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國友 彩葉 議員
令和6年9月定例会 9月11日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月11日(水) 本会議 一般質問
みらいえ
國友 彩葉 議員
1 学校教育の充実について
(1) 全国学力・学習状況調査,岡山っ子アセスについて
(2) 小学校教育における教科担任制について
(3) キャリア教育について
2 地球温暖化対策について
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより9月定例市議会第5日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は46名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に松田安義議員,和氣議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○田口裕士 議長 本日の議事日程は,一般質問並びに甲第141号議案から甲第174号議案までの34件の議案についてであります。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第141号議案~甲第174号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第141号議案令和6年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下34件の議案についてであります。
これらを一括上程し,一般質問を行います。
それでは,順序に従いまして國友議員。
〔2番國友彩葉議員登壇,拍手〕
◆2番(國友彩葉 議員) 皆さんおはようございます。みらいえの國友彩葉でございます。
62.5%,今日の登壇者の女性比率でございます。このすばらしい日の一日の始まり,しっかり明るく元気にスタートしてまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。
1,学校教育の充実について。
(1)番,全国学力・学習状況調査,岡山っ子アセスについて。
岡山市は,第2期教育大綱に掲げる自らの個性を磨き,選択と挑戦を繰り返すことができる子どもの育成に向け,全国平均レベル以上の学力,新規不登校児童・生徒の減少を基礎目標として,子どもたちの力を育む取組を進めてこられました。そして,ここ数年,安定して全国平均レベル以上の学力を維持できてこられています。日頃から学校教育に真摯に向き合い,御努力くださる市内職員や教職員の皆様に感謝を申し上げ,敬意を表する次第です。
ア,ここまでの本市の取組を振り返り,取り組んできたことに対しての評価についていかがお考えでしょうか。
また,本市が掲げてこられた全国平均レベルの学力という目標について,今後どのように設定なさる御予定でしょうか。市としての方針をお示しください。
イ,学力アセスの質問紙調査において,岡山市独自で設定されている項目について,設定の理由をお示しください。
ウ,国立教育政策研究所による学力調査の報告書では,教科分析のほか,学習指導要領の趣旨を踏まえた取組,ICT機器の活用,挑戦心・自己有用感・幸福感等,学校外での過ごし方,この4項目で分析,報告されています。現在,本市で分析,報告されているものは,学級集団づくり3つの視点として設定されておられますが,どのような考え方からこの項目を設定されておられますか。お示しください。
エ,学力調査は,現状把握はさることながら,丁寧に分析し,各先生方が効果的に授業改善に生かしていくことが大事だと思っています。市におかれましては,そのサポートをさらにお願いしたいと思います。
千葉県では,全国学力・学習状況調査分析活用事業として,分析結果を活用した授業改善にフォーカスを当てた取組を積極的に行っており,その内容や具体的な改善案については分かりやすくサイト上に公開したり,リーフレットにまとめ,小・中学校に配布されたりしております。
本市も,課題や伸び悩んでいる部分については,今までと別のアプローチが必要であると考えられますが,市としてどのように進めていかれるのでしょうか。
学力調査の生かし方,とりわけ授業改善に向けた今後の取組についてお示しください。
また,好事例,成果が上がっている取組はどのように水平展開されていますか。お示しください。
オ,本市では,研究等指定校の取組が種々行われておりますが,取組を行う目的,そして指定を行うに当たっての設置の基準についてお示しください。
また,研究成果として発表されるものにはどのようなものがありますか。保護者,市民,そして教職員向けにそれぞれお示しください。
カ,高等教育機関との連携と活用について。
