され,少し参加いたしました。様々なイベントもあり,大勢の方が来場され,にぎわっておりました。視覚障害者の方も多く所属されている岡山市鍼灸マッサージ師会の体験コーナーにも寄らせてもらい,10分間マッサージの体験をいたしました。私は特に左肩が疲れていたので,リフレッシュすることができました。当日は270人以上の方が体験することができたそうです。岡山市鍼灸マッサージ師会の皆さんは大変だったと思いますが,体験された方々の健康増進につながるとうれしいと言われておりました。
先日,視覚障害者の方や御家族の方からお話を伺いました。視覚障害者誘導用ブロック,いわゆる点字ブロックが古くなり,点字ブロックが分かりにくい場所もあり戸惑うこと,バス乗車時に点字ブロックの前で停車されない場面もあり乗車に戸惑うことがあるとのことでした。あと,道路でつまずきそうになった凸凹を岡山市役所公式LINEで損傷通報したら,迅速に対応してくださり助かっているとのお話も伺いました。
毎年12月3日から12月9日までの1週間は障害者週間であります。12月3日には,第43回岡山市障害者福祉大会が岡山市東区の百花プラザ多目的ホールで開催されました。大会前半は,表彰のほか作品コンテストの最優秀賞の作文朗読もありました。後半は,水谷弁護士による「障害者差別解消法を知って暮らしやすい岡山市をつくろう」の講演もあり,障害者差別解消法,合理的配慮のイメージなどの紹介がありました。
内閣府の障害者差別解消法に基づく基本方針の改定には,「我が国では,障害のある人もない人も,互いにその人らしさを認め合いながら共に生きる社会(共生社会)を実現するため,「障害者差別解消法」を定めています。「障害者差別解消法」では,行政機関等及び事業者に対し,障害のある人への障害を理由とする「不当な差別的取扱い」を禁止するとともに,障害のある人から申出があった場合に「合理的配慮の提供」を求めることなどを通じて,「共生社会」を実現することを目指しています。」とあります。合理的配慮の提供とは,障害のある人から,社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応が必要との意思が伝えられたときに,行政機関等や事業者の負担が重過ぎない範囲で,必要かつ合理的な対応を行うことです。合理的配慮の提供は,これまで行政機関等は義務,事業者は努力義務とされていましたが,改正法により,令和6年4月1日から事業者も義務化されることになります。
障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が昨年5月に施行されました。今も障害者にとって情報の取得や利用には多くの苦労があります。本年度配布されたハザードマップもその一つで,障害者にとっては,配布されたハザードマップから情報を取得することは非常に難しいです。
先日,他の自治体で検討されている「耳で聴くハザードマップ」「耳で聴く防災電子ブック」のお話を聞きました。人の生活をよりよくするためのICTの進化には驚かされます。情報取得に役立つと思われる便利なテクノロジーはこれからも多く出てくると思われます。視覚障害者にとって情報の取得ができるハザードマップなど,防災に関する情報発信の拡充が必要ではないでしょうか。御所見をお聞かせください。
以上,1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 大きな1番,部活動地域移行についての項に順次お答えします。
まず,令和5年度モデル事業の状況です。
1つ目の大学生指導者の派遣では,3中学校の25部活動に88人の学生指導者を派遣しており,学生からはとてもやりがいがある,中学生からも説明がうまくて分かりやすい,上手になったという意見がある一方,中学校からは学生とのスケジュール調整が難しい,学生のための事務処理が手間になったという意見がありました。
2つ目の部活動指導員の集中配置では,現在4部活動に4人を配置しています。専門的な指導を受けることができてうれしいという意見があると同時に教員の負担軽減につながっています。
3つ目の合同部活動への指導者派遣では,バレーボール部に岡山シーガルズからコーチを派遣しています。顧問や中学生からは,とても勉強になったと聞いておりますが,派遣日程の調整が非常に困難であるという課題が分かっております。
次に,モデル事業と部活動地域移行推進方針についてです。
