録画中継

令和5年2月定例会
3月2日(木) 本会議 個人質問
自由民主党岡山政隆会
川本 浩一郎 議員
*一問一答方式
1 南区のまちづくりについて
2 人口動態について
3 学校関連事業について
4 地域の公園整備について
 次は,順序に従いまして川本議員。
     〔4番川本浩一郎議員登壇,拍手〕
◆4番(川本浩一郎 議員)  皆様こんにちは。自民党岡山政隆会の川本でございます。
 大森市長も答弁がしづらいとお話ししておりましたが,その後にする質問のほうがもっとしづらいわけでありますけれども,今議会,また今期最後の質問となります。
 私からも,今期で御勇退される議員の皆様,本当にお疲れさまでございました。特に我が会派の先輩東原議員には,私の初当選から大変お世話になりました。また,足守にも息子を連れて遊びに参りますので,ぜひ足守の魅力を教えていただきたいと思います。
 そして,先ほどもございましたが,当局の皆様におかれましても,この議場にいらっしゃる皆さんももちろんそうでありますし,岡山市にお勤めされている,定年を迎えられる方もかなりの数いらっしゃるんだと思います。引き続き岡山市勢の発展に向けて,ぜひ様々な助言,そしてお力を貸していただきたいと思います。
 それでは,通告に従いまして質問へと入らせていただきます。
 まず1,南区のまちづくりについて。
 昨年,南区では外環状線の一部を担う市道藤田・浦安南町線の開通や南消防署の新築移転,今春には集中備蓄倉庫が完成するなど様々な整備が行われています。来年度以降も,雨水管整備事業をはじめ認定こども園や市民が風水害を模擬体験できる施設も備える水難救助訓練施設などが整備される予定です。
 まちづくりには欠かせない施設整備を含め,南区内の事業について順次お聞きいたします。
 (1)現在,南区役所西側に集中備蓄倉庫が建設中です。完成後,備蓄物資は配備される予定ですが,避難所となる学校をはじめ支所や地域センター,ふれあいセンターなどにも備蓄物資は配備されています。また,大規模災害の際には,他都市などからの支援物資も届く予定です。このような中,災害発生時に各避難所へ適時適切に支援物資を配送するには,情報収集や輸送手段の確保など事前の体制構築が重要と考えます。集中備蓄倉庫の活用想定や輸送体制などについてお示しください。
 (2)南区では,5園の認定こども園が開園しています。今後は,令和6年度開園予定の浦安・芳泉こども園をはじめ順次開園予定とお聞きしていますが,各園の整備スケジュールについてお示しください。また,跡地については,周辺が教育施設に囲まれている園や公園に隣接している園があります。今後の跡地活用についてお聞かせください。
 (3)開設から1年を迎える南区児童生徒支援教室そよかぜ平福の利用状況についてお示しください。また,小学生対象の教室であるため中学生の支援は課題だと指摘してきました。現在の対応は,岡山市教育相談室や他の児童生徒支援教室の活用,公民館でのアウトリーチ型支援による教育相談支援を行っていると伺っていますが,課題はないのでしょうか。南区の不登校生徒数とその対応状況についてお示しください。
 (4)南区豊成に建設される可燃ごみ広域処理施設の来年度事業の概要及び隣地活用の検討状況についてお示しください。
 (5)南区では,市道藤田・浦安南町線の開通に続き,令和6年度には国施工の岡山環状南道路も開通予定です。今後,2号の渋滞緩和や南区からスムーズに山陽自動車道,瀬戸中央自動車道へ接続するには国道2号の交差点立体化や岡山西バイパスの高架化,吉備スマートインターチェンジの整備は重要となります。国施工の事業を含め,整備の状況についてお示しください。
 (6)岡南エリアを流れる十一番川に架かる橋について,歩道の段差解消を求める声をお聞きします。既に栄橋西側では地元の要望を受け整備されていますが,残りの橋についても歩道の段差解消を早期に行うべきではないでしょうか。
 (7)浸水対策事業として継続して工事が行われている浦安11号雨水管築造工事の来年度の事業内容及び令和5年度完成予定の岡南ポンプ場の整備状況についてお示しください。
 (8)風水害体験施設を備えた水難救助訓練施設は,令和7年度の運用開始を目指し来年度から建築工事が開始されると伺っています。市民の防災意識の向上に資する施設として期待されますが,施設の概要や開設後の活用方法についてお聞かせください。
 2,人口動態について。
 地方都市の人口減少が加速する中,岡山市は人口が増加する数少ない自治体の一つです。
