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12月8日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年11月定例会
12月8日(金) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
林 潤 議員
1 新アリーナについて
2 介護保険計画について
3 放課後児童クラブについて
次は,順序に従いまして林潤議員。
〔33番林潤議員登壇,拍手〕
◆33番(林潤 議員) 皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の林潤です。
今日12月8日がどういう日かということは,先ほど高成議員からもお話がありましたが,改めて当時も,そして今,目の前でもいろいろ守ると称しながらどんな無法が行われているのか改めて思い起こして,何があってもとにかく武力行使,戦争をやめなきゃいけない,そういう思いを今日は新たにする日だと思っております。そのことに触れまして通告に従って,質問に入りたいと思います。
大きい1,新アリーナについて。
大森市長が11月27日に発表した新アリーナの基本計画は,本体が118億円,アリーナへ続くペデストリアンデッキに27億円の合計145億円の事業とされています。
市民の生活は大変です。政府の先走った報道があった途端に,7万円の給付はいつになるのかと,何人もから問合せがありました。
市民の暮らしが大変なときに,市がプロ用施設を造る必要があるのかとの疑問の声が寄せられています。水道料金の値上げ案と同じ時期に,不要不急の大型事業の計画を進めるのは,市民感覚とずれています。
事業費も81億円とされていた本体が118億円に増え,ペデストリアンデッキが加えられました。路面電車の岡山駅前広場への乗り入れで,線路の延伸に広場の改修が加えられて事業費が増えたのを思い起こします。
基本計画では,リーグのレギュレーションを満たすものを造ることになっています。
VリーグやBリーグのホームアリーナ検査要項には,施設の構造や備品について書いてあります。例えばスイートが必要なこと,スイートについてVIPが出入りする際には,一般利用者と動線を分けられるようにすること,出入口は別にあるのが望ましいこと,周りから見えず,音も邪魔されないことなど,特別な場所を造ることが書かれています。スイートを使えるのは,観客全体の2%ほどであり,出資者など特別な人になるでしょう。
市はウェブアンケートとビッグデータ,県と市の産業連関表で経済効果を算出しています。市が見込む経済効果を生むには,一定数の試合やコンサートをこなさなくてはなりません。その分,市民の日常のスポーツの場としては使えなくなります。誰のためのどのような施設かが問われます。
そこで質問です。
ア,新しいアリーナの主な使われ方は何を想定していますか。
イ,土日祝日におけるプロの試合やコンサートでの使用は,年間で何日を想定していますか。
ウ,市民自身が競技する施設としての位置づけはどうなっていますか。
エ,レギュレーションの変化に応じて市が予算を投入していくことになりませんか。
オ,スイート・ラウンジの利用者は誰を想定していますか。VIPルームの整備は市民の税金で行うべきことですか。
カ,プロリーグのホームアリーナ検査要項に定められている備品も市が整備するのですか。
キ,大型映像設備は仮設でもよいのではありませんか。
ク,プロリーグのレギュレーションを満たすのはチームと運営母体の責任ではありませんか。
ケ,Vリーグの試合はジップアリーナでできているのではありませんか。
コ,アンケートの「整備による期待」の項で最も多いのは,市内に施設ができても行動を変えないとの回答です。新アリーナへの期待は限定的で,建設の機運が不十分ではありませんか。
サ,プロスポーツの施設整備の支援は,市の土地の使用提供だけにしませんか。
シ,市民の暮らしを直接応援する施策のほうに市の税金を使うように考え直しませんか。
大きい2,介護保険計画について。
第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)が示されました。12月2日にそれを踏まえた介護保障に関する学習会に参加しました。
