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森山 幸治 議員
令和5年9月定例会 9月8日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月8日(金) 本会議 一般質問
懐かしい未来
森山 幸治 議員
1 文化芸術
(1) 岡山シティミュージアム
(2) 地域文化継承
(3) パブリックアート
2 給水スポット
3 教育
(1) 部活動ガイドライン
(2) 不登校・特別支援
(3) 公立夜間中学
(4) 肢体不自由児童・生徒支援
午後3時10分開議
○森田卓司 副議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次は,順序に従いまして森山議員。
〔24番森山幸治議員登壇,拍手〕
◆24番(森山幸治 議員) 皆さんこんにちは。
傍聴席の皆さんもありがとうございます。
早速質問に入りたいと思います。
1番,文化芸術について。(「名前を言わな」と呼ぶ者あり)
森山幸治です。(笑声)
1,文化芸術について。
岡山市民文化財の保存収集と地域歴史遺産の継承について。
美術館,博物館の基本的な役割,原則である作品の収集,保存,展示,発信の機能が長らく本市では十分とは言えません。センター,核となるシティミュージアムでの学芸員の配置は正規で1人,収蔵も許容量をオーバーフローしている状態です。市民の所有する美術作品等が日に日に散逸してしまっている状況も続いています。
(1)岡山シティミュージアム。
シティミュージアムに近現代・アート専門の学芸員が必要ではないでしょうか。また,収蔵スペースの新たな確保であったり,棚卸しの必要性,学芸員の慢性的な人員不足,今後の人材育成へ向けどのように取り組まれますか。
(2)地域文化継承。
市民のための美術館や,近現代における偉人の顕彰,民俗,郷土にまつわる資料館や歴史考証館,これが都心にセンター機能として存在しない都市は政令市で本市だけになります。御所見をください。
(3)パブリックアート。
新劇場ハレノワ南側3階テラスへ設置されているオブジェがあります。皆さん御存じでしょうか。これについては様々な御意見をいただいているところです。主には作品そのものがハレノワのシンボルのように見えることや,明らかな建築との不調和からだと思いますが,しかし違和感,これはハプニング,それにより市民の日常にとらわれた意識を異なる環境へ置き換えていくという伝統手法は,どうやらこれは1920年代から始まるシュルレアリスムという学術的な考え方から始まっているようです。私も少し勉強しました。ですから,この違和感というのは決して悪いものではなくてよいものにもなり得るという,この芸術的考え方についても理解しているところです。
建築家,オブジェの作家,アートコーディネーターのコンセンサス,これは取れていたんでしょうか。その設置の経緯,考え方,その思惑についてお聞かせください。
特に現代アートについては丁寧な説明が必要だと思います。説明のクオリティーについて御所見願いたいと思います。
2,給水スポット。
各都市で給水スポットの整備が進んでいます。豊中市はマイボトル利用の普及啓発とプラスチックごみ削減を推進するために,マイボトル普及促進事業の一環として市内公共施設等に給水器を設置され,マップも作成されています。
熱中症対策として一涼みできるクールスポットを設けている市有施設約70か所のうち,市役所,出張所や公民館など7施設と,さきに実証実験を行った駅の計8か所に設置され,冷水と常温水が出るマイボトル専用の給水器を自由に利用できるようです。
環境負荷の低減,熱中症対策はもちろんですが,今こそ公共の水道水になれ親しみ,身近に感じていただく,この水道水の価値を知ってもらう取組が必要ではないでしょうか。コミュニティサイクルスポットのような展開はできませんか。現状の給水スポットの課題,今後の展開について所見を願います。
3,教育。
(1)岡山市の部活動ガイドラインについてです。
2012年,環境省と文部科学省は学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引きをまとめられ,暑さ指数31度以上の場合は運動は原則中止,特別の場合以外は運動中止,特に子どもの場合は中止すべきだと明記されました。ですが,実際は部活動は行われている状況です。
ア,この部活動のガイドライン,一応これは日本スポーツ協会に沿ってですけども,これについて31度以上の運動中止を推奨していますが,本市では明記はありません,明確な基準をつくることによって様々な知恵が現場で生まれ,安全・安心な部活動をみんなでつくっていける,こういう状態をつくっていくことも可能ではないでしょうか。御所見願います。
