録画中継

令和5年11月定例会
12月8日(金) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
安東 真理 議員
1 奨学金返還支援について
2 宇喜多家をもっと周知させていく為に何が出来るかについて
 次は,順序に従いまして安東議員。
     〔5番安東真理議員登壇,拍手〕
◆5番(安東真理 議員)  皆さんこんにちは。自由民主党岡山市議団,安東真理でございます。
 それでは,通告に従いまして質問に移りたいと思います。
 市議にならせていただき約半年がたちました。その間に視察も行かせていただき,各都市がいろんな取組をして少子化対策や雇用の確保や地域の活性化のために頑張られていると感じました。
 その中で,私がいい取組だなと思ったものが2つございます。
 まず1つ目,松戸市は正規保育士に毎月松戸手当として4万5,000円から7万8,000円がお給料にプラスされます。また,奨学金返還支援制度として,月額上限1万5,000円,最大90万円まで支援金が出ます。財源は,県と競輪事業から確保しているそうです。
 2つ目,仙台市には,大学を卒業して3年以内の社会人が就職したときに,仙台市と就職先の企業が奨学金を半分ずつ支援する制度がありました。年額18万円,最大3年間で総額54万円です。
 今年の春から私の息子も社会人となったのですが,息子が持っている四季報という企業の初任給年俸が載っている本を見たときに,大多数の企業の初任給が,30年前に私が社会に出たときと変わっていないことに愕然といたしました。30年前に比べて物価は物すごく高くなっているのに,お給料が変わってないのは本当にかわいそうでなりません。この奨学金返還支援制度が少しでも社会人なりたての若者たちの一助になればと感じます。
 また,この制度は地域経済への貢献にもなると思います。岡山市と地元企業が協力することで,将来の労働力の育成にもなります。教育を受けた若者が地元で就職することで地域社会の強化,地域経済の発展にもつながります。また,企業としても,企業のイメージ向上にもつながりますし,将来の優秀な人材を確保する機会にもなると思います。
 岡山市の持続可能な資金調達計画が必要になることは承知いたしておりますが,人口の転出超過の大部分を20代の若者が占めていることを考えても,こういった制度を導入することで,岡山に就職しようかと思う若者が少しでも増えればと思うのですが,岡山市もこのような制度の導入を検討していただけないかどうか,御所見をお願いいたします。
 次に移ります。
 月のような形をした大きな前立が特徴的な兜と甲冑を身にまとい,安土桃山時代から江戸初期を生きた戦国武将,宇喜多秀家は,僅か10歳で家督を継いで,57万石の戦国大名となった輝かしい日々を送ったその後は,流罪で50年にわたる八丈島での苦しい日々を送るという波乱万丈の人生だったのですが,彼は幼少の頃から賢くてかわいらしくて,青年になる頃にはかなりの美男子になったと言われています。
 また,宇喜多秀家が使っていたとされる甲冑から,身長も170センチぐらいあったと推測されています。
 豊臣秀吉からは,秀の字をもらい改名し,愛娘の豪姫を妻としてもらい受けました。秀家は20代半ばにして五大老になるなど,異例とも言えるスピードで出世していったのも,秀吉にかわいがられていたからに間違いありません。
 秀家は茶道や能,鷹狩りといった当時の上級武士に求められる文化的な分野にも造詣が深かったとされています。22歳で演じてみせた秀家の能の演目は,あの傾国の美女と呼ばれた「楊貴妃」でした。趣味に多額の費用を投じてしまい,後に家臣から批判される材料ともなったそうなのですが,そんな宇喜多秀家の生涯を,まずは簡単なストーリーを作って岡山出身の役者さんたちに演じていただくのはどうでしょうか。ハレノワ,後楽園や岡山城,学校などで宇喜多秀家の演劇鑑賞の機会をつくっていただきたいです。
 同時に,伝統武道や伝統芸能に関するワークショップも開催していただければ,日本文化の啓蒙活動にもつながります。硬いワークショップではなく,エンタメ要素の入ったワークショップです。
