録画中継

令和8年6月定例会
6月15日(月) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
花岡 栄太郎 議員
1 中区における内水氾濫対策について
2 民生委員・児童委員について
3 衛星インターネットサービス「Starlink」について
 次は,順序に従いまして花岡議員。
     〔15番花岡栄太郎議員登壇,拍手〕
◆15番(花岡栄太郎 議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議会の花岡でございます。
 それでは,早速ではございますが,通告に従い質問を始めさせていただきます。
 1,中区における内水氾濫対策について。
 江戸時代の干拓によって形成された中区南部地域は,排水条件が厳しく,水田が遊水・保水機能を担うことで雨水を受け止めてきました。しかし,近年市街化が進展してきたことで雨水機能が低下し,短時間で河川や水路に流出することで,内水氾濫のリスクが高まっています。とりわけ,平井排水センター以南の地域では,四番川遊水池が洪水調整機能を有しているものの,下水の排水区となっていないことから,排水は潮位の関係で月1回程度開けられる水門のほかに,農林部局が所管する旭東排水機場しかない状況です。この排水機場も,農林水産省の補助制度を活用し,整備,補強をしてきましたが,農地が減少していることから,これ以上の性能強化が難しいと伺っています。
 しかしながら,ゲリラ豪雨などの気候の激甚化が進む中,地域にお住まいの方々は現行の排水機能に不安を抱いている方がおられ,抜本的な対策を求める声が上がっています。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)旭東排水機場やその周辺の遊水池や水路において,内水氾濫に対してどのような対策を講じているのかお聞かせください。
 (2)豪雨時において旭東排水機場が重要な役割を担います。しかし,初期対応が遅れた場合には,内水氾濫が拡大するおそれがあります。令和5年9月定例議会でも質問した際には,旭東排水機場が万が一停電した場合には,電力会社に発電車を要請するなどの対応を取るとの答弁でしたが,発電車の到着までには一定の時間を要することも想定されます。こうしたことから,豪雨災害時の初動対応の確実性をさらに高めるため,旭東排水機場に予備電源を整備すべきだと考えますが,御所見をお聞かせください。
 2,民生委員・児童委員について。
 岡山市では地域福祉を支える民生委員・児童委員が69の地区で協議会をつくっています。この制度は,大正6年に岡山県で始まり,100年以上の歴史があります。しかし,全国の状況でも,民生委員・児童委員の8割以上が60代以上で,40代以下は僅か3%程度と,若い担い手が少ない状況です。
 さて,民生委員とは,地域住民の身近な相談相手として,高齢者や障害者,子育て家庭など,生活に困り事を抱える人々の声に耳を傾け,必要に応じて行政や福祉サービスへつなぐ役割を担う非常勤の地方公務員であり,全ての民生委員は児童委員も兼ねて,子どもや子育て家庭の支援にも関わりながら地域の見守りや福祉の情報提供,行政との橋渡しなどを通じて住民が安心して暮らせるよう支援するとされています。
 特に独居高齢者の増加や,子ども,家庭の課題が多様化する中で,民生委員・児童委員に求められる役割は年々重くなっています。
 このような中,民生委員・児童委員の活動に対して,行政からの十分なサポートがなされているか検証が必要と考えます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)現在の民生委員・児童委員の充足率と年齢構成をお聞かせください。
 (2)地域福祉の最前線で活動する民生委員・児童委員は,高齢化や担い手不足,活動の複雑化といった課題に直面しています。欠員のある地区がある場合,その地域の対応や後任確保に向けた市の取組についてお聞かせください。
 (3)生活困窮,児童虐待,ひきこもり,外国人支援など,地域の課題は多様化・複雑化しており,民生委員・児童委員だけで対応し切れない事例も増えています。こうした現状に対応するため,各委員が専門機関と連携しやすくするための体制について,市の取組をお聞かせください。
 (4)災害発生に備えた日頃の準備や発生後の被災者の支援活動の際の行政との連携において,民生委員・児童委員は重要な役割を果たすこととされています。市として災害時に備えた平時からの民生委員・児童委員との情報共有体制や,災害時の活動に対する補償をどのように整備しているのかお聞かせください。
 (5)民生委員・児童委員の活動負担の軽減や活動に対する支援について,どのように取り組んでいるのかお聞かせください。
 3,衛星インターネットサービスStarlinkについて。
 大規模災害の発生時に,携帯電話やインターネットがつながらなくなるケースが見受けられます。近年では,こうした状況に対応する手段として,衛星インターネットサービスであるStarlinkが自治体や災害現場で活用され始めています。特に山間部や離島,また大規模災害時における一時的な通信手段として,その即応性や通信品質の高さが注目されています。令和6年の能登半島地震では,地上の通信インフラが広範囲で寸断される中,石川県がいち早く可搬型のStarlinkを導入し,避難所や孤立した地域でも通信を確保し,被災地での情報伝達や避難所の通信手段として大きな役割を果たしました。特に孤立集落や電波塔などの倒壊や停電などによる電波が届かない地域において,衛星回線による通信の確保が安否確認や支援調整において重要なインフラとなり,被災者の安否確認や支援の調整がスムーズに進んだと高く評価されているとお聞きします。本市でも同様の災害時の通信途絶を想定し,非常時でも情報が届く,つながる環境を整えることが重要だと思います。特に避難所や災害対策本部,山間部などの通信が不安定になりやすい地域において,Starlinkのような衛星通信システムは,非常に有効な手段の一つです。
