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6月14日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年6月定例会
6月14日(金) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
則武 宣弘 議員
1 新アリーナ整備について
2 地域公共交通利便増進事業について
次は,順序に従いまして則武議員。
〔38番則武宣弘議員登壇,拍手〕
◆38番(則武宣弘 議員) 皆さんこんにちは。公明党の則武でございます。
昨日夜,テレビを見ていましたらバレーボールをやっていまして,最初2セット女子バレーで取ったんで,これはもう勝つなと思っておりましたら,その後2セットカナダに連取されて,最後フルセットの末,惜しいところで負けてしまったというような状況になりました。これでパリオリンピックはちょっと持ち越しということで,次の試合以降にかかるんだと聞いていますけれども,非常に残念でありました。今どきのことですから,どこの場所でやっているのかなと思ったら,福岡の北九州市の西日本総合展示場というところでやっておりまして,アリーナじゃないんですけれどこういった試合,全世界的なレベルの試合もこういうところでできるんだなということを思いまして,今日の質問をさせていただきたいと思います。
1番,新アリーナ整備についてお伺いいたします。
今月5日に大森市長は記者会見で,みずほ住座跡地で検討している新アリーナ構想について,岡山県の参画が見込めないため市単独で整備を進める考えを示し,今議会に事業化に向けて追加の調査費2,000万円が計上されました。
(1)まずは大森市長に伺いますが,新アリーナが市単独の事業で整備を進めていくことを決められましたが,その必要性について市民に分かりやすく御説明をください。
(2)本市が単独事業に至った経緯について伺いたいと思います。
これは岡山県にアリーナ構想への参画と財政負担の協力を求めていましたが,5月9日に県はこの構想に参画するという結論には至らなかったとの回答があったため,本市が単独で進める方向を示されました。なぜ県の協力がない中で,整備を進めることにしたのでしょうか。また,県との協力については今後どのように考えていくのでしょうか。市長の御所見をお伺いいたします。
(3)また新アリーナ整備については4月26日に基本計画も策定していますが,今回新たに調査費を計上したのはどのような背景でどこをポイントに調査するのか,お考えをお聞かせください。
(4)市民の中には,新アリーナ整備について否定的な方もいらっしゃいます。どのように市民合意を深めていかれますか,御所見をお伺いいたします。
(5)特に批判と無理解の多くは大型事業,ここで言えば路面電車の駅前広場の乗り入れ,岡山芸術創造劇場の整備,新庁舎整備,そして新アリーナ整備の整備ばかりが目立ち,そのような金があるなら水道料金の引上げをやめたり子どもの医療費の無償化の対象をもっと拡大すべきだというような意見を言う方もいらっしゃいます。岡山市が単独で実施すると言うと,145億円の事業費全額を岡山市の一般財源から全て支出するように思われており,財源構成を分かりやすく説明すべきと考えます。まずは,先ほど挙げた大型事業に対しての財源構成を御説明ください。
(6)市の単独での事業実施となると,市の財政負担が大きくなるんではないかと心配され,市長は記者会見で実質公債費比率は政令指定都市の中ではよい位置にいるので他の事業に影響を与えることはないと発言されておりますが,財政的に引き続き健全な運営ができる根拠はどこにあるのでしょうか。見通しをお示しください。
(7)次に,アリーナ整備は国,市,経済界等で建設費の負担割合や事業手法などについて決めていかなければなりませんが,国の有利な財源や経済界からの資金収集など,どのように考えているのでしょうか。また,公設民営など事業手法はどのように進めていくのか,御所見をお伺いいたします。
(8)新アリーナが整備されれば市民は当然,県民の多くの方々や県内の各種団体も利用されるのではないかと思います。そうなれば,県内の各市町村の協力をいただけるように考えていってはいかがでしょうか。市長の御所見をお伺いいたします。
このたび整備を岡山市単独で進める方針を出しましたが,市長の記者会見で従来のプロスポーツでの施設基準の適合や会場確保に加えアマチュアスポーツの全国大会の開催,エンタメ,コンサートなど開催ができるよう多目的アリーナの整備を進めていこうと考えておられます。
そこで何点かお伺いしたいと思います。
