録画中継

令和7年6月定例会
6月17日(火) 本会議 一般質問
懐かしい未来
川上 智美 議員
1 箕島・妹尾のまちづくり
 (1) 道路について
 (2) 物流について
 (3) バス路線について
 (4) 消防署について
 (5) 住み慣れた地域で安心して暮らせるために
      午前10時0分開議
○小川信幸 副議長  皆さん,おはようございます。
 これより6月定例市議会第4日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は41名であります。
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○小川信幸 副議長  会議録署名議員に則武議員,和氣議員のお二人を指名いたします。
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○小川信幸 副議長  本日の議事日程は,一般質問並びに甲第105号議案から甲第135号議案までの31件の議案についてであります。
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△日程第1
 一般質問
 甲第105号議案~甲第135号議案
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○小川信幸 副議長  日程に入ります。
 日程第1は,一般質問並びに甲第105号議案令和7年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について以下31件の議案についてであります。
 これらを一括上程し,一般質問を行います。
 それでは,順序に従いまして川上議員。
     〔12番川上智美議員登壇,拍手〕
◆12番(川上智美 議員)  皆さんおはようございます。懐かしい未来の川上智美です。
 私は,おかげさまで議員活動3年目を迎えました。これまで議会の先輩方や当局の皆様に御指導いただきながら,何とか活動を続けてこられましたが,1番は,やはり地域の皆様に日頃からお支えいただいた,その力で何とか活動を続けてきております。
 本日は,私の地元,箕島・妹尾の御紹介をしながら,その課題について議論させていただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
 1,箕島・妹尾のまちづくり。
 箕島・妹尾地区は,岡山市南区の中では最も西にあり,早島町に隣接しています。江戸時代に干拓が始まるまでは,周辺は海に囲まれ,箕島はイグサの栽培,妹尾は漁業を中心とした漁師まちとして栄えていました。興除の干拓が進むと,用水を確保するために,新たに水路として汗入川が掘られました。汗が入るので汗入川といいます。明治35年に箕島と妹尾が合併し,その後,昭和46年3月に岡山市へ編入されました。
 東西には国道2号線,岡山市中心部から南西には県道岡山・児島線が走り,岡山市中心部や倉敷,玉野,児島方面へのアクセスもよく,箕島,妹尾に居を構え,仕事は市外で働く方も多くいらっしゃいます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)道路について。
 現在,国道2号線の渋滞緩和のため,妹尾西交差点,妹尾東交差点及び古新田交差点の立体化が計画されています。令和6年度には,地元説明会も行われたと伺っています。現在の進捗状況及び工事の完成時期について,いつ頃を想定していますか。また,本事業のうち,岡山市が行う事業はありますか,お示しください。
 運送業の2024年問題の解消のため,コネクトパーキングも検討されていると伺います。進捗状況についてお尋ねいたします。
 (2)物流について。
 箕島地区においては,西は国道2号線を利用し早島インターまで,南は県道岡山・児島線を利用し水島インターまで行ける,物流の拠点としても利便性の高い地域です。現在,国道2号線沿いだけでなく,県道岡山・児島線沿いにも物流倉庫が新設されています。特に,県道岡山・児島線沿線においては,森林を伐採し造成していることや,住宅街に近いエリアに建設されるなど地域住民の暮らしに影響を与えています。
 大型物流倉庫を行う場合には,開発許可が必要と思いますが,周辺住民に与える影響が大きいと思います。許可する上でどのような基準があるのでしょうか,お示しください。
 (3)バス路線について。
 令和7年4月,妹尾駅から北長瀬駅を結ぶ新バス路線の運行がスタートしました。これは,公共交通の利便性向上のため,バス路線の再編を行うものです。その第1弾として,妹尾・北長瀬線の運行が始まりました。市民病院への通院が便利になった,卸センター周辺でのショッピングなど楽しみが増えたなど,地域の皆様にも好評のようです。
