録画中継

令和5年9月定例会
9月8日(金) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
東 毅 議員
1 水道料金値上げの計画について
2 経費の増えた路面電車駅前広場乗り入れについて
      午前10時0分開議
○田口裕士 議長  皆さんおはようございます。
 これより9月定例市議会第2日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は44名であります。
      ─────────────
○田口裕士 議長  会議録署名議員に柳迫議員,福吉議員のお二人を指名いたします。
      ─────────────
○田口裕士 議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
      ──────〇──────
△日程第1
 一般質問
 甲第134号議案~甲第164号議案
      ─────────────
○田口裕士 議長  日程に入ります。
 日程第1は,一般質問並びに甲第134号議案令和5年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下31件の議案についてであります。
 これらを一括上程いたします。
 これより一般質問に入ります。
 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いいたしておきます。
 御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は一問一答方式を選択された議員はお一人10分,15分のうち選択された時間内で,その他の議員はお一人15分,20分のうち選択された時間内でお願いしたいと思いますので,御協力をお願いいたしますとともに,再質問の際には簡潔,明瞭に発言し,質問の趣旨が明確に伝わりますよう御協力をお願いいたします。
 また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。
 それでは,順序に従いまして東議員。
     〔21番東毅議員登壇,拍手〕
◆21番(東毅 議員)  皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の東毅です。
 一般質問最初というのは緊張するものですね。頑張ります。よろしくお願いします。
 通告に従いまして質問に入ります。
 1,水道料金値上げの計画について。
 岡山市水道事業審議会は7月14日,来年4月に水道料金を平均20.6%値上げするという市の提案を了承しました。5月に示された25.3%値上げより圧縮されたのは,企業債,借金を増やすことにしたためです。当座の負担を将来に回した形です。
 水道料金値上げ,物価高の中で大変な高さであります。お配りしている資料の中に消費者物価指数と水道料金の上がる幅を載せております。この3年間で物価は5%上がるのに,水道料金が一般的な御家庭でも20%近く上がるという数字であります。
 水道料金値上げは,市民生活への厳しい追い打ちです。日本共産党岡山市議団は,苫田ダムを管理する広域水道企業団からの年間21億円もの受水をやめよと提起してきました。
 これについても資料があります。
 苫田ダムというところが県北の鏡野町,ここにあるのですが,ここから流れる吉井川水系の水,東区寺山の岡山浄水場というところで取水するのですが,このお金が大変に高いです。1日4万3,700トン,1立方メートル当たり132円の計算になります。市の独自水源なら平均35円であり,大変に高い水です。
 もともと苫田ダムは住民の反対を押し切って造られた無駄なダムです。ここにメスを入れること,一般会計からの繰入れで差し迫った値上げは避けることを提起し,以下質問します。
 質問ア,住民の命や健康にとっての水道事業の位置づけをお示しください。
 イ,企業債の借入れ増は,100億円が限界としております。何年で到達する見通しですか。その後はまた値上げになるものですか。
 ウ,一般会計からの繰入れで値上げを回避しませんか。6月議会では,水道料金として取らなかったものが市民の税負担に置き換わる,言わば付け替えという答弁でしたが,優先順位を高くやりくりして負担増を避けることが可能であり,意義があると考えます。いかがですか。
 エ,水道事業の毎年の資金不足額の平均は,市の一般会計の何%に相当しますか。
 オ,低所得者への水道代減免を復活させませんか。
 カ,苫田ダムについて1期計画が進んでいます。その後の2期計画は,水の消費が増え続けることが前提で,6月議会では乖離があるという答弁でした。現在,2期計画実施の条件はありますか。
 キ,水道事業審議会に市議会での議論を報告するようにしませんか。
 公衆浴場の水道代も上がります。1,000立方メートル以下の浴場は,1立方メートル62円が69円に値上げですが,これは銭湯も対象です。料金設定の自由なスーパー銭湯と異なり,一般公衆浴場,いわゆる銭湯は物価統制令で料金の上限額が決められています。県ごとの設定で岡山県は大人450円,経営が厳しくても簡単には上げられません。燃油高対策には補正が昨年に続き今議会にも出されています。
