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内容
会議録
令和6年2月定例会
3月4日(月) 予算特別委員会
公明党岡山市議団
平元 道隆 議員
■甲第3号議案 令和6年度岡山市一般会計予算について
1 事業承継支援事業について
2 スタートアップ支援事業について
3 野犬対策事業について
4 地球温暖化対策事業について
午前10時0分開会
○則武宣弘 委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
本日の委員会記録署名委員に平元委員を指名いたします。
△1 質疑
甲第3号議案 令和6年度岡山市一般会計予算について
甲第4号議案 令和6年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について
甲第5号議案 令和6年度岡山市用品調達費特別会計予算について
甲第6号議案 令和6年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について
甲第7号議案 令和6年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について
甲第8号議案 令和6年度岡山市財産区費特別会計予算について
甲第9号議案 令和6年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について
甲第10号議案 令和6年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について
甲第11号議案 令和6年度岡山市介護保険費特別会計予算について
甲第12号議案 令和6年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について
甲第13号議案 令和6年度岡山市公債費特別会計予算について
甲第14号議案 令和6年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について
甲第15号議案 令和6年度岡山市病院事業会計予算について
甲第16号議案 令和6年度岡山市水道事業会計予算について
甲第17号議案 令和6年度岡山市工業用水道事業会計予算について
甲第18号議案 令和6年度岡山市市場事業会計予算について
甲第19号議案 令和6年度岡山市下水道事業会計予算について
甲第20号議案 地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
甲第21号議案 岡山市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
甲第22号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定について
甲第26号議案 岡山市営火葬場条例の一部を改正する条例の制定について
甲第27号議案 岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について
甲第28号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
甲第29号議案 岡山市病院及び診療所の人員及び施設等に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第30号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第31号議案 岡山市特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第32号議案 岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第33号議案 岡山市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
甲第34号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第35号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第36号議案 岡山市指定障害児入所施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第37号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第38号議案 岡山市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第39号議案 岡山市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第40号議案 岡山市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第41号議案 岡山市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
