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森山 幸治 議員
令和5年6月定例会 6月21日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年6月定例会
6月21日(水) 本会議 一般質問
懐かしい未来
森山 幸治 議員
1 中心市街地空間を多機能ショーケースへ
2 不登校支援について
3 在留外国人への言語と住居について
4 公立夜間中学の開設について
次は,順序に従いまして森山議員。
〔24番森山幸治議員登壇,拍手〕
◆24番(森山幸治 議員) 皆さんこんにちは。このたび南区から新しく選出された川上智美議員と共に懐かしい未来という新しい会派を立ち上げさせていただきました森山幸治です。
市長,当局の皆さん,これから4年間大変お世話になりますが,よろしくお願いいたします。
質問に入ります。
1,中心市街地空間を多機能ショーケースへ。
公共空間の多様な活用と道路の再配分。
大森市政10年によるウオーカブル,緑のボリュームアップ等中心市街地の活性化を目指して昨年ハレまち通りの1車線化や下石井公園の芝生化など実現されています。
岡山駅前の路面電車の乗り入れ,それに伴う駅前広場の整備,この完了が2025年,昨年の岡山城リニューアル,またその下に広がる主要部跡地の広場整備も控え,また岡山芸術創造劇場が今年の9月に開業,新市役所は2026年のスタートと,中心部にある1㎞スクエアエリア,この四隅にこれだけのトピックスが点在,連続しています。
(1)今後,さらなる事業展開を何かお考えですか。ここで改めての取組の一体的な見える化が必要ではないでしょうか。それぞれの機能が何のために,何を目指してそれぞれの事業があるのか皆さんに知っていただき,親しみを持ってもらうためにも分かりやすくデザインされたものを示す必要性を感じますが,いかがでしょうか。
(2)ハレまち通りの道路の再配分の決め手は何でしたか。都心への自家用車の乗り入れ抑制アンド公共交通充実を今後どう考えますか。展望についてお聞かせください。
桃太郎大通り。
ハレまち通りの道路の再配分は好評を得ているところです。にぎわい創出の場としての仕掛けも今後期待しています。次なる着手としては岡山駅から岡山城,後楽園へつながる本市のメインストリートである桃太郎大通りではないでしょうか。
(3)車,自転車,歩行者の通行・交通量についてはどういう状況ですか。分析評価についてお聞きします。
(4)乗り入れに伴う駅前広場の緑化をどのように考えていますか。特に路面電車駅での軌道敷緑化はポイントだと考えます。さらに,今後岡山駅から城下駅までの軌道敷緑化についても所見をください。
東西中島エリアの活用について。
(5)旭川周辺の魅力にぎわいづくりにおける京橋朝市が開催されるこの京橋かいわいや創造劇場への回遊性を生みだすために西中島町旭川第1緑地,この活用をいかにお考えでしょうか。
次,2,不登校支援。
(1)不登校になる要因,背景,置かれている状況は個々様々だと思います。この個別の調査分析を基にしてその傾向を把握し,段階的に対応した対策,これにつながると思いますが,いかがでしょうか。
(2)は割愛です。
昨年の12月,文部科学省が公表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」において,小・中学校において学習または行動面で著しく困難を示す子どもが8.8%,そのうち7割は個別支援が行き渡っていないという,とても衝撃的なニュースが出ました。
(3)これに対応できる専門の人材が学校現場,関係者におられますか。いない場合の人材確保,研修体制についてどう考えますか。
(4)アセスメント,学習障害の早期発見,早期支援の仕組みについて詳しくお聞かせください。
(5)そろそろこの特別支援教育コーディネーターの専任,専門化について検討されませんか。並行して,民間からのスーパーバイザーの配置,研修,マニュアルの作成の必要性についても所見を願います。
(6)今年度から取り組まれる児童生徒支援教室の改善へ向けた取組の中身をお聞きします。
また,年間のランニング費,不登校児童・生徒が何人いてどれくらい受入れをされているのか,改めてお聞きしたいと思います。
(7)通級指導教室の配置状況とその稼働状況をお聞かせください。