 そこでお尋ねいたします。
 運行開始からの乗客数の推移をお示しください。また,乗客数の目標があればお示しください。
 運賃の支払いは現金のほかに,PayPayとHarecaカード,ハレカハーフの利用が可能と伺っています。
 Harecaカードやハレカハーフがどこで作れるのかとの問合せも多くいただいています。ホームページへ入手方法を掲載することや,ポケット時刻表など紙媒体へカードの入手方法を記載するなど,これまでバスを利用してこなかった方へ分かりやすい周知をお願いしたいです。例えば地域センターでHarecaのPRを行うことも必要かと考えます。御所見をお尋ねします。
 妹尾駅,北長瀬駅,それぞれJRと乗り継ぎが可能な時刻設定となっており,通勤通学にも便利との声も伺っています。一方で,遅延になった場合,何分遅れているのか分からず,希望の電車に乗るためには,いつのバスに乗ったらいいのか,時間が読めないので利用しづらいとの御意見も伺っています。雨が降った場合や渋滞が発生するなど,バスが遅延するのは仕方がない面もありますが,遅延状況が分かることで利用者も対応できることがあります。ホームページで遅延時間を発信するなど,利用者がバス停まで行かなくても運行状況を確認できる方法をお願いしたいです。御所見をお尋ねいたします。
 ほかの路線のバス停留所は,独立した看板を立てており,一目でバス停と認識できる形状となっています。一方,新路線のバス停は,フェンスへパネルを掲げたものが多く,場所によっては,道路上へ「バス停」と書かれている場所もあります。バスの利用者には高齢の方も多く,バス停が分かりにくいとの声も伺っています。フェンスへ掲げるパネルを大きくすることや,紙媒体でバス停の写真を入れて御案内するなども必要ではないでしょうか。
 今後,バス路線が再編されると,市民生活は飛躍的に便利になると想定します。一方で,これまで車を移動手段として使われている方にバスを活用していただくためには,バス移動を楽しむ工夫が必要ではないでしょうか。例えば1日乗車券を発行し,市民がバスで観光スポットを巡るバス旅や,スタンプラリーなど,バスに乗る,バスに親しむ企画をしてはいかがでしょうか,御所見をお願いいたします。
 (4)消防署について。
 現在,岡山市南消防署妹尾出張所は,老朽化のため移転工事が進められています。これをよい機会とし,さらに災害対策に力を入れてほしいとの声も伺っています。
 庁舎の完成予定と移転スケジュールをお示しください。また,移転することで新たに取り入れる設備などはありますでしょうか。
 箕島・妹尾地域は,昔ながらの町並みもあり,道路が狭く,軽自動車しか入れない場所も多くあります。火事が起きたときに大きな消防車が入れるのか,また消防車が入れず消火活動が遅れるのではないかとの不安の声も伺っています。消火の初期対応のためにも,軽自動車の消防車を妹尾出張所に配備していただけないでしょうか,御所見をお願いします。
 移転後の跡地活用についてはどのような計画がありますでしょうか。隣接する妹尾公民館も建築年数が経過しています。今後,公民館を子どもの居場所として活用するなど,市民ニーズが高まっている中で,公民館が果たす役割はますます重要になると考えています。今後さらに築年数が経過し建て替えが必要になった場合には,消防署跡地を活用した整備が必要と考えます。御所見をお尋ねします。
 火災が発生し,被災された方への支援としては,地域センターなどの担当者が訪問し,見舞金や必要な物資の提供,緊急避難先の市営住宅の紹介など,プッシュ型で細やかに対応してくださると伺っています。しかし,火災発生が休日などの場合には,地域センター等が対応するまで時間がかかることもあり,その間,被災された方は不安な中で過ごされます。火災に遭われた方へ支援があることや,問合せ先などを記載した一覧などを消防署からお渡ししてはいかがでしょうか。また,提供される物資に下着は含まれていないようですが,一番困るのが下着と言われていました。火災に遭われた方へ下着の提供もお願いできないでしょうか。提供物資の見直しも必要ではないでしょうか。
 (5)住み慣れた地域で安心して暮らせるために。
 次期総合計画策定のために,現在,区のまちづくりワークショップの開催など,市民の声を取り入れながら取組を進められています。区単位の計画も必要ですが,地域の歴史や文化も様々です。南区においても,福浜などの東部地域と箕島・妹尾など西部地域とでは課題も違うのではないでしょうか。同じ区内での地域差なども考慮していく必要があると考えます。御所見をお尋ねします。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  皆さんおはようございます。