 ただ,3年以上続くコロナ禍は,本市の婚姻数や出生数などにも影響を及ぼしており,また行動制限が緩和される中,再び東京圏への人口集中が強まるなど,社会動態にも変化が出始めています。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)コロナ禍3年間における本市の日本人の自然動態,社会動態の推移及びその所見についてお聞かせください。
 (2)今議会,令和4年の国内人口移動はマイナスであるものの,入国した外国人の数を加えると228人のプラスになるとの答弁がありました。当初,コロナ禍の影響を受け外国人の転入は抑制されていましたが,世界的に社会経済活動が正常化する中,増加傾向にあるようです。本市における外国人の社会動態はどのように変化しているのでしょうか。
 (3)住民基本台帳の人口減少が気がかりです。令和2年はマイナス879人,令和3年はマイナス3,711人,令和4年もマイナス2,000人を超えており,令和5年1月末では70万1,299人まで減少しています。このペースでいけば,間もなく70万人を割り込みます。若年層は一定数進学や就職により市外へ転出しますが,若年層以外の転出者の動向についてお示しください。
 (4)一般的に都市部では大学進学や就職などで住民票を移さず移動するケースがあり,国勢調査の人口に対し住民基本台帳の人口が少なくなる傾向にあるとされています。本市も同様の状況ですが,住民票を移さない場合に起こり得るデメリットにはどのようなことが考えられますか。この点について,市内の大学などに対し何らかの働きかけはされているのでしょうか。
 (5)南区では,令和2年の国勢調査で初めて人口が減少しました。以前の議会では,人口が増加している北区や中区と比較し年少人口の割合は遜色がないものの,社会動態がマイナスとなっている点が大きな違いとの答弁がありました。そのような状況を踏まえ,南区の人口減少を抑制するにはどのようなアプローチが必要とお考えでしょうか。また,市内での人口移動の状況についてもお答えください。
 (6)会派代表質問において,東京,大阪に設置したおかやまぐらし相談センターの効果もあり,移住相談件数は大幅に増加しているとの答弁がありました。各センターにおける相談者の移住目的や相談内容,年代や男女構成などについてお示しください。また,新規就農を希望される方は,どの程度いるのでしょうか。
 (7)以前から,移住者の実態把握には課題があると指摘してきました。転入時に簡易なアンケートなどで情報を集め,分析する必要はありませんか。
 (8)今年度,移住・定住支援協議会ではオンライン座談会や下見ツアーなどが開催されています。来年度は,どのような事業を予定されているのでしょうか。また,移住を希望される方の目的は多岐にわたるだけに,協議会においても幅広い分野の人材に入っていただき体制を強化するべきではないでしょうか。
 3,学校関連事業について。
 (1)来年度地球温暖化対策の新規事業として,焼却処理している給食残渣をメタン発酵処理施設に搬入しバイオガス発電に活用する取組が本格的にスタートします。提案した事業でもあり,大いに期待しております。
 まず,来年度の予算額やスケジュールも含めた事業概要についてお示しください。
 次に,対象施設は今年度に試行された小学校や学校給食センター4施設と伺っています。どの程度の給食残渣が施設に搬入される見込みでしょうか。
 (2)市立小・中学校の特別教室においても,空調設備が整備される予定です。既に普通教室では整備が完了していますが,故障時の対応には課題があると伺っています。空調設備が整備されている普通教室数及び整備後に発生した故障件数についてお示しください。また,現在の故障時の対応についてもお聞かせください。
 (3)災害時避難所となる体育館へはスポットクーラーを配備しており,空調設備の整備については今後の検討課題と伺っております。他都市では,体育館への空調設備を既に整備されている自治体もありますが,本市では整備に向けどのような課題があるとお考えでしょうか。
 (4)全国では,子ども議会などの名称で小・中学生などが参加し模擬議会を開催しています。子どもたちに行政の意義や仕組みを理解してもらうだけではなく,政治やまちづくりを身近に感じてもらう貴重な機会になると思います。政令指定都市では札幌市や熊本市などでも開催されていますが,子ども議会に対する教育長の所見をお聞かせください。
 4,地域の公園整備について。
