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藤原 哲之 議員
令和5年2月定例会 2月27日(月) 本会議 個人質問
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内容
会議録
令和5年2月定例会
2月27日(月) 本会議 個人質問
自由民主党岡山政隆会
藤原 哲之 議員
1 岡山市の農業施策について
2 岡山市の防災施策について
3 岡山市の消防団について
4 岡山市の教育施策について
午前10時1分開議
○下市このみ 副議長 皆さんおはようございます。
これより2月定例市議会第6日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は39名であります。
─────────────
○下市このみ 副議長 会議録署名議員に松本議員,赤木議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○下市このみ 副議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
個人質問
甲第2号議案~甲第72号議案
─────────────
○下市このみ 副議長 日程に入ります。
日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案令和5年度岡山市一般会計予算について以下71件の議案についてであります。
これらを一括上程し,個人質問を行います。
それでは,順序に従いまして藤原議員。
〔13番藤原哲之議員登壇,拍手〕
◆13番(藤原哲之 議員) 皆さんおはようございます。自民党岡山政隆会の藤原哲之でございます。
今回,4期目の最後の質問となりますので,この4年間で質問し答弁いただいた内容のうち,今後の検討課題,研究していくと言われた項目について再度質問させていただきます。
今回のコロナについては,第8波もそろそろ終えんに向かっているようなので少し安心しておりますが,県,市において小・中・高校の卒業式においてはノーマスクで実施するように通知されたということで大変に驚いております。まだまだ県下では200人前後の方が感染されている現状を見るに,あまりにも性急過ぎると感じております。現在,インフルエンザの流行も見られている上,今後いつ頃第9波が拡大してくるかも見通せない中での県,市の姿勢に疑問を感じております。各家庭,個人の判断に任せるべきであるとも思っております。
さて,今年猛威を振るっておりましたラニーニャ現象も収束に向かっているそうで,今までのような極端な寒波は来ないのではないかと思っております。また,今年の桜の開花ですが,岡山市においては今年に限り3月31日に咲き始め4月9日に満開になる,このような予想になればいいなと思っております。
それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
大きな1つ目,岡山市の農業施策について。
1,防災重点ため池について。
岡山市においては,平成30年豪雨を踏まえ,66か所であった防災重点ため池を令和2年10月の防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法により再選定され,908か所に再指定されております。当初指定されていた66ため池の整備は済んだのでしょうか。済んでいないのであれば,今後の整備計画をお示しください。
次に,再指定されている908ため池の調査状況,今後の整備計画をお示しください。
2,米価下落・肥料高騰対策について。
昨年9月補正において,肥料高騰対策,ハウス栽培を対象にした燃油高騰対策として総額2億3,000万円の補正予算が組まれております。肥料高騰などの中,農家の営農に対する一助になったと思っております。その補助事業の現在までの活用状況をお示しください。十分に活用されていると思われているのでしょうか。来年度においては,どのような支援を考えておられるのか,お伺いいたします。
3,農業後継者の確保,支援について。
昨年は異常気象の影響もあり,米の品質が悪く2等米や3等米が主流となってしまい,米価は大きく下落してしまいました。その上に,ロシアのウクライナ侵攻が重なり,肥料,農業用資機材などの高騰で農家の営農意欲も低下してしまいました。これでは,農業を次世代に継がせようにもちゅうちょしてしまいます。また,農業従事者の高齢化も進む中,このような状況では新たに新規就農しようにも将来展望が見えてまいりません。国においても,危機感を持って様々な施策を考えておられるようですが,今までとどのように変わるのか見えてまいりません。
岡山市で新規就農しようとする場合,どのような支援が受けられるのか,お示しください。また,新規就農者に対して相談やフォローアップの窓口として就農サポートセンターを設置されておりますが,ここまでの取組,実績についてお示しください。そのほかにも,ソフト面での効果的な支援策についてもお示しください。