 それでは,川上議員の質問にお答えします。
 私は,最後のところですが,区単位の計画をつくるという際にということでいいのかどうか分かりませんけれども,同じ区内での地域差を考慮する必要があるんではないか。おっしゃるとおりだろうと思います。私も例えば南区にもよく行かせてもらいますが,箕島・妹尾と福浜の違いをおっしゃられましたけども,それはやっぱり灘崎も全く違いまして,今回山林火災のあった飽浦地内,宮浦,そういったところとも大きく違ってきます。北区も同じ傾向がありますし,東区でも同じだと思います。
 それぞれやっぱりきめ細かい対応をしていくということが重要だろうと思いますんで,様々な歴史文化,それらに基づいた区別の計画,十分配慮してまいりたいと思います。
 以上です。
◎西謙一 保健福祉局長  1番,箕島・妹尾のまちづくりの項,消防署について火災被災者への情報提供等についてお答えいたします。
 被災者への情報提供につきましては,連絡先一覧の配付等,様々な手法が考えられる中,消防から連絡を受けた担当職員が,被災状況や御家庭の状況をお聞きした上で,個々の状況に合わせた窓口を御案内することが適切と考えております。今後も被災者の立場に立ち,より迅速な対応に努めてまいります。
 また,被災者に対しては,支援物資をプッシュ型で提供しておりますが,下着類につきましては,家族構成やサイズ等が異なるなど,現物の準備に課題があるため,現在は災害見舞金による金銭給付で対処いただいております。
 支援物資の内容につきましては,毛布やタオル等,緊急に必要と思われる品目をセットにしておりますが,御意見等については適宜,今後の被災者支援に生かしてまいりたいと考えております。
 以上です。
◎平澤重之 理事  同じ項,バス路線についてのうち,まず乗客数の推移と目標についてです。
 支線の第1号として,4月1日に運行開始した妹尾・北長瀬線の利用者数は,4月が2,828人,5月が3,930人となっており,沿線地域への時刻表の配布や道路情報板でのPRなどの周知活動により,現在も増加傾向となっております。
 支線は,利用が少なく収支率が低いため,運行開始後1年間は,赤字額に対して市が全額支援し,2年目以降は,運行経費の最大65%まで支援することとしており,収支率35%を確保すれば,赤字は解消することになります。
 妹尾・北長瀬線の現在の利用者数を収支率に換算すると,12%程度であることから,当面は約3倍に増やすことを目標に,引き続き様々な利用促進策を実施してまいりたいと考えております。
 次に,Harecaやハレカハーフの入手方法のPRについてです。
 Harecaカードについては,現在,各バス会社の窓口やバスの車内等で販売しており,ハレカハーフについては,申込書をバスの車内や地域センター等で配布しておりますが,さらなる周知を図るため,こういった入手方法について,議員御提案の市のホームページや紙媒体の時刻表への記載,また地域センター等の施設でのPR強化にも取り組んでまいります。
 次に,遅延時間など運行状況を確認できる方法についてです。
 遅延時間等の運行情報の提供については,現在支線についてバスの位置情報を把握するためのバスロケーションシステムの導入に向けた準備を進めているところであり,まずは10月を目途にウェブ上でバスの運行情報の提供を目指しております。その後,乗り継ぎポイントである北長瀬駅や妹尾駅において,運行情報を提供するためのデジタルサイネージの設置を行うこととしております。
 次に,バス停の分かりやすさと周知,バスに乗る,バスに親しむ企画についてです。
 今回の支線については,早期の運行開始を求める声が多かったことから,プレート等の仮設のバス停で運行開始いたしました。このため,バス停が分かりにくいといった声をいただいており,現在,利用者にとって分かりやすいバス停となるよう,デザインを検討しているところであり,デザインが決まり次第,本設のバス停を順次設置してまいります。
 バスの利用促進を図るためには,まずはバスに乗っていただくことが重要であると考えており,5月5日のこどもの日には,妹尾・北長瀬線の小学生の運賃を無料にしたところ,通常,1日当たり100人程度の利用が265人に増加いたしました。
 今後,こういったバスに乗るきっかけづくりやバス教室などのバスに親しむ企画を通じて,利用促進に取り組んでまいります。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  同じ項,消防署についてのうち,妹尾公民館の建て替えについてです。