 子どもから高齢者まで幅広い年代の市民が遊びや運動,交流の場として公園を利用しています。また,地域団体が主催する祭りやスポーツ,防災など幅広いイベントの会場としても利用されています。コミュニティーの核となる施設だけに,可能な限り一定規模を要する公園が地域には必要と考えます。街区公園や近隣公園,ちびっこ広場などが整備されている町内会がある一方,多くの世帯が加入している町内会であっても公園が整備されていないケースがあります。住民からは,公園の必要性や重要性をお聞きすることは多くありますが,整備には土地の確保をはじめ様々な条件があると伺っています。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)地域活動において,公園が果たす役割についての所見をお聞かせください。
 (2)住んでいる場所によって,公園を利用することが便利な地域と不便な地域があると思います。公園利用の不便な地域について,把握はされているのでしょうか。
 (3)地域からの要望を受け,ちびっこ広場や街区公園を整備する場合,具体的にはどのような条件をクリアしなければならないのでしょうか。
 (4)市の未利用地を活用してちびっこ広場を整備する旨の報告が,先日の市民・産業委員会でありました。地元町内会から要望を受け整備されるとのことですが,公園が整備されていない町内会にとっては大変歓迎される事例です。これまで市有地を活用し,ちびっこ広場を整備した件数はどの程度あるのでしょうか。また,今後は地元要望があれば,市の未利用地はちびっこ広場や公園として整備していく方針との理解でよろしいでしょうか。
 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○和氣健 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,私は人口動態について,3年間の日本人の自然動態,社会動態,外国人の社会動態がどのように変化しているのか,そしてその所見はどうかということに対して答えたいと思います。
 日本人の自然動態は,令和2年から令和4年まで,令和2年マイナス1,143人,令和3年マイナス1,998人,令和4年マイナス2,827人,社会動態は令和2年プラス709人,令和3年マイナス675人,令和4年マイナス870人。外国人の社会動態は,令和2年マイナス470人,令和3年マイナス1,067人,令和4年プラス1,157人。日本人と外国人の社会動態を合わせると令和2年プラス239人,令和3年マイナス1,742人,令和4年プラス287人であります。
 この中で,やはり自然減がまずは目立っている。もうこれは,今回の最大のテーマである少子化なんだろうと思います。出生率がここまで下がってくると,自然減が多くなってくるのは当たり前ということであろうと思います。出生率をどうやって上げていくかというのが大きな課題。もう一つの課題というのは,日本人の社会減が多くなっているということであります。外国人の社会増で補っているとは言いながら,日本人の社会減が多くて,コロナ前に戻っているということであります。何といっても,やっぱり経済の東京圏への集中が大きいわけであります。我々として何をすればいいのかということで,今やっているように経済の好循環を維持していく,また住みやすさもブラッシュアップしていく,そういったことになるんでしょうけれども,そう一朝一夕に何かが大きく変わるわけではないと思います。
 実は私の岡山生活は,生まれてから高校まで,そして市長になってからということで30年になりました。東京生活も,大体同じぐらいであります。別に自分のことが人に適用されるというわけではないんですが,汎用性があるわけじゃないんですけれども,どうしてもやっぱり20代の全般,後で数字は政策局長から話をさせますが,仕事という面で東京に行ってしまうというのは,そう簡単に変わるもんではないんじゃないかなと,今の状況を見ますとね。とすると,やはりどうやって戻ってもらうかというのが最大の我々がやれることなのかなという気がします──最大とは言いませんけども。その中で重要なのは,1つは雇用の流動化ということであり,我々のほうも今,毎年氷河期での就職難民といいますか,そういった人の採用をやっています。そうすると,すばらしい人たちを採用できます。そういうことをやることによって,流動化していくということを大きく大きく広げていくということが重要なんじゃないかなと思います。
 私,内閣府の男女共同参画のメンバーに入っていて,この頃オンラインで議論するんですが,そのたびに雇用の流動化の話を申し上げるところでありますけども,結構企業側も同じ状況のようで,JFEの社長なんかも,うちも全く同じ意識なんだと。東京に取られちゃよくないですけど,我々のほうも,東京での生活もあんまり長くなると疲れてくるという面もありますし,岡山に回帰してもらうにはちょうどいいのかなと思っています。それとともに,今回あまり話題にはなっていませんが,女性のその活躍という面からも,雇用の流動化というのは非常に大きいと思います。やはり子育てで家に入ろうという方もいらっしゃいますので,子育てが終わった段階で再就職していく,こういう面も私は大きいんじゃないかなと思っております。
