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9月12日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月12日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
桑田 桂子 議員
1 認知症施策としての加齢性難聴対策について
2 録音機能付き電話機設置について
3 ヤングケアラー支援の取組について
次は,順序に従いまして桑田議員。
〔15番桑田桂子議員登壇,拍手〕
◆15番(桑田桂子 議員) 皆様おはようございます。公明党岡山市議団の桑田桂子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは,質問に入らせていただきます。
大きい1番,認知症施策としての加齢性難聴対策について。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は,高齢者の難聴を予防し,健康寿命を延ばす目的で,きこえ8030キャンペーンを行っています。これは,80歳で30デシベルの聴力を保つことを目指すものです。
様々な調査結果をひもとくと,聴力は40から50歳代から低下し始め,60歳代なるとガクンと低下し,70歳代になると約半数の人が難聴になっていると言われています。聴力の低下は加齢とともに誰にでも起こり得る老化現象ですが,老化現象だから仕方がないと放置することは非常に危険なことであることが分かってきました。難聴は認知症の最大の危険因子とも言われていますが,それ以外にも鬱や糖尿病,転倒など,様々な病気との関わりがあることが近年の研究で報告されています。
聴力を維持することで,生活の質の低下や心身の活力の衰え,また社会的孤立を防ぐことにもつながります。この幾つかの点だけを見ても,聴力を維持することが健康寿命を延ばす要因の一つであることは間違いありません。
(1)加齢性難聴は,いかに早期に発見し,予防につなげていくかが重要です。聞こえの低下を感じたら医療機関で聴力検査を行い,自分自身が難聴であることを認識し,治療につなげていくことが大切です。しかし,少々聞こえが悪くなる程度では耳鼻科に行こうとはなかなかなりません。日本補聴器工業会が2022年に行った全国調査によると,難聴と思っても6割もの人が診察を受けていないという結果でした。
また,就業中は定期健康診断等で聴力検査を受けていても,定年後は受ける機会がなくなった方もおられると思います。重ねて,本市の国民健康保険の特定健診,35歳からの健康診査,後期高齢者等健診には,残念ながら聴力検査の項目は入っておりません。
そこでお尋ねいたします。
本市として聴力検査の必要性についてどのようにお考えでしょうか。あわせて,聴力検査の実施や支援等について御所見をお聞かせください。
(2)本市では,高齢者の皆様が要介護状態にあることを防ぐ目的としてフレイル対策事業を行っています。具体的には,フレイル健康チェックシートを活用し,薬局や医療機関などで健康チェックを実施。また,出前フレイル健康チェック測定会を開催するなど,市役所以外でも市民の皆様がフレイル対策に取り組みやすいよう工夫し,状態に応じてアドバイスも行っています。
ア,現在までにフレイルチェックを利用された方は何人でしょうか。
イ,本市のフレイル健康チェックシートに聴力に関するチェック項目がありません。なぜ聞こえについての項目は入っていないのでしょうか,御所見をお聞かせください。
ウ,難聴になると脳に伝えられる音の刺激や情報量が少なくなり,これによって脳の萎縮や神経細胞の衰えが進むため,認知症の発症につながるとのことです。そして,難聴の度合いによって認知症になるリスクも上昇し,重度難聴では約5倍に高まるという研究結果もあります。本市としても,難聴に早期に気づき,適切な支援につなげる仕組みが必要と考えます。
名古屋市は,2021年度から身体的フレイルを測定するフレイルテストを各地で開催。今回はヒアリングフレイルチェックを追加し,言語聴覚士が相談を受け,状況によっては受診の提案につなげています。
また,豊島区では,2021年7月から65歳以上を対象にヒアリングフレイルチェックを開始。民間企業が開発したアプリを使用し,職員がタブレットを操作。参加者は,流れる音を聞き,聞こえた音を用紙に書き込む方式です。現在は区内24か所で予約制で実施しており,昨年度チェックを受けた方のうち,聞き取れた音が60%未満だった人は3割に上り,6割未満の人が日常生活でも聞き返しが増え,大きな声での会話が必要な状態とのことでした。豊島区も,治療が必要とされる方には医療機関を案内するなどの支援もしています。