チームワークと専門性を発揮して,様々な課題のある在宅介護で利用者さんの生活を守った事例紹介がありました。在宅介護を支える人を支える介護保険計画でなくてはならないと思いました。
要介護認定者数や認知症の人数は,第8期計画の推計を下回っています。基金は34億円になっています。要介護認定者数は,第8期で令和2年,2020年の4万295人から令和5年,2023年の4万2,253人に増えています。実際にサービスを使った人は,その87%程度で推移しています。
冒頭に述べたように,介護は従事する人が重要です。岡山市では,第9期素案によると採用された人1,934人,離職した人1,431人で,働く人は増えていますが,全国的には離職超過が発生しています。
介護従事者の確保には,第一には処遇の引上げを行うことです。それとともに,安心して働ける環境が必要です。ごみ屋敷や物を取られたとの訴えがある利用者への訪問サービスは,複数対応が利用者のためにも,働く人のためにもなります。課題は介護報酬です。
高齢者の保健福祉として,介護サービス以外に暮らしを快適にするためにできることがあります。1つは補聴器です。先ほどの桑田議員の質問ともかぶりますが,改めて質問いたします。
聞こえにくい状態を我慢している人,補聴器の効果や上手な使い方を知らない人がいます。
美作市では,調査を行い,60代以上の7割が聞こえにくさを感じている一方で,補聴器の使用は1割にとどまっていること,相談や購入について情報が十分でないことを明らかにしています。
岡山市でも,高齢者の生活実態を把握して対策があることを知らせるべきです。高齢者の保健福祉として,介護保険計画に盛り込む必要があると考えます。
保険料について,第9期の素案では現行月額6,640円から7,072円程度へ432円程度の値上げが示されています。
現行では,所得が200万円以上400万円未満の介護保険料額は年額11万9,520円です。所得が390万円から200万円になったとしても,保険料は11万9,520円のままで,所得200万円の場合,所得に占める保険料負担の割合は6%です。所得階層が800万円を超えると所得の2%の負担で,1,200万円を超えると保険料は上がらず,所得2,200万円を超えると負担が1%を下回るようになります。
第8期計画で所得階層で区分した保険料段階を増やしましたが,さらなる段階の細分化と最高額の引上げが必要だと考えます。
そこで質問です。
ア,第8期計画を踏まえて第9期計画素案に反映した主な事項は何ですか。
イ,要介護認定を受けながら,サービスを利用していない人がいます。利用している人も,要介護度5で支給限度額の78%,要介護度4で75%などです。サービスを利用していない人がいる状況をどう分析していますか。
ウ,困難事例はヘルパーが複数で訪問できるように補助しませんか。
エ,高齢者の補聴器の利用実態や課題を調査しませんか。
オ,生活の質の向上のために補聴器が有効であることを啓発しませんか。
カ,補聴器には調整と訓練,慣れが必要なことを啓発しませんか。
キ,基金を取り崩せば,保険料は据え置くことができるのではありませんか。
ク,保険料段階の細分化と最高段階の所得基準額の引上げをしませんか。
大きい3,放課後児童クラブについて。
放課後児童クラブには,依然として年度初めには入れない子どもがいます。特に高学年に顕著です。施設整備が不可欠ですが,支援員が確保できなくては,施設の活用ができません。
岡山市の市立クラブで放課後児童支援員の資格を持っている場合は,時給が1,140円ですが,学校がある時期は,勤務は1日6時間です。日給にすると6,840円にしかなりません。
求人を出しても,駐車場を自分で確保するとなると,この額から出していては割が合いません。かといって,自転車で通える範囲では,なかなか人が見つからないとの声を聞いています。
運営委員会方式のクラブでは,コロナで支援員が何人も休んだ際に補助金が減額されて,運営が大変になったところがあったそうです。体制がぎりぎりで,緊急事態に対応する体制になっていないことが要因です。
また,コロナ禍において室内で,かつパーティションを設置して過ごさざるを得ない状況がありました。体制も施設もパンデミックに対応しているとは言えません。
12月3日の読売新聞オンラインニュースに,全国的に支援員の確保が困難だとの記事が載りました。要因は処遇の低さと分析されています。
