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東 毅 議員
令和5年2月定例会 2月28日(火) 本会議 個人質問
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内容
会議録
令和5年2月定例会
2月28日(火) 本会議 個人質問
日本共産党岡山市議団
東 毅 議員
*一問一答方式
1 国民健康保険について
2 ごみ収集について
午前10時0分開議
○下市このみ 副議長 皆さんおはようございます。
これより2月定例市議会第7日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は28名であります。
─────────────
○下市このみ 副議長 会議録署名議員に藤原議員,東議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○下市このみ 副議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
個人質問
甲第2号議案~甲第72号議案
─────────────
○下市このみ 副議長 日程に入ります。
日程第1は,個人質問並びに甲第2号議案令和5年度岡山市一般会計予算について以下71件の議案についてであります。
これらを一括上程し,個人質問を行います。
それでは,順序に従いまして東議員。
〔15番東毅議員登壇,拍手〕
◆15番(東毅 議員) 皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の東毅です。
3期目最後の個人質問になります。一問一答形式で行います。今日はよろしくお願いします。
それでは,通告に従い質問に入ります。
1,国民健康保険について。
(1)高過ぎる国保料の引下げを。
2月7日の国保運営協議会で,市は来年度の国保料を据置きにすると表明しました。そのままなら1人当たり平均1万1,600円の値上げになるところ,基金を13億円取り崩すことで対応するとのことです。4年連続の値上げなしであり,歓迎します。物価高で生活が大変なときに負担増は避けねばなりません。
会社員の入る協会けんぽ等に入れない人にとって,国民皆保険制度を保障する国民健康保険は農業者や自営業者のほかにも年金生活者も多く,人生どこかのステージで誰もがお世話になる制度です。この保険料は,据置きされたとはいえ岡山市では所得が240万円の夫婦と子ども2人の世帯で年41万円,サラリーマンなどの健康保険のなんと2倍の水準です。
質問ア,岡山市の国保料額は,市民にとって高いものではありませんか。認識をお聞かせください。
質問イ,国による均等割,平等割の5割,2割軽減である法定軽減が拡大されます。対象者数はどう変わると予想されますか。
質問ウ,市独自の均等割,平等割4割減免を,法定軽減5割と2割の間を埋められるよう条件を拡大しませんか。
来年度は,後期高齢者医療への支援金が岡山県で19億円も増えて国保会計を圧迫しています。国庫負担を増やすことを求めると今議会の自民党市議団の山田議員の代表質問で答弁されましたが,本腰を入れてほしいと考えます。
質問エ,後期高齢者支援金は,今後も増え続けることになりませんか。国に対し,後期高齢者の負担を増やすことなく国保会計からの負担の在り方を改めよと迫りませんか。
質問オ,子ども医療費助成を行う自治体の国保に対する国庫負担のペナルティーは現在どれだけで,来年1月以降の制度拡大後はどうなりますか。国にやめるよう求めませんか。
質問カ,高過ぎる保険料を引き下げるために市ができることは,一般会計から政策的繰入れを増やすしかないと考えます。御所見をお聞かせください。
県は国保運営方針で将来的な県内統一保険料を目指すとして検討が行われています。
質問キ,検討状況はどうなっていますか。
質問ク,県内では病院への距離など地域によって医療へのアクセスに差があると考えられます。県内統一保険料への前提条件がないと考えられますが,いかがですか。
質問ケ,県に対しては市町村の負担軽減など求めることが必要ではないですか。
国保運営協議会に,より市民の声を反映させることも必要だと考えます。
質問コ,世帯人数に応じた均等割負担があるため,子どもができれば保険料が上がります。少子化を助長しかねない制度だという認識はありますか。18歳までの均等割を無料化する助成制度をつくりませんか。