以上の事例からも,ヒアリングフレイルチェックを行うことで自身の聴力の状況に気づきが生まれ,医療機関への橋渡しもできます。本市でも,まずはヒアリングフレイルチェックシートを作成し,現在配布しているフレイル健康チェックシートと同様に活用するなど,ヒアリングフレイルチェックを行ってはどうでしょうか。そして,出前フレイルチェック測定会ではヒアリングフレイルチェックも行えるように企画するなど,一人でも多くの方に興味を持っていただくことが必要と考えます。御所見をお聞かせください。
(3)令和6年8月1日より補聴器の補助制度がスタートいたしました。補聴器を必要とされている方々には大変喜ばれています。
しかしながら,難聴は高齢者だけの問題ではなく,若い方はヘッドホンを長時間使用する等が原因で,世界では11億人の若者が騒音性難聴の危機にさらされていると言われています。日本でも同様に難聴予備群は年々若年化しており,イコール将来の認知症予備群とも言えます。今後は,年齢にかかわらず補聴器を必要とする方には支援が必要です。ぜひとも補聴器の補助対象年齢の引下げを御検討ください。御所見をお聞かせください。
大きい2番,録音機能つき電話機設置について。
ある市民の方から,市役所に電話で問合せした際の職員さんとのやり取りの内容について相談がありました。実際に対応された方に相談時の内容確認をしたところ,数か月も前の相談だったこともありますが,市民の方が聞いたという話の内容について,職員さんは言ってないとの回答でした。そもそも人の記憶は曖昧ですし,言った言わないのトラブルについてはどこでもよくある話です。加えて,異動等があると,既にそのときの担当者がいないということもよくあります。市役所の職員の皆様も,毎日何十件もの電話対応や窓口対応をしなくてはならない状況で,全ての相談内容を記憶するのは非常に難しいと思います。あわせて,説明側はきちんと説明したつもりでも,相手が理解していなければ,相手は説明は受けていないと言うでしょう。
私は,前職は証券会社で営業をしておりました。毎日何本もの電話対応をします。当然のことながら,通話は自動録音されており,電話の内容をすぐ確認することができ,遡って確認ができるよう保存もされる仕組みでした。お客様を守るという観点はもちろんのことですが,お客様と話が食い違った折に録音があったことで社員を守ってくれたことが多々ありました。
市役所も同様で,市民の皆様を守るためという観点は当然のことですが,職員の皆様を守るためにも,電話対応がある部署については手動ではなく自動録音による通話録音を行い,録音情報を一定期間保存ができるようなシステムを導入する必要があると思います。
そこでお尋ねいたします。
(1)本市ではカスタマーハラスメント対策はどのように行っていますでしょうか。
(2)現在,岡山市役所本庁舎において自動録音機能による通話録音を行っている部署がございますでしょうか。
(3)自動録音機能があれば,聞き漏らしの心配がなくなり,かつ録音された通話内容を文書化し保存する等の業務効率を図ることもできます。本市では現在,問合せや相談の内容についてはどのような方法でまとめ,保管されていますか。また,その情報内容について,部署内での共有はどのようにされていますでしょうか。
(4)市民,職員の両面からも,電話対応についての録音機能が有効だと思います。新庁舎開庁に向けて,少なくとも電話対応がある部署,また希望される部署については自動録音による通話録音を導入されてはどうでしょうか,御所見をお聞かせください。
大きい3番,ヤングケアラー支援の取組について。
東京都医学総合研究所などの研究グループは,ヤングケアラー状態が思春期に長期間続くと精神的不調を訴えるリスクが高まるとの調査結果を発表しました。2年以上ヤングケアラー状態だった児童は,ケアに携わっていない児童と比べると,抑鬱状態が14歳時点で2.49倍,自傷行為が16歳時点で2.51倍,自殺を想像,計画する自殺念慮は2.06倍に上っています。しつこいようですが,いかに早く気づき,支援することができるかが重要です。
(1)6月施行の改正子ども・若者育成支援推進法では,ヤングケアラーについて,国や自治体が支援するべき対象として明文化されました。ヤングケアラーの発見が難しい要因として,子どもたちが自身を当事者と認識していない場合が多く,また他人には知られたくないと隠すことで,周囲の大人も深刻な状況に気づきにくい実態があります。
