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花岡 栄太郎 議員
令和6年9月定例会 9月10日(火) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月10日(火) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
花岡 栄太郎 議員
1 イノシシ対策について
2 GIGAスクールについて
3 部活動の地域移行について
次は,順序に従いまして花岡議員。
〔8番花岡栄太郎登壇,拍手〕
◆8番(花岡栄太郎 議員) 皆さんおはようございます。自由民主党岡山市議団の花岡栄太郎でございます。本日は皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
それでは,早速ではございますが,通告に従い質問を始めさせていただきます。
1,イノシシ対策について。
イノシシは,鼻が非常に敏感です。周囲の臭いや感触を探るために使う上,地面を掘ることもできます。イノシシの体は,毛が太く剛毛で,電気を通しにくく,運動能力も高く,垂直に1.2メートルの高さを飛び越えるジャンプ力があります。さらに,20センチメートルの隙間もくぐり抜けることもできるのです。イノシシは,雑食性で,味が濃厚で甘みが強いものが大好物で,農作物のほかに昆虫の幼虫,ミミズ,ネズミなどの小動物も食べます。
本来,イノシシは昼間に行動する動物ですが,臆病で注意深く,警戒心が強いため,人間の影響が少ない夜間に活発に行動いたします。身を潜められる場所を好み,記憶力がよく,仲間の行動をまねするなど高い学習能力を持っています。通常であれば,あまり人前に姿を現さず,慣れた獣道を移動しているので,遭遇することはめったにありません。しかし,一旦慣れると大胆な行動に出るようです。
以前は岡山市中心部の東に位置する丘陵地帯である操山にはイノシシはいませんでしたが,最近はイノシシの姿をよく見るという出没情報を周辺に住む方々からお聞きいたします。
そこでお尋ねします。
(1)令和4年からの操山でのイノシシの捕獲の推移についてお聞かせください。
(2)操山周辺のイノシシ捕獲おりの設置場所の考え方についてお聞かせください。
(3)市が操山周辺で実施している専門家や猟友会,岡山森林管理署等が連携した捕獲事業は,今年度で3年目となります。地域でも市の補助事業制度を利用した捕獲おりの設置などに取り組んでいますが,まだまだイノシシ被害や頭数を大きく減らす状況には至っていないと思います。特に専門家等による捕獲事業は,イノシシ対策において非常に有効であり,来年度の事業継続も必要と考えますが,お考えをお聞かせください。
(4)操山公園には,多くのハイキングコースがあります。利用者がイノシシの被害に遭わないための対策と不意にイノシシに出会ってしまった場合の対処法についてお聞かせください。
2,GIGAスクールについて。
GIGAスクール構想は,文部科学省が推進する教育改革の一環で,全ての児童・生徒にデジタルデバイス端末を提供し,ICT(情報通信技術)を活用した教育環境を整備することを目指しています。
この構想の主な目的は,児童・生徒一人一人の学習スタイルやペースに合わせた教育を提供し,学力向上を図ること,デジタルデバイスの活用を通じて教育の質を向上させることです。具体的には,全児童・生徒に1人1台の端末を配布し,高速インターネット環境を整備すること,さらにデジタル教科書や学習アプリケーションなどの教育用ソフトウエアを活用することで,児童・生徒は個々のペースに合わせた学びが可能となり,教員は一人一人に合った指導を行うことが期待されています。
また,ICTを活用した教育により,児童・生徒の情報活用能力や問題解決能力の向上や個別最適な学びと協働的な学びを一体的に実現し,学習意欲の向上も期待されています。
そこでお尋ねいたします。
(1)本年度からICTを積極的に活用することで,基礎学力の定着と主体性や思考力の向上を目指し,デジタルAIドリルと授業支援ソフトが導入されましたが,その利用状況についてお聞かせください。
あわせて,児童・生徒の学習スタイルや学習習慣にどのような効果が期待できるのかお聞かせください。
(2)端末や授業支援ソフト等を効果的に活用するために,教員に対してどのようなサポートや研修が行われているのかお聞かせください。
(3)児童・生徒の端末を活用した家庭学習での取組についてお聞かせください。
(4)端末の使用におけるセキュリティー対策(ウイルス対策,フィルタリング,不適切なコンテンツへのアクセス防止など)はどのように実施されているのかお聞かせください。
(5)児童・生徒が端末を家庭で効果的に使用できるようにするためのインターネット接続環境や端末の充電器などについて,どのような支援が行われているのかお聞かせください。
(6)小・中学校の特別教室にもWi-Fi環境の整備をしておられますが,体育館は整備されておらず,授業では端末が使いにくいのが現状です。学校全体でWi-Fiが使え,どこでも端末が使用できるように,Wi-Fi環境の整備の必要性について御所見をお聞かせください。
(7)今後の学習者用のデジタル教科書導入についてお聞かせください。
