録画中継

令和5年2月定例会
2月21日(火) 本会議 代表質問
自由民主党岡山市議団
山田 正幸 議員
1 地域防災対策について
2 岡山城主要部跡地整備方針について
3 外部専門人材の活用について
4 増加する救急需要への対策について
5 SDGs未来都市・岡山ESDプロジェクト推進
  事業について
6 区のまちづくり推進について
7 新型コロナウイルス感染症対策事業について
8 国民健康保険制度について
9 野犬対策事業について
10 証明書自動交付機の廃止について
11 文化芸術の振興について
 (1) 岡山芸術交流2022について
 (2) 岡山芸術創造劇場ハレノワをはじめとする表町
   界隈のまちづくりについて
12 移転開場40周年を迎えた中央卸売市場の今後に
  ついて
13 スマートフォン決済ポイント還元事業について
14 有害鳥獣被害対策について
15 「おかやまレキタビ」について
16 徳育と防災について
17 ゼロカーボン研究会について
18 家庭ごみの減量化について
19 公共交通について
 (1) JR桃太郎線LRT化について
 (2) 生活交通について
20 水道広域化推進プランについて
21 下水道管路施設の包括的民間委託の検討状況につ
  いて
22 学校における働き方改革の推進について
 (1) 教職員の働き方改革について
 (2) 部活動地域移行モデル事業について
 (3) ICT活用支援事業について
 (4) 学校業務アシスト事業について
 (5) 学校給食費の公会計化について
23 子育て支援について
 (1) 認可保育園等への入園について
 (2) 放課後児童クラブについて
24 校則の見直しについて
 次は,順序に従いまして自由民主党岡山市議団の代表質問を行います。山田議員。
     〔30番山田正幸議員登壇,拍手〕
◆30番(山田正幸 議員)  皆様こんにちは。私は,自由民主党岡山市議団の山田正幸でございます。
 インターネット中継で,oniビジョンで見てくださっている皆様ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。
 4月には,4年に1度の統一地方選挙があります。皆様,棄権することなく投票してくださいますようお願い申し上げます。
 今月6日未明,トルコで大きな地震がありました。死者数が4万7,000人を超えております。心が痛みます。援助の手が少しでも早く届くことを願います。
 2022年2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻してから間もなく1年になります。ウクライナの人々が,戦争に対しての恐怖を感じることなく平和に過ごせるように早くなってもらいたいと思います。
 新型コロナウイルスとの闘いも長くなりました。新型コロナウイルスに対応するために日々頑張ってくださっている医療をはじめとする多くの関係者の方々に心よりお礼を申し上げます。
 5月には,新型コロナウイルス感染症が5類になると思いますが,新型コロナウイルス感染症が早く終息することを願います。
 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
 1,地域防災対策について。
 今年は,岡山市で甚大な被害が生じた平成30年7月豪雨から5年を迎えます。豪雨災害を受けて,当局においてはポンプ場の整備や河川改修をはじめとするハード事業や自主防災組織の結成促進などのソフト事業,この両面から様々な施策が進んでいると認識しております。
 また,昨年度から防災の根幹となる地域防災計画の抜本改定が進められており,期待しているところです。
 一方で,平成30年7月豪雨以降,幸いなことに大きな災害が発生していないこともあり,時間の経過とともに市民の防災意識は薄れているのではと懸念しております。
 そこでお尋ねします。
 (1)平成30年7月豪雨を受けて取り組んでいるハード・ソフト施策のうち,主要な施策の進捗状況と今後の見込みをお示しください。
 (2)地域防災計画改定に当たり,従前計画からの主な改定点及び期待する効果についてお示しください。
 (3)平成30年7月豪雨から5年の節目の年でもあり,市民の皆様が災害の記憶を風化させないよう,改めて防災意識を向上させるような取組が必要と考えますが,今後の対策とあわせ御所見をお示しください。
 2,岡山城主要部跡地整備方針について。
 岡山城主要部跡地の整備については,昨年度末に整備の方向性が示され,今年度実施された市民参加のワークショップや事業者に対するサウンディングを経て,先般岡山城主要部跡地整備方針の案が示され,今年度中に方針として策定される予定とのことです。
