録画中継

令和7年2月定例会
2月21日(金) 本会議 代表質問
自由民主党岡山市議会
岡崎 隆 議員
1 市長の政治姿勢について
 (1) 令和7年度予算案について
 (2) 道路陥没について
 (3) 子育て支援について
 (4) 合併地域について
 (5) 第7次総合計画について
 (6) 高校生未来創造議会について
 (7) 国際交流について
 (8) アリーナについて
 (9) 給食費の無償化について
2 新庁舎の開庁に向けて
3 岡山城西の丸周辺広場整備事業について
4 消防団活動などについて
5 自主防災組織について
6 #7119の導入について
7 町内会等の活性化について
8 第14回グローバルRCE会議の開催決定について
9 区づくり推進事業について
10 健康寿命延伸事業について
11 再犯防止と更生保護女性会について
12 新医師会館と初期救急について
13 オーガニックビレッジについて
14 活力ある農業振興について
15 鳥獣害対策について
16 インバウンド誘客と大阪・関西万博を契機とした観光戦略について
17 ハレノワの利便性向上について
18 ごみステーション施設整備費補助制度について
19 地域の史跡整備について
20 東大寺サミットに向けて
21 岡山市中央卸売市場について
22 区役所の取り組みについて
23 PFAS対策について
24 岡山駅の東口駅前広場整備について
25 桃太郎線LRT化について
26 空き家対策について
27 公園や公的施設の適正な民間管理について
28 生活道路の維持管理について
29 放課後児童クラブについて
30 不登校児童生徒数と教育職員の病気休職者や病気休暇取得者の増加について
31 子どもたちの暑さ対策について
32 夜間中学の開設について
      午前10時0分開議
○田口裕士 議長  皆さんおはようございます。
 これより2月定例市議会第2日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は45名であります。
     ─────────────
○田口裕士 議長  会議録署名議員に山田議員,東議員のお二人を指名いたします。
     ─────────────
○田口裕士 議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
     ──────〇──────
△日程第1
 代表質問
 甲第3号議案~甲第87号議案
     ─────────────
○田口裕士 議長  日程に入ります。
 日程第1は,代表質問並びに甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について以下85件の議案についてであります。
 これらを一括上程します。
 なお,これらの議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は代表質問を行います。
 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。
 御通知申し上げておりますとおり,各会派における代表質問の時間は会派所属議員数に8分を乗じて得た時間とし,上限は60分でお願いいたしたいと思います。また,再質問の際には簡潔,明瞭に発言し,質問の趣旨が明確に伝わりますよう御協力をお願いいたします。
 また,当局におかれましては,質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。
 それでは,順序に従いまして自由民主党岡山市議団の代表質問を行います。岡崎議員。
     〔16番岡崎隆議員登壇,拍手〕
◆16番(岡崎隆 議員)  皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の岡崎であります。
 昨年12月には市民の悲願であったファジアーノ岡山,J1昇格となり,初戦の京都サンガ戦が行われまして,2対0で快勝ということで,早朝よりサポーターがスタジアム周辺に集まり,試合中もJ2時代と違った雰囲気で,約1万5,000人が歓喜に包まれたわけであります。ありがとうございました。今年もファジアーノの活躍,皆さんと大いに期待をしていきたいと思っております。
 今日は,傍聴にも大勢駆けつけてくださって本当にありがとうございます。これから質問に入るわけですけど,この質問をつくるのに我が会派22人,本当に力と知恵と,そしてふだんの活動の中から地域の皆さんから拾ってきた声をしっかりとこの原稿に込めてつくり上げました。これから代表して読ませていただきます。
 それでは,岡山市政において大森市政3期目の最後の当初予算が提案されました。物価高騰や燃料費の高騰など,市民にとっては厳しい生活が続いております。できる限りの支援をしながら岡山市を発展させていくしかありません。