 妹尾公民館については,個別施設計画に基づいて,平成29年度にエレベーター設置工事を行い,令和元年度に空調改修工事と屋上,外壁改修工事を行うなど,施設の長寿命化を図ってきており,建て替えの予定はございません。
 以上です。
◎今井洋孫 都市整備局長  同じ項,道路について順次お答えします。
 まず,国道2号についてです。
 国道2号の岡山市南区古新田から倉敷市加須山間については,著しい交通渋滞を緩和することを目的に,岡山市内の妹尾西,妹尾東,古新田交差点を含めた5か所の交差点立体化が令和4年度に事業化されたところです。
 具体には,岡山市内において,古新田,妹尾東の2つの交差点間を連続立体構造とし,妹尾西交差点を立体化することで,2か所の主要渋滞箇所が解消されることとなります。
 また,令和6年度に妹尾,箕島,福田の3地区を対象に地元説明会を国と共同で開催したところです。
 現在,国において用地買収を進めていると伺っており,完成時期については未定となっておりますが,早期完成に向けて一層の事業推進を国に要望してまいります。
 なお,現在のところ,本事業において岡山市が行う事業はありません。
 続いて,コネクトパーキングについてです。
 コネクトパーキングについては,物流の担い手であるトラックドライバーの不足や労働環境の改善に向け,令和5年度に物流業界と一緒に,国に対して要望し,令和6年度に新規事業化されたところです。
 現在,国において調査,設計を進めていると伺っており,早期完成に向け,国に対し一層の事業推進を要望してまいります。
 続いて,大型物流倉庫の開発許可の基準等についてです。
 都市計画法に基づく開発許可の基準は,開発区域の立地や規模,区域内の建築物の用途によって異なりますが,開発区域への接道や区域内の排水計画,切土,盛土等を行う際の宅地の安全性などの基準があり,開発を許可するに当たっては,開発許可の基準に適合することを確認し,さらに他法令等による規制への適合を確認するため,関係部局への意見照会も行っています。
 なお,大型物流倉庫を新設する場合,生活道路を含め,周辺の住環境に影響を与えることも想定されるため,事業者側に地元町内会や住民に丁寧な説明を行うよう指導しています。
 以上です。
◎上田匡 消防局長  同じ項,消防署についてのうち,新出張所の完成予定,移転スケジュール,新たな設備についてです。
 新妹尾出張所は,令和7年7月中に庁舎が完成し,運用に必要な備品等を整備した後,9月下旬の運用開始を予定しております。
 また,移転に伴い,女性職員が当直勤務を行うために必要な施設と,太陽光発電設備を新たに整備しております。
 次に,軽自動車の消防車の配備についてです。
 消防ポンプ自動車が進入困難な火災現場では,当局の消火戦術として,出火建物付近に活動スペースを確保するため,車両を消火活動に支障のない位置に止め,ホースカー等でホースを延長して対応しているところです。
 議員御提案の軽自動車につきましては,コンパクトで低コストではありますが,人命救助活動に不可欠なはしごや空気呼吸器等の資機材が積載できないこと,乗車できる隊員数に制限があることから,火災現場における初動対応に支障を来すおそれがあるため,導入は考えておりません。
 次に,移転後の跡地活用についてです。
 妹尾出張所の跡地については,令和6年度に各部局に向けて再活用の調査を行いましたが,要望がなかったことから,今後は岡山市公共施設等総合管理計画に基づき,売却の手続を進めていく予定です。
 以上です。
     〔12番川上智美議員登壇〕
◆12番(川上智美 議員)  御答弁ありがとうございました。
 今回,この妹尾と箕島を質問に取り上げたのは,これまで大森市長がコンパクトシティを掲げてまちづくりを行ってきた中で,中心部がすごく発展しているのがすごく目立つ中で,じゃあ周辺部はどうなんだという声が非常に大きくあるのが現状です。そんな中で,妹尾・箕島は消防署の移転やバス路線の新設,それから今回は入れていませんが,今年度は箕島駅前の自転車置場の整備や,放課後児童クラブの移転新築など,周辺部もたくさんの事業が進んでいます。決して中心部だけじゃない,周辺部もしっかりと厚く活性化に向けて施策を打っていただいているということも含めて,皆さんに知っていただきたくて質問させていただきました。
 今後はやっぱり箕島・妹尾というのは,コンパクトシティの中でも,その周辺部の拠点になるエリアだと思っています。拠点と中心部をつなぐネットワーク,バス路線もできてきていますので,今後拠点としてのまちづくりをどういうふうにしていくかというのが,箕島・妹尾の大きな課題だと思っています。
 そういう中で,要望も含めて何点か質問させてください。