 この岡山城主要部跡地整備方針では,整備の考え方として歴史・文化を生かした憩いとにぎわいの拠点となるオープンスペース(公園)を整備していくこととされ,主な整備内容としてオープンスペースの中に歴史修景,便益施設,多目的施設,防災施設を挙げられております。
 今後,ハレノワの開館もあり,市民会館の閉館など岡山城主要部跡地周辺でも変化が出てくると考えております。来年度以降,オープンスペースの整備に向けたより具体的な検討が進んでいくこととなると思います。
 そこでお尋ねします。
 (1)方針案において,来年度予定されている公募条件等の整理とは,具体的にどのようなことをされるのでしょうか。
 (2)事業手法としてPark-PFIと指定管理者制度を挙げておりますが,オープンスペース全体を整備していく中で,2種類の事業手法はどのような関係になるのでしょうか。
 (3)旧内山下小学校校舎等のエリアについては暫定活用を継続し,改めて取扱いについて検討するとのことです。旧内山下小学校校舎においては,これまでも長い年月をかけて検討されてきたと思いますが,ある程度の時期をめどに一定の方向性を打ち出すべきではないでしょうか。御所見をお示しください。
 3,外部専門人材の活用について。
 急速な少子・高齢化や人口減少,東京圏への過度な人口集中などの課題に対応しながら,地域で住みよい環境を確保し,将来にわたり活力ある日本社会を維持していくため地方創生が推進され,各自治体では地域の課題解決に向けた様々な取組が行われております。
 一方,国においては多様なキャリア形成を促進するため副業,兼業を推進することとしており,都市部の人材を地方でも生かすという観点から,副業,兼業は地方創生に資する面もあるとされております。
 岡山市においても,令和2年度から,企業等の最前線で活躍する高度な専門人材を副業,兼業を前提に戦略マネージャーとして委嘱し,その知見やノウハウを各種課題の解決に役立てていると伺っております。
 そこで,岡山市で活用する分野や人数,その実績はどのような状況でしょうか。また,今後の展望についてもあわせてお示しください。
 4,増加する救急需要への対策について。
 全国における近年の救急出動件数は,高齢化の影響等により年々増加し,人口減少に転じてもしばらくは増加し続けると予測されております。
 令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症の流行で,緊急事態宣言やまん延防止措置などによる社会経済活動の制限や人々の衛生観念の変化や受診控えなどが報道されており,岡山市の救急件数は令和2年,令和3年とも以前より1割程度減少していましたが,昨年は前年比で5,000件以上も急増し,過去最多になったと聞いております。
 一方で,全国的に救急出動件数が増加する中,他都市では隊員の疲れが一因と見られる救急車の横転事故も報道されました。今後も増え続けると予想される救急件数や終息の見えない新型コロナの流行が続く中で,本当に必要な方への救急対応に遅れが出ないようにすることが重要だと思います。
 そこでお尋ねします。
 (1)令和4年の救急件数は過去最多となっておりますが,その背景と増え続ける救急需要への対策についてどのようにお考えでしょうか。
 (2)増加する救急出動で救急隊員の負担も大きくなっていると思いますが,何か負担軽減の取組など行っているものがあればお示しください。
 5,SDGs未来都市・岡山ESDプロジェクト推進事業について。
 本市では,持続可能な社会づくりを目指し,市域全体におけるSDGsの理解促進と新たな実践行動につなげていくため,関連組織等と連携してSDGsの学びの場や機会を設けていくこと,ESDの啓発活動や活動団体の支援によりESD活動の拡大と質の向上に取り組み,ESDを推進しております。
 そこでお尋ねします。
 (1)本市では,SDGs普及促進のために岡山市SDGs推進パートナーズを募集し,市内企業への協力を求めております。今回の募集に対しての申請数をお示しください。
 (2)本市で岡山市SDGs推進パートナーズをつくり,どのような取組をしていくのでしょうか。今後の取組についてお示しください。
 (3)北九州市の取組においても参画企業を集め,補助金を交付し,各種イベントをしております。県内においては真庭市も企業を中心とし,市と協力しながら多くのイベントをしております。岡山市SDGs推進パートナーズの参画企業に補助金等を助成しながら市民参加型の各種イベントを実施していただくなどの思い切った取組も必要ではないかと思いますが,御所見をお示しください。
 (4)本市においては,ESD岡山アワードなど参画団体,地域と連携しながら積極的に取組を進めておりますが,現在の実績及び今後の目標についてお示しください。
 6,区のまちづくり推進について。