 では,通告に従い,自由民主党岡山市議団の代表質問に入ります。
 1番,市長の政治姿勢について。
 (1)令和7年度予算案が提案されました。岡山市は動いていると言われていますが,さらに加速させなければなりません。このたびの予算の重点施策や思いをお示しください。
 また,昨今の物価高騰や燃料費の高騰で多くの市民は苦しんでおられます。国の交付金等を使いながら,市民,事業者への支援を講じるべきと考えますが,御所見をお示しください。
 (2)埼玉県では,下水道管の老朽化が原因で道路が陥没,また千葉県では上水道の破損により大規模漏水が起きました。このようなことは,本市でいつ起きても不思議ではありません。地上での点検方法は限られているとお聞きします。今後,上下水道の老朽化などでの破損を起こさない対策をお示しください。
 あわせて過去3年間の下水道と上水道が原因の道路陥没件数をそれぞれお示しください。
 (3)日本経済新聞社などが主要都市(180都市)を対象に実施した調査,子育て支援ランキングで全国1位は神戸市,2位は宇都宮市,岡山市は114位ということでした。
 記事を見ると,神戸市は母親の産後ケアから学童保育の拡充など,子どもの成長に応じた切れ目ない支援に力を入れている点,また宇都宮市は独自の不妊治療助成など,手厚い施策を展開する点が評価されたそうです。
 本市も医療費の支援,保育園待機児童解消,児童クラブ待機児童解消に向けた取組など,子育て支援に真摯に取り組んでいるとは思いますが,この評価を受け,市長の所感をお願いいたします。
 (4)御津,灘崎,建部,瀬戸と合併して20年を迎えようとしています。この合併地域に対し,支所機能を残し,皆さんの声を聞きながら,多くの事業を実施してきました。御津・灘崎地域は今年で合併20年の節目を迎えます。ぜひとも記念イベントの開催をお願いいたします。
 また,新市建設計画,新市基本計画もほぼ終了した合併地域の現状をあわせて御所見をお願いいたします。
 (5)岡山市の未来を決める長期計画である第七次総合計画策定に向け,今年は過去を振り返り,また時代に合った新しい計画等を検討する大切な年です。現時点の検証結果と今後どのような進め方,スケジュール,構成にするのか御説明ください。
 (6)12月に高校生未来創造議会を開催し,高校生らしい質問,要望等がありました。高校生にとって政治の勉強ができ,非常によい体験になったのではないかと思います。ただ,我々市議会としては,高校生の皆さんの提案を真摯に受け止め,議論を重ね,実現させることも大切だと考えております。今回の高校生未来創造議会を終え,市長の感想と提案の実現度に対する決意をお示しください。
 (7)岡山市の姉妹都市交流の歴史は長く,古くは1957年のサンノゼ市との姉妹都市締結に遡り,今では8つの都市,地域との交流に発展しています。一人一人が国境を越えて理解を深め協力し合うことは,世界の平和につながると認識しており,また地域経済活性化の観点からも,しっかりと国際交流を推進していただきたいと思います。
 そこでお尋ねします。
 ア,昨年度は新たにユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野に加盟しました。今後の方向性を含めて御所見をお示しください。
 イ,先日市長は,OECD本部チャンピオン・メイヤーズ事務局からの依頼を受けて,インドネシア・ジャカルタでのサステナブル住宅・建築・都市政策セミナーに出席されましたが,このような国際的な枠組みに参加することでどのような成果がありましたか。また,チャンピオン・メイヤーとしてこれまでの実績も含めてお示しください。
 (8)アリーナについてお尋ねします。
 12月27日,第4回アリーナ整備検討会議で,最大収容者数約1万人,概算事業費275億円から280億円などが示されました。また,市長より経済界へ寄附金額を示してほしいと依頼し,1月中旬に回答がありました。
 そこでお尋ねします。
 ア,経済界からの回答を受け,本市としてどのように対応するのでしょうか。
 イ,いつまでに寄附金額を示してもらうのでしょうか。
 ウ,事業を進めるためにはどのくらいの金額を想定しているのでしょうか。
 エ,これから具体的には何をしていくのでしょうか。
 オ,経済界からの金額が提示されなかった場合,市単独でも進めていくのでしょうか。
 (9)給食費の無償化は子育て支援策として全国で進んでおり,都市間に格差が生じています。本来は国が実施することと思いますが,現時点で未実施のため,岡山市においては光熱費等は公費で支援すべきと考えますが,御所見をお示しください。
 2番,新庁舎の開庁に向けて。
 令和8年5月末の完成に向けて進んでいる新庁舎の建設工事は,既に現庁舎を超える高さまで鉄骨が組み上がってきております。大供周辺を訪れる方の目に留まる機会も増えてきました。いよいよ外観が現れたことにより市民の方の関心も高まり,新庁舎をイメージしてもらいやすくなったのではないでしょうか。