受入れ対象について課題はありませんか。今後の配置計画については全市自校通級を目指すべきではないでしょうか。
(8)県立御津高校の存在は,地元はもちろん生徒たち,保護者たちにとってもセーフティーネットとして大変な価値があると考えます。その県立御津高校が,今年の5月1日をもって在籍者数99人ということで,来年これ100人を下回れば再編の対象,また今後2年連続で80人を下回れば生徒募集の停止という大変困難な状況にあります。様々な困難を抱えた児童・生徒たちのこの出口の選択の確保として,市教委としても存続への責務があると考えますが,いかがでしょうか。
起立性調節障害。
この病気は,小学校高学年から高校生に多く見られて不登校の原因になることもあると指摘されています。朝きちんと起きられず,親や教師からは怠け癖がある,夜更かしが原因などと責められてきた子どもたち。実は血圧などの身体機能の異常による病気を患っており,治療によって改善されることがガイドライン──これ県のほうのガイドラインです──に示されています。
(9)本市での不登校児童・生徒の起立性調節障害の割合はどれくらいでしょうか。早期確認にどのような対応をされていますか。
(10)ガイドラインの作成,教職員,家庭,地域へ向けた普及啓発やシンポジウム,講演会などの開催についてお聞きします。
3,在留外国人への言語と住居。
住居については今回割愛しています。
2019年4月の入管法改正で外国人労働者が日本社会で仕事をする機会が増えて,家族の帯同も許されました。今後,日本語を話せない外国人の数はさらに増える見込みです。
(1)本市における在留外国人,日本語教育の必要な方は何名おられるのでしょうか。
(2)公立学校に在籍する外国人児童・生徒のうち令和4年度通年で日本語指導が必要な児童・生徒数は小・中合わせて140名であります。学校教育において複数言語,複数文化への理解や配慮についてどのような取組をされていますか。
(3)外国人児童・生徒等教育を担う教員の養成・研修プログラム開発,また専門家によるコーディネーターの必要性についてもお聞きします。
これについてはアセスメントについてのお考え,ニーズの把握,その実行についても含みます。
(4)日本語教室の利用者は何名おられますか。日本語教室,相談窓口について十分に対応できていますか。課題,その解決へ向けた取組をお聞きします。
最後,4,公立夜間中学の開設について。
(1)夜間中学を必要とするのはどういう人たちで,市内に何名ぐらいおられますか。また,在留外国人の数やコミュニティーの把握はされていますか。
授業体験会への参加状況は昨年合計2回で計29名でした。2019年の市民協働推進モデル事業でのニーズ調査において,810通の回答に143名が自分が夜間中学で学びたいとありました。
(2)今年度の授業体験会の開催予定はいかがですか。PRの努力と工夫,真に必要な人の背中を押すための取組が足りていないのではないでしょうか。この周知徹底についてのお考えとシンポジウム開催の中身について詳しくお聞かせください。
(3)連携中枢都市圏での意見交換会の中身とその課題について,検討状況についてもお聞かせください。
1回目の質問を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,森山議員の質問にお答えいたします。
まずは,今後のさらなる事業展開と事業を知ってもらうために分かりやすく示す必要性についてということで,中心市街地の空間の問題であります。
10年前就任したときには,岡山の駅周辺ににぎわいが集中していました。となると,当然ながらほとんど市民の方は歩かない,歩いて楽しまない,こういう状態だったと思っております。
岡山70万都市でいくと,そういう状態は必ずしもよくないんではないかと。1㎞スクエアというのがよく言われているわけですけども,そういった地域で人に歩いていただいて楽しんでもらう必要があるんじゃないかということから考えると2つの要素が必要だと申し上げたところであります。
まず,魅力あるところがないと人は動きません。魅力ある拠点づくりが必要だろうと。そして,この拠点間を歩く,そういう社会インフラ,また路面電車等の公共交通の整備,こういったものが必要じゃないかと申し上げたところであります。
先ほど,森山議員から最初に指摘いただいたように,様々な施設が出来上がり,ないしはその途上であり,それに伴って民間の動き,再開発もあり,マンション建設もあり,様々な動きになっているところであります。