質問サ,滞納による差押えについて,相談には丁寧に乗るとしていますが,実態をどう認識していますか。
質問シ,国保運営協議会に国保加入者を代表する公募委員を置きませんか。委員の公募ができない理由は何かありますか。
(2)国保のコロナ対策等の改善を。
政府は5月から新型コロナを2類相当から5類に引き下げる方針です。しかし,コロナが弱ってくれるわけではありません。
質問ア,国保のコロナ傷病手当金制度,料金のコロナ特例減免は継続されますか。
質問イ,コロナにかかり休業した自営業者に相模原市など24自治体が傷病見舞金を,17自治体が傷病手当等を制度化しました。岡山市でも制度化しませんか。
コロナ特例減免は,コロナで収入が減った加入者の保険料負担を軽減できる制度ですが,減収の比較対象年が前年というルールなので,コロナ前から大幅減収でも適用されない場合がある,前年度所得がゼロの場合は減免対象にならない,給付金,協力金などが国保の算定対象所得になるなどの問題点があります。
質問ウ,コロナ特例減免の算定対象や受けられる基準について,市民の実態を把握していますか。市として何らかの手だてを取っていますか。
質問エ,エネルギー価格高騰緊急対策支援金をもらった場合も国保の算定対象所得になりますか。
2,ごみ収集について。
(1)ごみ削減で無料化を。
昨年12月の岡山市家庭ごみ組成分析調査報告書によると,再資源化,減量化の可能性は可燃ごみで39.6%,不燃ごみは33.6%もあります。可燃ごみのうち厨芥類(生ごみ)は32.7%です。
和気町では,生ごみ資源化センターで剪定枝や生ごみを堆肥化し,販売しています。岡山市では,給食残渣のエネルギー化を新年度事業化し,来年3月からプラスチック資源回収を始めますが,一層のごみの再資源化,減量を求めます。
質問ア,市民からや公園管理などで出される剪定枝の堆肥化を行いませんか。
質問イ,ごみ減量が進むことで有料ごみ袋の経費に対し収益が減ると考えられます。有料ごみ袋の廃止が決断できませんか。
(2)収集の改善を。
路上のごみ置場が突出して多い岡山市において,衛生美化の観点やプラスチック資源回収開始を踏まえ,ステーション化を進める必要があると考えます。2019年度にごみ収集ステーション等新設の補助金最高限度額が30万円に増額されましたが,大がかりなものだと足りないとも伺います。
質問ア,市道に十分な広さがあるなど,条件をつけることで道路占用による路上のステーション設置を認めることをしませんか。
質問イ,ごみステーションの設置補助金を増額しませんか。
岡南環境センターの広域処理施設への建て替えに伴い,当新田環境センターに搬入するごみ収集車が増えました。当新田を東に出て国道30号に出る岡南事業所所属の車は,地元への当初の説明では10台増えるということだったのですが,実際はそれより多いです。当新田を西に出て県道21号岡山・児島線に出るつもりだったのがそうできなかったということです。岡南環境センター完成は2026年度末であり,影響は4年以上これからも続くことになります。
質問ウ,当初の説明と現状が異なった理由は何ですか。
質問エ,通行量増大への対策及び進捗状況をお示しください。
質問オ,岡山・児島線に出る米倉南交差点に右折車線をつくる検討ができませんか。
(3)ふれあい収集について。
自力でのごみ出しが困難な要介護者,障害者世帯等を対象に,玄関先からごみを戸別に収集するふれあい収集は,要介護1まで対象が拡大され喜ばれています。一層の拡充を求めます。ただ,親族または近隣在住者等の協力を得ることができないという条件を厳しく問われて使えないという話を仄聞するところです。
質問ア,親族または近隣在住者等の協力を得ることができないという申出に対し,市はどんな基準で是非を判断されますか。
質問イ,ふれあい収集の対象に精神障害者を含めませんか。
以上です。
御答弁のほどよろしくお願いします。(拍手)
○下市このみ 副議長 当局の答弁を求めます。
◎岸学 財政局長 1番,国民健康保険についての項,高過ぎる国保料の引下げをのうち,差押えの実態をどう認識しているのかについてです。
料金課では,一人一人の状況に応じたきめ細かな対応を心がけ,滞納額が累積しないように早期の納付勧奨に努めております。
そういった中,相応の資力があっても納めていただけていない場合は,公平性確保の観点から差押えを行っているところでございます。
以上です。
◎福井貴弘 保健福祉局長 同じ項に順次お答えいたします。