(9)アリーナを使用するプロスポーツはバレーボール,バスケットボール,卓球の3競技ですが,野球やサッカーのような人気スポーツではありません。施設ができましたが,肝腎の地元プロスポーツチームが低迷していたり人気が上がらないと何にもなりません。地元プロスポーツの発展,興隆をどのように図っていくのでしょうか。また,まちづくりの視点から地域の活性化を図っていけるような組織をつくりスポーツコミッションや市民が関わるようなスポーツクラブを造り,まちづくりを推進していくことも考えていかなければならないのではないでしょうか。
(10)今回の調査を進めるに当たり,完成がこれまでの説明より1年先,令和13年度になった場合,トップリーグ新基準に間に合うのでしょうか。地元プロスポーツチームへの影響はないのでしょうか。
(11)アマチュアスポーツの会場確保が苦慮しているとのことですが,具体的にはどのくらい難しいのか,またジップアリーナや市内の体育館の使用率はどのくらいなのでしょうか。
(12)先日テレビのニュース番組で全国の自治体がアリーナの新設,建て替えを検討しているのが,何とその数が都道府県の倍近い88件にもなっているそうです。なぜアリーナ建設が全国的にブームになっているのか,国のスタジアム・アリーナ改革も影響しているようですが,単なる体育館とは違い魅せるスポーツ,エンタメ,コンサートも使用でき,新しいビジネスモデルとしてのアリーナへの期待が高まっています。その上で都市間競争にも勝ち抜き広く経済効果が高められるような取組を進めていかなければなりませんが,そのためには差別化が重要であります。デジタルトランスフォーメーション(DX)による機能強化やスポーツ科学,防災対応機能などキーワードになっているようですが,新アリーナはどのような機能を有し優位性を持たせていこうと考えているのか,御所見をお伺いいたします。
2番,地域公共交通利便増進事業についてお伺いいたします。
今年3月に地域公共交通利便増進実施計画を策定し,国の認定を受けいよいよ計画を実施することができるようになりました。バス路線を幹線と支線に分け,支線部分は小型バス等を走らすことにより重複路線を集約します。その余力を使って路線を新設,延伸,増便することができます。また,乗り継ぎ拠点の整備や運行情報の提供で,誰もが利用しやすいものとなります。
そこで,この利便増進計画についてお聞きしたいと思います。
(1)今議会に地域公共交通利便増進実施計画に基づきバス路線の再編に伴う乗り継ぎ環境の整備や支線バスの購入費など1億9,200万円が計上され,令和6年,令和7年で債務負担行為が4,270万円設定されています。この予算は利便増進実施計画で示された10路線のうち,どの路線のどのようなものに充てられているのか,具体的にお示しをください。
(2)今回の予算は社会資本整備総合交付金制度を活用されていると聞いていますが,財源の内訳についても御説明いただきたいと思います。
(3)支線のコースの設定並びにバス停は今回の予算の中に含まれているのでしょうか。また,支線のコース設定はどのような調査の中で決められているのでしょうか,御説明をお願いいたします。
(4)支線のコース設定は,地元住民の声や意向は聞いていただいているのでしょうか。また,必要ではないのでしょうか,御所見をお聞かせください。
(5)乗り継ぎ環境の整備では,今回はどこを整備されるのでしょうか。
(6)今回のバス路線の再編ネットワークで運行を始め出すと,どれだけ公共交通を利用していただけるのか,持続可能なものになるのかが最大のポイントであります。利用促進については,どのように考えていらっしゃるのでしょうか,御所見をお伺いいたします。
(7)利用促進のため,庭瀬方面については吉備中学校への通学利用することはできないのでしょうか。
御所見をお伺いして,まず第1回目の質問を終わりたいと思います。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,則武議員の質問にお答えします。
私は,アリーナ整備について申し上げたいと思いますが,まず必要性につき市民に説明をと,県の協力がない中で進めることにしたのはどういうことかと,今後どのように県との協力を考えているかという点について申し上げたいと思います。
もう2年以上前になりますけど,そもそもは経済界の方から要請があり,新アリーナ整備の議論を始めたところであります。岡山県に対しては,もともとの議論がプロスポーツということでありましたから,プロスポーツは岡山県下全体で応援しているということもあり,また経済波及効果自体も岡山市内でとどまるものではなく広域に影響があるということでずっと参画を呼びかけていたところでありますが,本格的な議論には至りませんでした。アリーナの必要性であるとか意義であるとか,そういったところについては一度も議論ができなかったところであります。
そういう中で,今年の5月9日県から参画するとの判断には至らなかったという回答がありまして,我々としては経済界と共に進めることとしたところであります。もちろん担当レベルでは,情報交換はこれからもするようにしているところであります。