支援員の確保とともに質の向上も必要です。市立クラブ間での人員の一時的な相互支援は行われています。その中で,自分のクラブでは当たり前だと思っていた備品の整備や,遊び方などに気づきがあるなど,保育を見直すきっかけになっています。人事異動は,保育の平準化と支援員の質の向上につながると考えます。
そこで質問です。
ア,体格の大きい6年生までを受け入れることに加えて,子どもたちがコロナ禍で窮屈な過ごし方を強いられた現実を踏まえて,1人1.65平方メートルの基準は広くするべきではありませんか。
イ,市立化後にふれあい公社が新規に採用した人数と,退職した放課後児童支援員等の数はどうなっていますか。純増は何人ですか。
ウ,市立クラブと運営委員会方式のクラブで,放課後児童支援員等の年代別の構成はどうなっていますか。
エ,支援員等確保策として,通勤手当の大幅増額か,通勤用駐車場の確保をしませんか。
オ,午前中からの子育て支援業務など,勤務時間を長くして,時給も上げて,職業として若い人が選べる処遇にしませんか。
以上お尋ねいたしまして,第1回目の質問とします。
答弁よろしくお願いします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 大きな1番,新アリーナについての項に順次お答えします。
まず,新アリーナの利用想定について一括してお答えします。
新アリーナの利用については,プロスポーツチームのホームゲームでの利用が年間約60日,残りの約300日については,アマチュアスポーツ大会等の市民利用のほか,スポーツ教室,コンサート,コンベンション,各種イベント等での利用を想定しています。
次に,再度のレギュレーションの変更への対応についてです。
変更の内容にもよりますが,どのように対応するかは,その都度,関係者と協議検討していくことになると考えます。
次に,スイートやラウンジの利用想定です。
スイートやラウンジ設備は,興行等の主催者のホスピタリティーに必要というだけではなく,コンベンション開催時の企業等の商談や歓談の場としての活用や,小さいお子様連れでも気兼ねなく安心してスポーツ観戦できるファミリー向けの部屋としての利用など,多目的な利用ができるものと考えております。
次に,プロリーグの備品についてです。
プロ,アマチュア問わず,バスケットボールのゴールやバレーボールのネット,支柱など,競技を行うに当たって最低限必要な備品については,施設として準備を行う必要があります。
なお,プロスポーツチーム特有の備品については,チームが準備することになると考えております。
次に,大型映像設備についてです。
レギュレーション上は仮設も可とされておりますが,試合のたびに設備を手配し,会場内に運搬,設置しなければなりません。設備の確保や輸送・設置費用,また動作確認を行う専門スタッフの手配など,コスト面を考慮すると常設が望ましいと考えております。
次に,レギュレーションへの対応についてです。
プロスポーツチームが上位リーグで活動するためには,アリーナの設備基準だけでなく,入場者数や売上げ基準等が設けられております。入場者数や売上げ基準等のソフト面については,プロスポーツチームの努力により基準を満たしていただく必要があると考えますが,アリーナ施設や設備面のハード面については,チームでの対応には限界があるものと考えます。
次に,ジップアリーナでのVリーグの試合についてです。
バレーボールリーグでは,来シーズンから現行のVリーグの上にS-Vリーグを新設するなど,様々なルール改正が予定されております。
現在のジップアリーナは,新リーグのホームアリーナ基準に規定されているトイレの数,ラウンジ,座席の背もたれの設置などの基準を満たしておらず,上位クラスのリーグに参戦できなくなる可能性があります。
次に,ウェブアンケートの結果についてです。
議員御指摘のウェブアンケート結果では,「アリーナができても行動は変えない」と回答した市内在住者が55%と,半数以上でありました。ただし,この回答者の中には,従来どおりスポーツ観戦やライブ,演劇等を鑑賞するもので,「行動は変えない」を選択された方も含まれているものと思われます。
別の質問では,「新たなアリーナが整備されることで観戦回数を増やすのか」の質問では,「観戦回数を増やす」「回数は増えないが,観戦場所を新アリーナに変える」に回答した割合がスポーツ観戦全体で60%,ライブ・演劇等鑑賞で49%という結果もございました。
今月に入り,経済界とプロスポーツチームの署名活動も始まっておりますが,岡山市としましても,機運醸成を図るため,アリーナの必要性など丁寧に説明してまいります。