イ,命の危険があるような暑さの中で登下校も含めた部活動についての指導者意識を上げるためにも測定器の複数配置,パンフレット作成,研修など,改めて学校,家庭へも徹底するべきではないでしょうか。さらに,次年度につなげるためにもアンケートなどを用いた実態調査をお願いしたいですが,いかがでしょうか。
(2)不登校支援。
ア,現時点での不登校児童・生徒は何名でしょうか。
児童生徒支援教室の現状利用者は市内5教室で合計58名となっています。昨年度より約3割減っています。各教室の利用者は,多いところでも22名,そのほかの施設は2人とか3人とか,そんな状況になっています。一方,民間のフリースクール,私が知る限り3か所で200人を超える受入れがあるとお伺いしているところです。
イ,今年度の児童生徒支援教室事業,この見直しへ向けた取組状況を具体的に聞かせてください。
ウ,直営よりはるか多くの児童・生徒が通う民間のフリースクール──出席扱いが認められているフリースクールです──をどう位置づけられておられますか。これはもうパートナーとして丁寧な連携が必要ではないでしょうか。
エ,同じく民間フリースクールにおける保護者負担の軽減について検討のお考えはありませんか。
義務教育段階で出席扱いにしているもかかわらず金銭的な負担が保護者にある,これはどうしても矛盾があると考えますが,いかがでしょうか。
子どもが学校に適応するのではなくて学校が子どもに適応する学びの場。
児童生徒支援教室の発展的解消として,岡崎市は市内全中学校へF組を設置されています。2020年,市内に3校で校内フリースクール,F組が始まりました。2023年度で20校全てに設置が完了されています。
F組というのは,フリー,フィット,ファン,フューチャーの頭文字を取ったもので,学校生活に困り感があったり,長期欠席傾向のある子の個別最適な学びの場として運営されています。教室復帰ではなくて社会的自立を目指しているようです。
オ,本市の校内支援教室,校内フリースクールはどのようなビジョンを持っていますか。教育委員会の説明では,ここでもまた学校復帰が目標としてあることに疑問を感じています。取組状況とその課題,解決へ向けてどのようなお考えでしょうか。御所見をいただきます。
カは割愛です。
(3)公立夜間中学の多様性と包摂性について。
ア,現在,不登校となっている学齢生徒,外国人の方もですけども,本人の希望を尊重した上で在籍校へ籍を残したまま受入れができるようです。これは出席扱いとしての支援教室だったり,フリースクールと同様の扱い,こうした考え方です。本市のお考えをお聞かせください。
イ,地域での日本語教室との連携や日本語指導の先生あるいはスクールカウンセラーなどの配置についてどのようにお考えでしょうか。
(4)肢体不自由児童・生徒支援。
最後,肢体不自由な児童・生徒の校外学習や修学旅行の費用について。
これまでは受益者負担ということで保護者負担になっています。しかし,受益者は障害のある生徒と保護者だけなのでしょうか。共に学ぶことは他の生徒や学校にとっても受益があるのではないでしょうか。この差額の費用負担は,昨年制定されたこども基本法の子どもの意見を尊重するための合理的配慮だと考えますが,いかがでしょうか。
現在,支給している特別支援教育就学奨励費に加えて対応できないでしょうか。
以上で1回目の質問を終わります。
御答弁よろしくお願いします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 大きな1番,文化芸術の項,まず岡山シティミュージアムについてです。
岡山市には15名の正規学芸員がいますが,そのうち岡山シティミュージアムには歴史分野が専門の正規学芸員1名が配置されています。岡山シティミュージアムとしても館として必要な正規学芸員の確保と育成については関係部局としっかりと協議してまいりたいと考えております。
また,博物館の心臓部である収蔵スペースについては,開館以来18年にわたり岡山市ゆかりの寄贈品,寄託品を中心に収蔵を続けています。現在,容量を超えて収蔵しており,大きな課題であると考えております。今後,収蔵品の新たな活用先を探すなど,スペース確保に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
次に,地域の文化継承についてです。
近現代における偉人顕彰,民俗,郷土にまつわる資料館等については足守・高松・御津・灘崎・瀬戸地域に歴史資料館等があります。実際に現地に足を運んでいただくことで地域の歴史文化を体感してもらうことができ,また地域のにぎわい創出の一助にもなっていると考えております。
一方,市中心部の岡山シティミュージアムは,博物館として岡山の歴史,文化を記録,保存,展示,発信し,市民の営みやまちの誇りを次世代へ伝えていく役割を担っていることから,センター的機能を果たしながら地域の歴史資料館等との連携による魅力向上に一層努めてまいりたいと考えております。
