録画中継

令和7年6月定例会
6月16日(月) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
平元 道隆 議員
1 開発行為に伴い設置された公園等について
2 基金の債券運用について
 次は,順序に従いまして平元議員。
     〔25番平元道隆議員登壇,拍手〕
◆25番(平元道隆 議員)  皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の平元道隆です。
 通告に従いまして質問させていただきます。
 1,開発行為に伴い設置された公園等について。
 都市計画法に基づく開発行為の許可に当たっては,環境の保全,災害の防止等の観点から,原則0.3ヘクタール以上の開発行為について,開発区域の面積の3%以上の公園,緑地等の設置が義務づけられています。これらの公園等は,住宅開発の進展に伴い,各地に多数整備されてきました。
 本市にも,住宅開発によって整備された小規模な公園が多くあります。先日,開発行為に伴い設置された公園が複数ある住宅団地にお住まいの方から御相談をいただきました。近隣の公園を地元町内で維持管理を行っているが,管理しても利用頻度は非常に少なく,利用する子どももいない公園であり,自分たちもいつまで管理を続けていけるのか心配だ,何か別の活用の方法はないのかといった御相談でした。地域の人々の生活に密接した公園ですが,人口減少や少子・高齢化により,かつて想定した利用者数や年齢層と実態が乖離し,利用頻度の低い公園が増加しているように思います。
 本年3月19日付の国土交通省からの開発行為に伴い設置する公園等についてとする通知には,公園等の再編・廃止について,過去に開発行為に伴い設置した小規模な公園等については,人口減少や少子高齢化などの社会情勢や周辺住民のニーズの変化により利用者が減少し,設置目的を十分に果たしていないものも見受けられる。このような既存公園等については,周辺の公園等と機能を分担させることにより有効活用や魅力向上を図ることや,量的に地域のニーズを既に充足している場合には廃止することも考えられる。廃止にあたっては,地域の町内会等と管理協定を締結している場合は,関係者間で十分な調整を図るとともに,周辺住民等への丁寧な説明を重ね,地域の合意形成を図るべきであるとあります。これまで増やす一方だった公園を,再編や廃止することを国が認めた画期的な方針のようにも思います。
 遊具,施設の老朽化や維持管理費,更新費が増大し,利用頻度の少ない公園にもコストや地元住民の手間や負担がかかっており,本通知に基づく既存公園等の再編・廃止の検討を行い,住民のニーズに応じた質の高い公園整備と不要な施設の見直しによる効率的な管理の両立を考えていくことも大切であると思います。
 以下,お伺いします。
 (1)本市における開発行為に伴い設置された公園等の数をお示しください。
 (2)各公園等の利用状況や管理状況をどのように把握し,評価しているのかお聞かせください。
 (3)本通知の趣旨を踏まえ,再編・廃止の検討対象となり得る公園等はどの程度あると認識されているのかお聞かせください。また,その選定基準があればお示しください。
 (4)本通知の市の受け止めと再編・廃止を含む今後の公園等の在り方について御所見をお聞かせください。
 2,基金の債券運用について。
 多くの自治体が,災害への備えや公共施設の新設・改修費用などを賄うため,基金を積み立て,その一部を債券等で運用しています。本市も,市債調整基金の一部を地方債などの債券で運用しています。
 昨年3月に日銀がマイナス金利を解除して,金利が上昇し,自治体が運用する債券の時価も下落しています。もちろん満期まで保有すれば,元本は毀損されませんが,満期前の売却は元本割れのリスクがあります。
 本年3月14日付の日経新聞報道では,金利上昇を受け,自治体が運用する国債などの債券に含み損が生じている。大阪や新潟など少なくとも6府県で10億から146億円に上ることがわかった。低金利下で運用を増やした超長期債の市場価格の下落が影響した。満期前の売却は損失を確定させることになり,災害時などの機動的な費用捻出に支障が出る恐れがあるとあります。
 地方自治法には,自治体は基金を特定の目的に応じて確実かつ効率的に運用しなければならないとされています。このため,株式など元本割れリスクがある金融商品には実質的には手を出せません。
 福岡県福津市では,値上がりを当て込んだ積極的な購入と途中売却での収益増を図る方針に転換し,30年,40年満期の超長期債を大量購入し,金利上昇により基金約110億円のうち,購入した約70億円分に約23億円の含み損を抱え,本年2月の市長選では基金の含み損が争点の一つとなり,現職が敗れました。
 確実かつ効率的な運用を求めても,預金や短期の債券に利回りがつかない状況が長く続き,運用益を得るには満期まで10年を超える長期債しかなかった実情もありますが,債券運用において金利上昇への耐性が不十分な自治体では影響が出始めています。