4,イノシシ対策について。
毎回のように取り上げておりますイノシシ対策についてであります。
イノシシの捕獲等については,常日頃から猟友会の駆除班の方々の御協力をいただいていることに大変感謝いたしております。岡山市においては,イノシシの年間捕獲頭数の目標を4,700頭とされております。岡山県全体で見ますと,毎年2万頭を超える捕獲が報告されております。しかし,私の暮らす地域においては,イノシシによる被害の減少は見られておりません。1頭当たりの捕獲奨励金について,岡山県は非狩猟期間のみの助成をしておられますが,私としましては狩猟期間,非狩猟期間,どちらの期間においても奨励金は同額にして1年を通じて狩猟できるように県に要望していただきたいと思っております。前回の答弁では,県に伝えるということでしたが,県の御意見はどうであったのか,お伺いいたします。
また,防護柵の個人補助についてであります。
イノシシが多く出現するところでは耕作放棄地が増え,ほとんどの方が自分で設置されております。共同での設置は無理ではないのかと思っております。イノシシ対策をどのように講じていくかについては,関係団体を含め調整していくと言われておりましたが,どのような対策が話し合われたのでしょうか。
5,農業委員会について。
前回の議会において,農地の下限面積が撤廃されることに伴い,今までのように農地利用最適化推進委員さんの方が現地確認されるのであれば業務量が増大しマンパワーが足りなくなるおそれはないかと質問させていただきました。答弁では,法施行後の申請状況等を注視していくとのことでした。下限面積が撤廃されれば,農地を所有し耕作される方が増加していくと考えられます。その一方で,農業委員会へは農地法3条の申請件数が増加し,推進委員の業務にも多大な影響が及ぶのではないかと懸念されております。推進委員の業務がこれまでよりも増加した場合の対応についてお伺いいたします。
大きな2つ目,岡山市の防災施策について。
トルコにおいて2月6日,マグニチュード7.8の地震が発生し,犠牲になられた方が5万人を超えたということで世界中を驚かせております。亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに,被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。
このような悲惨な自然災害を目の当たりにしますと,我々の暮らす地域のことが心配になってまいります。南海トラフで大きな地震が起きると,岡山においても大きな被害が起きると言われております。その対策に国,県,岡山市は本気で取り組んでいると確信いたしております。
そこで何点かお伺いいたします。
1,国においては,締切り堤防の耐震補強事業に取り組んでおられます。その進捗状況と今後の見通しをお聞かせください。国管理区間の旭川堤防の耐震補強は済んだのでしょうか。
2,県においては,倉敷川,笹ケ瀬川の河川整備に取り組んでいると聞いております。その進捗状況と今後の見通しについてもお聞かせください。宮川河口部における樋門整備については,進展しているのでしょうか。
3,これらの事業に対する岡山市の対応についてお示しください。
大きな3つ目,岡山市の消防団について。
1,岡山市においても,消防団員の減少化に歯止めがかかっておりません。そこで,消防当局は今回,岡山市消防団員の定員,給与,服務等に関する条例の一部改正を提案されております。今までの条例においては,消防団員は市内に居住する者と定められておりましたが,今回その条件を緩和し市内に勤務する被雇用者及び通学する学生も対象とすることとしております。その趣旨と目的については,我が会派の代表質問において答弁いただいておりますので伺いませんが,当局としてはどのくらいの方が新しく入団されると思われているのでしょうか。
2,新しく団に入られても,その方々が出動できるのは昼間だけで,土日の休日,夜間には出動できないのではないかと思うのであります。単なる数合わせにしかならないのではと思っております。また,その方々は操法訓練も受けられないのではないかと危惧いたします。当局として,新しく入団された方にはどのようなことを期待されているのでしょうか。
3,現在,国の操法大会は水出し操法が行われておりますが,岡山市においてはいまだに取り組もうとしておられません。早急に訓練場所の整備に取り組んでいただき,国,県の水出し操法大会に出場していただきたいと考えますが,当局の御所見をお伺いいたします。
大きな4つ目,岡山市の教育施策について。
1,不登校対策について。
不登校の要因については,あまりにも多くの要因があり簡単には特定できないと思っております。しかしながら,不登校児童・生徒の数は年々大きく増加しております。岡山市の取組としては,スクールカウンセラーや不登校児童生徒支援員による支援を行っていると伺っております。それぞれの配置状況,業務内容,そして今後の不登校児童生徒支援員の取組についてお示しください。