まず,高過ぎる国保料の引下げをのうち,岡山市の国保料額は高くないかについてです。
国民健康保険は,被保険者保険に比べて(後刻,「被用者保険に比べて」と訂正)高齢者が多く加入していることから,1人当たり医療費が高い一方,所得の低い方の加入割合が高いという構造的な問題を抱えています。このような状況の中で,負担能力に応じた御負担をいただいていると考えております。
次に,国の法定軽減拡大による対象者数の予想についてです。
法定軽減の拡大により,軽減対象世帯の割合は増加するものと考えております。
次に,市独自の4割減免を拡大しないかについてです。
国の軽減拡大により,軽減対象世帯の割合が増加すると見込まれるため,4割減免を拡大させるのではなく,現行の減免制度を適切に運用してまいります。
次に,後期高齢者支援金は今後も増え続けないか,国に負担の在り方を改めるよう要望しないかについてです。
後期高齢者支援金は今後も増加すると見込まれており,現在国において令和6年度に向けて国保等の現役世代の負担軽減を図るため,後期高齢者医療制度の被保険者の負担について,負担能力に応じた負担となるよう見直しを行っているところです。
次に,子ども医療費助成に対する国庫負担のペナルティーは現在どれだけで,拡大後はどうなるか,国にやめるよう求めないかについてです。
国庫負担金等の減額措置の影響額は,平成30年度の国保都道府県化により交付対象が市町村から県に変更となったことに伴い,市町村ごとの算出ができなくなったため不明ですが,拡大により増加すると見込まれます。
なお,この減額措置の廃止については国に要望しているところです。
次に,一般会計から政策的繰入れをしないかについてです。
本市としては岡山市国保財政健全化方針を策定し,赤字補填目的の法定外繰入れを解消したところであり,今後もこの方針を継続してまいります。
次に,県の保険料統一の検討状況についてです。
県は統一検討ワーキンググループを立ち上げ,保険料水準統一に係る課題等の整理やその解決に向けた検討を行っており,令和4年度は保健事業等の取扱いや条例減免などの諸課題について検討しているところです。
次に,県内統一保険料への前提条件はないのかについてです。
医療サービス提供体制など市町村によって差がありますが,共通の目指すべき姿を共有する必要があるため,まずは統一の仮定義を設定して検討を行っているもので,医療費水準等の前提条件も検討の中で適宜議論していくものとされております。
次に,県に対して市町村の負担軽減を求めないかについてです。
市町村国保の財政運営が持続可能で安定的なものとなるよう,岡山県国民健康保険運営方針等連携会議の中で協議してまいります。
次に,均等割は少子化を助長しかねない制度だという認識はあるか,18歳までの均等割を無料化する助成制度をつくらないかについてです。
均等割保険料は,全ての世帯員がひとしく給付を受ける権利があるため,子どもを含めた被保険者の人数に応じて一定の負担をいただいているものです。均等割の助成制度についてはその財源を保険者で賄うこととなり,厳しい財政状況の中,困難と考えております。
次に,国保運営協議会に国保加入者を代表する公募委員を置かないか,公募ができない理由があるかについてです。
被保険者を代表する委員としては公平性や公益性を考慮し,職業別の各種協同組合や地域活動をされている民生委員・児童委員,愛育委員等から推薦,紹介をいただいて選任しているところです。
次に,同じ項,国保のコロナ対策等の改善をのうち,傷病手当金,保険料特例減免は継続するのかについてです。
新型コロナに係る傷病手当金の支給及び保険料の減免は,国の財政支援が終了することとされたため,継続することは困難です。
次に,自営業者への傷病手当等を制度化しないかについてです。
被用者を対象とした国の財政支援による傷病手当金が終了すること,また市独自に制度化した場合,その財源を保険料で賄うこととなるため困難です。
次に,コロナ特例減免について市民の実態を把握しているか,手だてを取っているかについてです。
コロナ減免は,国の財政支援により国が定めた基準に基づいて減免を判断しているものですが,非該当となった場合でも従前から実施している市の減免制度に該当すればそちらを案内することとしております。
この項最後に,エネルギー価格高騰緊急対策支援金は国保の算定対象所得となるかについてです。
エネルギー価格高騰緊急対策支援金は,保険料の算定対象所得となります。