推進方針に記載してある「生徒の活動・体験の場や機会の確保」「専門性や資質・能力を有する指導者や受け皿団体の確保」「これら体制の整備」の3つは部活動地域移行の要となるものです。現在,そのための課題を洗い出す目的でモデル事業を実施しているところです。具体的には,指導者がどれぐらい確保できるのか,その指導者の能力はどの程度か,そして指導者と顧問との連携の仕方やスケジュール調整,実績報告,報酬支給など様々な課題を検証しております。
この項最後,文化部の地域移行についてです。
現在,モデル事業実施校において,休日に活動している吹奏楽部やダンス部に大学生指導者の派遣や部活動指導員の配置を実施し,検証しているところです。今後も運動部とあわせて課題整理を図りながら,地域移行を推進してまいります。
以上です。
◎宮地千登世 保健福祉局感染症対策担当局長 2番,停電時の電源について,非常用電源の活用手引作成や購入補助金を検討してはについてです。
現在,保健所では,非常用電源の活用手引等はございませんが,人工呼吸器を使用されている方に対しては,地区担当保健師が個別避難計画の作成支援を行っております。その中で,3日分の備蓄として非常時の電源の確保についてもお伝えしているところです。小規模の停電等のトラブルの場合,保守点検業者による支援があると聞いておりますけれども,今後市としてどのようなことができるのか,議員御提示の他都市の助成等の事例も踏まえ,研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎荒木昭彦 危機管理監 3,視覚障害者の情報取得サポートについての項,障害者が取得できるような情報発信の拡充が必要ではとの御質問にお答えいたします。
今年度,ハザードマップの全戸配布を行ったところ,障害者団体などから,視覚障害者や聴覚障害者用のハザードマップを作ってほしいとの声をいただきました。これを受けまして,当事者の方にお集まりいただき,どのような対応が望ましいか意見交換を行うとともに,他都市の取組の情報収集も行いながら,具体化に向けた検討を進めているところでございます。
以上でございます。
〔14番長岡将克議員登壇〕
◆14番(長岡将克 議員) 御答弁ありがとうございます。3つの質問に対して前向きな御答弁をいただいたと思っております。
それでは,再質問させていただく前に2番,3番のことをちょっとお話しさせていただきます。
2番,人工呼吸器を使用する方へ安定して使用できる電源確保の仕組み等をぜひとも考えていただきたいなと思います。そういう中で,電源のシェアとかに取り組んでいるようなお話を聞いたりしますので,どうか皆さんの声を聞いて考えていただけたらなと思っております。
あと,視覚障害者の情報取得サポートのほうについても,しっかりと拡充のほうをまたよろしくお願いします。
あと1番,部活動地域移行のことですが,指導員の派遣や調整など,初めての試みで現場は大変だと本当に思っております。先生,保護者,あと生徒,指導員,各種関係者等のニーズをしっかりと聞いていただけたらと思います。
推進方針の中にパターンⅢというものがありますが,多様な体験・活動型は今後どのようにお考えでしょうか。
よろしくお願いします。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 先ほど御答弁申し上げた指導員の派遣型などは,推進方針に定めるパターンⅠ,パターンⅡ,そういったことを御説明申し上げました。議員が今おっしゃっているパターンⅢというのは,学校の部活動の枠を超えて地域で新たな枠組みをつくって多様な体験や活動を提供するという,ちょっと今岡山市では実施されていない,そういう新しいパターンです。今年度も残念ながらモデル事業はできておりませんが,引き続き課題等を整理しながらモデル事業を実施できるように検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔14番長岡将克議員登壇〕
◆14番(長岡将克 議員) 先ほどのお話ですが,来年度,パターンⅢのモデル事業というのは計画される予定でしょうか。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 準備はしたいと思っておりますが,まだ準備の途中ということで明言できる状態にはありません。申し訳ございません。
○森田卓司 副議長 以上で長岡議員の質問は終わりました。(拍手)
質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
午後3時0分休憩
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