甲第42号議案 岡山市指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第43号議案 岡山市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第44号議案 岡山市指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第45号議案 岡山市介護老人保健施設の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第46号議案 岡山市指定介護療養型医療施設の人員,設備及び運営に関する基準を定める条例を廃止する条例の制定について
甲第47号議案 岡山市介護医療院の人員,施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第48号議案 岡山市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
甲第49号議案 岡山市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第50号議案 岡山市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第53号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
甲第54号議案 岡山市立認定こども園条例等の一部を改正する条例の制定について
甲第56号議案 岡山市開発行為の許可基準等に関する条例を廃止する条例の制定について
甲第57号議案 岡山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について
甲第58号議案 岡山市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定について
甲第59号議案 岡山市消防事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について
甲第60号議案 岡山市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
甲第61号議案 岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校授業料及び入学選抜手数料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について
○則武宣弘 委員長 それでは、日程に従い審査を進めたいと思います。
日程第1、甲第3号議案令和6年度岡山市一般会計予算について以下53件の議案を一括して議題とし、質疑を行います。
それでは、順序に従いまして平元委員。
◆平元道隆 委員 おはようございます。公明党岡山市議団の平元でございます。よろしくお願いいたします。市長も連日お疲れさまです。よろしくお願いします。
それでは、大項目の1、事業承継支援事業について、第7款商工費第1項商工費のうち、事業承継支援事業について一問一答でお尋ねします。
信用調査会社帝国データバンクの2023年10月末現在の岡山県内企業の事業承継に関する調査結果によれば、事業承継の準備を始める目安とする経営者60歳以上の企業では後継者不在が32.8%、全体では57.3%でした。事業承継の官民一体の様々な取組の効果から、後継者不在率はいずれも前回調査より改善されています。
ただ、依然として中小事業者の後継者不足は深刻であると言えます。過去にも議会質問させていただいていますが、地域経済や雇用を支える企業の事業承継を支援することは大きな社会的価値があると思います。
(1)来年度の事業承継支援事業の拡充される部分についてお聞かせください。
(2)本市の取り扱う事業承継支援はどのようなケースか、お聞かせください。
(3)これまで取り組んできた事業承継支援の効果と課題について、どのように認識されているのかお聞かせください。
(4)これまで親族、従業員承継を主体に取り組んでいましたが、来年度M&A支援を行うに至った経過についてお聞かせください。
(5)来年度予定しているM&Aにおける成約に至るまでの伴走支援等の具体的な内容をお聞かせください。
1回目の質問終わります。
○則武宣弘 委員長 当局の答弁を求めます。
◎ 産業政策担当局長 大きい1番、事業承継支援事業について、第7款商工費第1項商工費、事業承継支援事業についてお答えいたします。