 そこでお尋ねします。
 (1)全面開庁は令和8年11月末予定ですが,竣工後から開庁までの詳細なスケジュールをお示しください。
 また,新庁舎が職員にとって働きやすい環境になれば,市民サービスの向上にもつながると思います。改善や工夫された点があればお答えください。
 (2)市民の方にとって利用しやすい庁舎にすることが最も大切だと思います。来庁者の特に多い北区役所の市民保険年金課の窓口サービスについて,改善点などはありますか。
 3番,岡山城西の丸周辺広場整備事業について。
 昨年,岡山城の城郭内に位置する3か所の市有地,旧内山下小学校跡地,岡山市民会館跡地,旧NHK岡山放送会館跡地の整備方針が策定されました。その後,議会や地元住民等との様々な議論を経て,整備方針に長期的な視点を加えた今後の進め方が示されました。
 そこでお尋ねします。
 (1)計画では,第1期から第3期まで段階的に整備を進める予定です。来年度当初予算案を含めた計画の概要についてお示しください。
 また,石山公園の再整備と並行して進める予定とのことですが,具体的にどのような整備を行うのでしょうか。
 (2)暫定活用している旧内山下小学校校舎について,今後の方針をお示しください。
 (3)同整備事業は,方針を決定した政策局,広場整備を行う都市整備局,旧内山下小学校校舎を所管する教育委員会等,様々な部署にまたがります。円滑に事業を進めるには,明確な役割分担とさらなる連携が必要と考えますが,御所見をお示しください。
 4番,消防団活動などについて。
 消防団の活性化を図ることを目的にアンケート調査が実施されました。アンケート結果は,消防団活性化推進委員会分科会で議論されると伺っております。
 そこでお尋ねします。
 (1)分科会の開催時期,回数,メンバーについてお示しください。
 (2)アンケート結果の公表時期,方法,回答率についてお示しください。また,団員の確保についての項では,機能別団員についてのみの記述しかなく,一般団員の確保についてはありません。これは機能別団員の確保を最優先するお考えなのでしょうか。
 (3)運用が始まる水難救助訓練施設の概要と消防団員に向けた活用策についてお示しください。
 5番,自主防災組織について。
 毎年,全国では様々な災害が発生する中,本市においても自主防災組織の充実をはじめ災害への備えを加速させなければなりません。
 そこでお尋ねします。
 (1)本市における自主防災組織の結成目標に対する達成率と結成促進に向けた取組をお示しください。
 (2)自主防災組織の課題として人材育成が挙げられます。リーダー向け研修会の実施についての御所見をお示しください。
 また,担い手不足,若手の参加者不足も課題ですが,解決に向けての取組をお示しください。
 (3)自主防災組織構成員が防災士資格,応急手当普及員を取得するための経費助成をすべきと考えます。御所見をお示しください。
 (4)避難行動要支援者について,名簿等で情報が整理されています。それ以外の住民情報については,防災カードがありますが,岡山市の現状についてお示しください。
 (5)公民館主催で防災キャンプが実施されています。危機管理室としてこの防災キャンプへ積極的に関わる必要があると考えます。御所見をお示しください。
 6番,♯7119の導入について。
 救急出動件数が年々増加する中,救急需要対策として効果のある♯7119の導入をすべきではないでしょうか,御所見をお示しください。
 7番,町内会等の活性化について。
 町内会等は,各地域において地域コミュニティーの中核として,地域住民の福祉,防災,防犯,環境美化など,多岐にわたり共助の担い手として活動しており,市政推進のためには欠かせない存在であり,住民自治組織である町内会等の果たす役割は重要となってきております。
 そこでお尋ねします。
 (1)町内会への加入率は77.7%で,おおむね4軒に1軒が未加入ですが,未加入理由について市はどのように認識し,どのような対策を講じておられるのでしょうか。
 (2)町内会等においても,高齢化,担い手不足,加入率の低下など,課題が浮き彫りになってきております。町内会の維持・活性化策及びデジタル化推進策についてお示しください。
 (3)議会では,町内会等の維持,活性化に関する基本的な考え方,責務等を明らかにし,明るく暮らしやすい地域社会の活性化推進に寄与しようとすることを目的に,町内会条例を制定しようとしています。御所見をお示しください。
 8番,第14回グローバルRCE会議の開催決定について。
 この秋開催される第14回グローバルRCE会議の開催都市として岡山市が選定されました。グローバルRCE会議は,2014年のESD世界会議の際にも関連会議の一つとして岡山で開催した経緯があり,同一都市での複数開催は岡山市が初めてとなります。
 また,今回の会議は,会議の主催者である国連大学サステイナビリティ高等研究所がRCE制度を創設して20年,また岡山市にとっても岡山ESDプロジェクト開始から20年というどちらにとっても節目となる記念すべきものとなります。
