録画中継

令和5年6月定例会
6月22日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
平元 道隆 議員
1 プラスチック資源の分別回収及び削減の推進について
2 養育費確保支援について
 次は,順序に従いまして平元議員。
     〔25番平元道隆議員登壇,拍手〕
◆25番(平元道隆 議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の平元道隆です。
 通告に従いまして爽やかに質問させていただきます。
 1,プラスチック資源の分別回収及び削減の推進について。
 プラスチックごみが年間数百万トンも海に流出し,生態系への影響が懸念されるといった海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題,諸外国の廃棄物輸入規制強化等への対応を契機として,国内におけるプラスチックに係る資源循環を一層促進する重要性が高まっています。これまでプラスチック製容器包装は,いわゆる容器包装リサイクル法に基づき,分別収集,リサイクルが進められてきました。一方で,プラスチック製容器包装以外のプラスチック使用製品廃棄物は,可燃ごみ等として収集,処分されています。
 令和2年7月にはプラスチックごみの削減に向けた意識改革を促す取組の一つとして,レジ袋有料化などの取組が促進され,令和4年4月から施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律により,製品の設計からプラスチック廃棄物の処理までに関わるあらゆる主体におけるプラスチック資源循環等の取組の促進が求められるようになっています。
 プラスチックごみは,廃棄物の焼却処理に伴う温室効果ガスの大きな排出要因でもあり,本市が目指す2050年二酸化炭素排出実質ゼロの実現においても,プラスチック資源循環への対応は重要な視点となっています。
 (1)プラスチック資源の分別回収について。
 本市では,令和6年3月から現在可燃ごみとして焼却処分しているプラスチックごみを資源として分別回収し,リサイクルすることにより,温室効果ガスの排出削減の取組を進めるとしています。ごみを減らし,資源循環型社会への移行の一歩とするため,ぜひとも成功させていただきたい事業です。
 以下お伺いします。
 ア,本市の資源化率をお示しください。また,本事業によりどの程度向上するとお考えか,お示しください。
 イ,本事業の対象となるプラスチックの分別の基準はどのようにされるのか,洗濯ばさみのようにプラスチックと金属でできているものなどの扱いはどうなるのか,またこれまで資源化物として回収しているペットボトルや食品トレーなどのプラスチック類についてはどのような扱いになるのか,お聞かせください。
 ウ,回収されたプラスチックはどのように再資源化されるのかを市民に示すことは重要であると思います。どのような再資源化をされるのか,お聞かせください。
 エ,本事業は,熱回収を行うサーマルリサイクルではなく,全て再製品化するマテリアルリサイクルという認識でいいのか,お聞かせください。
 オ,きちんと分別し,きれいな状態のプラスチックでなければ再資源化は難しいと考えます。プラ資源の出し方については,食品が入っていたプラスチック製の容器は食べ残しなどの汚れをすすぐなどしてから出す必要があるのか,洗うことが困難なワサビなどのチューブ類や,プラスチックとそれ以外の素材を組み合わせて作った製品についてなどはどのように扱うとされているのか,お聞かせください。
 カ,本事業は,行政による取組,仕組みづくりだけでなく,市民一人一人の意識改革を促し,環境に配慮した暮らし方を普及させていくことが重要です。ある意味で,本事業は市民の選択肢を示す事業でもあると思います。分別したくない人は従来どおり可燃ごみとして出すこともできるという選択肢を示しながらも,本市がこれまで取り組んできたESDやSDGsの取組を生かし,市民と協働して取り組んでいくことが重要であると考えます。どのように取り組んでいかれるのか,お考えをお聞かせください。
 (2)レジごみ袋について。
 令和2年7月からスタートしたレジ袋の有料化は,レジ袋辞退率の向上に寄与していると思います。マイバッグ持参も定着していますが,持参忘れやマイバッグに収納し切れない場合など,やむを得ずレジ袋を購入することもあります。
 日野市では,マイバッグ持参によるレジ袋辞退率100%を目指す姿勢は変えずに,持参忘れやマイバッグに収納し切れない場合などのやむを得ずレジ袋を購入する際に,レジ袋ではなく市の指定収集袋として活用できるレジごみ袋を購入することで,プラスチック袋を2枚から1枚に半減させ,環境負荷を軽減することを目的とする実証実験を行っています。当市においても検討してみてはどうかと考えますが,御所見をお聞かせください。
 2,養育費確保支援について。