2,防犯カメラ設置について。
最近,我々の地域においても,不審者の情報を聞くようになってきております。子どもたちの安全・安心のためにも,また地域の安心のためにも,防犯カメラの設置は大変重要なことであると思っております。現在の小・中学校への設置状況をお示しください。また,学校の防犯についてはどのように考えられているのか,お伺いいたします。
3,少人数学級について。
国が令和3年に義務教育標準法を改正し,公立小学校における1学級当たりの上限人数を35人としております。
ア,岡山市の現状をお示しください。どこまで進んでいるのでしょうか。
イ,マンモス校においては,プレハブ校舎で対応されたのでしょうか。
ウ,学級数が増えたことにより,教員数も増えたと思いますが,どのぐらいの増員となったのでしょうか。
エ,また,今後の教員の採用計画についてもお示しください。
4,灘崎の旧公民館跡地活用について。
灘崎の旧公民館の解体工事もほぼ終わり,約2,500平米の更地となっております。この跡地と旧灘崎町役場の駐車場とを合わせると,約4,500平米の公共用地ができております。さきの6月議会では,跡地の利活用希望の照会を行っていると言われておりましたが,利用の申込みはあったのでしょうか。ないのであれば,やはり教育委員会の行政財産として活用していただきたいと思っております。旧公民館用地から約200メートルのところに灘崎小学校が,そして約300メートルのところに灘崎中学校がございます。毎年,卒業式,入学式,運動会などの大きな行事のときには,臨時の駐車場として旧町役場跡地が活用されております。それでも,駐車場が足りておりません。この跡地も駐車場として活用していただきたいと考えますが,当局の御所見をお示しください。
5,通学路の安全対策について。
最近住民の方から,横断歩道の白線が薄くなり子どもたちが危険であるので白線を引き直していただきたいとの要望をよくお聞きいたします。特に通学路の白線が薄くなっているのをよく見ます。横断歩道の管理は警察の所管でありますが,学校としても現状の把握に努め県警に要望すべきであると考えます。現状をお示しください。
6,教員の働き方改革について。
ア,最近は教員のパワハラ報道はあまり見受けられませんが,ハラスメント防止に向けどのような対策をされているのでしょうか。
イ,また,教員の負担を軽減するための方策として,学校業務アシスト職員を配置されておりますが,その業務内容についてお示しください。
ウ,そのほかに,どのような取組をされ教員の時間外在校等時間の短縮を図られているのでしょうか。
7,食品ロス対策について。
岡山市においては,毎年6月に残食量調査をしていると伺いましたが,年々減少はしているのでしょうか。SDGsの観点からも,教育委員会の取組についてお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○下市このみ 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さんおはようございます。
それでは,藤原議員の質問にお答えします。
私は,農業後継者の確保ということで,新規就農の場合の支援,また就農サポートセンターの取組,実績,ソフト面での効果的な支援策についてお話しします。
2020年の農林業センサスによると,岡山市の農業従事者の平均年齢は70.9歳と高く,総農家数は平成22年が1万2,691戸だったのに対して令和2年は8,498戸と減少しております。新規就農者の確保,育成は,重要な課題であると認識しております。その新規就農者のスムーズな参入を促すための各種研修や補助制度などを実施しているところであり,平成21年度から岡山市就農サポートセンターを設置し市内外の就農相談会に参加するなどし,毎年200件前後の相談を受けているところであり,その結果年間30名程度が新規に就農しております。
就農サポートセンターにおける新規就農への相談内容では,農地の確保ができないとの意見が多かったとのことであります。農業関係者からヒアリングすると,ハウスなどの撤去ができさえすれば優良農地として再生できるが,多くの費用がかかるため撤去できていない農地があるということが分かったわけであります。現在,ハウスの撤去費用に対する支援策がなかったため,来年度新規事業として新規就農者サポート事業を創設し,ハウス撤去費用や農地の賃料への支援など新たに実施することとしたものであります。この事業の活用により,さらなる新規就農者の確保や営農支援を行ってまいりたいと思います。