すいません,一番最初の答弁で国保料額は高くないかの中で「被保険者保険」と私読んだと思いますが,「被用者保険に比べて」というのが正しいです。失礼しました。
以上です。
◎國米哲司 環境局長 2番,ごみ収集についての項,順次お答えします。
まず,剪定枝の堆肥化についてです。
家庭から出された剪定枝を分別収集することは収集方法に課題があり,現在可燃ごみとして焼却しています。今後,他都市の事例も含め情報収集を行ってまいります。
また,公園や河川敷の維持管理で生じる剪定枝については,各管理者に対し市が許可した民間処理施設への搬入を呼びかけており,令和3年度は約5,600トン,令和4年度は1月末までに約5,000トンが破砕処理され,主に堆肥の原料として再資源化されています。
次に,有料ごみ袋の廃止についてです。
家庭ごみの有料化は,ごみの減量化,資源化の推進及び受益者負担の公平性の確保を目的として導入したものであり,有料ごみ袋の廃止は考えていません。
次に,ごみステーション設置補助金の増額についてです。
ごみステーション等の整備に係る補助については,プラスチック資源の分別回収の開始に伴い新設や改修を検討されることが見込まれますが,補助金額の変更については今後の状況を見ながら研究してまいります。
次に,岡南事業所の収集車について,2点の御質問にお答えします。
まず1点目,当初の説明と現状が異なった理由についてです。
当初は可能な限り地元住民の方へ御迷惑をおかけしないよう,岡南事業所のごみ収集車のうち10台のみ国道30号方面に向かう予定としていました。しかしながら,岡南事業所から県道21号岡山・児島線までの間の道路渋滞が激しかったことや,山上最終処分場内の可燃ごみ中継施設への走行回数を増やしたことなどから,やむを得ず当初の予定を変更したものです。
2点目,ごみ収集車の通行量増大への対策と進捗状況についてです。
国道30号方面に向かう岡南事業所のごみ収集車の台数が増加することへの対策としては,岡南事業所の始業時間を近隣の当新田事業所より15分早め,ごみ収集車の走行台数の分散化を図りました。
また,振動や騒音を低減させるため,午前,午後の出発時には先導車両を配置し,できるだけ速度を落とすよう努めるとともに,岡南事業所から国道30号までの間の道路の一部を舗装しました。さらに,毎日職員1名を配置し,ごみ収集車の走行の様子を確認させています。
この項最後に,ふれあい収集について,親族等の協力が得られない方の判断基準と対象者に精神障害者を含めないかについてお答えします。
可燃ごみ等のふれあい収集では,自らごみの排出が困難であっても親族等の協力が得られる場合については対象となりません。しかしながら,ごみ出しが困難な理由も様々なことから,真に支援が必要な方にサービスが提供できるよう検討しているところです。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 同じ項,収集の改善をのうち,市道へのごみステーションの設置についてです。
ごみステーションについては道路法で占用が認められていないことから,道路上への設置を認めることは困難です。
次に,岡山・児島線に出る米倉南交差点に右折車線をつくる検討ができないかについてです。
米倉南交差点は岡山・児島線が渋滞していることから,接続する笹ケ瀬川左岸堤防の市道も渋滞が発生している状況です。令和6年度中の完成を目指して国が整備を進めている国道180号岡山環状南道路が開通すると岡山・児島線を含めた周辺道路の交通の流れが大きく変化すると考えられることから,まずはそれらの状況を確認してまいりたいと考えております。
以上です。
〔15番東毅議員登壇〕
◆15番(東毅 議員) 御答弁ありがとうございます。
それでは,一問一答で再質問させていただきます。よろしくお願いします。
国保料についてなんですけど,まず国への財政支援を求めることについて,改めてお尋ねします。