国は,新たな支援の取組として,自治体ごとに役割を明確化し,市区町村は実態調査を定期的に実施することが重要である,また学校等の関係機関を通じてヤングケアラー自身に気づきを与えるようなアンケートを行うことが有効であるとも明記されています。
そこでお尋ねいたします。
ア,ヤングケアラー自身に気づきを与え,家族等のお世話等,切れ目のない支援につなげるためにも,引き続き実態調査が必要と考えます。令和5年度に小・中学校の子どもに対して,ヤングケアラーについての内容も含めたアンケートを行っていますが,それ以外の子ども,若者への実態調査についてはどのようにお考えでしょうか,御所見をお聞かせください。
イ,6月の一般質問の折に教育長から,ヤングケアラーに対し,教員が子どもの小さな変化に気づくことが大切との答弁がありました。今の先生方が子どもの小さな変化に気づくためにはどのような支援が必要だと考えますか。また,そのために新たな取組はされていますでしょうか,御所見をお聞かせください。
(2)令和4年1月に岡山市内の医療,介護,福祉等の専門職及び教職員を対象に,ヤングケアラーの実態や対応の状況等を把握することを目的とした調査では,理由は様々ではありましたが,子ども自身がSOSを出しにくいのではないかという御意見がありました。相談窓口があっても,実際に相談件数は少なく,自ら連絡する等はやはりハードルが高いのではないでしょうか。ヤングケアラーに限らず,悩んだときに迅速に相談ができるよう検討する必要があると思います。
そこで,7月に特別委員会で視察した豊田市のタブレットを活用した取組を御紹介いたします。
豊田市では,小・中学校の生徒向けに,タブレットのホーム画面に「たすけて先生」というボタンを設けています。これは,名前のとおり,子どもたちが先生に助けてほしいことがあったときに使います。ボタンを押し,入力するのは2つの質問だけです。1つ目は,誰に相談したいかです。担任の先生,保健室の先生,相談室の先生──これはスクールカウンセラーです,そして教頭先生,ほかの先生の5つから選びます。次に,内容について記入してもらうのですが,書かなくても大丈夫なようになっています。また,子どもが自宅などで夜入力した場合は翌日,土日,祝日は休み明けの日にしか対応できないため,急を要する場合,「たすけて先生」ボタンを押すと2つの質問を入力する画面と同じ画面に24時間対応で悩みを相談してくれる子どもSOSほっとライン24の案内が表示されるとのことです。先生に助けを求めたくても,自分から先生に声をかけることを難しく感じる子もいると思います。誰にも分からずSOSを出すことができる,とてもよい施策だと思いました。
ぜひ本市でも,子どもが使いやすく,声を上げやすい方法を検討されてはどうでしょうか,御所見をお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。
御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 1番,認知症施策としての加齢性難聴対策についての項を順次お答えいたします。
まず,聴力検査の実施や支援の必要性についてございます。
本市の国保特定健診等と後期高齢者健診の検査項目は,生活習慣病予防や介護予防等の観点から,国の基準を基本として検査項目を定めているところです。聴覚検査の追加に当たりましては,検査機器を保有している医療機関が限られるなどの課題もございまして,現状では実施は困難と考えております。
一方,本市でも聞こえに関する興味,関心を持っていただくことは重要と考えておりまして,先月1日から受付を開始いたしました難聴高齢者補聴器購入費助成事業の取組といたしまして,年明けに耳の聞こえ講演会を予定しておりまして,講演会にあわせて高齢者を対象とした聴覚スクリーニングなどの実施を考えているところです。
また,助成事業の開始にあわせまして,議員御紹介のヒアリングフレイルチェックと同様の耳の聞こえに関するチェックリストを作成することとしておりまして,今後活用を図ってまいります。
次に,フレイル健康チェックについてでございますが,利用者数,それからチェックシートに聴力の項目がない理由,難聴に早期に気づき,適切な支援につなげる仕組み,また対象年齢の引下げについてあわせて御答弁いたします。
