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高成 壯磨 議員
令和5年9月定例会 9月12日(火) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月12日(火) 本会議 一般質問
みらいえ
高成 壯磨 議員
1 子ども海外派遣事業について
2 科学教育の充実を目指して
3 市民に開かれたふれあいセンターの活用を
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより9月定例市議会第4日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は45名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に森山議員,二嶋議員のお二人を指名いたします。
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○田口裕士 議長 本日の日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
─────────────
○田口裕士 議長 この際御報告申し上げます。
お配りいたしておりますとおり,市長から地方自治法第150条第6項の規定により,内部統制評価報告書が提出されましたので,御報告申し上げます。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第134号議案~甲第164号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第134号議案令和5年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下31件の議案についてであります。
これらを一括上程し,一般質問を行います。
それでは,順序に従いまして高成議員。
〔1番高成壯磨議員登壇,拍手〕
◆1番(高成壯磨 議員) 皆様おはようございます。高成壯磨でございます。
昨日に引き続き,会派みらいえから始まる一般質問です。本日,一般質問の最終日を迎えました。私も前島議員に続き,新鮮な感性と若さ由来の思いがあふれる質問を準備しております。
傍聴にお越しの皆様ありがとうございます。そして,オンラインで視聴の皆様も本日もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは,通告に従いまして順次質問してまいります。
まず1つ目,子ども海外派遣事業についてです。
コロナウイルスの流行も落ち着き,海外との交流も再開してきております。先週,私が出席させていただきました姉妹都市台湾・新竹市との歓迎夕食会,おかげさまで本当にすばらしい国際交流を議員として経験させていただくことができました。何といってもプログラムの最後,大森市長,田口議長,そして新竹議連の二嶋会長がジャケットを脱ぎ捨てて新竹市の高虹安市長,そして議長夫妻と共に手を取り合い,国籍や言葉を超越してお祭りのような雰囲気を一緒に楽しんだ締めくくりのうらじゃ,本当に大変印象深いものでした。
思い返せば,私の初めての海外経験も台湾でした。小学校,中学校と私は野球部に所属しておりましたが,中学校3年の12月,私の出身地である北海道の代表選抜選手に選ばれまして,台湾南部にある嘉義市というところから台南市,台北市と台湾を南北へ移動しながら各地のチームと試合を行う,そんな野球を通じた国際交流を私は15歳のときに経験いたしました。ここ岡山市でも,本市の中学生を姉妹都市,友好都市へと派遣する子ども海外派遣事業が今年4年ぶりに行われたと伺っております。私自身の経験と照らし合わせましても,特に地域の代表として自分の生まれ故郷を背負って海外へ出ていく,そうした経験は参加者の中学生たちにとって本当に貴重な大切な機会になったことだと拝察しております。
そこで,岡山市子ども海外派遣事業について詳しく伺いたいと存じます。
1点目,まず,この事業の特色を教えてください。つまり,この事業としてのアピールポイント,単なる観光旅行とは違う意義のある海外派遣であると,そのことをお示しいただければと思います。
2点目,今年度は各都市合計で何名の応募があり,実際には何名が現地へ行くことができたのでしょうか。狭き門だとは思いますが,その採用に当たっての選抜基準,これも教えていただきたいと思います。
3点目,派遣者に対して,市としてどのようにサポートを行っているのでしょうか。初めて海外に行かれる生徒さんも多いと思います。また,金銭的,経済的な支援,これもあるのでしょうか。
そして,最後に4点目,ぜひ今年派遣された生徒さんが具体的にどのような経験をしたのか,どのような学びを得たのか,それをぜひ知りたいので,事業の成果物の公表の予定,それをお示しいただきたいと思います。
次に2つ目,科学教育の充実を目指して,このテーマに移ります。