現在,授業研究会などで専門家の知見も活用されておられますが,さらに教育学研究者の知見を生かして連携を進め,年間を通じて授業改善に関与していただくなど,指導技術の向上につなげるためのさらなる活用が必要と考えます。子どもたちを取り巻く環境が目まぐるしく変化する中,経験則のみならず,理論に基づいた指導法が今後ますます重要になってくると考えますが,御所見をお示しください。
(2)番,小学校教育における教科担任制について。
現在,本市では,市内3つの小学校に教科担任制推進指定校を指定し,研究を進めておられます。市内の他校では,校内において担任間での授業を入れ替える方法で対応されている学校も多いです。
ア,今年度,教科担任制推進指定校では,どの学年,どの教科で実施されていますか。
イ,対象である学校,学年,教科を指定した理由をそれぞれお示しください。
ウ,専門性のあるきめ細やかな指導,中学校の学習につながる系統的な指導,また授業準備の効率化は,教員の働き方改革にもかなうものではないかと考えます。この研究を踏まえて,他校にも水平展開していくお考えはありますか。積極的に小学校中学年でも広く取り組むべきと思いますが,御所見をお示しください。
(3)番,キャリア教育について。
今年7月には子ども模擬議会が開催され,この議場に児童28名が集まってくれました。市議会として,主権者教育とあわせて,市議会議員や市役所職員という仕事を知ってもらうことで,キャリア教育としてもよい取組になったのではないかと感じています。
岡山市は,確かな学力の育成と同様,生涯にわたって自分らしくよりよく生き抜いていくための力を養うキャリア教育にももっと力を入れていくべきです。
以下御質問いたします。
ア,岡山市の子どもたちには,将来の社会的・職業的自立に向けたキャリア教育が必要だと思いますが,市長のお考えをお示しください。
イ,子どもたちのキャリア発達とともに,私は地元の企業を大事にしたいと思っています。人手不足が叫ばれる中で,市内の子どもたちが,将来地元で就職し,岡山市の経済を活性化していくには,まずは幼い頃から地元企業を知ってもらうことが大切ではないかと考えます。
先日,OHK岡山放送より,将来の仕事について考えるきっかけにしてもらおうと,県内約50種類の職業が掲載された,こちらの「岡山県のおしごと本」が贈呈されました。近々,市内の小学校5年生に──6,000人でありますが──配布される予定です。これを,今後教材としてどのように活用される御予定でしょうか。お示しください。
ウ,本市の取組として,市内企業の情報を掲載しまとめた「OKAYAMA COMPANY GUIDE」が毎年発行されております。こちらです。これは,市内企業への就職を促すことを目的として,卒業予定者のいる県内外の大学や市内高校等に配布されているもので,市内の200社もの企業を広く知ることができます。
(ア)今年はいつ頃,何部作成される御予定でしょうか。
(イ)今年度,工夫した点はありますか。また,企業からはどのような声が届いていますでしょうか。
(ウ)「OKAYAMA COMPANY GUIDE」を中学校にも設置しませんか。あるいは,教育委員会で,中学生版お仕事ガイドを作成しませんか。予算面の課題があるならば,私が昨年6月議会でも取り上げました広告付事業として取り組んでみてはいかがでしょうか。御所見をお示しください。
エ,一人一台端末が実現している中で,現在,紙媒体で活用されているキャリアパスポートについて,オンライン化して端末でアクセスできるようにしませんか。キャリアパスポートは,小学校から高校まで12年間連続して使うため,学校間の円滑な連携もできると考えますが,御見解をお示しください。
大きい2番,地球温暖化対策について。
(1)温室効果ガス削減について。
岡山市の温室効果ガス削減目標は,基準年の2013年度に比べ,2025年度はマイナス27.9%,2030年度はマイナス46%と設定されています。国では,さらなる高みに向けて挑戦を続けることが表明されています。
ア,本市の直近の温室効果ガス削減量をお示しください。
また,2030年度の目標に向けて,進捗の状況はいかがでしょうか。
イ,岡山市環境保全行動計画(第Ⅲ期)によると,部局別温室効果ガス排出状況は,環境局が全体の49.6%,続いて教育委員会事務局,水道局,下水道河川局と続きます。4部局で8割近くになるわけですが,これら4つの部局は,削減の達成に向けて,現在どのような工夫をされていますか。
また,今後どのように削減を進める予定でしょうか。部局ごとにお尋ねいたします。
(2)亜酸化窒素について。
温室効果ガスの中で亜酸化窒素は主要なガスの一つであり,人為起源の年間発生量のうち,二酸化炭素,メタンに続き,第3位を占める気体です。世界では,40年間で人為的排出総量が約40%増加しており,日本でも,近年増加し続けている気体です。
その温室効果は,単位重量当たりでCO2の約310倍で,濃度が僅かといえども,二酸化炭素と同様に削減に向けて取り組んでいくべきと考えます。
以下質問いたします。
ア,一般的に,下水道事業から出る温室効果ガスのうち,3割が亜酸化窒素と言われています。生じる汚泥の処理過程で発生するそうですが,発生量削減のために汚泥を高温焼却する方法や,国では肥料としての利用を最優先する方針も出ています。処理に当たって,岡山市としてはどのように対応されていますか。