社会インフラのほうも一部ハレまち通りなども整備されましたけれども,まだまだ路面電車等々は道半ばでありますけども,動いているところであります。
そういう面では一定の展開はできているのかなあと。ただ,誰がここを使うのかというところが,もちろん今でいくとほとんどが自家用車であったり,そういった様々なもの──JRはもちろんですけども──を使って中心市街地に来てくれる。あそこはこれから公共交通でいろんな地域と結んでいく,今大分コロナで弱っていますからそういったことが必要であろうと思うし,それでそれぞれの地域拠点に一定の整備も必要になってくる,こういったことに関していくとまだまだ道半ばかなあと思っております。
十分市民の方にそこは伝わっていないという話もあります。そういう面で,広報での動画等々を作りながらやっているところでありますけども,いろんな知恵を出しながら,よりいい形にしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
◎平澤重之 都市整備局長 同じ項,まずハレまち通りの決め手,都心への自動車抑制と公共交通充実の展望についてです。
ハレまち通りは,岡山駅周辺エリアと旧城下町エリアの2つの核をつなぐ路線で,沿道には飲食店をはじめ多くの店舗が立地していることから,回遊性の向上やにぎわいの創出を目指す上でポテンシャルの高い通りであると考え,多くの人が歩きたくなる居心地のよい憩いの空間とするため車道を1車線化し,歩道を拡幅することとしたものです。
こうした取組を面的に広げ,都心内の道路空間を歩行者,自転車,公共交通中心の空間に再生し,人でにぎわう歩いて楽しい都心空間の創出を目指しており,路面電車の岡山駅前広場乗り入れ及び延伸・環状化等の公共交通の利便性向上にも取り組んでいるところです。
なお,環状道路の整備による都心への自動車の流入抑制も,人でにぎわう歩いて楽しい都心空間の創出につながるものと考えております。
次に,桃太郎大通りの車,自転車,歩行者の交通量と分析評価についてです。
桃太郎大通りは,中心市街地の1㎞スクエアの外周を構成する幹線道路として自動車や歩行者などが行き来する通行機能を有しており,令和3年度に実施した交通量調査では,7時から19時までの12時間で自動車が約1万1,000台,自転車が約3,000台,歩行者が約8,000人通行しておりました。
また,桃太郎大通りは多くのバスや路面電車が通行するとともに約10メートルの幅員の歩道を有しており,十分な緑化が図られ,多くの人でにぎわう岡山を代表するシンボリックな道路となっております。さらに,沿道では再開発事業が多く実施され,オープンスペースが確保されつつあり,今後のさらなるにぎわいの創出が期待されるところでございます。このため,現在の良好な道路空間を我々としては維持してまいりたいと考えております。
次に,乗り入れに伴う駅前広場の緑化と岡山駅から城下駅までの軌道敷緑化についてです。
岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業では,駅前広場は後楽園に見立てた都市の庭園広場とするデザイン計画としております。その中で,駅前広場に新たに設置する電停は軌道敷の緑化を行う予定としておりましたが,新たな電停は折り返し駅でもあり,路面電車の長時間停車によるモーター熱で芝生が焼けることが懸念されるため,関係者と協議し,維持管理に支障がない範囲についてのみ軌道敷の緑化を行うこととしました。
岡山駅から城下までの軌道敷の緑化は,岡山城や後楽園を含むカルチャーゾーンへの動線の分かりやすさや景観の向上等が図られるものと考えますが,延長が長く費用面や管理面など様々な課題があることから,乗り入れに伴い今回実施する軌道敷の緑化の状況を見ながら研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎林良太郎 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,西中島町の旭川第1緑地の活用についてお答えします。
当該緑地に限らず一般的に緑地や公園などを有効に活用することは重要だと考えますが,にぎわい創出や回遊性向上などを目的に新たに活用しようとする際には,事前に地元町内会をはじめ周辺地域にお住まいの方々に丁寧に説明し,御理解と御協力を得ることが不可欠であると考えております。