(1)来年度の事業承継支援事業の拡充される部分、(2)本市の取り扱う事業承継支援はどのようなケースか、(3)これまで取り組んできた事業承継支援の効果と課題、(4)M&A支援を行うに至った経過について一括してお答えいたします。
本市では現在、委員御案内のとおり親族内及び従業員承継への助成や相談支援を中心に行っているところであり、既に後継者が決まっている企業への支援は実施できているものと認識しております。しかし、後継者が不在で事業承継を意識できていない経営者へのアプローチができていないこと、また第三者承継のニーズの高まりにも対応できていないことが課題となっております。このため、来年度から新たに経営者にアプローチして事業承継の検討を働きかけていくとともに、第三者承継の伴走支援を行うことのできる人材を育成することにより、それぞれの企業に適した事業承継を選択できる環境づくりに関係団体と連携して取り組む予定としております。
同じ項、(5)来年度予定しているM&Aによる成約に至るまでの伴走支援等の具体的内容についてお答えいたします。
来年度の第三者承継支援では、大きく3段階での支援を予定しており、まずは経営者に対し事業承継への意識づけや検討の働きかけを行うニーズの発掘、次に第三者承継を希望する譲渡側企業がM&Aマッチングプラットフォームに登録する際に必要な課題整理や資産価値の算定等に係る支援、最後にマッチングプラットフォームに登録してから成約までに必要となる譲受け企業との交渉、契約書作成、株価算定等への相談支援を行うことを想定しております。これらの支援に当たっては、地元企業との関わりが深い商工団体や金融機関などの関係機関、中小企業診断士や税理士等の士業等に呼びかけて支援人材になってもらうための研修を行い、研修修了者に第三者承継の伴走支援者になっていただくことを想定しております。
以上です。
◆平元道隆 委員 M&Aと私言っておりましたが、第三者承継というのが正しいのかもしれませんけど、第三者承継による事業承継の可能性がある中小事業者というのは市内にどのぐらいあると見込んでおられるのか、教えていただけますか。
◎ 産業政策担当局長 M&A情報を取り扱う民間調査会社によると、M&Aによる潜在的な事業承継の可能性がある事業者は全国で約30万社となっております。これを岡山市内の事業者数に置き換えると、約2,000社を想定しております。
以上です。
◆平元道隆 委員 今御答弁の中であった事業承継の相手先を探すマッチングプラットフォームのことを言われたと思いますけど、その活用のメリット、デメリットについてどのように認識されているのか、お聞かせください。
◎ 産業政策担当局長 マッチングプラットフォームを活用するメリットについては、国や民間による支援の手が十分に行き届いていない比較的規模が小さい事業者、企業様に対して事業承継の機会を提供できることや買手の候補が増えるというのがメリットとして我々としては考えてございます。
一方デメリットとしましては、現状ではその登録した譲渡側企業への伴走支援が十分ではないため、なかなか成約まで至らないケースも多いということをお聞きしております。そのあたりがデメリットではなかろうかと考えてございます。
以上です。
◆平元道隆 委員 地域のサプライチェーンを維持するためにも、地元企業とのマッチングを行っていくという意識も必要だと思いますけども、マッチングプラットフォームになると全国になったりとか、そういうこともあると思うので、その辺についてのお考えというか、少しお聞かせいただければと思います。
◎ 産業政策担当局長 委員おっしゃられるとおり、その第三者承継が地域内で行われることというのは重要な視点であると認識しております。先ほど伴走支援の具体内容についてお話しさせていただきました。地元企業との関わりが深い方々や中小企業診断士とか士業の方々、こういった方々に伴走支援を担ってもらうような役割を持っていただき、そういったところを育成していけば地域内の承継につながっていくものだと我々は考えてございます。
以上です。
◆平元道隆 委員 なかなか本業している方でビジネスでは触われない部分だと思うので、そういう事業者へしっかりアプローチを行っていただこうとしているのは本当にありがたいなと思います。関係する金融機関の理解と協力なんかも大切ではないかなと思います。私もできることあれば、やらせていただきます。
次へ行きます。大項目の2、スタートアップ支援事業について、第7款商工費第1項商工費のうち、スタートアップ支援事業についてお尋ねします。
岡山市の経済成長の担い手として期待されるスタートアップへの支援を実施することにより、スタートアップが創出され成長が促進される環境づくりを令和元年度からももたろう・スタートアップカフェ(ももスタ)で取り組まれています。ももスタを中心とした支援策により、スタートアップの開業数が増えるなどの効果が出ています。