 そこでお尋ねします。
 (1)4都市から岡山市が選定されたとお聞きしましたが,選定された要因についてどのように分析されていますか。
 (2)この機を捉え,岡山のESDをさらに推進し,世界へアピールする契機としてもらいたいですが,いかがでしょうか。
 (3)そのほか岡山市へどのような波及効果を期待しているか,御所見をお示しください。
 9番,区づくり推進事業について。
 区づくり推進事業は,地域の特色を生かした事業を各区の区民が主体的に企画,運営,実施することで,地域のまちづくりを推進しています。令和6年度からは補助限度額の引上げや,災害,感染症拡大等の不可抗力を原因としてイベント等を変更または中止した場合のキャンセル料に対し,別枠を設けて補助する制度の拡充をされました。これは本当にありがとうございました。
 そこでお尋ねします。
 (1)今年度の実績及び補助限度額等の拡充により期待される効果についてお示しください。
 (2)同事業を利用していない小学校区,中学校区の現状と利用促進策についてお示しください。
 (3)電子申請等も含め補助金申請の簡素化をすべきと考えますが,いかがでしょうか。
 (4)現在,身近な交流部門で別々に申請を行っている事業を広域交流部門の新たな事業として申請を行うことはできますか。また,その際,協議や申請手続などが円滑に行われるよう市が支援することは可能でしょうか,御所見をお聞きします。
 10番,健康寿命延伸事業について。
 本市では,健康寿命の延伸を目指し,平成26年から約10年間,約6億円を投じて運動,栄養・食生活,社会参加の3本柱の下に健康寿命延伸事業を展開しています。事業効果として,医療費や介護予防費の抑制等が挙げられますが,内閣府の調査によれば健康度が高い地域ほど県内総生産が高い傾向にあるとされております。実際に岡山市でも平成23年から令和2年にかけて市内総生産は3.9%増えており,政令指定都市の中で第4位の伸び率,民間投資に至っては14.5%増え,第1位の伸び率となっています。これは本当にすばらしいことだと思います。
 そこでお尋ねします。
 (1)健康寿命延伸の効果が様々な分野と互いに影響し合い,シナジー効果を生み出しているという考えについて,また道路や公共交通網の整備やスポーツ,文化施設の整備など,ハード事業がもたらす市民の健康意識への効果や意義について,市長の御所見をお示しください。
 (2)令和5年8月から3年間の予定で,OKAYAMAハレ活プロジェクトを実施し,また今年度より,ベジ・ファーストOKAYAMAプロジェクトが行われています。両取組の成果及び参加者を増やすための工夫についてお示しください。
 11番,再犯防止と更生保護女性会について。
 昨年3月に改定された岡山市再犯防止推進計画には,犯罪をした人等の社会復帰支援に重要な役割を果たしている保護司をはじめとする民間協力者の活動への協力,支援に努めますと明記されております。
 また,こうした取組を推進する立場も示されているところであります。
 民間協力団体の一つである更生保護女性会は,長年にわたり地域社会の犯罪や非行の未然防止のための啓発活動を行うとともに,青少年の健全な育成を助け,犯罪をした人や非行のある少年の改善,更生に協力することを目的とするボランティア団体です。その地域の実情に即した非行問題等を話し合うミニ集会や親子ふれあい行事,子育て支援活動などにも取り組んでおられます。改めて活動に敬意と感謝を申し上げます。
 そこでお尋ねします。
 (1)現在取り組んでいる岡山市再犯防止の推進や更生保護活動の支援の取組について,改めてその内容をお示しください。
 (2)計画には,民間協力者の活動への協力,支援に努めますとあります。更生保護女性会の活動に対する協力や支援が新たに必要であると考えますが,当局のお考えをお示しください。
 12番,新医師会館と初期救急について。
 昨年末から今年にかけてインフルエンザが猛威を振るい,年末年始の休暇期間には大勢の患者が休日夜間急患診療所に受診に訪れたそうですが,施設的な課題もあったとお聞きします。
 旧市民病院別館から新たに建設する新医師会館に2つの診療所を移転することによって,古い施設ゆえの課題も改善されることになり,早期の移転が期待されるところであります。
 そこでお尋ねします。
 (1)新医師会館への移転が計画されている2つの診療所の供用開始はいつ頃予定されていますか。
 また,どのような利便性の向上が図られるのかお示しください。
 (2)休日急患歯科診療所は,岡山市歯科医師会が開設者で運営にも当たっていますが,休日夜間急患診療所は市長が開設者で,指定管理者である岡山市医師会が運営に当たっています。どちらも休日等の初期救急を担う診療所であり,移転を機に運営形態について一定の整理が必要ではないでしょうか。御所見をお示しください。
 13番,オーガニックビレッジについて。