以上で答弁は一連終わるんですけど,藤原議員がおっしゃったように国においても危機感を持って施策を考えているんでしょうが,なかなかその変化が見られない。我々も,その財源の範囲内でいろいろと農業を従事している方に聞いてやっている。こういう中では精いっぱい担当のほうはやっているという認識はありますが,ただやっぱり隔靴掻痒の感がある。大きなシステムが変わらないと,農業問題というのはうまくいかないんじゃないかなと,私は個人として考えているところであります。今のロシアの侵攻によっての様々な食料価格の高騰,また肥料の高騰等,そして我々日本のカロリーベースで38%という非常に低い自給率,様々な点に私はいろんな課題があるだろうと思います。我々としてできること,今農協さんも本当に積極的にやっていただいているという感じはするんですが,大きなシステムを変えていく,こういったことが必要なんじゃないかなと思っております。一緒になってやらせていただければと思います。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 1,岡山市の農業施策についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。
防災重点ため池について,当初指定された66ため池の今後の整備計画と再指定された908ため池の調査状況,整備計画についてです。
当初指定された66か所の整備状況については,改修済みが37か所,改修中が7か所,残りが22か所となっております。再指定された908か所ですが,現在は廃止等を行った結果,防災重点農業用ため池が902か所となっており,先ほどの残り22か所も含まれております。防災重点農業用ため池902か所について,令和3年度から県と連携して劣化状況調査や豪雨・地震耐性評価などを順次行っており,その結果に基づき令和5年度から優先順位をつけて改修や廃止工事,低水管理を含む防災工事等を実施していく予定です。
次に,昨年9月補正予算で実施した肥料高騰対策と燃油高騰対策の活用状況,十分に活用されているか,来年度はどのような支援を考えているのかについてです。
岡山市肥料価格高騰対策支援金では,2,534件の申請があり1億5,174万円の支援を行いました。また,岡山市燃油価格高騰対策支援金では,214件の申請があり2,936万8,000円の支援を行いました。
十分に活用されたかについては,自民党新政会を代表されての花岡議員に御答弁したとおりです。
また,来年度の支援については,公明党を代表されての田尻議員に御答弁したとおりです。
次に,イノシシ捕獲の県助成について年間を通じて同じ額にするよう県に伝えるとの答弁であったが,県の意見はについてです。
岡山県には,イノシシの捕獲奨励金の交付額を通年に拡充するよう備前地域鳥獣被害防止対策推進連絡会議において要望しましたが,岡山県からは有害捕獲を優先して捕獲奨励金を予算の範囲内で交付する方針と聞いております。
次に,防護柵の個人補助,イノシシ対策を関係団体と調整していくと言われたが,どのような対策を話し合われたのかについてです。
猟友会岡山支部,JA岡山,JA晴れの国岡山等に参画していただいている岡山市地域鳥獣被害防止対策協議会において,岡山市鳥獣被害防止計画の作成と目標達成に向けた取組について意見交換を行っております。
なお,防護柵につきましては,まとまって設置したほうが効果が高く個々の負担軽減も図られることから,なるべく広範囲で設置していただきたいと考えておりますが,周りが水路や傾斜地であるなど地形的条件等により農地が連続せず複数で取り組めない場合には1戸であっても補助の対象としております。
以上です。
◎池上克己 第一農業委員会会長職務代理者 農地法3条の申請件数が増えた場合の農地利用最適化推進委員の業務量増加への対応についての御質問にお答えいたします。
推進委員は,主に農地の利用状況確認等の現地調査を担当しており,法施行に伴い調査件数が増える場合も考えられます。このような業務量の増加に対しましては,タブレット端末の導入等による業務の効率化や推進委員相互の協力体制の強化,農業委員との連携等により推進委員の業務が円滑に進められるよう努めてまいります。
以上でございます。
◎小川祥子 産業観光局長 2,岡山市の防災施策についての項,国において締切り堤防の耐震補強事業に取り組んでいるが,その進捗状況と今後の見通しについてです。
児島湾締切り堤防の耐震化対策については,国営総合農地防災事業により総事業費260億円,事業期間は令和元年度から令和12年度までの12年間の予定で,締切り堤防1.35キロメートル及び排水樋門等7門の耐震化工事が進められております。進捗状況については,二重締切り鋼矢板を設置する締切り堤防の耐震化工事や排水樋門堰柱の耐震化工事を実施中であり,令和4年度末時点の予算ベースで23%の進捗率で,計画的に進められているとお聞きしております。
なお,令和5年度以降についても,引き続き令和12年度の事業完了を目指して締切り堤防及び排水樋門の耐震化工事を進める計画とお聞きしております。
以上です。
◎番場伸幸 下水道河川局長 同じ項,国管理区間の旭川堤防の耐震補強についてです。