私,この春選挙に出るまでの身分というか,肩書,所属としてはずっと理科系として生きてきました。その原体験として,そうした自然現象への好奇心を育ててくれたのは,私が生まれ育った北海道旭川市が運営しているサイパルという科学館だったと考えております。このサイパル,展示としては人類の進化,宇宙開発の原理や技術といったものに直接触れることができる常設展示に加えまして,ここ岡山の中央卸市場にもとても寒い冷蔵庫がございましたけれども,この科学館サイパルにもマイナス30度になる低温実験室がございまして,雪の結晶やダイヤモンドダストといった雪国ならではの自然現象を学ぶことができました。夏休み,冬休みのサイエンスイベントも活発に行われており,学校の外で科学に触れる機会として大変充実したものでございました。
そこで,翻ってこの岡山市の社会教育としての科学教育の現状をお伺いしたいと思います。
まず1点目,社会教育としての科学教育を考えた際に,その分野の専門家というのは学芸員さんになると思います。岡山市の職員として正規,非正規を含め理科系の学芸員さんは何名いらっしゃるのでしょうか,お尋ねいたします。
次に2点目,市として提供している科学教育に資する機会,これはどのようなものがございますでしょうか。広い意味で構いませんので,自然に対する興味,そして関心を涵養していくための施設あるいは事業がございましたらお示しください。
そして3点目,本市には12の大学,短期大学がございます。このような社会教育分野でも官学連携の取組を進めていくべきだと考えますが,市民が科学に親しむ機会を提供するために市内の各大学とはどのような連携を取っているのでしょうか。これはというものがございましたら,紹介いただければと思います。
そして3つ目,市民に開かれたふれあいセンターの活用をに入ってまいります。
先日7月1日羽場頼三郎元市議の任期8期32年を総括する市政報告会を南ふれあいセンターの会場をお借りしまして行いました。ありがとうございました。それで,また風呂好きの私としても,ふれあいセンターに附属している大浴場,これも度々利用させていただいております。各区にあるふれあいセンターは,岡山市独自の公的施設だと存じますので,その点幾つかお尋ねいたします。
まず1点目,根本に立ち返り,このふれあいセンターとはどのような理念に基づいてつくられ,どのような市民サービスを提供している施設なのでしょうか。
そして,市民からの要望ですが,例えば入浴しているときに浴槽のタイルが欠けているということに気づきましたということであったり,サウナの利用者の方,そのマナーが気になる,譲り合って使うべき設備を独占している利用者がいる,そういった意見要望です。これが2点目の質問になります。ふれあいセンターが提供しているそれぞれのサービスに対して,市民の声はどのように届けていけばよいのでしょうか,お示しください。
そして,私がこの入浴施設を利用させていただいて1つ気になりましたのが,ふれあいセンター桑の湯,そしてウェルポートなださきにある大浴場,この入浴料金がどちらも410円という点です。前回質問で取り上げました一般公衆浴場,この岡山県浴場組合で定められている入浴料金は450円です。
私,自営業の高成整骨院の息子として育ってきたんですけれども,自営業をしていますとやはりお釣りの準備というのが大変で10円玉,100円玉がいつも足りなくなる,そうしたことに気をつけなさいと言われて育ってきました。そうしたことから,ふだん地域を頑張って支えてくださっている個人商店,個人経営の店を選んで利用しておりますが,必ず小銭や千円札を多めに持ち歩くようにしております。だからこそ気づいたのが,この公の施設にもかかわらず450円と410円,その差があるということに私なりの違和感がございました。
そこで,質問3点目になりますが,このふれあいセンター桑の湯,そしてウェルポートなださきにある大浴場の料金設定の経緯をお示しください。
そして最後に4点目,8割方私の関心の関連質問になるんですが,こうした市有施設の入浴施設で一般公衆浴場のようにワンコイン程度で誰もが利用できる,そうした施設,桑の湯,ウェルポートなださきの大浴場以外にもあれば教えていただきたいです。それらはどのような設置目的で,どのように使われており,利用者が負担する金額は幾らでしょうか。
以上で1回目の質問を終わります。
よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎田中哲也 市民協働局長 1番,子ども海外派遣事業についての項,事業の特色,今年度の応募人数,採用数とその選抜基準,派遣者への市のサポート,事業の成果物の公表について一括してお答えいたします。
本事業の特色は,複数ある派遣先の中から子どもたちの興味に合った都市を選んで応募することができ,現地の同年代の子どもたちと交流することができるところです。今年度は5都市・地域に各8名,合計40名の派遣募集に対して258名の応募がありました。選考は,応募書類を基に参加への意欲や具体性などを審査し決定しています。初めての海外でも安心して参加できるよう,事前研修会の実施や派遣先への市職員の同行のほか,旅費の一部負担などのサポートをしています。派遣者には体験したことや学んだことをレポートと作文にまとめて派遣後に提出してもらい,レポートは現地での交流の様子を収めた写真とともに10月12日,13日に市役所で展示するほか,ホームページでも公表する予定にしています。
以上です。
◎福井貴弘 総務局長 2つ目の科学教育の充実を目指しての項,市職員(正規,非正規)で理科系の学芸員の人数についてです。