 例えば,岐阜県可児市では,古墳や戦国時代の城跡,安土桃山時代の窯跡などの歴史資産を活用し,また岐阜県は,岡山県に次ぐ刀の産地だったこともあって,チャンバラ合戦を市内各地で開催しています。侍人口は1万人を突破し,可児市人口の1割以上の人が参加するイベントとなっています。お城ののぼりを立てて,スポンジの刀には,お城の名前を刻印し,遊びの中で地元の歴史を覚える工夫がされています。侍,武士の価値観とエンターテインメントな視点から,コスプレをリミックスさせて,単にゲームとしてだけでなく,歴史の深みも重ね合わせたイベントとなっています。
 岡山市は,歴史がよみがえるAR体験型観光イベントをされていますが,宇喜多秀家の生涯や功績を仮想現実や拡張現実技術を用いて再現するアプリの開発もしていただきたいです。後楽園の能舞台に楊貴妃を舞うイケメンの宇喜多秀家が現れたら,能を鑑賞するきっかけになるかもしれません。宇喜多秀家が関わった歴史的な場所や遺産を紹介するバーチャルツアーを制作すれば,歴史について,より身近に感じることができると思います。
 また,宇喜多のゆるキャラも制作して,商店街のイベント,おかやまマラソン,京橋朝市や各種イベントで,歴史にあまり興味のない人たちの目にも留まるように,また岡山県民だけでなく,県外の方の目にも留まるようにあらゆるところでゆるキャラに登場していただくことで,宇喜多の名前を浸透させていただきたいです。
 楊貴妃の能を舞ってほしいイケメン宇喜多さんと,ゆるキャラ秀家君をちょっと生成AIで作ってみました。1分もたたないうちにできてしまいます。(笑声)
 先日,行われた「戦国を駆け抜けた宇喜多家に迫る」のトークイベントでは,平山先生は「岡山県民が盛り上がらなければ」と言われておりました。
 岡崎市には,「どうする家康」活用推進課などもできておりまして,岡山市にも宇喜多盛り上げ推進課をとまでは申しませんが,しかしこのたびは岡山の俳優さん,戦国武将隊,鉄砲隊などの団体とも協力し合って機運を高めていただければと思います。
 そこで質問いたします。
 これからいろんな企画を考えていかれると思うのですが,既に私のところにも企画を提案してくださる方々がおられます。そういった市民や団体の企画も取り入れていただけるお考えはありますでしょうか。
 以上で質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長  奨学金返還支援について,制度の導入の検討につきましてお答えさせていただきます。
 議員御指摘のとおり,若者が地元企業へ就職することは重要であるということは我々としても考えております。
 奨学金返還支援につきましては,県の支援金制度の活用状況や,他都市の支援制度の実施状況などを研究しているところですが,いろいろお聞きしたところ,利用者の実績が少ないであるとか,支援金の交付期間中に離職,転職,市外へ転勤した場合,その交付対象外となるなど様々な課題があるとお伺いしているところから,今,慎重に現状の把握に努めているところでございます。
 今後も奨学金返還支援制度に限らず,新卒者等の市内雇用にどのような支援策が有効であるか,市内企業の御意見も伺いながら検討してまいりたいと思います。
 以上でございます。
◎小川祥子 産業観光局長  宇喜多家をもっと周知させていくために何ができるかについて,市民,団体の企画も取り入れる考えはについてです。
 先月設立した「戦国 宇喜多家を顕彰する会~大河ドラマ誘致を目指して~」については,大河ドラマを官民連携で誘致し,地元の誇りを醸成するとともに,先人たちの魅力を全国に向けて発信することを目的としております。この目的を達成するためには,岡山市民・県民をはじめとする地元の機運の高まりが不可欠と考えております。そのため,地元の方や団体において,自主的な活動をしていただくことで,機運が高まっていくことを期待するとともに,市としても様々なアイデアに耳を傾けてまいりたいと考えております。
 以上です。
○森田卓司 副議長  以上で安東議員の質問は終わりました。(拍手)
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