(1)ももスタ開設からのスタートアップ企業数、市内ファンド件数等についてお示しください。
(2)開設から5年目に入り開業数等の効果が示される中で、本事業についてどのように評価されているのかお聞かせください。また、本事業は長期的な取組が必要であると思いますが、KPIなどの評価基準はどこに置かれているのか、お聞かせください。
(3)来年度既存企業とのマッチング機能を付加し、市内企業のイノベーション創出につなげていくとされていますが、具体的な取組についてお聞かせください。
(4)投資家とのマッチングはどのように行っているのか、お聞かせください。
(5)事業承継とも関連するかもしれませんが、新事業創出や業態転換など家業の高度化に取り組む後継者(アトツギ)への支援の内容についてお聞かせください。
(6)開業数の増加など効果が示されていますが、単に企業家を増やすだけではなく、せっかくなら企業価値10億ドル以上の未上場企業とされるユニコーン企業になり得るスタートアップ企業が岡山で育ってほしいと思います。量と質を両立させることも必要であると思いますが、御所見をお聞かせください。
以上で終わります。
○則武宣弘 委員長 当局の答弁を求めます。
◎ 市長 皆さんおはようございます。
それでは、平元委員の質問にお答えいたします。
実は土曜日ぎっくり腰になってしまいまして、ちょっとお見苦しい姿をお見せするかもしれませんけれども、御容赦いただきたいと思います。また、土曜日にお会いした小林委員、高橋雄大委員、そして柳迫委員、御迷惑をおかけいたしました。偶然お会いした國友委員にも、御迷惑をかけ見苦しい姿をお見せしたところであります。
私はスタートアップ支援事業で、量と質を両立させる支援の必要性についての御所見をということであります。
これは多分平元委員も議員の当選の前の話だったと思うんですが、実は私が指定市の市長会議に出ていまして、当時商工関係の会に入っていまして、横浜市長、前の林さんですが、一緒に何人かで議論していたときに、福岡の開業率が非常に高いんです。これはどうしてかということを福岡の高島市長と話をして、いわゆるももスタの福岡版があり、これが効果を上げているということで、早速うちの商工担当の人間に福岡に行ってもらいました。いろいろとやってみると、こういう何というか、伴走支援的なものが本当に効果を持ってということが感覚的にも分かり、それが実際上の数値になって現れてきているということで、このももスタをスタートさせました。それが若干時間がかかって令和元年スタートということになっているんですが、この市内のスタートアップは実はももスタ開設前は8社だったものが今41社に増えています。また、中四国最大のスタートアップイベントなども市内で開催し、そういった場にも私も出させていただいているところであります。非常に積極的、前向きな人たちの集まりで、これは面白いなという感じがしているところであります。今まさに株式上場の準備に取りかかっているスタートアップ企業も市内に出てきているという状況で、福岡も実際上やり始めてから10年ぐらい上場会社出なかったというところでありますので、効果はあるのかな、実際上動いているなという感じはしております。
ただ、平元委員のおっしゃるようなユニコーン企業というのは、日本はそもそももう数えるほどしかないということでありがたいことですし、またスタートアップをやろうとしている人もそういう気持ちで皆さんやっておられます。我々も支援させていただきたいと思いますけれども、スタートアップってリスクもあります。全てが勝つわけではありませんから、いろいろな失敗もあると思います。そういった企業に対して、どうやって手を差し伸べていくのか、また何回も挑戦できるような、そういう環境をつくっていくのか、いろんなことを考えてやっていかなければならないと思っております。いずれにしろ官民挙げて一体として取り組む必要があると考えております。
以上です。
◎ 産業政策担当局長 同じ項、市長答弁以外、第7款商工費第1項商工費、スタートアップ支援事業について、順次お答えいたします。
(1)スタートアップ企業数、市内ファンド件数について、(2)本事業についての評価と評価基準はどこに置くのかについてお答えいたします。
スタートアップ支援拠点ももスタは、令和元年8月に開設して以来、官民一体となって起業の裾野の拡大、スタートアップの成長の支援に取り組んでまいりました。令和6年1月末現在、市内のスタートアップ企業数は41社に、ファンド件数は6件に、いずれも増加しております。支援に地道に取り組んできた結果、徐々に認知度も高まりイベントへの参加者数やスタートアップ創出数が成果として現れてくる状況になってきたと我々としては感じているところです。
なお、創業支援のKPIとして市内での創業者数を設定しておりますが、現状スタートアップに特化した評価基準を定めていないため、今後市内スタートアップ企業数や資金調達件数などどのような基準と目標が望ましいのか、検討してまいります。