本市に在職する学芸員は,正規職員と非正規職員合わせて26名おりますが,埋蔵文化財の発掘調査や博物館などの専門的業務で募集しており,いわゆる理科系の職員は在職しておりません。
以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 同じ項,自然に対する興味関心を涵養していく事業についてのお尋ねです。
日頃自然と触れ合う機会の少ない子どもたちのために,豊かな自然体験活動を提供できるリーダーを養成することを目的とした事業として平成8年から自然体験リーダー養成講座を実施しております。この講座は18歳以上の市民の方を対象としており,子どもたちを安全に自然の中へ導くための知識や技術の習得,自然体験プログラムの企画,実践等が主な内容です。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,市提供の科学教育に資する機会についてのお尋ねです。
まず犬島自然の家ですが,犬島自然の家は自然や文化の体験学習ができる宿泊施設で天体観測やシーカヤック体験など自然を身近に感じられる体験講座を開催しています。
また,岡山市環境学習センターめだかの学校は,メダカをはじめとする旭川の生き物に関して学習する施設で淡水魚等を展示するとともに近くの川で魚や水生昆虫を捕まえたり里山歩きをしたりするなど,体験を通じて自然や環境の大切さについて考えることができる講座を開催しています。
その他,公民館では科学実験や自然観察,希少生物の保護活動への参加等,科学や自然,生き物に対する関心を高める講座を開催しています。
次に,市内の各大学との連携についてのお尋ねです。
現在,公民館では市内の大学の研究室,サークル等と連携し学生ボランティアが主体的に主催講座の企画や運営を行っています。
例えば令和4年度に開催した親子で楽しむ科学実験講座では,学生ボランティアが空気砲を通じて空気の性質を知る実験の講師を務めました。
教育委員会では,やる気につながる好奇心の醸成を重点的な取組として位置づけており,科学教育の充実もそれに寄与するものと考えております。引き続き各大学をはじめ市民団体,民間企業等と連携協力しながら事業の充実に努めてまいります。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,市民に開かれたふれあいセンターの活用をの項,順次お答え申し上げます。
ふれあいセンターとはどのような理念に基づきつくられ,どのようなサービスを提供している施設かということでございます。
市内5か所にあるふれあいセンターは,地域に密着した福祉サービス,生涯を通じた健康づくり,生きがいにつながる生涯学習等の市民サービスを提供することで活力ある温かい長寿社会の実現を図ることを理念に設置しているものでございます。それぞれのセンターでは,高齢者や子育て世代向け講座,介護職員向け技能講座など様々な講座や各種イベントを開催しているほか,アスレチックコーナー,児童館,情報コーナーや貸室などの市民サービス施設も備えており,一部のセンターでは御指摘のように入浴施設や温水プールも備えているところです。
また,保健センターや福祉事務所,地域包括支援センター,市民サービスコーナーが入居する複合施設でございまして,市民と行政が一体となって福祉,保健,生涯学習を有機的,総合的に展開し関係諸機関とのネットワーク化を図る地域拠点施設となっております。
次に,市民の声はどのように届けていけばという御質問でございます。
現場の職員にお声がけいただくことはもちろんでございますけれども,各ふれあいセンター内に設置されております御意見箱への投書のほか,各ふれあいセンターの講座や施設利用者に対する利用者アンケート,こういうものを実施してございます。また,本市のホームページにおいても御意見,御提案を承っているところでございます。
次に,ふれあいセンター桑の湯,それからウェルポートなださき大浴場の料金設定の経緯でございます。
ふれあいセンター桑の湯の使用料は,当時の入浴施設や近隣公共施設の入浴料を参考にいたしまして平成5年に300円と設定いたしました。その後,平成6年に400円に,それから平成26年には消費税増税に伴って410円に改定したものです。
また,ふれあいセンターと同様に地域に密着した福祉と生涯を通じた健康づくりサービスを提供していますウェルポートなださきの大浴場の使用料は,本市と合併前の旧灘崎町で400円に設定され,合併後の平成26年に同じく消費税増税に伴って410円に改定したものでございます。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 同じ項,他の市有施設内の入浴施設についてです。
産業観光局では,建部地域にあるたけべ八幡温泉を所管しており,旭川沿いの風光明媚な立地条件の温泉施設として観光客や市民,県民に利用されております。利用料金は,中学生以上660円,小学生以下400円,乳幼児は無料となっております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,他の市有施設内の入浴施設についてです。