 令和3年5月に国がみどりの食料システム戦略を策定し,2050年までに国内における有機農業の取組面積を全農地の25%,100万ヘクタールに拡大する目標を掲げました。みどりの食料システム戦略を踏まえ,市町村は有機農業の取組推進をすることとなりました。
 オーガニックビレッジとは,生産,加工,流通,消費者が連携して地域一体となってオーガニック(有機)農業を推進していくと宣言する市町村のことであります。国がオーガニックビレッジ自治体を2025年までに100市町村にする目標を掲げたところ,令和6年度には124市町村がオーガニックビレッジの宣言をいたしました。これすばらしいことだと思います。
 国は2030年までに200か所に目標を上げ,現在全国の自治体で議論が進められています。
 そこでお尋ねします。
 (1)オーガニックビレッジを目指す意義は,環境に配慮した有機農業の推進であります。しかしながら,新規有機農業者の確保,取組面積の拡大などの推進体制が整わないと,有機農業の拡大にはつながらないと思います。岡山市における現在の推進体制はどのようになっているかお示しください。
 (2)岡山市には一日も早くオーガニックビレッジ宣言をしていただきたいと思いますがいかがでしょうか,市長の御所見をお示しください。
 また,令和6年度の取組と今後の計画についてお示しください。
 (3)有機農業で生産された食材を学校給食に導入している自治体が増えています。この問題も議会で何度か取り上げてきましたが,小規模校から食材を限定してでも,まず第一歩を踏み出すことが大切だと考えます。踏み出すアクションに岡山市が移るのか移らないのか,御所見をお示しください。
 14番,活力ある農業振興について。
 昨今の異常気象は,米の白濁化や野菜,果実の生産量の変動,病害が発生しやすいなど,農業を取り巻く環境は厳しい状況にあります。こうした状況では,農業者の作業の効率化や省力化,可視化していくことが重要だと考えます。
 国においても,農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律が成立,施行され,生産性向上に向けた取組が進められています。農業従事者の高齢化,労働力不足の中,農業の生産を維持,発展していくためには,人材の育成や農地の集積,集約化とともにスマート農業技術の活用促進を図っていくことが必要ではないかと考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)新規就農時の課題として,農地の確保,資金の確保,営農技術の習得などが挙げられます。特に,農地は県,JA,産地の農家などの協力が不可欠だと考えます。現在の取組状況,課題についてお示しください。
 15番,鳥獣害対策について。
 2月8日に岡山市東区の路上で住民がイノシシに襲われ4人の方が重軽傷を負うという痛ましい事故が発生しました。負傷された皆様の一日も早い回復をお祈りするとともに,イノシシ対策は農作物の被害にとどまらず,地域住民の命をも脅かす課題であると改めて感じております。
 そこでお尋ねします。
 (1)今回の事故を受け,当局としての御所見と今後どのような対策の強化が必要であるとお考えでしょうか,お示しください。
 (2)岡山市のイノシシ捕獲頭数は,平成25年が2,316頭でありましたが,令和5年度には4,485頭と,10年で約2倍に増加しており,捕獲活動の効率化や負担軽減の観点から,ICT機器の積極的な導入が必要と考えますが,来年度はどのような取組を行っていきますか。
 (3)岡山市鳥獣被害対策実施隊の活動に対する支援の拡充が必要だと思いますが,御所見をお示しください。
 16番,インバウンド誘客と大阪・関西万博を契機とした観光戦略について。
 約2,820万人の来場者のうち350万人がインバウンドを見込む大阪・関西万博は,岡山市の観光資源を国内外に発信し,誘客を促進する絶好の機会です。特に岡山市は,交通の利便性や自然,文化,歴史を生かし,万博を契機に国際観光都市としての地位確立が期待されています。また,訪日外国人観光客の急回復を踏まえ,持続可能な観光戦略の構築も重要です。
 そこでお尋ねします。
 (1)万博における岡山市の具体的な関わりやPR戦略,ベース宿泊地として選んでもらうための取組についてお示しください。
 (2)現状の外国人観光客数や国別傾向,観光による経済波及効果,外国人観光客宿泊助成制度,瀬戸内へのインバウンド誘客事業の成果についてお示しください。
 (3)万博終了後のインバウンド誘客のロードマップや瀬戸内4県都市との連携による観光振興策についてお示しください。
 (4)マレーシア人ムスリムの調査で,岡山が旅行先第8位となったことを踏まえ,ムスリム旅行者に向けての施策,飲食マップの活用状況,多様な食文化への対応策についてお示しください。
 17番,ハレノワの利便性について。
 岡山芸術創造劇場ハレノワは,開館以来非常に多くの方に利用されていることから,そのアクセス性の向上が求められております。