イ,人為的な発生源は,主に農業活動によるものです。植物の成長に欠かせない元素は窒素,リン,カリウムでありますが,この窒素を含む肥料を使うことで亜酸化窒素が土中で発生します。したがって,窒素肥料を減らすことが温室効果ガス削減につながるわけですが,反面,農作物の収穫減につながってしまうわけです。
現在,そんな中,農業分野において,本市では,どのような環境負荷低減に関わる対策や取組をされていますか。お示しください。
ウ,亜酸化窒素を無害な物質に分解する微生物が土中に存在しており,その微生物を探す研究を東北大学の南澤究特任教授が行っておられます。これは内閣府主導のムーンショット型研究開発事業の一つで,土のサンプリングは全国の団体,市民,小・中学生も協力しています。
本市でも,自治体として初の試みとして,地球冷却微生物を探せプロジェクトに参加しませんか。お考えをお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
よろしくお願いします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さん,おはようございます。
それでは,國友議員の質問にお答えいたします。
私は,キャリア教育に対する市長の考えというところでお話ししたいと思いますが,若干,義務教育の本質に関わる,我々の本質に関わる話でもありますんで,その点からお話し申し上げたいと思います。今回も少し質問がありましたけれども,実は私が市長になったときに,子どもたちの学力調査,不登校も多かったんですけれども,学力も47とか48という偏差値でありました。これはなかなか今後考える能力が根づいていかないんではないかということで,私は平均並みにしようじゃないかということを申し上げたところであります。
実に,これは大変でした。何が大変かというと,教育委員会とのやり取りが大変だった。市長は偏差値教育をやるのか。私は違うと。標準的な能力を持ってもらわないと,将来子どもたちが困ると言って,最終的に納得していただいて,そこから教育委員会の動きが非常にスムーズになり,校長,先生との連携がよくなり,今の結果ができたということであります。
そういう中で,今度は県から,また偏差値を1つ上げろという話がありました。実は私は,そもそも政令市の教育という,義務教育の話は,県は法律上の権限また予算,そして人事と,何も持ってないわけですから,我々が我々の考えでやっていく,これは政令市の各市長とも全く同じ考え方でやっているところでありまして,それはおかしいんではないかと。また,そもそも偏差値を──偏差値とは言ってないんですけど,彼は──上げていくというのは,標準的な力を持ったということで,これ以上,我々としてそれを求めるつもりはないということも申し上げたところであります。
まだ,決着がついているのかついていないのかよく分からない状況なんですけども。ただその後,じゃあどうするかと。これはキャリア教育になっていくんですけど,多分,ここにおられる46人の市議のメンバーも,親族とかに政治家がおられる方も何人かはおられると思いますが,基本的に,やはり違う職業からチャレンジしてこの市議というものに厳しい選挙を経て来ているわけです。私も小さい頃,市長になるなんて考えたこともなかった。でも,そういう面から見ると,子どもたちに挑戦してほしい。自分の個性もあります。それを磨きながら,将来に向かって,失敗しても諦めない,粘り強く選択と挑戦を続けることのできる,こういう能力を身につけてもらいたいということで,今,動いているところであります。
ちなみに,私が教育委員会のほうに申し上げたのは,今みたいな定性的な話だと,自己満足に陥る可能性があるんで,これを定量的な指標に落としてくれということを言いました。5つの項目があるんですが,例えば自己肯定感,これは全国に対して,岡山市の子どもたち,非常にいい数字を持っている。しかしながら,人が困っているときは進んで助けているというようなところについてはマイナスのところがある。それをどういうふうに是正していくのか,こういったことが重要なんじゃないかなと。そういう中で,國友議員がおっしゃったように,この子ども模擬議会であるとか,様々なものが,彼らの夢や目標につながっていく,そういうことになるんだろうと,私は思っております。これからの世の中,どういうふうに変わっていくのか,なかなか予測ができないところがあるんで,子どもたちには,大変だろうが,自分たちの持っている能力をよく見極めて,何が向いているのか,どうやれば世の中の役に立つのかということを考えてもらうような,こういう精神で対応させていただいております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 同じ項,(3)キャリア教育について,ウ,「OKAYAMA COMPANY GUIDE」について,(ア)いつ頃,何部作るのか,(イ)今年度,工夫した点,企業からの声は,(ウ)中学校への設置はについて一括して御答弁させていただきます。