東南海・南海地震等の大規模地震が発生した際,地盤の液状化現象により堤防が沈下または崩壊することで,その後に発生が想定される津波の遡上により甚大な浸水被害が懸念されます。国において河川整備計画に位置づけられた河口部から2.1キロメートル区間では,高潮対策とあわせて平成27年度に右岸,令和2年度に左岸の耐震対策工事が完了したところです。
次に,倉敷川,笹ケ瀬川の河川整備の進捗状況と今後の見通し,また宮川河口部における樋門整備の進展についてです。
倉敷川については,県が平成23年に河口から倉敷市の塩干橋付近までの約12.2キロメートルを対象区間として,おおむね30年間の河川整備計画を策定し,これまで県道岡山・児島線の新稔橋上流区間の築堤等を実施しています。現在は,流下能力の低い郷内川との合流部付近の河道掘削を行っており,今後も新稔橋下流区間の築堤及び河道掘削等を実施していく予定と聞いております。
一方,笹ケ瀬川については,平成20年に河口から中川合流点までの約12.4キロメートル区間について倉敷川と同様に河川整備計画を策定し,平成26年度に足守川合流点から上流の比丘尼橋までの約3.7キロメートル区間が概成し,その後足守川合流点から国道30号笹ケ瀬橋までの区間で堤防かさ上げを行い,現在は河道掘削を行っています。今後も引き続き,この区間での事業実施を行っていく予定と聞いております。
また,宮川河口部における樋門整備については,地元関係者と協議している状況と聞いております。
もう一点,岡山市の対応についてです。
これらの事業は,防災上極めて重要であることから,今後とも国,県との意見交換会や期成会,推進協議会,政策提言等を通じて事業の早期完了について要望してまいります。
以上です。
◎松岡浩志 消防局長 大きな3番,岡山市の消防団についての項に順次お答えします。
まず,条例改正による入団者数についてです。
政令指定都市中,人口規模が本市と同程度の都市では,平均で約1.2%の団員が市外居住者であるとお聞きしており,本市においても同程度の割合となる50名の入団を将来的に見込んでおります。
次に,新規入団者に期待することについてです。
新規入団者には,通勤,通学する事業所や学校等を管轄する消防団に所属し,消防団活動に必要な技術等を習得していただきます。その上で,在勤・在校時の地域防災の担い手となっていただくよう期待しております。
この項最後,水出し操法ができる訓練場所の整備についてです。
本市の操法大会については,水出し操法に準拠した形で実施することとしております。県の操法大会については令和4年,3年ぶりに開催され,初めて水出し操法が実施されたところです。本市からの出場チームについては,3か月間消防教育訓練センター内の施設において訓練し県大会に臨んだところです。訓練施設のさらなる充実等については,消防団とも協議しながら検討したいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 4,岡山市の教育施策についての項,順次お答えします。
まず,スクールカウンセラー,不登校児童生徒支援員についてです。
スクールカウンセラーは,全ての学校で対応できるように各中学校区に2名,義務教育学校に2名,高等学校に1名配置しており,児童・生徒及びその保護者などに対するカウンセリングや教職員への助言を行っております。また,不登校児童生徒支援員は,今年度99校に配置しております。
なお,来年度の不登校児童生徒支援員の取組と業務内容につきましては,自民党新政会を代表しての花岡議員に御答弁したとおりです。
次に,防犯カメラの設置状況,防犯についてです。
防犯対策については,学校で日常的な門扉の管理や来訪者受付,名札着用の徹底などを行うとともに,緊急事態の発生に備え危機管理マニュアル作成や不審者を想定した避難訓練等を実施し,児童・生徒の安全確保に努めております。
なお,防犯カメラは,小学校で23校39台,中学校で4校12台設置されております。
次に,少人数学級についてのうち,35人学級編制の現状,マンモス校のプレハブ校舎,35人学級編制による教員数の増加,今後の採用計画について,4点一括してお答えします。
35人学級編制については,標準法の改正に基づき来年度は小学校第4学年を,令和7年度には小学校全学年で35人学級編制となる予定です。35人学級編制に伴う教室増については,現在のところ教室転用や教室改造で対応しており,プレハブ教室での対応はありません。令和4年度の第3学年の35人学級編制に伴う教員数の増加は18名です。
今後の採用計画につきましては,日本共産党を代表されての竹永議員に御答弁したとおりです。
次に,灘崎の旧公民館跡地活用についてです。
昨年実施した旧灘崎公民館跡地に係る庁内照会では,利活用の申出はありませんでした。駐車場利用についての御提案ですが,議員御案内の小・中学校等での催し事に当たっては灘崎支所をはじめとする周辺一帯の施設の駐車場も活用されていることから,旧灘崎公民館跡地を駐車場として整備することは検討しておりません。今後につきましては,引き続き岡山市公共施設等総合管理計画に沿って,総量抑制などの観点から事務手続を進めてまいりたいと考えております。