犬島自然の家は入浴施設を有しており,宿泊者やキャンプ場利用者が利用しています。利用料金については,宿泊者は宿泊料金に含まれており,一般利用者は大人が210円,4歳以上中学生以下が100円,4歳未満は無料となっております。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 その他の入浴施設についてです。
環境局所管の入浴施設は,焼却施設の余熱を利用した2か所の健康増進施設内にあり,プール,ジム等で運動した後やリラクゼーションのために利用されています。利用料金については,健幸プラザ西大寺は中学生以上440円,小学生以下3歳以上200円,3歳未満は無料,またコート岡山南は大人360円,高校生,中学生320円,小学生以下3歳以上150円,3歳未満は無料となっています。
以上です。
〔1番高成壯磨議員登壇〕
◆1番(高成壯磨 議員) 御答弁ありがとうございました。
順に再質問してまいります。
まず,子ども海外派遣事業について御紹介いただきました。本当に大変充実したプログラムを考えておられまして,このような機会に恵まれた岡山市の中学生が羨ましいなと,そんな感想を抱きました。
ただ,応募者数を伺いますと,本当に人気がある事業だということがうかがえまして,倍率にすれば6倍から7倍といったものになるでしょうか。そう考えますと,残念ながら選考に漏れてしまった生徒さんたちも多数いらっしゃると思います。やる気は十分でも今回チャンスが巡ってこなかった生徒さんたちにも,海外交流に参加できる機会はあるのでしょうか。ございましたら,御紹介ください。
そして,2つ目の質問ですが,この本事業がもたらす成果,その可能性はまだまだ広がる余地があるように思います。
1つ事例を紹介させてください。兵庫県の宍粟市というまちに私の大学時代の恩師,モンゴル人の先生なんですけれども,その先生が地域活動をしておりまして,地元の中学校の地域学習でふるさとの川を語ろうという取組を行っています。これはモンゴルとの国際交流であり,両国の生徒たちが自分の住む地域に流れる川をテーマに調査研究を進め,その成果をお互いにオンラインで発表を行う,そういったプログラムになります。国際交流にとどまらず,自分の足元のことを理解し他国との違いを知る環境教育という側面からも,重層的な教育効果があると期待しています。本市の子ども海外派遣事業,ほかの事業との連携など,これから取り組むことができる工夫,それをどのようにお考えなのか,御所見をお願いしたいと思います。
次に,科学教育についてです。
先週の森山議員の質問で,大森市長からも学芸員は貴重な存在であると,そういった答弁があったところですが,今御紹介いただいたように理科系の学芸員さんはゼロということで残念,寂しいと,そうした感想で済ませることはせずに,科学教育の充実を目指して状況を見直していかなければならないと,そう感じます。
今,教育長からも施設の御紹介がございましたけれども,岡山市の周辺部にあるもので現在進められている中心市街地の活性化ということからも,この岡山の中心部での科学教育,これがちょっと抜け落ちている視点ではないかと思います。また,こうしたこれからの社会教育分野についての事業を企画,計画するに当たって内部の職員に学芸員という専門家がいないのであれば,外部からの意見を取り入れるべきだと考えております。この際,岡山市にある12の大学という,言わば地域資源を活用しない手はないと思います。
そうした観点で,この社会教育分野について事業の企画,そして計画の策定がどのように行われており,その際に外部の有識者や専門家からの知見を取り入れ反映することはできるのでしょうか。この点,御教示いただければと思います。
そして,ふれあいセンターに関連する温浴施設についてでございます。
それぞれ料金にこだわって答弁いただいたんですけれども,これが私が今回議題にしたい,議論したい点になります。たけべ八幡温泉以外,料金はどこもこの岡山県の公衆浴場で決められている450円以下ということでした。また,それぞれの施設について年間の利用者数,これはあらかじめ資料をいただいたんですけども,多い施設を申し上げますと単純計算でもコート岡山南,当新田にある施設は1日100人余り,またウェルポートなださきについては1日300人程度が利用しているということでした。これは,私としては本当に驚くべき数字で,こんなにもたくさんの市民が温浴施設を利用しているんだなと思いました。実はこの岡山県内の一般公衆浴場の1日当たりの利用者数,これが20.2人なのです。1日当たり20人ほどしか利用していない,利用できていない,それがこの岡山県内の一般公衆浴場の現状になります。こうした答弁内容とこの数字を受けて,私の意見になりますが,まず前提としてこうした公の施設が岡山市の入浴文化の受皿になっていること,これは本当にありがたいことだと思っています。
ただ,これだけの利用者がいるということを鑑みれば,大きなお風呂に入りたいという市民のニーズは一定数あるものでして,大浴場だけでもこれだけ利用されているのですから,結果的に実態としては一般公衆浴場が担っている役割を代替していると,そう言えるとも思います。また,一般公衆浴場が固定資産税の減免,水道料金の軽減,補助金の給付といった支援を受けているように,今日御紹介いただきました各施設についても指定管理料という形で税金を投入しているという点においては,公衆浴場とこの市の施設の入浴施設は全く別のものではない,そういう存在だと考えております。一般公衆浴場の入浴料金は,今日で唯一残る物価統制令による物価体系であり,あくまでも全県一律で足並みをそろえる,入浴料金の足並みをそろえるために機能していると私は考えております。そうしたことから,今日御紹介いただきました施設の利用料と県内一律の一般公衆浴場の入浴料金に差がある,この対応についてはやはり私としては一般公衆浴場の事業者さんへの配慮が足りていないと感じております。