 質問ク,一般公衆浴場燃料価格高騰対策支援金の意義をお示しください。
 ケ,一般公衆浴場は,水道代値上げの対象から外しませんか。
 工業用水道についても資金不足で値上げします。全国的には東京都など,廃止や上水道への統合を行う自治体が出ています。
 質問コ,工業用水道の一部あるいは全部の廃止や上水道への統合をしたらどうなるか,試算しませんか。
 2,経費の増えた路面電車岡山駅前広場乗り入れについて。
 路面電車の路線を100メートル延ばし岡山駅前広場に乗り入れる事業は,また経費増です。今度は22億円余り増え,88億円余りになります。
 簡単ですが,このような図もつくってまいりました。
 2015年の時点で10億円と言っていたものが,2018年,広場を後楽園風につくり替えるとして43億円に増えました。さらに,昨年1月,市の法令の認識不足から86億円に倍増すると明らかになり,翌月に改修計画を縮小して66億円になりました。そして,今回工事中に地下商店街のお店を移転するための補償費が,市の当初の想定が甘かったことなどで88億円になるという数字になっています。
 現在,岡山駅前広場は工事中です。ただ,この工事は北の一般乗降場と南のタクシープールを入れ替える工事です。実際の軌道,ここに乗り入れる本体の工事というのはまだ未着手です。事業は一旦立ち止まり,是非も含めて市民的な議論を行うときではないか,提起して質問に移ります。
 質問ア,地下街の補償費は,管理会社から情報収集すれば今回の増額は起こらなかったのではないですか。なぜしなかったのですか。
 イ,バスの出入り部分の地盤高を上げる工事が今出てくるのはなぜですか。詳細設計が不十分だったのですか。今後このような変更は起こり得ますか。
 ウ,工事費の増加予測は今年4月時点の数字です。工事費の増加は今後も続くと考えられます。さらに額が増えるものと考えられますか。
 エ,経費が増えても費用便益比が1.05から1.07に向上します。これは電停の数を2つから3つに増やしたことなどが理由ですが,電停を3つにすると決めたのはいつで,費用便益比が1.05だと計算したのはいつですか。
 オ,費用便益比の計算には高齢者・障害者運賃割引による利用者の増加が含まれています。この利用者増は運賃割引の施策の評価に反映させるべきもので,駅前広場乗り入れとは別物ではないですか。
 カ,費用便益に計上されていない,貨幣換算できない効果もあるとして電停の分かりやすさ向上が挙げられています。いつ,どうやって分かりにくさを認識したのですか。分かりやすくするために今までどのような対策を取ってきたのですか。
 キ,安全性向上も挙げています。交通の危険をいつ,何を基に認識したのですか。どのような対策を今まで取ってきましたか。
 ク,令和4年2月議会,松本議員の代表質問に対し市長は86億円を66億円に圧縮したことについて市民の理解は得られないと答弁されました。今回それを超える額になりましたが,市民の理解についてどう認識されていますか。
 ケ,完成予定は1年半延びて2026年度末です。この間,事業の是非を含めて市民の意見を幅広く聞くことをしませんか。一旦立ち止まりませんか。
 以上です。
 御答弁のほどよろしくお願いします。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長  1番,水道料金値上げの計画についての項,一般公衆浴場燃料価格高騰対策支援金についてのお尋ねです。
 当事業は,一般公衆浴場のいわゆる銭湯を対象に,事業経費として負担割合が最も大きい重油価格の高騰分に対して支援を行おうとするものです。
 以上です。
◎栗原諭 水道事業管理者  同じ項,水道局関連の質問に順次お答えします。
 1点目,水道事業の位置づけについてです。
 水道法第2条にありますとおり,水道は国民の日常生活に直結し,その健康を守るために欠くことのできないものであり,その水道を安定的に運営することが水道事業の役割です。
 2点目,企業債借入れ100億円増は何年で到達するのか,その後また値上げになるのかについての御質問です。
 令和4年度から5年間のアクションプラン後期編にあわせて向こう10年間の財政収支をお示ししました。その中で,投資計画850億円が諸物価高騰の影響から950億円となり,増えた100億円は企業債で対応することとしており,令和13年度までの借入れを予定しております。その後の財政収支の見通しは今はありませんが,基本計画による施設整備の着実な実行と経費節減に努めてまいります。
 3点目,税負担の優先順位づけにより一般会計からの繰入れで値上げを回避しないかについてです。
 限られた税収の中で一般会計から繰入れを行うことは現行の税金による市民サービスへの影響が考えられます。水道事業は独立採算を原則としており,将来にわたって事業を継続するために自ら責任を持って健全経営に向けた努力をしていくことが肝要と考えております。
 次に,毎年の資金不足の平均額は一般会計の何%かについてです。
 令和4年度から令和13年度までの10年間の財政見通しで,諸物価高騰による投資計画100億円の増加分への企業債借入れと料金改定をしなかった場合には資金は281億円不足します。実質の期間は令和6年度からの8年間ですので,年平均で35億円が不足し,一般会計の予算3,600億円の約1%となります。