 本市においても,災害対策本部や避難所における通信手段の多重化は喫緊の課題であり,今後Starlinkなどの衛星通信技術を活用した通信確保の在り方について早期に検討・導入していく必要があると考えます。
 そこでお尋ねします。
 (1)衛星インターネットサービスであるStarlinkについて,その仕組みや特徴,従来の通信手段との違いについて,本市の認識をお聞かせください。
 あわせて,現在のStarlink導入状況についてもお聞かせください。
 (2)能登半島地震におけるStarlinkの活用事例について,本市はどのように評価をしているのかお聞かせください。
 (3)岡山県が公表している中山間地等の集落散在地域における孤立集落発生の可能性に関する状況調査,令和7年2月7日修正版によりますと,岡山市では185の集落のうち,40の集落が災害時に孤立する可能性があるとされています。これは本市においても,中山間地域を中心に,道路寸断や通信途絶により外部との連絡が困難となる地域が現実に存在することを示しているものと受け止めています。
 こうした状況を踏まえますと,災害時においても,孤立した地域や避難所との通信を確実に確保するためには,従来の通信手段に加え,衛星通信などによる通信手段の多重化が不可欠であると考えます。
 とりわけ,Starlinkなどの可搬型で設置が容易な衛星通信設備は,孤立集落や通信が不安定となる地域においても,迅速に通信環境を確保できる有効な手段の一つであると考えます。本市においても,災害時の通信確保の強化に向けて,Starlinkなどの衛星通信設備を配備し,避難所や孤立が想定される地域でも利用可能な通信手段の多重化を図る必要があると考えますが,導入に向けた本市の考え方についてお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  1番,中区における内水氾濫対策について。
 まず,旭東排水機場やその周辺の遊水池,水路における内水氾濫対策についてお答えいたします。
 当該地区の内水氾濫対策については,旭東排水機場を稼働することにより,常時,遊水池の水位を低く設定し,排水能力を超える出水があった場合でも,遊水池に貯留することで浸水被害の軽減に努めております。
 加えて,大雨が予想される場合,上流の取水樋門を調整することで,用水路の水位低下を図っております。
 また,排水機場の機能を確実に発揮できるよう,年2回の定期点検を実施しているところです。
 続きまして,旭東排水機場に予備電源を整備すべきではについてお答えいたします。
 旭東排水機場につきましては,これまで大規模な浸水実績がないことに加え,電源は複数の変電所から輪のようにつなぐループ系統が組まれており,排水機能に対する一定の信頼性は確保されているものと考えております。
 一方で,近年の豪雨激甚化・頻発化を踏まえますと,道路冠水等により発電車の到着が遅延するなどのリスクがあることから,初動対応の確実性を高めていくことが必要であると認識しております。
 排水機能の確実な稼働について検討する中で,議員御指摘の常設の予備電源の整備を含め,排水機場の管理運営について,他都市の導入事例や技術的課題,費用対効果等を踏まえ調査検討してまいります。
 以上です。
◎西謙一 保健福祉局長  大きい2番,民生委員・児童委員についての項,まず民生委員の充足率と年齢構成について,欠員がある地区での対応と後任確保の取組についてです。
 岡山市では,令和8年6月1日現在の民生委員・児童委員の充足率は94%で,60代以上は84.1%となっております。欠員のある地区につきましては,隣接する委員などに応援をいただきつつ,任期の途中においても,地域の推薦準備会からふさわしいと考える方を推薦いただき,随時の追加委嘱を行っています。
 市では,候補者や地域の方々に対し,委員の仕事の内容について丁寧に説明を行っているほか,民生委員・児童委員の活動について広報紙やホームページを通じて紹介しております。
 次に,民生委員・児童委員と専門機関の連携の取組についてです。
 民生委員・児童委員には,専門的な支援が必要な方に対して,それぞれの事情に応じた担当窓口や関係機関への橋渡しをお願いしているところです。
 このため,関係機関等が民生委員・児童委員の会議の場等で必要な説明を行うとともに,市としても円滑な連携ができるよう,必要な情報提供や連絡調整に努めております。
 次に,民生委員・児童委員の活動負担の軽減や活動支援についてです。
 民生委員・児童委員の活動負担の軽減については,昨年度,証明事務の一部を見直したところです。また,活動支援につきましては,個々の民生委員・児童委員や,地区民生委員児童委員協議会の活動費への補助を行うほか,各種研修会の開催など民生委員活動を支える幅広い支援に取り組んでおります。
 以上です。
◎今井洋孫 理事  同じ項,情報共有や災害時の活動に対する補償についてお答えします。
