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6月14日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年6月定例会
6月14日(金) 本会議 一般質問
みらいえ
高成 壯磨 議員
*一問一答方式
1 ガバメントクラウド移行について
2 給付金・定額減税一体措置について
3 多目的屋内施設(アリーナ)整備について
4 食料・農業・農村基本法改正に関して
次は,順序に従いまして高成議員。
〔1番高成壯磨議員登壇,拍手〕
◆1番(高成壯磨 議員) 皆様こんにちは。会派みらいえの高成壯磨でございます。
今回の本会議から,このようにタブレットによる資料投影が可能となりました。早速本日の登壇者4名中,3名連続でタブレットを御活用いただきました。議会での議論がより活発に,より効果的に深まっていくことが期待できます。
会派みらいえの提案から実現に至るまで御尽力いただきました議会運営委員会の皆様はじめ,関係者の皆様誠にありがとうございます。
それでは,通告に従いまして質問してまいります。
大項目1,ガバメントクラウド移行について。
議場のデジタル化が進んだこのタイミングに,行政のデジタル化についてもお尋ねしたいと思います。
先日,少し気になる報道を目にしました。その見出しを読み上げます。「デジ庁主導「ガバメントクラウド」移行進まず経費削減は限定的?」この6月4日付の朝日新聞デジタルの記事では,自治体も遅れが目立っている,国民の利便性が高まらずコストばかりがかさむおそれがある,そのような指摘がありました。
そこでお尋ねいたします。
まず,このガバメントクラウド,これはどのようなものなのでしょうか。これに移行されることで,市民が享受する行政サービスがどう変わっていきますか。
2つ目,デジタル庁は,来年度2025年度末までにシステム移行を完了させる方針とのことです。この期限までに,本市の移行は完了する見込みでしょうか。この期限に間に合わなければ,どのような弊害があるのでしょうか。
3点目このたびのガバメントクラウド移行によって,本市の運用経費は幾ら削減される見込みでしょうか,お示しください。
続いて,次の大項目2,こちら政府により進められている給付金・定額減税一体措置,これにより自治体の事務に大きな負担が生じていると,そういった問題を取り上げる予定でしたが,議論のタイミングが少し早いと判断したため今回は割愛いたします。次回以降の議会で取り扱いたいと思います。
次に,大項目3,新アリーナ整備についてでございます。
市民のために市が造ったスポーツ施設,これで私が思い出すのは生まれ故郷にありました札幌ドームでございます。私が応援していたプロ野球チームの初めてのサヨナラ勝ちを見たのは,この札幌ドームでした。今,メジャーリーグで,毎年のようにMVPを獲得するほどの活躍されているあの野球選手がプロ野球選手としてスタートを切ったのも市有施設である札幌ドームでありました。そうしたプロスポーツの存在が身近にあることで,まち全体が盛り上がり地域のみんなでチームを応援すること,これがまさにシビックプライドの醸成につながっているのだと,私自身の経験を思い返してもスポーツがまちづくりに果たす,その意義については大変理解しているところです。先ほどの野球選手,こちら岡山市の各小学校にもグローブを3つずつ寄贈してくださいました。そんな日本人の夢と誇り,もっと大きく言えば人類に希望を与えることができるスポーツ選手がこの岡山市の新アリーナから誕生する,そんな可能性も秘めていると思います。
しかし,その札幌ドーム,プロ野球チームの本拠地移転をきっかけに,現在は相当な赤字を抱える状況に転落しています。ドームの年間運営コストは膨大であり,その負担は市の財政にも長期的に大きな影響を及ぼしていくことが見込まれます。同じ市有のスポーツ施設として,このような札幌市の事例と今回の新アリーナ計画を照らし合わせて考えると,これから発生し得る市の財政的なリスクを考えたときに,私はこの新アリーナ建設にはもろ手を挙げて賛成できるわけではない,そう感じているところです。
そこでお尋ねしてまいります。
民設民営について,改めてそのことが検討されたのか否か,答弁いただければと思います。
次に,このたびの補正予算に計上されている追加調査事業費の内訳をお示しください。また,その追加調査を行う事業者は,どのように選定されるのでしょうか。
これまで基礎調査に385万円,基本計画に2,750万円が費やされてきました。このたびの補正予算が成立すると,調査や計画だけで合計5,000万円を超える財政支出がなされることになってまいります。
続きまして,3つ目の質問です。議場の皆さんには資料をお示しします。
基本計画では,メインアリーナの客席数も検討されていました。この資料を見まして,検討の結果,5,000席程度がと結論が出ているものだと受け止めておりましたが,これはあくまでも検討過程とのことでした。この客席規模,適切なものに絞り込むことができていない基本計画,それならば何のためにこの2,750万円を投じたのか,そのようにも思います。このたび2,000万円を費やしてまで追加調査を実施しなければならない,その理由をお示しください。
最後に,大項目4,食料・農業・農村基本法改正に関しまして,こちらも資料を掲示いたします。