 身近なまちづくりを推進するために,区民と行政が協働しながら地域課題の解決や特色を生かした発信づくりをするために,区づくり推進事業補助金を活用している地域,団体も多くなってまいりました。
 そこでお尋ねします。
 (1)現在,区づくり推進事業補助金を利用している事業の数字の推移と現状分析,今後期待する点についてお示しください。
 (2)補助金内で利用できる補助のメニューの中で,スタッフ等の飲食などの補助は検討できないのでしょうか。補助に加える中での問題点,解決方法などがあればあわせてお示しください。
 (3)事業を活用した後の地域や団体への提案や情報共有等,フォローアップについては現在どのようになされているのでしょうか,お示しください。
 7,新型コロナウイルス感染症対策事業について。
 新型コロナウイルス感染症の第8波も少しずつ収まりつつあります。しかし,後遺症の問題,病院の体制,経済状況など多くの課題も残っております。
 政府はこの春にも季節性インフルエンザと同じ5類とする検討を進めております。それに伴い,入院勧告や行動制限といった措置が適用できなくなるのではないかという声や,一般の医療機関でも入院の受入れや診察ができるようになり,医療の逼迫が軽減されるのではという期待の声も寄せられております。
 そこでお尋ねします。
 (1)分類が2類から5類に変更されることによって一般的にどのような対応,体制の変更があるのか,お示しください。
 (2)予防接種時にも起きたことですが,5類に変わればどこの医療機関でも診てもらえることは,どこでも診なさいというものではないと思います。感染力も非常に高いことから,感染対策は当院ではできないや隔離ができない,専門家がいないのでという,やらないケースも続出するのではという不安もあります。その点についての御所見をお示しください。
 (3)以前までは病院でしか陽性,陰性の判断ができませんでしたが,今は抗原検査キットなどを用いて家庭でも結果を知ることができるようになりました。しかし,それに伴い陽性反応が出てから病院に行かなければならない際の交通手段として,公共交通機関の利用ができないという声もあります。病院までのアクセスについて御所見と対応策をお示しください。
 (4)陽性が出た際,県への陽性連絡,登録をお願いしておりますが,食品や物品の配給には市への登録も必要です。スマートフォンから登録できるとはいえ,発症中にそういった作業をしなければいけないというのは非常に難しく,登録先も複数になれば複雑であると思います。県と市の登録先の簡易化,一本化について御所見をお示しください。
 (5)新型コロナウイルス発症後の後遺症を訴える声を多く聞きます。後遺症の現状と分析,今後の対応,体制についてお示しください。
 8,国民健康保険制度について。
 日本の医療保険制度は,全国共通の公定価格の医療費,患者負担の上限設定など世界に類を見ない制度で,保険証があれば全国どこの医療機関でも受診でき,一定割合の自己負担額を支払えば全ての国民が高度な医療を公平に受けられる制度です。
 少子・高齢化の進行により,高齢者は増えるが労働人口は減っていく。そのため,経済成長が縮小し,税収は伸びない。それに反して医療費は増加していく。その結果,高齢社会の進行とともに医療費は増加していく傾向にあります。
 そこでお尋ねします。
 (1)本市における国保加入者数の減少傾向に対する現状分析と課題についてお示しください。
 (2)国保は所得に応じて保険料が増減しますが,負担割合が高くなっている現状への不安の声をよく聞きます。社会保険との一本化などいろいろな手法があると思いますが,本市における10年後の国保制度を視野に入れた問題解決について,御所見をお示しください。
 9,野犬対策事業について。
 近年,全国的に野犬が発生し,住民の方が不安になるトラブルが多発しております。本市においても郊外に多発していた野犬トラブルは都心部においても発生してまいりました。
 そこでお尋ねします。
 (1)野犬の発生に対する現状分析と対策についてお示しください。また,課題についてもあわせてお示しください。
 (2)保護された野犬をトレーニング(人なれ)し,新たな飼い主を見つけるという活動を進めておりますが,現状と課題についてお示しください。
 (3)ボランティア団体との連携について現状どのような連携がなされ,どのような活動をされているのか,お示しください。
 (4)ボランティア団体側でも一時預かりの際の場所不足や人員不足により,野犬保護活動の継続が危ぶまれているお話をお聞きしました。今後,活動を強化,継続するに当たってどのような協力が必要視されているのか,お示しください。
 10,証明書自動交付機の廃止について。
