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土田 貴行 議員
令和5年9月定例会 9月11日(月) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月11日(月) 本会議 一般質問
みらいえ
土田 貴行 議員
1 岡山市内の道路網整備と各区の格差について
2 農業を取り巻く問題とその解決に向けて
次は,順序に従いまして土田議員。
〔11番土田貴行議員登壇,拍手〕
◆11番(土田貴行 議員) おはようございます。会派みらいえ,土田貴行です。
一般質問2日目の2番手として,精いっぱい努めてまいります。
本日,傍聴にお運びくださいました皆様に心より御礼を申し上げます。
それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
大きな1番,岡山市内の道路網整備と各区の格差について。
岡山市の道路網の整備は,人とモノの移動を支える道路網の構築の目標の下で,本市の皆様の御努力のおかげで毎年毎年着実に進んでおります。しかしながら,昨今の完了,供用状況を拝見いたしますと各区の間で格差があるように思えてなりません。
本市を取り巻く課題の中でも,交通事故の抑制,渋滞箇所の解消という課題に取り組み,道路ネットワークの充実・強化の施策では環状道路の整備を進めておられますが,令和3年3月末現在の政令指定都市比較の都市計画道路整備率も20都市中16位,さらには中国地方の自動車交通量でも上位10か所中に6か所が岡山市内に集中しております。
3つの環状道路整備供用率を見てまいりましても,昨年の市道藤田・浦安南町線開通時点で内環状道路100%に対して中環状道路は90%,外環状道路が50%となっております。
また,広域交流の強化や道路交通の円滑化,さらに安全性の向上という面でそれらの環状道路と連携し,連絡機能を強化するための放射状道路等の充実で幹線道路が整備,計画されております。今後,より安全でスムーズな交通が実現されるものと期待が持たれます。
そこでお尋ねいたします。
(1)慢性的な渋滞に関して。
岡山市みちづくり計画の中で,岡山県内の主要渋滞箇所のうち約6割の41箇所が岡山市内にあり,そのうち33箇所が外環状線内に集中しているとありますが,この渋滞緩和のために今後重点的に取り組んでいきたいと思われる施策をお示しください。
(2)渋滞箇所の解消について。
(1)に関連して,地域拠点である円山経由で都市拠点の西大寺に向けての県道岡山・牛窓線につきましては,主要渋滞箇所の前後区間は路線バスの走行速度も低下するなど,公共交通の定時性,速達性の低下を招くとの記述,さらには同路線に関しての施策としてバスの定時性向上と記述されています。これは,すなわち岡山・牛窓線が路線として渋滞していると捉えられますが,これに関しての御所見をお示しください。
(3)私が地元で市民の方からよく伺うお話で,県道岡山・牛窓線が非常に混雑して大変,ほかに道があればもっともっと楽に通勤,通学ができるというお声をとにかくよく聞きます。しかしながら,慢性的に渋滞しているにもかかわらず,幹線計画道路である南側の岡山・牛窓線バイパス道路に関しては全くと言っていいほど手つかずで,沿線地域の住民の方々は非常に交通渋滞や公共交通の定時性の低下に悩まされております。この沿線における今後の方針と施策について御所見をお示しください。
大きな2番,農業を取り巻く問題とその解決に向けて。
本市では,近年,特に様々な取組で市街地の開発に取り組んでおられます。その一方で,主に郊外地で展開されている農業に関しては,様々な課題が出てまいっております。少子・高齢化による就農人口の減少と高齢化,農業用施設の老朽化,耕作放棄地の拡大,農村地域の衰退化に伴う集落機能の停滞,鳥獣被害による意欲の減退などとともにコロナ禍で一層の打撃を受けた農業に関して,今後の見通しが立ち,誰もが喜んで農業に取り組もうと思えるような環境を整えていくべきではないかと思います。
特に,御高齢の生産者や赤字続きの従事者の方には,身に迫る喫緊の問題であると思います。全く放置されているとは申しません。令和3年6月の岡山市農林水産振興アクションプランにおいて,御考察,御検討くださっておられます。本市のほかの産業や事業と同様に,さらに手厚い施策をお願いしたく,本件について考えていただけたらと思います。
そこでお尋ね申し上げます。
(1)アクションプランの戦略1,きめ細やかな新規就農サポート体制の構築で,その告知方法はいかようなものであるのか,お示しください。
(2)同じく戦略1の中の新規就農者総合支援事業については,新規就農希望者への指導,アドバイス,仲介等に携わられた実績及び新規就農実績はいかがでしょうか。令和2年度,令和3年度,令和4年度の実績をお示しください。