次に,通学路の安全対策についてです。
学校は,毎年横断歩道を含め,通学路の安全点検を実施しております。危険箇所を把握した場合には,学校は教育委員会へ報告し,その報告を基にして学校や地域,教育委員会,警察などによる通学路の合同点検を行っております。教育委員会は定期的に関係機関と危険箇所の改善状況を確認し,対応が必要な箇所については学校に対して地域と連携し警察へ要望するよう指示しており,今後も通学路の安全確保に努めてまいります。
次に,教員の働き方改革についてのうち,ハラスメント防止対策,学校業務アシスト職員の業務内容,時間外在校等時間の短縮について,3点一括してお答えします。
教員のハラスメントについては,相談窓口の設置や啓発リーフレットによる周知を行うとともに,管理職研修を実施してその防止に努めております。
学校業務アシスト職員の業務内容については,自民党市議団を代表されての山田議員に御答弁したとおりです。
教員の長時間勤務への対策につきましては,学校業務アシスト職員の配置のほか,部活動ガイドラインの策定,自動応答電話の導入等の取組を行ってまいりました。こうした取組もあり,中学校は減少傾向にあるものの,小学校については横ばいの状況であり,引き続き長時間勤務解消への取組を進めてまいります。
この項最後に,食品ロス対策についてです。
令和4年度の学校給食の残食量調査では,残食量は全体の約4.4%である約7,600キログラムとなっており,年々微増傾向にあります。教育委員会では,市の食品ロス削減推進計画やSDGsの観点から,今年度バイオガス発電による食品リサイクルを4施設で試行しており,来年度は引き続き同じ施設で年間を通じて進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〔13番藤原哲之議員登壇〕
◆13番(藤原哲之 議員) 御答弁どうもありがとうございました。
肥料高騰対策についてでありますが,国,県は主に大型農家に重点を置いて助成されているように感じてなりません。岡山市としては,我々零細農家に目を向けていただきたいのですが,今後の取組についてはどのように考えておられるのでしょうか。
教育についてであります。
教育委員会としては,不登校の原因としてどのようなことが一番の原因であると思われているのか,またそのようなことに対しての対策はどのようなことを考えておられるのか,お示しください。
食品ロスの件についてであります。
私は前に伺ったとき,だんだんと減少してきていると聞いておりましたので,横ばいから少しずつ増加しているということに大変驚いております。献立の工夫はもちろんのことですが,今後何に重点を置いて取り組まれようとしているのか,お伺いいたします。
それから,旧公民館跡地の活用ですが,教育長,地域の皆さんは跡地には何ができるのだろうか,このまま駐車場として利用されるのだろうか,新しく公民館を建ててくれるのだろうかと期待とともに不安にも思っておられます。また,今後世の中がどのように変わっていくのか分からない今の状況では,しばらく今の更地のまま様子を見ていただきたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。
これで質問を終わります。
○下市このみ 副議長 当局の答弁を求めます。
◎小川祥子 産業観光局長 肥料高騰への今後の取組についての御質問です。
昨年11月に肥料価格が上昇したこともありまして,今後の価格変動を注視しながら適宜必要があれば検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 2点質問があったと思いますが,最後は御要望と考えます。
1点目の不登校の要因につきましてですが,不登校の要因としては無気力,不安,生活リズムの乱れなど様々な要因があります。そして,不登校の実態も様々でございます。いろんな要因が複雑に絡み合っていることから,我々としたら安易に決めつけることができません。個に応じた適切な支援を丁寧に行うことが重要だと認識しております。
食品ロスについてですが,この増加の理由なんですが,やはりコロナ禍3年ありました。欠席者も多くございました。コロナ禍でこういったことが起きたのかなと考えておりますが,これまでも児童・生徒に対しては必要な栄養を満たすためにできるだけ食べ残ししないように授業や給食時間に指導しておりますが,その指導について一層取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○下市このみ 副議長 以上で藤原議員の質問は終わりました。(拍手)
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