令和8年3月に卒業予定の学生等に向け,現在作成している「OKAYAMA COMPANY GUIDE2026」は,12月末までに,県内外の大学や市内の高校等へ順次配布し,2月末までに6,000冊が納品される予定です。また,今年度からは,掲載企業の情報を多くの方々に利用していただくため,スマートフォンでも閲覧できるウェブサイトを新たに作成することとしております。
本冊子については,掲載企業から,就職活動を行う学生等に,働きやすい職場環境づくりの取組などを知ってもらうことができたと好評をいただいているところです。
なお,議員御指摘の中学校への配布につきましては,中学生に市内企業を知っていただく貴重な機会になるため,教育委員会と協議の上,配布を行ってまいります。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 1,学校教育の充実についての項,市長答弁以外,順次お答えします。
全国学力・学習状況調査,岡山っ子アセスについてのうち,これまでの取組の評価及び今後の目標設定についてです。
岡山市のこれまでの取組の評価及び今後の目標設定については,自民党を代表されての柳井議員,公明党を代表されての長岡議員に御答弁したとおりです。
次に,岡山市学力アセスの岡山市独自質問の設定理由についてです。
岡山市教育大綱に示す育む5つの力に関することや,現在,岡山市が授業づくりにおいて重視していることについて,経年で子どもの状況を把握し,授業づくりや学級集団づくりに生かすため,全国学力・学習状況調査や教育に関する総合調査の質問と連動させて設定しております。
次に,学級集団づくり3つの視点を設定している理由についてです。
岡山市では,学級集団づくりと学力向上の取組との連携が不可欠であると考えており,確かな児童・生徒理解に基づいた支援をするため,全国学力・学習状況調査及び岡山市学力アセスの生活状況調査の結果については,学級集団づくり3つの視点でまとめ,公表しております。
次に,学力調査を生かした授業改善に向けた今後の取組,また好事例の水平展開の方法についてです。
各学校では,学力調査の結果から捉えた今後の取組等をまとめた改善プランを作成しています。教育委員会では,教務主任等を対象とした改善プランについての協議会を開き,各学校での取組や進捗状況を共有しています。また,岡山市の課題については校長会等で情報共有するとともに,昨年度から引き続き,研究指定校と作成した授業動画や指導案を紹介したり,ICTの活用例等を載せた通信を作成したりするなど,授業改善のサポートにつなげています。
今後も情報提供だけでなく,研究指定校や各学校の校内研修に指導主事を派遣し,学校を支援してまいります。
次に,研究等指定校における取組の目的と設置基準,研究成果の発表についてです。
教育委員会では,岡山市の目指す子ども像の育成に向けた効果的な指導の在り方について,研究指定校において実戦的な研究を行い,その成果や過程を広く周知することで,教師の指導力の向上を図るようにしています。
指定校については,各学校へ希望を募り,各学校の課題や研究体制等を考慮し,教育委員会で決定しています。また,研究成果については,授業公開を行うとともに,ホームページ上で研究内容を紹介するページすぽっとで成果等を広く公開したり,冊子にまとめたりして,周知,活用を促しています。
次に,高等教育機関との連携と活用についてです。
現在,教育委員会では,子どもが輝く学びづくりプロジェクトの一環として,近隣の高等教育機関等から講師を招聘し,中学校区や校内の研修会の充実を図っています。また,学習指導要領説明会及び各種研修講座等においても,高等教育機関や文部科学省等から講師を招聘し,各教科の最新の情報を学ぶ機会としています。
最先端の教育理論や指導法を学ぶことは大変有意義であると考えており,今後も必要な機関と連携しながら,よりよい教育の実現に努めてまいりたいと考えています。
続いて,(2)小学校における教科担任制についてのうち,今年度,指定校ではどの学年,どの教科で実施しているかとのお尋ねです。
指定校では,高学年(第5学年,第6学年)を中心に,算数や理科で専科による授業を実施しています。また,各指定校の工夫により,中学年(第3学年,第4学年)でも,算数や音楽,図画工作等で専科による指導を行ったり,学級担任間での交換による授業を行ったりしています。
次に,対象である学校,学年,教科を指定した理由についてです。
教育委員会では,各学校へ指定校の希望を募り,各学校の課題や指導体制を考慮した上で決定しています。対象の学年については,令和3年の中央教育審議会答申において,小学校高学年からの教科担任制を本格的に導入する必要があるとされたことを踏まえ,岡山市におきましても,まずは第5学年,第6学年を中心に教科担任制を推進しています。また,教科についても,国の示す方向性に沿って,外国語,理科,算数及び体育について優先的に取り組むようにしています。