(3)また,農業次世代人材投資事業(開始型)と就業奨励金交付事業の令和2年度,令和3年度,令和4年度の実績を件数と奨励金額を含めてお示しください。
(4)戦略2,経営改善に取り組む意欲のある農業者への支援の中で,経営所得安定対策等推進事業の交付金を交付された実績,令和2年度,令和3年度,令和4年度の実績はどのようなものでしょうか。各年度の件数,金額をお示しください。
また,同じく水田営農推進事業についての告知方法とその支援の令和2年度,令和3年度,令和4年度と年度ごとの実績を件数,金額でお示しください。
(5)戦略3の販路開拓・拡大,ブランド化に向けた支援で,岡山ブランド農産物育成事業の直近3年間の活動実施状況をお示しください。
(6)また,岡山市産ブランド力向上チャレンジ事業の補助状況及び食品見本市への出展支援事業についての告知方法と,その補助の実績を令和2年度,令和3年度,令和4年度と年度ごとの件数,金額をお示しください。
以上,御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎平澤重之 都市整備局長 1の岡山市内の道路網整備と各区の格差について,まず外環状道路内に集中している渋滞緩和のために重点的に取り組む施策についてです。
岡山市では,外環状線内に数多くある渋滞箇所の解消に向け,通過交通の都心部への流入抑制や郊外から都心部への交通の分散導入を図るため,外・中環状線の整備を重点的に進めているところです。あわせて,都心,都市拠点,地域拠点,隣接都市の連携機能を強化する放射状道路の整備も進めております。
次に,県道岡山・牛窓線は路線として渋滞しているのではないかというお尋ねです。
県道岡山・牛窓線の主要渋滞箇所は門田屋敷交差点1か所のみですが,都市拠点である西大寺と中心市街地を結ぶ主要幹線道路であることから自動車交通量が1日約1万6,000台であり,ピーク時には自動車交通が集中し,一部区間では旅行速度が時速15キロを下回るなど慢性的な渋滞が発生している路線であると認識しております。
次に,県道岡山・牛窓線の今後の方針と施策についてです。
県道岡山・牛窓線については,ピーク時に集中する自動車交通を分散させ,渋滞を緩和することを目的にバイパスを整備することとしており,現在中区山崎から海吉間と東区松新町から西大寺中野間において整備を進めているところです。中区の区間については約98%の用地を取得し,事業費ベースの進捗率は昨年度末で約83%となっており,また東区の区間については約99%の用地を取得しており,事業費ベースの進捗率は昨年度末で約73%となっております。今後も引き続き,これらの区間の早期供用に向け,鋭意事業を進めてまいります。あわせて,現道の渋滞対策として,ボトルネックとなっている交差点への右折レーンの設置などにも取り組むこととしております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 大きい2番,農業を取り巻く問題とその解決に向けて順次お答えいたします。
(1)きめ細やかな新規就農サポート体制の構築で,その告知方法はいかようなものであるのかについてお答えいたします。
新規就農者を確保,育成するために,農林水産課内に就農サポートセンターを設置し,専門の相談員による就農に関する相談やフォローアップをするとともに,市内外で開催される就農相談会において,農業の体験研修や経営資金等,新規就農に関する様々な課題の解決につながる国,県,市の補助制度を紹介しております。
(2)新規就農希望者への指導等に携わった実績及び新規就農実績はいかほどかについてお答えいたします。
岡山市就農サポートセンターや就農相談会における新規就農希望者への対応実績は,令和2年度が107件,令和3年度が285件,令和4年度が219件です。新規就農者数は,令和2年度が25人,令和3年度が31人,令和4年度が39人となっております。
(3)農業次世代人材投資事業(開始型)と就業奨励金交付事業の件数と金額を示せについてお答えいたします。
次世代を担う農業者となることを志向する者に対し,就農直後の経営確立を支援する農業次世代人材投資事業(開始型)の件数は,令和2年度が23件で3,026万円余,令和3年度が28件で3,824万円余,令和4年度が29件で3,975万円となっております。
また,将来の地域農林漁業を発展させる中核的担い手になってもらうよう市内で新たに農林漁業に就業された方を対象に交付する就業奨励金の交付件数は,令和2年度,令和3年度がそれぞれ15件,150万円で,令和4年度が10件で100万円となってございます。
(4)経営所得安定対策等推進事業の交付金を交付した件数と金額,また水田営農推進事業の告知方法と実績の件数と金額についてお答えいたします。