 そこでお尋ねします。
 (1)路面電車の延伸環状化について,検討状況や事業者との協議状況,今後の見通しについてお示しください。
 (2)利便性が高まるようハレノワにタクシーを迎車できるようにすべきだと考えますが,御所見をお示しください。
 18番,ごみステーション施設整備費補助制度について。
 現在,平成31年度に拡充した岡山市の補助を受けながら町内会等がごみステーションの設置管理を行っていますが,昨今の資材や人件費の高騰の影響により,ごみステーションの設置費用が高騰しております。現在の補助金では対応が困難であるため,補助制度の拡充が必要であると思いますが,御所見をお示しください。
 大きい19番,地域の史跡整備について。
 岡山市には様々な貴重な史跡があります。市が整備のために公有化を進めているところは,造山古墳群,大廻小廻山城跡等の史跡であります。一方で,周辺地域にある史跡は敷地の個人所有が多く,定期的な手入れ等,維持管理を地域の有志たちが個人や地元企業から援助を受けながら高齢化,人手不足の中,細々と続けています。このような史跡を守っておられるグループの活動を岡山市として大きく支えていく必要があると考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)地域の歴史資産を顕彰,維持,発信する町内会,保存会に史跡整備の支援金制度が必要だと考えますが,御所見をお聞かせください。
 (2)現在中学校,小学校が地域住民と一緒に地域の史跡,文化財を残し伝える活動をしています。子どもたちの郷土愛を育てるためにも,その活動を支える仕組みがつくれないでしょうか,御所見をお示しください。
 20番,東大寺サミットについて。
 令和8年度に東大寺サミットが岡山市で開催されることには大きな期待をしています。令和7年はその前年となり,様々な準備や市内外への広報活動等を行っていく必要があると考えます。
 岡山市は昨年,宮城県多賀城市で開催された東大寺サミットへ大森市長の代理として林副市長が参加され,万富東大寺瓦窯跡についての説明や造山古墳,岡山城,白桃など,岡山市の観光面のPRも行い,再来年,万全の準備で皆様をお迎えするとおっしゃられたと聞いております。本当にありがとうございました。
 そこでお尋ねします。
 (1)東大寺サミットの知名度を上げるために,令和7年度市内中心部を含め,プレ企画を考えるべきと考えますが,いかがでしょうか。
 (2)東大寺サミット開催までの流れと令和8年のいつ頃東大寺サミットが開催できそうか分かれば教えてください。
 21番,卸売市場について。
 昨年,市場事業部では施設,設備の老朽化をはじめ物流構造の変容や消費者ニーズの動向,災害時における減災・防災機能など,市場を取り巻く環境の変化を踏まえ,岡山市場の将来像を描く未来会議を立ち上げられました。
 そこでお尋ねします。
 (1)これまで会議や分科会に加え,関係者へのヒアリング,ほかの市場への視察などを通じ,活発な議論が行われたと伺っております。今年度は将来構想案の中間まとめを行う予定ですが,現在の進捗状況についてお示しください。
 (2)市場の活性化に向け,事業者をはじめとする市場関係者の協力の下,明確な将来像を掲げ,真に必要なものに対しての投資を行わなければいけません。来年度末に将来構想を策定される予定ですが,今後のスケジュール及び議論の中心と考える項目についてお示しください。
 22番,区役所の取組について。
 各区役所では町内会など地域からの多様な要望に対応するとともに,地域特性に応じた課題解決に取り組むなど,日頃から幅広い業務を行っていただいていると認識しております。しかし,そういった区役所の頑張っている姿や事業の成果が市民の方々に十分伝わっていないように感じます。各区役所での様々な事業を分かりやすく発信し,地域における区役所の姿が市民にとって見えやすくする取組が必要であると考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)区役所が地域の要望に応えて取り組んだ結果が市民にとって分かりにくいのは問題です。各区での事業の成果が市民により伝わりやすくなるよう情報発信を工夫していく必要があると考えますが,御所見をお示しください。
 (2)本議会から議場に区長の席が新たに追加されております。これはどういった狙いがあるのかお示しください。
 23番,PFAS対応について。
 御津地区の三谷川周辺でPFOS及びPFOAの暫定指針値を超えたことについては,これまで3度にわたって公表されています。昨年12月の公表資料では,引き続き調査を実施するとのことでした。
 そこでお尋ねします。
 (1)これまで行った水質調査とその結果,結果を受けて対応したこと,その他原因究明のために実施した調査とその結果をお示しください。
 また,市域全体の調査や対応についてもお示しください。