利用者数は,令和元年度の事業開始からの5年間で延べ約2万4,000人となっております。また,チェック項目につきましては,国の示したひな形に沿いまして,運動,栄養・口腔──口のほうですね,それから社会参加に関する内容としております。
現在,難聴高齢者補聴器購入費助成事業の開始にあわせまして,耳の聞こえに関するチェックリスト,先ほど申し上げたチェックリストを作成しているところでございます。今後市内で実施する介護予防教室のような場でこのチェックリストを活用して,聞こえにくさを感じている方には専門医の受診を勧めるなど,耳の健康について周知してまいります。
なお,この補聴器購入費の助成は,加齢性難聴の特性や他都市の類例を参考に先月受付を開始したばかりでございまして,対象者の年齢の引下げは考えにございませんけれども,高齢者のフレイル予防や社会参加促進にも資する事業として,まずは周知,普及に努めるなど,着実に取組を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎中原貴美 総務局長 大きな2番,録音機能つき電話機設置についての項,まず本市のカスタマーハラスメント対策についてです。
カスタマーハラスメントについては,職員へ過度な精神的ストレスを与え,職場環境の悪化にもつながりかねないと懸念するところです。常日頃からカスハラと思われるケースに職員が遭遇した場合は複数人で対応することとしております。また,悪質なクレームへの対応方法など具体例を分かりやすく記載した記事の庁内LANへの掲載や職員研修,相談窓口の設置等を通じて,職員が安心して働ける職場づくりに努めております。
次に,本庁舎での通話の自動録音についてです。
本庁舎内に庁舎管理課が設置している電話機には,自動録音機能はついておりません。
次に,電話での問合せや相談内容の記録等についてです。
市民からの問合せや相談は,部署によってその種類や内容が様々であることから,必要に応じて業務に適した形で記録,保管,共有しております。
この項最後,新庁舎での通話の自動録音についてです。
外部との通話を全て自動録音することについては,そのメリット,デメリットを踏まえ,慎重に検討したいと思います。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 3番,ヤングケアラー支援の取組についての項,子ども,若者への実態調査についてお答えします。
ヤングケアラーについては,令和5年度に実施した岡山市子どもの生活実態調査の中で,小学5年生と中学2年生を対象に認知度やヤングケアラーと判断できる生活状況等を把握するため調査を行ったところです。それ以外の子ども,若者への実態調査につきましては,方法も含め,今後検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,教員への支援と新たな取組について,そして子どもがSOSを出しやすい方法についてのお尋ねです。
児童・生徒の変化に気づくためには,学級担任や教科担任等の複数の目による広い視野からの児童・生徒理解に加え,養護教諭やスクールカウンセラー等の専門的立場からも理解が必要であり,校内研修等により共通理解を図っております。
また,1人1台端末は児童・生徒がSOSを出しやすいツールであると考えており,本年度からその端末を活用して児童・生徒の心の状態や相談の希望を把握する取組を行っているところです。この取組により,教職員は児童・生徒の変化を捉えやすくなると考えます。今後は,1人1台端末で学校外の相談機関を紹介するなど,児童・生徒がより相談しやすくなる方法を検討してまいります。
以上です。
〔15番桑田桂子議員登壇〕
◆15番(桑田桂子 議員) 御答弁ありがとうございました。
幾つか再質問させていただきます。
まず,加齢性難聴対策についてなんですけれども,早速聞こえチェックシートの作成も大変ありがとうございます。フレイル健康チェックシートと同様に,一人でも多くの方に手に取っていただきたいなと思っています。先ほど介護予防教室とかいろんな場を通じてということだと思うんですが,耳の場合というのはなかなか自分で気がつかない部分も多いんじゃないかなと思いますので,いろんなところにぜひ配布とか置いていただいて,皆様の手に取っていただけるようにしていただきたいなと思っております。
今後の配布先とか連携先とかそのほか,先ほど御答弁いただいた以外で御検討いただいています内容があれば,ぜひ御所見をお願いできればと思います。