 以上です。
◎荒木昭彦 危機管理監  1,南区のまちづくりについての項,集中備蓄倉庫の活用想定や輸送体制などについてお答えいたします。
 避難所となる小学校,中学校,公民館などでは,おおむね3日分の物資を備蓄しておりますが,不足が生じた場合やコミュニティハウスなど備蓄がない施設に避難された場合には集中備蓄倉庫から,そして大規模災害時には物資拠点となる岡山ドームから必要な物資を配送いたします。また,各避難所で物資が必要となった場合には,指定職員や施設管理者などから各区の災害対策本部に物資の要請が来ることとなっております。そして,各避難所への輸送手段は,まず備蓄物資の搬入搬出業務を委託している運送業者に依頼することとしており,この業者で対応し切れない状況となった場合には,災害時の物資輸送について協定を締結しております運送会社に依頼することとしております。
 なお,運送会社とは別に,市職員から成る物資班が必要に応じて物資の配送に従事することとしております。
 以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長  同じ項,こども園の整備スケジュール及び跡地活用についてお答えします。
 南区の市立こども園の整備スケジュールは,令和6年度の芳泉中学校区のほか,令和9年度に福南中学校区,令和10年度に芳田中学校区と福浜中学校区にそれぞれ開園予定です。また,福田中学校区は,候補園の選定状況に係る地元関係者への説明は終了しておりますが,具体的な内容については今後地元関係者へ御説明させていただく予定です。
 跡地活用については,他の行政用途での再活用の可能性がない場合は売却を基本方針としておりますが,地域の声にもしっかりと耳を傾け,関係部局とも連携しながら市有財産の有効活用が図られるよう努めてまいります。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  同じ項,そよかぜ平福の利用状況について,南区の不登校生徒数とその課題と対応状況についてのお尋ねです。
 今年度そよかぜ平福では,2月末時点で770件程度の相談のうち,約470件の来室相談を行っており,現在8名の児童が通室しています。また,令和3年度の南区の不登校の中学生は183名でしたが,中学生については教育相談室や他の児童生徒支援教室に加え,今年度から公民館等への相談員を派遣して教育相談を行うアウトリーチ型支援を進めており,5名の生徒に対して個別に支援しています。
 アウトリーチ型支援については,継続的な支援につながる時間や場所の定着といった課題が見えてきたことから,今後支援内容や実施方法についてもさらに検討する必要があると考えております。
 以上です。
◎國米哲司 環境局長  同じ項で,可燃ごみ広域処理施設の整備事業の概要及び隣地活用についてですが,来年度は今年度に引き続き新しい施設の設計並びに旧岡南環境センターの解体工事を実施することとしております。また,北側用地については,施設整備基本計画により防災機能をあわせ持つ憩いの広場として整備することとしており,今後も地元の御意見をしっかりと伺いながら事業を進めてまいります。
 以上です。
◎平澤重之 都市整備局長  同じ項,まず国道2号の交差点立体化や岡山西バイパスの高架化,吉備スマートインターチェンジの整備状況についてです。
 まず,国が進めている事業ですが,国道2号については岡山市内の古新田,妹尾東,妹尾西交差点を含めた5か所の交差点を立体化する事業が今年度採択され,現在測量を進めているところと伺っております。また,国道180号岡山西バイパスについては,西長瀬から楢津間の高架化による本線整備が令和2年度に事業化され,現在工事着手に向けて手続を行っているところと伺っております。
 次に,岡山市が進めている吉備スマートインターチェンジの24時間化,大型車対応については,昨年9月に西日本高速道路株式会社と工事委託に関する協定を締結し,来年度からの工事に向けて現在用地買収を進めているところです。引き続き市の事業を推進するとともに,国の事業の早期完成についてもしっかりと要望してまいりたいと考えております。
 次に,岡南エリアを流れる十一番川に架かる橋についてです。