同じ項、3、既存企業とのマッチングの取組、4、投資家とのマッチングの取組についてお答えいたします。
スタートアップの成長においては、投資機関や地元企業など様々なステークホルダーの関わりが不可欠であると考えております。スタートアップが急成長するためには、投資機関との接点が欠かせませんが、ももスタで実施しているイベントやプログラムに積極的にベンチャーキャピタルを招くなど、投資家との接点を増やす取組を行っております。
一方、これまでのももスタの取組では、地元企業の関わりが少ないことが課題となっておりました。来年度はスタートアップと地元企業の新規事業担当者等の交流を促進するため、常時交流できるコミュニティーをももスタに形成する取組を実施してまいります。
この項最後に、(5)後継者(アトツギ)の支援内容についてお答えいたします。
後継者が家業を見詰め直し個々の経験とビジネスアイデアを結びつけるための専門家相談等を行う集中支援プログラムを今年度は中小企業庁と、来年度は地元商工団体と連携して行っていく予定としております。
以上でございます。
◆平元道隆 委員 市長もお大事になさってください。ありがとうございます。
再質問させていただきます。
岡山で活動する事業者の方にまず焦点を当てていくというのが正しいと思うんですけども、そこにあんまりこだわり過ぎず、岡山出身で首都圏に基盤を置いている事業者へのアプローチというのもあってもいいのではないかと思うんですけども、その辺はどのようにされておられるのか、お聞かせください。
◎ 産業政策担当局長 委員がおっしゃられるように、岡山市の出身で首都圏等でされているような企業家の方々はたくさんいらっしゃると我々も認識してございます。岡山市の東京事務所のほうにも、その産業担当を置かせていただいておりまして、この間ちょうど一緒に東京駅の近くのスタートアップを支援するようなところにも行かせていただきました。そういった感じで、我々としても首都圏で活躍する岡山出身の先輩企業家の存在をもうつかまえてという言い方ちょっとおかしいですけど、そういった人たちをつかまえて岡山市でこれから成長を目指すスタートアップの方々の先輩としていろんなアドバイスいただけるように人脈であるとかは今形成していっているところでございます。
以上です。
◆平元道隆 委員 最後、起業を増やすこと以上に、そもそも起業に関心を持つ個人が少ないという状況、市長もおっしゃられましたけど、何とかしなければいけないんだろうと思います。その分母を増やすというか、起業家の掘り起こしとか、裾野の拡大につながるイベントの開催も行ってくださっているんですけど、そもそも個人が起業のインセンティブを何か持てるような制度なんかも考えてもいいのではないかと思うんです。その辺の御所見とかあれば教えていただけますか。
◎ 産業政策担当局長 起業することへのインセンティブということになりますと、いわゆるスタートアップの起業に限ったものではないんですけれども、新年度より市内で法人設立した際に岡山市創業促進助成金の給付でありますとか起業に関する事務手続と相談をオンラインで対応するワンストップ開業サービスを設置する予定で、今動いてございます。我々としては、そういったところを利用して新たに起業される方々がどんどん出てきていただけるようになればいいなと期待してございます。
以上です。
◆平元道隆 委員 担当課の方もすごく楽しそうにやっておられて、羨ましいなと思いました。
次行きます。大項目の3、野犬対策事業について、第4款衛生費第1項保健衛生費のうち、野犬対策事業についてお尋ねします。
近年、地域やボランティアの方々等の協力により野犬の捕獲が強化され、捕獲数は大きく増加しています。また、捕獲だけでなく、行政が自ら捕獲した野犬を専用施設で人に慣れさせる訓練を重ねて譲渡する取組が行われています。そのことが評価され、昨年9月にはエンジン01文化戦略会議の動物愛護委員会が主催する第7回川島なお美動物愛護賞でエンジン01動物愛護・ワンダフル・行政賞を全国の自治体で初めて受賞されました。おめでとうございます。
しかし、保健所への収容数が譲渡数を上回る状況が続き、施設は満杯状態になることもあるとも聞きます。野犬対策を進めるため、野犬の捕獲数の増加により逼迫している収容から譲渡までの体制の強化を継続することが必要だと思います。
(1)市として把握している市内の野犬の頭数は何頭であるか、お聞かせください。
(2)保健所に寄せられる野犬等の苦情件数をお示しください。
(3)今年度から野犬対策の予算が増額され、来年度も拡充がなされます。これまでの捕獲数、譲渡数の成果についてお示しください。
(4)野良猫への対策についてお聞かせください。
(5)野犬対策を進める上で、今後の収容施設等の拡充についてのお考えをお聞かせください。
以上で終わります。
◎ 保健福祉局長 3番、野犬対策事業について、第4款衛生費第1項保健衛生費、野犬対策事業について順次お答えいたします。