 本市では,民生委員・児童委員に,災害時に自力では避難することが困難な方の名簿である,避難行動要支援者名簿をお渡し,平時からの見守り活動に役立てていただくとともに,要支援者の個別避難計画の作成支援をお願いしています。
 災害時には,日頃の活動で得られた情報や,地域の方々との関係性を生かして,高齢者や妊婦等を含む要配慮者に避難所等での困り事を聞いたりするなど,福祉的な役割を担っていただくことも期待しているところです。
 なお,市では,災害時に地域の自主防災組織が活動する際の事故に備えた保険に加入しており,民生委員・児童委員が自主防災組織の一員として活動していただく際には,補償の対象となります。
 続いて大きい3番,衛星インターネットサービスStarlinkについて順次お答えします。
 まず,従来の通信手段との違い及びStarlinkの導入状況についてお答えします。
 従来のインターネットサービスは,光ファイバー網や携帯電話基地局などの地上インフラを利用しており,山間部や離島など,通信インフラの整備が不十分な地域ではサービスの利用が難しい場合がありますが,衛星インターネットサービスは人工衛星を利用するため,地理的な制約を受けず,電源が確保でき,空が開けていれば通信がつながります。
 衛星インターネットサービスの一つであるStarlinkは,地球の低軌道を数千基の通信衛星が周回しているため,接続性,通信速度に優れたサービスであると認識しており,本市においては,災害時に途絶えることなく情報収集などが行えるよう,災害対策本部が設置される新庁舎,各区役所に,通信手段の一つとしてStarlinkが利用できる環境整備を行っています。
 また,消防局には,総務省から可搬型のStarlink機材一式が貸与されています。
 続いて,能登半島地震におけるStarlinkの活用事例について,災害時の通信確保強化に向けた衛星通信設備導入についての考え方についてお答えします。
 能登半島地震では,通信インフラが被災する中,可搬型のStarlink機材が通信事業者から被災地の避難所等へ無償提供され,通信確保に一定の効果を発揮したものと認識しています。
 特に通信障害が発生した状況下でも,迅速に通信環境を構築できたことは,情報収集や関係機関との情報共有の面で有効であると認識しています。
 災害時に迅速な通信確保ができるよう,通信事業者と能登半島地震での課題も共有し,災害時における避難所も含めた通信確保について協議してまいります。
 以上です。
     〔15番花岡栄太郎議員登壇〕
◆15番(花岡栄太郎 議員)  御答弁ありがとうございました。
 それでは,再質問させていただきます。
 まず,中区における内水氾濫対策のところなんですけども,災害時に備えて四番川の遊水池の水位を低く設定しているとの御答弁でしたが,やはり長年にわたって土砂や泥が堆積していると考えられます。
 四番川の遊水池の貯留能力をやはり回復向上させなければならないと考えますので,しゅんせつを実施する必要があるのではないかと考えます。お考えをお聞かせください。
 次に,民生委員・児童委員のところなんですけども,民生委員・児童委員の存在は大変重要なものと考えて,行政の支援や連携について質問をさせていただきました。
 全国的な課題ではあるとは考えるんですけども,やはり民生委員・児童委員の担い手不足について,今後市としてどのような取組を考えているのかお聞かせください。
 以上で再質問を終わります。
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎西謙一 保健福祉局長  民生委員・児童委員の担い手不足の対応についてです。
 議員御指摘のとおり,これにつきましては全国共通の課題であり,よく言われるのは,特効薬がなかなかない問題だというところで,解決は非常に難しい問題だろうと考えております。
 そういった中でも,市としましても,昨年3年に1回の改選がございまして,地域におきます推薦準備会の関係の皆様には大変な御負担をおかけしたと思っております。今後も,そういった負担をなるべく軽減できるように,他都市の事例なども研究しながら対応してまいりたいと思います。
 それから,民生委員の仕事内容の改善にも取り組みながら,効果的な広報を行い,民生委員・児童委員の仕事への理解,それから制度の周知などができたらと考えております。
 以上です。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  四番川遊水池の件につきましては,現在でも低い水位での管理に努めておりまして,一定の治水機能は確保されているものと考えておりますが,これらに加えまして,しゅんせつにより遊水池の貯留容量を回復向上させ,あわせて設定水位の見直しを行えば,降水時における調節機能のさらなる向上につながる可能性があるものと認識しております。
 一方で,しゅんせつの実施に当たりましては,内水面漁業への影響や周辺環境への配慮,また費用のほうも多額にかかることが予想されますので,このような点を考慮しながら事業の実施,必要性について検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
○小川信幸 副議長  以上で花岡議員の質問は終わりました。(拍手)
ご利用について
  • この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。