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9月11日(月) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年9月定例会
9月11日(月) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
松本 好厚 議員
*一問一答方式
1 有害鳥獣被害対策について
2 戦争の語り部について
次は,順序に従いまして松本議員。
〔18番松本好厚議員登壇,拍手〕
◆18番(松本好厚 議員) 皆さんこんにちは。自民党岡山市議団,松本好厚でございます。
本日8番目でございます。しばらくの間お付き合いよろしくお願いいたします。
それでは,通告に従いまして質問をスタートさせていただきます。
1,有害鳥獣被害対策について。
イノシシ被害が発生している操山周辺では,当初は操山北側の被害が主でしたが,ここ数年,操山南側での被害も増加してきました。国有林を有する操山では,昨年暮れに国有林の管理者である岡山森林管理署,猟友会,市の3者で被害対策推進協定を締結いたしました。しかしながら,6か月以上経過しましたが,大きな効果が見受けられないと地域から声が上がっているのが実態でございます。操山は,特定猟具使用禁止区域であり猟銃が禁止されているため,また散策する市民が多いため,くくりわなの設置は危険であり,捕獲おりの設置しかできない状況にあります。
そこでお尋ねいたします。
(1)被害対策推進協定締結前と後の捕獲状況をお示しください。
(2)操山に設置している捕獲おりの設置数をお示しください。また,捕獲おりを今後増やす予定があるのか,お考えをお示しください。
2,戦争の語り部について。
戦後78年が過ぎ,戦争の記憶の継承が課題となっています。戦争体験者も高齢化する中,戦中,戦後の労苦を聞く機会が減ってきています。戦争体験は当事者にとっては語りがたいものであり,それゆえに語り手となることも,また難しい実態があります。語り部について,個人や様々な団体により平和学習として地域や学校等で地道に活動されていますが,語り部も高齢化しており,後継者の育成に苦慮しているのが現状です。
さて,岡山市遺族連合会では,令和5年度において,かけがえのない人を戦争で失う現実や戦時下,戦後の生活などについて学ぶ機会を提供する語り部の出前授業を本年度初めて実施いたしました。既に中学校2校で実施しましたが,生徒からの感想で,改めて戦争はたくさんの人を悲しい気持ちやつらい気持ちにしてしまうものだというのを感じた,今日の話を聞いてもっと平和や戦争について改めて学んでいきたいと感じたなどの意見がたくさんありました。
本市では6月29日を岡山市平和の日と定め,この日に戦没者追悼式を行っています。市内の小・中学校の児童・生徒も多く参列し,岡山空襲について学び,命や平和の尊さ,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことを目指しています。
そこでお尋ねいたします。
(1)平和教育のために語り部の必要性は重要だと考えますが,語り部の後継者を育成するためには様々な団体と連携する必要があると思います。御所見をお示しください。
(2)語り部による小・中学校での平和教育の状況をお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 大きい1番,有害鳥獣被害対策について,(1)被害対策推進協定締結前と後の捕獲状況についてお答えいたします。
操山における被害対策推進協定締結前の令和4年1月から11月の捕獲頭数は52頭で,締結後の令和4年12月から令和5年8月末現在の捕獲頭数は97頭となっております。既に締結前の捕獲数を上回っている状況でございます。
(2)現在操山に設置している捕獲おりの数,また今後増やす予定があるのかについてお答えいたします。
操山では,岡山森林管理署等から貸出しを受けているおりも含め,現在22基の捕獲おりを設置しております。
なお,現在,岡山森林管理署が新たな貸出しおりを調達中で,入手後貸し出していただけると伺っており,新たに2か所に設置する予定となっております。
操山は,議員の言われたとおりハイキングコースでもあり,一般入林者の安全に配慮する必要があることや,見回りや餌やりなど地域の方の御負担もあることから,慎重に設置適地を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎後河正浩 保健福祉局長 2番,戦争の語り部についての項,語り部の後継者育成のために様々な団体と連携する必要があると思うが所見をとの御質問でございます。
実際に戦争を経験された語り部は少なくなっておりまして,伝承するための技術の習得も容易ではないことから,本市ではこれまで戦争体験者の聞き取り調査を行い,DVDを作成し,令和4年3月からはユーチューブでの配信も行っているところです。
戦争の悲惨さ,平和の尊さを次世代に引き継いでいくため,議員御指摘の語り部の後継者の育成も含め,岡山市遺族連合会をはじめ関係団体等から御意見もお伺いしながら今後の対応について考えてまいります。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,語り部による小・中学校での平和教育の状況についてです。
岡山市立学校では,毎年6月29日の岡山市平和の日に合わせて平和学習を行っており,その一つとして語り部から岡山空襲について実体験に基づく講話を聞くことで,平和についての学びを深めている学校もあります。
また,中学校では,広島,長崎,沖縄に行き平和について考える学習に取り組む中で,語り部から当時の苦労や平和への思いを聞き,平和の尊さを自覚できるようにしている学校もあります。
以上です。
〔18番松本好厚議員登壇〕
◆18番(松本好厚 議員) 御答弁ありがとうございました。
それでは,有害鳥獣ほうからちょっと質問させていただきます。