また,当該緑地は河川区域内に位置するため,増水時の安全対策や工作物設置・撤去などの条件について河川管理者と調整を要するとともに,既存の道路から緑地までの進入路の整備などの検討も必要となってまいります。これらの課題が解決次第,当該緑地の有効活用のための社会実験の実施に向けて検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 不登校支援についての項を順次お答えします。
個別の調査分析を基に傾向を把握し,段階に応じた対策についてのお尋ねです。
不登校児童・生徒の状況を丁寧に把握し,適切な支援につなげるために今年度から学校では遅刻や保健室の利用状況,家族との関わりの状況など,子どもの状態を幾つかの視点に分けて捉えています。各校の状況を把握する中で岡山市全体の傾向を捉えるとともに,学校に対して個々の状態に応じた助言を行っており,適切な支援がなされるよう努めてまいります。
次に,学習障害に対応できる専門の人材とアセスメント,学習障害の早期発見,支援の仕組みと特別支援教育コーディネーターの専任,スーパーバイザーについて一括してお答えします。
特別支援教育コーディネーターを対象とした研修会では,学習面でのつまずきなど支援を要する児童・生徒の状況を敏感に察知し,必要な支援につなげるために学習障害の見取りのポイントや支援方法を話し合い,共通理解を図っているところです。
また,より専門性の高い支援が必要なケースについては,特別支援教育相談窓口で学校から受けた相談について医師,大学教員などの専門家らによる会議で検討し,効果的な対応ができるように支援しています。
専任の特別支援教育コーディネーターについては継続して国に要望するとともに,アセスメントが充実するようスーパーバイザーなどによる支援体制の整備等を今後検討してまいります。
次に,児童生徒支援教室の改善に向けた取組についてのお尋ねです。
令和5年度の児童生徒支援教室運営費の予算額は約1億2,000万円です。令和3年度の岡山市の不登校児童・生徒数は1,270名で,そのうち児童生徒支援教室に通室している児童・生徒数は85名です。
児童生徒支援教室では,ICTの積極的な活用による学習支援や相談支援の在り方について検討し,実態に応じて実施しています。また,岡山市教育相談機関定例連絡会を年3回開催し,子どもたちの社会的自立に向けて民間団体を含む関係機関と幅広く意見交換や情報共有を行うことで適切な支援体制の構築に努めているところでございます。
次に,通級指導教室の設置状況等や配置計画についてのお尋ねです。
通級による指導は,不登校支援としてではなく障害による困難を改善,克服するために行っております。今年度は小学校7校11教室に言語通級指導教室があり,170人の児童が通っています。また,情緒通級指導教室については小学校21校32教室に503人の児童が,中学校は4校5教室に51人の生徒が通っています。状況によっては指導を開始するまでに一定期間要する場合があり,年次的に通級指導教室の新設等を進めてまいります。
次に,県立御津高等学校についてのお尋ねです。
県立高等学校の教育体制の整備につきましては,種々の課題や今後の展望等を踏まえた上での岡山県教育委員会としての方針に基づくものと認識しているところです。しかし,県立御津高等学校は岡山市立学校の生徒にとっても貴重な進学先の一つであり,その役割や思いを岡山県教育委員会に伝えているところです。
この項最後に,起立性調節障害の割合と早期発見についてとガイドラインの作成や周知啓発について一括してお答えします。
起立性調節障害の診断を受けた不登校児童・生徒の割合は把握できておりませんが,その疑いがある場合は養護教諭の見立てを取り入れるなどして組織的,計画的な支援を行うよう,まずは教職員に周知啓発していきます。
なお,ガイドラインの作成については今後研究してまいります。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 3番,在留外国人への言語と住居についての項,岡山市の在留外国人数と日本語教育が必要な人数についてです。
本市の外国人人口は,令和5年3月末時点で1万3,880人で,そのうち一部の労働者や帯同して来日した家族など約4,200人の中の一定数の方に日本語教育が必要であると見込んでおります。