この項最後,プロスポーツ支援の考え方について一括してお答えします。
新アリーナの整備は,プロスポーツの支援だけでなく,市民のスポーツ利用やコンサート,イベント等での利用を見込んでおり,北長瀬未来ふれあい総合公園を含めたまちづくりや周辺のにぎわい創出にも寄与するものと考えております。
また,災害時においては,一時避難施設や物資搬入出等の広域拠点として,地域の防災機能の強化を図るものであり,新アリーナ整備は岡山市としても意義のある事業であると考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 2番,介護保険計画についての項,順次お答えいたします。
まず,第8期計画を踏まえて第9期計画素案に反映した主な事項でございます。
第8期計画では,団塊の世代が75歳以上となる令和7年を目指して,地域包括ケアシステムの構築を進めてまいりました。第9期計画では,第8期計画の基本理念,目標を継承しつつ,複雑化する高齢者の多様なニーズに応える相談支援体制の充実,あるいはフレイル予防の取組,認知症の方を地域で支える施策,介護サービス基盤の整備等を一層進め,地域包括ケアシステムのさらなる深化,推進を図ることとしております。
次に,サービスを利用していない人がいる状況をどう分析しているかについてでございます。
昨年度,本市が実施いたしました高齢者実態把握調査で要介護認定を受けている人にサービスを利用しない理由について尋ねておりますが,現状ではサービスを利用するほどの状態ではないと回答した方が38.5%と最も高く,次いでサービス利用の希望がないというのが29.1%となっております。この結果から,多くはサービスを受けなくても日常生活が送れているものと考えております。
また,サービスを支給限度額まで利用していない人がいることにつきましては,サービスの利用は個々の状態に応じたケアプランに基づいて提供されておりまして,適切に運用されているものと認識しております。
次に,困難事例のヘルパーの複数での訪問への補助でございます。
著しい迷惑行為等が認められる場合などの困難事例につきましては,利用者またはその家族等の同意を得た上で,同時に2人の訪問介護員が1人の利用者に対して訪問介護を行った場合において,所定単位の2倍の介護報酬を算定できることになっております。
次に,高齢者の補聴器の利用実態,課題,有効性,調整,訓練,慣れに関する啓発ということでございます。
利用実態や課題の調査,それから加齢性難聴の啓発については桑田議員に御答弁したとおりなんですが,議員御指摘のように,日本老年医学会の資料によりますと使い方に不慣れなために不快感や効果の実感のなさから補聴器の使用をやめてしまうケースがあるということも分かってございまして,補聴器についても安全で効果的な使用に資する普及啓発が重要だろうと考えてございます。今後,他事例なども参考にして,より有効な啓発,内容,手法等についても考えてまいります。
次に,介護保険料でございます。
基金を取り崩せば据え置けるのでは,また保険料段階の細分化,最高段階の所得基準の引上げについてでございます。
素案でお示ししました保険料額は,現時点での試算でございまして,国から年内に示される予定の介護保険制度の改正内容や介護報酬改定,さらには直近の給付状況等を踏まえた上で,基金の活用や保険料段階の見直しの必要性などについて検討を進めてまいります。
以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 大きな3番,放課後児童クラブについて順次お答えしてまいります。
まず,児童1人につき1.65平米の面積基準を広くするべきではとのお尋ねです。
児童1人当たりの面積基準は国の省令を基に条例で定めており,現在のところ変更は考えておりません。
次に,市立化後,ふれあい公社が採用した支援員等の人数と退職した支援員等の人数,また純増は何人かとのお尋ねでございます。
市立児童クラブへの移行を開始した令和2年度から令和4年度までの3年間でふれあい公社が採用した支援員等は264人です。また,退職した支援員等は282人であり,差引き18人の減員となっております。
なお,この数字は正規,継続雇用,パートの実人数を合わせたものでございます。
次に,市立児童クラブと運営委員会方式の児童クラブ支援員の年代別構成についてでございます。