 十一番川に架かる橋梁の歩道における急勾配の解消については,栄橋西側の整備が完了し,現在東側の整備を進めているところです。市道三浜町・築港栄町線と十一番川の交差する橋梁の歩道については,天満屋ハピータウン南側交差点から十一番川までの車道舗装整備にあわせて歩道をセミフラット形式に再整備することとしており,その整備の中で歩道部分の急勾配を解消する予定としております。また,市道福浜町・築港栄町線と十一番川の交差する橋梁の歩道については,橋梁の構造などの調査を行い,急勾配解消の手法について検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎番場伸幸 下水道河川局長  同じ項,浦安11号雨水管築造工事の来年度の事業内容と岡南ポンプ場の整備状況についてです。
 平成23年9月の台風12号で24時間雨量が過去最大の約200ミリメートルを記録し,床上・床下浸水約1,000棟の甚大な被害が発生した浦安排水区において,床上浸水の解消を目的に整備を進めている浦安11号雨水管築造工事は,令和元年度に着手した延長約3.7キロメートルの雨水管となる地下トンネル工事が令和4年4月に完了し,6月からは雨水管内の仕上げ工事に着手しています。現在までの工事進捗率は,事業費ベースでおよそ75%となっています。来年度は,雨水管内の仕上げを継続して施工するとともに,既存の水路から雨水を取水するためのゲート施設や導水路等の附帯工事を進め,令和6年度中の暫定供用を目指しています。
 一方,福島地区の排水を担っている岡南ポンプ場は,老朽化に伴い既存施設を残しながら同一敷地内で建て替えを行っています。令和元年9月から現場に着手し,これまで雨水渠及びポンプ棟の地下部分である土木工事が完了しました。現在は主に建築工事の施工中ですが,ポンプ設備や電気設備についても並行して工場製作を進めているところであり,今後は建築工事の進捗にあわせてポンプ設備等の設置を順次行っていく予定です。
 なお,現在までの工事進捗率は,事業費ベースでおよそ67%となっており,新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより進捗に若干の遅れが生じておりますが,令和5年度末の供用開始を目指して工事を進めているところです。
 以上です。
◎松岡浩志 消防局長  同じ項,水難救助訓練施設についてお答えします。
 当施設は,潜水用と多目的プールをはじめ,研修室等を備えた3階建ての建物で,屋外には風水害体験施設を併設する予定としております。各プールにつきましては,消防職・団員が水害対応訓練に使用するほか,水難事故に係る安全教育等にも活用したいと考えております。また,市民の方には,風水害体験施設で大雨や水圧のかかったドアの重さ等を体験していただくことで,浸水時の危険性と早期避難の重要性等について学んでいただきます。
 なお,本市はもとより,岡山連携中枢都市圏の方々にも利用していただく予定です。
 以上です。
◎吉田元紀 政策局長  2番,人口動態についての項,まず若年層以外の転出動向についてお答えします。
 岡山市の年齢別の人口に占める転出者の割合を直近3年の平均で見ますと,まず若年層については10代後半が4%,20代前半が13.6%となっております。それ以外の年代について転出者の割合を多い順に見ますと,20代後半が13.2%,30代前半が8.2%,5歳未満が5.7%,30代後半が4.8%となっておりまして,その他の年代は3%以下となっております。
 次に,南区の人口減少抑制のためのアプローチ及び市内での人口移動の状況についてです。
 南区の社会動態は,直近3年の平均でマイナス423人となっておりまして,経済・産業といった都市の活力を高める施策,子育て・教育などの住みやすさに磨きをかける施策に着実に取り組むことが必要と考えております。また,南区と市内他区との人口移動の状況を直近3年の平均で見ますと,中区とはマイナス96人の転出超過となっておりますが,北区とは14人,東区とは28人の転入超過となっております。
 以上です。
◎中原貴美 市民生活局長  同じ項,住民票を移さない場合のデメリット,大学などへの働きかけについてです。
 住所の異動後,転居や転入の手続をしなかった場合は,例えば住んでいるところで運転免許証の新規交付が受けられない,選挙の入場券やワクチンの接種案内が届かない,マイナンバーカードの受け取りができないなど各種行政サービスの利用に支障が出てきます。引っ越しをした場合に住民異動の手続が必要なことについては,県から大学に学生への案内を依頼していると聞いております。
 以上です。
◎近藤康彦 市民協働局長  同じ項,移住関係について順次お答えします。
 まず,おかやまぐらし相談センターについてのお尋ねです。