農家の経営安定や食料自給率の維持向上を目的として農作物を生産,販売する農家に交付金を交付する経営所得安定対策等推進事業の交付実績は,令和2年度が1,007件で10億8,700万円余,令和3年度が1,001件で12億8,583万円余,令和4年度が978件で13億949万円余となっております。
麦,大豆の国産化を推進するため,機械導入等による生産性向上や増産等を支援する水田営農推進事業については,各補助制度を市のホームページに掲載したりJAに情報提供するとともに,意欲のある農業経営体へ意向調査を行うなどし,告知に努めております。
なお,交付実績は,令和2年度,令和3年度には実績がございませんが,令和4年度の1件,998万円余となってございます。
(5)岡山ブランド農産物育成事業の活動実績状況を示せについてお答えいたします。
岡山産農産物の認知度の向上と販路の拡大に取り組む岡山ブランド農産物育成事業は,令和2年度,令和3年度はコロナ禍において事業が実施できませんでした。令和4年度に実施しております具体例といたしましては,東京のサンドイッチ専門店で岡山市産の白桃やブドウを使ったサンドイッチフェアや,ミシュラン星つきの5店舗を含む東京都内10店舗,岡山市内5店舗の飲食店で岡山市産ブランド農産物を使用した新たなメニューを創作したフェアの実施,またNEC株式会社の社員食堂で岡山市産の食材を使用したランチメニューを約2,400食提供するとともに社内での販売を実施するなど,PR事業を実施したところです。
この項最後に,(6)岡山市産ブランド力向上チャレンジ事業の補助状況,食品見本市への出展支援事業の告知方法と実績についてお答えいたします。
新たな技術や新たな作物の開発や導入,農産物の加工品開発などの経費の一部を補助する岡山市産ブランド力向上チャレンジ事業の実績は,令和2年度が10件で100万円余,令和3年度が5件で74万円余,令和4年度が2件で22万円余です。
東京や大阪で開催されるアグリフードEXPOの出展費用の一部を市が負担する食品見本市への出展支援事業については,募集案内を6次産業化の認定事業者や法人の認定農業者などに対し送付するほか,市のホームページにも掲載し,告知しております。
なお,アグリフードEXPOは,コロナ禍の影響で令和3年度にオンラインのみ開催され,実績は2件,11万円となっております。
以上でございます。
〔11番土田貴行議員登壇〕
◆11番(土田貴行 議員) 御答弁ありがとうございます。
再質問させていただきます。
まず,大きな1番に関して,(1)平成21年度から平成30年までの10年間の進捗状況に関して,北区,南区の計画に関しては完了または事業中でも順調に推移している事業が多い中,中区,東区の計画に関しては事業中でも継続して事業実施中のコメントにとどまっております。この区間の明らかな差異の理由をいかに御説明されるのか,お示しください。
(2)令和4年4月14日の大森市長の記者会見の質疑応答の際に,環状線の整備もきちっとやっていくことが必要,これからの10年間ぐらい,この整備というのは急速に動いていかなければならないと思っていますとおっしゃられておりました。
大森市長,その後の計画を進めてまいられるお気持ちはございますでしょうか。特に,中区,東区部分はどのようにお考えでしょうか。ぜひ教えてください。
また,大きな2番に関しまして,(1)地産地消やもうかる農業を目指して,消費販売戦略において,ほかの施策とのコラボレーション等は考えられないでしょうか。例えば,インバウンド向けの材料としてのピックアップや観光に訪れる方へお薦めする地元料理への活用,岡山の地の利を生かした市外,県外への販売──それは道路の開発,鉄道や港の活性化にもつながるのではないでしょうか──及び輸出戦略──空港,港の活性化につながらないでしょうか──など,ほかの施策とのコラボレーションで,さらなる農産品の開発につながったり,効率的な農産品の開発が図れたりするのではないでしょうか。より具体的な戦略はないものでしょうか。今後の方向性や目標,さらには御予定がございましたらお示しください。
(2)岡山市産のブランド農産物の販売については,消費の拡大を目指すという目標から,現状でも様々なPRを行っていらっしゃると思います。岡山市産のお米のPRが実を結び,売上げが伸び,ひいては農業の振興,もうかる農業へとつながっていくことと信じております。特にお米に関して,過去にそのような取組事例があったかとも思います。そういった過去の事例があればお示しください。
また,現在消費の拡大に向けてお取組されている内容,さらには今後取り組んでいこうとされる内容について具体的にお示しください。