次に,市の日本語教室の利用者数,日本語教室や相談窓口の課題解決に向けた取組についてです。
岡山市国際交流協議会が運営する日本語教室の利用者は,令和4年度は3か所で延べ1,618人となっています。外国人市民にとって日本語を学びやすい環境づくりを進めるためには,日本語教育に関わる様々な団体との関係づくりが重要であると考えており,今後文化庁の補助事業を活用しながら総合調整会議から助言をいただくとともに,事業を総括するコーディネーターを配置するなど事業推進に努めてまいりたいと考えています。
相談窓口については,年々相談件数が増加しており,内容も多様化,複雑化していることから,現体制での対応状況を見極めながら引き続き関係部署との連携を密に行い,きめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,学校教育での複数言語等に対する理解や配慮への取組と教員の養成・研修プログラム開発やコーディネーターの必要性について一括してお答えします。
日本語指導が必要な外国人児童・生徒等が在籍する学校では,指導者や支援員のほかに支援体制づくりや特別の教育課程編成をコーディネートする日本語教育担当者を設けています。
日本語教育担当者に対しては,児童・生徒の多様な背景への理解,個別の日本語習得状況やニーズを適切に把握し,効果的な支援につなげる方法等配慮の在り方についての研修を行っています。
また,管理職についても学校全体での理解や配慮の必要性について考えるための説明等を毎年行っているところです。
なお,児童・生徒が不安を和らげたり,必要な指示を理解したりできるように,学校へ携帯型翻訳機の貸出しを行っています。
今後もよりよい支援につなげるよう,関係機関との連携を模索してまいります。
続いて,公立夜間中学の開設についての項,夜間中学を必要とする人や在留外国人の数についてのお尋ねです。
夜間中学は,義務教育を修了しないまま学齢期を経過した方,不登校など様々な事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方,本国で義務教育を修了せずに日本で生活を始めることになった外国籍の方などの中で,義務教育課程の学び直しを望まれる方が必要としていると考えております。
令和2年の国勢調査の結果では,市内の未就学者と最終卒業学校が小学校の方は合計2,851人でしたが,中学校で実質的に学べなかった方,外国籍の方で本国での義務教育が十分でなかった方の実数は把握できておりません。
また,市内の在留外国人は令和5年3月末時点で1万3,880人であり,外国人コミュニティーについては把握している限りで6団体となっております。
次に,授業体験会やシンポジウムの開催と周知についてです。
授業体験会については,今年度3回の実施を予定しており,現在1回目となる7月13日実施の体験会の準備を進めております。
周知については,広報紙やSNSの活用,各公民館や民間施設へのチラシの設置,テレビやラジオでの告知に加え夜間教室等に出向いての説明を行うなど,多様な方法で広報に努めております。引き続き,より多くの方に伝わるように努力してまいります。
シンポジウムについては,みらいえを代表されての鬼木議員に御答弁したとおりでございます。
この項最後に,連携中枢都市圏での意見交換や課題の検討状況についてのお尋ねです。
連携中枢都市圏で連携する市町とは,これまでも岡山市の夜間中学開設に向けた取組や検討状況をお示しし,各市町での相談の状況についての情報共有をしているところであり,今後入学手続や教育課程など,詳細について協議を進めてまいります。
以上です。
〔24番森山幸治議員登壇〕
◆24番(森山幸治 議員) 御答弁ありがとうございました。
まず,市長,お答えいただきありがとうございます。
私も今中心市街地に住んで仕事をして24年目になるんですけど,これだけ町なかのまちづくりが目に見えて進む10年というのはなかったんじゃないかなというぐらい目覚ましく中心市街地の活性化は進んでいると思いますし,県庁通りの1車線化についても非常に驚いたというか,最初正直私も車の通行量はさほどない中で2車線を1車線にする,そして歩道を広げるということの理解しか及んでいなかったんですけど,これから車から人へと。ただの移動じゃなくて,その移動に楽しみがあったり,にぎわい,触れ合いもセットしていこうという,こういう先の考えがあるというのを知ったのは後なんですね。