次に,本研究の他校への水平展開の予定及び小学校中学年での取組についての所見です。
令和4年度より取り組んでいる指定校の成果や課題については,市立小学校の管理職や教職員を対象とした協議会等で共有する機会を設けて教科担任制を推進しております。
また,小学校中学年での取組についてですが,現在,既にほとんどの学校で専科や学級担任間での交換による授業を行っています。教科担任制を導入することにより,高学年への円滑な接続や教師の授業準備の効率化につながっていると考えております。
次に,「岡山県のおしごと本」の活用予定についてです。
活用方法としては,小学校5年生の社会科で日本の産業について学んだ後に,総合的な学習の時間等でおしごと本を使い,仕事と関連させた学習活動などが考えられます。各学校において,児童の実態や教科等の関連に応じて適切に活用されるものと考えております。
次に,中学生版お仕事ガイドを教育委員会で作成しないかとのお尋ねです。
公平性等に配慮する必要があり,教育委員会が独自に作成することは難しいと考えておりますが,「岡山県のおしごと本」のように,子どもにとって有益なものについては,受け入れて活用していきたいと考えております。
この項最後に,キャリアパスポートのオンライン化についてです。
キャリアパスポートのオンライン化については,現在,一人一台端末を活用した形でできるかどうかを検討しているところです。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 2番,地球温暖化対策についての項,温室効果ガス削減についてのうち,まず岡山市の直近の温室効果ガス削減量と目標に向けての進捗状況についてです。
直近のデータである2021年度の温室効果ガス排出量は,暫定値で524万1,000トンとなっており,基準年度の2013年度と比べ,マイナス123万5,000トン,19.1%の削減となりました。この削減ペースは,2025年度の目標に対しては順調に進んでいるところですが,2030年度の目標に向けては,より一層の削減に向けた取組が必要な状況です。
次に,目標達成に向けての工夫と今後の予定についてです。
環境局では,主にごみの焼却により温室効果ガスが発生しており,その削減に向けては,これまで古紙,古布の分別回収や剪定枝の資源化等を推進し,本年3月からはプラスチック資源の分別回収を開始したところです。
また,今後,焼却施設の設備改修に伴い,高効率発電設備の導入や照明のLED化など,効率的でエネルギー消費の少ない施設へと転換していくとともに,ごみの焼却により発生する熱エネルギーを利用したカーボンフリー電力を有効活用するなど,一層の温室効果ガスの排出削減に努めてまいります。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 同じ項,(2)亜酸化窒素について,イ,現在,農業分野においてどのような対策や取組がなされているかについてお答えいたします。
本市では,化学肥料,農薬を軽減することで,安全で良質な農産物の普及,産地拡大を図るため,環境にやさしい農業推進事業費補助金を設け,土壌改良材や生分解性マルチの購入に要する経費の支援を行っています。
今後も,JAや生産者などの意見を伺いながら,生産性の向上を図りつつ,環境への負荷の軽減に配慮した持続可能な農業を実現するための取組を推進していきたいと考えております。
同じ項(2)のウ,地球冷却微生物を探せプロジェクトに参加しないかについてお答えいたします。
本プロジェクトは,日本の様々な場所で採取された土の微生物叢を解析し,亜酸化窒素を吸収分解できる地球冷却微生物を発見するために発足したもので,現在,採取キットに土とその周辺の空気を収集し,事務局に返送する参加者を募集しているとのことです。全国から送られたサンプルの中で,水田や公園,民家の庭から地球冷却微生物が発見され,とりわけ水田で発見された例が多いことから,JAや生産者などに本プロジェクトの周知を行いたいと考えております。
以上でございます。
◎栗原諭 水道事業管理者 同じ項,温室効果ガス削減についてです。
水道局における温室効果ガス削減に向けての工夫と今後の予定につきましては,自民党市議団を代表されての柳井議員に御答弁したとおりです。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,削減達成に向けての工夫及び今後の予定についてです。
教育委員会では,学校施設等,多くの施設を管理しております。施設の整備・改修工事を行う際には,太陽光パネルの設置や照明機器のLED化などの取組を行っています。
また,各施設では,エアコンや照明,OA機器の適切な利用,コピー用紙の削減など,状況に合わせた削減の取組を行っているところです。
今後もこれらの取組を継続していきながら,より効果的,効率的な手法を研究し,さらなる温室効果ガス削減に努めてまいります。
以上です。
◎内海誠一郎 下水道河川局長 同じ項,削減達成に向けての工夫及び今後の予定についてです。