 おかやまぐらし相談センターでは,移住の目的については把握しておりませんが,東京では地震が少ないところ,それから交通の便がよいところ,また大阪では気候が温暖なところ,程よい田舎暮らしなどを求めている方が多い状況です。相談内容については,東京では仕事に関することが半数以上を占めておりますが,大阪では仕事以外に住まいに関することが多い傾向が見られます。年代については,東京では20歳代を中心に40歳から50歳代が多く,大阪では30歳から50歳代に集中している状況です。男女比については,東京では男性が約6割,女性が約4割に対し,大阪では男性,女性がほぼ同数となっております。
 なお,新規就農を希望される方の数は把握しておりません。
 次に,移住者の実態把握についてのお尋ねです。
 移住者全体の実態把握につきましては,平成30年度まで転入時にアンケートを行っておりましたが,回収率が数%にとどまるようになり数字の正確性に問題が出てきたことから,アンケートを中止した経緯がございます。そのため,現在本市が移住を支援した方に対してアンケートを行い,実態把握や分析に努めております。
 次に,移住・定住支援協議会の来年度事業,それから協議会の体制強化についてのお尋ねです。
 来年度の協議会事業については予算議決後に協議する予定ですが,複数の参加者が一緒に市内をバスで巡る移住下見ツアー,それからオーダーメード型で岡山での暮らしをイメージしていただく移住体験ガイド,それから本市に移住されてきた方のつながりづくりのための移住者交流会などを考えております。協議会の体制強化については,本年度会員の一部から関連分野のメンバーを加えてはどうかとの提案があり協議しましたが,協議会のメンバーとしてではなく必要に応じて協力をお願いすることになったところでございます。
 以上でございます。
◎荒木昭彦 危機管理監  3,学校関連事業についての項,避難所となる体育館への空調設備の整備における課題についてお答えいたします。
 避難所となる体育館の空調設備は,環境改善などの観点からあることが望ましい設備と認識しておりますが,設置費用と利用頻度の課題もあり,危機管理室と各施設管理者との間で必要性や役割分担などについて議論が深まっていない状況です。そのため,現状では災害の初期には配備済みのスポットクーラーによる対応を考えており,避難が長期化する場合には協定に基づく空調機器のレンタルや状況に応じて空調設備のある避難所へ避難者に移動していただくなどの方法で対応することとしております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  同じ項,食品リサイクル事業の令和5年度予算額,事業概要,搬入される給食残渣量についてです。
 食品リサイクル事業につきましては,今議会でお諮りしている令和5年度予算案に300万円を盛り込んでおり,年間を通して4施設の給食残渣をメタン発酵処理施設に搬入する予定としております。また,搬入する給食残渣量は,年間50トン程度を想定しております。
 次に,普通教室の空調設備の故障についてです。
 本市では,約2,300室の普通教室に空調設備を整備しており,設備の保証期間経過後これまでに修繕対応したものは7件あります。故障への対応につきましては,部品の不足などにより修理に時間がかかる状況も想定されることから,代わりの教室の使用に加えて,今後はスポットクーラーやストーブによる応急措置等の対応についても検討してまいりたいと考えております。
 この項最後に,子ども議会に対する教育長の所見です。
 子ども議会は,子どもたちが政治や議会への関心や理解を深め社会に参画する資質や能力を培うことのできる有益なものであると考えております。既に市役所や議場の見学を行っている学校もあることから,教育委員会としましては今後子ども議会についてさらに周知してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎林良太郎 都市整備局都市・公園担当局長  4番の地域の公園整備についての項,まず地域活動において公園が果たす役割についてお答えします。
 公園は,市民の屋外における休息,観賞,遊戯,運動などのレクリエーション利用に供するとともに,良好な都市環境,災害時の避難などに資するためのオープンスペースです。また,地域の子どもからお年寄りまでの皆様にとっての様々な活動の拠点であり,快適で個性豊かな地域づくりや交流,連携の拠点として欠かせない施設であると考えております。
 次に,公園利用の不便な地域の把握についてです。
 市街化区域の中において,既存の公園との距離やその地域の人口密度のメッシュデータを利用して公園利用の利便性について調査しております。この調査により,人口密度の高い密集市街地においても公園利用の不便な地域があることを把握しており,こうした地域においてはオープンスペースの確保が課題となっていると認識しております。