3,部活動の地域移行について。
近年,少子化や教員の働き方改革の影響で,学校内での部活動運営が難しくなっています。これに対応するため,部活動の運営体制を見直し,地域社会と連携する部活動の地域移行が検討されています。この移行の目的は,教員の業務負担を減らし,生徒に多様な体験を提供し,持続可能な運営体制を確立することです。
本市では,令和11年度までに土日の全ての部活動を地域で運営することを目指しています。地域移行後の部活動の指導者は,地域の専門家やボランティアが担い,質の高い指導を継続的に行うよう支援します。生徒にとって大きな変化となるため,移行期間中は説明会などの実施,活動場所や時間の調整など,安心して活動に参加できるサポート体制が必要です。また,保護者や地域住民の理解と協力を得るため,説明会や広報活動を通じて移行の目的や計画について丁寧に説明し,意見や要望を積極的に取り入れることが重要です。地域コミュニティーとの連携を強化し,持続可能で魅力的な部活動運営を目指しています。
そこでお尋ねいたします。
(1)令和11年度の土日の全ての部活動の地域移行に向けて取組が進んでいますが,現在の状況をお聞かせください。
(2)平日における部活動の地域移行について,どのように考えているのかお聞かせください。
(3)現在,指導者派遣モデル事業を行っていますが,その評価についてお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎小山直人 産業観光局長 大きい1番,イノシシ対策について,(1)イノシシの捕獲頭数の推移についてお答えいたします。
操山での捕獲頭数ですが,令和4年が60頭,令和5年が156頭,令和6年が8月末時点ですが,60頭となっております。
同じ項,(2)操山周辺のイノシシ捕獲おりの設置場所の考え方についてお答えいたします。
おりの設置に当たりましては,農業者を対象にヒアリング調査やアンケート調査を行うとともに,出没情報や被害情報を収集しております。これらの情報を基に,地域の要望や協力体制なども踏まえながら,専門家の助言を得て設置適地を洗い出すなど総合的に判断し,設置場所を決めております。
この項最後,(3)操山周辺で実施している捕獲事業が3年目となるが,事業継続が必要ではないかについてお答えいたします。
捕獲事業につきましては,この3年間で地域住民のイノシシ捕獲に対する知識や意識醸成が進むとともに,捕獲頭数でも成果が上がっているものと考えております。
一方,捕獲頭数は大きく減っていない状況にあり,捕獲事業での関係機関との連携や専門家による捕獲支援,助言は,地域でのイノシシ対策において有効な手段の一つと考えております。
これらの状況を勘案しながら,事業継続に向けて関係者と協議を行ってまいります。
以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,操山公園におけるイノシシの対応についてお答えいたします。
操山公園においては,イノシシに対する対処法について,被害に遭わないためにリュック等に鈴をつけて人の存在を知らせること,イノシシに出会ってしまった場合には落ち着いてゆっくりとその場を離れることなどの注意事項を記した看板をハイキングコースの入り口などに掲示するとともに,里山センターの窓口では口頭でも注意を促しております。
今後とも安全に操山公園を御利用していただけるよう,里山センターのホームページに注意事項を掲載するなど広く注意喚起に努めてまいりたいと思います。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 2番,GIGAスクールについての項,順次お答えします。
まず,デジタルAIドリルと授業支援ソフトの利用状況と期待される効果,そして教員へのサポートと研修についてです。
デジタルAIドリルと授業支援ソフトを今年度4月に導入し,いずれも全ての学校において授業や家庭学習に活用されており,自ら考え,伝え合う学習スタイルに変わってきているという手応えを感じております。
児童・生徒が効果的に活用するために,8月には各学校の担当者を対象に研修会を実施し,好事例を共有しました。また,指導主事やICT支援員等が全校訪問を継続して実施するとともに,ICT支援員からオンラインで随時サポートを受けることのできる体制も整え,多くの教員が活用しています。
次に,端末を活用した家庭学習での取組,端末使用におけるセキュリティー対策,そして家庭のインターネット環境や充電器についての支援についてのお尋ねです。
デジタルAIドリルは,理解度に応じて問題に取り組めるため,家庭学習で授業内容に関連した問題を反復練習したり,発展問題に挑戦したりしています。
また,授業支援ソフトを使って,授業で学習したことや興味を持ったことのまとめや調べ学習をしています。
インターネット環境がない家庭には,教育委員会からモバイルWi-Fiルーターの貸出しを行うとともに,生活保護世帯と就学援助世帯には通信料を補助しております。また,2学期から小学校3年生以上で端末持ち帰りを毎日行うことに伴い,充電器は常時家庭に置くようにしています。