まず、市内の野犬の頭数でございますが、野犬の行動範囲は広範に及びます。市域をまたがることなどもございまして、市内の野犬頭数を把握することは困難でございます。
次に、保健所への野犬等の苦情件数についてでございますが、令和4年度の苦情相談件数につきましては1,862件ございまして、最も多いのが登録や死亡時等の手続の相談でございまして1,258件となってございます。次いで、捕獲に関するお問合せが456件となってございます。
次に、捕獲数、譲渡数の成果でございますが、令和4年度の捕獲数は230頭、譲渡数は187頭でございまして、今年度令和6年2月現在でございますが捕獲数172頭です、それから譲渡数147頭となってございます。
次に、野良猫への対策についてでございます。
岡山市では地域課題の一つとなってございます、いわゆる野良猫に起因する鳴き声やふん尿の被害等の減少につなげるため、地域猫活動における不妊去勢手術等の費用の一部助成を行っているところでございます。
次に、収容施設等の拡充についてでございます。
近年は御指摘ございましたように、地域の方やボランティアの御協力によりまして野犬の捕獲頭数は増加傾向にございます。今後関係団体等の協力もいただきながら、捕獲数に応じた主要施設を確保できるようしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
◆平元道隆 委員 目指すところは、野犬の減少なんだろうなと思います。今後どのように野犬を減少させていかれるおつもりなのかというのをお聞かせいただいてもいいでしょうか。
◎ 保健福祉局長 野犬を減らすということに関しましては、我々2つアプローチがあると考えてございます。まずは、飼い主の方に最後まで飼養に責任を持っていただく、あるいは不妊去勢手術、マイクロチップの活用などしっかり啓発していきたいと考えてございます。
もう一方は、やはり野犬のうち子犬をこれ以上増やさないようにするということが重要だろうと考えてございまして、捕獲数近年増加はしているんですけれども、成犬をより多く捕獲したことによるものなのか、その結果を見極める必要があるんですけれども、子犬の捕獲数のほうは減少傾向が見られますので、今後の推移をしっかり見定める必要があるとは思うんですけれども、こういった形で野犬の減少に向けて引き続き取組を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
◆平元道隆 委員 具体的な計画とかというのはお持ちなんでしょうか。
◎ 保健福祉局長 先ほど頭数というところについて市内の頭数、全体像がちょっと把握できないというところはあるんですけれども、この頭数を減らしていくということにおいて今申し上げたように子犬の頭数の減少とかございますので、状況をしっかり把握していって定量的にどこまで行けばどうかというところはあるんですけれども、確実に取組を推進していくことで減少の方向に持っていきたいと考えてございます。
以上です。
◆平元道隆 委員 信じて頑張ります。
次行きます。大項目の4、地球温暖化対策事業について、第4款衛生費第1項保健衛生費のうち、地球温暖化対策事業についてお尋ねします。
本市は令和3年2月にゼロカーボンシティ宣言を行い、2050年二酸化炭素排出実質ゼロを目指すことを表明しています。各種計画に基づきCO2排出削減目標を達成し、ゼロカーボンシティ岡山を実現するための道筋を示すことを目的として昨年6月に岡山市脱炭素ロードマップを策定されました。2050年二酸化炭素排出実質ゼロを達成のため、再エネと省エネを中心としたエネルギーシステムへの移行を実現することが脱炭素化だけでなく地域経済にとっても重要となると思います。
(1)スマートエネルギー導入促進事業補助金について、来年度の予算額と今年度の予算額、申請状況をお示しください。
(2)太陽光発電設備等共同購入事業について、これまでの成約件数をお示しください。また、効果についてどのように分析されているのか、お聞かせください。
(3)環境価値の見える化を目的に、岡山市で取り組むJ-クレジット制度を活用したプロジェクトの概要と今後どのように進めていかれるのか、お聞かせください。
以上で終わります。
◎ 環境局長 4、地球温暖化対策事業について、第4款衛生費第1項保健衛生費のうち、地球温暖化対策事業について、まずスマートエネルギー導入促進事業補助金の来年度の予算額と今年度の予算額及び申請状況についてです。
令和6年度の予算額は2億9,000万円となっております。また、令和5年度の予算額は当初が2億8,500万円であり、その後9月に1億3,700万円の増額補正を行い、4億2,200万円となっております。
なお、令和5年度の申請件数は12月末時点で2,172件となっております。
次に、太陽光発電設備等共同購入事業の成約件数と事業効果についてです。