 しかし,取崩し予定のない基金については,債券で運用益を増やそうとする姿勢は大切だと思います。その上で情報公開を含め,適切なチェックを受けられる仕組みづくりが重要であると思います。
 紹介した他市の事例と岡山市の債券運用が同様とは考えていませんが,以下お伺いいたします。
 (1)本市の基金全体の残高,債券保有額,評価損益をお示しください。
 (2)債券保有額が最も多い市債調整基金の保有債券の主要銘柄別残存年数をお示しください。
 (3)基金の債券運用方針とチェック体制及び債券購入時のプロセスをお聞かせください。
 (4)満期まで保有すれば元本割れはありませんが,災害時等の基金取崩しの際には流動化コストが発生する場合があります。流動化リスクと金利リスクについてどのようにお考えかお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  1の項,開発行為に伴い設置された公園等について順次お答えします。
 まず,1点目,開発行為に伴い設置された公園等の数についてです。
 令和7年4月現在,開発行為に伴い設置され,本市に移管された公園等は約800か所あり,児童遊園地の大多数を占めております。
 次に,2点目,利用状況や管理状況をどのように把握,評価しているかについてお答えします。
 公園等の維持管理のうち,除草,清掃などの軽微な作業については,地域のボランティア団体である愛護委員会や市の直営で実施しております。また,遊具や公園施設等の点検・修繕,樹木の剪定等については,専門業者に委託しております。いずれの方法においても,報告等をしていただくことで管理状況を把握しているところです。
 また,利用状況については,こうした維持管理作業や地域の皆様から寄せられる御意見を通じて把握しております。これらを公園等の整備や管理に生かしているところでございます。
 次に,3点目,国交省からの通知に関して,再編・廃止の検討対象となる公園の数,選定基準について,4点目,通知の受け止めと再編・廃止を含む今後の公園等の在り方について一括してお答えします。
 例えば,団地の整備に合わせて設置された公園等では,年月を経て子どもの減少や地域住民の高齢化などに伴う利用者ニーズの変化や,周辺に新たな団地が整備されたことで小規模な公園等が近接している場合など,本市で開発行為に伴い設置された公園等の中には利用者が減少した公園等もあると思いますが,その数については把握しておりません。
 通知における課題認識は,本市においても同様であることから対応が必要だと考えております。そのため,現在進めております公園等の台帳整理を踏まえ,今年度の緑の基本計画の改定作業の中で検討してまいります。
 以上です。
◎小林芳由 財政局長  2番,基金の債券運用について,まず市債調整基金の保有債券の主要銘柄別残存年数についてお答えします。
 市債調整基金の保有債券の構成は,他自治体発行の地方債が全体の85%を占め,その平均残存年数は5年となっております。次に,地方公共団体金融機構債が13%を占め,同じく6.6年となっております。
 次に,災害時等の基金取崩しの際の流動化リスク,金利リスクについてでお答えします。
 岡山市では,災害時等の不測の事態の備えである財源調整のための基金については預金運用とし,債券運用は行っておりませんので,流動化,金利リスクが生じない対応を取っております。
 以上です。
◎戸取幸子 会計管理者  同じ項,(1)本市の基金全体の残高,債券保有額,評価損益についてお答えします。
 令和7年3月末時点の基金全体の残高は約1,072億円,債券保有額は約234億円となっております。購入した債券は満期保有を目的としており,評価損益は計算しておりません。
 次に,(3)基金の債券運用方針とチェック体制,債券購入時のプロセスについてお答えします。
 本市の債券運用に当たっては,安全性の確保を第一とする債券運用指針を定め,購入する債券は地方債等元本の償還や利息の支払いが確実なものに限ることとし,満期保有を原則としております。購入に当たっては,基金残高のうち2年以上取崩し予定のない金額を取りまとめ,市内の複数の証券会社から債券の提案を受け,銘柄や運用期間の分散も考慮した上で運用指針に沿ったものを選定し,基金所管課と会計課の双方で確認しております。
 以上です。
     〔25番平元道隆議員登壇〕
◆25番(平元道隆 議員)  御答弁ありがとうございました。
 1番のところですが,今年度検討してくださるということで,よろしくお願いします。ぜひそのときに,地域の意見もしっかり聞いていただける場も設けていただければと思いますけども,その点についてどうかなと,御答弁いただけるんであればよろしくお願いします。
 あと,2番の基金のところですけども,岡山市の債券運用はすごく健全な運用をなされているということがよく分かりました。
 1点,2年前の包括外部監査の意見の中で,この基金について意見をなされているところが何個かありました。