 証明書自動交付機は,平成21年4月に市内10か所に設置され,多くの市民に利用されてきました。しかしながら,令和6年11月にはリース契約が満了し,後継機種の製造がされていない,サポートもできないということからリースの更新が困難であり,令和6年11月末に自動交付機を廃止することが決まっております。市民サービスの低下にならないようコンビニ交付を推進する必要があります。
 そこでお尋ねします。
 (1)市民への周知はどのようにするのでしょうか。
 (2)コンビニ交付へ円滑に移行するための方策は考えているのでしょうか。
 11,文化芸術の振興について。
 (1)岡山芸術交流2022について。
 岡山城,岡山後楽園を中心とした歴史・文化ゾーンにおける民間との協働による新たな魅力づくり,岡山市の新たな都市ブランドの構築,若年層のまちづくりへの参加の促進等を目的に,昨年9月30日から11月27日までの51日間を会期として岡山芸術交流2022が開催されました。2016年に1回目を開催し,3回目となった今回,新聞等ではコロナの影響により来場者数は減少しましたが,市民参加が進んだとの報道もありました。
 そこでお尋ねします。
 ア,今回の開催についてどのように評価しているのでしょうか,お示しください。
 イ,市民参加数の実態を,団体名と参加人数等について具体的に数字でお示しください。
 ウ,次回への展望についてお示しください。
 (2)岡山芸術創造劇場ハレノワをはじめとする表町かいわいのまちづくりについて。
 岡山芸術創造劇場ハレノワは,昨年末に建物が完成しました。内覧したところ,重厚感があり華やかな大劇場,音響反射板もあり使いやすい規模の中劇場,自由に舞台を設定し実験的な公演が可能な小劇場,また大中小様々な練習室をも備え,市民の文化芸術拠点として大いに期待できる施設だと感じました。9月の開館が非常に楽しみなところであります。
 そこでお尋ねします。
 ア,9月1日のグランドオープンに向けて,どのように開館機運を醸成するのでしょうか,お示しください。
 イ,千日前スクエアは,先日岡山学芸館高校サッカー部のパレードでも使用され,多くの人が集まりました。今後も,表町のにぎわい創出に寄与できると考えておりますが,御所見をお聞かせください。
 ウ,時計台からハレノワまでの道が凸凹の状態です。表町からハレノワまでの人流をつくるには歩きやすい,行きやすい道とすることが重要です。時計台からハレノワまでの道について,(ア)表町商店街からの続きとして景観に配慮した舗装とすることや,(イ)アーケードの設置で表町のにぎわいにつながると考えますが,御所見をお示しください。
 エ,ハレノワを整備することでさらなるにぎわいが生まれることをきっかけに,表町かいわい全体もさらに盛り上げていきたいところです。
 旧市民病院の跡地利用については,例えば観光バスの駐車場といった観光施策の一つとして活用する方法も考えることができますし,また地域コミュニティーの場が欲しいといった地域の声もあります。現状の進捗状況をお示しください。
 12,移転開場40周年を迎えた中央卸売市場の今後について。
 岡山市中央卸売市場は,2月14日に移転開場40周年,開設60周年を迎え,一昨日の19日には記念式典が行われました。40周年を無事迎えたことは大変喜ばしく,岡山市民の食を支える重要なインフラである市場は,卸売業者をはじめとする関係業者皆様方の大変な努力で支えられていると改めて実感しております。
 しかし,現在の市場を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。少子・高齢化による食料消費の減少や消費者ニーズ,取引形態の多様化等により取引高が年々減少傾向となっており,コロナ禍以前の取引水準にもまだ回復していないとお聞きしております。
 そこでお尋ねします。
 (1)短期的,長期的にも様々な課題があると思いますが,食料品等の安定供給のために今後50周年,60周年に向けて持続可能な市場を目指していく必要があると考えます。今後どういった方法で実現していくのでしょうか,お示しください。
 (2)岡山市民に市場に目を向けてもらい,来てもらうことが市場の活性化につながると思います。SNS上で市場に対する発信や飲食店に対するアピールをすべきだと考えますが,御所見をお示しください。
 13,スマートフォン決済ポイント還元事業について。
 昨年11月にスマホ決済キャンペーンが実施されました。岡山市では4回目の実施であり,市民の皆さんも少しずつスマホ決済に慣れてきたこともあり,多くの方が利用されたのではないかと思います。
 そこでお尋ねします。
 (1)改めてこの事業の目的やターゲットをお示しください。
 (2)第4弾では決済事業者を3社から2社としたことなどの変更を行っておりますが,変更の理由をお示しください。