昨年,国との協定ということでかなり期待したんですけれども,先ほどの数値がありましたけども今でも倍以上の捕獲頭数ということです。そこは地元の人も知っているわけですけども,それ以上増えているということで,私もこの操山のイノシシに関しては何回も質問させていただきますが,今年の特徴として非常に暑かったということで,イノシシが夜に寝るために長さ2メートルぐらい,幅が1メートル,深さ1メートル50センチぐらいの非常に大きな穴を掘っております。これは操山の各地で起こっております。そういった中で,ますますそういった寝床ができているようなことで,これからも増えるんじゃないかなと思っております。
それから,イノシシを防止するために,いわゆる下草刈りというのが私も新聞等で読んだことあるんですけども,国有林の下草刈りとか,民地,不耕作地への下草刈りとか,そういったことに対して現状と,それから啓発活動はどうなっているでしょうか。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 まずは,森林管理署の方々がその都度下草刈りについて応対しているというのが1点と,もう一つ,いわゆる耕作放棄地にみたいになっているようなところについては所有者の方にやっていただかないといけないというのもあるんですけれども,いわゆる鳥獣被害対策実施隊が地域に出て啓発というのを行っています。今回,おりの設置場所についても,イノシシの通り道というのをプロが見てそこへ今設置して捕まえている状況で,いわゆる下草刈りであるとか,イノシシの通り道をできるだけ少なくしていって,イノシシが山に入ってこないような対策を今打っているところです。
以上です。
◆18番(松本好厚 議員) ありがとうございます。
そのあたりのこと,操山はかなりの国有林になるということで,これからもしていただきたいと思っております。
それと,先週の話なんですけども,朝日高校の近くで100キロのイノシシがおりに入ったということで,本当に民間の家に近いところで,非常に怖いというのが実情だと思っております。
それから,操山は散策するところなんで,多くの散策者がいらっしゃいます。先般,ちょっとある会でイノシシがマダニを媒介するというようなことを私もつい最近知ったんですけども,そういった啓発活動等について,イノシシがいなければ媒介することはないんですけども,多くのイノシシが発生するということで,その周知等は今なされているんでしょうか。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 操山に入っていく方々について,操山公園里山センターというところがあるんですけれども,そこで長袖,長ズボンの着用などで肌の露出が少なくするよう周知するチラシを作っておりまして,それによってマダニにかまれないようにちゃんとしてくださいねといった周知のほうはしています。
◆18番(松本好厚 議員) マダニのことは今ので分かりました。
関連して,ちょっと話がずれるかもしれないんですけども,先週の山陽新聞ですけども,野生イノシシが豚熱を媒介するというような大きな記事が出ておりました。このあたりのこと,岡山市内には養豚場がないということですが,周りからどんどんどんどん豚熱に攻めてこられているということも山陽新聞に書いてあったんですけど,そのあたりのことはどのように対応されておりますでしょうか。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 豚熱につきましては,奇跡的に今岡山県にはまだ発生していない状況というのは私も新聞を読んで知ってございます。すいません,豚熱につきましては,家畜伝染病予防法という法律に基づいて,岡山県が主体となって活動というかいろいろやることになっています。我々としては,その要請に基づいて,岡山市として対応することとなりますが,先ほど議員おっしゃられましたように,いわゆる養豚施設というのが岡山市内にはありません。野生イノシシが例えば豚熱で死んでいた場合,通報があって検査して,それがもし仮に本当に豚熱だった場合,県のほうから,例えば市にこういった対応をしてくれという要請が来るものだと考えてございます。
以上です。
◆18番(松本好厚 議員) ありがとうございます。
マダニ,豚熱と,私もここ最近知ったことなんで,これも市民の方々に何らかの形で周知していただきたいなと思っております。
続きまして,戦争の語り部でございます。
私も今年の春先から2回ほど語り部の方についていってお話を聞かせていただきました。子どもたちというか中学生ですけども,非常に興味を持って聞いていただいて,本当に真剣に聞かれたなと私は思っております。
そういった中で,実は今年の8月15日に全国戦没者追悼式,毎年日本武道館であるんですけども,今年は台風の関係で岡山県は参加できなかったという状況にあります。実は私と,それから私のおいが今年参加する予定で,楽しみにしていたといったらおかしいんですけども,私のおいもぜひともそういったところで体験したいと,やはり平和について深いところまでは分からないけども,そういった会場に行って平和の尊さというものをぜひとも勉強したいというようなことで大変楽しみにしていたんですけども,そういった中,今の中学生の皆さんにおいては,平和の尊さ,昨年のロシアによるウクライナ侵攻からそういったことに非常に興味を持っているとか勉強したいなという思いをすごく私自身感じております。
そういったところで,改めて教育長,その辺の思いをちょっとお聞かせいただきたいと思います。
よろしくお願いします。
◎三宅泰司 教育長 私も平和教育については,議員がお話しされたように語り継ぐべきものであって,風化させてはいけないと考えております。特に戦争を学ぶじゃなくて戦争に学ぶ,戦争だけを学んでということではなくて,戦争に学んで今どうするかというふうなことも含めて学ぶべきだと思っておりますので,同じ意見でございます。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で松本議員の質問は終わりました。(拍手)
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