令和5年5月1日時点で市立児童クラブの正規,継続雇用,パートの支援員等,合わせての構成ですが,20代が9.7%,30代が7.8%,40代が16.8%,50代が38.3%,60代が27.3%,70歳以上が0.1%となっています。
また,運営委員会方式の児童クラブは,雇用形態はクラブごとに異なるようですけれども,20歳未満が6.6%,20代が23.3%,30代が11.0%,40代が11.3%,50代が25.9%,60代が16.3%,70歳以上が5.6%です。
次に,支援員等確保策として,通勤手当の大幅増額か,通勤用駐車場の確保をしてはとのお尋ねです。
車で通勤される方の駐車場は基本的に各自で確保いただいており,市で専用の駐車場を確保することは考えておりませんが,市立児童クラブでは,基本給や時給のほかに通勤距離に応じて手当や割増し賃金を支給しているところでございます。
この項最後,勤務時間を長くし,時給も上げて職業として若い人が選べる処遇にしてはとのお尋ねです。
職員の処遇については,国の補助事業を活用し,非常勤職員も含めて手当等により改善を図っているところです。
正規職員の勤務時間は,令和2年度からの市立化の制度設計に当たって,平日に児童を預かる時間や土曜日における支援単位の集約化の実態,クラブ側の要請等により事務負担を大きく軽減したことなどを勘案し,週30時間に設定したものであり,現在のところ変更は考えておりません。
なお,夏休み等の長期休業期間中は,週38.75時間の勤務も選択できるようにしております。
今後も処遇改善を含めて,人員の確保につながる方策について検討してまいります。
以上です。
〔33番林潤議員登壇〕
◆33番(林潤 議員) 御答弁ありがとうございました。
それでは,一括方式で再質問に入りたいと思います。
まず1つ目は,新アリーナについてです。
これについては,お手元に資料をお配りしております。ちょっと文字が小さいですが,傍聴の方はこのスクリーンを見ていただければと思います。
このスイートとラウンジの規定の抜粋です。いわゆるVIPルームで,先ほどの質問でも述べましたが,飲食や談話等を楽しむことができる,一般の観客席とは出入口もトイレも別にすることなどが書いてあります。一部の人が飲食を楽しみながら,周りに煩わされずに優雅に観戦できる部屋だと思います。ラウンジは,スイートよりはグレードが下がるものの,やはり飲食はそこで独自でできるといったようなことです。先ほど子育ての話がありましたけど,今,劇場でも,それから新しく造られるいろんな議会の議場でも,わざわざVIPルームと言わずに,普通に防音室が造られているのであって,単に防音室だったらVIPルームとは呼ばないわけです。
ここに今抜粋したのはBリーグですが,Vリーグのほうも,人数とか一般席との隔離の条件なんかは似たようなことが書いてあります。これがどういったものかというと,去年のこの計画素案の中でも引用されていた日本政策投資銀行のスマート・ベニュー研究会では,1日15万円の利用料金などを想定して,収入源になるものだといったようなことを考えています。こういったことで,先ほど法人の面談とかの場という話がありましたが,富裕層や法人関係者の利用が想定されるところを税金で整備するのは公平性の点からどうなのかと思います。そこの御所見を改めてお聞かせください。
それと,試合の日数の話がありました。プロの興行が60日で,残りが300日で,60と300を比較していたような話ですけども,実際には市民だって土日に大会とか休日にスポーツはするわけですから,それを考えると,2023年でいえば,土日は105日,正月を除いた祝日を入れると12日ほどです。この110日ぐらいの半分以上をプロが使って,残りは市民が分け合うということになってしまう中で,備品が一般利用もあるからと主なものを市が定めるようなやり方はやっぱり変じゃないかと思います。そこの御所見をお聞かせください。
このアリーナをそもそもどんなものにしていくかについて,今引用したこのスマート・ベニューの考え方,ハンドブックを見ると,日本のスタジアムの課題として,ホームチームのイメージを打ち出しているスタジアム,アリーナが少ないことを挙げていて,欧米では一目見ただけでどこの施設かが分かる,世界観のあるユニークなデザインが魅力ということを言っているんですね。そういったものを建てるのであれば,岡山市ではなくて,民間のお金で民間の好きなような独創性のあるアリーナを建ててもらうほうがいいと思います。そこはどうでしょうか。