新アリーナの必要性については,もう江田議員の質問にお答えしたんで重複することは避けますが,ちなみに昼に新聞を読んでいましたら,中国経済連合会の定住促進への提言というのがありまして岡山都市圏の調査をされています。その前の年は広島都市圏をやったみたいですけども,この岡山都市圏のうち調査の分析では,この地域特性のイメージは安心とか健康とかというのが評価が高い。それに対して,一方で文化,伝統やわくわく感,こういったものが低評価であるということになっております。
一方で,昨日私,公立の文化施設の全国大会でハレノワへ行ってまいりました。そこで鳥取の方から,メデア,昨年9月1日のグランドオープンのあのオペラよかったねという,これは岡山市民の方も多くから聞いたところであります。また,山崎育三郎さんのミュージカル,トッツィーの最後のスタンディングオペレーション,すごいものがありました。こういう文化面も,我々ができることは環境整備の一端を担うということです。徐々に徐々にその力を増していくんではないかなと。
一方で,このスポーツに関してもようやく岡山ファジアーノ,そしてシーガルズ,リベッツ,トライフープと出てきてくれているわけです。江田議員の質問にお答えしたように,わくわく感,幸福感,こういったものを醸成するということが私は必要なんではないかなと思います。市民合意,市民への説明,これは非常に大きいと思っております。市民意識調査をしたり意見交換したりする,この必要性は十分感じているところであり,丁寧に説明していきたいと思います。
それから,則武議員の御指摘ではないんでしょうが,今質問の中で大型事業,路面電車の駅前広場の乗り入れ,岡山芸術創造劇場の整備,岡山市新庁舎整備,そしてアリーナ整備と,整備ばかり目立っていると,そのような金があるんなら水道料金の引上げを止めたり子どもの医療費の無償化の対象をもっと拡大すべきだという話,まず水道料金も私は今の制度の中でできる限りの対応をさせていただいたと思います。うちの一般会計からの繰入れの議論もありましたけれども,それは制度的に認められているものではないんで,できないということでありますが,その中ではやらせていただいていますし,子ども医療費の無償化も高校までやらせていただき,そしてかつ相当の予算が必要だということで持続可能な形の基金までつくらせていただいてやるべきことはきちっとやっているということは御認識いただきたいなと思います。
それから,整備ばかり行っているという点,実は私が市長になったのが平成25年であります。そのときの実質公債費比率は何と12.4%であり,令和4年が5.3%であります。我々として予算編成するときには,常に公債残高がどれだけあるか,これから様々な事業を行っていく上で支障が出てくるような財政にはしないということで対応させていただいております。まだ若干これからは増えてくるということも予想はされますが,そこは考えながら整理しているところであり,野放図に大型事業をやっているということではありません。
お尋ねの各事業の財源構成を申し上げますと,ハレノワの事業費264億円でありますが,これ一般財源は28億円であります。残りは全て合併推進債,合併推進債は御存じのように元利償還に対して50%を交付税措置,国からお金が入ってくるということであります。
新庁舎の整備は,これ301億円であります。これは国の補助金は14億円しかありませんが,合併推進債,これは本当に総務省のおかげでもあるわけですが,253億円という多額の推進債を認めてもらいました。これも50%の交付税措置で,国から半額お金が返ってくるというところであります。残り今の一般財源は,庁舎整備基金を入れて34億円ということであります。
路面電車の駅前乗り入れの事業費97億円に係る財源でありますが,これは非常に国から手厚くやっていただいているところであり,46億円,地域活性化事業債等39億円,事業者負担金4億円,一般財源は8億円であります。地域活性化事業債は,30億円(後刻,「30%」と訂正)の交付税措置であります。30億円と言ったらしいですけど,30%の交付税措置ということであります。