 (2)吉備中央町のPFAS問題について,住民の血液検査の結果が報告されました。健康リスクに関する数値がアメリカの指針で示されているものより高かったことにより,岡山市民にも不安が広がっております。市民に対しての説明が必要だと考えますが,御所見をお示しください。
 24番,岡山駅の東口駅前広場整備について。
 現在,岡山駅の東口駅前広場においては,路面電車の乗り入れ工事が本格化しており,駅前広場については12月に一般車ゾーンの降車スペースが完成し,3月には一般車駐車場の運用が始まる予定となっているなど,県都岡山の顔である岡山駅前広場が徐々に変わりつつあります。
 一方で,事業費の増加に伴い見送ることとしていた箇所についても,岡山市の玄関口としてふさわしいものになるよう,当初の計画どおり整備を行っていくべきであると考えます。そのことを私たち市議団はこれまで要望してまいりました。
 今後のスケジュールをお示しください。
 25番,桃太郎線LRT化について。
 岡山市の観光施設として岡山城,北前船の西大寺,総社市につながる吉備路があります。現在,JRの経営の関係もあり,桃太郎線の話はなかなか聞こえてきませんが,次の観光誘客施設は吉備線沿線の史跡の活用ではないでしょうか。中心部を活性化すると同時に周辺地域の振興に手をつけておかなければ,20年放っておくと周辺エリアは大きく変わり,周辺地域の観光資源は維持できなくなるのではないでしょうか。JRで自宅から岡山駅に移動できると生活も豊かになるとよく言われますが,岡山から総社間におけるエリアを再整備することで周辺地域の人口も増え,歴史史跡を維持する人も増えていくと思います。コンパクトでネットワーク化されたまちづくりを進めていくためにも,大森市長から桃太郎線LRT化の協議再開について発信してはいかがでしょうか。御所見をお示しください。
 26番,空き家対策について。
 平成28年度から令和7年度までの岡山市空家等対策計画に基づき空き家対策を進めてきており,一定の効果は見られるものの,人口減少が進む中,今後も空き家は増加する見込みであり,空き家の適正管理,発生抑制,利活用など,空き家対策の取組は今後ますます重要になると考えています。
 昨年12月,次期岡山市空家等対策計画の策定を視野に入れ,岡山市空家等対策協議会が開催されており,空き家問題等について各委員の専門的知見に基づいて議論されたところであります。
 そこでお尋ねします。
 (1)次期計画策定に向けたスケジュールをお示しください。
 (2)今年度,全市域で空き家実態調査を行っていますが,その進捗状況,現時点で判明している傾向や分析があればお示しください。
 (3)協議会において,法改正により新たな認定を行うこととなる管理不全空き家等の認定基準も示されていますが,その内容,また特定空家等との措置の違いについてお示しください。
 (4)来年度の指定を予定している空家等管理活用支援法人の具体的な業務内容や期待される効果についてお示しください。
 (5)12月に行った協議会において出された意見はどのようなものがあり,またその意見を次期計画にどのように反映させていくおつもりでしょうか。現時点での見解をお示しください。
 27番,公園や公的施設の適正な民間管理について。
 物価と賃金の好循環を生み出すためにも,市の取組,事業について物価,賃金上昇を適切に反映していく必要があります。工事や設計では,資材や労務単価の形で反映されていますが,維持管理に関して,公園や公的施設の指定管理料には光熱費,資材や労務単価の上昇を反映しているのでしょうか。厳密な反映は難しくとも,改善,工夫すべきではないかと考えます。御所見をお示しください。
 28番,生活道路の維持管理について。
 基幹道路(外環状線,中環状線)の整備については,多少のトラブルはありましたがほぼ予定どおりに進んでいます。しかしながら,生活道路の補修,修繕については,市民の要望が十分に反映されていない現状があります。
 そこでお尋ねします。
 (1)生活道路の補修,修繕については,予想以上に道路損傷が進んでいると思います。対応を含め御所見をお示しください。
 (2)担当職員不足により,市民の声が反映されていないと推測されます。御所見をお示しください。
 (3)令和7年度の生活道路の補修,修繕の予算をお示しください。
 29番,放課後児童クラブについて。
 放課後児童クラブのニーズは,女性の就業率増加や保育を利用する保護者のフルタイム化が進んだことなどから,年々高まっており,それに伴って待機児童数は令和6年5月時点で236人と,前年度よりさらに増加しております。
 昨年11月の市長記者会見では,令和6年度において開所済みもしくは開所予定の新規の民間事業者が8か所と発表がありました。市立や運営委員会の児童クラブで受皿を確保することが困難な学区については,さらに民間事業者の協力を得ることも必要と考えますが,保護者が安心してクラブへ通わせるためには,事業者が安定的に運営ができ,必要な人員配置などができる環境,クラブの質の向上を図っていくことが今後の待機児童対策に必要ではないかと考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)令和7年度の運営主体別の申込み状況,入所状況と待機児童解消に向けた市長の意気込みをお聞かせください。