 次に,低所得者への水道代減免を復活させないかについてです。
 福祉政策的措置となる料金の減免については受益者負担が原則である水道事業にはなじまず,使用者間の負担の公平性の観点からも難しいものと考えます。
 次に,企業団の2期計画実施の条件はあるかについてです。
 2期計画実施の条件について明文化したものはありません。
 次に,水道事業審議会に市議会での議論を報告しないかという御質問です。
 7月開催の水道事業審議会における財政健全化の議論において6月議会での議論を報告するとともに,議会の御意見を踏まえた改定率の引下げについて提案し,了承をいただきました。今後も必要に応じて市議会での主な議論について報告したいと考えております。
 次に,一般公衆浴場は水道料金値上げの対象から外さないかについてです。
 公衆浴場用の給水料金については公衆衛生上の見地から現行の料金体系においても一般用より大幅に低い料金設定としているところです。料金改定において,使用者間の負担の公平性の観点から一般公衆浴場についても改定をお願いしたいと考えています。
 なお,給水料金の改定率を低く抑え,配慮した設定としています。
 最後に,工水の統廃合の試算はしないのかについてです。
 現在,料金改定について契約企業と協議しておおむね了承をいただいております。また,各契約企業は工業用水道事業の継続を望まれており,上水道との料金差も大きいことから廃止や統合は予定しておりません。
 以上です。
◎平澤重之 都市整備局長  2の経費の増えた路面電車駅前広場乗り入れについての項,まず地下街の補償費は管理会社から情報収集すれば今回の増額は起こらなかったのではないかというお尋ねです。
 令和4年2月の事業費見直し時には地下街運営事業者と事業に関する協議を行っておりましたが,テナントの家賃や売上げに関する情報については守秘義務があるため,提供いただける状況ではありませんでした。
 次に,地盤を上げる工事が今出てくるのはなぜか,今後このような変更はあるのかというお尋ねです。
 駅前広場まで路面電車の軌道を敷設するには駅前交差点と駅前広場の乗り入れ箇所を同程度の高さにする必要があり,これを前提に詳細設計を進め,前回の事業費の見直しに反映しておりました。
 その後,地下街運営事業者が実施した地下街の補強に関する設計を基に地下街運営事業者と協議を行ったところ,予定していた盛土材のままでは地下街を支えている既存のくいの先端における地盤支持力が不足することが判明しました。このことから,今回の見直しの中でさらに軽量な盛土材に変更することとしました。今後,工事を進める中で想定外の事象が発生することは否定できませんが,できるだけ事業費が増加しないようコスト縮減に努めながら取り組んでまいりたいと考えております。
 次に,工事費の増加予測は今年4月時点の数字だが,工事費の増加は今後も続くと考えられ,さらに額は増えるものと考えられるかというお尋ねです。
 今回の工事費の見直しにおいて活用した建設工事費デフレーターはあくまで過去の実績値の変動データであり,今後の物価変動等を考慮したものではありません。工事費については引き続き物価変動の状況をしっかりと捉えながら,適時適切に対応するものと考えております。
 次に,電停を3つにすると決めたのはいつで,BバイCが1.05だと計算したのはいつかというお尋ねです。
 現在の駅前電停のうち降車電停を残し,乗降電停として活用することは平成27年1月,駅前広場電停を2線から3線へ増やすことについては平成27年11月に計画変更しております。令和4年2月にお示しした費用便益比1.05にはこのことは反映しておりませんでした。
 次に,BバイCの計算には高齢者・障害者運賃割引による利用者の増加が含まれているが,乗り入れとは別物ではないかというお尋ねです。
 費用便益比については供用後30年間で算出することとなっており,その算出には供用後の利用者数を使用することとなるため,高齢者,障害者の運賃割引による利用者の増加分は反映すべきものと考えております。
 次に,いつ,どうやって分かりにくさを認識したのか,いつ,何を基に交通の危険を認識したのか,これまでの対策についてです。
 岡山駅東口の大階段を下りたところから岡山駅前電停の場所を確認することはできないという声を以前から聞いており,これまでその対策として東西連絡通路や駅前広場へ案内板等を設置してきたところです。
 また,現在は横断歩道を2回渡らないと電停に行くことができないため,特に高齢者や障害者にとって安全性に課題があると認識しております。これらの抜本的な対策として,乗り入れを実施することで乗換え時間の短縮などとともに電停の分かりやすさや安全性の向上を図りたいと考えております。
 次に,令和4年2月議会で86億円を66億円に圧縮したことについて市民の理解は得られないと答弁し,今回それを超える額になったが市民の理解についてどう認識しているかについてです。
 前回の事業費の増加は建築基準法の認識不足が原因であったことから,倍増した事業費のまま事業を実施するのは市民の理解が得られないと判断し,広場整備の一部を取りやめることで事業費の圧縮を図ったものです。