この項最後,ハレノワのアート作品についてです。
ハレノワのアート作品については劇場が明るく華やかで高揚感を感じられる「ハレ」の空間となるよう,また劇場を訪れる多くの人が文化芸術,とりわけアートに親しみ身近に感じられる機会となるよう企画し,施設の設計者,アートコーディネーター,アーティストと検討を重ねて設置したものです。
南テラスの作品は,テラスに設置することで屋内と屋外をつなぐユニークな空間を出現させるという意図を持って現代アートの領域でインスタレーションを手がけ,これまでカラフルでポップな作品を制作してこられたアーティストを選定いたしました。
桃木と名づけられた4メートルの高さの大作は,その大きさと色,形が相まって劇場の中からも外からも見る人に強烈なインパクト,驚きを与え,その空間を非日常のものに変えてくれていると感じます。
なお,現代アートの見方,楽しみ方は自由ですが,説明で理解が深まるということもございます。伝わる説明の工夫をしていきたいと考えます。
以上です。
◎栗原諭 水道事業管理者 2番,給水スポットの項,給水スポットの現状と課題,今後の展開についてお答えします。
マイボトルの利用を促すための給水スポットは,おいしい本市の水道水を広くPRすることが期待できる有効な手段であると認識しています。水道局においては,ウオーターステーションという水飲み場を平成21年度から岡山駅の東口と西口に1基ずつ設置しておりますが,マイボトル用ではございません。また,東口のものは岡山駅東口広場の整備に伴い撤去する予定です。水道局としては現在のウオーターステーションの改良や岡山駅東口への再設置ができないかなど,費用対効果を見極め検討してまいります。
また,新たに市有施設などへ給水スポットを設置することにつきましては,関係部局と協議を行った上で検討していきたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 3番,教育の項,(1)部活動ガイドライン,暑さ指数の明確な基準を設けてはと指導者意識向上の手法についてを一括してお答えします。
各学校では活動前に暑さ指数を活用し,必要に応じて活動内容の変更や中止を判断しています。現在,統一的な判断基準がないため,今後は国の目安等も参照しながら校長会等の意見を聞き,部活動ガイドラインの改定を進めてまいります。
2学期以降も部活動や学校行事等を控えていることから,全教職員に対して熱中症に関するオンデマンド研修及び振り返りのアンケートを実施するとともに,引き続き家庭への協力を依頼してまいります。
また,暑さ指数を効果的に活用するため,各学校の実態把握も行ってまいります。
次に,不登校支援です。
まず,不登校児童・生徒数についてですが,令和3年度の小・中学校の不登校児童・生徒数は1,270人です。
令和4年度の不登校児童・生徒数は,国の公表に合わせ例年10月下旬に公表する予定です。
次に,今年度の児童生徒支援教室事業の見直しへ向けた取組状況についてです。
児童生徒支援教室では,現在各施設の特性を生かした体験活動に加えてICTの積極的な活用による学習支援や教育支援を実態に応じて実施するなど,個に応じた支援や環境づくりを在籍校と連携しながら進めているところです。今後も児童・生徒の社会的自立を目指した支援を実施するため,よりよい教室運営の在り方について引き続き検討してまいります。
次に,民間フリースクールの位置づけと連携についてと民間フリースクールにおける保護者負担軽減についてを一括してお答えします。
民間フリースクールとの連携は重要と考えており,教育委員会では民間団体を含む関係機関と子どもたちの社会的自立に向けて幅広く意見交換や情報共有を行う岡山市教育相談機関定例連絡会を年間3回実施しています。
また,保護者負担軽減については他都市の状況を注視しながら研究してまいります。
次に,校内支援教室のビジョン,取組状況と課題,解決に向けてです。
校内支援教室は,校内に安心して落ち着ける居場所をつくることで長期欠席傾向にある児童の登校意欲を促すとともに,社会的自立に向けた支援を行うものです。研究指定校である3小学校では,教室に入りづらい児童や昨年度長期欠席していた児童等が校内支援教室を利用しており,個々のペースに合わせて学習指導や相談支援を行っております。
個々のニーズに合わせた支援を行う難しさが課題となっており,教育委員会と各学校で協議会を開くなどしながら学校全体の支援体制の充実に向けて取り組んでいるところです。
続いて,(3)公立夜間中学です。
まず,学齢期の不登校の生徒の受入れについてと日本語教室との連携,日本語指導者,スクールカウンセラーなどの配置についてを一括してお答えします。