 また,今回のキャンペーンの成果について,どこで支払われているのか分析結果もあわせてお示しください。
 (3)スマホ決済に不慣れな方などを対象に実施した公民館講座の実績についてお示しください。
 14,有害鳥獣被害対策について。
 イノシシ等の有害鳥獣による農作物被害等への対策についてはこれまでも実施されておりますが,被害のあった地域に応じた支援策が必要だと考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)昨年度からモデル実証地区を事業展開されておりますが,どのような事業の成果,地元からの意見があったのでしょうか。
 (2)捕獲する人員を増強することが必要だと考えます。御所見をお示しください。
 (3)来年度はどのような有害鳥獣対策を想定されているのでしょうか。
 (4)精魂を込めた作物が鳥獣被害で収穫できないとなると,関わった方の落胆する様子が目に浮かびます。
 被害対策の拡充が必要だと考えます。例えば補助金をアップして捕獲しやすいおりの設置または高齢者だけに捕獲を委ねるのではなく,若い人たちと連携した捕獲策はいかがでしょうか。御所見をお示しください。
 15,おかやまレキタビについて。
 岡山には古代吉備の時代から脈々とつながる歴史があり,昨年12月には岡山市の歴史を魅力的に伝えるための特設ウェブサイトおかやまレキタビが公開されたところです。
 そこでお尋ねします。
 (1)おかやまレキタビを作成するに当たり,工夫した点をお示しください。
 (2)おかやまレキタビは,項目ごとに分かれていたり,漫画のように読みやすいと感じますが,さらなる充実で観光につなげたり,岡山の歴史に興味を持ってもらう工夫をしてはどうかと考えます。そのために,魅力を伝える動画を作成してはどうでしょうか。御所見をお示しください。
 (3)令和5年度は,おかやまレキタビをどのように展開していくのでしょうか。具体的な目標についてお示しください。
 16,徳育と防災について。
 日本の将来は,日本の若者,子どもがどう日本を担っていくのかにかかっていると思います。偉人の生き方を知り,日本,岡山のために尽くしたことを知ってもらいたいのです。自分の住んでいる岡山にこんなにすばらしい先達がいたんだと知り,立派な先達たちがつくった日本に誇りを持ってほしいのです。そして,日本の将来のために,日本の将来を担っていく子どもたちに頑張ってもらいたいと思います。
 岡山市議会議員である私は,郷土岡山の偉人の生き方を学んでもらいたいのです。例えば,平安京遷都を進言した和気清麻呂,江戸時代初期の三名君の一人である岡山藩主池田光政,岡山藩政確立期の中心人物である津田永忠,藩の財政の立て直しをした山田方谷,児童福祉の父である石井十次の生涯を知り,世のため人のために尽くす尊さを教えることが大切です。このような教育こそが知育,体育と並ぶ徳育として必要ではないでしょうか。
 徳育として世のため人のために尽くすことは,人と人とのつながりをつくることにもつながると思います。岡山は災害とは無縁と思われていましたが,いつ災害が降りかかってくるか分かりません。防災には自助,共助,公助が必要だと言われていますが,徳育を通して自分の役割と奉仕の精神の尊さを子どもたちに教えることで,特に共助を意識することが大切だと思います。
 そこでお尋ねします。
 (1)郷土岡山の偉人に関する教育について,こども園,小学校,中学校の教育現場では園児,児童,生徒に対してどのように取り組んでいますか。
 (2)自助,共助,公助の視点を踏まえた防災教育について,本市の教育ではどのように指導していますか。
 17,ゼロカーボン研究会について。
 本市では,2050年のゼロカーボンシティの実現に向けて,昨年度より産業界や連携中枢都市圏の市町と一緒にゼロカーボン研究会を開催してきております。先日,今年度予定していた5回の開催を終えたところとお聞きしております。
 先進事例の研究はとても大切であり,その情報をみんなで共有し,検討し,事業化していくことがゼロカーボンシティの実現に欠かせないと考えております。研究会で研究した内容が,参加した皆さんに大きく広がっていくよう期待して質問いたします。
 (1)9月議会で研究会の開催状況について答弁いただいたところですが,その後の開催内容についてお示しください。
 (2)出席者はどのような感想を持っていますか。
 (3)研究内容の事業化に向けた取組と事業化したものがあればお示しください。
 (4)岡山市においても研究内容をより一層生かしていくべきと考えますが,どのようにお考えでしょうか。
 18,家庭ごみの減量化について。