あと,中原局長,ありがとうございました。自動録音機能を希望されている部署もあるとお聞きしております。これは要望とさせていただきますが,ぜひ必要とされている部署が何で必要とされているかというお話もしっかり聞いていただいて,業務効率につなげていただければと思いますので,どうかよろしくお願いいたします。
あと,ヤングケアラー支援についてお伺いします。
教育長,いつもすいません。御答弁の中で端末の活用のお話も,心の健康観察のことかと思っております。ちょっと私もお話を伺ったときに,1学期は試行期間としてされたということで,いろいろ改善されながらやっていますという話も伺っております。この1学期の試行期間で取り組まれた後の実際に現場の先生方から聞かれたお声とか御意見とか御要望とか,何かあればお聞かせいただければと思います。
あわせて,健康観察で何か3種類の,私はまだ拝見してないんですが,3種類の顔で悲しい顔を選択した子どもさんに対してはしっかりフォローしていくような体制を組んでいるというお話を聞いております。どのような対応,また多分内容を聞いてみないと分からないかもしれないんですが,非常に時間との闘いなのかなとも思いますので,どのようなタイミングでどのように対応されているかも教えていただければと思います。
御紹介しました「たすけて先生」というのは,本当に助けてという心が,中身を見てないので分からないんですけども,助けてというような心が本当に伝わるようなネーミングだなと思いました。実際に子どもたちが何かあったときに,そういやあの助けてボタンを押したら誰かが助けてくれるんだなって,先生が助けてくれるんだなという,それがあるだけで本当に安心して生活が送れるんじゃないかなと私は思いました。再度,この「たすけて先生」ボタンをぜひ設置,もしくは今の心の健康観察の発展性としてお考えいただいたらと思いますので,その辺もあわせて御所見をお願いいたします。
以上です。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 再度の御質問でございます。
これからつくる耳の聞こえに関するチェックリストでございますけれども,今回のその助成事業自体は,加齢による難聴のリスク等を高齢者自身が自覚していただいて,補聴器等を積極的に,それも継続して使っていただいて社会参加を続けていただいたりとか,QOLを上げていくというようなことを目的としていますので,やっぱりそういう気づきの機会というのを増やすということは重要なことだろうと,御指摘のとおりだと思っておりますので,介護予防教室以外でもスーパー等で実際出前フレイル健康チェック測定会といったようなものも実施しておりますので,そういったところでの活用も含めて,これからつくるチェックリストの活用策について検討していきたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 3点御質問があったと思いますが,絡み合っている質問なので一括して回答させていただきます。
1学期,心の健康観察を試行いたしました。そのときに学校からの成果については,積極的に教師に話しかけづらい子どもが自分の不調を伝えることができた,子どもの発するサインに早く気づくきっかけとなったなどの回答がありました。一方で,課題のほうとして,子どもの回答の結果を担任がチェックする時間や相談する時間が確保しにくい部分がある,そして我々の最初使っていた心の健康観察は質問項目が多うございまして,ちょっと質問項目を絞るカスタマイズをしてほしいという意見もありました。
先ほど議員御案内の「たすけて先生」というのは本当にシンプルにつくられているようなので,そのあたりも情報を得ながら,含めて研究していきたいと思います。
この心の健康観察は,子どもたちが顔の表情と相談したいというボタンを押してやるようになっていますので,そのとき本当に担任が見過ごさないように,管理職にもその情報が入るようになっています。学校全体のチームとして,相談したいって言った子どもの気持ちをその日に受け止めてやらないといけないということも出てきますので,そのあたり学校の中の体制づくりやどのくらいの相談を受けるのかというところも難しい面はあるんですが,試行を繰り返しながら,そして他都市の様子も見ながら,いいものにしていきたいと考えております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で桑田議員の質問は終わりました。(拍手)
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