不登校となっている学齢生徒を夜間中学に在籍させるためには国へ学びの多様化学校,いわゆる不登校特例校に係る申請をする必要があります。岡山市が開設する夜間中学は,学齢期を過ぎた方を対象としており,現時点では申請の計画はありませんが,今後学びの多様性の観点から研究してまいりたいと考えております。
また,日本語教室との連携,日本語指導者,スクールカウンセラーなどの配置については,在籍生徒の状況に応じた教育課程を編成する中で検討してまいります。
この項最後に,(4)肢体不自由児童・生徒支援についてです。
共生社会の実現に向けて障害に対する理解を深めることや多様性を認め合うことは,全ての児童・生徒にとって有意義であると認識しております。校外学習でのバス代等の費用負担については受益者負担を原則としておりますが,引き続き他都市の例を調査するなどして今後も研究を進めてまいります。
以上です。
〔24番森山幸治議員登壇〕
◆24番(森山幸治 議員) 皆さん御答弁ありがとうございました。
シティミュージアムについてはもうここ数年ずっと質問させていただいているところです。抜粋になりますが,資料を皆さんのお手元に用意させていただいています。こういう状況になっていて,とりわけ博物館を見たときにどこの都市も10人近い学芸員を配置させているわけですよね。それに対して岡山市が今1人という状況であります。
パブリックアートの質問をさせていただいたときに強く感じたんですけども,近代アート,現代アート,この専門知なる方がおられないんですよね,岡山市に。芸術交流も3年に1回ありますし,現代アートはこれからニーズが高まる一方であります。とりわけその近現代,現代アートの専門職員を増やしていただきたい,これはもう急務だと思っています。
そして,博物館の性格を決めていくのはもう間違いなくよい資料とよい人材です。その中核人材が学芸員であって,その方が長期的に滞在して戦略ビジョンを描いていくことで博物館の運営ができていくんだろうなあと思っています。岡山市は今シティミュージアムに常勤が1人,非正規の方が数名おられると思うんですが,これだとなかなかその知見が蓄積していかない。イベントにどうしても偏らざるを得ないこの博物館の状況というのは非常に危惧しております。そのあたり,ぜひ大森市長から御所見をいただきたいと思います。お願いします。
パブリックアート,とりわけここの御答弁よくぞいただきましたというか,丁寧な説明がすごい必要だと思うんですよね。アバンギャルドな作品を見て市民の皆さんがいろいろ感じるというのは本当に自由なんですね。自由なんだけど,こういうバックボーン,その学術的考え方もあるんだという説明をこれからも丁寧に──これまではインターネットのサイトにしても,ペーパーにしても,ここまでの丁寧な説明がなくて,丁寧な説明をするまでがこの作品のワンセットだと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。
部活動のガイドラインですが,山形で女子生徒がお亡くなりになられて,それを受けて三重県の教育委員会が31度で中止だということを明記づけられてとても話題になっています。岡山市でも救急搬送されるような事案が起こっておりますし,部活動に限らずこの暑さでグラウンドで運動するというのは,私たちはふだんなかなかそういう場面で運動することはないですから分かりませんけども,部活動もそうだし,学校の体育の授業,そのグラウンドでの在り方というのもこれから気候変動が続いていく中で,ここで立ち止まって考えたほうがいいんじゃないかなと思うんですね。31度で中止というのはあまりにも暴論,極論かもしれないんですけども,この判断というのは現場任せなんですよね。現場の指導者任せということもあって,これは非常に格差があります。
例えば小学校なんかは今31度になればもうグラウンドでの体育の授業を中止にするところもあるんですよ。だから,その格差があるという中でこの制度をつくって,ルールをつくっていくということは,本当に命に代えがたいものでもありますので,ぜひとも御検討いただきたいと思いますし,計測器の複数配置,これは学校に今1個しかないんで,学校の中でも場所によっては温度は違うんですよね。体育館とグラウンドは違うし,校外での試合なんかもありますから,できるだけ複数配置は早めに取り組んでいただきたいと思いますので,これも要望にしておきます。
そして,児童生徒支援教室ですが,牧山のほうが3名ですか。瀬戸のほうが2名。これもう昨日,今日始まったことじゃなくてこの数年ずっとこの状況が続いているわけですから,抜本的な改革をしていただきたいし,改めて教育長がどのようにお考えか,ここは答弁いただきたいと思います。