 1つ目,物流についてなんですけれども,一つ一つの物流倉庫は,許可基準の範囲内でも,児島線沿いに5か所集中して開発が行われています。その開発が行われた南側には田畑を作っている方もいらっしゃったり,いまだに井戸を活用されている方もいらっしゃいます。直接その開発が原因かどうかは分からないにしても,水の量が減ったという御意見も伺っています。あらかじめ,大きく物流センターみたいな形で一括して開発するのであれば,環境アセスだとか,対応があったかと思うんですが,それぞれ別々に開発が行われていますので,今回は環境アセスの対象ではないということで伺っています。ただ,やはり住民の意見をもう少し尊重していただいた丁寧な対応を今後はお願いしたいと思いますので,こちらは要望とさせていただきます。
 続いてバス路線です。
 やはりこれまで妹尾の方々というのは,車で移動するのに慣れていて,バスに乗るという習慣がまだないところだと思います。昨日も市長もおっしゃっていましたが,やはり車からバスに移動手段を変えるということは,すごくハードルが高いことだと思うので,まずはバスを楽しむ,休日にバスに乗ってどこかに出かける,楽しむことから工夫されたらいいのではないかなと思っています。私の知人も中区からわざわざ妹尾まで電車で来て,バスに乗ったんだということもおっしゃっていただいたので,そういう楽しみながらバスを活用するような工夫もぜひしていただきたいと思いますので,こちらも要望とさせていただきます。
 あと消防署についてです。
 消防署は,西に地域センター,それから東には公民館,そしてその隣には汗入川が流れ,桜並木もあったり遊歩道が整備されています。南側には公園もあったり,こども園もあったりとか,まさに地域の拠点,妹尾・箕島のまさに拠点だと思っています。消防署はその真ん中にあるわけで,拠点の中の真ん中,消防署が今のところ活用する予定がないからというだけで,本当に売却してもいいのかなという思いです。やはり先ほど申し上げたように,コンパクトシティのまさに拠点になるので,そこの活用については,もっと丁寧に地域の方と検討議論を重ねていただきたいと思っています。
 そういう中で,今後売却に向けてのスケジュールはどういう予定なのかお示しをください。
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  質問の前提となるお話で,少し私からコメントしておいたほうがいいかなということで,手を挙げさせてもらいました。
 コンパクトシティというのは,よく誤解を生むんですけれども,私がよく言っているのは,コンパクト・アンド・ネットワークのまちにしていかなきゃならない。だらだらとなっていくと,人が住むにふさわしくないし,行政コストもかかってくると。もちろん,中心市街地がぐっと浮揚していくと,それは波及効果は大きい。そこは皆さん分かっておいてもらいたいと思いますが,それぞれの地域の拠点をよくしていくこと,これは非常に重要であるわけです。先ほど私が答弁しましたように,それぞれの拠点というのは,その地域の歴史であり文化である。そして生活の糧となる産業が違ってきています。それらをよく頭の中に入れながら,その地域をより発展させていく,そういったことが必要だろうと思っているわけであります。ネットワークの一つにも,今回のバスもそういった話になってくるわけでありまして,川上さんがおっしゃったように,市民病院も近くなったとか,便利になった,また卸センター,問屋町のほうにも行きやすくなったというような声も,これも一つのネットワーク整備であるわけであります。都市整備局長が答弁した2号線の大きな話もそうであります。したがって,この中心市街地に一つに集中して何かをやろうというのがコンパクトシティではない。そこをちょっと理解していただいたほうがいいかなということで申し上げます。
◎上田匡 消防局長  売却のスケジュールについての再質問をいただきました。
 スケジュールにつきましては,今年度,不動産鑑定を行い,来年度以降の売却を予定しております。
 以上です。
     〔12番川上智美議員登壇〕
◆12番(川上智美 議員)  市長の思いは十分理解しておりますので。やっぱり,売却ありきではないと思っています。今後,市民の声を聞く予定はありますか,そこを教えてください。
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎上田匡 消防局長  消防局としてはその予定はございません。
 以上です。
○小川信幸 副議長  以上で川上議員の質問は終わりました。(拍手)
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