後期高齢者への負担の在り方を見直すということで御答弁いただいたんですが,後期高齢者の方もこの間医療費が倍の2割負担,医療費の2割負担が始まるなど,負担増が進められています。国保会計負担が抑えられる形であっても,国保加入者はいずれは後期高齢者になるわけですから,そのときに後期高齢者の負担を増やしたら正直お先が暗い話でしかありません。市民の代表として国に求める姿勢は,後期高齢者の負担を増やさないという角度で物を言うべきじゃないかと思うんですが,その点いかがですか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 今,国で見直しているところというのは,負担能力に応じた保険料の負担額をどうするかというところだと思います。国民健康保険において負担限度額というのが毎年少しずつ上げられているような状況ですので,そういった同じ保険制度,能力に応じた保険ということで後期高齢者医療保険も見直しが必要なものじゃないかと認識しています。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 国の制度ではあるんですけど,後期高齢者の方も大変だという中で様々声を上げておられる負担増であります。現役世代と高齢者の対立構図みたいな形にもなりかねないことだと思うんですが,一人一人の暮らしに寄り添う岡山市として,負担増は大変だからやるべきではないという立場で物を言っていただきたいということで要望します。
あと,そもそもこういうことが起こっているのは,知事会や指定都市市長会もですけれども,国保への国の財政支出,1兆円を求めていたのに3,400億円しか出さずに低所得者が多い国保に後期高齢者を支えさせているという構図そのものに無理があると考えております。社会保障を守る責任を国に果たせと言っていただきたいと思います。
続いて,子どもの医療費助成拡大についてです。
額が分からないということで言われたんですけれども,そもそも県に対してはペナルティーが来ているわけですので,その額をちゃんと出せと求めたら出てくるもんなんじゃないんでしょうか。いかがですか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 減額がどのぐらいなされているかというのを県のほうにはまだ確認できていないんですけども,そういった参考になるようなものがあるんであれば,また担当課を通じて確認してみたいと思います。
以上です。
◆15番(東毅 議員) あと,このペナルティーそのものについてですけれども,市民全体の制度である子どもの医療費助成,雇用状況とかにかかわらず皆さんが受けることができる制度であるのに,国保会計にペナルティーが来るという在り方そのものについてはいかがお考えでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 国の考え方自体は恐らく各自治体が独自にこういった医療費助成をしている部分については国からは補填しないというような考えなんだろうと思いますが,我々としてもそこは減額措置を課すのはいかがなものかと思っていまして,先ほどの答弁でも申し上げましたが,廃止については要望しているところです。
以上です。
◆15番(東毅 議員) いかがなものかということで御答弁をいただきましたが,本当にこれはお門違いの話であって,怒らなあかんことだと思っております。
そもそも国保の会計で国保に入っている方が負担を負わなくていいものを現在負っていることについては,国に対して制度の廃止を求めるとともに,直ちになくならない場合は一般会計からの繰入れを行って国保料負担に跳ね返らないようにするという態度が必要じゃないかと思うんですが,いかがでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 一般会計からの繰入れについては国や県のほうからも赤字補填目的というか,そういった政策的な繰入れはできないという方針も示されている中で,岡山市もその考えを現在も続けているわけですので,そこは繰入れというよりはもうこの財政支援,国保全体での支援ということで要望もさせていただいているところです。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 先ほどから赤字補填目的の政策的繰入れはできないということで御答弁いただいているんですけど,そうはいっても別の赤字補填ではないという形で政策的繰入れ,これは毎年7億円ぐらいしていると認識しています。これについてはどういう目的で,どういう形でされているものなんでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 政策的繰入れ以外のものは保険者努力支援といいますか,少しでも健診率を高めていったり,そういった予防につなげる事業であるとか,適正な医療費負担というか,医療費状況にしていくための努力制度だとか,市としての取組,そこについての保健事業等への繰入れだという認識です。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 市民全体の健康維持だとか,適切な国保会計の運営のために必要なものということでやられているものだということで認識させていただきます。