ポイントは,その次の引き続き健全な財政運営ができる根拠見通しであります。先ほど岡山市の実質公債費比率が5.3%と申し上げましたが,これは政令市全体の平均は7.0%であります。上位に属している状況であります。そのほかも幾つかの指標はありますが,おおむね上位に属していると見ていただきたいと思います。アリーナ整備の事業費をどう見るかということでありますが,これ江田議員にお話ししたように3分の1程度が各都市,国からの補助が入ってくると,そして起債も交付税が入ってくると申し上げました。それを一切なしにして145億円で仮置きして全額市債発行で賄ったとしても,実質公債費比率への影響は0.25%ということになってきます。もちろんこの145億円も上振れする可能性もありますし,我々としては財政規律を守りながらやっていかなければならないと思いますが,そういう面から今の5.3%に上乗せしたとしても他の事業に影響を来すものではないという認識で,記者会見ではそのようにお話しさせていただいたところであります。全体通して財政がこれだけ順調にいっているというのは,よくここでも御指摘ある国の助成が濃い,強い,そういう事業を選んで起債を選んでいるという話がありますが,それとともにやはり大きいのは経済がしっかりと回っているということであります。先ほども申し上げましたけども,比較可能なこの9年間の実質GDP,市内総生産は政令市の中で4番目に属しております。もう政令市自身は日本を代表する都市でありますが,そういうことでこれからもやっぱり経済を考えながら,そしていろんな生活を考えながら,バランスよくやっていかなければと思っております。
それから,私最後でありますが,県内の各市町村の協力を取ったらいいんではないかということであります。
実は最初の指摘の中でバレーボールのネーションズリーグの話,私も第4セットと第5セットだけですが見ました。勝てると思ったんですけどね……
ただ,周りの興奮状態がすごいもんがあったと思います。バスケットもB1の決勝,沖縄と広島がやった広島のアリーナでの戦いもすごいものがありました。したがって,則武議員の御質問の中にあったバスケット,バレー,卓球は野球やサッカーまでの人気スポーツではないというのはちょっと違うんではないかなと。
私,実はサッカー協会の田嶋幸三前会長と毎年会食する機会をいただいています。田嶋さんが話をするには,あの人も日本代表でありました。自分がピッチでプレーしているときというのは,本当に観客がまばらだったと,今の会長の宮本さんに移行するときに,本当にお前たちいいよなという話をされています。したがって,サッカーは大きく変わったと思います。そういう面では,昨日のバレーボールの様子,そしてバスケットボールの様子,卓球だって準優勝までしていて,今度のパリオリンピックではメダルが大いに期待されているスポーツであります。アリーナができると,我々は今のチームを応援するだけではなくて,新たにプロのスポーツを岡山でできるようにするとか,様々なことが可能になってくる。一番最初に申し上げた中国経済連合会の提言,私はある面の真理を突いているんだと思います。岡山に今必要なものは何なのか,議員の皆さんともいろいろと2年にわたって議論させていただきました。これからも市民の皆さんと,そして私は御指摘のように県内の各市町村の皆さんと,非常に関心を持っていただいています,各市町村も,そういう中で彼らから議論しようという言葉もいただいているところであります。どういう形になっていくのか,着地点はまだ各市町村との関係は明確にはなっておりませんけれども,ぜひ私は県内一体となってこのプロスポーツ,またコンサートなどのエンターテインメント,こういったものを応援していく,楽しんでいく,こういう環境づくりをしていきたいなと思っております。
以上です。
◎岩田修 市民生活局長 1番,新アリーナの整備について,市長答弁以外順次お答えいたします。
今回の調査費はどのような背景で何を調査するのかについてです。
基本計画では,トップリーグの施設基準を充足する5,000席以上について検討いたしましたが,席数の増加についての要望がございました。これらを踏まえ,追加の調査が必要と判断し,最適な施設規模や事業手法,整備費や運営費,周辺環境への影響について調査することとしました。
続いて,財源,それから経済界からの資金収集,公設民営などの事業手法はどのように進めていくのかについてです。
新アリーナの財源構成の想定につきましては,江田議員に市長が御答弁したとおりです。
経済界からの資金収集,公設民営などの事業手法についてですが,経済界には民間からの寄附金集めなど財政確保への協力を働きかけてまいります。また,今回の追加調査により,市の建設コストの負担軽減,民間事業者による独立採算での運営を実現できる手法を調査してまいります。
続いて,プロスポーツチームの発展,興隆をどのように図っていくのか,またまちづくりの視点から地域活性化を図る組織づくりはについてです。
新アリーナがなければ,地元トップチームは岡山で活躍できなくなる可能性もあります。今回新アリーナを整備することで,地元トップチームの活動がより一層活発になってくれると考えております。新アリーナ整備を契機にスポーツの輪がさらに広がり,市民がスポーツのよさ,価値を実感することを通し,まちの活力,一体感の醸成につなげてまいりたいと考えております。
続きまして,新アリーナの完成はトップリーグの新基準に間に合うのか,プロスポーツチームへの影響はないのかについてです。