なお,セキュリティー対策については,児童・生徒及び教員が使用する端末を文部科学省の推奨設定にし,安心・安全に活用できるようにしています。
次に,Wi-Fi環境整備の必要性についての所見をとのお尋ねです。
教育委員会は,モバイルWi-Fiルーターを学校規模に応じ,2個から4個各学校に配備し,体育館などWi-Fi環境がない場所でも端末が使用できるようにしています。
今後も施設の実態に応じて必要な整備について検討してまいります。
この項最後に,今後の学習者用デジタル教科書導入についてです。
現在,学習者用のデジタル教科書は,国の事業を活用して,英語は全ての小・中学校に,算数,数学は小学校51校,中学校25校に導入しています。
教育委員会としましては,紙媒体とデジタル双方のよさを認識しており,今後は国の方針も参考にしながら導入を検討してまいります。
以上です。
◎岩田修 市民生活局長 大きい3番,部活動の地域移行について順次お答えいたします。
まず,現在の状況についてです。
令和6年度の主なモデル事業として,11中学校の44部活動に大学生など約100名を指導者として派遣するとともに,部活動の受皿となる地域クラブとして2クラブが活動しているところです。
また,多様な体験活動として,部活動にない種目を体験できるスケートボード・インラインスケート体験会などを企画しております。
次に,平日における部活動の地域移行についてです。
平日における部活動の地域移行につきましては,継続的な指導者の確保や安定的な運営など慎重に検討する必要があると考えております。まずは,休日の完全移行に向けてしっかり取り組んでいきたいと考えております。
この項最後,指導者派遣モデル事業の評価についてです。
指導者派遣の実績としては,令和6年度は5か月間で延べ1,600時間,月平均320時間で,令和5年度の9か月間,延べ1,700時間,月平均188時間と比較しますと大きく増加しております。
その要因としては,市からの働きかけにより新たな指導者の確保や派遣先の中学校が増加したことなどと考えております。
以上です。
〔8番花岡栄太郎議員登壇〕
◆8番(花岡栄太郎 議員) 御答弁大変ありがとうございました。
それでは,早速でございますが再質問させていただきます。
まず,イノシシ対策についてですけども,近年市全体のイノシシの捕獲頭数は,今さっきお話もありましたとおり増加しており,猟友会の高齢化も進んでいる中で,猟友会の負担軽減や猟友会が地域からのイノシシの捕獲要望に応えていけるよう効率的な捕獲活動を支援していくことが重要だと考えますが,考え方をお聞かせください。
次に,GIGAスクールについてなんですけども,端末利用について,教員や児童・生徒にアンケート等の調査を実施して,学校生活や家庭での活用状況を把握し,その結果を基にさらなる活用を促していかなければならないと思いますが,お考えをお聞かせください。
最後に,部活動地域移行についてですが,よりスムーズな移行のために保護者や地域住民の理解と協力を得ることが必要だと思いますが,御所見をお聞かせください。
以上で再質問を終わります。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎岩田修 市民生活局長 部活動について再質問いただきました。関係者との理解や協力を得ることについてということだったと思います。
部活動地域移行を推進する上では,議員おっしゃるとおり,生徒や保護者,また学校を含めた地域の皆様の理解と御協力が必須と考えております。まずは,市の広報手段などを積極的に活用して,部活動地域移行の必要性,現在の取組状況について周知に努めてまいりたいと考えております。
加えて,中学校区ごとにその地域に合った移行の在り方を話し合う場を設けることでスムーズな移行につなげていきたいと考えております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 イノシシの対策について,効率的な捕獲活動の支援についてお尋ねいただきました。
我々,これまでも捕獲通知システムや遠隔捕獲システムなどのいわゆるICT機器の導入を行ってまいりましたが,今年度は成獣を効率的に捕獲できるよう,新たにイノシシの個体の大きさをセンサーで判別し,自動でおりの扉が閉まる機器の導入を予定しております。この機器に関しましては,先日9月5日ですが,猟友会の駆除班を対象にした講習会を実施したところでございます。引き続きICT機器を積極的に活用し,負担軽減や捕獲の効率化に努め,野生鳥獣による被害の低減に取り組んでまいります。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 アンケートの質問についてです。
今年度,新しいアプリケーションを導入したこともあり,1学期の活用状況を把握するために1学期末にアンケートを実施しました。これは,岡山市独自でやりました。この結果をまた活用しながら,随時実態把握しながら活用が進むように取り組んでいこうと考えております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で花岡議員の質問は終わりました。(拍手)
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