それで,国保会計に対しての政策的な繰入れについては,厚生労働省が一応線引きをしています。先ほど,局長がやるべきではないとしているものが赤字補填の目的のための法定外繰入れ,政策的繰入れだという話で,これは国保運営方針に基づき計画的に削減,解消すべきもののくくりになっています。そうであっても法的に禁止されているわけでもないので,必要な分だけしっかりここにもお金を出して支えてほしいということは思っているところですが,子ども医療費のペナルティーの補填についてはこっちのくくりでできるんじゃないかなあということでお尋ねします。
決算補填等目的以外の法定外繰入れというところで,地方単独事業の医療給付費波及増等というやつで,ここが子ども医療費のペナルティーの補填で使えるんじゃないかと私は受け止めているところです。このことについては研究ができるでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 子ども医療費も含めたこの一般会計からの減額分の繰入れということですが,一部今も赤字補填に当たらないということで繰り入れているとも聞いていますので,この後さらにどこまでこういった繰入れができるかということも研究していきたいと思います。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 国がなくすべきだと言っている赤字補填には係らない可能性も十分あると思っておりますので,少しでも国保の負担に跳ね返らないように研究していただきたいと訴えます。
あと,子どもの均等割の負担についてはもうできないという御答弁でした。これについてもやったら国保のほかの負担が増えるという話ではあったんですが,子育て支援をやっていこうとかと言われている中で,非常に優しくない制度だと思っています。
これについても,例えば仙台市では3割分の均等割の助成を行って,法定7割軽減世帯は実質無料ということなどをやっているところです。条例減免の仕組みとしてやる場合であれば,ここの一番上ですね,国保法の第77条に基づく減免等に充てるための補填ということで,これも国保のほかの世帯に跳ね返らない形でお金の確保ができるんじゃないかと思うんですが,この点についてはいかがでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 他都市の状況ということで,議員もおっしゃられた仙台市とかも以前からそういった対策をされているというようなことも聞いてはおりますけども,昨年の7月に国のほうからも改めて通知はありまして,明確に法令違反ではないとは言えないまでも適切ではないということを通知の中でも言われています。そういった中で,岡山市のほうでも拡大といいますか,その均等割をさらに広げるということは困難であると考えております。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 最初のときにはほかの加入者の負担になるという話をされて,今度国のほうから適切じゃないということで話をされたんですが,適切じゃなくてもこれはやろうと思ったら可能な話であって,そこは子育ての支援をどうやって進めていくかという市のやる気が問われることじゃないかなあと思うんです。要は可能であっても出さないということになるんでしょうか。認識をお尋ねします。
◎福井貴弘 保健福祉局長 国のほうでもこの均等割ということを少しずつ広げていっているといいますか,このたび──もちろん18歳までとかという状況ではないですけども,勘案されているという状況もありますので,市としてはこの国保法自体にも特別な理由がある者に対して減免等ができるということにはなっている中で,子どもがいることだけをもって特別な理由ということにはならないのかなというような認識もありまして,現時点での拡大というのは考えておりません。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 岡山市で生まれる子どもの数はこの10年で2割も減っているという深刻な状況にあります。子育てを支える上で子どもの医療費のペナルティーの話と,あと均等割のことについてお話ししました。国保についても必要な政策だと考えておりますので,これは状況をよく見て判断していただきたいということで要望いたします。