何とぞ御答弁のほどよろしくお願いいたします。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,再質問にお答えしたいと思います。
私の令和4年の会見の質疑応答を引用して御質問をいただいたわけでありますが,実はこういう答えをする前にいろんな経緯がありました。私が市長就任後の前半から中盤にかけて,国土交通省の担当大臣は石井大臣でありました。その石井大臣と私は,国土交通省の道路局路政課というところで一緒に働いていた仲間であります。したがって,お互い道路行政のプロと自認している間柄であります。
あるとき,私が国の岡山県内の投資額が少ないという話をしたところ,石井大臣が笑って,大森さん分かっているでしょという話がありました。実にそのとおりで,具体の投資に行くまでには様々な手続があります。その手続というのは,水面下で相当数の努力が必要になってくるわけであります。
この令和4年の会見というのは,それまでには一定の成果が上がったということが言えるからこういうような発言になっているところであり,特に国道2号の整備,これが渋滞長が非常に長いところであるわけです。国のほうも,国道2号の改築を本気で行うという意思決定をしていただいているとなると,当然ながら2号での工事の間に車はその国道2号の工事を避けるということになるんで,環状線の整備が必要だという論理で答えたところであります。それは,岡山市にとって本当に重要なことであり,今後進めていかなければならないと思っているところでありますが,ただ岡山市は4つの区があり,それぞれ住んでおられます。
そういう面では,バランスのある整備というのも忘れてはならないわけでありまして,特に中区でいうと下中野・平井線ですか,あの平井のところに橋が架かっていますよね。あれも相当の予算を必要とするものでありますし,中区,東区,境目のあたりだと思いますが,宍甘からの北にJRのアンダーパスを通していく,これも相当の予算がかかって今工事をやっているところであります。それができると,随分その周辺というのはよくなっていくということであります。それから,美作岡山道路も相当動かしておりますし,西大寺の駅前周辺も同じであります。
道路って継続中が多いじゃないかとかという指摘がありますけど,時間がかかるんです,これは。でも,動き出すと着実に動いていくものであります。予算の制約があり,そういったところは考えなきゃならないと思いますけれども,全体を見ながら我々としては事業に当たっているということをお含みおきいただければと思います。
以上です。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 再質問を2ついただきました。
まず1点目,消費販売戦略における他施策とのコラボレーションの具体例についてお答えさせていただきます。
今年の3月に岡山県産の食材でつくる新たな五目ずしである晴寿司のブランド化を進める官民組織,晴寿司ブランド推進会議というものが立ち上がりました。
晴寿司というのは,県産米や複数の旬の県産物をふんだんに使った五目ずしで,消費が減っている郷土料理のばらずしの令和版をうたい発案されたものです。これらJAグループとか漁協,鮨商組合,商工会議所,あと観光関係団体など21の団体で構成された推進会議に我々岡山市も参加しております。
岡山市の農水産物の消費拡大につながるような取組について,生産者や関係団体の御意見もお伺いしながら今後も進めてまいりたいと思っております。
もう一点,米の消費拡大について,今までの取組事例と今後の展開についてお答えいたします。
米の消費拡大については,御質問のとおり大事なことだと思っています。今までやってきたことというのは,米の消費拡大のパネル展,これはずっとやっておりますし今後も続けていきますが,米の消費拡大のパネル展であるとか米粉のフェア,米粉商品の実演販売,料理教室であるとか,米粉,乳製品のスタンプラリーなど,いろいろなことをやってきております。
今年度は,岡山市の米に関する情報を掲載したサイトの立ち上げであるとか,米の販売店や岡山市産の米を使った飲食店を対象にしたデジタルスタンプラリーを開催する予定となっております。また,岡山の酒造好適米で雄町米という有名な酒造好適米がございます。雄町米を使ったお酒というのは日本全国でも人気があるということで,雄町サミットというイベントであるとか,今月の29日,30日に岡山市のコンベンションホールで開催されます,これも雄町のお酒のフェアがございます。こういったものに岡山市として参加して,今後も米の消費拡大に頑張ってまいりたいと思います。
以上でございます。
○森田卓司 副議長 以上で土田議員の質問は終わりました。(拍手)
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