 (2)受皿の確保については,特別教室を活用したり,待機児童が増加しそうな児童クラブについては,専用施設を建設するよう進められておりますが,新設を予定している放課後児童クラブ並びに将来計画している放課後児童クラブについてお示しください。
 (3)令和6年度から新たに開設準備費や賃料を補助する設置促進事業費補助金を創設して,民間事業者の参入を支援しておられますが,令和9年度待機児童ゼロに向けて,民間事業者による受皿の確保はどの程度進んでいますか。現在の進捗状況と今後の見通しをお示しください。
 また,運営を安定的に行っていくための支援が必要ではないでしょうか。御所見をお示しください。
 (4)民間事業者による児童クラブの人員確保,質の向上についての御所見をお示しください。
 30番,不登校児童・生徒数と教育職員の病気休職者や病気休暇取得者の増加についてであります。
 文部科学省が調査した令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要によると,病気や経済的理由を除き,心理,社会的な要因などで小・中学校に年30日以上登校していない不登校児童・生徒数は,過去最多の34万6,482人となり,11年連続して増加し続けている状況です。
 岡山市に関しても,小学校の不登校児童・生徒数は761人,中学校では872人で,ともに不登校児童・生徒数も新規不登校出現率も増加しているということであります。
 また,教育職員の病気休職者や病気休暇取得者も増加しており,令和5年度には104名と過去5年間で一番多く,教育職員の2.8%にも当たります。
 そこでお尋ねします。
 (1)不登校児童・生徒に関しては,今まで試行錯誤し,様々な取組がされてきたと思います。しかし,結果は増加し続けているという現状をどのようにお考えでしょうか。
 また,多くの児童・生徒が通うフリースクールとの連携は重要だと考えます。2月9日には教育長は岡山フリースクール協議会発足発表会に出席されました。発表会へ出席しての御所見とあわせて今後のフリースクールとの連携に対するお考えをお示しください。
 (2)病気休職者や病気休暇取得者104名のうち63名が精神疾患者ということです。これ以上増えないようにするためにはどのような対策をお考えでしょうか。
 (3)病気休職者や病気休暇取得者が復帰されるまでの先生の補充はどのようにされていくのでしょうか。今後も増え続けた場合にどう対応していくのかお示しください。
 31番,子どもたちの暑さ対策について。
 最近の夏の猛暑は尋常ではなく,もはや災害級であると感じます。子どもたちを猛暑から少しでも守るために,各小・中学校に冷水器の設置と霧状の水が噴出するミストシャワーの導入を行い猛暑に備えておくことが必要だと思います。
 また,体育館へのエアコン整備についても,子どもたちの暑さ対策だけではなく,災害時における避難所の観点からも重要であると思います。御所見をお示しください。
 32番,夜間中学校の開設について。
 いよいよ4月より岡山後楽館中学校に夜間学級が開設されます。自民党市議団としては,様々な理由で学ぶことができなかった方々に充実した学びや学校生活を過ごしていただきたいと強く願っております。
 そこでお尋ねします。
 (1)これまで設置を待ち望まれていた方々が入学されると思いますが,現在,何名の方が入学される予定でしょうか。
 設置基本方針には,学年について原則第1学年からとするが,入学者の希望に応じて第2学年,第3学年からの入学も可能とすることとなっております。現在,2年生,3年生も開設する予定ですか。
 また,4月からの教職員の配置についてはどのように考えられているかお示しください。
 (2)令和6年10月に夜間中学の運営や経費負担について,4市3町と協定を締結しています。岡山連携中枢都市圏の関係市とは協力して生徒の受入れや夜間中学の運営を行っていくとのことですが,県との連携はどのようになっていますか。
 (3)保健管理に関する専門的な職務を行う学校医に関してはどのようになっていますか。
 (4)最後に,県内初の夜間中学となります。どのような夜間中学を目指していくのか御所見をお示しください。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長  質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
      午前10時53分休憩
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