 今回の事業費の増加については補償調査及び算定の結果と物価高騰が主な要因であり,市議会をはじめ市民の皆様に丁寧な説明を行い,御理解いただけるよう努めてまいりたいと考えております。
 この項最後に,事業の是非を含めて市民の意見を幅広く聞くことをしないか,一旦立ち止まらないかについてです。
 路面電車の乗り入れについては,公共交通ネットワークの要である岡山駅の交通結節機能の強化や中心市街地の回遊性の向上を図るとともに駅前広場の機能や魅力向上に資するものであり,岡山市にとって優先度が高く重要な事業の一つであることから,中断することなく早期完成を目指して進めてまいりたいと考えております。
 事業内容については地元や関係者も参加した議論や意見を踏まえて決定したものであり,事業費の増加やスケジュールの遅れについて丁寧に説明した上で進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
     〔21番東毅議員登壇〕
◆21番(東毅 議員)  御答弁ありがとうございます。
 それでは,再質問させていただきます。
 水道のことについて再質問します。
 財政の見通しについてです。
 この8年の財政計画が済めば企業債100億円増えてそれ以上増やさない,増やせないのかもしれませんが,そういう位置づけになっています。返済分は借換えするにしても利子分の出費が増えることになります。
 それで,財政状況がこれで先に延ばせばよくなるのかというところなんですが,これが岡山市水道事業審議会に出されている資料ですが,岡山市の水道事業の収益というのは見てのとおり減少傾向にあります。これは人口減だとか節水機器の普及という,もう避けられない流れの中で起こっているものです。
 岡山市でも独立採算で収益を改善させようとしても,これは結局は際限ない値上げしか出てこないのではないかと正直危惧しております。何かめどがあるのか,あればお示しいただきたいと思います。
 あと,料金設定が受益者負担ということでお話がありました。これでいいのかということも感じております。
 水道事業については,第2条で日常生活に直結していく,不可欠なものだと,健康を守るために欠くことができないものだという位置づけでされております。生きるために必要不可欠なものへの値上げというのは命に関わると受け止めます。銭湯への値上げを避ける必要性も同じ理由です。
 政令市の中では名古屋市,仙台市,千葉市が一般会計からの繰入れを基に水道料金の何らかの減免を行っているということを聞いております。受益者負担一辺倒を見直して命を守る負担の在り方を検討するときではないのか,そのことについてお尋ねします。
 続いて,路面電車の岡山駅前広場乗り入れについてお尋ねします。
 バスの出入り部分の地盤高を上げる話について,詳細設計したんだけれども,その後支持力が不足しているということでお話しいただいたんですが,そういう詳細設計でそもそもいいのかということです。想定外があったらまた対応するという話なんですが,こういう想定外というのは起こり得るものなのか,本来はあってはいけないことだと思うんですが,位置づけと現状について認識をお尋ねします。
 あと,費用便益比が1.05から1.07になったことについて,そもそもの乗り場を3つにする条件というのは1.05を計算した7年前になるんですね。古い図面で費用便益比を出したことについて,正確な数字じゃないのではないか,本当にこれでいいのかという思いでおります。まずは正確な想定に基づいているのかどうか,現状の1.07の数字についての根拠をお尋ねします。
 あと,そもそも額が増えたことについて,見通しが甘かったことによって増えてしまったということで,すいませんでは済まないほどの経費の増大だと思います。
 本議会に債務負担行為の補正が出されております。岡山駅前広場への路面電車乗り入れのための地下街補強関連及び地下街補償等に係る設定変更ということで説明がされていますが,これは当局にとって事業費の増額に承認,ゴーサインが得られる,ゴーサインを得るための位置づけということでよろしいでしょうか,お尋ねします。
 以上です。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎栗原諭 水道事業管理者  令和14年度以降の見通しがあるのか,このまま給水収益が減っていくが,そのことに対しての見通しがあるのかという御質問であったかと思います。
 現在は,令和13年度までの財政見通しを立てております。その後の経済情勢でありますとか,給水収益の落ち込みがどうなるかといったところは不透明なところがございます。ですので,その時点で適宜適切に財政見通しを立てていきたいと思っております。
 それから,2点目の銭湯について,受益者負担だけではなく繰入れをしたらどうかという御質問だったかと思います。(「銭湯だけじゃなくてそれ以外もです」と呼ぶ者あり)
 まずは独立採算でございますので,水道料金で賄うことを基本として考えていかなければならないと考えております。貴重な税金でありますので,他の市民サービスの低下などの影響が考えられますので,基準外の繰入れについては慎重に検討されるべきものと考えます。