それで,国保料の県内統一保険料の検討についてです。
ワーキンググループでの検討では,それぞれの自治体で行っている減免とかのすり合わせが課題となっているようですけれども,すり合わせた結果,それぞれの自治体で行っていた取組というのは統一する,場合によってはなくなってしまうということになるんでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 現在,県との中でもワーキングという形で検討はしていると聞いていますが,統一の定義といいますか,そういった基準をどうしていくかということはまだまだこれからの段階のようですので,今後の検討の中で議論していくことかなと思っております。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 来年度の国保料については基金を活用して値上げをしないということを決断されました。市民生活が大変な中で取り崩してということでの判断であったんですけど,こういう独自の取組というのも難しくなるんでしょうか。
◎福井貴弘 保健福祉局長 そういったことも含めてどこまで統一ができるのかということで今後検討の議論かなと思っております。
以上です。
◆15番(東毅 議員) 検討が始まっている課題ではあるんですけれども,県が納付金で求めている額は結構年によって上がり下がりが激しいものであって,どんどん上がって,ダイレクトに上がるとか乱高下するとか,いろいろ大変な状況になりかねないという危惧を持っております。保険料は統一する必要がないんじゃないかということで私は考えを述べておりますし,問題点は認識していただきたいということで指摘したいと思います。
あと,国保運営協議会で国民健康保険料の引下げを求める署名が出されたということと,市長への一言欄に書かれたいろんな声についても紹介されました。市民の声というのを読んでみての受け止めをお尋ねします。
◎福井貴弘 保健福祉局長 様々な声がある中で,保険料が高いとか,生活が厳しいんだとか,もうちょっと下げてほしいといった声が多くあったということは認識しています。
その中で,一方で今回据え置いたことに対してかも分かりませんが,感謝しますといいますか,一定の評価をされている意見もあったかなと認識しております。
以上です。
◆15番(東毅 議員) こういうはがきの署名でいろいろ声が寄せられているものを岡山市に社会保障推進協議会という市民の団体が出されたところです。賃金が上がらない中で国保料は大きな負担ですとか,明るい出口の見通せないコロナ禍,そして物価高,今ほど市民の負担軽減がありがたく思えるときはありませんなどの声が寄せられております。
重ねての質問になるんですけども,政策的繰入れ,赤字補填にないものも追求すればあるわけですから,国保料引下げ,あらゆる可能性を追求して目指していただきたい。御所見をお願いします。
◎福井貴弘 保健福祉局長 負担を幾らでも高くしてということは厳しいというのは認識しています。そういった中で,赤字補填以外の先ほども申し上げました保険者努力でやれるような事業であったり,それから制度の中でどこまで工夫ができるようなものがあるのか,そういった財源補填も含めて研究していきたいとは思っております。
以上です。
◆15番(東毅 議員) よろしくお願いします。
国保のコロナ減免については,もう国が制度を終わるからおしまいというのは,これはあまりにも冷たい状況ではないかということも考えておりますので,そのことについても申し上げさせていただきます。
ごみ収集についての質問に変わります。
当新田環境センターの周辺についてなんですが,ここの県道に出る道,2分25秒のうち北向きが青信号になるのは20秒だけで,右折車両があれば1台しか抜けられないんです。全体の交通量を見るという話ではあったんですけれども,そこにパッカー車が通るように何とか頑張っていただきたい。それでも,一回に1台しか通れないという状況は,交通量に変化がなくても深刻な状況に変わりないんです。市の都合で通行車両が増えたという課題でありますので,いろいろある中でも位置づけを高くして具体化を検討できないか,お尋ねします。いかがですか。