 最後に,ちびっこ広場や街区公園を整備する場合の条件と市有地を活用したちびっこ広場の整備件数及び市の未利用地を利用したちびっこ広場の整備方針について一括してお答えします。
 本市の新たな公園整備に関する方針については,森山議員に御答弁させていただいたとおりですが,ちびっこ広場については岡山市ちびっこ広場設置要綱において幾つか基準を定めており,具体的には土地を無償貸借できること,付近に公園などの広場施設がなく不便な地区であること,地域住民が協力して維持管理が行えることなどの基準に適合する場合,市が必要性を検討の上設置できるものとしております。本市のちびっこ広場148か所のうち,市有地を利用したちびっこ広場は現在13か所あり,ほとんどのちびっこ広場は民有地の上に整備されていますが,市の未利用地へのちびっこ広場設置についても同要綱に定める基準に適合する場合には,地元要望も踏まえ検討してまいります。
 以上です。
     〔4番川本浩一郎議員登壇〕
◆4番(川本浩一郎 議員)  御答弁ありがとうございます。
 質問ではないところからですが,まず先ほどの地域の公園整備についてです。
 赤木議員からも,よう言うといてくれという話もあります。私の住んでいるエリア,例えば2,000世帯を超えている町内会にも公園がない。その中で,今回未利用地でちびっこ広場,何かこういったこともないのかなと地元の周りを調べましたけど,なかなか……。未利用地といったものがたくさんあるわけでもないのも実情でございますが,これを一つの契機に,また先ほどいろんな跡地活用なんかの話もありましたけれども,これから市有施設といったものがコンパクトになっていく,その中で未利用地というのか,市有地といったものが出てくる,そのときにはそういった情報交換も含めて地域の皆様にもこういった可能性というのも,言われてからではなく,そういった情報提供もぜひお願いいたしたいと思います。この点は要望とさせていただきます。
 次に,最初に戻りまして,南区のまちづくりについてであります。
 どの施設に対しても,よろしくお願いいたします。これ質問いたしませんが,教育長,先ほどのこども園のお話で,幼稚園の跡地が出てくる,それには前職の頃に関わったようなところもあるかと思います。地元の皆様から途中経過でこういう話も出たんじゃないのかと,恐らく開園した後にはいろんなお声が聞こえてくるんじゃないのかなと思っております。しっかり地元に対する御説明も含めて取り組んでいただきたいと思いますし,それから児童生徒支援教室,これ改めて時間をかけてしないといけないかなとは思うんですが,教室といったものをつくるのが目的ではない,目的ではないけれど岡山市全体を見たときに南区の中学生を対象とした施設がないのは何か片手落ち,片やアウトリーチのほかの手法を使って効果が出ているんであれば,ほかの教室なんてそもそも要らないじゃないという話になるかもしれない。じゃあそうしたときにどう──南区においても先ほどの御答弁で183名の不登校児がいると。毎年その数というのは変わると思いますけれども,そういった支援が適切に行われる状況,そしてまた施設整備が必要であれば引き続き御検討いただきたいと思います。
 それでは,ここから再質問へと入らせていただきます。
 人口の件であります。
 市長に御答弁いただいたとおり,それぞれの課題について,また施設,とりわけ子どもたちのことについてはしっかり取組をしていかなきゃいけない。それと同時に,これまで仕事の面,働き方,そういったことも含めて今の岡山市の方向性というのは,私はそのとおりだろうと思っております。そうした中,移住・定住の話をその後段の部分でさせていただきました。いろんな課題があるのではないかという中で,先ほど私はおかやまぐらし相談センターの傾向についてお聞きしたんですけれども,これは岡山市全体への傾向と同じということで理解しておけばいいですか。御答弁お願いします。
◎近藤康彦 市民協働局長  相談に関して本市の状況という御質問だと思います。
 市役所への相談では,生活環境を変えたいということを目的とされる方が多い状況です。その相談内容については,いわゆる移住支援制度──支援メニューでございますが──に関する相談が全体の約4分の3を占め,圧倒的に多い状況です。それからあと,漠然と移住を検討しており,移住先を決定するための情報収集としての相談も多い状況でございます。
 それから,一方でおかやまぐらし相談センターは就職支援に重点を置いている関係から,仕事に関する相談の割合が非常に高くて,多くの方が既に岡山への移住を前提にして相談されているというような状況でございます。