下水道河川局では,省エネルギー機器の積極的な導入,水質とのバランスを考慮した省エネ運転,再生可能エネルギーの導入,処理場の統廃合などによる温室効果ガス削減に取り組んでおり,今後とも継続してまいりたいと考えております。
次に,亜酸化窒素についての項,汚泥処理の対応についてでございます。
本市の下水汚泥は,堆肥化,セメント資源化,溶融スラグ化,焼却焼成により処理しており,近年は堆肥化の処理量を増やし,現在約5割を占めております。なお,堆肥化以外は全て高温焼却しております。
以上です。
〔2番國友彩葉議員登壇〕
◆2番(國友彩葉 議員) 御答弁ありがとうございました。
早速ですが,質問と要望に入らせていただきます。
先に地球温暖化についてです。
これは要望であるんですけれども,今回,この質問を取り上げた理由について,二酸化炭素の削減に向けては,全庁にわたって,本当に皆様,様々な対策を取られており,2030年のマイナス46%の達成に向けて,ますます御努力をお願いしたいと,そう思っております。
今回,このCO2やCH4(メタン)などのカーボンから成る物質だけでなくて,地球温暖化の観点からは無視できない亜酸化窒素についても,市として目を向けて,課題意識を持ってもらいたくて問題提起として取り上げさせていただきました。
二酸化炭素と違って,亜酸化窒素は高い温室効果を持つだけでなくて,オゾン層を破壊する物質でもあります。オゾン層を破壊する物質は,一般的にフロンが有名でありますけれども,フロンガスはもう厳しい規制がなされ,しっかり対策が取られている状況であります。ですから,今後,亜酸化窒素の削減というところからも,地球温暖化への対応,手だてを考えてほしいと御要望だけさせていただきます。
以下質問です。
キャリア教育についてなんですけれども,私は昨年初めて,この議会で登壇するに当たって,このキャリア教育について取り上げました。今,子どもたちが,この激しい変化の中の現代社会で自分らしい生き方を探す,そんな力が求められている中で,やはりキャリア教育がすごく必要であると思っています。
また,今年の7月に,名古屋市に常任委員会で視察に行ってまいりました。名古屋市でのキャリア教育の取組内容や予算のつけ方,本気度は教育長も一緒に確認していただいたことと思います。名古屋市と同規模は難しくとも,本市も今まで以上のこと,何をやっていくのかを具現化して,しっかり取り組んでいかなければならないと感じています。教育長のお考えとか意気込みがありましたらお聞かせください。
学力の部分,研究についてです。
広島市では,研究公開に関する情報を一覧としてホームページ上で公開されておられます。そこで公開される授業は,申込みを広島の市教委で取りまとめておられます。様々な教育関係者が入ることで,会のさらなる充実や,将来教員を目指す者にとれば,学びの場にもなるでしょう。岡山市も,毎年たくさんの研究を指定校がされておられますから,一覧にしてサイト上などで公開しませんか。
以上で再質問を終わります。お願いします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 2点,キャリア教育についてですが,市長が答弁された考えと一緒なんですが,私もキャリア教育は大事だと思っています。市長も答弁されましたが,これから先どうなるか分からない中で,今自分がなりたい,子どもたちがなりたい仕事につけるかどうかも分からない中で,いろんな体験をすることが大事だと思うんです。子どもたちに,本当に学校内でも学校外でも様々な体験をしてほしいなと思っています。議員の御指摘もあったんですが,7月にこの場で,子どもたちが議会の模擬を行いました。私そのときに,指導講評と,ちょっと大それたことではないんですが,子どもたちに言葉をかけてやりました。そのときに言った言葉は,ここへよく来たなということ,来る前はどうだったということ,どきどきしたでしょう,ここへ来たことが大事だよということを伝えました。そのときに言った言葉は,どきどきを超えてわくわくしようということを子どもたちには言いました。やっぱり一歩踏み出して挑戦する,失敗してもまた挑戦する,そういうところをいかに学校現場で学ぶか,伝えるかというところはあるんですけど,そこは大事にしたいと思うのと,そのときに気をつけるのは,小学校6年間,中学校3年間の義務教育がありますが,発達段階によっていろいろ違うと思うので,そこはこれから教育委員会内でもしっかり議論して大事にしていきたいなと考えております。
もう一点,研究校の成果の発表については,一覧表にするかどうかということは検討したいと思うんですが,まず先生方の力量アップの研究ですので,そのあたりしっかり目的を持ってやっていくべきと思いますが,大学の先生とか研究家の方々にその情報を提供することはするべきだと考えておりますので,そこは今後検討していきたいと思います。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で國友議員の質問は終わりました。(拍手)
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