 例えば,各基金の運用は,使わないお金を定期預金にして僅かな金利を得ている程度で,実質的な運用効果は乏しいとか,こういう状況であれば,使われていない基金を廃止して,返納して市の財産へ組み入れることで借入残高の返済に充てることができるのではないかとか,あと現在は資金需要が高まっているので,こういった局面において運用体制が今のままのスタンスであれば使われていない基金の廃止,返納も選択肢として検討すべきではないかといった意見がなされていたと思うんですけども,この意見についてどのように受け止め対応なされてきたのかお聞かせをいただければと思います。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎小林芳由 財政局長  包括外部監査の指摘を受けての基金の廃止等についての検討ということですが,特定目的基金の活用については,各基金担当部局において条例の趣旨,目的に沿った検討がなされているものと考えておりますけども,財政局としても財源の有効活用の観点から,予算編成作業等の中で各局とも議論していきたいと考えております。
 以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  開発許可に伴い設置された公園等について,今年度検討していく際に地域の意見を聞いてはどうかといったような御質問だったかと思います。
 今年度,緑の基本計画の中で方針を検討していきたいと思います。その際には,パブリックコメントも含めてアンケート等の市民意見の聴取というのをやっていきたいと思います。一方で,具体的に実際どういう公園が対象になっていくかとか,どういうプロセスにしていくかといったところがやはり重要かと思っております。実際に廃止とか,あるいは再編といったプロセスにおいては,地域の利用されている方や管理されている方の意見を聞くといったようなプロセスは必須と考えております。
 以上です。
     〔25番平元道隆議員登壇〕
◆25番(平元道隆 議員)  ありがとうございました。
 今回,基金のことをお聞きしたので,ぜひ最後に市長にも聞いてみようと思うんですが,今基金残高が1,072億円あるそうです。基金はそれぞれ条例で,その用途,使途含めて決められているものだというのはもちろん分かっています。ただ,長く使われていない基金も一定数,一定額あるように思いますし,包括外部監査でも指摘されていると。もちろん,その基金を使ってどうこうしようとかというつもりはないんですけど,直接的ではないにしろ今金利が上昇の局面で,例えば取崩し予定のない基金を廃止して,借入れとか起債の発行額を減らすという考えがあってもいいのかなというのは1個思います。
 ただ,基金を廃止するってすごく大きなことなので,その担当課で決められる話ではもちろんないし,全庁的な見直しとすぐ言いますけど,既にやり切ってこられたことだとは思いますけど,例えばそのことで借入額や起債額が1億円でも減るんだったら考えてもいいんじゃないかなというのは1個思います。
 あと,ただ金利が上がったといっても,まだ金利は低いですから,基金を残しながら借入れ,起債を起こして両建てでいくという方法もあるかなと思いますし,いざとなればこちらにこの基金があるんですという市民の方への見せ方もあるのかなと思うんですけども,それならそうで,使わないんだったらしっかり運用して増やしていくというか,その際しっかりこの運用の実績とか,そういう公表の仕方もセットで行っていくべきだと思うんですけども,この基金の取扱いの考え方について,最後,市長にぜひ御所見をいただければと思いまして,よろしくお願いします。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  さすが金融機関出身の(笑声)平元議員の質問であります。
 私は市長になって12年ですが,基金の取扱いというのは財政部門と結構議論してまいりました。先ほど小林財政局長から話があったように,財調は財調の使い方をしていかなければならないし,各基金それなりの性格のものもあり,新たにその基金の中に入れていく,例えば消費税が円安でぐっと収入が増えたときに子ども・子育てに充てるための基金であると。あとは,例えば人口減少地域に対しての地域振興基金,ただそれも本当に全額使うわけではないですから,使わないものに対してどう処理していくのか,対応していくのか,そういったことは非常に重要だろうと思っております。
 ただ,やはりリスクがあるし,金利の変動というのが,この数年間というのは何もなかったんですが,この頃急にまた金利の動きが出てきている。これらを組み合わせながら,その都度その都度で最もいい運用を考えていかなきゃならないとしか言いようがないですよね,ここは。専門家の話なども聞きながら,その運用をやっていきたいと思っておりますので,金融機関出身の議員としても御指摘をいただければと思います。
 よろしくお願いいたします。
○田口裕士 議長  以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手)
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