 以上です。
◎平澤重之 都市整備局長  再質問を3点いただきました。
 1点目ですけれども,既存のくいの先端支持力が不足していたことが判明したことについて,詳細設計をして,令和4年2月のときにはそれを反映したものでやっていた中で,その後にそういうことが起きるということがどうなのか,今後はどうなるのかという御質問だったと思います。
 まず,軌道を敷設するための詳細設計については道路改築をする設計ですので,岡山市のほうで実施しました。地下街のはりとか柱を補強する設計については,はりや柱が地下街の所有者の持ち物ですので,彼らと協議した中で彼らが自ら設計したいという話になりましたので,地下街運営事業者のほうに設計していただきました。
 そういったことから,まず敷設するための設計の中では地下街の下にある地下街を支えているくいの先端の支持力までは分からなかった。その後協議の中で分かって,分かった時点で反映させていただいたということになります。
 それから,BバイC1.05を示した令和4年2月には既に計画変更されていた中で反映されていなかったが,今度は正確なのかという御質問だったと思います。
 平成27年に変更されたものが令和4年2月に反映できていなかったということは大変申し訳なかったと思っておりますし,このことはしっかり反省しなければいけないとは考えております。
 そのことを踏まえた上で,今回現在の計画に間違いなく沿ったものになっているかということをしっかりと精査したものが1.07ですので,今回のBバイC1.07については現在の最終計画のものがきちんと反映されているものと捉えていただきたいと思います。
 それから,額が増えたことについて,今回補償費について債務負担行為の増額変更を議会のほうに提出させていただいているところですが,それが事業をこのまま進めるという認識でいいのかということですが,工事をするに当たってはまずはりと柱の補強が必要です。それをするためにはその影響を受ける範囲の20店舗の方々に移転してもらわなくていけない,そのための補償費ですので,それを今回債務負担行為として増額させていただくことを補正予算として提出させていただいております。このことが議会のほうでよろしいよということで承認いただければ,各店舗と契約していくことになりますので,事業を進めていくことを認めていただいたという認識をすることになろうかと思います。
 以上です。
     〔21番東毅議員登壇〕
◆21番(東毅 議員)  再々質問させていただきます。
 最初に触れましたけど,市民生活は大変なわけですよ。いろんな物価が上がるという中で,来年の4月には岡山市が少しでも関わる保険料金とかの話でいえば水道料金の話で質問しましたし,国保料もそうだし,介護保険料,後期高齢者医療制度も関わってくるわけです。すぐに岡山市が直接どうこうできるというものでなくても見直しの中で値上げ,負担増が来るというのは本当に少しでも何とかしなくちゃならないという思いでお尋ねしておりますので,どう変えていくか,しっかり考えていただきたい。お願いします。
 市長に2つお尋ねしたいんです。
 水道料金のことなんですが,政令市の中で千葉市や相模原市は収益のために繰入れをやっているんです。水道局には水道の神様と呼ばれるほどの先人がいて,独立採算でやっている誇りもあるかと思うんですが,際限ない値上げを避けるためには一般会計からの繰入れも当局全体として考える必要があるんじゃないかということで1個お尋ねします。
 あと,路面電車の岡山駅前広場乗り入れですが,この9月議会の補正を通せば,当局としては市民の前には額が増えたが議会も了承したという形になってしまうわけです。8月末に報道で明らかになって,9月19日の議会議決で決着してしまうという軽い課題で──軽い課題という言い方もすいません,そういうスピードでいいのかということを危惧しています。丁寧な説明をされるということで答弁をいただいたんですけれども,もう済んでしまっているわけですよ。
 開会日の市長の提案理由説明でもさらっとした説明だけだったんですけれども,広く市民に説明する場は設ける必要がないのか,これも市長にお答えいただきたいのですが,改めてお尋ねして質問とします。
 以上です。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,再々質問にお答えしたいと思います。
 まず,水道料金の件ですが,この水道事業は原則独立採算制ということでやらせていただいております。基本的に我々としてはその考えを変えるというのは今考えているわけではございません。しかしながら,今回まだ料金値上げについて議案として議会側に提出しているわけではありません。議案を提出するまで市民の声等々を考えながら対応を検討していきたいと思っております。
 路面電車の話については,まちづくりの上でも乗り入れは必要だと思っております。市民に対して丁寧な説明を行ってまいりたいと思います。
 以上です。
○田口裕士 議長  以上で東議員の質問は終わりました。(拍手)
ご利用について
  • この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。