2030年に5,000席に引き上げられるSVリーグ──バレーボールですが──に所属するシーガルズに確認いたしましたところ,2030年時点で具体的に建設が進んでいれば問題ないと聞いております。また,2026,2027シーズンから改変される新BリーグのBリーグONEに所属予定のトライフープ岡山は,Bリーグプレミアに参加するためには5,000席のアリーナが必要となりますが,現時点では問題ないと聞いております。
続きまして,アマチュアスポーツの会場確保はどれぐらい難しいのかと,市内体育館の使用率はについてです。
ジップアリーナをはじめとする市内8か所の体育館のうち,6か所のメインアリーナの利用率は99%以上となっております。
最後,新アリーナの機能,優位性はどのように考えているのかについてです。
江田議員に市長がお答えしたとおりですが,どういった付加価値を加えてほかのアリーナとの差別化が図れるのか,経済界とも協議を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
◎平澤重之 理事 2の地域公共交通利便増進事業についての項,まず予算の内訳,財源,乗り継ぎ環境の整備についてです。
今回の予算案には,実施計画に位置づけた全ての方面を対象に新設バス停の整備計画や車両等のデザイン検討,乗り継ぎ空間の概略設計,乗り継ぎ割引システムの開発,デジタルサイネージの設計等を実施する経費を計上しております。また,令和7年度下半期からの運行開始を目指している西大寺方面,庭瀬方面,日赤病院と岡南を結ぶ支線で使用する小型車両4台を調達するための経費を計上しております。
なお,乗り継ぎ空間の整備については,来年度以降運行開始時期に合わせて順次整備を行う予定としております。
これらの予算は,国の社会資本整備総合交付金を活用することとしており,実施計画では,5か年総事業費29.4億円のうち,市13.6億円,国12.3億円,事業者3.5億円の負担を想定しておりますが,市の負担に対しては特別交付税が措置される予定です。今回の予算案では,約1.9億円のうち約9,000万円に交付金を充当する予定です。
次に,支線のコース設定,バス停は今回の予算に含まれるか,支線のコース設定に地元の意向を聞く必要はないかについてです。
今回の予算案において新設バス停の整備計画を作成するための委託費用を計上しており,具体的なルートやバス停の位置についてはその中で検討する予定です。現在お示ししている10方面のルート案は,事業者の提案を基に路線バス分科会で議論し取りまとめ,協議会で承認を得たものです。今後の詳細な検討に当たって地元説明会は予定しておりませんが,より多くの方に利用していただくために利用者の声を反映することは重要と考えており,その手法について検討してまいりたいと考えております。
次に,利用促進についてです。
2月に策定した岡山市地域公共交通計画では,市民が継続的に利用したくなる利便性の高い公共交通サービスを安定的に提供することを目標として定めており,支線の新設,延伸,増便だけでなく利用しやすい運賃体系の構築やICカードシステムの利便性向上,バス路線の見える化,分かりやすい運行情報の提供など様々な施策を講じることで利便性を向上させ,利用促進することが重要であると考えております。また,各方面でバス路線再編を実施する際には,御提案の中学生も含め多くの方に利用していただけるよう様々な広報媒体を通じて広く市民の皆様に周知していきたいと考えております。
以上です。
〔38番則武宣弘議員登壇〕
◆38番(則武宣弘 議員) 答弁ありがとうございました。
市長が記者会見で発表された後,やっぱり何件か電話いただきました。その中の一つが,やっぱり大型事業の財源の問題,それからもう一つが先ほど私の認識でしゃべったように質問はなっているんですけど,電話の方から言われたのは野球やサッカーのようなメジャーなスポーツならいいけど,卓球やバスケットやバレーはちょっとマイナーなんで大丈夫かというような意見があったので,それを載せたので私の発言ではございません。(笑声)そういうことがありました。財源の問題も非常によく分かったので,これやっぱり市民の皆様によく分かりやすいように御説明していただくことも非常に大切じゃないかなと思います。そういう意味で,公債費もいわゆる建設に使う公債費ですから,後年度の方にも応分の負担いただくという意味では公債費を使っての建設というのは非常にいいんじゃないかなと思っていますし,ただそれがなかなか分かりにくい現状もあるので,そこら辺のことも含めて御説明いただきたいと思います。
それで,あと使用率が非常に高かった,99%ですか,もうこういったことも本当に市内で体育館施設がなかなか使えないということなんかもやっぱりしっかりと皆さんに理解していただくことも非常に大事じゃないかなと思いますし,アリーナができることによって魅せるスポーツ,いわゆる見るスポーツ含めて,そういったものが岡山市内に今一つもないということもしっかりと言っていただきたいなと思います。