 近年,家庭から出る家具や家電製品など,粗大ごみの量が増加しているとお聞きしております。しかしながら,出された粗大ごみの中には,とてもごみとは思えないまだまだ使うことができる物がたくさんあると思います。ごみを増やさないためにも,これらの物を必要とする方々に使ってもらうなど,もっと物を大切にする,再利用するという気持ちを市民に持っていただく取組を進めていくことが重要であると思います。
 岡山市では,令和5年1月に株式会社ジモティー及び株式会社マーケットエンタープライズと,再利用の促進を目的とした新たな取組を始められました。このような不要となった物を再利用していく仕組みは,市民の再利用に対する気持ちをさらに高める非常にすばらしい取組であると思います。今後の成果を期待します。
 そこでお尋ねします。
 (1)家庭ごみの中で,過去3年の粗大ごみの量についてお示しください。
 (2)この事業の内容はどのようなものか,またどのような効果があると考えていますか,お示しください。
 19,公共交通について。
 岡山市では,地域拠点における公共交通の利便性を向上させるため,都心へのアクセス性に優れた公共交通中心の交通体系への転換とともに,地域拠点での公共交通の維持,確保に取り組んでおります。このうち,地域拠点と都心を結ぶ公共交通の強化として桃太郎線のLRT化,地域拠点の日常の移動手段の確保として生活交通の導入に取り組んでおり,これらの進捗状況などについて質問いたします。
 (1)JR桃太郎線LRT化について。
 ア,昨年12月にJRから岡山市長,総社市長に申入れがある予定でしたが,突然延期されたと伺っております。申入れの内容は何だったのか,お示しください。
 イ,延期されて以降,現在まで何か動きはなかったのでしょうか,お示しください。
 ウ,改めて今後の協議の予定とJR桃太郎線LRT化の目的をお示しください。
 (2)生活交通について。
 ア,東区の幸島地区,朝日地区において,デマンド型乗合タクシー導入の検討がされていると聞いておりますが,検討に至った経緯をお示しください。
 イ,両地区において,現在はどのようなことを検討しているのか,お示しください。
 ウ,両地区における導入までのスケジュールをお示しください。
 エ,デマンド型乗合タクシーを検討する際,個人が負担する金額や路線バスのバス停までしかタクシーで行けないといったハードルがあるとの声を聞きます。また,路線バスがない地域もあるため,市民の足の確保としてタクシーチケットが欲しいとの声も聞きます。このような声に対して,どのような対策を検討されているでしょうか。御所見をお示しください。
 20,水道広域化推進プランについて。
 水道事業を取り巻く環境は,急速な人口減少や施設の老朽化等に伴い厳しさを増しております。全国いつでもどこでも使える水道を将来にわたって継続するためには,水道事業の基盤強化が必要であるという考えの下,国においては都道府県に対し市町村の区域を超えた連携を推進する水道広域化推進プランの策定を要請し,これに基づいてこのたび県において岡山県水道広域化推進プランが策定されました。
 プランでは,県内を3ブロックに分けて統合した場合や県内全域を統合した場合のシミュレーションをされたようです。
 そこでお尋ねします。
 (1)県内統合またはブロックごとに統合した場合,本市にどのような影響がありますか。
 (2)シミュレーションに対する本市の考え方をお示しください。
 (3)プランに対し岡山市として今後どのようなスタンスで臨まれますか。
 21,下水道管路施設の包括的民間委託の検討状況について。
 下水道施設の老朽化が急速に進む一方,管理する市職員のマンパワーにも限界があります。令和4年9月議会の代表質問において,包括的民間委託についてお尋ねしたところ,年度内には一定の方向性はお示しできればと考えていますと答弁いただきましたが,その後の検討状況についてお示しください。
 22,学校における働き方改革の推進について。
 (1)教職員の働き方改革について。
 令和5年度当初予算では,学校における働き方改革の推進に関する様々な事業予算が計上されております。
 公立学校の教育公務員の1日当たりの勤務時間は,7時間45分と定められております。在校時間から勤務時間及び自己研さんの時間を差し引いた時間外在校等時間は,令和4年度実態調査では1か月当たり小学校で45時間,中学校で56.6時間となっております。
 働き方改革の削減目標及び具体策は,教職員,組合役員など35名によるワーキンググループにより検討され,今月6日の子ども・文教委員会において岡山市立学校園における働き方改革推進方針(案)として示されました。
 推進方針目標では,時間外在校等時間が月45時間を超える教職員ゼロを目指すものの,当面の目標として令和5年度に月80時間を超える教職員をゼロに,令和6年度に月60時間を超える教職員をゼロにする。また,年次休暇取得率を70%とするなどの数値目標が示されております。