◎平澤重之 都市整備局長 信号の時間が短いという話でしたけれども,岡山・児島線が慢性的に渋滞しているということで,青の時間を取っても先詰まりなるということも考えられます。そのあたりについては,今国が整備を進めている国道180号岡山環状南道路の開通によって児島線を含めた周辺道路の流れが大きく変わって,我々としては児島線の渋滞が少し緩和されることを期待しているところです。そういった交通の流れが変わってきますと,限られた信号現示,ワンサイクルの時間の中でもそれぞれの割り振りを変えることも可能性としては出てくると思いますので,まずはその環状南道路の整備促進について国にしっかりと要望していくことと,その後の交通の変化についてしっかりと注視していき,その結果をもって何ができるか考えていきたいと考えています。
以上です。
◆15番(東毅 議員) あと4年ぐらいかかる話ですので,それは待ちの姿勢ではなくて積極的に考えていただきたいということで要望します。
あと,ふれあい収集について,真に必要な方が使えるようにするということは本当に大事なことだと思っています。ただ,精神障害者の方などいろいろ意思疎通の困難さもあるということで伺っているところです。ふれあい収集の申請を受けた場合に本当にその方がどういう状況にあるのか,よりしっかりつかんでいくために,申請者の関係する福祉部局とか福祉サービスの方の御意見も聞きながら判断ができるようにできないかということについてお尋ねします。
◎國米哲司 環境局長 現在もふれあい収集の対応をするかどうかについてはホームヘルパーさんとかケアマネさんの御意見もお聞きしながらやっていますが,どうしてもそれでは不十分な場合は,地元の民生委員の方等々専門家の御意見を聞きながら,またお力添えをいただきながら対応していきたいと思います。
以上です。
◆15番(東毅 議員) あと,判断は事業所によってもしかしたら違うかもしれないという中で,市で統一した判断基準を持っていく必要があるかと思います。これは出先で決めるのか,場合によって本庁できちんと判断するようにできるのか,その点についてのお考えをお聞かせください。
◎國米哲司 環境局長 基本的には収集現場のほうで対応していますが,どうしても対応してあげたくても今の基準ではクリアできないという場合はこちらの本庁のほうにも相談があって,それぞれの職場を含めての協議をしております。その辺を今の要綱の中できちっと対応できるか検討しておりまして,いつまでにどうというのは今言える段階にはありませんが,しっかり検討していきたいと思います。
以上です。
◎竹中正博 副市長 先ほどの国民健康保険に関する種々の問いに関しまして,少し補足として答弁させていただければと思います。
我々,国保の財政が現状として厳しいこと,またそれぞれの被保険者の方々が負担感を持たれていること,これについては理解しております。一方で,その中でルールとしてできるのではないかという問いをいただきましたが,ルールとしてできるかどうかということももちろん重要でございますが,一方でどこまで取り組むべきなのかということについて,いろんな負担も含めて考える必要があると思っております。
国保の中で軽減するとなればもちろん他の被保険者の方に負担を求めることになる。また,市から繰入れすればいいのではないかというお話もありましたけれども,市から繰り出しを行う場合には,それはもちろん市民全体,国保の被保険者以外の方々も含めての負担が生じることとなります。
我々として,もちろん負担という点でも大事でございますが,一方で持続的な国保財政,また市政を続けていくという観点も大事でございまして,その点も含めて考えていく必要があると思っております。
いずれにせよ,医療保険については構造的な点が大きな課題となっており,国全体としても議論が行われているものと承知しておりまして,我々としても必要な意見については国に強く申し上げていきたいと思っております。
以上でございます。(「聞いちゃ駄目なんでしょうか」と呼ぶ者あり)
○下市このみ 副議長 もう4秒しかありません。(「聞きますけど,順番は逆になっていいんですか,今の」と呼ぶ者あり)
一問一答で答弁漏れということですから。
◆15番(東毅 議員) 子どもの医療費のペナルティーを国保の負担にするのはおかしいんじゃないかということでお尋ねしたんです。どうですか。
◎竹中正博 副市長 その点について,もちろんそこを負担するとなりますとそこは市全体の負担となってまいります。そのことを含めて考えるべき課題かと思っております。
以上です。
○下市このみ 副議長 以上で東議員の質問は終わりました。(拍手)
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