実際に事業者さん,浴場組合から話を聞いたところ,十分な説明もなかったという声もございました。このことにつきまして,当局の御所見をお聞かせいただければと思います。
私の気持ちとこだわりが先走る質問かもしれませんが,私としては一市民としてよりも一国民として,この我が国の地方都市に残る銭湯文化に行政がいかに関与するのか,そのケーススタディーとして岡山市の考えを聞きたいと,そうした質問でございます。
よろしくお願いいたします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎田中哲也 市民協働局長 子ども海外派遣事業について2点再質問いただいたと思います。
1点目は,選考に漏れた子どもが他の国際交流に参加できる機会はないのかといった御質問だったと思います。
今年度は,10月29日にサンノゼ市,ウマティラインディアン居留区部族連合とオンラインでの交流を予定しております。こちらのほうにつきまして,選考に漏れた子どもたちに対して既に案内しているという状況になってございます。また,来年度以降予定している友好都市からの子どもたちの受入れ事業など,今後行う国際交流事業につきましてもしっかりと周知を行いまして,国際交流に参加できる機会を提供してまいりたいと考えております。
それから2点目の御質問,他の事業との連携,例えば教育と掛け合わせた国際交流,そういった取組の工夫ができないかという御質問だったと思います。
私たちが実施している子ども海外派遣事業につきましては,子どもたちがホストファミリーとどのように交流するかといったようなことは,自主性を育てる上でも大体本人たちにお任せしているというような状況があります。また,現地で実施される国際交流プログラムは,派遣先の都市が企画するようになっておりまして,岡山市から他の事業との連携を提案することは少し難しいかなと感じました。
ただ,今後例えばオンライン交流などにおきまして,相互の都市で共通する課題や事柄などをテーマにすることで様々な分野との相乗効果につながるような事業の企画については検討できるかもしれないと思いました。なので,どのようなことができるか,今後検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 再度の御質問でございます。
まず,ふれあいセンターの事例でちょっと申し上げますと,30年前のスタート時,平成5年のときでございますけれども,当時統制額でございました250円を上回る300円ということで設定させていただいているということはございます。その翌年に400円に引き上げたということで御答弁申し上げましたけれども,これも実は平成6年3月に物価統制令によりまして統制額が250円から280円に引き上がったということを受けてのものということは記録上確認させていただいております。
ただ,その後20年の間に幾度か統制額のほうも改定がございましたけれども,記録ではその都度の説明あるいは協議といったものは確認できておりません。そうしたところで配慮が足りていないというような御指摘につながっているのかなとは感じるところでございますが,入浴施設,市有の入浴施設という一つのくくりにできないような施設それぞれの成り立ちとか背景といったものもございますし,実際のところ施設の機能でありますとか使用料については条例によって定めさせていただいているというところもございます。
物価統制を受ける一方で,上下水道の料金設定を低価格に設定したりとか固定資産税の減免,今御紹介がございましたけれども,それに加えて経営安定化補助金でありますとか設備改善補助金といったようなことで継続的に支援させていただいているところでございます。今議会へは燃料高騰の部分についても補正をお願いさせていただいているところでございますので,御指摘の点を踏まえまして事業者の方への配慮というものも含めて丁寧な説明をしていくことが必要かなと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 社会教育分野の事業の企画や計画の策定についてのお尋ねがありました。
教育委員会では,議会やパブリックコメント等により外部の方からの意見を反映させて策定した第3期岡山市教育振興基本計画の中で,世界教育分野について社会教育施設等を活用し地域の多様な人々と連携し学びを通した持続可能な地域づくりの取組の充実を図るとの施策の方向性を示しています。そのことを踏まえ,岡山市立公民館基本方針の主要重点分野の環境やESDの事業で地域の自然や生き物に親しむ体験学習など,取組を進めているところです。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で高成議員の質問は終わりました。(拍手)
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