 令和3年6月議会でも質問させていただきましたが,離婚したひとり親家庭の生活の安定と子どもの健やかな成長のため,養育費の確保は非常に重要です。先日決定された国の女性活躍や男女共同参画の分野の重点方針をまとめた女性版骨太の方針2023には,希望する全てのひとり親世帯が養育費を受領できるようにすることが重要であるという認識の下,まずは2031年に養育費の取決めの有無に関わらない全体の受領率の達成目標を40%とし,養育費の取決めをしている場合の受領率を70%とすることを目指すとしています。
 本市も養育費,面会交流に関する専門家の相談事業,令和3年度からの養育に関する公正証書等の作成を支援する補助制度に加え,今年度から養育費の支払いが滞ることがないよう新たに民間の養育費保証契約を利用する際の経費の一部を補助するとしています。
 以下お伺いします。
 (1)本市における養育費確保支援の状況についてお聞かせください。また,令和3年度に制度を利用した方の養育費の確保状況についてお示しください。
 (2)養育費が不払いであるという相談の際にはどのようにされているのでしょうか,お聞かせください。
 (3)今年度実施予定の養育費履行保証契約支援補助制度の内容についてお聞かせください。
 (4)子どものために当然のこととして養育費が支払われる環境整備や子どものための養育費に親の都合で不払いを許さない仕組みづくりが大切です。今後,市として養育費確保へ向けてどのように取り組んでいかれるのか,御所見をお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎福田広志 環境局次長  1番,プラスチック資源の分別回収及び削減の推進について順次お答えいたします。
 まず,本市の資源化率と本事業によりどの程度向上する見込みかについてです。
 本市の資源化率は,令和3年度実績で27.34%であり,年間8,000トンのプラスチックごみが再資源化できた場合には3ポイント程度向上する見込みです。
 次に,プラスチックの分別基準において,金属とプラスチックでできているものの扱い,またこれまで資源化物として回収しているペットボトルや食品トレーなどはどうなるのかについてです。
 本市では,プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律の分別基準によることとしており,大部分がプラスチックであれば回収の対象とする予定です。
 また,これまで資源化物として回収しているものの扱いにつきましては,おかやま創政会を代表されての高橋議員に御答弁したとおりです。
 次に,回収されたプラスチックはどのように再資源化されるのか,本事業はサーマルリサイクルではなくマテリアルリサイクルという認識でよいのかについて一括してお答えします。
 本市で回収したプラスチック資源は,日本容器包装リサイクル協会が選定した法人に引き渡され,マテリアルリサイクルなど,再利用製品の原料となる予定です。
 次に,プラスチック資源を排出する際の洗浄や複数の素材を組み合わせた製品の取扱いについてです。
 汚れが付着したプラスチック製品は,紙で拭ったり軽くすすぐなどして,プラスチック資源として排出していただくことになります。汚れが落とせないものなどは,可燃ごみとして排出していただきます。
 次に,ESDやSDGsの視点を生かし,どのように取り組んでいくのかについてです。
 プラスチック資源の分別回収は,持続可能な社会の実現に欠かせない取組の一つであると考えています。プラスチック資源を正しく分別できるよう周知を図るとともに,分別回収の社会的意義や環境負荷の削減効果についても広く情報提供し,市民一人一人の取組がSDGsの達成への大きな貢献となることを御理解いただけるよう,積極的な周知啓発に努めてまいります。
 次に,日野市におけるレジごみ袋の実証実験につきましては,プラスチック袋の使用を減少させる事例の一つとして参考にさせていただきます。
 以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長  2番,養育費確保支援についてお答えしてまいります。
 まず,養育費確保支援の状況,制度利用者の養育費の確保状況です。
 令和3年度の養育費確保支援制度を利用した18件については,翌年度に聞き取り調査を行ったところ,全て養育費を支払われていることが確認できています。令和4年度の31件の状況については,今年度聞き取りを行います。
 次に,養育費不払いであるという相談の際の対応です。
 各福祉事務所にある地域こども相談センター窓口では,家庭・女性相談員や母子・父子自立支援員が丁寧に内容をお聞きして,弁護士,司法書士などの専門家による相談窓口につないでおります。その窓口としては,こども福祉課が北区中央福祉事務所内で月に1回実施している養育費・面会交流相談,養育費相談支援センターの専門相談,岡山市の事業であるひとり親のピアサポートさえずりカフェで月1回実施している専門相談,そのほか司法書士会やNPO法人で行っている無料の専門相談などがございます。
 次に,養育費履行保証契約支援補助制度の内容につきましては,おかやま創政会を代表されての高橋議員に御答弁したとおりです。
 この項最後,今後の養育費確保への取組です。