農政の憲法と言われる食料・農業・農村基本法,この一部を改正する法律案が先月5月29日の参議院本会議で成立いたしました。法律の改正で新しく取り入れられた理念や観点,こちらに注目いたしまして現時点での岡山市の農政はどうなっているのか,お尋ねしたいと思います。
まず1つ目,このたび基本理念として食料安全保障の確保が新たに加えられました。本市の食料安保,つまり市民一人一人が良質な食料を合理的な価格で安定的に入手できる状態について市としては現状どのように把握されておりますでしょうか。
今,世界情勢を見ますと,肥沃な土壌,チェルノーゼムとして知られる穀物地帯での戦争が長引いています。そのような世界情勢の影響をきっかけに,私たちの住む地域での食料自給率,これに市民の関心も高まっているように思います。このあたりを教えてください。
続いて,第22条の関係では,収益性の向上に資する農産物の輸出の促進が明記されております。岡山市は,各種フルーツをはじめ国内外に自慢できる様々な特産品があります。それらの輸出促進を見据え,本市ではどのような取組がなされていますか。
3つ目,環境との調和という考え方も,この基本理念に追加されました。参議院の附帯決議には,生物多様性の保全,このフレーズも明記されています。環境と調和のとれた食料システムの確立,これに向けて岡山市の取組を教えてください。
これで1回目の質問を終わります。
よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎吉田元紀 政策局長 1番,ガバメントクラウド移行についての項にお答えいたします。
まず,ガバメントクラウドとは何か,市民サービスはどう変わるかについてです。
ガバメントクラウドは,国が整備した国と地方自治体が利用できるクラウド環境です。現在は,自治体ごとに独自の行政システムを運用していますが,今後はガバメントクラウド上で国が示す標準仕様に沿った行政システムを運用することとなります。これにより,ハードウエアやシステムの保守業務に係る職員の負担が軽減され,その結果として市民サービスの向上により注力できるようになるものと考えております。
次に,2025年度末までに完了するのか,期限に間に合わない場合の弊害についてです。
岡山市では,現時点でガバメントクラウドへの移行対象の20システム中,11システムは2025年度末までに完了する見込みです。残り9システムについては,2025年度までの移行が困難である旨,国に報告し認めていただいております。2026年度以降も,引き続き市民サービスに影響が出ないように移行作業を行ってまいります。
最後に,運用経費の削減についてです。
長期的にはガバメントクラウドへの機器集約等による経費の削減や標準化によるシステム運用経費の削減が見込まれますが,現時点では2025年度までに移行が困難な9システムの運用経費が算出できないことから,削減額をお示しすることは困難です。
以上です。
◎岩田修 市民生活局長 大きい3番,多目的アリーナの整備について順次お答えします。
まず,民設は検討したのかについてですが,江田議員に市長が御答弁したとおりです。
次に,アリーナ整備に係る追加調査事業の費用の根拠は,事業者の選定はについてです。
多目的屋内施設(アリーナ)の整備に係る追加調査事業では適切な施設規模や機能等の調査,検討を行うこととしており,予算額の算出に当たっては業者からの見積書を参考に市で積算しております。また,事業者選定に当たっては,事業者から企画書等の提出を求める企画競争方式とすることで透明性,競争性を担保していきたいと考えております。
次に,追加調査を実施する理由はについてです。
基本計画において,トップリーグの施設基準を充足する5,000席以上について検討しましたが,座席数の増加について市議会等から御意見いただいたほか,独立採算での運営を検討している経済界からも同様の要望がありました。これらを踏まえ,本市として最適な施設規模等を調査する必要があると判断し,追加調査を実施することといたしました。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 大きい4番,食料・農業・農村基本法の改正に関して順次お答えいたします。
本市の食料安全保障についての現状と岡山市の食料自給率についてお答えいたします。
現在岡山市においては,食料安全保障上大きな問題が生じるような状況にはないと認識しておりますが,食料・農業・農村基本法の見直しの論点とされている輸入リスク,世界的な在庫の減少と穀物需要の変化,気候変動による食料リスクなどについて注視してまいります。食料自給率については,農林水産省において都道府県別の食料自給率が示されており,岡山県の令和3年度概算値となりますが,カロリーベースで36%,生産額ベースで61%となっております。
同じ項,輸出促進を見据えた本市の取組についてお答えいたします。
海外では日本産フルーツの人気が高く,昨年岡山県産のブドウは506トン,桃は25トンが輸出されたところです。香港や台湾でピオーネが贈答用として人気が高まっていることから,ブドウについては前年比9%増となっております。