そして,フリースクール,これは重要なパートナーだと教育長もお考えでいらっしゃると思います。その中で,保護者負担が厳しいんですよね。そこまでおっしゃっていただけるんであれば,教室と外のフリースクールは地続き,シームレスだと思うので,なるべく早く保護者負担の軽減について検討いただきたいし,岡山市内にはどんなフリースクールがあるのか,どんな活動をしていているのか。各学校とは親密に連携しているわけですよね。出席扱いが認められるわけですから,フリースクールが今市内に幾つあって,どういう活動をしているかという調査をぜひお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。
修学旅行,校外学習,研修の件ですけども,他市では受益者負担について制度としてつくっているところも結構ありますので,ぜひそこは研究していただきたいと強くお願いしておきます。
終わります。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 確かにこの資料を見ていると岡山市は見劣りしますね,これ。学芸員というか,文化財を担当している方って私も本当に貴重だと思うんですよ。
今,古代吉備の国をやっていますけど,これは今の草原文化財課長がいないと動かない。宇喜多家をやっていますが,小野田シティミュージアム館長がいないと動かない。こんな状況でもう非常に貴重な存在であるということは論をまたないと思っております。
一方で,この人員をどうしていくかというのは,我々交付税の交付団体である以上,一定の基準というか,考え方が示されています。それに従って人の採用というのが制約されていくわけですが,一種のゼロサムなんですね。というところからいくと,どこが多いかというのはここでは言及しませんが,例えば税の徴収とか,これもう完全にビリなんですよ,人がいない。今回,都市整備局長が随分答弁に立っていますけど,都市整備局にも土木屋さんが少ないんですね。そういう状況があります。だから,徐々に徐々に変えていかないといけないということではあると思っております。
今の森山議員の話が特に現代アートの話ということであれば,古代の専門家とか,中世の専門家とは違って今活躍してくれているのは美術の先生なんです。彼らは我々とは違い,いろんな感性を持っておられる。それで十分かどうかという議論はもちろんあるし,これから一定の採用ということをやっていくということももちろんあり得ると思うんですけども,人事採用においては総合的に物を見ていかなきゃならない。森山議員の指摘も頭の中に置きながら,今後の採用を考えていきたいと思います。
◎三宅泰司 教育長 2件再質問をいただいたと思います。支援教室の通室人数が少ないという御質問がありました。
それぞれ特色ある場所で,私も牧山は室長とも話をして現場でも話をしたんですが,1名の子どもはその環境がよくてずっとここに通いたいと。少ないことをもってどうするかというのは考える必要はあるんですが,そこが必要であるという子もいるので,そこの支援教室の特色をもう少し我々としたらアピールしながらやっていきたいと考えております。
ちなみに通室が少ないラポート牧山ですが,年間の相談件数は54件ございます。すまいる瀬戸も相談件数は194件ございます。私も以前そよかぜの指導員をしておりましたが,以前も議会で答弁したと思うんですが,相談だけ毎週来ている子どももかなりの数います。ただ,それは通室ではないカウントなんです。そのあたり我々も含めてどう人数をカウントしていくか,本当に必要としている子がいるということもはっきりさせないといけないと思っておりますので,そのあたりは今後いろんな工夫をしていきたいと考えています。
それから,フリースクールの件です。
フリースクールの件は,我々も今2つのフリースクールと先ほど申しました3回の協議会を持っています。森山議員御案内のように200人ぐらいの岡山市の子がお世話になっています。私としては本当に感謝の念しかないんですが,我々が協議を行っているところが自主的にあと3つフリースクールを入れて5つの協議体をつくっていると聞いていますんで,そのあたりを活用しながら情報収集をしたり,そして学校のほうも直接フリースクールと対応しておりますんで,その辺の実態把握をしっかりしながら考えていきたいと思います。
そして,財政負担なんですが,私としては午前中に川本議員に答弁したんですが,この不登校のこと,それから特別支援も含むかもしれませんが,全体計画というか,全体の中にひょっとしたらフリースクールのことも我々としたら計画に入れていかないといけないかなあと。それは草潤中学校がしていました。そこを参考にしながら今後考えてまいりたいと思います。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で森山議員の質問は終わりました。(拍手)
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