 養育費確保支援制度の利用を促進するため,戸籍や住民異動窓口では,離婚届用紙に養育費確保制度の案内を添えてお渡ししております。また,地域こども相談センターでは,離婚の御相談があったときに,ひとり親家庭のしおりを使って制度の説明をしております。今後は,養育費,面会交流,児童扶養手当等の情報や専門相談窓口を掲載したリーフレットを作成し,各区役所・地域センターの情報提供コーナーなどに,より手に取りやすい場所に設置することで,別居や離婚を検討している方々へ早期に情報が入手いただけるように努めていきたいと考えております。
 また,養育費が支払い期間途中で不払いとなった場合にも早期に専門相談窓口を利用していただけるよう,市ホームページや今後作成予定のリーフレットなどによって周知に努めてまいりたいと考えているところです。
 以上です。
     〔25番平元道隆議員登壇〕
◆25番(平元道隆 議員)  御答弁ありがとうございました。
 2番から行きますけども,ひとり親家庭の状況というのは様々あると思いますけど──質問しませんから大丈夫です。養育費については,相談から確保まで一定の制度がこれで整ったと言える状況だと思います。例えば,ほかの機関に御相談されても,岡山市にはこの制度があるよと言っていただければ当事者の方の希望になる部分だと思いますし,引き続きこの不払いを減らして受領率を高めるために,この制度の周知をしっかりとお願いできたらと思いますんで,よろしくお願いします。
 1番目の御答弁ありがとうございました。重複するところもたくさんあったんですけど,洗ってから出していただくということを今おっしゃっていただいて,このことは市民への説明の際に例示なんかもやっていただけるところまでがセットなんでしょうかというのを確認させていただけたらと思うのが1個でございます。
 今回の事業は,環境事業課さんが主体となってやっておられる部分で,ただこれってSDGsの取組なんかもあるし,市民の協力を呼びかける話なんで,そこの1課,また1局の話じゃなくて,もっと全体的に話をしたほうがええんじゃないんですかというお話もるるさせていただいたんですけど,いろいろ縦割りな感はあるんだと思うんです。分かります。(笑声)ただ,この事業は本当に成功させなきゃいけない事業だと思いますし,細かいことを言って回収量が少なくなっても困る,そういう気持ちも分かるんですけど,しっかり市民の協力を得ていくというのは必要だと思います。
 それで,ここは岡山市SDGs推進本部の本部長でもある市長から,もしくは副本部長の副市長から,しっかり市民と協働して本事業を取り組んでいくという決意をお聞かせいただくと,市民も,また関わる事業者,職員の方もみんな安心して取組ができると思います。ぜひともその御決意をお聞かせいただけたらと思いますので,どうぞよろしくお願いします。
 以上で終わります。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  ここで振られるとは思いませんでした。(笑声)
 プラスチックごみの分別回収のお話であります。
 これから本格的にプラスチックごみを分別回収していかなきゃならないということになっているわけですが,このSDGsというのは当然ながらそれぞれの人たちに意識を持ってもらわないといけないということだろうと思うんです。先ほど日野市の話もされておられました。
 私は先日,東京での市長会に出ましたが,杉並区でドギーバッグというのがありますよね。生ごみの回収をできるだけ少なくしていく,そのためには食べ残しを持って帰ってもらう。当然ながら,これであたっちゃいけないんで,熱を加えてくれというようなことをそこに書き添えて渡す,こういったことをみんな,各都市いろいろと知恵を出し合ってやっているところであります。
 平元さんと環境局との間にどういう話があったのかは全く聞いておりませんが,縦割りの弊害という話を少しされておりましたけども,でも環境局って私はこの頃よく動いていると思います,様々な視点で。今言いましたように,いろんなところがいろんな視点で事業を実施していると,うちのほうも同じようなことを,えっと思うようなところまで話を持ってくることがあります。よく考えているなとは思いますが,しかしながら,やっぱり今の縦割り弊害と言われた何かがあったんでしょう。でも,そういったことを我々も虚心坦懐にいろんな意見を伺って一つでも実現に結びつけていく,そういったことは必要だろうと思いますし,ますます環境局は大変だと思いますけど,我々でバックアップしながらやっていきたいと思いますから,我々のほうにも具体的な話を聞いていただければ,両副市長もちゃんと聞く耳を持っていますので,よろしくお願いいたします。
○田口裕士 議長  以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手)
 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。
      午前11時54分休憩
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