本市では,農業者や農業協同組合の海外販路開拓を支援するため,国内,海外の展示会,商談会への出展に係る経費を補助しているところです。輸出においては,輸入先の検疫の問題や輸送における鮮度の保持,また桃については旬の時期が短いなどの課題があることから,必要に応じどのような支援が可能か,関係者と協議したいと考えております。
この項最後に,環境と調和の取れた食料システムの確立に資する本市の取組についてお答えいたします。
農業の自然循環機能を増進し環境への対応を強化することで持続可能な農林水産業を推進するため,本市では化学肥料,農薬の使用を慣行栽培よりおおむね3割以上の軽減に取り組む農家を対象に土壌改良材や生分解性マルチの購入を支援する環境にやさしい農業推進事業費補助事業を設け,環境と調和の取れた食料システムづくりに取り組んでいるところでございます。
以上です。
〔1番高成壯磨議員登壇〕
◆1番(高成壯磨 議員) 御答弁ありがとうございました。
それでは,一問一答に入ってまいります。
まず,新アリーナの民設民営についてですが,経済界から要望書が出てきたから市は言われたとおり造りますよと,そのように受け止められるプロセスに私は納得できておりません。
1つ事例を紹介します。
エスコンフィールドHOKKAIDOを誘致した北広島市では,建設用地の無償貸与,また球場を含めた公園施設の固定資産税,都市計画税の10年間免除といった行政的なサポートをすることで民設民営による新球場の建設と運営が実現しております。この公設という方針が決定する前に,このような協議を踏まえて民設を支援する在り方に持っていくことができなかったのでしょうか。これまでの協議内容についてお尋ねいたします。
◎岩田修 市民生活局長 札幌の事例は承知しております。今まで経済界や各事業者の営業が来られたときにおいても,こういう条件付での民設という話も一切聞こえていませんので,経済界がそういう判断も含めて公設ということで提言されたものと考えております。
以上です。
◆1番(高成壯磨 議員) ありがとうございます。そういった意味では,こちらから経済界に提案するということもできたんじゃないかと思います。
また,先ほどの答弁でありました,この基本計画の中に示されております経済波及効果,これはどのように算出されているのでしょうか。その算出根拠を御説明ください。
◎岩田修 市民生活局長 経済波及効果の算出根拠についてですが,まず建設による波及効果,それから維持管理運営による波及効果及びイベント来場者による波及効果,この3つの項目について算出しております。それぞれの項目で,アンケートとかビッグデータを使って費用を算出し,岡山市,岡山県の産業連関表を基に経済効果を算出しております。
以上です。
◆1番(高成壯磨 議員) そのような経済波及効果ですけれども,本当にこの予測が当たっていくのかといった不安があります。最悪の場合ですけれども,プロチームの撤退ということもあり得ます。そのような場合でも,採算が取れるのでしょうか。採算が合わなくなった場合,独立採算が不可能となり指定管理料が発生する,また新アリーナの売却といった可能性も出てくるのではないでしょうか。この点,お考えをお聞かせください。
◎岩田修 市民生活局長 まず,プロチームの撤退ということは当然想定はしておりませんが,プロを含めた大規模な大会やエンタメ等の興業とかの誘致は可能であると思いますので,運営はできるものと考えております。
それから,売却についてですが,今回岡山市の施設,公の施設という位置づけになる予定です。民間への売却は考えておりません。
以上です。
◆1番(高成壯磨 議員) 今後の進め方について伺います。
今回の補正予算が議決されると,実質的に新アリーナの事業化は決定ということでしょうか。今後,建設中止という選択肢も残されているのでしょうか,伺います。
◎岩田修 市民生活局長 アリーナの事業化は決定かという御質問ですが,トップチームの火を消さないためにもアリーナは必要であると考え整備を進めていくということでやっております。今後も節目,節目で適切な判断,検討していくことになると思います。
以上です。
◆1番(高成壯磨 議員) ありがとうございました。これから建設費についても増大する可能性があるということもありますし,またやはりこの民営,独立採算ということには疑問が残ります。いばらの道を突き進む判断をされているようにも,私は感じております。私も,一議員として引き続きしっかりチェックしていきたいと思います。
最後に,25トン輸出されている岡山市の桃,今カメムシの被害が,危機があります。このようなことに対し,市はどのようにサポートされますでしょうか。教えてください。
◎小山直人 産業観光局長 カメムシの対策ですが,今年度チャバネアオカメムシが大量発生の予想ということで桃に対する被害が大きく出るのではないかという話が出ております。このカメムシは防ガ灯が効きませんので,農薬散布する必要があるとお聞きしております。今,JAさんは個別で農家に周知しております。岡山市といたしましては,ホームページに県の病害虫防除所の情報を掲載し,農家への周知を図っているところでございます。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で高成議員の質問は終わりました。(拍手)
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