そういった意味を含めて,今回調査費を計上しましたけれど,基本計画が先日発表されましたが,この基本計画はそういうことも含めて,もう一回見直しをするということで新たに出し直すようなことになるんでしょうか。これが1つ質問でございます。
それから,もう一つは,以前の基本計画の中にはローコストアリーナという表現で,ちょっとコストを安くして造ろうというような考え方もあったんですが,これから規模が大きくなるときに,またエンタメとか音響の問題なんかもあるんですが,これはローコストアリーナで対応可能なのかということもいかがなんでしょうか。そこら辺お聞きさせていただきたいと思います。
それと含めて,先ほど申し上げましたけど,国のほうもスタジアム・アリーナ改革というようなことで力を入れているし,資料を見せていただくと中国5県でアリーナを造らないところはどこもないです。島根も鳥取も広島も山口も全て造ろうとなっているので,やっぱりこういったこと等含めて,このまちづくりを含めた取組をしっかりその辺の部分を考えていただきたいなと思いますので,これは御所見をお聞きしたいと思います。
それから,あと交通の問題についてでございますが,非常に新しい路線をつくってやっていくんですが,先ほどどうやってしっかり乗っていただくかというようなことで私地元の庭瀬地域というか,吉備学区のバス路線のことをちょっと最後にお話ししたんですが,要するに生徒さん,あそこ中国学園大学もあって,そういった方々に乗っていただくようにするともっと利用率が上がってくるんじゃないかなと思っています。これ教育長,どんなんでしょうか。中学校なんかに今みんな自転車で通っているんですけれど,乗れというようなことも言うべきではないのかもしれませんが,乗れるんなら乗ってもいいのかなと思ったりもするんですが,そこら辺も少しお考えを聞かせてください。
以上でございます。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 アリーナの整備が各都市動いているという話がありました。
実は私,この前サッカー協会と話をしたときに,Jリーグたしか60チームぐらいあるんですけど,この中の年間観客動員数とイギリスのプレミアリーグ20チームの観客動員数,これはるかにイギリスのほうが多いんです。これからも,そういう見るという面はどんどん増えていくんではないかと,これが多分といいますか,そういった考えがバスケットボールリーグ,これはチェアマンと話をしてそうおっしゃいました。アメリカのバスケットの動き等々を見ながらの話だと理解しましたけども,バレーボール協会の幹部とは話しておりませんが,同じような動きがあると思います。その中で,岡山は相当の優位性はある。例えばこの前のハレノワのロックでは,6割の人間が県外から来られています。そのように,非常に地理的な優位性はある。したがって,このアリーナというのは,私は大きな効果があるということだろうと思います。それを今度は,まちづくり全体にどう位置づけていくのか,先ほど江田議員は北長瀬という視点でのまちづくりとの関連を質問されました。私それも一つだろうと思うんですが,岡山全体で見たときに一体位置づけはどうなっていくのか,ほかにどういう影響を及ぼしていくのか,そのあたりは今までまだ基本計画の素案の段階でありましたんで十分議論はできておりませんが,我々としてそういった大きなまちづくりという視野からこの問題もアプローチしていきたいと思っております。
以上です。
◎岩田修 市民生活局長 今回の基本計画を出し直すことになるのかと,ローコストアリーナについての再質問いただきました。
今回の基本計画に追加するような形になろうかと思っています。5,000席をベースに基本計画をつくっていますので,さらにそれを8,000席にしたときとか,ちょっとパターンで追加するようなことになろうかと考えております。
あとローコストアリーナについてですが,やっぱり規模が大きくなるとなかなか難しいのかなというところで,ここら辺は今回の調査の中でもう少し詳しく調べていきたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 私,地域公共交通利便増進実施計画を十分読み解いていないんで計画を分からずにお答えしますが,思いつきで言わせていただくとスクールバスが教育委員会所管で走っておりますが,あのスクールバスと一緒にコラボしてできる部分は検討できるんかなと,以上です。
○田口裕士 議長 以上で則武議員の質問は終わりました。(拍手)
質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
午後3時2分休憩
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