これまでの質問でもありましたが,仮に県が一円も出さなくても市が独自で造るのか,企業などからの寄附は幾ら見込んでいるのか,それが集まらなかったら結局市が負担してでもやるのか,そこの御所見をお聞かせください。
それと,介護保険のところで,補聴器の意義だとか啓発について先ほど述べられましたが,それがじゃあ第9期計画の素案に入っているかというと,そうじゃないと思うんですね。それを盛り込むべきだと思います。高齢者のQOL向上の方策としてどうでしょうか,お願いします。
あと,学童保育のところで,駐車場の確保が今回改めて重要だなと思いました。今,車社会で市内の移動手段も限られる中で,やっぱりそれが理由で諦めたかとか,応募に来た人の声やクラブで実際に働いている人の声も調査していただきたいと思います。実態調査をして,本当に必要かどうか,それが確保策になるかどうか判断していただきたいと思います。御所見をお聞かせください。
○田口裕士 議長 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。
午後0時1分休憩
~~~~~~~~~~~~~
午後1時0分開議
○森田卓司 副議長 午前中に引き続き会議を開きます。
当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 新アリーナについて再度のお尋ねがございました。スイート,それからラウンジについてのお尋ねです。
スイートやラウンジでは,飲食や談話等を楽しみながら試合を観戦することができます。例えば国際友好交流都市といった海外からの来客のおもてなしに使ったり,またVIPがいらっしゃったときに使うイメージを持っております。ただその一方で,大勢での利用が可能です。1人当たりの費用負担も抑えられることから,会社の懇親会,それから一般市民の方の利用も可能ではないかと考えております。
次に,プロスポーツチームが60日利用することについて,再度のお尋ねだったと思います。
60日,これは週でいいますと約20週ということで,年間の約4割,バレーボールとそれからバスケットボール全てを新しいアリーナで行う場合は,その程度の利用になると試算しております。ただ,その場合ですと今はジップアリーナで試合されていますので,今度は市民利用に向けられる可能性も大いにあると考えております。2つアリーナができることで利用が分散され,市民の利用機会が増えるものと考えております。
それから,スマート・ベニューによる,きらびやかな建物にするなら民間企業でと,こういった御提案だったと思います。
議員が御紹介されたスマート・ベニューハンドブックの中では,長崎のスタジアムシティ構想が紹介されていると聞いております。そういったイメージをお持ちの質問かと思いますが,我々が今策定中の基本計画では,新アリーナはそういうものと本質的に違っているものと思っております。
それから,県,経済界との協議や費用負担についてのお尋ねがあったと思いますが,せんだって則武議員に市長が御答弁したとおりです。引き続きの協議検討が必要な事項と考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 加齢性難聴の啓発などにつきまして,第9期の計画に記すべきではないかという再度の御質問でございます。
現状の素案は,今パブリックコメントの実施中でもございます。議員の御指摘,また先ほどの桑田議員からの御指摘も踏まえまして,成案化に向けて検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 放課後児童クラブの支援員確保策としての駐車場の確保について,再度の御質問をいただきました。
市で専用の駐車場を確保することは難しいと考えておりますが,市立の児童クラブでは,ふれあい公社が毎年度正規職員に個別の面談をしており,そこで希望や意見等を聴取する機会がございます。人員確保策については,引き続き現場の声もお聞きしながら,処遇や職場環境も含めて,様々な視点で検討してまいりたいと考えております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で林潤議員の質問は終わりました。(拍手)
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