本事業は令和4年度から実施しており、これまでの成約件数は236件となっております。本事業の実施により太陽光発電設備等の導入に関心をお持ちの方々の需要が喚起され、市域における再生可能エネルギーの導入がより一層進むものと考えております。
次に、J-クレジット制度を活用したプロジェクトの概要と今後どのように進めていくのかについてです。
このプロジェクトは、家庭の太陽光発電設備から生み出されるCO2排出削減量を取りまとめクレジット化することによって環境価値の見える化を図ることを目的に、令和4年度から岡山連携中枢都市圏で取り組んでおります。今年度は、岡山市を含む6市町で実施しており、実施団体の会員数は令和5年12月末時点で1,813世帯となっています。現在各会員のCO2排出削減量について国のクレジット認証の手続を進めているところであり、今後認定されるクレジットについては先行事例等を参考に効果的な活用方法等を検討してまいります。
以上です。
◆平元道隆 委員 昨年6月に策定されたロードマップには、再生可能エネルギー導入の促進が重点項目の柱の一つとして位置づけられております。市内の太陽光発電システム設置要領の目標値も、結構高めに設定されているように思います。結果として、スマートエネルギー導入促進事業補助金が一番効果があるんではないかなと思いますが、来年度の予算額が先ほど御答弁いただきましたけども今年度の補正後の予算額と比較すると結果減額予算となる理由をお聞かせいただけますでしょうか。
◎ 環境局長 今年度令和5年度は国の物価高騰対策に係る交付金を財源として9月に増額補正したところであり、来年度についても有利な財源があれば検討していきたいと考えております。
以上です。
◆平元道隆 委員 よろしくお願いします。補助金の申請が増加する中で、この事務量の負担というのも言われているんではないかと思いますけど、この負担軽減についてはどのように取り組まれていかれるのか、お聞かせください。
◎ 環境局長 補助金申請業務に係る職員の割り振りを見直すとともに、処理手順の見直しやAI-OCRの導入によるデジタル化の試行などにより効率化に取り組んでおります。
以上です。
◆平元道隆 委員 この補助金に限らず、私たちも反省しなければいけない部分あるんですけど、いわゆる事務費とか多いんではないかと。補助金なんかのときにそういう指摘させていただくことも多々あるんですけど、例えばこのスマートエネルギーの補助金について言えば4億2,200万円、1件当たり16万円だったとすれば2,600件以上の事務件数になる。来年度2億9,000万円だとすれば1,800件以上の事務費になって結構膨大だと思いますし、やればやるほど負担が増えるという状態になるんではないかと思います。ゼロカーボン達成するために時間を割いていただくのが本来の趣旨ではないかなと思うんですけど、委託も含めてしっかり事務費を取って、そういう負担軽減も考えられてもいいのではないかと思うんですけど、どうでしょうか。
◎ 環境局長 委員がおっしゃるように、外部委託を含めて職員の負担軽減を図れるように工夫してまいります。
以上です。
◆平元道隆 委員 では最後、ちょっと林副市長にどうしても聞きたいことがありまして、太陽光発電設備等の共同購入事業について少しお伺いさせてください。
何回か私も質問等、御相談もさせていただいた経緯ございます。もう1点だけ、岡山市に本社を置いて納税して従業員雇用している地元業者さんたくさんいらっしゃいますけど、その方と公平な取扱いしてほしいとるる訴えてきたところでありますけども、来年度に向けて林副市長の御意見等、お考えあればちょっとお聞かせいただければと思います。
◎林 副市長 共同購入の件での御質問です。
これは市としてもできるだけ再生エネルギーを使う、それを進めるために助成するということを目的の中で始めた事業です。これは市のほうから事業提案を受けて始めた委託事業でございまして、事業始めた段階ではこれが一つの事業を進める選択肢の一つとして非常に重要だということで事業を始めております。昨今の技術革新というのもあって、これから再生可能エネルギーを進めていく上でもっと適当なものがあれば事業を変えていけばいいと思いますし、これからもその時々で最も適した事業を進めていきたいと思っております。
以上です。
◆平元道隆 委員 すみません。事業がいけないとか言うつもりは全くないし、236件成約があるんで効果があるんだと思いますし、ただその今僕が聞いたのは公平な取扱いしてほしいということについてどうお考えかというのを教えていただければと。
◎林 副市長 もちろん市内の事業者さんもいられて公平に進めるべきであると思いますので、これからも公平にやっていきたいと思います。
以上です。
○則武宣弘 委員長 以上で平元委員の質疑は終了いたしました。
ご利用について
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