 そこでお尋ねします。
 ア,自己研さんの時間とは,何のためのどのような時間なのか,お示しください。
 イ,働き方改革を推進するため,業務の効率化,平準化など4本の柱に基づいた視点から様々な取組を進めることが示されております。令和5年度,令和6年度における時間外在校等時間削減の目玉的な取組についてお示しください。
 ウ,働き方改革の推進方針の進行管理については,学校・園の管理職を中心に各学校・園が目標を立て取り組むこととしております。推進方針を策定する岡山市教育委員会の役割をお聞かせください。
 エ,年次休暇取得率の向上には,休みやすい環境づくりが大切です。学校管理職の役目,具体策についてお示しください。
 (2)部活動地域移行モデル事業について。
 令和4年6月にスポーツ庁から,8月には文化庁からそれぞれ運動部活動及び文化部活動の地域移行に関する検討会議の提言が示されております。提言書では,部活動の地域移行は子どもたちがスポーツや文化芸術等に継続して親しむことができる機会の確保とともに,学校の働き方改革及び学校教育の質の向上にもつながるものとしております。
 市は,これまで文化部活動を含めて令和11年度に完全移行することを目指し,大学やスポーツ団体等との連携の方向性について協議を進めているとし,今月6日の子ども・文教委員会において令和5年度モデル事業(案)が示されました。
 そこでお尋ねします。
 ア,モデル事業では岡山大学,IPU・環太平洋大学の学生を近隣の京山中など3校に派遣する指導者派遣,また灘崎中の全ての休日部活動へ部活動指導員を配置する取組が予定されております。モデル事業における教育委員会及び市民生活局の役割についてお示しください。
 イ,市はこれまで地域移行を進めるに当たり,学校,生徒,保護者,地域及び関係者への周知や理解をいかに得るかが課題であると御答弁されております。モデル事業において,それらはどのように行い,どのような反応があったのでしょうか。
 ウ,モデル事業予算における指導者派遣謝金及び報酬の考え方,金額についてお示しください。
 また,委託料の積算基準についてお示しください。
 (3)ICT活用支援事業について。
 児童・生徒に1人1台端末を配付する国のGIGAスクール構想を受け,本市では令和4年度から1人1台端末,クロームブックを使った事業が始まり2年となります。
 学校現場においては,端末及びネットワークトラブルへの対応,各種設定業務など,1人1台端末環境の円滑な運用を支える運用面の支援のさらなる強化が求められております。来年度予算では,ICTのさらなる活用を促進するための運用支援や人的支援に要する予算が上程されております。
 そこでお尋ねします。
 ア,学校現場における端末やネットワークトラブルについて,具体的内容と件数及び運用面の支援についてお示しください。
 また,端末の家庭への持ち帰り状況についてお示しください。
 イ,働き方改革への貢献度は,学校ICTサポートデスク業務委託及び保護者連絡ツールアカウントの利用が高いと思われます。事業内容及び教職員,児童・生徒,保護者,それぞれにとってどういったメリットがあるのでしょうか。
 (4)学校業務アシスト事業について。
 学校業務アシスト事業は,アシスト職員が教員業務の一部を軽減することで,教員が本来の専門性を生かした業務に専念できるとともに,子どもたちと向き合う時間ができ,教育環境の向上を図ることを目的としております。
 令和5年度予算では,令和4年度までのアシスト職員の配置基準を見直すもので,具体的には大規模校は週30時間,中規模校は週20時間,小規模校は週10時間の週当たりの配置時間数を各校5時間程度増やしたと聞いています。これはコロナ禍における事務負担増や学校アンケート結果等を踏まえて時間数増としたものと聞いております。
 そこでお尋ねします。
 ア,アシスト職員の職務内容をお示しください。
 イ,教職員の過重労働については一定の理解はいたしますが,教諭や管理職の負担の増加要因についてお示しください。
 災害対応や地域行事など,本来学校が担うべき以外の業務も増加しているとお聞きしますが,市各局において学校業務の見直しも必要ではないでしょうか。
 (5)学校給食費の公会計化について。
 岡山市学校給食の実施及び学校給食費の管理に関する条例が上程されております。条例の制定は,令和6年度から開始予定の市が実施する学校給食及び学校給食費の管理に関し必要な事項を定めることを目的としております。
 条例では,徴収額について学校給食費の額及び納期限は規則で定めるとしております。
 そこでお尋ねします。