路面電車の駅前乗り入れについても乗り入れることは目的じゃなくて,乗り入れてまず広場の整備,これは岡山市初めての玄関口の整備,これは大きな取組だし,とても楽しみです。
公共交通を充実していくために,路面電車が中に入ることによってJR,バス等々ほかの公共機関への作用もあるんだと。だから,なかなかそこまで市民の皆さんに伝わり切れていないというのはとってももったいないなと思っているんですね。
人口減少時代の中で脱炭素のこともあったり,日本だけじゃなくて世界的な課題がある中で,まず我が市,自治体レベルでやれるところからやっていこうということで思い切った,僕は本当にすばらしい取組だと思っているがゆえに,市民の皆さんにそこまで伝わっていないというのが大変残念に思っているので,この道路の再配分とか公共交通を充実させていくということ,それは目的じゃなくて手段なんだと,何のためにこうやっているんだということと,同時にこの1㎞スクエアの中で様々な多機能,多くの機能がこれから生まれてくるわけです。それは多機能ショーケースと書いていますけど,ケーキ屋さんでいえばケーキを陳列しているショーケースがあるわけで,分かりやすく皆さんに改めて提案──提案というか,デザインをして示す必要があるんだと。とってもすばらしい取組だし,これ市民の皆さんも理解した上で我々も一緒になってそこに取り組んでいくというムードをこれからつくっていかないといけないと僕は切に思っています。改めて,市長のほうから少し踏み込んでもしその辺の御所見があればいただきたいと思っております。
桃太郎大通りについてもそうですけど,今後ハレまち通りの1車線化に伴う評価検証みたいなものがあるんじゃないかなと思いますので,そのあたりの結果を踏まえて今後桃太郎大通りについても何ができるのかというのを今後議論を続けさせていただこうと思っております。さっきの交通量調査の中でも,車の数が1万1,000台というのが果たしてあの3車線の中で多いのか少ないのかというのもなかなか評価しづらいですし,分からないんですけれども,公共交通政策とまちのにぎわいづくりというのは,これは一体的なんだよというのを岡山市のほうも2018年の総合交通計画の中で示されています。車の依存を減らしていって,歩いたり,自転車に乗ったりとか,あるいはバス,電車,もっともっと使っていこうよという,そのこととまちづくり,にぎわいづくりもそうですけど,地域コミュニティー,町内会の課題なんかも今回の議会で出ていますけども,その辺がワンセットなんだよということもうちょっと見えるように取組をしていただきたいと思っております。
不登校支援の中で,教育長,答弁ありがとうございました。
これ,普通学級の中で学習障害,LDとかDDとか,こういう子たちが岡山市の数で置き換えると4,000人ぐらいいるんですね。その中の7割が支援が受けられていなくて置き去りなっている。2,800人ぐらいの子どもたちがなかなか学びにリーチできていないというのか。ここで高い専門性を持ったスーパーバイザーを検討していただけると言っていただいたので,ぜひとも早急に研究じゃなくて検討して,配置のほう進めていただきたいと思っています。
児童生徒支援教室についても,地域のフリースクール,私もお話を伺ったんですけど,私が知っているだけで3校のフリースクールが今合計で210人の受入れをしているそうなんですね。岡山市の直営のフリースクールは80人弱ですから,積極的にそのフリースクール運営者の皆さん,あるいは当事者の声も聞きながら改善に向けて検討を進めていっていただきたいと思います。
以上です。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 踏み込むといってどうやって踏み込めばいいのかよく分かりませんけど,でもこのまちって誰のためにあるのかと考えると,そこに住む人のためにある。そこというのはこの中心市街地だけじゃないですよ。周辺も含めたそういう人たちのためにある。その人たちの最大幸福って一体何なのか,そういうことを考えながら一つ一つこのハードを考えていく,またそれに合わせたソフトを考えていく,若干抽象的ですけど,そういうことでやらせていただきたいと思います。
○田口裕士 議長 以上で森山議員の質問は終わりました。(拍手)
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