 以上です。
◆4番(川本浩一郎 議員)  ありがとうございます。
 先ほど指摘させていただいたアンケート,転入者の部分もそうでしょう,転出者の部分についてもそうだと思いますが,これからの人口の動態を見るときに,先ほど政策局長からも御答弁がありましたが,若い世代が一定数動く理由というのは,市長が言われた働き方の部分,就職や進学の部分,そういったことが大きい。それに対するフォローといったことはしていただいている。一方,数は少ないのかもしれませんけれども,それ以上の世代です。先ほど御答弁いただいたように,移住に対する考え方,何が目的かというのは,場合によっては世代が上の方たちもいらっしゃる,どういったニーズがあるのかといったことまでしっかり把握していく必要があると思います。
 昨日,林敏宏議員がこうした政策評価とEBPMというお話をされました。エビデンスに基づく政策立案についてということなんですけど,昨日教えていただいて,その中の統計データ,利活用事例について拝見させていただきました。その中には,こうした人口問題を統計の部分も加味して,滋賀県の大津市や長崎県などでは活用している事例がある。その活用している事例の中には今御答弁いただいた動向をその中に加えて,どういった対策が必要なのかというのと同時に,アンケートなどもやっぱり様々な形で取っている,これもまた事実であります。
 ただ,アンケートもなかなか取りにくいという課題は,岡山市と同様にその中の課題としてありましたけれども,やっぱりこの状況把握,実態把握というものも移住・定住だけではなく転入,転出の部分,そして今後子育てに関してもアンケートを取っていく,そういったような中でどういった声があるのかしっかり把握していく。そのための手法というのは,取るのが難しいからやめましたではなく,じゃあ何ができるのか,そういったことも最近の……。何といいますか,デジタルを活用したではないですけども,そうした次なる手法といったこともぜひ考えて取組をしていただきたいと思います。この点について御所見いただければと思います。
◎近藤康彦 市民協働局長  相談者の声をつかむということで,何ができるかといった再質問だと思います。
 今転入時のアンケートという形では難しゅうございますが,相談者のアンケート等はやっておりますので,今後何ができるか,どういった形で全体像が把握できるかということについては模索していきたいと考えております。
 以上です。
◆4番(川本浩一郎 議員)  難しいとは思いますけれども,その把握を通じて分析する,だからこそ次の対策といったことにもなるかと思います。ぜひよろしくお願いいたします。
 それでは次に,学校関連事業についてであります。
 まず,学校の給食残渣を活用したバイオガス発電ということでございます。
 前回の議会で,給食の年間残食量といったものは285トンと推計されておられます。先ほど御答弁いただいた約50トンというのは,これは給食の残食だけではなく野菜くずなども含めた残渣全体の量として50トン。ということは,単純にその数字を見ると6分の1程度しか来年度は行わないということであります。
 教育長として,今後給食の残渣,藤原哲之議員からもありましたけど,減らしていこうということ自体がそもそも大切ではあるんですけれども,それと同時にやはりどうしても焼却処分してしまう,そのことによってCO2排出につながる,そういったことをするよりはメタンガス発電につなげていく,そういったことを私は拡大していくべきではないのかと思いますけれども,御所見をいただければと思います。
◎三宅泰司 教育長  今年度,試行してきたんですが,あまり課題はなかったわけで,来年度予算が通れば1年間通してやってみると。時代の流れには乗っていると思いますので,うまくいけば拡大していく方向がいいのかなと今思っております。
 以上です。
◆4番(川本浩一郎 議員)  ありがとうございます。
 ということは,来年度今後拡大に向けたことも踏まえて事業を行っていくと。もちろんこの時点で明確なことが言えるわけではないと思いますけども,そうしますと再来年度には先ほど言った4施設,約50トンといったものの量が増えていく,その方向で教育委員会としても,また教育長のお考えとしても努力したい,いきたいという認識でいいですか。最後に御答弁お願いします。
◎三宅泰司 教育長  来年度年間通しますので,しっかり精査した上で検討したいと思います。
 以上です。
○和氣健 議長  以上で川本議員の質問は終わりました。(拍手)
 以上で個人質問を終わります。
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