 ア,現在の小・中学校給食において,1食当たりの平均的な経費と内訳,現在の徴収額と考え方について,直営,民間委託,小学校,中学校別にお示しください。
 イ,給食費の無料化が求められております。公会計化での徴収額の考え方をお示しください。
 また,学校給食費の減免については,市長が特別の理由があると認める場合としておりますが,特別な理由についてお示しください。
 23,子育て支援について。
 (1)認可保育園等への入園について。
 平成28年,大森市長は岡山市内のどこかに空きがあれば待機児童にカウントしないとの待機児童の定義を,第3希望までに入れない方を待機児童にすると変更しました。この市民の実態に寄り添った変更は,置き去りになっていた受皿整備と保育士確保策につながり,今年度の入園では何十年と続いていた待機児童問題はほぼ解消しました。
 昨年5月の市長記者会見において,今後は量的に安定した保育環境を維持していくとともに,障害児保育の充実など個別事情がある方でも入園しやすい保育環境になるよう質の向上を進めてまいりたいとさらなる目標を掲げられました。
 また,先月24日の市長記者会見では,令和5年4月の認可保育園等入園申込み状況(1次募集)について,昨年に比べ申込者・内定児童数ともに増えたことが発表されました。
 そこでお尋ねします。
 ア,現在2次調整中ですが,令和5年4月1日における最終未入園児童数及び待機児童数の見込みについてお示しください。
 イ,これまで行われてきた保育士確保対策の評価,継続についてお示しください。
 ウ,障害児保育の充実など,個別事情がある方の入園しやすい保育環境の改善点をお示しください。
 エ,先月27日開催の令和4年度第1回岡山市子ども・子育て会議において,岡山市子ども・子育て支援事業計画2020及び保育の利用定員について議題としております。どういった議論が行われたのでしょうか。
 (2)放課後児童クラブについて。
 市立放課後児童クラブへの移行から3年が経過。令和2年度22クラブ,令和3年度43クラブ,令和4年度66クラブ,そして来年度は67クラブとなり,地域住民が組織する運営委員会方式の放課後児童クラブは18クラブとなります。
 先月27日,令和5年度岡山市立放課後児童クラブの入所決定がされております。1次募集結果ですが,5,517人の入所が決定,390人が未入所となり,市は当面の対応として入所辞退・退所者の随時把握,支援員の確保,学校施設の活用,民間クラブ等の活用により,一人でも多くの児童を入所させたいとのことです。
 そこでお尋ねします。
 ア,当面の対応策により,どの程度の児童が入所可能となるのでしょうか。対応策別にお示しください。
 イ,市は,当初運営委員会方式の児童クラブ86クラブの全てを令和4年度までに市営クラブに移行する方針でしたが,いまだ67クラブにとどまっております。働きかけと現状についての認識をお示しください。
 ウ,課題は,慢性的な支援員不足ともお聞きします。支援員の待遇改善が必要ではないでしょうか。地域クラブとの賃金格差を含め,御所見と改善策をお示しください。
 24,校則の見直しについて。
 新聞紙上では,学校での理不尽なルールを定めたブラック校則をめぐり様々な意見が取り沙汰されております。文部科学省では,校則の性質について学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的範囲内において校則を制定し,児童・生徒の行動などに一定の制限を課することができ,校則を制定する権限は学校運営の責任者である校長にあるとしております。
 市の教育委員会では,これまで校則の見直し等に関する取組事例について全ての学校に周知しており,今後も校則の見直しに必要な情報を適切に提供するとしております。
 そこでお尋ねします。
 (1)校則の見直しについてどのようにお考えでしょうか,お示しください。
 また,各学校への取組事例の周知及び必要な情報を提供する目的,趣旨についてお示しください。
 (2)これまで校則見直しの取組状況の把握に努められたとお聞きします。市立中学校及び義務教育学校のうち,校則の見直しや検討中の学校数についてお示しください。
 また,見直した内容,課題,問題点をどのように把握しておられ,どのような助言をしてこられたのでしょうか,お示しください。
 御清聴ありがとうございました。
 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。
 御答弁をお願いします。(拍手)
○和氣健 議長  質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
      午後2時10分休憩
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